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2025年4月26日 (土)

改めて批判意見と誹謗中傷の違い

ゴールデンウイークの初日にあたる土曜日、連合の三多摩メーデーに今年も参加しています。昨年は参加後「三多摩メーデーに絡む個人的な思い」という記事を投稿していました。残念ながら今年も連合側の「答え」は変わることなく、私どもの市長は来賓として呼ばれていません。

昨年の記事に綴っているとおり私自身の「答え」と異なっている訳ですが、この違いをもって連合三多摩の活動等をすべて否定するような思いはありません。前回記事は「開幕した万博に様々な声」でしたが、万博に限らず、賛否が割れがちな事案に対し、様々な声があって当然です。

ただ「答え」が違うからと言って、いがみ合う関係性につながるようでは不本意なことだろうと思っています。違いがあることを認め合った上、自分自身の「答え」の正しさに自信を持っているのであれば、相手方に「なるほど」と思われるような言葉を投げかけていくことが大切な試みであるはずです。

一方で、自分自身の「答え」とかけ離れた意見をハナから否定し、そのような「答え」に至る相手方を見下すようであれば感情的な亀裂が深まるばかりです。非難の応酬に陥り、いがみ合う関係性は、お互い協力できる場面があっても手を携えることは難しくなってしまいます。

いがみ合わないため、対立する論点にお互い触れないという方法もあります。ただ意見を交わすことがなければ違いの「溝」を埋めることはできません。そのような意味合いから異質な意見や考え方に触れられる機会は、たいへん貴重なことだと考えています。

前回記事でも取り上げたとおり当ブログのコメント欄は、いろいろな「答え」を認め合った場として多くの皆さんから幅広い意見をお寄せいただいてきました。残念ながら現在のコメント欄は「今は昔」となり、その面影の片鱗も見当たらなくなっています。

かつては一つの記事に毎回100件ほどコメントが寄せられていた時期もありました。私自身の考え方や自治労に対し、辛辣な言葉での批判意見が目立っていました。そのような意見や指摘が「気付き」の機会につながることもあり、手厳しいコメントもすべて受け入れてきています。

ただ管理人の立場から断定調の批判に対する「お願い」も数多く重ねてきました。批判意見と誹謗中傷の違い」という記事を投稿したのもその頃です。批判意見は歓迎しながらも、特定の人物や団体を誹謗中傷するような書き込みだけは慎むように「お願い」を繰り返し、次のような問題意識を示していました。

辞書で調べれば誹謗とは「他人の悪口を言うこと」であり、中傷とは「根拠のない悪口を言い、他人の名誉を傷つけること」と説明されています。「政治活動に力を注ぐ自治労は問題だ」という指摘は批判意見として受けとめなければなりません。しかしながら「違法な活動に力を注ぐ自治労は問題だ」と違法性を決め付けた批判は誹謗中傷にあたるため、せめて「違法性を疑われる活動」という言葉などにとどめて欲しいという「お願い」を重ねていました。

このような「お願い」に対して『「批判される者」が「批判と誹謗中傷」の線引をする事は大変危険だ』という反論がありました。その言葉自体、ある面ではその通りです。前述したとおり批判を受け、至らなかった点が省みれ、改善していく機会となるような構図を肯定的にとらえています。

だからこそ、このブログを開設し、フルオープンなコメント欄を維持しています。批判意見を恣意的に選別してしまうと、本来、真摯に受けとめるべき指摘まで聞き流してしまう可能性があります。そのため、投稿されたコメントは即時に反映され、明らかなスパムや極端な商業目的の内容ではない限り、削除することはあり得ません。

どのような辛辣な言葉でも、そこに投稿された思いや意味をくみ取ろうと心がけています。とにかく批判意見も含め、幅広い視点や立場からご意見をいただける貴重さを感じ取ってきています。コメント欄が「玉石混交」となっても、見落としがちな「玉」を「石」と一緒に捨ててしまわないためにも、そのような位置付けとしています。

このような方針を前提にした上で、以前の記事「コメント欄の話、インデックス」の中で綴ったとおり図書館の管理人と同じような役割や責任が私自身には負わされている点について説明していました。つまり最低限、この場で守るべきマナーについて、全体に周知し、場合によって個別に注意や警告するという役割です。

今回、批判意見と誹謗中傷の違いについて改めて取り上げた理由は、このところ注視し続けている兵庫県政の混乱を目の当たりにしているからです。最近では斎藤知事、第三者委めぐる大臣指摘に「重く受け止める」 だが「対応は適切」と主張』という報道に接しています。

兵庫県の斎藤元彦知事の告発文書問題を巡り、伊東良孝消費者担当相が県が設置した第三者委員会の調査結果について「(知事は)納得をしなければならない」と言及しています。しかし、斎藤知事は「大臣のご指摘は重く受けとめるが、対応は適切だった」とこれまで通りの主張を繰り返すだけでした。

批判意見、それも公益通報者保護法に守られるべき告発を批判された側が、自らの判断で「すべて誹謗中傷だ」と切り捨てたことから取り返しのつかない悲劇が始まっています。『橋下徹「僕が兵庫県の斎藤知事を『失格』と断じるパワハラ以外の中核的な問題点」』という記事が伝える主張の通りだろうと思っています。

兵庫県に関わる話として「県警の不正は事実」「政倫審は“いじめ”だと感じている」“自称・斎藤知事選対本部”の姫路市議(30)が会見で県警との“全面戦争”を宣言〈兵庫県政・大混乱〉』という報道にも目を留めていました。こちらは根拠のない決め付けた批判は誹謗中傷にあたる一例となっています。

姫路市議の対応ぶりは驚くばかりです。ただ「県警の不正は事実」という指摘も、このブログで前述したとおり「不正が疑われる」というように最初から言葉を慎重に選んでいれば、ここまで大きな問題になっていなかったのかも知れません。最後に長くなりますが、姫路市議の迷走ぶりを伝える当該の記事をそのまま紹介します。

昨年11月の兵庫県知事選で兵庫県警内部に斎藤元彦知事以外の候補者を応援せよとの通達が出ていたとSNSで主張した高見千咲・姫路市議(30)。高見氏は4月21日に記者会見し、通達が出たことは「事実」で、自分の主張は「注意喚起になった」と発言した。

知事選を巡っては斎藤知事の対立候補に関する虚偽事実が拡散された問題の捜査が水面下で進んでいる。その県警が組織ぐるみの選挙不正を行なったと断定した高見氏の発言は、県警との全面戦争の宣言と受け止められている。 

「聞いたのは1名なんですけれども、その方は複数名に確認された」

「私が聞いたのは1名なんですけれども、その方は複数名に確認されたと言ってました。そのお話を聞いた時点で信頼できるソースだと判断したので事実を皆さんに広く知っていただきたいというところがあり発信しました」

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2025年4月19日 (土)

開幕した万博に様々な声

いつの頃からか朝早く目が覚めるようになっています。年相応に朝型タイプに移っていました。そのため、ほぼ毎朝、5時20分頃から放映されているTBS「THE TIME,」の脳シャキクイズを見ています。

安住紳一郎さんらアナウンサー5人と答えにたどり着くまでの速さを競い合っています。若い女性アナウンサーがサッと「分かりました」と手をあげた時は「なぜ、これで分かるの?」という驚きの時間です。

逆に私のほうが速く答えにたどり着いた時は「なぜ、分からないのだろう」というプチ優越感に浸っています。ちなみにクイズの場合、用意された答え、つまり正解は一つです。ただ現実の場面では、自分自身の導き出した答えが必ずしも正解なのかどうか言い切れない時もあります。

このブログでは以前「いろいろな「答え」を認め合った場として」という記事を投稿しています。あえて「答え」と括弧書きしているとおり自信を持って導き出した「答え」が唯一の正解とは限らず、問題の性格によっては複数の正解が存在する場合もあることを訴えていました。

培ってきた経験や知識によって基本的な考え方や立場が枝分かれし、さらに接する情報によって物事に対する評価が大きく変わりがちです。このような点を踏まえ、自分自身の「答え」とかけ離れた意見にも耳を貸すことの大切さに思いを巡らさなければなりません。

分かり合えなくても」という以前の記事もあります。異質な「答え」を認め合う姿勢が薄かった場合、他者を見下し、トゲのある言葉を発しがちとなります。その記事では「分かり合えなくても認め合い、いがみ合わない」という関係性を築いていくことの必要性を綴っていました。

前回記事は「大阪・関西万博と維新政治」とし、開幕前日に投稿していました。開幕後は連日、大阪・関西万博に関わる報道がメディアを賑わせています。SNSを通しても様々な声に触れることができます。そのような声も前述しているような評価を二分する傾向をたどっています。

象徴的な事例の一つとして、J-CASTニュースの記事『橋下徹氏、万博めぐり「どないや?」4連投でアンチ斬る  舌戦の泉房穂氏には「先見の明が全くない」』をそのまま紹介します。

元大阪市長・橋下徹氏が2025年4月17日にXで、盛り上がりつつある大阪・関西万博の反響を受けて、「中止せよ!と言ってた連中、どないや?」などと批判的な声に反論した。万博開幕日からXで応酬を続けている兵庫県明石市の元市長・泉房穂氏を名指しする場面もみられる。万博をめぐって、発起人ともいえる橋下氏は、Xユーザーの投稿を立て続けに引用リポストしている。

夜にライトアップされた会場の「大屋根リング」などが輝く上空写真については、「万博は無駄や!中止せよ!と言ってた連中、どないや?特に元明石市長泉房穂氏。先見の明が全くない」と反対派を非難。パビリオンに感心する来場者の投稿を紹介しながら「サイトで十分、リアルでやる必要あるの?と言ってた連中、どないや?」ともいう。

また、大屋根リングの木材製造に東日本大震災の復興を目指す福島企業が関わっているとのエピソードを拾い上げると、橋下氏は「木造リングは無駄やと言ってた連中、どないや?元明石市長泉房穂氏?」と煽った。各国から運ばれた展示物を評するような声には、「リアルな万博などいらない、サイトで十分、と言ってた連中、どないや?」と再び強調している。

一方で泉氏は同日、先の上空写真に関する橋下氏の投稿を受けてか、「この記事に関して『どないや?』と言っておられる方がいるので感想を述べると、『綺麗な夜景だけど、使われた莫大な税金の額と、わずか半年で壊されることを思うと、もったいないなぁ』っていうのが正直な感想です」と応じている。

大阪・関西万博が「どないや?」を連発するほど順調な滑り出しかどうかで言えば、とてもそのように受けとめられません。メタンガスのリスクは前回記事で伝えていますが、『木村知医師が大阪万博のトイレ事情に憂慮 「熱中症に見舞われる恐れがある」』と心配する声なども示されています。

開催場所が夢洲に決まってから交通の利便性の問題が指摘されてきました。並ばない万博をアピールしていましたが、くら寿司に入るまで8時間待ちという話などには驚いています。共同通信の記事『万博、スマホアプリ乱立で不満 有料の紙地図には連日行列』では輪をかけた利便性の悪さを伝えています。

大阪・関西万博はスマートフォンアプリが複数乱立し、来場者から不満が出ている。地図や決済といった機能が分散し、利便性が悪いためだ。日本国際博覧会協会は資源を節約する観点でアプリ利用を呼びかけるが、有料の紙地図には連日行列ができる。充電不足や通信障害の懸念も足かせになっている。

公式アプリ「EXPO(エキスポ)2025  Visitors」は飲食や物販を含めた情報を網羅的に紹介する必須アプリとされる。17日の来場者100人に聞いたところ、ダウンロードしていたのは57人だった。使い勝手を聞くと「会場マップの検索機能が使いにくい」「パビリオンを拡大しても名前が表示されない」との指摘があった。

場内で販売する紙の地図は200円で、長蛇の列ができるときもあった。会場は完全キャッシュレスで、万博独自の電子マネーを使うには「EXPO2025デジタルウォレット」が必要。ある来場者は「一つにまとめることはできなかったのか」と不満を漏らした。充電不足を心配し利用をためらう人もいた。

このような不充分さに対し、博覧会協会の石毛事務総長は「初日でスタッフらが運営不慣れで生じた問題も多々あった」と釈明しています。実際その通りなのだろうと思いますが、相当な準備期間を設けた国家プロジェクトとしての国際的なイベントで、高額な入場料金を受け取っていながら「初日で不慣れ」という言葉が許されるのかどうか疑問です。

事前に綿密なシミュレーションができていれば、緩和できた混乱や不手際も多かったのではないでしょうか。『電通依存のツケを払う万博、頼みの吉本興業も背を向け「もはやどこかの地方博」との声』という記事が伝えているとおり関係者らの準備段階での不慣れぶりを露呈した結果でもあるようです。

今回の万博を訪れ、特に不満を持たず、満喫したまま帰られている方々も多いのだろうと思っています。それでも責任ある立場の方が不手際の多いことをしっかり認識していかなければ、それこそ迅速に対応すべき問題が放置され、今後の反省点とすべきことが疎かなままにされかねません。

大阪府の吉村洋文知事は『大阪市内小中学生を万博無料招待「約1割参加せず」記事にチクリ』のとおり「約9割の小中学校が参加でよくない?」と反論しています。この吉村知事の反論に対し、SNSなどで「この発言は知事としてどう?」「万博なんてレアなイベントを地元でやるなら普通は100%参加じゃない?10%も不参加って異常事態かと…」 と疑問視する声が上がっていました。

このようなやり取りに対して『辛坊治郎氏が吉村知事の“本音”を代弁!? 万博招待不参加の小中学校は「一部の先生達の思想・政治闘争の犠牲」』『辛坊治郎氏 万博に対するネガティブ報道、SNSでの拡散に苦言「こりゃ、この国は滅びるわ」』という思い込みの目立つ声も耳にしています。

マイナーな一個人ではなく、影響力のある著名な方の発言ですので、いろいろな「答え」があることを冒頭に記したとおり認め合い、もう少し言葉を選んで欲しいものです。そのような意味で、大阪市の横山英幸市長のⅩでの「反万博ビジネス」「反対ありきの政治家や一部メディアの声は必要以上に相手にしなくていい」という投稿は極めて残念な話です。

この発言は、万博の開催に対する市民の懸念や批判を軽視するものとして、多くの反発を招いていました。「身内で楽しめれば良いってノリでやられても困るのよ」「トイレがさっそく使用不可多数っていうのが何故ネガキャンなんだよ。事実だし困るのは来場者だろ」「行政への批判の声に反万博ビジネスとレッテル貼ってヘイトを誘うの?」と批判する声が上がっています。

いつも感じていることですが、同じ出来事に接していながら人によって評価や「答え」が大きく枝分かれしていきます。万博もその一つに加えられています。それでも異なる「答え」を認め合い、他者を見下さず、いがみ合わない関係性を築いていくことが肝要だろうと思っています。

最後に余談です。今回の万博で「火星の石」が日本政府館に展示されています。一般公開は初めてで、普段は国立極地研究所に保管されていたことを搬送する際のニュースで知りました。極地研究所の真向かいに私の勤める市役所があり、貴重な「火星の石」が身近にあったことに驚いていました。

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2025年4月12日 (土)

大阪・関西万博と維新政治

明日日曜、大阪・関西万博が開幕します。前回記事「これからも『公務員のためいき』」の中でも記していましたが、ブログの更新は毎週末に1回とマイルールで定めています。そのため、訴えたい思いや伝えたい情報を1回の記事内容に盛り込みがちです。

今回、タイムリーな時事の話題で言えば大阪・関西万博となります。その上で、1年前に投稿した記事「新着資料紹介『「維新」政治と民主主義』」を通して訴えていた私自身の問題意識も書き添えていくつもりです。

「選挙で勝利すれば、すべての権力を掌握できる」という政治手法が維新政治の特色だと言われています。賛成か反対かで敵と味方に分断しながら「決められる政治」の実行力によって、人工島の夢洲を活用する大阪・関西万博やIRカジノの計画が進められてきています。

しかし、価値判断が多様化する社会の中でこそ少数意見を尊重し、熟議を重視した議会のチェック機能が欠かせないはずです。あまりにも拙速で非現実的な政策は結局のところ住民に対して多大な損害を与えかねない、このような問題意識を1年前の記事を通して訴えていました。

数か月前には朝日新聞取材班による新書ルポ大阪・関西万博の深層』を読み終えていました。機会を見て当ブログで取り上げようと考えていましたが、結果的に開幕前日のタイミングで紹介することになりました。その新書の副題は「迷走する維新政治」で、リンク先の紹介文には次のように書かれています。

大阪・関西万博が2025年4月、ついに開幕する。各国パビリオンでの展示のほか、有名歌手のコンサート、大相撲、花火大会などさまざまな催しがあり、お祭りムードが醸成されるだろう。しかし、本当にそれでいいのだろうか。会場予定地での爆発騒ぎや、建設費の2度の上ぶれ、パビリオン建設の遅れなど、問題が噴出し続けた。巨額の公費をつぎ込んだからには、成果は厳しく問われるべきだ。朝日新聞取材班が万博の深層に迫った渾身のルポ。

2015年当時、万博の誘致は「夢物語」だと思われていました。それが12月19日に東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急内にある日本料理店「水簾」で、安倍総理、菅官房長官、松井知事、橋下市長の4人が向き合い、誘致に向けた動きが一気に加速したことを新書の中で伝えています。

日本維新の会は憲法改正に前向きであり、自民党の悲願を達成するための協力相手として、その4人は親交を深めていました。会食前の11月に行なわれた大阪府知事選の公約に松井知事は「万博誘致」を掲げていました。まぎれもなく今回の万博は大阪を地盤とする日本維新の会が誘致の旗を振り、主導してきた一大イベントです。

開催が決まってからは数々の選挙で、日本維新の会の成果として万博を誘致できたことを前面に押し出してきました。しかしながら2024年10月の総選挙では日本維新の会の選挙公約から「万博」の文字が消えていました。新書の冒頭で、日本維新の会が総選挙に惨敗したことを取り上げています。

馬場代表が「第2自民党でいい」などと発言し、政権与党との距離感を問われたことが大きな理由だろうと見られています。それ以上に維新創設メンバーの「置き土産」だったはずの万博も、いつしか日本維新の会への逆風を招く存在になっていたことを朝日新聞取材班が新書を通して伝えていました。

いずれにしても成功すれば自分たちの手柄、失敗すれば万博は国家プロジェクトと言い張り、自らの責任を矮小化していく姿勢自体に批判が集まっています。そもそも7か所あった会場の候補地として、夢洲は産業廃棄物を埋め立てているためメタンガスのリスクが当初から指摘されていました。

夢洲は交通・インフラ整備に巨額な資金を要することも明らかでした。「万博だけで考えた場合、採算が合うのか疑問だ」という声がある中、「IRを夢洲に誘致しようとする動きがあるので、それとリンクさせることが一番合理的と思う」という理屈によって、松井知事による夢洲地区を想定した試案が現実化していきました。

健康・長寿を掲げる万博と、ギャンブル依存症が懸念されるIRをセットで考える発想には「ブラックユーモアのようだ」という疑問の声も上がっていました。しかしながら「維新一強」の府市は、万博とIRの二兎を追う戦略で突き進み、現在に至っていることを新書の中で伝えています。

ここからは新書ルポ大阪・関西万博の深層』の内容から離れ、最近の動きを紹介しながら万博と維新政治の現況について考えてみます。まず「一生の思い出が黒歴史に」修学旅行先が大阪万博に変更で悲鳴、教師も“負担増”で集まる批判』という記事です。

「4月開幕の大阪・関西万博。目標に満たない入場券販売、建設の遅れ、“2億円トイレ”問題、工事中に起こった爆発事故の対応など、直前にして問題が山積している」と書かれ、教師に過度な負担をかけ、生徒らを失望させている動きを伝えています。本来であれば「万博に行けるんだ」という歓声が欲しいところです。

何よりも通報の市議「非常に危険」 万博会場でメタンガス検知、対策強化へ』という報道が気がかりです。LITERAの記事『大阪万博 メタンガス検知を通報した共産党市議への呆れた対応  吉村知事の説明も嘘だらけ』が詳しく伝えていますが、安全面を軽視して「開催ありき」で強行していないことを願うしかありません。

兵庫県の斎藤知事は大阪以外で初めて誕生した維新系の知事です。斎藤知事は違うのかも知れませんが、維新の看板頼みで当選できた政治家が多く、各地で様々な問題を生じさせています。大阪維新の会・吉村代表「もう一度引き締めて大阪のために頑張っていきたい」 大阪・忠岡町長入札情報漏らし書類送検で「維新首長で問題相次ぐ」と記者に問われ』という記事が維新政治の現況を伝えています。

産経新聞の『維新で相次ぐ不祥事は党員急拡大の代償か  外部頼みの統治強化に「執行部の空回り」批判』という記事では、そのあたりの実情について詳しく伝えています。公募による候補者選定では、党幹部が面接するが「面接だけで(資質を見極める)身体検査をするのは難しい」という関係者の声などを紹介していました。

最後に、明日開幕する大阪・関西万博に向け、維新政治の創設者二人と現代表の直前の声を紹介します。松井一郎氏、万博パビリオン間に合う?問題にコメント「なぜ遅れたかというと…」』『橋下徹氏 〝並ばない万博〟に長蛇の列で開き直り「並んだほうがイベントって感じするじゃない」』『吉村洋文知事「万博」批判ネガティブ報道→「特に東京のメディアが徹底的に」 万博幼児トイレ批判にも

様々な問題が危惧されている中、それぞれ自らの責任の重さを矮小化し、詭弁に近い見方を示されているようです。想定したことであり、特に驚いていません。開幕後は盛り上がりを見せ、重大事故がなく、終わることを願っています。その際も今さら「維新政治の成果」と過剰に強調されないのだろうと思っていますが…。

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2025年4月 5日 (土)

これからも『公務員のためいき』

お花見そのものは、もう何年も行ったことはありません。ただ毎年、通勤で利用している駐車場から市役所まで歩く桜並木に目を楽しませてもらっています。今年も満開の桜を見上げながら10分弱の道を歩くことができています。今年の年賀状や年初の記事「2025年、画蛇添足に留意」には次のように記していました。

今年の春、また一つ、市職員としての大きな節目を迎えます。健康だから働き続けられる、働き続けられるから健康を維持できる、このような思いのもと「毎日が日曜日」は、もう少し先送りできればと願っています。

フルタイム再任用の最終年度でしたが、3月15日に投稿した記事「会計年度任用職員制度の現況」の最後のほうで内定通知が届き、4月以降も市役所で働き続けられることを伝えていました。3月18日には人事異動の内示があり、4月1日から新設された部署、くらし相談課に配属され、おくやみコーナーを担当しています。

奇遇にも執行委員長在任期間と同じ年数となる18年間、徴税吏員という職務を担っていました。たいへん責任の重い職務でしたが、いろいろな意味で私自身は、やりがいを感じ、同じ職場の皆さんに恵まれながら過ごすことができた年月でした。

週4日勤務の場合、徴税吏員としては残れないため、収納課を離れ、新たな仕事にチャレンジすることになりました。組織改正に絡み、おくやみコーナーは別な課になっていますが、窓口の場所はそのままのため、これまで通り戸籍や住民基本台帳を担当されている課の皆さんに手厚い協力を得ています。

昨年12月には「気負わず、気ままに1100回」というメモリアルな記事を綴っていました。誰もが閲覧できるブログでの発言の重さをいつも念頭に置きながらパソコンに向き合っています。このような意味合いから週に1回の定期更新は自己啓発の機会であり、頭の老化防止にもつながっているものと受けとめています。

そのため、何年か先に『元公務員のためいき』というタイトルに変えた後も、できる限り長く続けられればと願っています。12月の記事の中では、そのように記し、早ければ今年の4月から『元公務員のためいき』というタイトルに変える可能性がありました。

引き続き市役所の仕事を担うことになり、今回、私的な近況を伝える記事タイトル「これからも『公務員のためいき』」としています。もともとココログのカテゴリーを「日記・コラム・つぶやき」とし、サブタイトルに「雑談放談」と掲げている個人的なブログですので、近況を伝える話だけで終わらせても良いのかも知れません。

それでも更新は毎週1回とマイルールで定めているため、今、どうしても訴えたい思いや伝えたい情報も少しだけ書き添えていきます。時事の話題で言えば、トランプ大統領による理不尽な相互関税の問題、フジテレビに対する第三者委員会の報告など、注目すべき題材が目白押しです。

そのような中で私自身にとって、やはり兵庫県政の動きが最大の関心事となっています。昨年11月の「兵庫県知事選、いろいろ思うこと」という総まとめ的な記事をはじめ、年が明けてからも混乱と分断が続く兵庫県政についての記事を立て続けに投稿しています。前回記事「機械仕掛けの太陽』からコロナ禍を回顧」の最後には次のように記していました。

斎藤知事の第三者委員会の報告を「重く受けとめる」という表面的な言葉の軽さに物凄い残念さを強めています。加えて、何が何でも斎藤知事を熱狂的に応援される方々の数多さに驚き、たいへんな悩ましさを感じています。また機会を見て取り上げるべき問題だろうと思っています。

前々回の記事「出口の見えない兵庫県政の混乱」を投稿した土曜の夕方、TBSの「報道特集」が『「見るに堪えなかった」亡くなった竹内元県議の妻が語った苦悩、誹謗中傷“選挙動画”の拡散を検証』という取材内容を伝えていました。視聴した後、前々回記事の最後に綴っている次のような私自身の問題意識と憤りをますます強めざるを得ませんでした。

ちょうど1年前、斎藤知事が元県民局長の告発に真摯に向き合い、公益通報者保護法に対する認識を誤らなければ、このような混乱は避けられていたはずです。いずれにしても最も悔やまれるのは、自死された方々の命が二度と戻ってこないという厳粛な事実です。

ここまで兵庫県政について固執する理由は、どうしようもないほど沸き上がり続ける「怒り」からだろうと思っています。読売新聞も『斎藤元彦知事の「うそ八百」発言が発端、第三者委が指摘…精査せぬまま「怪文書と決めつけ」』という記事などを通し、斎藤知事に対する批判を強めています。

一方で『「頑張って!」「かっこいい」…維新離党の3県議が“破門”されても意気揚々なワケ』という記事が伝えるように斎藤知事を擁護する県議らをヒーローのごとく祭り上げている動きもあります。さらに『元百条委委員長にメール「なたで襲われとけ」「パワハラ野郎」200件以上届く  兵庫県知事告発文書問題』というリスキーな動きにも警戒しなければなりません。

同じ事象に接し、同じ人物の振る舞いを目の当たりにしながらも、ここまで「正しさ」に対する評価が真逆になってしまうことに物凄い驚きとともに「恐怖」さえ感じてしまいます。もしかしたら斎藤知事を熱狂的に支持されている方々が正しい判断を下しているのかも知れない、そのような謙虚さも欠かせません。

しかし、神戸新聞の記事『「斎藤知事が1兆円の道路ルート変更し費用圧縮」は誤り  SNS拡散情報、兵庫県「事実無根の陰謀論」』が伝えるとおり明らかに誤った情報の数々を信じて「斎藤知事こそ正義」という見方につながっているとしたら、たいへん危うい動きだろうと思っています。

兵庫県政に対する私自身の問題意識や様々な情報を伝え始めると際限なく広がりそうです。今回の記事タイトルは「これからも『公務員のためいき』」としていますので、このあたりで一区切り付けさせていただきます。このブログでの発信を一つの運動として位置付けていますので、兵庫県政の問題は次回以降の記事でも改めて取り上げていくことになるはずです。

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