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2023年6月 3日 (土)

平和運動センター総会で発言

このブログは毎週1回、土曜か日曜に更新しています。このような「週刊」の習慣が日常生活に過度な負担をかけず、長く続けられている理由の一つです。ただタイムリーさに欠け、一つの記事に雑多な話題を詰め込み過ぎて長くなってしまう傾向があります。

それはそれで気ままに書きたいことを書くという自由さであり、このような点も長く続けられている理由の一つだと言えます。今回の記事も掲げたタイトルとは離れた話題をいくつか書き進めていくつもりです。

まず前回記事「公開間近な映画『渇水』」を投稿した当日、読売新聞夕刊に「河林満  色あせぬ先駆性」という見出しの記事を目にしていました。「バブル期  格差社会を予見」という見出しも付けられ、原作者の河林さんの先見さを絶賛した内容の記事でした。

渇水』はカンヌ映画祭で注目を集めた『怪物』と同じ日から公開されています。さっそく土曜、後述する行動に参加した後、もちろん『渇水』のほうを観てきました。原作とは異なるオリジナルな脚本でしたが、ネグレクトされた幼い姉妹の健気な明るさに胸を打たれる映画です。

同時に強制執行権を有する自らの職務の重責さについて改めて思いを巡らす機会となっていました。ぜひとも『怪物』に負けず、多くの方が映画館に足を運ばれることを願っています。ちなみに『怪物』は小説版を読み終えています。こちらも一気に読み進めた面白い展開の物語でした。

週の半ばには、岸田総理のある言葉が気になっていました。解散はいつ? 首相長男更迭、自民からも「最低最悪の子育て」と批判』という報道にあるような問題自体、いろいろ思うことがありますが、参院経済産業委員会での岸田総理の答弁の仕方が特に引っかかっていました。

野党議員の「更迭であると理解してよろしいですか」という質問に対し、岸田総理は「言葉の遊びをするつもりはありませんが、けじめをつけるために交代させる」と答えています。更迭ではなく、けじめであるという答弁でしたが、「言葉遊び」そのものだろうという違和感が禁じ得ませんでした。

タイムリーさで言えば、本日の土曜、三多摩平和運動センターが呼びかけた立川飛行場包囲平和行進に参加しました。「陸上自衛隊V22オスプレイの立川飛行場への飛来・訓練を許さない!」というスローガンなどを掲げた取り組みです。

砂川闘争行動隊長だった方の「土地に杭は打たれても心に杭は打たれない」という言葉が有名です。その方は立川基地内の滑走路の一画を裁判によって国から農地に再生させた上で取り戻していました。今回、そのような砂川闘争ゆかりの方の私有地が集合場所でした。そこから東西2コースに分かれ、立川基地を包み込むデモ行進に取り組んでいます。

タイムリーさに欠ける報告としては、今回の記事タイトル「平和運動センター総会で発言」に関わる内容につなげていきます。三多摩平和運動センターの定期総会は月曜の夜に開かれています。フットワークの軽いSNSであれば土曜まで待たずに投稿したほうが望ましい話題です。

昨年は参考資料を参加者全員に配布した上での総会発言でした。今年は資料を用意せず、口頭での発言にとどめていました。このような点を補うため、少しタイムリーさに欠けますが、週末に更新する新規記事のタイトルを「平和運動センター総会で発言」としていました。

発言した際、このブログのことも案内しようと考えましたが、あえて触れていません。したがって、普段からご覧になっている方にだけでも伝えられればと思いながら今回の記事に臨んでいます。あまり話を広げないように総会発言前に次のような要旨のメモも用意していました。

発言の機会をいただき、ありがとうございます。昨年11月に単組の執行委員長を退任し、三多摩平和運動センターでは個人会員という立場で関わらせていただいています。ただ今回、皆さんにご報告したいことがあったため、自治労の代議員の一人として参加しています。このような要望を受け入れていただいたことについても感謝申し上げます。

1年前の三多摩平和運動センターの定期総会で、私どもの組合の定期大会で平和や人権の方針案そのものを削除すべきではないかという意見が組合員から示されているという動きをお伝えしました。その際、組合員全体に周知した議論の「たたき台」資料をそのまま情報提供させていただきました。

今回、その後の動きと私どもの組合としての議論結果を報告します。8月末にも新たな資料を職場回覧し、9月には「平和や人権に関わる組合方針」意見交換会を開き、11月の定期大会でリニューアルした「平和や人権」の方針案を確認しています。

産別単組を問わず、組合員の政治意識の多様化は年々進んでいるものと認識しています。実は定期大会で大胆な質問された方も決して組合の活動を全否定している立場ではなく、幅広い考え方を持っている組合員の声を受けとめた方針であって欲しいという思いだったことを伺っています。

このような問題意識のもとに議論を進めた結果、全面的な見直しではなく、リニューアルという言葉が当てはまる見直しとなっています。これまで通り自治労や平和フォーラムとの関係性を重視した上で、基本的に総論的な方向性を示す方針とし、「天皇制」「日の丸」「君が代」「靖国神社」など掲げる際に精緻な説明が必要とされる項目は外しています。

いずれにしても平和運動に取り組むことが不団結の要因になりかねないような現状は絶対避けていかなければなりません。憲法9条を守ることが「なぜ、平和につながることなのか」など丁寧な情報発信が必要です。

そのため、私どもの組合にとって今回の見直し議論は、現在の組合員の皆さんの意思を丁寧に受けとめながら必要な見直しを進める貴重な機会だったものと受けとめていました。

これからも労働組合が平和運動を方針化していくことの大切さを強く認識しているため、せっかくの機会ですので私どもの組合の取り組みについて報告させていだきました。貴重なお時間をいただき、改めてありがとうございました。

今回、発言内容をブログ記事で取り上げようと考えた理由は、時間的な制約を気にしないので良ければ詳しい経過や私自身の問題意識などを付け加えたかったからです。さらに私どもの組合方針がどのように変わったのか伝えるためにも、このブログの場を利用しようと考えてみました。

とは言え、今回の記事で改めて長々と綴ることは控え、時系列的な経過を追った以前のブログ記事の紹介にとどめさせていただきます。興味を持たれた方はリンク先の記事内容をご覧いただければ幸いです。詳しい経過や私自身の問題意識をそれぞれの記事を通して深掘りしています。

総会での発言の中で触れているとおり一昨年11月の定期大会での質疑の際、出席者から平和や人権の方針案そのものを削除すべきではないかという意見が示されました。その場での採決はなじまなかったため、しっかり組合員全体できめ細かい議論を交わしていくことを約束し、方針見直しの議論に入っていました。

リニューアル前の「平和や人権」方針は昨年2月の平和や人権問題の組合方針」の記事に掲げています。昨年5月の平和運動センター総会での発言の後には平和や人権問題の議論提起」という記事を投稿しています。その記事には平和運動センターの総会で配布した議論の「たたき台」資料の全文を掲載しています。

8月末に回覧した新たな資料には「平和や人権に関わる組合方針の確立に向けて(参考資料)」というタイトルを付けています。その全文は平和への思い、2022年夏 Part2」という記事の中で紹介していました。

このような資料回覧や意見交換会をはじめ、率直な問題提起された質問者の方とも緊密に連絡を取り合い、リニューアルした「平和や人権」の方針案をまとめていきました。新たな方針案は昨年9月の記事「平和や人権の新たな組合方針」の中に掲げています。

この新たな方針案は昨年11月の定期大会で承認を得ています。全面的な見直しではなく「自治労や平和フォーラムが呼びかける平和や人権尊重の行動や集会に参加します」という方針などを確認しているため、引き続き平和運動センターの総会や平和行進に参加することができています。

最後に、今回の記事でもリニューアルした私どもの組合の「平和や人権」の方針内容の全文を紹介させていただきます。

          *         *

労働組合の本務は組合員の雇用や生活を守り、労働条件の維持向上をめざすことです。一方で「組合員のため」を主目的とした組合活動も、職場内の閉じた活動だけでは結果としてその目的が達成できない恐れもあります。加えて、自分たちの職場だけ働きやすくても、社会全体が平和で豊かでなければ、暮らしやすい生活とは言えません。

そのため、労使交渉だけでは到底解決できない社会的・政治的な問題に対し、多くの組合が集まって政府などへ大きな声を上げていくことも昔から重要な組合運動の領域となっています。このような背景があり、自治労や平和フォーラムに結集し、組合は下記のような平和の課題にも取り組んでいます。

(1) 日本国憲法の平和主義を重視した運動を進めます。

(2) 人権、思想、信教、言論の自由が尊重される社会の実現をめざし、あらゆる差別に反対します。

(3) 自治労や平和フォーラムが呼びかける平和や人権尊重の行動や集会に参加します。

(4) 核兵器の廃絶を願い、反核運動を推進し、原水禁大会などに参加します。また、核兵器禁止条約への日本政府の署名・批准を求めていきます。

(5) 騒音や墜落の危険がある横田基地や立川基地の撤去をめざします。また、横田基地へのオスプレイの配備に反対していきます。

(6) 地元の立川空襲をはじめ、戦争がもたらす被害や悲劇を継承する取り組みを進めます。

(7) 砂川闘争の歴史を継承するため、平和資料館の建設などをめざします。当面は砂川学習館内にある立川市砂川地域歴史と文化の資料コーナーの存続を求めます。

(8) 組合が平和運動などに取り組む意義を組合員へ丁寧に周知し、問題意識を共有化した活動に努めます。

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