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2024年10月26日 (土)

明日は衆院選投票日、正直な政治への転換を!

明日日曜は衆議院議員選挙の投票日です。自民党総裁選で石破候補が勝利したことで、まさか10月中に投開票日を迎えるとは考えていませんでした。個人的な予定にも影響を及ぼし、せめて11月以降にして欲しかったという思いを強めていました。各自治体の選挙管理委員会事務局の皆さんの思いも同様だったのではないでしょうか。

私自身、何年も前から期日前投票で一票を投じています。今回もそのつもりでしたが、選挙公報が投開票日2日前の金曜朝になっても届いていませんでした。市役所のホームページを確認すると「選挙公報は、10月25日(金曜日)までに全戸配布する予定です」と記されていました。結局、じっくり選挙公報を自宅で確認できないまま金曜日に投票しています。

予想外の選挙日程に影響を受けたのかも知れませんが、期日前投票を予定している方々のことを考慮し、もう少し早い配布期限にして欲しかったものと思っています。投票入場整理券は公示日に届いていましたが、全国的には『投票入場券、全国で到着遅れ 「準備期間が短い」と選管』という混乱も生じているようです。

このような遅れは衆院選の期日前投票、20日までに467万人  前回比17%減』という期日前の投票率の伸び悩みにもつながっているはずです。前回記事は「衆院選に絡む個人的な思い」で、前々回記事は「衆院解散、より望ましい政治への転換を!」でした。記事タイトルに「!」を付けることは滅多にないのですが、今回も「!」を付けています。

自民党の公約6本柱の1本目が「ルールを守る」です。繰り返し指摘してきましたが、ルールを守ることは当たり前であり、そのような言葉を公約の1本目に掲げなければならない自民党の現状が極めて憂慮すべき事態です。金銭に絡むルールを守らなかった自治体職員は場合によって懲戒免職になります。民間企業でも厳罰は免れないはずです。

ルールを守れなかった自民党の裏金議員の大半が職を辞していません。衆院選に向け、当初、自民党執行部は裏金議員も「原則公認」する方針でした。しかしながら激しい批判にさらされ、一度決めた方針を変更しています。それにも関わらず、非公認とした候補が代表を務める政党支部にも公認候補と同額の政党助成金2000万円を支給しています。

「しんぶん赤旗」のスクープで、選挙期間中という微妙なタイミングでしたが、この問題は他のマスメディアも後追い報道しています。明石市長だった泉房穂さんが「もっと大々的に報道されてもいいはずだが」と指摘していました。結局、少し出遅れながらも政権与党に忖度しがちなNHKまで『“自民 非公認の候補者が代表の政党支部に2000万円支給”報道』と後追いせざるを得ない問題となっていました。

「偽装非公認」「なぜ税金2000万円が裏金議員に」自民党が非公認候補へ2000万円支給し国民怒り心頭、森山幹事長は「候補ではなく支部」言い訳の破廉恥』という記事では、あくまでも政党支部への支給であるという自民党側の認識を伝えています。さらに石破総理は遊説先で「報道に憤りを覚える」と語気を強めています。

「政党支部に出しているのであって、非公認候補に出しているのではない。報道、偏った見方に負ける訳にはいかない」と強弁し、活動費は「自民党の公約、政策を分かってもらいたいとの思いで支部に出している。選挙に使うこともまったくない」と断言しています。しかし、選挙期間中の党勢拡大のための活動は選挙そのものだと言わざるを得ません。

そもそも2000万円は衆院選公示後に支給されています。公認料500万円という内訳がありながら非公認候補の支部も一律2000万円だったことの明解な説明を耳にしていません。非公認候補の一人は「選挙中には使うなという指示があり、投開票の27日までは一銭たりとも使わない」と話しています。

とは言え、お金に色が付いている訳でもなく、選挙後に根拠ある収入と詳細な支出の内容について透明性を重視した報告がされない限り、額面通りに受けとめづらくなります。裏金事件も、政党支部への2000万円の支給問題も、その行為自体が批判の対象となります。しかし、それ以上に問題が発覚した後の自民党議員の言い分に驚かされることが多くなっています。

「見苦しい言い訳」「管理上おかしい」萩生田光一氏  自民党“裏公認2000万円”に「気づかなかった」「有難迷惑」怒り投稿も国民激高』という記事が伝えていますが、「気づかなかった」という言い分には唖然とします。このような大金の振込を把握できない金銭管理のお粗末さを語っているようなものです。

本当は把握していながら「気づかなかった」と語っているのであれば堂々と嘘をついていることになります。裏金事件を通して、たびたび耳にした「私は知らなかった」という言い分に似通った疑念を強めざるを得ません。いずれにしても今回の記事タイトルに掲げたとおり衆院選の結果が正直な政治への転換をはかる機会になって欲しいものと切に願っています。

3年前も投票日前日に「明日は衆院選、雑談放談」という記事を投稿していました。その中で「政権与党を評価する際にプラスの情報も、マイナスの情報もオープンにされなければなりません」と記していました。そのような意味で「しんぶん赤旗」のスクープは有権者の判断材料を広げるための貴重な情報だったと言えます。

最後に、もう一つ目に留まった報道を紹介します。民主党政権を首相"悪夢"表現』という時事通信が配信した下記の記事ですが、石破総理を多面的に評価するための判断材料の一つとなります。総理大臣になる前に訴えてきた持論を忘れてしまっているのかどうか分かりませんが、ますます納得と共感から遠ざかりがちな言動のように受けとめています。

石破茂首相は22日、愛知県豊田市での演説で、旧民主党政権を「悪夢」と表現した。「悪夢のような民主党政権と言うが、あのころのことを覚えている人はずいぶん減った」と指摘し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設や東日本大震災に関する当時の対応を批判した。

民主党政権を巡っては安倍晋三元首相がかつて「悪夢のような」とたびたび言及していた。石破首相は2019年2月、安倍氏の当時の発言について「過去に終わった政権のことを引き合いに出して『自分たちが正しいんだ』というやり方は危ない。国民が求めているのは民主党に対する批判ではない」と語っていた。【時事通信社2024年10月22日

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