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2021年11月 6日 (土)

定期大会を終えて、2021年秋

このブログに関わるのは土曜か日曜に限っているため、最新記事の内容の鮮度は保てないまま1週間が過ぎます。前回記事は「明日は衆院選、雑談放談」でした。その中で「政治の場面において極端な変革や衣替えに至るのかどうか分かりません」と記していました。結局のところ選挙結果は極端な変革が求められなかった表われだったように受けとめています。

日曜夜の開票速報に注目していましたが、翌日は仕事があるため、すべての結果を確認できない段階でベッドに入っていました。朝早く起き、すぐテレビをつけ、驚きました。立憲民主党が改選前の110議席を大幅に減らすことを伝えていたからです。最終的に14議席減らし、96議席にとどまっています。

投票が終わった直後の各メディアは『衆院選議席予想 TV各局大ハズレの異常事態 自民261をフジ230、NHK212~253』という記事のとおり立憲民主党の大敗をまったく予想していませんでした。かろうじてテレビ東京が公示前の議席と同じ110と予想していたぐらいで、NHKが99から141と幅を持たせていましたが、議席増の見通しというアナウンスを繰り返していました。

敗因についてネット上では『「野党優位の状況だったのに…」維新は大躍進を遂げて、立民が惨敗した決定的な違い 』『立憲民主党はなぜ若者の支持を得られなかったのか?』『野党共闘はなぜ失敗したのか 惨敗の立憲民主、政治評論家が指摘した「維新との差」』という記事などが掲げられています。私自身も様々な思いが頭の中で駆け巡っています。ただ今回はタイミング的にローカルな話を優先し、衆院選挙に絡んだ内容は機会を見て次回以降取り上げていくつもりです。

昨年の今頃は定期大会を終えて、2020年秋」という記事を投稿しています。記事タイトルに悩む時がありますが、今回も悩まず「定期大会を終えて、2016年秋」「定期大会を終えて、2017年秋」「定期大会を終えて、2018年秋」「定期大会を終えて、2019年秋」という同じパターンでの記事タイトルとしています。

金曜の夜、私どもの組合の定期大会が開かれました。8年前の記事「定期大会の話、インデックスⅡ」の中で詳しく綴っていますが、組合員全員の出席を呼びかけるスタイルで続けています。ただ今年もコロナ禍が続く中、感染症対策に留意しながら開催しています。

200人以上入れる会場ですが、出席者が100人を超えないように事前申込制としています。来賓の方もお呼びしていません。マスク着用は必須とし、受付では検温や消毒を行なっています。例年以上に委任状での参加者が中心となるため、今回も委任状を含む定期大会参加者全員を対象に抽選会を企画しています。

今回、初めての試みとして委任状にご意見等を記載できる欄を設けました。思ったより寄せられたご意見は多くありませんでしたが、それでも直接会場に足を運ばない組合員の皆さんからの声を受け取れる回路は多いほうが望ましいものと考えています。

会場内の座席は1席ずつ間を空けて座るように指定されていましたので、ガランとした少なさを感じることのない雰囲気で催すことができています。さらに途中で退席された方も見当たらず、例年以上に活発な議論が交わされ、熱量の高い定期大会となっていました。

定期大会冒頭の執行委員長挨拶は、いつも簡潔な内容の挨拶に努めています。ちなみに人前で挨拶する機会が多いため、檀上で緊張するようなことはありません。原稿がなくても大丈夫ですが、いろいろ話を広げてしまい、割り当てられた時間をオーバーしてしまう心配がありました。

そのため、毎年、定期大会だけは必ず挨拶する内容の原稿を用意していました。ここ数年、挨拶原稿のほぼ全文をブログで紹介しているため、今回も同様に挨拶した内容をそのまま掲げさせていただきます。多少アドリブで言葉を足してしまいましたが、割り当てられた5分をそれほど超過していなかったはずです。

執行部を代表し、一言ご挨拶申し上げます。本日は第76回定期大会への出席ありがとうございます。新規感染者数は減っていますが、まだまだ必要な感染対策を緩められないコロナ禍が続いています。そのため、今年も事前申込制とし、出席者数を絞らなければならない大会となっています。

さて、衆院選挙が終わりました。選挙事務に従事された皆さん、たいへんお疲れ様でした。また、組合が推薦した候補者をご支援くださった皆さん、ありがとうございました。推薦した候補者全員の当選は果たせませんでしたが、地元21区の大河原まさこさんは引き続き議席を得ています。

寝不足だったと思われますが、月曜昼に私どもの組合事務所までご挨拶にいらっしゃっていただいていました。組合員の皆さんの中には「なぜ、組合が政治活動に取り組むのか?」という疑問を持たれる方も多いのかも知れません。決して「特定の政治家のため」「特定の政党のため」に方針化している訳ではありません。

労働組合が設立した労働金庫や全労済を推進する活動と同様な関係性を強調できます。定期大会議案書に掲げている活動方針は「すべて組合員のため」を目的にした内容ばかりだと言えます。選挙の取り組みに照らせば、次のような背景や理由を説明することができます。

労使交渉だけでは解決できない社会的・政治的な問題に対し、昔から多くの労働組合が結集して「組合員のため」を目的に政治的な活動にも関わっています。国際社会の中でも同様であり、多くの国のナショナルセンターが政治的な存在感を発揮しています。

特に私たちの公務員の労働条件は法律や条例で定められていきます。ますます各級議会において緊密な連携をはかれる議員の存在が貴重な関係性となります。そのためにも来年夏の参院選挙に向け、自治労の組織内候補の鬼木まことさんを国会に送り出すための方針案等について、ぜひ、ご理解くださるようよろしくお願いします。

せっかくの機会ですので、皆さんに直接訴えたいことが数多くあります。ただ皆さんからの発言の時間を充分保障するためにも、長い挨拶は歓迎されないものと思っています。制約された日常が続くコロナ禍ですが、必要な労使協議は重ねています。新学校給食共同調理場の問題、会計年度任用職員の課題など多岐にわたっています。

一方で、職員家族クリスマスパーティーやバスハイクなどの親睦行事は見合わせていました。組合予算の還元策の一つとして定期大会参加者を対象にした抽選会の賞品総額を拡充しています。ちなみに今回の1等賞品はダイソンのコードレス・スティック・クリーナーです。

組合員の誰もが当たるチャンスがあり、組合員の誰かが必ず当たる特別企画ですが、もっと広く還元して欲しいという声も届いていました。このような声を受け、いろいろ検討を重ねていたところ「来年1月、組合結成75年です」という指摘がありました。

50周年の時は記念行事や年史の発行に取り組んでいました。その時から四半世紀を刻み、75年という長い年月、組合が活動を続けられているのも諸先輩方のご努力をはじめ、現在、組合に加入されている皆さんがいらっしゃるからこそだと考えています。

この大きな節目を迎えるにあたり、組合員の皆さんに感謝の意を込め、コロナ禍の還元策として3千円のクオカードを組合結成75周年の記念品として贈らせていただきました。今後、よりいっそう大きな節目である結成100周年を迎えられるよう引き続き組合活動へのご理解ご協力をよろしくお願いします。

持続可能な組合活動に向け、組織の基盤を固めていくことが必要です。私自身、たいへん長く組合役員を務めている中、組合の必要性を強く感じています。今年3月末に発行した機関誌『市職労報』の特集記事の見出しは「組合は必要、ともに考え、ともに力を出し合いましょう!」でした。

そのような思いがありながら、私自身が長く続けていることで「ともに」という流れに掉さすことができていないのではないか、このような迷いがあります。様々な難題が残る中、次年度も引き続き全力を尽くす決意ですが、バトンを着実に渡すための一年であるという意識を強めながら臨ませていただきます。

長い挨拶は歓迎されないと言いながら長くなってしまい、申し訳ありません。また後ほど私の出番もあり、皆さんからの質問があった際に発言させていただくかも知れません。いずれにしてもコロナ禍が続く中、早めに終わる大会を心がけていますので、ぜひ、最後までご注目くださるようよろしくお願いします。

「当面する闘争方針(案)」を提起する役割も担い、こちらは原稿を用意していません。出席者からの質問にお答えした際、当然ながら「ノー原稿」のため、いろいろな思いが言葉になって多弁になりがちでした。特に平和や人権に関わる方針案について率直なご意見が示されたため、このブログを通して培ってきた問題意識などを添える場面もありました。

質問者と何回かやり取りした上、執行部提案はすべて原案通り承認を得られました。質問者から提起された問題は今後、しっかり組合員全体できめ細かい議論が交わせる場を設けていくことを約束しています。示された質問内容は貴重な論点提起であり、それこそ当ブログの中でも機会を見て詳しく取り上げていくつもりです。

他にも4人の方から質問やご意見が示されています。今年も保育士の方から「公立保育園の大切さ」のアピールがありました。このブログでは1年前「保育園を考える親の会」代表の普光院亜紀さんの講演内容をまとめた「子どもの権利を守るために私たちができること」という記事を投稿していました。

定期大会を区切りとして、長年、組合役員を務められた副委員長が第一線から退きます。副委員長とは青年婦人部時代からの本当に長い付き合いがあり、私より一足先に退かれることを寂しく感じています。他にも複数の組合役員の皆さんが退任されます。たいへんお疲れ様でした。

新たな執行部体制は前年度より少なくなりますが、3年前に比べれば相応の水準を維持できています。いろいろな事情がある中、留任される皆さん、新たに立候補される皆さん、本当にありがとうございます。第1回執行委員会の日に団体交渉も予定し、いきなり多忙な時期に突入していきますが、これから一年間よろしくお願いします。

最後に、組合員の皆さん、大会運営にご協力いただいた皆さん、新旧の組合役員の皆さん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。定期大会が終わった後、今年も打ち上げはなく、現地で解散しています。来年こそ心置きなく、皆さんと飲み語り合える機会が持てることを願っています。

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