« リスタートの一週間 | トップページ | 『ウクライナにいたら戦争が始まった』から思うこと »

2022年11月26日 (土)

近況から思い出話まで

先週火曜日から年末ジャンボ宝くじの発売が始まっています。買わない限り、7億円の夢は見れませんので年5回のジャンボ宝くじは、ほぼ毎回3千円だけ買い続けています。発売開始日のニュースに触れ、ハロウィンジャンボのことを思い出し、今回も300円の当せんを確認したところでした。

サッカーのワールドカップはカタールで開幕しています。北半球では初めての冬の開催です。『買収疑惑や人権問題、カタールW杯に渦巻く批判』といわくつきの大会ですが、日本のメディアからあまり批判的な論調は聞こえてきません。

ブックマークしている弁護士の澤藤統一郎さんのブログでは『「W杯・開会式放送せずのBBC」と「大はしゃぎのNHK」、どうしてこんなに違うのか。』という記事を投稿されていました。政治的な問題とスポーツを切り離すことも必要ですが、批判的な声があることを同時に伝えていくことはメディアの責務だろうと思っています。

そのようなことも意識しながらピッチに立った選手たちの全力プレイに声援を送っています。水曜の夜、日本の初戦は優勝4回を誇る強豪ドイツでしたが、見事な逆転勝ちで勝ち点3を獲得しています。ワールドカップは4年ごとの開催のため、いつも私が勤めている市の議員選挙の年と重なっています。

このブログでは2006年6月のドイツ大会の時に豪州戦は残念、でも市議選は!」という記事を投稿していました。「勝ち点3は何とか取れたかなと思い始めた矢先、残り10分弱で3点も奪われる逆転負けの悪夢…。」という記述が残されています。

さて、前回の記事は「リスタートの一週間」でした。連合地区協議会の役員は12月まで引き受けているため、組合役員の任務として激変緩和的な期間となっていることを伝えていました。そのため先週日曜午後には連合地区協議会の幹事会・学習会・議員懇談会に参加しています。コロナ禍の前は宿泊で取り組まれていた催しでした。

連合地区協の幹事会は12月にもありますが、議員懇談会の参加は今回が最後です。新規記事のタイトルを「近況から思い出話まで」とし、過去のブログ記事をいくつか紹介していきます。連合地区協が推薦している議員の皆さんとの懇談会で思い出すのは、民主党の衆院議員時代の長島昭久さんと率直な意見を交わしていたことです。

2015年は安保関連法の是非が大きく焦点化されていました。そのような年、議員懇談会に参加された長島さんと直接意見を交わした内容を「憲法の平和主義と安保法制」の中で報告していました。その記事の最後に私自身の思いや問題意識を次のように綴っていました。

今回の分かりやすい説明を伺い、民主党の中に長島さんは改めて欠かせない人材だと思っています。安保関連法案に対し、私自身のスタンスとすべて一致している訳ではありませんが、問題が多い法案だったという認識を共有でき、たいへん心強くしています。ただ対案を出すことを長島さんは重視されていましたが、あまりにも違憲の疑いが高いため、国会の最終盤、岡田代表らの廃案に絞った判断を私自身は支持していました。圧倒的な与党の数の前に対案を出すことで法案成立を後押しするような見られ方があったことも間違いないようです。

長島さんは「今の民主党では政権交代できない、誰もがそう思っているはず」と話されています。私自身もその通りだと思っています。ただ単なる看板の付け替えや数合わせの野党の再編だった場合も同様だろうと思います。民主党政権の失敗は広げ過ぎた公約の問題であり、党内のまとまりのなさが原因だったように見ています。そのため、大事なことは立憲主義や平和主義、国民の生活重視など大きな理念で一致し、自民党との違いを明確に示した軸のもとの結集が欠かせないのではないでしょうか。

野党になった自民党が、わずか数年でここまで復活することを誰も想像できなかったはずです。民主党も同じように立ち直せる可能性があるはずです。再び政権交代をめざすためには理念や目標を高く掲げる一方、具体的な政策の実現に向けては現状から一歩一歩踏み出す手順を重視することの必要性を感じています。国民受けする政策や約束を広げ過ぎず、政権を担った時の経験や教訓を踏まえた政党としての信頼感が高まるよう努力して欲しいものと願っています。

ちなみに紹介した上記の記事や「もう少し集団的自衛権の話」に対し、長島さんご本人からコメントもお寄せいただいていました。たいへん残念ながら現在、長島さんは自民党の衆院議員となっています。2017年4月に当ブログでは「長島昭久さんが民進党を離党」という記事を投稿していました

日曜午後の幹事会の後、SDGsボードゲーム を利用した学習会が開かれています。リンク先のサイトに掲げられている下記の説明のとおり楽しみながらSDGsについて知識を深める貴重な機会となっていました。3グループに分かれて取り組んだため、事務局長の組合から3名の方の応援を得ていました。改めてありがとうございました。

このSDGsボードゲームは、SDGsに関する取り組み事例を分かりやすく、かつ楽しみながら学ぶツールとして、未来技術推進協会が開発したオリジナルボードゲームです。SDGsに関する世界の課題解決事例を楽しく学びながら「SDGs達成」と「自己成長」を目指します。大人から子供まで、SDGsの理解だけでなく、協力の大切さや広く深く考える思考力、現場感や課題感を養うことができます。

SDGsの各ゴールのスコアは、環境・社会・経済に関するミッションカードを実施することで上げられます。ミッションカードには、実際に取り組まれたSDGsに関する事例が、課題・解決策という形でまとめられており、楽しく事例を学ぶことができます。よりリアルな体験をしていただくため、トレードオフの関係でSDGsのスコアがダウンする場合や、実施に必要な役割を指定している場合もあります。

月曜午後は休暇を取って連合三多摩地協委員会に参加しています。こちらは私自身にとって最後の参加となっていました。これまで組合活動のために休暇を取得する機会が頻繁にありました。これからは自分中心のスケジュールで休暇を取れるため、誘われれば平日のゴルフも多くなるのだろうと思っています。

連合三多摩の地協委員会の特色は来賓の多さです。推薦している首長や議員が多いことの表れで、挨拶の時間は1時間以上続きます。参加者が組合役員中心であり、そのことを苦にするような雰囲気はなく、多くの来賓の方々の言葉を伺える貴重な機会になっているものと受けとめています。

全体を通し、印象に残った言葉がありました。司会の方が最後に添えた「価値を認め合う」という言葉です。このブログでは分かり合えなくてもいろいろな「答え」を認め合うことの大切さを訴えてきています。そのような共通項があったため、多様な価値観を認め合っていくという言葉に心を留めていました。

冒頭の挨拶で連合三多摩の議長は「7月の参議院選挙の反省に立ち、我々が支援する政党が一つになっていくことが必要。来年4月の統一地方選挙は、推薦候補全員の必勝に向け取り組んでいく。そして産別の枠を超え、心あわせ・力あわせで三多摩で働き、住んで良かったと言える運動を展開していきたい」と決意を語られています。

さらに議長は私自身の問題意識と同様、選挙で推薦候補の勝利をめざすことは「組合員のため」を目的にした取り組みであるという点についても強調されています。そのためにも連合がまとまって応援できる政治的な枠組みは必要であり、現状について憂慮された議長の発言でした。

私自身にとって最後の地協委員会に参加し、2012年11月の記事「多忙な日々、気ままに雑談放談」を思い出していました。ちょうど10年前の連合三多摩地協委員会で、私は議事の後半の議長を務めました。議長を退任する際、次のような思いを訴えていました。

当時のブログ記事には「脇役であるべき議長の退任の挨拶としては少し気負いすぎていたことを反省しています」とも記していました。「近況から思い出話まで」という新規記事の最後に、今も基本的に変わっていない当時の思いを紹介させていただきます。

解散した日に行なわれた野田首相の記者会見の中で、三つの言葉が強く印象に残りました。一つは連合が力を注いできたテーマを表した「働くことを軸として、安心できる社会を作っていく」であり、あと二つは「2030年代に原発をゼロにする」「強い言葉で外交・安保を語る風潮が強まってきたが、極論の先に解決策はない」という言葉です。個人的な思いとして、この三つの言葉こそ他党との明確な対抗軸になっていくものと考えています。

|

« リスタートの一週間 | トップページ | 『ウクライナにいたら戦争が始まった』から思うこと »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« リスタートの一週間 | トップページ | 『ウクライナにいたら戦争が始まった』から思うこと »