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2022年3月 5日 (土)

ロシア大使館あてに抗議文

金曜の夜、深夜まで労使交渉を重ねました。自治労都本部統一の春闘要求と長年の懸案課題だった新学校給食共同調理場の問題に関しては一定の労使合意に至っていました。しかし、来年度に向けた人員の課題で労使の見方に大きく隔たった職場が残り、最終的な決着がはかれていません。週明け、引き続き対応していくことになっています。

さて、前回記事「ロシアがウクライナに軍事侵攻」でした。たいへん残念ながら戦火は拡大し、犠牲者が日々増えています。原子力発電所まで攻撃対象とされ、取り返しのつかない大惨事につながる恐れまで生じています。

私どもの組合は3月2日の執行委員会で下記内容の抗議文を確認し、在日ロシア連邦大使館あてにFAX送信しています。もしかしたらFAX回線は閉鎖されているかも知れないという情報もありましたが、何の問題もなく送信することができました。

2月24日、貴国の軍隊がウクライナに侵攻し、戦争状態に至っています。すでに何の罪のない子どもたちも含め、多くの死傷者を出しています。NATOの東方拡大に対する懸念など言い分があろうとも今回の武力での侵攻を絶対容認できるものではありません。国家主権と領土を武力で侵す蛮行に対し、厳しく抗議するとともに即時に撤兵するよう強く求めます。

このような暴挙は国際社会の中で孤立し、貴国の利益を大きく損ねていくはずです。ウクライナの人々とともに自国の兵士の命も失い続け、残された家族の方々を悲嘆させていくことになります。また、訓練だと偽り、派兵されている貴国の兵士からは「大義のなさ」に失望している声も漏れ聞こえています。

今後、経済制裁の影響等は自国民の生活を直撃し、政権の足元も揺るがしていくはずです。今回の軍事進攻は明らかに誤った判断であり、国際秩序のもとの外交交渉のテーブルに着くことが急務であることを貴国のプーチン大統領に対して早急に意見具申されることを重ねて抗議の意を込めながら強く申し入れます。

さらにプーチン大統領の核兵器をもって他国を威嚇する発言は戦争被爆国である日本として到底看過できるものではありません。国連で核兵器禁止条約が発効する中、完全に国際社会の趨勢に逆行するものであり、このような発言に関しても厳重に抗議します。

在日大使館員の方々であれば日本語でも問題ないはずです。きっと大量に送られている中の一つに過ぎず、まったく目を通してもらえず廃棄されてしまうのかも知れません。それでも実際に大使館員の方が手にされることを願いながら言葉を選んでいます。

世界各国のロシア大使館で、このような切実な思いを託した数多くの抗議文が届き、プーチン大統領の「意思」に変化を与える動きにつながることを切に願っています。様々な回路でロシアの暴挙を批判する一つ一つの行動は「微力」であっても決して「無力」ではないものと思っています。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対し、平和フォーラムは抗議打電や緊急街宣行動に取り組んでいます。土曜午後に開かれた自治労都本部の定期大会では特別決議を採択しています。今回、多くの自治体が首長名で抗議文を送っていることにも注目しています。

来週発行する組合ニュースの裏面に上記の抗議文の内容を掲げます。その補足説明として別途『Youth paper』を職場回覧し、「ロシアによるウクライナ侵攻について」の記事を掲げていることも案内しています。

重要な職場課題の報告が多いタイミングでしたが、ウクライナの問題も大きく取り上げた組合ニュースの最新号となっています。今回のブログ記事を通し、抗議文の中で触れている『「母さん、僕はウクライナにいるんだ」ロシア兵、母と最後の会話』という報道を紹介します。

ロシアによるウクライナ侵攻をめぐって2月28日に開かれた国連の緊急特別会合で、ウクライナのキスリツァ国連大使は、死亡したロシア兵の携帯電話に残された母親とのメッセージのやり取りだとする内容をロシア語で読み上げた。

国連大使が読み上げ 母親「本当に訓練中なの?」 兵士「母さん、僕はもうクリミアにはいないんだ。訓練じゃない」(略) 母親「何を言っているの? 何が起きてるの?」 

兵士「母さん、僕はウクライナにいるんだ。本当の戦争が始まっているんだ。怖いよ。一般市民もターゲットにして攻撃している。人々は僕らを歓迎してくれると聞かされていたんだ。でも、彼らは僕らの装甲車の下に身を投げて、先に行かせないようにしている。僕らをファシストだと呼んで。母さん、とてもつらいよ」

演説の本題に入る前に内容を明らかにしたキスリツァ氏は、このロシア兵はメッセージを送った直後に死亡したと説明。双方で多数の人が既に亡くなっていると指摘し「死亡した人々があなた方の横にいると想像しながら、私の演説を聴いてほしい」と訴えた。

キスリツァ氏は携帯電話のやり取りの画面だとする写真を示したが、どのような状況で死亡したのかは明らかにしなかった。ロシアのネベンジャ国連大使は「虚偽だ」と反発した。【毎日新聞2022年3月1日

上記の報道内容の他にも最近、目に留まった記事が多くあります。多面的な情報を提供する場として、いくつか興味深い記事を紹介していきます。それらの記事内容の要旨を紹介しながら私自身の感想なども添えようと考えていましたが、今回は他のサイトの見出しを並べるだけにとどめます。

それぞれの見出しを紹介し、クリックすると当該サイトに飛べるようにしていますので、関心を持たれた記事があった場合、リンク先をご参照くださるようお願いします。最後に、個々人の受けとめ方に差異が生じるのだろうと思っていますが、私自身の見方に近い内容の記事があることを申し添えさせていただきます。

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