2023年、しっかり兎の耳を立て
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
毎年、元旦に年賀状バージョンの記事を投稿しています。いつも文字ばかりの地味なレイアウトであるため、せめてお正月ぐらいはイラストなどを入れ、少しだけカラフルになるように努めています。
2005年8月に「公務員のためいき」を開設してから998タイトル目となりますが、必ず毎週土曜又は日曜に更新し、昨年1年間で53点の記事を投稿していました。一時期に比べ、お寄せいただくコメントの数が減り、1日あたりのアクセス数も減っています。
以前、Yahoo!のトップページに掲げられた際のアクセス数23,278件、訪問者数18,393人が1日あたりの最高記録です。その頃に比べると2桁違う数で推移しています。ことさらアクセスアップにこだわっている訳ではありませんが、やはり一人でも多くの人たちにご訪問いただけることを願っています。
特に当ブログは不特定多数の方々に公務員やその組合側の言い分を発信する必要性を意識し、個人の判断と責任でインターネット上に開設してきました。そのため、より多くの人たちに閲覧いただき、多くのコメントを頂戴できることがブログを続けていく大きな励みとなっています。
2012年の春頃からは背伸びしないペースとして、コメント欄も含め、週に1回、土曜か日曜のみにブログに関わるようにしています。そのことだけが理由ではないようですが、前述したとおりお寄せいただくコメントの数は減っていました。それでも記事内容によっては貴重なコメントをお寄せいただけているため、このブログをご注目くださっている皆さんにいつも感謝しています。
さて、今年は兎年(卯年)です。年賀状には【これまで職務と組合活動、二兎を追ってきましたが、昨年11月に執行委員長を退任しています。組合役員を長年務め、たいへん貴重な経験や交流を重ねられたことを心から感謝しています。ブログ「公務員のためいき」は引き続き週1回更新しています。今年も最新記事は年賀状仕立てとしています。お時間がある際ご覧いただければ幸いです】と書き添えていました。
12年前の元旦の記事「2011年、卯年に思うこと」では、私自身の置かれた立場上、しっかり二兎を追わなければならないという思いを記していました。職員組合の委員長という責任を負っていましたが、組合専従ではない限り、徴税吏員としての職務にも全力を注ぐ決意を述べていました。
そのような責任や役割から開放され、自分自身にとって大きな節目を刻んだ2022年だったと言えます。このことについては昨年秋「組合役員を退任」「最後の定期大会」 「リスタートの一週間」「近況から思い出話まで」 「連合地区協役員も退任」 という一連の記事で、いろいろな思いや近況をお伝えしています。
後任の新委員長らに煙たがらないような関係性を意識し、当初、組合事務所に顔を出すこともなるべく控えようと考えていました。ただ組合員として残っているのであれば「協力できることは協力していこう」と考え、新委員長とも話した上、4年前に創設した協力委員を引き受けています。
協力委員は定例の執行委員会や労使協議の場には関わりませんので、重圧感が大幅に緩和されている点については変わりません。庁内のニュース配布や各種集会参加に可能な範囲で協力していくつもりです。他にも三多摩平和運動センターの事務局長から勧誘され、センターの個人会員として関わらせていただくことも決めています。
年賀状にも書き添えていますが、もともと個人の責任で運営してきたブログ「公務員のためいき」ですので委員長退任後も継続しています。毎週1回、ブログを更新していくことは自己啓発の機会であり、さらに私自身の思いを不特定多数の皆さんに発信する場として背伸びしない一つの運動として位置付けています。
より望ましい「答え」を見出すためには幅広い情報や考え方に触れていくことが重要であるため、このブログが多面的な情報を提供する場として受けとめていただけることを願いながら続けています。「答え」の押し付けではなく、このような見方もあったのかという多面的な情報の一つとして発信しています。
今年は兎年であり、インターネット上で兎にちなんだ諺を改めて調べてみました。シンプルな「兎の耳」という言葉は「人の知らない事件や噂などをよく聞き出してくること。地獄耳と同じこと」と説明されています。同じ事象に接していても、得られた情報によって評価が変わる場合もあります。
そのため、兎の耳の一つとして当ブログが少しでもお役に立てれば何よりだと思っています。私自身も兎の耳の大切さを意識し、いつも様々なサイトを訪れ、幅広い情報や考え方に触れるように心がけています。
そして、目に留まった内容のサイトを当ブログの中で頻繁に紹介しています。いわゆる情報の拡散です。新年早々、年末に目を留めていた興味深いサイトをいくつか紹介することも考えていました。いつものことながら長い記事になりつつありますので、1点に絞って紹介させていただきます。
ブックマークしているジャーナリストの鮫島浩さんの『自転車ヘルメット着用が来春から義務化ってマジ!? 政権内で強まる警察権力〜国民生活の常識とかけ離れたルールが立案され閣議決定されてしまう恐ろしさ』という記事です。今年4月から自転車利用者はヘルメット着用が努力義務とされます。
このニュースに接した時、私自身も強い違和感を抱いていました。死傷者を減らすためには望ましいことだとも言えますが、現状やデメリットをどこまで検証した上での判断だったのか疑問でした。メリットだけを主張する側からの意見が通ったのではないかと懸念していました。
そのように思っていた時、鮫島さんのサイトを訪問し、警察の利権や権力が絡んだ動きであるという見方に触れていました。すべて正しい情報なのかどうか分かりませんが、「なるほど」と頷ける点が多々あった鮫島さんの論評でした。
岸田総理は「聞く力」を自負されていますが、たいへん残念ながら幅広い声を「聞く力」ではないようです。重要な問題である安保関連3文書や原発政策の転換なども、様々な声があることを踏まえて判断されているのかどうか非常に疑問です。このあたりについては、次回以降の記事で掘り下げてみるつもりです。
前回記事「2022年末に『ウクライナ戦争論』」の最後のほうで「私たちは今、どのように考え、どのような声を上げていけば良いのか」と記していました。しっかり兎の耳を立て、とりわけ現在の政治の動きについて、幅広い情報を紹介しながら多くの方々から「なるほど」と思っていただけるような内容を発信していければと考えています。
最後に、いつもお正月のみ少し変則な日程となっていましたが、今年も通常の間隔通り次の土曜か日曜に更新する予定です。それでは末筆ながら当ブログを訪れてくださった皆さんのご健康とご多幸をお祈り申し上げ、新年早々の記事の結びとさせていただきます。
| 固定リンク
コメント