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2023年8月12日 (土)

平和の話、インデックスⅣ

前回記事「ベーシックサービスと財源論」の最後に「次回は季節柄、平和を考える題材を考えている…」と記していました。8月6日は広島、9日は長崎の原爆忌でした。15日には終戦記念日を迎えます。

毎年、8月に入ると戦争について取り上げるメディアが増えています。戦争を体験された方が少なくなる中、この時期だけでもメディアが力を注ぐことは意義深いものと受けとめています。このブログでも戦争を顧みる機会とし、8月に平和への思いを託した記事を投稿しています。

終戦直後、GHQによって原爆被害の実態を報じることが禁止されました。水曜の夜に放映されたNHKの『歴史探偵  消えた原爆ニュース』で、そのような時代があったことを改めて認識していました。

この話を取り上げるだけで、ブログの新規記事としてまとめられる問題の奥深さを提起した番組でした。興味を持たれた方はリンク先のNHKのサイトをご参照ください。今回の記事は「平和の話、インデックスⅣ」というタイトルを付けています。

これまでカテゴリー別に検索できる機能を使いこなせなかったため「自治労の話、2012年夏」のように記事本文の中にインデックス(索引)代わりに関連した内容のバックナンバーを並べていました。その発展形として「○○の話、インデックス」を始めています。

その記事の冒頭、インデックス記事のバックナンバーを並べることで「インデックス記事のインデックス」の役割を持たせています。カテゴリー別のバックナンバーを探す際、自分自身にとっても役に立つ整理の仕方であり、時々、そのような構成で新規記事をまとめていました。

これまで投稿したインデックス記事は「職務の話、インデックス」「原発の話、インデックス」「定期大会の話、インデックスⅡ」「年末の話、インデックスⅡ」「春闘の話、インデックスⅡ」「人事評価の話、インデックス」「図書館の話、インデックス」「旗びらきの話、インデックスⅡ」「人事院勧告の話、インデックス」「非正規雇用の話、インデックスⅡ」「いがみ合わないことの大切さ、インデックス」「憲法の話、インデックスⅡ」「平和の話、インデックスⅢ」」「原発の話、インデックスⅡ」「コメント欄の話、インデックスⅡ」「会計年度任用職員制度、インデックス組合役員の改選期、インデックスⅢ」「自治労大会の話、インデックス のとおりです。

「Ⅱ」以降がある場合は最新のインデックス記事のみを紹介しています。そのようなインデックス記事が右サイドバーの「最近の記事」から消えていたタイミングであり、久しぶりに「平和の話」のインデックス記事を投稿してみようと考えました。

直近のインデックス記事を確認してみたところ「平和の話、インデックスⅢ」を投稿したのは2018年8月5日でした。あれから5年が過ぎ、その間にはロシアのウクライナ侵略があり、未だ戦火の消える兆しが見られません。必然的に「平和の話」として加えるべき直接的な題材の投稿は数多くありました。

ブログ開設当初の記事から並べると下記のような長さの一覧となっています。新たに加える記事以外は「平和の話、インデックス」「Ⅱ」 「Ⅲ」のみを掲げて少し集約することも考えましたが、自分自身の使い勝手を優先させていただき今回も「組合の平和運動」から始まるすべての記事を掲げています。

これまで当ブログに投稿した戦争や平和のあり方を題材にした記事を並べています。それぞれの記事に私自身の平和への思いを託し、安全保障に対する考え方などを綴っています。お時間等が許され、少しでも興味を持たれた記事があった場合、ご覧いただければ誠に幸いです。

今回、5年間の記事を振り返る作業を通し、その時々の世相を反映していることを再認識しています。2021年の記事は2タイトルにとどまっています。その年の8月には直接的な題材の投稿がなかったことを思い出す機会となっていました。

コロナ禍による緊急事態宣言が繰り返されていた年であり、8月には東京オリンピックとパラリンピックが開催されていました。一転して2022年2月、ウクライナ戦争が始まった以降、平和を願う題材の記事は急増しています。

これまで「○○の話、インデックス」という記事を投稿した際、バックナンバーの紹介だけにとどめず、関連した内容も書き添えています。「平和の話、インデックスⅢ」の時も、なぜ、このブログでは「平和の話」の投稿が多いのか、そのような点について説明を加えていました。

さすがに今回は、これ以上、長々とした記事にすることは控えます。それでも当ブログの投稿を通し、最も訴えたい問題意識であり、多用している次のような言葉だけは今回のインデックス記事にも付け加えさせていただきます。

         *          *

大地震や感染症など自然界の脅威は人間の「意思」で抑え込めません。しかし、戦争は権力者の「意思」や国民の熱狂によって引き起こされるため、人間の「意思」によって抑えることができるはずです。

脅威とは「能力」と「意思」の掛け算で決まると言われています。したがって、安全保障は抑止と安心供与の両輪によって成立させることが重要です。戦争を未然に防ぐためには「攻めたら反撃される」という抑止効果とともに「先に攻めるつもりがない」という相手方を安心させるメッセージとのバランスが求められています。

ロシアのように軍事力で「自国の正義」を押し通そうとした場合、国際社会で孤立し、甚大な不利益を被るという関係性を築いていかなければなりません。国際社会の定められたルールは絶対守らなければならない、このことを刻み付けるためにもウクライナでの戦争の帰趨は極めて重大だと考えています。

いずれにしても安全保障のジレンマという言葉があるとおり武力一辺倒によって平和は築けないことを普遍的な教訓としなければなりません。さらに軍拡路線は国家財政を逼迫させ、国民生活にも影響を及ぼしていくことになります。

しかしながら憲法9条さえ守れば平和が続くという考えではありません。守るべきものは日本国憲法の平和主義の効用です。攻められない限り戦争はしないという専守防衛の原則のもと安心供与という広義の国防を重視し、外交関係や経済交流を活発化させるソフトパワーに力を注ぐべきという考えです。

そして、誰もが戦争は避けたいと願っている中で、戦争を防ぐため、平和を築くための考え方に相違が生じがちな現状について認識しています。戦争のもたらす非道さや悲惨さを受けとめ、ウクライナでの戦争を現実的な脅威として、どうすれば戦争を防ぐことができるのか、このブログを通して自問自答しています。

このような考えに至っている経緯や背景について、上記に掲げた膨大な記事の一つ一つに綴っています。あくまでも自分自身が正しいと信じている「答え」の数々であり、異論や反論を持たれる方々も多いのだろうと思っています。多面的な情報を提供する場として、ご理解くださるようお願いします。

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