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2023年6月25日 (日)

ブログで振り返る組合役員時代

前回記事「労使の信頼関係について思うこと」では、たいへん懐かしい皆さんと集まり、思い出話に花を咲かせたという近況を伝えています。思い出話に連なる記事内容として、今回は「ブログで振り返る組合役員時代」というタイトルを付けて書き進めていきます。

昨年11月の記事「組合役員を退任」の最後のほうで「委員長に選ばれた翌年の8月からブログを始めています。委員長を退任し、組合役員から離れた後も当ブログは続けていくつもりです」と記した後、次のような記述を残していました。

実は過去のブログ記事を紹介しながら組合役員としての40年余りの年月を駆け足で振り返ってみようと思っていました。ただ長々とした内容となっているため、今回は「組合役員になったイキサツ」のみ紹介します。それ以降の話は機会があれば別な新規記事を投稿し、改めて振り返ってみたいものと考えています。

このように記していながら半年以上経っていました。ようやく今回、過去のブログ記事を紹介しながら40年余りの組合役員時代を振り返る機会としています。組合役員になったイキサツ」は全文を紹介しましたが、そのような方法で続けていけば、とんでもない長さの記事になってしまいます。

したがって、過去のブログ記事に飛べるリンクをはったタイトルを紹介しながら、少しだけ要旨を書き足していくつもりです。私的な話ばかりで恐縮ですが、興味を持たれた際はリンク先もご参照いただければ幸いです。

公務員になったイキサツ」や最近の記事「公開間近な映画『渇水』」の中で、暖かみあふれた職場の雰囲気に驚き、配属後、数日間で「永久就職でいいかな」と人生設計を変えてしまったことを伝えていました。もともと希望する職業はマスコミ関係で、モノを書いて人に伝えるという仕事にあこがれていました。

このあたりについては今年1月の「大きな節目の1000回」の中でも触れています。組合役員の端くれと言える青年婦人部、略して青婦部の幹事も最初は強く断っていながら引き受け、結局のところ2年目も続け、40年余り組合役員として関わってきました。

公務員、組合役員になったイキサツ、それぞれ意志の弱さか、柔軟性があったのか分かりませんが、まったく想像していなかった道のりを歩んできました。いずれにしても公務員や労働組合に対し、実際に経験することで認識不足や思いこみが改められた証しだと考えています。

青婦部幹事を担っていた頃の話は「組合役員を続けている理由」を通して綴っていました。青婦部のレクリエーションなどを企画する責任者だった時、どうせ担うのならば、自分自身も楽しめるような発想で取り組みました。例えば社交ダンスを中心としたダンスパーティーから小さなお子さんたちも楽しめる職員家族クリスマスパーティーに改めています。

もともと文章を書くことが好きだったため、青婦部の機関誌『いぶき』の編集にも携わりました。その誌面にフォトストーリーという読み物を創作し、40年近く経て「平和への思い、2022年夏 Part2」の中で紹介したとおり「平和や人権に関わる組合方針の確立に向けて(参考資料)」に3作を添えていました。

このように自由に活動できたことは、先輩たちの寛容さがあったおかげでした。その自分も年数を重ねることにより、ある決断を迫られるようになりました。当時の規約上、青婦部の部長と副部長は執行委員となるように定められていました。

青婦部幹事に対しては自分なりの意義を見出し、背伸びしないで続けてきましたが、とても執行委員まで担うつもりはありませんでした。したがって、ずっと断り続けていましたが、私より後に幹事となった方たちが2年連続で副部長を引き受けていました。

私も「もう今年は断れないな、1年間は頑張ろう」と副部長、つまり執行委員となる覚悟を決めました。大ベテランの部長に頼り切った副部長でしたが、その部長が事情で幹事会などに出られなくなり、途中から実質的な部長の役目を負わざるを得なくなりました。

次の任期には部長を担うことになり、この時も「どうせ担うのならば」と決意し、自分なりの問題意識を持った青婦部の運営に努めていきました。組合役員を続けるモチベーション」の中で記していますが、「やらされ感」ではない自分なりの「やりがい」を常に見出すように努めてきました。

加えて、執行委員になったことで初めて団体交渉など労働組合の根幹となる場面に直接関わることになりました。経営側の発想や判断だけで労働条件の問題が決められた場合、働く者にしわ寄せが行ったり、結果的に住民サービスの低下を招く恐れもあります。

一職員の声は小さく、通常では市長や副市長らに届くことはなく、上司である課長にさえ遠慮がちとなるはずです。しかし、その声も組合という組織を通すことによって、労使対等な立場で話し合える対象となり得ます。

この交渉能力の大切さ、つまり組合の存在価値を執行委員になったことで体感することができました。実際、「組合があって本当に良かった」という言葉を数多く聞ける経験を重ねていきました。

そして、組合役員を長く続けてきた大きな理由は「組合は大事、なくしてはいけない」という思いを強めていたからでした。このような思いがあり、青婦部を卒業する時、あまり迷わずに執行委員は継続することを決めていました。

過去のブログ記事にリンクをはり、少しだけ要旨を書き足すつもりでしたが、なりゆきから「組合役員を続けている理由」の内容をベースにして長い文章を書き進めていました。このようなペースで続けると相当な長さの新規記事になってしまうのだろうと思います。

そのため、今回の記事はここで一区切り付けさせていただきます。この先は次回以降、また機会を見て「Part2」として書き進められればと考えています。来週末になるのか、再び半年以上先になるのかどうか分かりませんが、個人的なブログですのでご理解ご容赦ください。

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2023年6月17日 (土)

労使の信頼関係について思うこと

前回記事は「解散風が吹く中で政治に望むこと」でしたが、ようやく木曜夜に岸田総理は「今の国会で衆議院の解散はしない」と明言しました。いずれにしても費用が600億円前後かかり、各自治体に過大な負担を強いる衆院解散が総理大臣一人の胸先三寸となる専権事項で良いのかどうか甚だ疑問です。

政治に関わる話は次回以降の記事で改めて取り上げていくつもりです。今回はマイナーでローカルな話題を切り口に労使の信頼関係について思うことを書き進めていきます。

新型コロナウイルスが季節性インフルエンザと同じ5類感染症に位置付けられた以降、徐々に以前と同じような日常の風景に戻りつつあります。外で会食する機会も増えてきました。先々週の日曜、たいへん懐かしい皆さんと集まり、思い出話に花を咲かせました。

私の前任の執行委員長らが揃い、労使交渉の相手方だった元副市長らも交えた懇親の場でした。おのずから組合に関わる昔話で盛り上がっていました。労使交渉の当事者だった現職の時代、このような場を持つことは一切ありません。

お互い立場の違いから厳しい言葉で団体交渉を重ねています。それでも信頼関係だけは維持していたため、長い年月を経て「あの時は本当にたいへんだった」と苦笑いしながらの思い出話につなげることができています。

このような機会を得られたのは私の「スマホデビュー」が切っかけでした。パソコンからインターネットはよく利用していますが、スマホは不要、ガラケーで充分という考えでした。それでも既存の携帯電話自体、利用できなくなる期限が迫る中、とうとう4月に「スマホデビュー」を果たしました。

ラインの設定を自分で行なった際、電話帳に登録していた方々の番号あてに「友だち自動追加」を一斉送信していました。私自身が設定の仕組みを充分理解していない中での一斉送信であり、突然のラインに驚かれた旧知の皆さんも多かったろうと恐縮しています。すぐ何人かの方からラインが届いていましたが、このことを知ったのは翌朝でした。

そのような中、私が組合の委員長に就任した当時、副市長だった方からもラインが届きました。「お久しぶりです!お元気ですか?」というメッセージでした。私自身も戸惑いながら「お久しぶりです。初めてのスマホに四苦八苦中です。すぐ気付かず失礼致しました」と返信し、元副市長とのラインのやり取りが始まりました。

唐突な私からのラインに元副市長も「びっくりしました」と驚かれながら簡単に近況をお伝えいただきました。元副市長から「生きているうちにもう一度お会いできるといいなと願っていますが…」という言葉もあり、「機会がありましたら、ぜひ、お会いしたいと私も願っています」と返信していました。

5月に入り、前任の委員長らとお会いした時、このようなやり取りを伝えていました。すぐ話はまとまり、先々週の日曜午後、8人ほどで旧交を温める機会につなげていました。会食の翌日には元副市長から「昨日はいい日でした。久しぶりに皆さんとお会いできて良かったです。楽しいひとときありがとうございました」というラインをお送りいただいています。

労使交渉の当事者だった現職の頃、このような懇親の場を設けていれば組合員の皆さんから「馴れ合っているのではないか」という疑いの目で見られてしまう恐れもあります。そのような点を踏まえ、前述したとおり私どもの歴代の労使関係は自制的だったと振り返ることができます。

その上で、前述した「お互い立場の違いから厳しい言葉で団体交渉を重ねています。それでも信頼関係だけは維持していたため」という言葉の意味合いを説明させていただきます。

20代で執行委員になってから数多くの団体交渉に臨んできました。労使協議を尽くした結果、直前の事務折衝で合意できる到達点を判断し、妥結するためのセレモニー的な団体交渉も少なくありません。しかし、比率で言えばシナリオなどなく、お互いの主張をぶつけ合うガチンコの団体交渉が圧倒多数を占めています。

全体的には冷静で真摯な議論が中心とは言え、あまりにも要求との乖離が目立った時などに激高する組合役員もいました。委員長になってからは進行役という立場であり、感情が高ぶりすぎた組合役員をなだめる側でしたが、ごく稀に私自身も強い口調で訴える場面もありました。

もちろん誹謗中傷するような言葉は厳禁としていますが、専ら攻められる側に回る歴代の副市長らは可能な限り穏やかな団体交渉の開催を望んでいたはずです。それでも今回お会いした元副市長らは組合側からの団体交渉の開催要求に対し、いつも粛々と応じていただいていました。

団体交渉は憲法第28条及び労働組合法第6条に定められた労働組合の権利であり、正当な団体交渉の要求を使用者側は拒否できません。私どもの組合は厳密にとらえれば職員団体で、協約締結権が認められていません。

労組法に照らして一定の制約のある組合ですが、これまで労働組合としての正当性について市側から疑義を示されたことはありません。このような労使関係の出発点となる信頼関係があり、そのことから派生する重要な確認事項がいくつかあります。

労働条件の問題は労使対等な立場で協議し、合意に至らなければ一方的に実施しないという原則です。のことについてはブログを開設した頃の記事「なぜ、労使対等なのか?」をはじめ、「労使交渉への思い」や組合は必要、ともに考え、ともに力を出し合いましょう!」などを通して詳述しています。

事前協議の原則は、民間委託や指定管理者制度など行政のアウトソーシングに関しても同じように対応しています。5年前には組合からの要請書に対する文書回答で、行革計画の中で「労働条件の変更を伴う事項については、従前と変わらず事前協議していく」「労使の信頼関係を損ねないように取り組んでいく」ことを改めて確認していました。

かつて市議会の委員会で「行革課題を進める上で組合との協議が必要なのか?」という質問がありました。このような質問に対し、当時の副市長は「労働条件の変更が伴う場合、労使協議は必要」と答弁しています。その時の副市長が今回の会食に参加された懐かしいメンバーのお一人でした。

労使関係に関わらず、信頼関係を維持するためには「約束したことは守る」という土台が欠かせません。約束が守れない場合、変更しなければならない場合、相手方に事情を丁寧に説明し、納得を得られるように努力しなければなりません。

労使協議の対象とすべきかどうかなど、もしかすると情勢の変化によって変わる場合もあり得るのかも知れません。しかし、これまで労使協議の対象だった事項の取扱いを変えるのであれば、対象としないという事情や理由を組合側に理解を求め、同意を得ることから始める必要があります。

今回、お会いした元副市長のお二人や部長の皆さんは、このような点について充分ご理解いただいていた方々であり、交渉の当事者だった頃、たいへん感謝していました。立場の違いから厳しく対峙した場面がありながらも、お互いの信頼関係の土台があるからこそ、このような場を得られているものと喜ばしく思っています。

実は会食した日、思い出話ばかりではなく、9月3日に投開票される市長選も話題に上がっていました。現職の市長が退任されるため、新人同士の選挙戦となります。現職に257票という僅差に迫った都議が再び市長選に挑むことを表明しています。自民党側は現職の都議を候補者に一本化としたという話を耳にしています。

これまで当ブログでは4年ごとに「市長選に向けた組合の対応」 「過ぎ去る夏に市長選」 「8月9日に市長選と市議補選2019年夏の市長選」という記事を投稿しています。立場上、選挙戦とは適切な距離感が必要ですが、重大な関心事であることには間違いありません。

前回僅差だった都議は私どもの組合と推薦関係のある方です。携帯電話の番号を知っていたため、もしご都合が良ければ会食の場にご一緒できないか連絡させていただきました。着信を受け、すぐ折り返しの電話をいただきましたが、その日は都合がつかずお会いできませんでした。

翌朝、私から「昨日は突然のお電話失礼致しました」と不躾なお誘いをお詫びするメールを送っています。こちらも「また機会があれば、お声がけください」とすぐ返信いただいていました。重ねてお忙しい中、いろいろお気遣いいただき、ありがとうございました。

会食が終わり、お店の前で撮った集合写真、私だけ正面を向いていません。コロナ禍が続いた中、以前に比べてお酒に弱くなったような気がしています。ペース配分を忘れているのか、加齢(💧)なのかも知れませんが…。

最後に、当日は私自身も本当に懐かしく、楽しい時間を過ごさせていただきました。参加くださった皆さん、改めてありがとうございました。また機会がありましたら、お会いできることを楽しみにしています。

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2023年6月10日 (土)

解散風が吹く中で政治に望むこと

国会閉会中でも衆院解散は理論上可能ということですが、これまで1件も事例がないようです。そのため、国会の会期末が近付くと、どこからともなく解散風が吹きがちです。今国会の会期末は6月21日ですが、「今夏の衆院解散はない」という専門家の見立てが当たるのではないでしょうか。

会期延長の声も聞こえてこない中、重要法案の成立が加速しています。難民認定申請が3回目以降の外国人を送還できるようにする出入国管理・難民認定法改正案が金曜日に成立しています。LGBT法案も与党案を修正した上、来週火曜日には衆院を通過する見通しです。

先月の記事「保守派に配慮しがちな岸田政権 Part2」の最後のほうで「保守の岩盤支持層側から及第点をもらえていない岸田総理ですが、今後、どちらの側に重心を移していくのかどうか興味深いところです」と記していました。それぞれの法案、基本的な立場性の違いから様々な評価が示されています。

夕刊フジのコラムで、ジャーナリストの有本香さんは『LGBT法案成立は日本史上「最大級の暴挙」 岸田首相は安倍元首相の「憂慮」を理解しているのか 「朝敵」の運命いかなるものだったか』と岸田総理を酷評しています。一方で、リベラルな立場からは「性自認」という言葉を使っていないことの不充分さなどが批判されています。

TBS NEWS DIGの『入管法改正案~6つの大きな疑問と「不都合な事実」』を通し、今回の改正案の問題点がよく分かります。「送還されたら殺される」という悲痛な当事者の声をどこまで受けとめた「改正」なのか甚だ疑問です。外国人労働者の問題をはじめ、やはり立場性の違いから賛否や評価が分かれていくようです。

季刊誌「とうきょうの自治」にNPO法人移住者と連帯する全国ネットワーク代表理事の鳥井一平さんをインタビューした「まっとうな移民政策の確立をめざす」というタイトルの記事があり、「安倍元首相のコアな支持者に、イデオロギッシュに移民を認めない人たちが多かったことの反映でしょうか?」という質問に鳥井さんは「それは本当にごく一部の人たちだったと思うんですが、それが全体を抑え込んでいたというのが実情だと思います」と答えています。

安倍政権は外国人嫌いというか、技能実習のローテーションでやるから外国人に定住してもらっては困るという考え方で、技能実習を全面的に使うという政策でした。そして、「外国人労働者」という言葉を禁句にして、「外国人材」という言葉に置き換えてました。

官僚の人たちと議論しているときにも、「外国人ろ…」と言いかけて、「あっ、外国人材」と言い直すという、笑い話のような状態でした。やはり安倍政権が終わってから、まだ残滓はありますが、少しずつ変わってきたと感じています。

鳥井さんは「ごく一部の人たち」と説明していますが、上記のようなエピソードを伝えるインタビュー記事を目にした時、やはり最高権力者の立場性が重要な政策の方向性を左右していくのだろうと感じ取っていました。

昨年の参院選前の6月に「今、政治に対して思うこと」という記事を投稿し、「いっそのこと、自民党が二つに分かれた方が夏の参院選は投票しやすくなるのに」という言葉が、私自身にとって最も共感している見方であることを伝えていました。ただ現実的な見方として、権力という軸を求心力にしている政権与党の自民党が分かれることは考えられません。

それでも岸田政権が岩盤支持層に配慮した政策判断を重ねている中、野党側が明確な対抗軸を打ち出していけば貴重な一票を託す選択の幅も広がっていくはずです。基本的な立場性や理念を軸にした政治の選択肢が明確化されていくことを切望しています。

ジャーナリストの宮原健太さんの立ち位置がブレブレで、何をしたい党なのか見えない…立憲民主党が世論の支持を失った根本原因』の論評のとおり立憲民主党が日本維新の会との選挙協力まで望んでいたのであれば、自民党との対抗軸を曖昧にしていく愚行だったと言わざるを得ません。

週刊FLASHの記事『維新・馬場伸幸代表“政権奪取計画”を独占告白「組むなら菅さん&萩生田さん」「岸田さんはアカンなあ」』『維新・馬場代表「立憲をたたきつぶす」発言の衝撃  本誌にも語っていた痛烈批判、「予備選」構想も道険し』が伝えているような日本維新の会と立憲民主党との対立は分かりやすい政治に向け、歓迎すべき動きだと思っています。

自民党、日本維新の会、立憲民主党、それぞれが候補者を立てた千葉5区の衆院補選では、立憲民主党の候補者が次点に入り、維新の会は4位にとどまっています。大田区の都議補選では立憲民主党の推薦候補が自民党候補の得票を上回り、維新の会は議席に届いていません。このような結果に対し、自民党の支持層から維新の会に票が流れていく傾向を感じ取っています。

そもそも議員一人一人の資質の問題として『「決して調子に乗らないように」維新が新人議員に研修でクギも、センパイ議員は“やらかし祭り”。府議団代表がストーカー報道、梅村みずほ氏はハンスト発言で大炎上!』の記事のようなアキレス腱が維新の会にはあることも見過ごせません。

自民党に関しては、前回記事「平和運動センター総会で発言」の中で触れた『解散はいつ? 首相長男更迭、自民からも「最低最悪の子育て」と批判』という岸田総理の脇の甘さが見受けられています。『やっぱりあった!岸田首相が「息子大ハシャギ公邸忘年会」に寝間着&裸足で「ご満悦参加写真」独占入手』のとおり長男だけを責められないため、頑なに「更迭ではない」という言葉遊びにこだわっていたのかも知れません。

マイナ「家族名義の口座に紐づけ」13万件  河野デジタル相の登録者への責任なすりつけ姿勢に「本当に不快」批判殺到』という報道のとおりマイナンバーカードの問題も自民党にとって逆風の一つになりかねません。このような現状から冒頭で紹介した「今夏の衆院解散はない」という専門家の見立てにつながっていくのだろうと思っています。

とは言え、いつ解散、総選挙に突入したとしても前述したとおり基本的な立場性や理念を軸にした政治の選択肢が明確化されていくことを望んでいます。そのためにも自民党の対抗軸として、維新の会とは明確な違いを際立たせた立憲民主党の奮起に期待したいところです。

最後に、そもそも衆院議員の任期は4年です。任期が2025年10月まであるのにも関わらず、解散風が吹くことに強い違和感を覚えています。さらに岸田総理自身や与党側にとって有利なのかどうかという思惑で、解散時期が判断されてしまうのであれば非常に憂慮すべきことです。そのような悪習を断ち切る政治のあり方を切に望んでいます。

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2023年6月 3日 (土)

平和運動センター総会で発言

このブログは毎週1回、土曜か日曜に更新しています。このような「週刊」の習慣が日常生活に過度な負担をかけず、長く続けられている理由の一つです。ただタイムリーさに欠け、一つの記事に雑多な話題を詰め込み過ぎて長くなってしまう傾向があります。

それはそれで気ままに書きたいことを書くという自由さであり、このような点も長く続けられている理由の一つだと言えます。今回の記事も掲げたタイトルとは離れた話題をいくつか書き進めていくつもりです。

まず前回記事「公開間近な映画『渇水』」を投稿した当日、読売新聞夕刊に「河林満  色あせぬ先駆性」という見出しの記事を目にしていました。「バブル期  格差社会を予見」という見出しも付けられ、原作者の河林さんの先見さを絶賛した内容の記事でした。

渇水』はカンヌ映画祭で注目を集めた『怪物』と同じ日から公開されています。さっそく土曜、後述する行動に参加した後、もちろん『渇水』のほうを観てきました。原作とは異なるオリジナルな脚本でしたが、ネグレクトされた幼い姉妹の健気な明るさに胸を打たれる映画です。

同時に強制執行権を有する自らの職務の重責さについて改めて思いを巡らす機会となっていました。ぜひとも『怪物』に負けず、多くの方が映画館に足を運ばれることを願っています。ちなみに『怪物』は小説版を読み終えています。こちらも一気に読み進めた面白い展開の物語でした。

週の半ばには、岸田総理のある言葉が気になっていました。解散はいつ? 首相長男更迭、自民からも「最低最悪の子育て」と批判』という報道にあるような問題自体、いろいろ思うことがありますが、参院経済産業委員会での岸田総理の答弁の仕方が特に引っかかっていました。

野党議員の「更迭であると理解してよろしいですか」という質問に対し、岸田総理は「言葉の遊びをするつもりはありませんが、けじめをつけるために交代させる」と答えています。更迭ではなく、けじめであるという答弁でしたが、「言葉遊び」そのものだろうという違和感が禁じ得ませんでした。

タイムリーさで言えば、本日の土曜、三多摩平和運動センターが呼びかけた立川飛行場包囲平和行進に参加しました。「陸上自衛隊V22オスプレイの立川飛行場への飛来・訓練を許さない!」というスローガンなどを掲げた取り組みです。

砂川闘争行動隊長だった方の「土地に杭は打たれても心に杭は打たれない」という言葉が有名です。その方は立川基地内の滑走路の一画を裁判によって国から農地に再生させた上で取り戻していました。今回、そのような砂川闘争ゆかりの方の私有地が集合場所でした。そこから東西2コースに分かれ、立川基地を包み込むデモ行進に取り組んでいます。

タイムリーさに欠ける報告としては、今回の記事タイトル「平和運動センター総会で発言」に関わる内容につなげていきます。三多摩平和運動センターの定期総会は月曜の夜に開かれています。フットワークの軽いSNSであれば土曜まで待たずに投稿したほうが望ましい話題です。

昨年は参考資料を参加者全員に配布した上での総会発言でした。今年は資料を用意せず、口頭での発言にとどめていました。このような点を補うため、少しタイムリーさに欠けますが、週末に更新する新規記事のタイトルを「平和運動センター総会で発言」としていました。

発言した際、このブログのことも案内しようと考えましたが、あえて触れていません。したがって、普段からご覧になっている方にだけでも伝えられればと思いながら今回の記事に臨んでいます。あまり話を広げないように総会発言前に次のような要旨のメモも用意していました。

発言の機会をいただき、ありがとうございます。昨年11月に単組の執行委員長を退任し、三多摩平和運動センターでは個人会員という立場で関わらせていただいています。ただ今回、皆さんにご報告したいことがあったため、自治労の代議員の一人として参加しています。このような要望を受け入れていただいたことについても感謝申し上げます。

1年前の三多摩平和運動センターの定期総会で、私どもの組合の定期大会で平和や人権の方針案そのものを削除すべきではないかという意見が組合員から示されているという動きをお伝えしました。その際、組合員全体に周知した議論の「たたき台」資料をそのまま情報提供させていただきました。

今回、その後の動きと私どもの組合としての議論結果を報告します。8月末にも新たな資料を職場回覧し、9月には「平和や人権に関わる組合方針」意見交換会を開き、11月の定期大会でリニューアルした「平和や人権」の方針案を確認しています。

産別単組を問わず、組合員の政治意識の多様化は年々進んでいるものと認識しています。実は定期大会で大胆な質問された方も決して組合の活動を全否定している立場ではなく、幅広い考え方を持っている組合員の声を受けとめた方針であって欲しいという思いだったことを伺っています。

このような問題意識のもとに議論を進めた結果、全面的な見直しではなく、リニューアルという言葉が当てはまる見直しとなっています。これまで通り自治労や平和フォーラムとの関係性を重視した上で、基本的に総論的な方向性を示す方針とし、「天皇制」「日の丸」「君が代」「靖国神社」など掲げる際に精緻な説明が必要とされる項目は外しています。

いずれにしても平和運動に取り組むことが不団結の要因になりかねないような現状は絶対避けていかなければなりません。憲法9条を守ることが「なぜ、平和につながることなのか」など丁寧な情報発信が必要です。

そのため、私どもの組合にとって今回の見直し議論は、現在の組合員の皆さんの意思を丁寧に受けとめながら必要な見直しを進める貴重な機会だったものと受けとめていました。

これからも労働組合が平和運動を方針化していくことの大切さを強く認識しているため、せっかくの機会ですので私どもの組合の取り組みについて報告させていだきました。貴重なお時間をいただき、改めてありがとうございました。

今回、発言内容をブログ記事で取り上げようと考えた理由は、時間的な制約を気にしないので良ければ詳しい経過や私自身の問題意識などを付け加えたかったからです。さらに私どもの組合方針がどのように変わったのか伝えるためにも、このブログの場を利用しようと考えてみました。

とは言え、今回の記事で改めて長々と綴ることは控え、時系列的な経過を追った以前のブログ記事の紹介にとどめさせていただきます。興味を持たれた方はリンク先の記事内容をご覧いただければ幸いです。詳しい経過や私自身の問題意識をそれぞれの記事を通して深掘りしています。

総会での発言の中で触れているとおり一昨年11月の定期大会での質疑の際、出席者から平和や人権の方針案そのものを削除すべきではないかという意見が示されました。その場での採決はなじまなかったため、しっかり組合員全体できめ細かい議論を交わしていくことを約束し、方針見直しの議論に入っていました。

リニューアル前の「平和や人権」方針は昨年2月の平和や人権問題の組合方針」の記事に掲げています。昨年5月の平和運動センター総会での発言の後には平和や人権問題の議論提起」という記事を投稿しています。その記事には平和運動センターの総会で配布した議論の「たたき台」資料の全文を掲載しています。

8月末に回覧した新たな資料には「平和や人権に関わる組合方針の確立に向けて(参考資料)」というタイトルを付けています。その全文は平和への思い、2022年夏 Part2」という記事の中で紹介していました。

このような資料回覧や意見交換会をはじめ、率直な問題提起された質問者の方とも緊密に連絡を取り合い、リニューアルした「平和や人権」の方針案をまとめていきました。新たな方針案は昨年9月の記事「平和や人権の新たな組合方針」の中に掲げています。

この新たな方針案は昨年11月の定期大会で承認を得ています。全面的な見直しではなく「自治労や平和フォーラムが呼びかける平和や人権尊重の行動や集会に参加します」という方針などを確認しているため、引き続き平和運動センターの総会や平和行進に参加することができています。

最後に、今回の記事でもリニューアルした私どもの組合の「平和や人権」の方針内容の全文を紹介させていただきます。

          *         *

労働組合の本務は組合員の雇用や生活を守り、労働条件の維持向上をめざすことです。一方で「組合員のため」を主目的とした組合活動も、職場内の閉じた活動だけでは結果としてその目的が達成できない恐れもあります。加えて、自分たちの職場だけ働きやすくても、社会全体が平和で豊かでなければ、暮らしやすい生活とは言えません。

そのため、労使交渉だけでは到底解決できない社会的・政治的な問題に対し、多くの組合が集まって政府などへ大きな声を上げていくことも昔から重要な組合運動の領域となっています。このような背景があり、自治労や平和フォーラムに結集し、組合は下記のような平和の課題にも取り組んでいます。

(1) 日本国憲法の平和主義を重視した運動を進めます。

(2) 人権、思想、信教、言論の自由が尊重される社会の実現をめざし、あらゆる差別に反対します。

(3) 自治労や平和フォーラムが呼びかける平和や人権尊重の行動や集会に参加します。

(4) 核兵器の廃絶を願い、反核運動を推進し、原水禁大会などに参加します。また、核兵器禁止条約への日本政府の署名・批准を求めていきます。

(5) 騒音や墜落の危険がある横田基地や立川基地の撤去をめざします。また、横田基地へのオスプレイの配備に反対していきます。

(6) 地元の立川空襲をはじめ、戦争がもたらす被害や悲劇を継承する取り組みを進めます。

(7) 砂川闘争の歴史を継承するため、平和資料館の建設などをめざします。当面は砂川学習館内にある立川市砂川地域歴史と文化の資料コーナーの存続を求めます。

(8) 組合が平和運動などに取り組む意義を組合員へ丁寧に周知し、問題意識を共有化した活動に努めます。

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