問われているトップリーダーの資質
今年3月までフルタイム勤務でしたが、4月から週4日勤務となっています。このあたりについては「これからも『公務員のためいき』」という4月に投稿した記事の中で伝えていました。
このような環境の変化もありましたので、お誘いいただいた中央ろうきん友の会の支部役員を引き受けることにしました。木曜日の正午前に定期総会があり、委員の一人として承認いただきました、たいへん懐かしい皆さんとお会いできる機会につながっています。
ただ少人数職場に異動しているため、その日は残念ながら全休が取れませんでした。総会後の懇親会の乾杯から前菜2品を口にしたところで、名残惜しくも会場を後にしています。急ぎ足で市役所に向かう途中のコンビニでパン一つ、お腹に入れて午後からの職務に励んでいました(😞)。
さて、前回の記事「ブログを始めて20年、官から民へ」で「ブログを始めて20年」というパターンの内容は一区切り付けます。今回、時事の話題を取り上げながらトップリーダーの資質について考えてみます。真っ先に取り上げるべき話題は、学歴詐称疑惑が問題となっている伊東市の田久保真紀市長の振る舞いです。
9月1日に田久保市長の不信任決議案が市議会に提出され、全会一致で可決されていました。ある程度予見していましたが、やはり田久保市長は市議会の解散の選択しています。『市長の学歴詐称疑惑に揺れる伊東市、2か月余りで問い合わせ9500件 日中は業務に支障...夜間の電話に「警備員は対応に苦慮」』という記事のとおり市職員は苦情対応に追われ続けています。
田久保市長は解散の理由について「たいへん重要な議会においての審議や採決が議会初日をもって放棄されてしまったという事実は、事実として冷静に受けとめ判断し、改めて広く市民に信を問うべきであると」と説明しています。まったく常識では考えられないような身勝手な理屈です。
ここまでの混乱を生じさせているのは、田久保市長自身の学歴詐称問題から始まり、その後の不誠実な対応ぶりが際立っているからだと言えます。それにも関わらず、議員側に責任を転嫁するような姿勢には驚愕し、トップリーダーの資質どころか、一般的な社会人のレベルとして論外な思考や振る舞いだと思っています。
ディリー新潮の『田久保市長、斎藤知事、石破首相…「潔く辞めないトップ」が増えているのはナゼか 変化する日本人の「引き際の美学」に迫る』という記事が興味深く、兵庫県の斎藤元彦知事の居座り方が悪しき前例になりつつあるようです。それでも県議会の解散を選ばなかった斎藤知事のほうが、田久保市長に比べれば常識的だったように見えてしまいます。
ただ自らの過ちを率直に認めず、自己正当化しがちな振る舞いは、お二人に共通している資質です。兵庫県政の混乱に関しては当ブログを通し、数多くの記事を投稿してきています。とりわけ兵庫県の悪しき前例は、失職後の知事選で下馬評を覆し、斎藤知事が再選を果たしたという結果の重さです。
2馬力選挙や真偽不明の情報が飛び交う中で、斎藤知事は「オールドメディアから標的にされている悲劇のヒーロー」のようなイメージを築くことができ、大逆転劇につながったと言えます。様々な情報を適確に把握し、冷静な判断で一票を投じた兵庫県民の皆さんに対しては失礼な見方かも知れませんが、民意の正当性に疑問を抱かざるを得ません。
田久保市長は兵庫県で起きたようなシナリオを思い描き、市議会の解散を判断しているのであれば非常に残念な話です。さらに今後の展開によって、田久保市長が続投するような結果に至った場合、たいへん憂慮すべき事態であり、伊東市の職員の皆さんの苦難が断ち切れないことを同じ自治体職員の立場から危惧しています。
最近、兵庫県の話で不思議に思うことがあります。斎藤知事を支えてきた片山安孝前副知事は昨年6月、内部告発問題の責任を受けとめて辞職を表明しました。号泣会見の際、片山前副知事は「知事の一連の対応にも問題があった。初動で『うそ八百』など言葉が強すぎた。すぐに謝るべきだった」と語っていました。
さらに「一緒に辞任しませんか」と斎藤知事に迫ったことも明かしていました。しかし、その後の片山前副知事は初動対応をはじめ、斎藤知事側に問題はなかったという立場からSNS等での発言を続けています。風向きの変化が大きいのでしょうが、昨年6月の号泣会見時の謝罪の言葉は何だったのだろうかと不思議に思っています。
前掲したディリー新潮の記事で同列視された3人目は、石破茂総理大臣です。「地位に恋々とするものではない」と繰り返していた石破総理は『石破首相、退陣表明 「自民の分断」回避で決断―臨時総裁選へ』という報道のとおり退くことを決めています。さすがに衆院解散という理不尽な選択に至る前、常識的な党内力学が働いたものと見ています。
自治体の首長以上にトップリーダーとしての資質が問われていた石破総理の言動に対し、いろいろ思うことがありました。自民党総裁=総理大臣という構図にならない可能性もありますが、自民党内の新たなトップリーダー争いを見据えながら次回以降の記事で、この続きを書き進めていければと考えています。
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