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2022年11月19日 (土)

リスタートの一週間

このブログに関わるのは土曜か日曜と決めているため、ツイッターのように日々の思うことをタイムリーに発信していません。そのため、今回も記事タイトルとは直接絡みませんが、最近、気になった時事の話題の紹介から入らせていただきます。

前回記事の冒頭で紹介した葉梨前法相と同様、政治家としての資質が非常に気になった事例です。維新・中条きよし参院議員、国会質問で新曲PRし炎上状態「完全にアウト」「国民を愚弄」の声』という報道のとおり国会の委員会の場で、自分の新曲やディナーショーを宣伝した中条参院議員が強い批判を浴びていました。

さらに驚いたのは『「宣伝と知らず」PR謝罪も「ラストディナーショーです、と言うとまた宣伝になる?」』という記事が伝えているとおり「こういうことを言っちゃいけない、ああいうことを言っちゃいけないというのを正直言って把握していないので」と釈明していたことです。

政治家、それも国権の最高機関である国会の議員としての発言の重さに対し、ごく常識的な判断を備えていなかったことが露呈した謝罪会見だったと言えます。新人議員を育成する仕組みの脆弱さも気になっていましたが、それ以前の問題として本人の資質よりも政党の看板で当選できる選挙制度の問題性が改めて顕著になった事例だったのだろうと思っています。

中条参院議員は「また宣伝になる?」と心配されていたようですが、結果的に不適切な発言によって新曲とディナーショーが大きな注目を集めたことになります。既定方針通り芸能界を引退し、国会議員を続けるのであれば新曲の発売やディナーショーを中止することが、今回の問題の責任の取り方ではないかと考えています。

さて、ここからが本題です。前々回記事が「組合役員を退任」で 前回記事は「最後の定期大会」でした。定年退職を迎えた時同じ部署で同じ職責のもとに再任用として続けています。3月31日と4月1日で職場環境に変化はなく、大きな節目であったことに間違いありませんが、卒業式を迎えた時のような感傷的な思いはありませんでした。

今回の組合役員の退任は、その時と比べられないほど環境の激変につながる大きな節目でした。そのため「リスタートの一週間」という記事タイトルを付け、新規記事に向き合っていました。リスタートとは「再出発」や「再起動」という意味があります。11月11日の定期大会を終え、自分自身はもちろん、私どもの組合にとっても再出発の一週間でした。

少し前まで退任後は組合事務所になるべく顔を出さないほうが良いのだろうと思っていました。これまで朝、昼休み、夕方、必ず組合事務所を訪れ、メールチェックや書類の決裁をはじめ、必要な組合業務に携わってきました。この習慣がなくなることで、日々の行動パターンは激変するのだろうと見込んでいました。

ただ前回記事の中で記したとおり連合地区協議会の役員は12月まで引き受けています。それまで連合絡みのメールが私あてに届くため、しばらくは組合事務所に出向くことにしています。新委員長らには年明けまでにフェードアウトしていく予定であることを伝えていました。

リスタートの一週間、これまで通り朝と昼は組合事務所に顔を出し、日常の行動パターンで言えば激変緩和的な日々となっていました。一方で、夕方のスケジュールは激変しています。賃金・一時金の団体交渉は火曜の夜遅くまでかかり、木曜の夜には第1回執行委員会が開かれていました。

新しく執行委員になられた方にとって、いきなり激務の一週間で戸惑われていたかも知れません。私自身、そのような日程の関わりから外れ、労力的にも精神的にも開放感に浸れています。これまで自らの判断で組合役員を担ってきていたため、束縛からの解放感ではなく、清々しい意味合いでの開放感という言葉を使っています。

毎日、何かしら予定が入っていた組合役員を離れ、組合員の方から「寂しくないですか?」と尋ねられた時は「寂しさが少しあっても安堵感のほうが大きいですね」と答えています。「これまで忙しかったから時間を持て余してしまうのではないですか?」と尋ねられた時は「ゴルフなど趣味の時間を増やします」と答えていました。

日常の行動パターンの激変緩和という意味合いで考えれば、このブログへの関わり方もその一つです。前々回記事の最後に「委員長に選ばれた翌年の8月からブログを始めています。委員長を退任し、組合役員から離れた後も当ブログは続けていくつもりです」と記していました。退職まではタイトルも「公務員のためいき」のままとし、プロフィール欄だけ手直しする予定であることを伝えていました。

自治労に所属している市職員労働組合の執行委員長を務めていました。誰でも簡単にできるブログと出会い、公務員側の言い分や組合の立場について投稿を重ねてきています。コメント欄はオープンな場としています。幅広い立場の方々からの投稿を歓迎していますので、ぜひ、お気軽にコメントをお寄せください。

上記の「自己紹介文」の後に「お願い」が続きますが、「執行委員長を務めていました」と過去形に改めた程度で全体的に大きな手直しはしていません。組合役員を退任していますので、リアルタイムの組合活動について触れることは少なくなるはずです。これまでも個人の責任で運営してきたブログでしたが、よりいっそう今後は私的な思いの情報発信が中心となります。

不特定多数の方々に不確かな情報は発信できないため、一つ一つの言葉や表現を吟味するように心がけています。先ほど記した開放感と解放感の違いについても曖昧だった知識を整理する機会につながっていました。このように毎週1回、ブログを更新していくことは自己啓発の機会でもあり、市役所を退職した後も「元公務員のためいき」(笑)として続けていければとも考えています。

プロフィール欄に記しているとおり公務員側の言い分や立場を発信することを目的に当ブログを開設していました。大阪市職員の厚遇問題などで公務員バッシングが高まっていた時期でした。そのためブログのサブタイトルに「逆風を謙虚に受けとめながら雑談放談」を掲げ、改めるべきことは改める一方で、主張すべきことは主張していく場として続けてきました。

同じモノを見ていても、見る角度や位置によって得られる内容が極端に違ってきます。一つの角度から得られた情報から判断すれば明らかにクロとされたケースも、異なる角度から得られる情報を加味した時、クロとは言い切れなくなる場合も少なくありません。クロかシロか、真実は一つなのでしょうが、シロをクロと見誤らないためには多面的な情報をもとに判断していくことが非常に重要です。

上記は今年2月に投稿した「多面的な情報の大切さ」をはじめ、多面的というタイトルを付けた記事内容の中に掲げている一文です。より望ましい「答え」を見出すためには幅広い情報や考え方に触れていくことが重要であるため、このブログが多面的な情報を提供する場として受けとめていただけることを願いながら続けています。

最近はコメント投稿そのものが少なくなっていますが、これまで当ブログのコメント欄には幅広い立場や視点からのご意見等が毎週多くの皆さんからお寄せいただいていました。そのような幅広い情報を得る機会が残念ながら減っている現状ですが、私自身の主張も多面的な情報の一つとしてご理解願えれば幸いです。

冒頭で気になったニュースを紹介したように幅広い情報を拡散することをはじめ、私自身の思いを不特定多数の皆さんに発信していくことが背伸びしない一つの運動として位置付けています。そのため、これからも時事の話題や書籍等を紹介しながら政治や平和に関わる話も多く取り上げていくのだろうと思っています。

多面的な情報の一つとして最新の時事の話題も紹介させていただきますが、『森元首相がゼレンスキー氏を批判 「ウクライナ人苦しめた」』という報道には「またか」という思いとともに呆れています。ロシア寄りの見方を堂々と披露できる方が元総理で、政界引退後も各方面に大きな影響力を発揮してきていることも残念な話だと言えます。

このように組合役員は退任しましたが、ブログに関しては投稿間隔と同様、取り上げる題材もあまり変わらないまま続けていくつもりです。ぜひ、これからもお時間等が許される際、お気軽にご訪問いただければ幸いですのでよろしくお願いします。

最後に、前回記事に対し、北海道のとある自治体の元執行委員長さんから「長い間お疲れ様でした。組合は必要か?自問自答している時に、いつも背中を押してもらってました。本当にありがとうございました」というコメントをお寄せいただきました。このような言葉を頂戴でき、ブログを続けてきたこと、これからも続けていくことの大きな励みとなっています。こちらこそ本当にありがとうございました。

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コメント

 折に触れて拝見していました。自分も経験しましたが、自分にとっては任を退く事は、満足感と寂しさが同居するあまり居心地のよくない世界でした。OTUさんの引き際の潔さを拝見し、OTUさんを支える役員の皆さんと組合員の皆さんの質の高さを感じました。貴職の皆さんはさすがにレベルの高い自治体の皆さんです。長い間お疲れさまでした。これからは一組合員として、下から組合を見下ろしてください。

投稿: 兄妹組合元執行委員長 | 2022年11月20日 (日) 19時44分

兄妹組合元執行委員長さん、コメントありがとうございました。

私自身も安堵感と寂しさが同居しています。兄妹組合元執行委員長さんは「居心地のよくない世界」だったということですが、そのように思う必要はなかったのだろうと思います。

組織である限り必ず次走者にバトンを渡していかなければなりません。そのような中で前例にない長さの執行委員長を務めてしまったため、一年間かけてのソフトランディングに努めたかどうかの違いではないでしょうか。

委員長退任後も一組合員として残りますので、新委員長らに煙たがらない距離感で自治労運動に寄与できればと思っています。いずれにしても当ブログは続けていきますので、これからもお時間等が許される際、ご訪問いただければ幸いですのでよろしくお願いします。

投稿: OTSU | 2022年11月20日 (日) 21時53分

一度、おつさんのところの組合ニュースをお願いし、取り寄せたことがあります。
私自身も組合は必要。そのうえで、労働条件のみならず、平和運動、政治への関わり、悩む場面があり、おつさんの意見に賛成なところもあれば、力の入れようを参考にさせていただきました。本文にまで、感謝の気持ちを入れていただきありがとうございました。
私は、結局のところ、職場がなくなれば、組合活動の意味をなさない、職場がなくならないように、組合員である前に、市民であり、持続性のあるまちを継続するためには、職員がいきいき働かなければならない、でも、部分最適ではなく、全体最適を見れるのは、組合、特に委員長、書記長であるという思いから、専従書記長、委員長を命をかけてやりました。先輩にやっていただいたことを、次世代に、時代にあったやり方にしていくことを職場の組合には期待しているところです。
これからも老害にならないように、相手を尊重する対話を重視したいと思えました。ありがとうございました。

投稿: 北海道のとある元執行委員長 | 2022年11月27日 (日) 00時46分

北海道のとある元執行委員長さん、コメントありがとうございました。

記事本文のとおり退任後、激変緩和的な距離感で新委員長らと接しています。年明けまでにフェードアウトしていく予定とも記していますが、その時の最適な距離感についても年内に判断していくつもりです。

いずれにしても私自身も「老害にならないように」適度な距離感で新執行部を支えていければと考えています。ぜひ、このブログは引き続き週1回更新していきますので、これからもお時間等が許される際、ご訪問いただければ幸いですのでよろしくお願いします。

投稿: OTSU | 2022年11月27日 (日) 06時56分

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