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2025年1月 1日 (水)

2025年、画蛇添足に留意

あけましておめでとうございます。Hebi

今年もよろしくお願いします。 

毎年、元旦に年賀状バージョンの記事を投稿しています。いつも文字ばかりの地味なレイアウトであり、せめてお正月ぐらいはイラストを入れ、少しだけカラフルになるように努めています。

2005年8月にブログ「公務員のためいき」を開設してから1113タイトル目となります。必ず毎週土曜又は日曜に更新し、昨年1年間で53点の記事を投稿しています。昨年12月には「気負わず、気ままに1100回」というメモリアルな記事を綴ることができていました。

その時にも触れていましたが、一時期に比べ、1日あたりのアクセス数は激減し、100件に届かない日が多くなっています。以前、Yahoo!のトップページに掲げられた際のアクセス数23,278件、訪問者数18,393人が1日あたりの最高記録です。その数字は突出していますが、最盛期は1日あたり千件ほどのアクセス数で推移していました。

SNSの中でブログ自体が斜陽化しています。さらにインターネット上の様々なサイトをスマホで閲覧される方が増えています。私自身労使の信頼関係について思うこと」という記事の中で触れたとおり一昨年4月、ようやく「スマホデビュー」を果たしました。

このブログを自分のスマホで閲覧した際、パソコン画面に比べ、よりいっそう文字ばかりのサイトであることに愕然(👤)としました。そもそも一個人の運営するマイナーなブログが文字ばかりで長文であれば、気軽にアクセスいただけなくなることも仕方ない流れだろうと思っています。

アクセス数の落ち込みとともに、お寄せいただくコメントの数も激減しています数年前までは一つの記事に100件以上寄せられる時が珍しくありませんでした。12年前の巳年、その頃の元旦の記事2013年、再生の年にには常連の方から早々に貴重なコメントが寄せられていました。

ことさらアクセスアップにこだわっている訳ではありませんが、やはり一人でも多くの方にご訪問いただけることを願っています。特に当ブログは不特定多数の方々に公務員やその組合側の言い分を発信する必要性を意識し、個人の判断と責任でインターネット上に開設してきました。

そのため、より多くの人たちに閲覧いただき、多くのコメントを頂戴できることがブログを続けていく大きな励みとなっていました。ここ数年、アクセスやコメントの数が減っている現状に一抹の寂しさはあります。それでも長年続けてきたスタイルを変えることなく、今年も自分自身の思うことを気ままに書き進めていくつもりです。

さて、今年の年賀状には【今年の春、また一つ、市職員としての大きな節目を迎えます。健康だから働き続けられる、働き続けられるから健康を維持できる、このような思いのもと「毎日が日曜日」は、もう少し先送りできればと願っています。ブログ「公務員のためいき」は引き続き週一回更新しています。今年も最新記事は年賀状仕立てとしています。お時間がある際ご覧いただければ幸いです】と書き添えています。

もともと個人の責任で運営してきたブログ「公務員のためいき」ですので組合の委員長退任後も継続しています。毎週、欠かさずブログを更新していくことは自己啓発の機会であり、さらに私自身の思いを不特定多数の皆さんに発信する場として背伸びしない一つの運動として位置付けています。

より望ましい「答え」を見出すためには幅広い情報や考え方に触れていくことが重要であるため、このブログが多面的な情報を提供する場として受けとめていただけることを願いながら続けています。「答え」の押し付けではなく、このような見方もあったのかという多面的な情報の一つとして発信しています。

これまで元旦のブログ記事や年賀状には、その年の十二支にちなんだ諺を紹介してきました。ここ数年の年賀状は上記のとおり巳年(蛇年)に絡む話に触れていません。先月の記事「高齢者雇用の課題」の最後に「蛇足」として触れた近況を添えています。年賀状バージョンの新規記事を書き進める際、蛇に絡む諺や故事を改めてネット検索してみました。

巳年のことわざと意味!新年の挨拶に使える格言とは?』というサイトを訪問し、思った以上に多く紹介されていたことに驚いていました。「藪蛇」や「竜頭蛇尾」など馴染みの言葉が並ぶ中、恥ずかしながら「画蛇添足」という言葉を初めて知りました。「がだてんそく」と読み、次のように解説されています。

中国の故事成語で「余計なことをして物事を台無しにする」という意味です。由来は『戦国策』に記された話で、酒を巡る競争で蛇を最初に描き終えた者が、余裕から蛇に不要な足を描き加えた結果、蛇ではなくなり酒を飲む権利を失ったという内容です。

この話は「必要以上のことをしない」「シンプルさを重視する」ことの重要性を教えています。現代では、プロジェクトに余計な要素を加えて失敗したり、デザインで過剰な装飾が逆効果になるような場面で使われます。本質を見失わない冷静な判断や行動の重要性を示す言葉です。

この言葉を知り、今回の記事タイトルを「2025年、画蛇添足に留意」としています。昨年末『献体前でピース写真、ブログ公開の美容外科医に「免許剥奪」求める声、SNSで大反発…厚労省の見解は』というニュースに接しています。結局、不謹慎で軽率なSNSの投稿によって、美容外科医は勤務先の院長職を解任されるという致命的な事態に至っています。

まさしく「画蛇添足」な大失態だったと言えます。「兵庫県知事選、いろいろ思うこと Part2」の中で伝えたPR会社の代表も「画蛇添足」だったことを悔やんでいるのではないでしょうか。それぞれSNSに投稿しなければ良かったというものではなく、問題視すべき行為そのものは批判の対象になります。

当たり前なこととして、SNSに投稿できないような問題行動は日頃から厳禁です。その上で、誰もが閲覧できるSNSでの発言や情報発信には、いつも細心の注意を払っていかなければなりません。頻繁にSNSを活用される方々は、承認欲求が強いのだろうと見られがちです。美容外科医やPR会社の代表も、その傾向があったのだろうと思います。

20年近くブログを続けている私自身も、そのように見られているのかも知れません。前回記事「『戦雲』から平和を願う2024年末 」を投稿した後、私どもの組合の協力委員のライングループに「組合ニュースは字数の制約がありましたのでブログでも映画について取り上げています」と紹介していました。

年末休みに入った矢先の朝、このようなライン、たいへん失礼致しました。「画蛇添足」とまで思われていないはずですが、承認欲求からのアピールだと感じられているかも知れません。他者から認められたい」という気持ちが一切ないとは言い切れませんが、前述しているとおり「一人でも多くの方にご覧になって欲しい」という願いからの試みでした。

背伸びしない一つの運動として、前回記事の最後にほうに綴っている内容を多くの皆さんに伝えたい、そのような承認欲求を抱いています。年賀状で当ブログのことを毎年紹介しているのも同様な思いからです。今回の記事も相当な長さとなっていますが、改めて前回記事に綴った内容の一部を再掲させていただきます。

自衛隊の増強に反対することが平和を守ることであり、不戦の誓いであるという図式を強調した場合、それはそれで言葉や説明が不足しがちだろうと考えています。中国や北朝鮮の動きをはじめ、国際情勢に不安定要素がある中で「戦争は起こしたくない」という思いを誰もが抱えているはずです。

その上で、平和を維持するために武力による抑止力や均衡がどうあるべきなのか、手法や具体策に対する評価の違いが人によって分かれがちです。中国や北朝鮮こそが軍拡の動きを自制すべきであることは理解しています。しかしながら「安全保障のジレンマ」という言葉があるとおり疑心暗鬼につながる軍拡競争は、かえって戦争のリスクを高めかねません。

脅威とは「能力」と「意思」の掛け算で決まると言われています。だからこそ戦争に至る前の段階で「双方の言い分」に耳を貸していく外交努力をはじめ、国連という枠組みの中での英知が結実していくことを心から願っています。

「標的の島」としないためにはミサイル基地を叩く力よりも、ミサイルを発射する「意思」を取り除く関係性の構築こそ実効ある安全保障政策の道筋だと考えています。2024年末、南西諸島の皆さんが戦雲に脅える必要のない平穏な日常を取り戻し、さらに国際社会の中で戦火が消えることを祈念しています。

2025年、このブログとの向き合い方をはじめ、日常生活全般にわたって「画蛇添足」には留意していきます。4月以降、ブログのタイトルが「元公務員のためいき」となるかも知れませんが、8月には開設してから20年という節目を迎えます。その節目も一つの通過点として、これからも毎週末の更新を重ねていくつもりです。

最後に、いつもお正月のみ少し変則な日程となっています。次回記事は再来週の土曜か日曜に更新する予定です。それでは末筆ながら当ブログを訪れてくださった皆さんのご健康とご多幸をお祈り申し上げ、新年早々の記事の結びとさせていただきます。

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