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2026年1月31日 (土)

36年ぶりの真冬の総選挙

このブログのカテゴリーは「日記・コラム・つぶやき」とし、前回記事「衆院解散、中道改革連合に願うこと」の冒頭に記したような自分自身の近況について書き添えています。週1回の更新ですので「週記」と言えるのかも知れませんが、時々、記事タイトルに掲げた主題から離れた近況を冒頭で伝えています。

今回も「36年ぶりの真冬の総選挙」とは関連のない話から入らせていただきます。火曜夜、私どもの組合の書記長が報告者として自治労都本部の集会に出向いていました。その集会の会場で「『公務員のためいき』を読んで執行委員になりました」と声をかけられたことを執行部LINEで連絡してくれました。

すぐ私から「それは嬉しい話です。報告ありがとうございます」とリプライしています。一時期に比べると日々のアクセス数が激減している中で、たいへん励みとなる連絡でした。毎週末に投稿している新規記事を閲覧されている方が、ごく少数だったとしても地道に続けていこうという思いを改めて強められる機会となっていました。

続いて紹介する近況報告は今回の主題にも絡む話です。昨日、退職者会の新年会が催されました。コロナ禍前の2020年以来、6年ぶりに参加しています。まだ現職の組合員ですので、委員長らが都合悪かったため、特別執行委員の立場での参加でした。会長の後に執行部を代表し、私からも参加者の皆さんにご挨拶する機会を得ています。

今年、退職者会が結成されて40年目であり、当日、記念誌が配られています。長く執行委員長を務めてきたため、記念誌にお祝いの言葉を寄せています。乾杯前は簡潔な挨拶が歓迎されるため、いろいろ話したいことが思い浮かんでいましたが、そこに記した内容と重複しないように努めました。

この場では時節柄、来月8日の衆院選について触れさせていただきます。まず法令順守は当たり前なことですので、あくまでも組合方針の説明や私自身の感想に過ぎない話であることをご理解くださるようよろしくお願いします。

以前から組合員の皆さんの中に政治に対するお考えはいろいろあります。最近はその傾向が、さらに顕著になっています。それでも組合員の生活を維持向上させるという目的のためには、各級議会に緊密な連携をはかれる議員がいることの重要さは昔も今も変わりません。

このような主旨のもと連合や自治労は、政党との支持協力関係を築いてきています。つい最近結成された中道改革連合とも、綱領などを基本的に賛同できるものとし、立憲民主党の時と同様、支援する方針を確認しています。産別方針を受けとめ、私どもの組合が地元21区で応援している候補は、都議会議員の時から推薦していた方です。

今回、60年ぶりの通常国会での冒頭解散で、36年ぶりの真冬の総選挙となっています。さらに解散から投票日まで戦後最短の短期決戦となっています。そもそも高市総理は「国民の生活が最優先」と強調し、新年度予算が成立する前の解散総選挙はまったく考えていないという姿勢を示し続けていました。

それが突然の解散、統一教会絡みの疑惑隠しも疑われるような身勝手で唐突な判断でした。異例の短期決戦での自治体職員の負担はたいへんなものとなっています。豪雪地帯での選挙戦は有権者や立候補者も苦労しています。なぜ、36年ぶりなのか、このような苦労を想像できる人物が一人でもいれば、真冬に解散する判断は見合わせてきたからではないでしょうか。

ほぼ高市総理の独断(PRESIDENT Online『「安倍首相のマネ」をしても中身は全くの別物…"根回しなし" 電撃解散で高市首相が払う代償』)によるものだったため、短期決戦による自治体側の負担をはじめ、36年ぶりの真冬の総選挙に対する想像力が欠けていたのだろうと思っています。

アメリカのトランプ大統領が悪い意味で象徴的ですが、トップリーダーの資質や判断は重大な影響を及ぼしていきます。今回の総選挙のように高市総理の一つの判断によって、国民は大きく振り回されることになります。それでも報道各社の序盤の情勢調査によると「自民党単独過半数、中道改革連合伸び悩み」と伝えています。

高市総理も決して戦争を好んでいる訳ではないはずですが、トップリーダーの発言一つで緊張関係が高まってしまいます。強い言葉で語る外交の行く先は、後戻りできない対立のリスクと背中合わせだと思っています。

このまま序盤の調査通りの結果につながるようであれば、高市総理が正しく、今後の日本の行き先に対してフリーハンドを与えることになります。果たして、それで良いのでしょうか。やはり「それは違うのではないか」と自制を求められる対抗軸が、国政の場で絶対必要であるように考えています。

実は委員長になった翌年からブログを始めています。毎週末に更新し、20年以上続けています。『公務員のためいき』と検索いただければアクセスできますので、今回のような話に興味を持たれた方は、ぜひ、ご覧いただければ幸いです。

話が広がり過ぎず、伝えたい大事な点が漏れないよう上記の内容は原稿を手元に置いて挨拶しています。読み上げた訳ではないため、言い回しなどは違っている箇所もあります。気負った語り口調となっていましたが、幸いにも新年会に参加された多くの皆さんから共感を得られたようです。

ここで今回の記事は終わらせても良いぐらいの長さとなっていますが、もう少し続けさせていただきます。数日前に目にしたAERAの記事『新党「中道改革連合」の基本政策が「A判定」の理由 あえて“玉虫色”の文言で野党分裂を防ぎ高市政権を倒す覚悟をみた  古賀茂明』は、このブログの前回記事の中で伝えた私自身の理解と同様です。

選挙ドットコムの記事『立憲前幹事長・小川淳也氏登場!目指すべきは「懐の深い政党」公明党との連携について語る!』も同じような主旨を伝えたものです。立憲民主党の小川前幹事長の「大きな価値」のもとで緩やかに結集することの大切さという訴えや「懐の深いリーダーと党の方針は、多様性を担保するうえでは極めて重要なエッセンス」という言葉に首肯しています。

上記の挨拶の中で触れた高市総理の「強い言葉で語る外交」の危うさについて、たいへん気になっていた事実関係を紹介します。中国と険悪な関係に至った国会答弁の経緯等を昨年末の記事「汝、隣人を愛せよ、2025年冬」「新しいリベラルの声が届く政治の選択肢を」の中で取り上げていました。

1月18日の読売新聞「地球を読む」に書かれていた内容を目にし、高市総理の不用意な国会答弁は引き金に過ぎなかったことを思い返しています。習近平国家主席との初めての首脳会談で、高市総理が「香港や新疆ウイグル自治区などの人権問題について少しも遠慮せず持論を述べた」と東大名誉教授の山内昌之さんが伝えていました。

山内さんは「習氏の面子をつぶしたことは間違いなかろう」と指摘し、直後の台湾有事に関する高市総理の発言を受け、「習氏はこれを内政干渉だとして、高市氏の失脚を工作する決意を固めたと思われる」と語っています。確かに当ブログでもチベット問題とオリンピック」や「新疆ウイグルの問題から思うこと」などを通し、中国の人権問題について批判的な立場で投稿しています。

これまでの高市総理の立ち位置からすれば当たり前な対応だったのだろうと思います。逆にまったく触れないようであれば、高市総理のコアな支持層から失望されたのかも知れません。思い起こせば2008年5月、福田康夫政権の時、中国の胡錦濤主席が来日し、中曽根康弘、海部俊樹、森喜朗、安倍晋三、歴代の各総理との朝食会が催されました。

友好関係を高める目的での会食の場でしたが、安倍元総理だけがチベットやウイグルの人権問題に言及していました。TPOをわきまえない、空気が読めないという冷ややかな見られ方が大半だったように記憶しています。しかし、やはりコアな安倍元総理の支持者からすれば当たり前な対応であり、触れない側を「親中派」というレッテルを貼っていたのだろうと思います。

習主席に真っ向から高市総理が「正論」を訴えた話に触れ、かつての安倍元総理の対応ぶりを思い出していました。ただ総理の座に返り咲いた第2次政権以降、安倍元総理は中国との関係をそれまでよりも柔軟な対応ぶりに変えていたように受けとめています。

高市総理も決して強硬な姿勢に終始しているつもりはないはずですが、新年会の挨拶で述べたとおりトップリーダーの発言一つで緊張関係が高まってしまうことに細心の注意を払って欲しかったものと思っています。特にアメリカのベネズエラ攻撃に対して思うこと」という記事の最後に記した次のような問題意識を指摘しなければなりません。

トランプ大統領の特異な性格を考慮し、自国の国益等を踏まえ、政府としての公式見解での批判のトーンは弱めざるを得なかったように受けとめています。したがって、高市総理の攻撃直後の声明が曖昧な表現にとどまったことも、ある程度やむを得ないものと思っていました。その上で、相手方の特異さなどを慮れるのであれば、なぜ、中国に絡む発言に対しても同じように対応できなかったのか残念でなりません。

最後に、最近の選挙は事前の情勢調査のとおりの結果につながっています。今回の「36年ぶりの真冬の総選挙」は、新たに結成された中道改革連合の認知度を最終盤に向けて高めていくことで、久しぶりにバンドワゴン効果ではなく、アンダードック効果が発揮されることを願っています。

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コメント

統一教会絡みの疑惑を云々されるなら長年に渡り長島昭久衆院議員を支援してきたことを組合員に謝罪するべきではありませんかね?

あと立憲民主党は宗教団体に操られている組織と合体したんだけど、「カルトが、政教分離が」と指摘してきたあなたは何か言う事ありませんか?

原発や安保法制や政策の根本が代表幹部の秘密会議で綱領から書き換わる事態についてこれまで組合員に対して行ってきた説明との矛盾はどうするおつもりですか?
明確にお答えください

投稿: 一OB | 2026年2月 6日 (金) 11時04分

一OBさん、コメントありがとうございました。

過去に長島昭久さんを私どもの組合が推薦してきたことはその通りです。現在は自民党の衆院議員であり、推薦関係の解消に至った時、次のような記事を通して私自身の受けとめ方や組合の見解を綴っています。

2017年4月16日 長島昭久さんが民進党を離党
http://otsu.cocolog-nifty.com/tameiki/2017/04/post-77c4.html

2017年4月23日 長島昭久さんが民進党を離党 Part2
http://otsu.cocolog-nifty.com/tameiki/2017/04/post-edcb.html

最近になって長島さんと旧統一協会絡みの報道を耳にしていますが、だから「組合員に謝罪するべき」というご指摘には違和感しかありません。そもそも旧統一教会の問題は以前、次のような記事を通して私自身の問題意識を綴っています。

2022年10月16日 旧統一教会と自民党
http://otsu.cocolog-nifty.com/tameiki/2022/10/post-642659.html

2022年10月22日 旧統一教会と自民党 Part2
http://otsu.cocolog-nifty.com/tameiki/2022/10/post-a3d7df.html

宗教団体が政治活動を行なうこと自体否定していません。霊感商法などで社会的に問題視されている宗教団体に政治家が関わること自体に問題があったという見方を示してきました。

したがって「カルトが、政教分離が」と私が問題提起したことは一度もありません。何か思い違いされているのではないでしょうか。

最後のご指摘は中道改革連合の基本政策等について触れられているようですが、下記のような最近の記事に目を通してくだされば私自身の受けとめ方をご理解いただけるはずです。

2026年1月24日 衆院解散、中道改革連合に願うこと
http://otsu.cocolog-nifty.com/tameiki/2026/01/post-5614e1.html

ちなみに来週発行する組合ニュースで、衆院選に絡む私どもの組合の考え方等を改めて組合員の皆さんに伝えていきます。本日投稿する新規記事の中では、そこまで触れられませんが、機会を見ながら当ブログの中で取り上げていければと考えています。

投稿: OTSU | 2026年2月 7日 (土) 06時59分

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