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2022年9月 3日 (土)

自治労大会の話、インデックス

直近の記事は平和への思い、2022年夏」「平和への思い、2022年夏 Part2」「平和への思い、2022年夏 Part3」 でした。記事タイトルを「Part2」まで重ねる場合は頻繁にありますが、「Part3」まで続ける時はそれほど多くありません。

最も新しい記事が昨年9月に投稿した信頼できる政治の実現に向けて Part3」でした。「Part1」に当たる記事「信頼できる政治の実現に向けて」の最後のほうでは次のように記していました。

水曜と木曜、自治労大会が開かれました。広島市での開催を予定していましたが、新型コロナの感染拡大に伴い、自宅からのWeb参加でした。来賓として連合の神津会長と立憲民主党の枝野代表から挨拶を受けています。次回以降の記事で野党共闘の話などを取り上げる際、この時の挨拶内容にも触れていくつもりです。

結局「信頼できる政治の実現に向けて Part2」では触れられず、「Part3」の中でお二人の挨拶内容の要旨を紹介していました。それぞれ興味深い内容だったため、このブログで取り上げる運びとしていました。あれから一年、連合は芳野友子会長、立憲民主党は泉健太代表に交代されています。

今年の自治労大会は8月末の火曜と水曜、千葉市の幕張メッセで開催しています。当初、代議員は全員、会場に足を運ぶ予定でした。今年も感染拡大の影響で対面での参加者数を絞り、Webとの併用での開催となっています。そのため、私自身は2日間、自宅のパソコンから視聴し、e投票で採決等に参加していました。

今年11月に組合役員を退任するため、今回の自治労大会が最後の参加となります。振り返れば、いろいろ思い出すことがあります。そのような節目の機会でもあり、今週末に投稿する新規記事のタイトルは「自治労大会の話、インデックス」として書き進めています。

これまでカテゴリー別に検索できる機能を使いこなせなかったため「自治労の話、2012年夏」のように記事本文の中にインデックス(索引)代わりに関連した内容のバックナンバーを並べていました。その発展形として「○○の話、インデックス」を始めています。

その記事の冒頭、インデックス記事のバックナンバーを並べることで「インデックス記事のインデックス」の役割を持たせています。カテゴリー別のバックナンバーを探す際、自分自身にとっても役に立つ整理の仕方であり、時々、そのような構成で新規記事をまとめていました。

これまで投稿したインデックス記事は「職務の話、インデックス」「原発の話、インデックス」「定期大会の話、インデックスⅡ」「年末の話、インデックスⅡ」「春闘の話、インデックスⅡ」「人事評価の話、インデックス」「図書館の話、インデックス」「旗びらきの話、インデックスⅡ」「人事院勧告の話、インデックス」「非正規雇用の話、インデックスⅡ」「いがみ合わないことの大切さ、インデックス」「憲法の話、インデックスⅡ」「平和の話、インデックスⅢ」」「原発の話、インデックスⅡ」「コメント欄の話、インデックスⅡ」「会計年度任用職員制度、インデックス組合役員の改選期、インデックスⅢ のとおりです。

「Ⅱ」以降がある場合は最新のインデックス記事のみを紹介しています。そのようなインデックス記事が右サイドバーの「最近の記事」から消えていたタイミングであり、新たなカテゴリーとして「自治労大会の話」を投稿してみようとも考えたところです。

毎年、自治労大会は開催されていますが、このブログで取り上げたバックナンバーはあまり多くありません。直接的な題材として取り上げた内容ではない記事も含め、自治労大会に関連したバックナンバーは下記のとおりです。

2005年8月はブログを開設した直後であり、週に複数回投稿していました。さすがに出張先での更新は見合わせていたため、鹿児島に出かける前と大会から帰った後の投稿でした。現在のような長文ブログではなく、短い文章の中に写真も入れていました。

翌年から介護の事情があり、連泊となる出張は見合わせていました。そのため、副委員長や書記長らに負担をかけてしまい、たいへん心苦しく思っていました。ブロック長だった時も他市職の方と交流する場に顔を出せず、ご迷惑をおかけしました。

2008年は千葉市で開かれたため、2日間日帰りで参加しています。ただ記事タイトルは「あるチラシへの苦言」であり、改めて読み返してみると感慨深いものがあります。その記事のコメント欄では、いくつか懐かしいお名前を確認できます。

自分自身が直接会場に足を運ばなかった年も、新聞報道等から自治労大会の話を取り上げていました。それでも自治労大会に一切触れなかった年も必然的に多くなっています。2019年が久しぶりに出張を伴う福岡市で開かれた自治労大会でした。その翌年からコロナ禍の影響を受け、会場での参加はかなわなくなっています。

執行委員長を担ってから出張は激減していましたが、青年婦人部の役員時代から数えれば自治労大会を中心に全国各地に出向いています。基本的に出不精な性格のため、そのような機会がなければ伺うことのない都道府県も多かったはずです。たいへん貴重な機会を得られたことに感謝しています。

個人的な「思い出」話が長くなって恐縮です。ここからは今年の自治労大会の話に触れていきます。今回、来賓として連合の芳野会長と立憲民主党の泉代表から挨拶を受けています。昨年の神津前会長の挨拶に比べれば、芳野会長の挨拶の中で特筆して当ブログで紹介するような言葉は見当たりませんでした。賃上げやジェンダーの問題など全体を通して無難な内容だったという印象です。

毎年、自治労大会にはマスメディアの記者も顔を見せています。ニュース性のある発言があった場合、テレビや新聞各社で報道されていました。今年は共同通信が『立民 泉氏「国葬は立憲主義違反」 法に明記なしと批判』という記事を配信していました。その中では「千葉市での会合」とされていますが、自治労大会での発言だったことは明らかです。

話は横道にそれますが、安倍元総理の国葬の問題に少し触れてみます。まず国葬について、賛成か反対かと問われれば様々な問題が懸念されているため反対と答える立場です。その上で、いくつか思うことがあります。

岸田総理は国葬とは言わず、必ず国葬儀と表現しています。この違いは岸田総理らにとって非常に大きいようです。批判を受けている理由の一つに「国葬令は廃止されているため法的根拠がない」というものがあります。ただ今回は内閣の閣議決定で執り行なう「国の儀式」に位置付けているため、ことさら国葬儀という言葉を使っているのではないでしょうか。

この決定が発表された7月14日の時点では、泉代表も「静かに見守りたい」という談話を示していました。その段階で岸田総理らが野党に対しても丁寧な説明や合意形成をはかっていれば、ここまで野党側が声高に反対することも難しくなっていたのかも知れません。

そもそも慣例化していた内閣と自民党との合同葬だった場合も、半分は税金が投入されてきました。中曽根元総理に対する評価も人によって大きく異なっていましたが、今回のような反対運動の盛り上がりは見られていません。仮に合同葬だったとしても海外からの要人の参列は可能だったと言われています。

わざわざ前例を破り、国葬に模した国葬儀にしたことで大きな物議を醸すことになりました。さらに旧統一教会と安倍元総理らとの関係性が取り沙汰されるようになり、ますます国葬に対する逆風は強まっています。

政治ジャーナリストの後藤謙次さんは岸田総理の「国葬で政権に勢いが付くと考えていたんですが…」という思惑の誤算を指摘しています。『国民に歓迎されると思ったのに…「国葬」即断で岸田首相が犯した大きすぎる「2つのミス」』という報道も目にしていますが、今さら中止にすれば別な方面からの批判や大きな混乱が見込まれるため岸田総理は八方塞がりの状態だと言えそうです。

横道が長くなってしまいました。今回の自治労大会の話に戻ります。第1号議案は出席代議員719名中706名という圧倒多数で採択しています。過去、執行部原案に対し、修正案が示され、激しい議論が交わされた大会も少なくありません。激論するような力が弱まったというよりも、 一枚岩に近い形になって団結力が増しているというように理解したいものです。

今回の記事では触れられませんが、 定年引き上げや会計年度任用職員の課題など多岐にわたる質疑が示されていました。大会議論全般にわたって強く感じたことは、やはり組織強化の課題です。新規採用者の組合加入率の低下、脱退者の増加など全国的に厳しい現状が報告されています。

7月の参院選においては組織内候補の鬼木まことさんの得票が組合数738,659名に対し、171,620票にとどまっていることの深刻さが各県本部から問題提起されていました。組合員一人一人の政治意識の多様化の問題もありますが、日常的な組合活動への求心力低下が大きな要因になっている現状も問われていました。

一方で、県本部と単組が緊密な連携をはかったことで新規採用者の組合加入率を劇的に改善した事例の報告もありました。今後、改善できる余地があることを励みに単組それぞれが組織基盤の強化や底上げに向けて力を注いでいかなければなりません。

私自身、単組の責任者として力を注げるのは残り2か月余りです。その後も一組合員として組合活動に関心を持ち、できる範囲で応援していくつもりです。これからも自治労大会が毎年開かれ、活発で前向きな議論が交わし続けていけることを切に願っています。

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コメント

統一教会との関連が深い会長・芳野にも絶対服従を決め込んでいる自治労は故・安倍晋三の国葬問題にどういう態度をとっているのかな。

投稿: れなぞ | 2022年9月15日 (木) 12時32分

れなぞさん、コメントありがとうございました。

自治労大会で、川本委員長は「国葬に関する基準は不明確。国会を軽視して一方的に閣議決定したことは極めて問題だと言わざるを得ない。反対の声が日に日に高まっている。国民に事実上弔意を強制することは、憲法が定める思想信条の自由を侵害するものであり、断じて認められない」と批判しています。

今回の芳野会長の出席の判断に際しては、連合中央執行委員会で「国民の理解が得られていない」「閣議決定だけで行われるのは問題だ」などとして欠席を求める意見が示されています。その一人が会長代行の川本委員長だろうと思っています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/12be23ac8cc451f7585a2ac4a7e84b117e8f85fb

投稿: OTSU | 2022年9月17日 (土) 09時08分

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