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2022年6月11日 (土)

間近に迫った市議選と参院選

前回記事「『同志少女よ、敵を撃て』を読み終えて」は当初「市議選と参院選に向けて」の「Part2」に当たる内容を考えていたことをお伝えしていました。改めて今回「間近に迫った市議選と参院選」という記事タイトルを付け、気に留めていた報道を紹介しながら政治の動きや私自身の思うことを書き進めてみます。

まず「何もしていない岸田政権」の支持率が上がるばかり…元政治部記者が日本の野党に抱く"強烈な違和感"』という見出しの記事に注目しています。最近の世論調査で岸田政権の支持率は軒並み堅調です。

その記事では「野党第1党の立憲民主党が自公政権との対決姿勢を鮮明にせず、党勢が凋落して求心力を失った結果、各党が野党共闘による政権交代に活路を見いだすことができず、独自の党勢拡大に走るしかなくなった」という見方が記されています。

野党と連合との関係性については立民・国民民主と3者政策協定断念 連合会長、参院選で』『芳野友子・連合会長に内部から不満噴出 関係者は「このまま会長を続けたら連合はバラバラになる」』という記事などが気になっていました。

労働組合は利益団体』という見方があることを紹介してきましたが、政党との関係性で連合自体がバラバラになるような事態は絶対避けて欲しいものです。それこそ注力すべき職場課題との主客逆転による火種だと言わざるを得ません。

ちなみに水曜の午後、連合三多摩の政策要請書に関わる作業部会に出席していました。いつもと変わらない雰囲気で、政治を巡る中央での喧噪を微塵も感じさせない場でした。政党との関係性を巡り、これからも議論は続くものと思われますが、せっかく築いてきた連合内の絆が揺るがないことを強く願っています。

さて、岸田内閣とそれまでの内閣の顔ぶれを比べた時、自己顕示欲の強い政治家が目立っているかどうかの違いを感じています。安倍元総理、菅前総理とはタイプの異なる岸田総理に代わり、あえて批判しなければならないような「やってる感」や高慢さを感じる機会が少なくなっています。

一例として、新型コロナウイルス感染症対策担当大臣だった西村康稔衆院議員を巡る最近の報道が象徴的です。西村議員がコロナとの死闘』という自著を世に送り出しました。「コロナ禍の経験を将来に活かすべく、書き起こしました」と西村議員は薦めていますが、たいへんな反響を巻き起こしています。

アマゾンレビューで酷評の嵐!西村前コロナ担当相の新著『コロナとの死闘』読んでみた』『西村康稔前大臣“自画自賛コロナ本”がネットで大炎上! 最低評価「星1つ」が95%以上』という記事のとおり星5つも皮肉を込めたものであり、ここまで非難一色となる書籍の前例が乏しいため注目を集めていました。

西村元大臣 美人図鑑は”映り込み“と一緒?釈明しても火に油』という報道もあり、思慮の不足したSNSの活用だったことは間違いなく失態でした。それ以上に削除した後の釈明内容のお粗末さが呆れられていました。このような資質の政治家がコロナ禍という緊急事態における担当大臣だったことに残念さを感じています。

自民党の吉川赳衆院議員の『18歳と飲酒報道の自民・吉川赳氏が離党 進退迫る声受け』という報道が事実であれば離党だけで済む話ではありません。このブログで以前「過ちとその処分のあり方」という記事を投稿していますが、自分自身に過ちがあった場合は率直に認め、その過ちに見合った処分を受けなければなりません。

それこそ有権者からの民意を託されている政治家は率先して正直に過ちを認め、すみやかに出処進退を明らかにすべきだろうと思っています。この場で個々の事例は蒸し返しませんが、このような姿勢の乏しい政治家が目立っていることを非常に憂慮しています。

さらに資質や適性に問題のある議員が当選を重ねられる選挙制度に対する問題点も改めて考えなければなりません。そのような中で、特に『自民「魔の3回生」9割超の69人当選 そのうち20人が復活当選』という現状が自民党において顕著であることについて留意すべき点だろうと思っています。

リベラルさを重視している野党側にとっては、自民党の中で「ハト派」と目される岸田総理との対抗軸は打ち出しづらかったかも知れません。しかしながら参院選を前に深まる溝…自民党を揺るがす安倍元首相“比例阻止”の陽動作戦安倍氏「ロシアにはだまされた感あった」=NATO拡大で、侵攻は批判』のような動きを見過ごせません。

自民党内には『岩屋元防衛相が「正論」連発で真っ向から安倍批判! 』という声もあるようですが、やはり岸田総理は安倍元総理の発言や自民党政調の意向をあまり軽視できないようです。そのため、掲げた旗印から遠ざかりがちな『「骨太の方針」が〝骨粗鬆症〟になったワケ』という腰砕け感が目立ち始めています。

骨太方針とは「経済財政運営と改革の基本方針」の略称であり、時の内閣の重要政策課題や次年度予算編成の方向性を示します。岸田内閣の骨太方針からアベノミクスとの訣別は読み取れず、防衛費の増額や原発依存など立憲民主党にとって対抗軸とすべき内容が散見しています。

最終盤の国会で立憲民主党の提出した不信任決議案が批判されがちです。立憲民主党は『“結果分かっているのに無駄”は恐ろしいこと 岸田総理・細田衆院議長の不信任案否決』『維新の会は「浦島太郎か」 立憲・泉代表「反対ばかり」批判に反論...「1~2周遅れている」指摘も』という見出しの記事に掲げられているような見方や立場を説明していかなければなりません。

国民の皆様にとって必要なものについては党内で議論して賛成をするし、そしておかしなもの、税金の無駄遣いにつながるもの、あるいは権力者だけが強くなって、国民の権利を制限するもの、そういった法案に対しては我々は反対する。こういう姿勢で継続してやってきている。

上記は立憲民主党の泉代表の言葉です。当たり前であり、真っ当な言葉だと思っています。泉代表は「公党の代表が批判ばかりだ、反対ばかりだと、各地でフェイクを流し続ける」と述べ、強い口調で日本維新の会の言動について批判しています。

所属されている個々の議員の皆さんの資質は様々なのかも知れませんが、吉村知事肝いりのコロナ療養施設「すさまじい閑古鳥」が鳴いていた…入所者1人当たり2574万円!』『なぜ日本維新の会に問題議員が多い? 石井章氏がまた「女性差別」発言→開き直りのお粗末』という記事などから政党としての体質的な問題を疑ってしまいがちです。

いずれにしても政党や国会議員の皆さんは「国民からどう見られるか」という「やってる感」や自己顕示欲よりも、ぜひ、いつも「国民にとってどうなのか」という判断基準を最優先に対応して欲しいものと願っています。

労働組合の役員を担っている私自身は「組合員にとってどうなのか」という判断基準をもとに日常的な活動に臨んでいるつもりです。選挙に関わる取り組み方針も同様です。市議選や参院選で推薦する候補者を決めることも、組合員にとって必要なことだと判断しているからです。

ここまで「間近に迫った市議選と参院選」という記事タイトルを付けながら時事の話題を中心に書き進めてきました。一票を託す判断材料として幅広い情報を把握していくことが重要であるため、個人的に注目した報道内容をお伝えする機会としています。最後に、来週火曜に発行する『組合ニュース』の内容の一部をご紹介します。

市議会議員選挙は6月12日に告示され、19日に投票日を迎えます。私たち市職員の労働条件は条例によって定められます。最も身近で大きな影響を及ぼす市議会に緊密な連携のはかれる議員の存在はたいへん貴重です。ぜひ、このような趣旨を踏まえた組合方針に対するご理解やご協力をいただけるようよろしくお願いします。

7月10日予定の参院選比例区の組合推薦候補は鬼木まことさん(新人・立憲民主党)です。公共サービスの大切さを訴える自治労組織内候補を引き続き国会へ!

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コメント

OTSUさま。市議選や参議院選挙とは関係がなく大変申し訳ありませんが疑問に思ったことがあったのでお伺いします。
基本的にいろいろな面で都内市町村は都準拠と言われています。地域給について都準拠となっていないのは財政面だけが問題なのでしょうか?
ネットで都の地域給を調べたところ、都内市町村(島部は除く)は20%となっていました。
過去の経緯などがわからないため、教えていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

投稿: ぱわ | 2022年6月18日 (土) 00時17分

ぱわさん、コメントありがとうございました。

財政面の問題よりも国の制度に従っている側面が大きいようです。ただ東京都は広域的な人事異動があるため、23区以外に勤務している都職員も20%に揃えています。つまり国の制度をそのまま受け入れている訳ではありません。

このような現状を踏まえ、私どもの組合は地域手当の決め方の不合理さなどを訴え、制度を導入した当初から引き上げを求めています。

さらに都準拠を基本としながら地域手当の率だけは大きく異なる点を問題視しています。そのため、住居手当を都と同様に見直すのであれば地域手当の引き上げとセットで判断すべきと主張しています。

このブログでも下記のような記事を投稿しています。参考までにご紹介しますのでお時間等が許される際、ご覧いただければ幸いです。

2015年1月25日(日) 地域手当を巡る問題点
http://otsu.cocolog-nifty.com/tameiki/2015/01/post-bd9c.html

2019年1月12日(土) 諸手当の見直し提案
http://otsu.cocolog-nifty.com/tameiki/2019/01/post-5713.html

投稿: OTSU | 2022年6月18日 (土) 05時52分

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