問われているトップリーダーの資質 Part3
このブログは実生活に過度な負担をかけないため、毎週1回、週末更新を基本としています。20年以上続けられている秘訣として、コメント欄も含め、そのようなマイルールを設けてきたからだと思っています。そのため、いろいろな話題や内容を1回の記事の中に詰め込み、長文ブログとなりがちです。
今回、そのような傾向が際立った新規記事になるのだろうと見込んでいます。平日の間、次回の記事投稿に向け、あらかじめ気になった時事の話題を選んでおくことが少なくありません。ここ最近、たいへん興味深い話に接する機会が多く、盛りだくさんな内容を一気に取り上げようと考えています。
記事タイトルには少し悩みましたが、前回記事「問われているトップリーダーの資質 Part2」の続きに位置付け、結局「Part3」として書き進めています。前回記事の最後に『発信力はあるのに中身がない…総裁候補・小泉進次郎氏の"自滅を恐れる"とんでもない選挙戦術』という記事が「誤報」になることを願わざるを得ないと記していました。
昨年9月の自民党総裁選でも当初、小泉進次郎候補は有力視されていました。しかし、討論会を重ねるたびに小泉候補のトップリーダーとして備えるべき資質や実力不足が露呈し、決選投票にも残れないという結果に至っていました。同じ轍は踏まないよう今回、小泉陣営では公開討論会等を徹底的に避けていく選挙戦術が検討されていたようです。
さすがにあり得ない目論見だったようであり、告示後には小泉候補も交えた討論会が続いているため、その記事の内容は結果的に「誤報」となっています。ただ討論会でも原稿に目を通すことが目立ち、質問に対して適確な答えを繰り出せないという地力のなさは相変わらずだと言えます。
さらに『小泉進次郎氏 “ステマ”謝罪 24種類の“称賛例文” 関与は否定「知らなかった」』という報道もあり、序盤の優勢を今回も維持できるのかどうか暗雲が立ち込め始めています。この問題が発覚し、小泉候補は「知らなかったこととはいえ申し訳ない。参考例の中に一部行き過ぎた表現があったことは適当ではなかった」と謝罪しています。
ちなみにステマ(ステルスマーケティング)とは広告や宣伝であることを明記せず、企業や事業者が消費者に出所を分かりにくくした形で商品を宣伝する戦略です。消費者庁から措置命令が出され、取締りが強まっている状況であり、行き過ぎた表現が含まれていたから謝罪したという認識だけでは不充だったはずです。
このような問題が生じた際、どのように対処するのか、小泉候補のトップリーダーとしての資質が問われている局面なのかも知れません。一方で「ビジネスエセ保守に負けるな」「やっぱり仲間がいないと政策は進まないよ」などというステマ例文で、不適切な攻撃を受けていたライバルの高市早苗候補側にも気になることがあります。
『高市早苗氏支持の旧安倍派議員「小泉氏勝利なら党崩壊」発言に…賛否真っ二つ「正しい認識」「旧安倍派がこれを言うんか…」』という記事のとおり自民党の安倍派だった佐々木紀衆院議員が高市候補を支援を訴える会合で、小泉候補が勝利すれば「自民は壊れ、日本が変な方向に行くのではないかと大変な危機感を持っている」と語っていました。
佐々木議員は「高市氏であれば立て直すことができるだろうということを申し上げた。小泉氏が駄目だと言ったつもりはない」と釈明していますが、裏金事件など旧安倍派への有権者の風当たりは依然強く「崩壊のもとはあんたらちゃうの?」「裏金&統一教会の旧安倍派がすでに党を崩壊させてると思うけど…」と反発する声が上がっています。
土曜の朝、旧安倍派の幹部を務めた萩生田光一衆院議員が、自身のブログに「解党的出直しを訴えながら石破政権の政策を継承するというのは違和感を覚える。初の女性総理をめざす高市さんを支援する」と記したことが報道されています。昨日の朝刊では萩生田議員、西村康稔衆院議員、世耕弘成衆院議員、旧安倍派の重鎮3人が高市候補を応援する記事を掲載した月刊Hanadaの宣伝広告も目にしていました。
幅広く支持を広げたいのであれば旧安倍派の表立った支援は逆効果になりかねませんが、高市陣営は総裁選を勝ち抜くための有効な手立てとして判断しているのか、なりふり構っていられないほどの危機感があるのか、よく分かりません。ただ一つ言い切れることは、高市候補が勝利すれば旧安倍派議員の復権は果たされ、「解党的出直し」からは程遠いという評価を受けるはずです。
裏金事件後、禊としての衆参両院選挙で当選した議員は多く、小泉候補も「一生活躍の機会がないのか。烙印を押され続けることが本当にいいことか。どのような形が国民の理解を得られるか考えていきたい」と語り、関係した議員の要職起用に含みを持たせています。一度の過ちで一生を棒に振るのか、後ほど掲げる事例などからも様々な考え方があります。
しかしながら裏金事件は自民党という組織の問題として、これまで対処の仕方の不充分さが問われ続けています。旧統一教会と自民党との関係性をはじめ、徹底的に真相を究明した上で、関与した責任者らに相応の処分を下すことが欠かせなかったはずです。不明瞭な点が残ったままであれば、再発防止や信頼回復につなげていくことも難しくなります。
最近『旧安倍派の会計責任者「還流再開を要望したのは下村博文氏」、大野被告公判で証言…下村氏は「事実全くない」』という裁判の動きに接しています。そもそも還流を再開した経緯や幹部の名前が自民党の調査で明らかになっていれば、もう少し裏金事件に対する風当たりも弱まっていたのかも知れません。
いずれにしても内部調査での真相究明には限界があります。自治体や企業では第三者による委員会を起ち上げ、その組織にとって不都合な真実も明かされていくことになります。当たり前で必須な対応を回避してきため、裏金事件に区切りを付けられず、自民党への批判がやわらがない原因の一つだろうと見ています。
昨年秋に就任された石破総理には、そのような真相究明に対する仕切り直しが期待されていたはずです。しかしながら石破総理は、自身が掲げた総裁選での公約を踏まえたリーダーシップを発揮せず、まったく手を付けないまま異例の速さでの衆院解散に踏み切っていました。さらに裏金議員の公認、非公認の問題で迷走するなど、石破総理に対する失望感も際立っていきました。
実は『[地球を読む]トランプ政権、超大国の急速な自己破壊』という読売新聞の記事に注目し、究極のトップリーダーであるトランプ大統領の話までつなげるつもりでした。ここまでで思った以上に長い記事になっているため、その内容は次回以降の記事に先送りします。最後に、自治体のトップリーダーとしての資質を問わなければならない事例を取り上げます。
前橋市の小川晶市長が部下である既婚男性とホテルで密会していた問題です。小川市長は「男女の関係はなかったが、誤解を招く軽率な行動だった」と陳謝しています。現時点では、この問題が今後どのように展開していくのか分かりません。前述したとおり一度(10回以上との報道ですが…)の過ちで一生を棒に振るのか、小川市長にとっては人生の岐路に立たされていると言えます。
20年以上前の話ですが、既婚の衆院議員が女性とのホテルでの密会をスクープされ「一夜は共にしたが男女関係はない」と否定しました。時代背景が違うのかも知れませんが、深刻な問題として引きずられることはなく、その後、総理大臣にまで上り詰めていました。最近のことでは政党代表が不倫問題で騒がれましたが、致命傷に至らず、上昇していた人気にも大きな影響を及ぼしていません。
前者の衆院議員の時のように小川市長は「男女関係はなかった」という言い分で押し通すのかも知れませんが、その言い分を信じる方は極めて稀なのではないでしょうか。後者の政党代表のように事実関係は認め、相応のケジメを付けることのほうが、少しでも傷口を押さえられるような気がしています。
前々回記事「問われているトップリーダーの資質」で取り上げた伊東市の田久保真紀市長に対しても、学歴詐称問題そのものより正直さの欠けている姿勢が厳しく批判されているものと思っています。3回にわたってトップリーダーの資質を問う記事を投稿してきましたが、まず何よりも「嘘はつかないで欲しい、正直であって欲しい」と当たり前なことを願わなければなりません。


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