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2022年1月29日 (土)

個人的な失敗談から省みること

新型コロナの1日あたりの新規感染確認者の数は日を追うごとに増えています。前回記事「再び東京に蔓延防止等重点措置」の中で、2類相当の新型コロナを季節性インフルエンザと同じ5類にすべきかどうかという議論があることを伝えていました。

ただ現段階で新型コロナをインフルエンザと同じ分類にすることは大半の人が違和感を抱き、医療費の個人負担や特措法に絡む自粛要請の問題なども整理しなければなりません、このようにも書き添えています。

ちなみに「インフルエンザと同じ分類」のリンク先の記事は呼吸器内科医の倉原雄さんの『新型コロナを5類感染症にすべきか?オミクロン株で高まる「5類」論』という論評です。改めて確認すると昨年8月の記事『新型コロナを5類感染症にすると医療現場はどうなるか?』をアップデートしていたことが分かりました。

昨年8月の記事では田村厚労大臣(当時)が「ワクチン接種がより進んだ場合に見直しを検討するような必要がある」と述べていることを伝えています。結局、ワクチン接種が進み、感染状況が落ち着いていた時期に見直しの検討はされていません。

5類に変えると国民から感染対策に力を抜き始めているように見られてしまう、このような政治的な思惑が優先され、岸田総理が見直しに消極的だったことは間違いないようです。しかし、2類相当の見直しを提起されている方々が必ずしも日本のコロナ禍を「さざ波だから」という楽観視した見方で訴えている訳ではありません。

新型コロナの患者と日々向き合っている医師の方々からも様々な声が上がっています。いつも当ブログの中で紹介しているDr.和の町医者日記」で有名な長尾和宏さんは『「無限ループ」を解くには』などという記事を投稿しています。いずれにしても「守れる命、守るべき命」を守れる医療体制の確保を願った問題提起だと言えます。

さて、このブログのカテゴリーは「日記・コラム・つぶやき」としています。今回の記事では最近、私自身が実際に経験した手痛い失敗談を伝えながら話を広げてみようと思っています。それこそ「雑談放談」の類いとなるかも知れませんが、自分自身、同じような失敗を繰り返さないためにもブログ記事の中に残そうと考えてみました。

まず一時停止違反の話です。裏道から表通りに出る際、自転車や歩行者に注意しながら慎重に車を進めていました。表通りに出る手前2メートルほどの所に一時停止の白線が引かれていることも認識し、しっかり左右を確認しながら普段通り安全な運転に心がけていました。

すると左折した直後、制服警官に呼び止められました。呼び止められた理由が分からなかったため「一時停止違反です」と告げられた時、たいへん驚きました。「えっ、止まっていたはずですが?!」と答えると「白線の手前で完全に停止していないことを警官2名で現認しています」と畳みかけられました。

一時停止違反の多い場所だったため、複数の警官を配置した取締りに摘発された一人になってしまったようです。表通りに出る前、左右から行き交う自転車や歩行者を確認するためには白線の位置では見通しが悪いため、確かに白線を少し越えていたかも知れません。もしくは数秒間、ピタッと停止したかと問われれば「止まったつもり」程度だったかも知れません。

帰宅後、自分自身の気持ちを納得させるためにも初めてドライブレコーダーを操作してみました。一時停止違反を指摘された場面を再生したところ完全に車を止めていた瞬間がなかったことは認めざるを得ませんでした。罰則は指定場所一時不停止等違反として7千円の反則金、違反点数2点が課されました。

巡り合わせも悪く、免許の更新を間近に控えていました。勤務している市役所の近くにある警察署での手続きはできず、遠くの試験場まで足を運ぶこととなり、数十年ぶりにゴールド免許を取得できなくなった手痛い失敗でした。

私を摘発した警官が必要な書類を記入している傍ら白線の手前で停止していない車を数台見かけています。いみじくも自分自身が綴った以前のブログ記事を思い出していました。これまで徴税吏員としての職務の話をいくつか投稿してきましたが、「職務に対する心構え」の中の一文をそのまま紹介します。

スピード違反で摘発された人が「なぜ、自分だけなのか。他にも大勢、違反しているじゃないか」という理屈を訴えるケースもあります。徴税の業務にも言えることですが、滞納者全員に差押処分を執行できている訳ではありません。そのため、差押を受けた人から「なぜ、自分だけなのか」という苦言が訴えられる時も少なくありません。その際、「法律に基づき、皆さんに対して同じように取り組んでいます」とお答えしています。

とは言え、必ずしも差押できる財産などが見つからず、決め手がないまま時効の迫る事例も決して珍しくありません。やはり交通違反の取締りと同様、「捕まるかも知れない」「差押されるかも知れない」という心理的な抑止力を与えることによって、ルールの遵守を期待する制度的な側面があることを徴税吏員の職務の中にも見出しています。確かに徴収率100%は非現実的な目標となりますが、より100%に近付けるため、私たち徴税吏員は日常的に努力しています。

数十年ぶりの交通違反によって定められたルールは守らなければならない、当たり前なことを改めて認識する機会となっていました。それ以降、道路上に引かれた一時停止の白線がよく目に入るようになっています。一方で法律の適用に関し、社会通念上の幅や実情に応じたノリシロがあることも確かです。

新型コロナへの対応が感染症法の分類からすれば大きく乖離している現状などはその一つの事例だろうと思っています。ただ「ここまでは大丈夫」「今までは許されていた」などと自分勝手な判断でルールを逸脱した際、いきなり取り返しの付かない処罰を受ける場合があることも心に刻まなければなりません。

続いて首都圏に雪が降った翌朝の失敗談です。山梨県のゴルフ場に行く予定がありました。前夜、ゴルフ場から「予定通りプレイできます」という確認の連絡を受けていたため、当日の朝、かなり余裕を持った時間に車で家を出ていました。凍結している路面に注意しながら高速道路も極力スピードを出さずに向かいました。

無事ゴルフ場に到着した時、あまりの静けさに戸惑いました。そこで携帯電話を手にして、ようやく着信履歴や留守録が複数入っていることに気付きました。一緒にラウンドする予定の方に電話し、朝早い時間にゴルフ場から「予想より雪が多くて除雪できなかったためクローズ」という連絡があったことを知りました。呆然としながら自分自身の「思い込み」に腹が立ちました。

前夜できるという確認の連絡があったから間違いなく当日プレイできるという「思い込み」です。家を出る直前、もしくは家を出てからも、せめて高速道路に入る前に「もしかしたらクローズの連絡が入っているかも知れない」という想像力を働かせるべきだったと悔やみました。この失敗談からはミスや事故を未然に防ぐための「かも知れない」の大切さを痛感する機会となっていました。

ここ最近、他にも些細な失敗が続きました。近くのゴルフ練習場が改修工事のため利用できません。そのため時々、少し遠くのゴルフ練習場に出向いています。数か月前、水曜日に立ち寄って定休日だったことを知りました。それにも関わらず最近、定休日のことを忘れて水曜の夜に出向き、静けさと建物の暗さに落胆していました。

その日の帰り道、書店に立ち寄り、新刊コーナーに置かれていた『創世のタイガ』9巻を購入しています。家に帰ってから読み始めると既に9巻は購入していたことに気付きました。新刊コーナーに置かれていたことで発売されたばかりという「思い込み」の失敗でした。

実は別なコミックで過去にも同じ巻を二度購入したことがありました。定休日に出向いてしまったゴルフ練習場と同様、以前失敗した経験を活かせず、その日は二重三重に自分自身の注意不足を省みていました。幸いにも笑い話で済む失敗談ですが、作り話ではないことがお恥ずかしい限りです。

危険予知活動とリスクアセスメントという安全衛生面での取り組みがあります。私どもの組合は特にKYT(危険予知トレーニング)を推奨しています。危険に関する情報を共有化し、危険に対する感受性や問題解決能力を高めるためには日常的な訓練が重要です。KYTに対する認知度を高め、個々人で実践できる具体的な訓練方法等の周知や啓発活動を進めることの大切さを安全衛生委員会の中で訴えていました。

いずれにしても過去の失敗を教訓化し、繰り返さないための心得を意識しながら「○○だろう」という「思い込み」を厳禁とし、いつも「かも知れない」という想像力を働かせることが求められています。今回のブログ記事に掲げた私自身の失敗談が反面教師となり、もっともっと大事な場面でお役に立つようであれば本当に幸いなことだと思っています。

最後に、先々を見通しづらいコロナ禍だからこそ岸田総理をはじめ、為政者の皆さんには「かも知れない」という心構えのもとに危険予知能力を存分に発揮して欲しいものと願っています。このような力を的確に発揮していれば第6波を防げなかったとしても、もしかしたら社会的な混乱やリスクをもう少し圧縮できたのかも知れません。

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