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2021年9月25日 (土)

コロナ禍での組合活動、2021年秋

前回記事「自民党総裁選と野党の立ち位置」の最後に「いつも述べていることですが、実際の組合活動の中で政治的な課題の占める割合はわずかです。次回以降、久しぶりに組合活動の現況を綴っていくことを考えています」と予告していました。ちょうど昨年の今頃「コロナ禍での組合活動、2020年秋」という記事を投稿していました。

今回、安直な付け方となりますが、新規記事のタイトルを「コロナ禍での組合活動、2021年秋」として書き始めています。とは言え、連日伝えられている自民党総裁選の中で、たいへん気になった場面について少しだけ触れさせていただきます。news23に4候補が出演し、それぞれ質問に答えていました。

「無責任な質問は良くない。メディアにも反省していただきたい」。自民党総裁選の4候補が出演した22日夜のTBS番組で、飲食店での酒提供が可能になる時期を3択で問われた河野太郎規制改革担当相が質問者にかみつく場面があった。

3択は「11月ごろ」「年末年始」「来年春」。河野氏は「前提となる科学的なデータもなく『こうしたいです』と答えるのは、責任ある政治とは思えない」と指摘。「こういう報道はおかしい」と回答を拒否した。一方、野田聖子幹事長代行は「『メディアが悪い』と言うのは政治家としてどうか」とたしなめた。【JIJI.COM 2021年9月23日

まず政治家が「こうしたい」という目標や理想を答えない、そもそも語るべき必要性のある場面で回答を拒んだことに驚きました。総理大臣に就任した後、その目標が実現できなかった場合の責任回避であるようにも思えた場面でした。さらに河野候補はその直前、実現することが疑問視されていたワクチンの1日100万回接種の達成を誇らしげに語っていました。

菅総理が目標を100万回と掲げた時、河野候補は高すぎるハードルであるため反対していました。実現に向けて担当大臣として努力されたことは誇って良いのかも知れませんが、責任ある政治ではなかったことも同時に反省していなければ回答拒否は一貫性のない振る舞いだったように思っています。次期総理の可能性の高い有力候補であるため、つい辛口な批評を加えた下記のようなサイトにも目が行きがちです。

河野太郎氏「news23」で「こういう無責任な質問はよくない。特にメディアが」』『岸田文雄氏「news23」で白熱した河野氏と野田氏の議論に「国民の皆さんにどう説明するかということ」』『河野太郎氏 自民党の身内にも…強気な“回答拒否グセ”に「誠意ない」と高まる不信感

さて、記事タイトルから離れた話が長くなりました。ここからは一転してマイナーでローカルな話題となります。そもそも当ブログでは政治的な話題を取り上げることが多くなっていますが、前述したとおり日常の組合活動は身近な職場課題や労働条件の改善に向けた取り組みが大半を占めています。

取り上げ方が非対称となっている理由の一つは不特定多数の方々に発信しているため、誰もが知り得ている時事の話題を選びがちとなるからです。さらに私自身の背伸びしない一つの運動として、あえて人によって評価が分かれがちな情報や問題意識を訴え続けています。

このような理由があり、政治や平和の話を取り上げた記事が多くなっています。一方で、そのような話題ばかり目立ってしまうと日常の組合活動の中味そのものが誤解される心配もあり、今回のような内容の記事もしっかり書き残すように努めています。

新型コロナウイルスの感染が拡大した以降、私どもの組合はコロナ禍での活動の範囲を慎重に見極めています。コロナ禍の中でも様々な職場課題に取り組んでいます。労使協議を中心とした活動は停滞させられないため、定例の執行委員会は対面で開いています。組合役員が参加する自治労や連合関連の諸会議はWEBでの開催が増えていました。

12月に予定した職員家族クリスマスパーティーは会場のキャンセル料が発生しない時期まで判断を見極めましたが、残念ながら今年も中止することを決めました。多くの組合員やご家族の皆さんの参加を呼びかけるバスハイクなどの親睦行事の開催はずっと見送っています。

三密を避けづらい会議室で開く職場委員会の開催も見合わせています。一方で、11月に市民会館小ホールで開く定期大会は昨年同様、より強い行動制限が発せられない限り、出席者数を絞るなど感染対策に留意しながら開催します。

大会は組合規約で「最高の決議機関」と定められています。組合員の皆さんとともに一年間の活動を振り返り、新たな一年の活動方針等を決める重要な場です。ともに考え、ともに力を出し合う組合活動に向け、大会は組合員間で意思一致をはかるための欠かせない機会でもあります。

定期大会の会場は200人以上入れるため、今年も事前申込制として出席予定者を把握し、委任状参加を中心としながら100人未満で開く予定です。今回から委任状にご意見等を記載できる欄を設け、大会議論に向け、より幅広い声を参考にしていければと考えています。

通常であれば一人でも多くの出席を呼びかけていましたが、今年も出席者数を絞らなければなりません。また、コロナ禍での組合予算還元策の一つとして昨年と同様、委任状を含む定期大会参加者全員を対象に特別抽選会を企画しています。組合員の誰もが当たるチャンスがあり、組合員の誰かが必ず当たる特別企画です。

  • 1等  ダイソンのコードレス・スティック・クリーナー(1名様)
  • 2等  ポップ・アップ・テント(1名様)
  • 3等  1万円相当のお肉ギフト(1名様)
  • 4等  温度が選べる電気ケトル(1名様)
  • 5等  パワフル風量サーキュレーター(1名様)
  • 6等  プレスサンドメーカー(1名様)
  • 7等  ワイヤレス・イヤホン(1名様)
  • 8等  5千円相当のスイーツギフト(5名様)
  • 9等  クオカード3千円分(10名様)

賞品は上記のとおりですが、組合員一人150円ほどの負担で大きな楽しみが生み出せるため、スケールメリットの一例として紹介することもできます。当選者は後日『組合ニュース』紙面で発表します。ちなみに大会出席者には組合規程に基づく日当千円を支給するほかに当選確率を2倍にします。

次年度の「運動方針(案)」は組合員全員に事前配布し、経過報告や資料が掲載された「定期大会議案書」は職場回覧します。組合員全員を対象にしたお楽しみ企画があることで、硬い議論を必要とされている定期大会への関心が少しでも高まっていけば、たいへん幸いなことだと考えています。

昨年8月の記事「コロナ禍での組合活動と役割の発揮」の中で、コロナ禍での組合員の皆さんに対する還元策として2千円の労働金庫口座開設推奨金振込制度を創設したことを紹介していました。今年は機関誌の懸賞と定期大会特別抽選会の賞品総額を拡充しているだけでしたので、もっと広く還元して欲しいという声も届いていました。

私どもの組合が結成されたのは1947年1月です。50周年の時は記念行事や年史の発行に取り組んでいました。限られた組合予算ですので60年と70年を刻んだ時、周年行事等は一切考えていませんでした。今回、来年1月に75周年を迎えるため、組合員の皆さんに感謝の意を込め、定期大会までに3千円のクオカードを全員に配布することを決めています。

75年という長い年月、組合が活動を続けられているのも諸先輩方のご努力をはじめ、現在、組合に加入されている皆さんがいらっしゃるからこそだと考えています。より大きな節目となる結成100周年を迎えられるよう今後とも組合員の皆さんの組合活動に対するご理解ご協力賜れることを願っています。

本当にマイナーでローカルな話が続いて恐縮です。もう少し書き進めます。必要な労使協議は推進していることをお伝えしています。7月に団体交渉を開き、介護保険要介護認定・調査業務の外部委託化提案を合意しています。合意にあたり、偽装請負や委託事業者に長時間労働を強いることのない手立ても組合から求めています。

同日の交渉では教委当局も加わり、新学校給食共同調理場の問題も議題としました。行革計画に絡む労使協議のあり方について改めて確認し、1校でも多く現行の単独校方式の維持を訴えた後、移行後の調理職の処遇の問題や正規栄養士の欠員補充の必要性について協議に入りました。この交渉を節目とし、今後の新共同調理場の問題の労使協議を促進していくことを確認しています。

今年4月時点の欠員、その後のワクチン接種業務に関わる異動によって複数の職場で欠員が生じています。組合は早期の補充を求め、年度内の採用に向けた職員採用試験が進められていました。10月以降、順次補充できることを市当局と確認しています。

8月10日、人事院は国会と内閣に対して今年度の国家公務員の月例給を据え置き、一時金を0.15月分引き下げて年間4.3月分とする勧告を行ないました。

今回の勧告を通し、人事院は不妊治療休暇(有給)を新設するよう意見の申出も行なっています。すでに私どもの市では今年4月から不妊症・不育症休暇を病休の対象として取り入れていますが、今後、国の制度に劣ることのないように必要な改善を求めていきます。

一時金の引き下げは今回も期末手当のみです。勤勉手当が支給されない会計年度任用職員にとって、より厳しい勧告であり、自治労全体で今後の取り組みを強めていく必要があります。会計年度任用職員の課題は65歳までの雇用継続のあり方などを引き続き労使協議の大きな論点としています。

人事院勧告が地方公務員に対しても大きな影響を及ぼすことは確かですが、私どもの市職員の賃金は10月を目途に示される予定の東京都人事委員会勧告の内容に準じていきます。その動きを受け、11月以降の自治体交渉に臨んでいくことになります。

復帰をめざす当事者から様々な意見が組合に寄せられ、メンタル不調の休職者の復帰プログラムの見直しの必要性について検証していました。業務が遂行できない場合、休むことが本人にとっても職場にとっても望ましいという基本的な趣旨は組合も賛同しています。その上で復帰当初は一切休暇を取れない訳ではないという説明を受け、当事者に過剰な不安を与えないような配慮を組合から要請し、検証作業に一区切り付けていました。

組合は毎年、職場ごとに人員体制を中心とするアンケートを実施し、それをもとに新年度へ向けた「人員確保・職場改善要求書(案)」をまとめています。今回から職場ごとに実施するアンケートに関してWEBを利用した提出方法も加えています。従来通り用紙での提出か、もしくはGoogleフォームを利用した回答方法か、いずれかを選んでご協力いただきます。

今回、様々な職場課題の要点のみを紹介しています。それぞれ一つの新規記事の題材にできるような重要な内容を含んでいます。機会があれば課題を絞って深掘りできればと考えています。特に調理場の問題は過去に「学校給食への安全責任」「学校給食のあり方、検討開始」「メタボリック症候群と学校給食の役割」「行政のアウトソーシング」 など多くの記事を綴っていました。

最後に、組合役員選挙の日程が決まっています。選挙告示は10月12日で、立候補等の受付締切は10月20日です。1年前には「組合役員の立候補者を増やすためには」という記事を投稿しています。一人でも多く、幅広い職場からの担い手が広がることを願いながら、たいへん悩ましい日々が続く時期を迎えています。

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2021年9月18日 (土)

自民党総裁選と野党の立ち位置

最近、政治の話題を取り上げた記事の投稿が続いています。「信頼できる政治の実現に向けて」は「Part3」まで重ねました。さすがに今回は「Part4」としませんが、土曜の朝「Part2」のコメント欄に「それでも最近の記事に託しているような問題意識について必ず触れていくことになるはずです」と記していました。

れなぞさんから寄せられたコメントに答えたもので、その後に「れなぞさんが認識している問題意識に結び付くものなのかどうか分かりませんが、ぜひ、引き続きご注目いただければ幸いです」とつなげていました。なお、れなぞさんの問題意識とは次のような内容でした。

信頼できる政治を自民党以外の政党がやりたいというのであれば、旧同盟≒連合に阿る立憲民主党の体質を今すぐどうにかすることから始めなさい。消費税増税と財政健全化、正規公務員のみの待遇改善しか頭にない御用組合・連合は野党の足を引っ張る最大の障害物であると認識せよ。

短い内容ですが、反論や指摘すべき点が多く見受けられています。今回の記事を通し、そのような認識の相違を焦点化しようとは考えていません。れなぞさん自身、すべて事実という前提で認識されていることを個々に反論を加える場合、相応の労力が伴うことを覚悟しているからです。

その上で今回、れなぞさんのコメントを紹介した理由は次のような心得の大切さにつなげるためでした。認識の異なる方々に対し、自分自身の認識の正しさを理解してもらうためには具体的な事例を掲げながら説明していくという心得が大切です。そのような説明がなく、決め付けた事実関係を前提にした批判だった場合、相手方の反発を強めるだけだろうと思っています。

憂さ晴らしのため、単に批判を目的にしているのであれば仕方ありません。ただ誹謗中傷だと見なされた場合、ネット上での書き込みに対する規制強化の動きが進んでいることにも着目しなければなりません。念のため、れなぞさんのコメントを誹謗中傷だと決め付けている訳ではなく、もう少し書き方に注意願えれば幸いだと考えています。

このような心得は野党の立ち位置や発信力の問題としても大きな鍵になるはずです。2か月前の記事「菅内閣の支持率低迷、されど野党も」の中で立憲民主党の支持率が上がらず、政権批判の受け皿として世論の期待が集まっていない現状を伝えていました。菅総理が退陣を決め、自民党総裁選が注目を浴びる中、ますます野党側の埋没感は増しているようです。

17日告示の自民党総裁選に立候補した4氏の陣営は「初日が肝心」とばかりに党所属国会議員や党員へのアピールに躍起になった。混戦が予想される中、総裁の座へ期待と不安を抱える各陣営からは、悲喜こもごもの声が聞かれた。

「リスクを取って誰よりも早く行動を起こす『ファーストペンギン』は、紛れもなく岸田さんだ。後から改革を言うのは誰でもできる」。岸田文雄前政調会長を支持する甘利明税制調査会長は17日の会合で、菅義偉首相の退陣表明前に「挑戦」を表明した岸田氏を後押しした。「極寒の地で微動だにせずに卵を守る(ペンギンの)ように、コロナの中で国民に寄り添う」と持ち上げる一方で、「永田町以外では知らない人が多い」と課題の発信力不足も指摘した。

オンラインの出陣式で気勢を上げた河野太郎行政改革担当相には、ワクチン担当閣僚として登用した菅首相が17日に支持を明言した。石破茂元幹事長と小泉進次郎環境相の支持で党員人気に自信を深める陣営だが、4候補の出馬で「先行逃げ切りは難しい」との声も増える。陣営幹部の一人は勝利への戦略を練り直しつつ、「これで負けたら地下に2~3年こもる。(安倍政権で冷遇された)石破さんの気持ちが分かるなあ」と苦笑した。

安倍晋三前首相ら保守系議員に支援される高市早苗前総務相。支援する細田派の高鳥修一衆院議員は所見発表演説会後、「(高市氏が)国旗に一礼してから話を始めたのは好印象」と満足げだった。安倍氏が影響力を持つ細田派で岸田氏を支持するある議員は「安倍さんに『岸田さんをやるの? 困るなあ』と言われた」と明かす。高市氏の勢いに自信を示す陣営幹部が多い一方、「今日の陣営会合に代理が出席した議員は、岸田氏支持との両にらみではないか」(別の同派議員)との見方も漏れる。

野田聖子幹事長代行は、告示前日に「滑り込み」で総裁選出馬を表明した。選対幹部の渡辺猛之副国土交通相は「野田氏が悲願の舞台に立ったのが心からうれしい」と高揚した様子だった。別の選対幹部は「ある党幹部が昨夕、推薦人を翻意させようと電話をかけていた。(闘志の)ロケットに火がついた」と息巻く。ただ事前の準備不足は陣営の多くが認めるところで、届け出順で野田氏が4番目になると、支持議員の一人は「(現時点で最も劣勢という)順番通りじゃないか」とぼやいた。【毎日新聞2021年9月17日

自民党の総裁選に対し、立憲民主党の枝野代表は「国会議員の仕事は国会にある。5時以降にやっていただきたい」、福山幹事長は「新型コロナウイルス対策よりも自民党は総裁選挙にかまけており、甚だ遺憾だ」と批判しています。このような言葉は残念ながら単に批判を目的にしているように受け取られかねません。

コロナ禍が長く続く中、様々な会議や行事の開催是非を主催者が個々に判断しています。大きな影響を及ぼさないのであれば中止や延期することが最も望ましい感染対策です。中止や延期が難しい場合、必要な感染対策に留意しながら予定通り開催することになります。任期の定められた自民党総裁選が後者の判断に至ったことについて大きな違和感はありません。

ネット上から「特大ブーメラン」という声が聞こえていますが、立憲民主党も昨年9月7日に代表選の記者会見を午後1時から行なっていました。国会開会中であれば当然「5時以降にやっていただきたい」という批判が真っ当なものとなります。枝野代表と福山幹事長の発言は臨時国会の開催を拒んでいる自民党の姿勢を念頭に置いたものだったはずです。

野党側はコロナ対策として必要な法改正や補正予算に素早く対応できるよう臨時国会の召集を求めています。憲法53条で臨時国会について「いづれかの議院の総議員の4分の1以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない」と定めています。野党4党は7月に衆院議員136人の連名で速やかな臨時国会召集を求めています。

その後も繰り返し召集を求めているのにも関わらず、応じていないのは憲法をないがしろにするものであり、それこそ強い批判の対象にすべきことだろうと思っています。つまり臨時国会の召集に応じない自民党を批判しているつもりだったとしても、言葉や説明が不足すると「特大ブーメラン」というマイナスの発信になりかねません。

コアな支持者向けであれば回りくどい説明は余計なことで、自民党をストレートに批判する言葉のほうが分かりやすく、喝采を浴びるのかも知れません。しかし、総選挙戦を勝ち抜くためには幅広い層からの共感や賛同の広がりが不可欠です。ぜひ、枝野代表らには立憲民主党を冷ややかに見ている方々や関心のない方々に対しても「なるほど」と納得感を得られるような言葉の発信力を磨いて欲しいものと願っています。

自民党総裁選の岸田候補について前回記事の中で少し触れました。今回、他の候補者についても触れてみようと考えていましたが、ここまでで相当な長さの記事となっています。興味深かった他のサイトの内容を紹介しながら続けると、ますます長くなりそうです。そのため、それぞれのサイトの内容のタイトルのみ紹介し、関心を持たれた方はリンク先を参照くださるようお願いします。

河野太郎大臣の“禁断動画”が拡散!「ブロック問題」で特大ブーメラン』『痛烈!!杉村太蔵氏が河野氏は「役人を怒鳴る」と追及 河野氏は顔を赤くし釈明…「平塚弁ちょっときつくなる」 識者「霞が関は戦々恐々だろう」 』『河野太郎陣営から聞こえた“意外な悲鳴”…「こんなに不人気だと思わなかった」』『「高市氏の昔を知っているよ」 総裁選候補者3人で最も優れているのに胸がザワつく理由〈dot.〉

今回、立候補されていませんが、石破元幹事長の「誰が」ではなく、「何をやるか」という言葉が印象深く、『「政治家の言葉を国民が信用しない」状況の責任は政治家にある』の中で「そもそも、政治不信とは何でしょうか。政治家の言葉を国民が信用しないということです。しかし、この事態を嘆く前に、政治家は自らに問うべきです。では、自分たち政治家は、国民を信用しているのか」と語っています。

本当のことを言っては票を減らしてしまう。お金にならない安全保障の話をしても票につながらない、といった考えで、自らが本気で信じていないような甘い言説を撒き散らかしてはいなかったか。国民を信用しない政治家が、国民に信用されるはずはありません。

消費税に対する考え方なども同様だろうと思っています。「甘い言説」ではなく、明確な理論や客観的な根拠に裏打ちされた政策であれば歓迎すべきことですが、票を集めたいだけの公約では問題です。自民党総裁選は準決勝であり、その先の総選挙を決勝戦と位置付けた野党側にも強く求められている考え方だと言えます。

1年前の記事「新しい立憲民主党に期待したいこと」の中で、立憲民主党の参院議員の江崎孝さんと衆院議員の大河原雅子さんにお会いする機会があり、率直な意見をお伝えしていました。このブログで発信している主張がSNS上にとどまらないように機会があれば政治家の皆さんに直接訴えさせていただいています。

つい最近、衆院議員の末松義規さんとも意見交換する機会がありました。末松さんは連合東京と自治労都本部が推薦する候補で、私どもの組合も推薦を決めています。お会いした際、消費税について話題になり、私から上記のような問題意識のもと丁寧な情報発信の必要性について触れさせていただきました。

最後に、今回の記事タイトルを「自民党総裁選と野党の立ち位置」としていましたが、少し散漫な内容になっていたかも知れません。ブログのサブタイトルに「雑談放談」とあるとおりですのでご容赦ください。いつも述べていることですが、実際の組合活動の中で政治的な課題の占める割合はわずかです。次回以降、久しぶりに組合活動の現況を綴っていくことを考えています。

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2021年9月11日 (土)

信頼できる政治の実現に向けて Part3

次の総理大臣を決める自民党総裁選が9月17日に告示され、29日投開票という日程で行なわれます。立候補者の顔ぶれが出揃いつつありますが、今回の記事では深掘りしないつもりです。冒頭で触れ始めると、その内容だけで話が広がり、相当な長さになるのだろうと考えているからです。

前回記事「信頼できる政治の実現に向けて Part2」の最後に予告したとおり「Part3」とし、今回は野党の話を中心に書き進めていきます。前々回記事「信頼できる政治の実現に向けて」の最後のほうでは自宅からWebで自治労大会に参加したことを伝えていました。その際、連合の神津会長と立憲民主党の枝野代表から来賓挨拶を伺う機会を得ていました。

新規記事で「野党共闘の話などを取り上げる際、この時の挨拶内容にも触れていくつもりです」とも予告していました。録音や全文をメモしていた訳ではありませんので、立憲民主党のサイト『枝野代表、自治労第95回定期大会で来賓あいさつ』も参考にしながら要旨を書き起こしてみます。

コロナの気付きによって、この20年余り続いてきた行き過ぎた新自由主義や自己責任論が、いかに誤っていたかが浮き彫りになっている。公務職場のたいへんさ、肩身の狭さ、過度の人員削減や不安定雇用への置き換えが、このコロナの不安を助長していた。

コロナの問題によって気付いたことで日本社会を改革し、持続可能な包摂社会をどう実現するか、働くことを軸とした安心社会に向けて前進できるかが重要である。立憲民主党らと連合が締結した「命とくらしを守る『新しい標準(ニューノーマル)』」が実現していれば、こんなひどい状況にはなっていなかった。

これほどの危機を迎え、分かったはずである。政治の流れを変えるべき総選挙では枝野代表を先頭に政治の流れを変えていかなければならない。来年7月に予定されている参院選挙は自治労組織内予定候補の鬼木まことさんの勝利に向け、自治労の皆さんと連合は連携しながら頑張っていきたい。

上記は連合の神津会長の来賓挨拶の要旨です。続いて、立憲民主党の枝野代表から下記のような要旨の来賓挨拶を受けていました。枝野代表の挨拶は神津会長の挨拶された時間よりも長く、なかなか力のこもった内容だったことが印象深く刻まれています。

政府が公務員削減の方針を示し続け、30年地方公務員を減らしてきた中、そのしわ寄せを最前線で受けながらコロナ対策、自然災害に対応され、医療保健、それ以外でもリモートワークが困難な職の多い自治労の皆さんに心から敬意と感謝を表したい。

政府の強権的、数の力で押し通す政治では現場の思いを実現できる政治になっていない。政治が危機感を持つこと、明確な司令塔を持つことが必要だ。都知事と大臣が違うことを発信するようでは問題である。コロナ対策においては水際対策、徹底した検査、充分な補償、この3つが必要であり、それができる政府を総選挙後に作らなければならない。

民主党、民進党と支援してもらったが、希望の党では遠心力が働いてしまった。自治労の皆さんには立憲民主党結成の時に裏方を支えてもらった。求心力を持って、小異を乗り越えて国民民主党とも衆院選協力の覚書の締結に至っている。

支え合う社会、自己責任ではなく、余力がなくては民間では持てない災害などの対応、保育や雇用など迅速に対応しなければならない役割に対し、政治が納税者との間をマネジメントしなければならない。

10年前の3月11日、私は官房長官として危機管理にあたった。至らない点もあったが、こんなに危機感のない内閣ではなかった。その教訓を踏まえ、もし「また国家の危機があったら」と研鑽と準備を積み重ねてきた。私に任せていただけたら、この危機を乗り越えることができると自信を持っている。

日本の未来のために、日本全体を建て直す、公共サービスを建て直す、そのために我々の仲間を支えていただき、政権を託していただき、この難局を皆さんとともに乗り越えたい。このことを自治労の皆さんに心からお願いしたい。

文意を分かりやすくするため、つなぎの言葉や言い回しは少し手を加えています。ただ枝野代表が語られていない言葉を勝手に付け加えることは避けています。文章に起こすと言葉が不足しているように感じてしまいますが、その場で伺っていた時、枝野代表の熱量が充分すぎるほど伝わってきていました。

特に『枝野ビジョン 支え合う日本』という著書を読んでいたため、枝野代表の問題意識が的確に理解できています。最近の記事「スガノミクスと枝野ビジョン Part2」の中で伝えたとおり新自由主義的な路線が「効率性に偏重した経済」を生み「過度な自己責任社会」を誘発したことを枝野代表は省みています。

「小さすぎる行政」は国民を守る力を失い、そのことが今回のコロナ対応で明らかになったと訴えています。さらに「公務員を減らせば改革だ」などという30年以上前からの発想は、もはや時代遅れとなっていることに気付かなければならないと枝野代表は著書の中で語っていました。

自治労大会での来賓挨拶という場だったとしても、神津会長と枝野代表、それぞれが同様の趣旨で私たち自治体職員らに課せられた役割や期待の高さを強調されていました。コロナ禍に直面したことで、2人とも新自由主義路線と決別する必要性が際立ったことを提起しています。ちなみに自民党の岸田前政調会長も「新自由主義からの転換」を掲げて総裁選に立候補します。

政権交代が果たされなくても与党内で大胆な路線変更をはかり、より望ましい政治が実現するのであれば国民にとっては歓迎すべきことです。しかし、それまでの路線の優位さを信じ、メリットを享受してきた政治家が多かった場合、大胆な転換は容易ではないはずです。党内での発言力や影響力の強い政治家が反対する立場であれば、ますます路線変更は難しくなります。

次回以降の記事で取り上げるつもりだった事例ですが、岸田前政調会長は森友事件の再調査の必要性を問われた際に「調査が充分かどうかは国民が判断する話だ。国民は足りないと言っている訳だから、さらなる説明をしないといけない。国民が納得するまで努力することが大事だ」と答えていました。

しかしながら数日後には「行政において調査が行なわれ、報告がなされた。裁判が続いており、これから判決が出る。必要であれば国民に説明すると申し上げている。従来のスタンスとまったく変わっていない」とトーンダウンしていました。 前者は再調査に前向きという理解でしたが、後者は明らかに再調査に対して後ろ向きな姿勢に変わっています。

どのような党内力学が働いたのかどうか分かりませんが、やはり従来の路線を変更するためには政権交代という選択肢が重要視されていくように思っています。長所を「聞く力とチーム力」とし、「怒鳴ってばかりではチーム力を発揮できない」と述べている岸田前政調会長を評価していましたが、前述したような迷走ぶりを見せられると非常に失望しています。

「信頼できる政治の実現に向けて」という記事タイトルを掲げ、「Part3」まで続けてきました。政治の外側からの立場の一人として「信頼される」という受け身の言葉ではなく、「信頼できる」という言葉を選んでいました。逆に「信頼できない政治」について、少し考えてみます。

偏った情報のみで判断し、そのように判断した根拠が曖昧で、国民が納得するような説明責任を果たせず、結局のところ望ましい結果も出せなかった、このようなことが繰り返されれば政治に対する信頼は失墜していきます。さらに自己の利益を優先した判断ではないかと疑われ、正当化するための釈明も説得力がなく、発する言葉に重みが欠けていくようであれば信頼感は皆無に近くなります。

このようなことのない信頼できる政治に向けて、与野党問わず政治家の皆さんには頑張って欲しいものと願っています。実は2回前の記事を投稿した後、立憲民主党の福山幹事長の総選挙に向けて「信頼できる政府を取り戻す」というインタビュー記事を目にしていました。全体的な方向性として評価できる内容であり、今の自民党では成し遂げられない事例も多いのだろうと見ています。

神津会長と枝野代表の挨拶の話に戻せば、めざすべき総論的な路線のあり方で連合と立憲民主党は一致しているはずです。森友学園、加計学園、桜を見る会、学術会議の問題などを巡る不明瞭さに対する問題意識も同様だろうと思っています。このような点を踏まえ、連合と立憲民主党は7月15日に政策協定を締結しています。

同日、連合は国民民主党とも政策協定を締結していました。本来であれば3者連名の締結が望ましかったのかも知れませんが、それぞれ別立ての協定書となっていました。3日前には下記のとおり野党4党間で政策協定を結んでいます。まだまだ書き足したい内容がありますが、今回の記事はここで一区切り付け、次回の内容につなげさせていただきます。

立憲民主、共産、社民、れいわ新選組の4党は8日午前、民間団体「市民連合」と参院議員会館で会合を開き、衆院選に向けた「野党共通政策の提言」を受け取った。科学的知見に基づく新型コロナウイルス対策強化、消費税減税などが柱。野党間の「政策協定」との位置付けで、立民の枝野幸男代表ら4党代表が署名した。

署名後、枝野氏は「政策で一致できた。それぞれの政党、市民の持つ強みを互いに生かして衆院選を戦えば、必ず政権を代えることができる」と強調。共産党の志位和夫委員長も「共通の政策的旗印を高く掲げて協力し、この政策を実行する政権をつくるために頑張りたい」と訴えた。

立民などは2019年参院選でも、市民連合を介する形で「政策協定」を結んでおり、衆院選もこうした形式を踏襲。れいわも初めて参加した。提言には、集団的自衛権の一部行使を容認する安全保障関連法の違憲部分の廃止や、選択的夫婦別姓制度の実現、原発のない脱炭素社会の追求なども盛り込まれた。

衆院選をめぐっては、立民、共産両党の候補者が約70の小選挙区で競合したまま。今回の協定を踏まえて、両党間の候補者調整が進むかが今後の焦点だ。市民連合は、国民民主党にも署名を呼び掛けたが、国民は「脱原発」が提言に明記されていることなどを理由に欠席した。【JIJI.COM 2021年9月8日

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2021年9月 4日 (土)

信頼できる政治の実現に向けて Part2

今回も前回の記事内容の続きに位置付け、タイトルに「Part2」を付けて書き進めていきます。まず自民党総裁選ですが、衆院解散の時期まで取り沙汰されながら様々な情報が錯綜していました。金曜の昼休み、菅総理が総裁選に出馬しないというニュースに接した時は本当に驚きました。

「一部には出馬辞退かという憶測が流れましたが、本人はそんな気は全くありません。勝つ気、満々ですよ。『岸田ノートなんてさ…』と小バカにしたように周囲に言ってました」という話が官邸関係者から明かされるなど、それまで菅総理は総裁選に向けて闘争心を高めていたはずです。

菅義偉首相(72)が3日、総裁選(17日告示、29日投開票)の不出馬を表明し、今月末の総裁任期をもって、首相を辞任する見通しとなった。昨年の発足からちょうど1年の〝短命政権〟となったが、一体何があったのか?

菅首相はこの日、「新型コロナ対策に専念したい」との理由で総裁選へ立候補しないことを表明した。このところ菅首相は前言撤回のドタバタ劇が繰り広げていた。総裁選への出馬を明言しながら、先月31日夜に毎日新聞が総裁選前に党役員人事と内閣改造に踏み切る意向が報じられた。

事実上、総裁選を先送りし、解散総選挙に出る奇策だったが、党内からは「姑息」「この国が崩壊する」と罵倒され、翌日には「解散できる状況ではない」と封じ込められた。

せめて党役員人事だけでもと、二階俊博幹事長の交代を決断したものの、後任を巡っては意中の人物が見つからずに政権浮揚につながる目玉人事も右往左往。結局、自身を支えた二階氏を切ったことで、孤立無援となり、最後の相談相手となったのは無派閥の小泉進次郎環境相だけだった。

菅首相は8年続いた安倍政権で、歴代最長の官房長官を務めた。「アメとムチで官僚人事を差配し、官邸主導でニラミを聞かせ続けた分、恨みを持つ官僚も多い。支持率低下とともに見切りをつけられ、官僚のしっぺ返しともいえるサボタージュに遭い、統制がとれなくなった面は否めない」(同関係者)

夏前にはこんな出来事も起きた。「菅首相が登庁時に寝癖で髪の毛が数本跳ね上がってしまっていたんです。寝癖は珍しくないが、あそこまでピンと跳ね上がっていたら、かっこつかない。普通は周りが進言するが、キレられるのを恐れ、誰も言えなかった」(党議員秘書) 腹の内をこぼす相手がおらず、常に緊張感でピリピリ。ある種の“恐怖政治”を強いていた分、崩れ落ちるスピードも早かった。

「もし9月中に解散総選挙に突っ込んでいたら200議席を割っていた可能性もあった。公明党との連立での過半数も無理で、維新や国民との連立政権になっていたし、来年の参院選でねじれになってもおかしくなかった。最後は菅首相自ら身を引いてくれたことで、自民党を救ってくれた」(党ベテラン)【東京スポーツ抜粋2021年9月5日

前回記事「信頼できる政治の実現に向けて」の中で「このような話が周辺から漏れてくること自体、菅総理に対する求心力や信頼感が薄れている表われなのだろうと思っています」と記していました。周辺の関係者でなければ知り得ない情報がメディアに伝わり、話の中味そのものが決して菅総理にとってプラスの評価につながらないものばかり目立っていました。

このような話を漏らせば菅総理にとってマイナスに働くのではないかと思えば必ず躊躇するような内容が、日頃の鬱憤を晴らすような語感が添えられながら語られています。2年前に「『官邸ポリス』を読み終えて」という記事を投稿していましたが、官邸側がマスメディアの情報をコントロールするという見立ては今や絵空事だったと言えます。

昨年3月には「映画『新聞記者』」という記事も投稿していました。マスメディア側が貴重な情報を操作するようでは民主主義の根幹を揺るがす話であり、紹介した小説や映画の内容があくまでもフィクションに近いことに安堵しなければなりません。

とは言え、菅総理が周辺の関係者と日頃から良好な関係を築いていれば、もう少し違った報道内容につながっているような気がしています。日テレNEWS24のサイトでは『菅総理は「河野氏を支持」の意向 総裁選』という見出しを付け、下記のような顛末を伝えています。

菅総理は週明けに党役員人事を行うために、3日、党の最高意思決定機関である総務会で一任をとりつける予定でした。しかし、総理周辺によりますと、菅総理は今回の人事への反発が強く、総務会で一任をとりつけることはできないと判断したということなんです。

これが立候補を断念する最後の決め手になったということです。菅総理は、立候補を断念することを3日まで政府や自民党の幹部にも伝えていませんでした。自民党の役員会が始まる直前に二階幹事長も知らされたということです。総理周辺は「菅総理は1人で決めた。いかにも菅総理らしい」と語っていました。

結局のところ私心を捨て、国民のために最適な判断を下した訳ではなく、本当は続投したかったけれども、それがかないそうにないため不出馬を決めたという話だったようです。そのため「コロナ対策に集中するため不出馬と言っているけれど、勝てないからでしょ。最後まで自分勝手」という批判の声も聞こえています。

私自身、出馬を予定する中でこのコロナ対策と選挙活動、こうしたことを考えたときに実際莫大なエネルギーが必要でありました。そういう中でやはり両立ができない、どちらかに選択すべきである。国民のみなさんにお約束を何回ともしています。

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために私は専任をしたい、そういう判断をいたしました。国民のみなさんの命と暮らしを守る内閣総理大臣として私の責務でありますので、専任をしてこれをやり遂げたい。このように思います。

上記は金曜の午後、官邸で記者団に対して不出馬の理由を説明した時の菅総理の言葉です。NHKのニュース映像でのテロップは「専任」の箇所を「専念」と伝えていました。きっと別途配布された原稿には「専念」と記されていたのだろうと思います。菅総理の言い間違いだったようですが、小学生らが「専念」の読み方を「センニン」と覚えてしまわないか少し心配しています。

私心が前面に出がちだったかも知れませんが、菅総理が感染対策に向けて長期間休日返上で取り組まれてきたことも間違いありません。本来、退任を決められた菅総理に慰労や感謝の言葉を送りたいところですが、たいへん残念ながら上記のような冷ややかな見方や問題意識が先立ってしまいます。

飲食業者「コロナ対策さじ投げたのか」菅首相退陣に怒りとため息』という見出しを付けた毎日新聞の記事の中で「自民党の次期総裁選を巡る動きは、直視すべきコロナ対策ではなく政局に力が入っているように感じる」「次に首相になるのが誰かは分からないけれど、飲食店への制約に偏った今のコロナ対策を見直し、国民に寄り添った政策を行なってもらいたい」という声を紹介しています。

かつてないコロナ禍という危機の中、総理大臣を誰が担っても苦難の連続だったものと思っています。しかし、もっと謙虚に幅広い意見や情報に接し、より望ましい「答え」を見出す努力を尽くすリーダーであれば、もう少し違った局面を迎えられていた可能性も否定できません。

今後、必ず総理大臣が変わります。ぜひ、菅総理の至らなかった点を反面教師とし、せめて周囲の関係者とは良好な信頼関係を築ける人柄や資質を備えた方に担って欲しいものと願っています。前述した日テレの報道のとおり菅総理は世論調査で好感度の高い河野ワクチン担当大臣を支持しているようです。

ただ週刊文春の最新号で『河野太郎大臣パワハラ音声 官僚に怒鳴り声「日本語わかる奴、出せよ」』という記事が掲げられています。総裁選の出馬に当たって今のところ致命傷にはなっていないようですが、もし河野大臣が総理大臣に就任した場合、菅総理と同様な周囲との関係性を危惧しています。

今回、総裁選に名乗りを上げていませんが、小泉環境大臣の涙が注目を集めました。『菅総理との会談を終え、小泉環境相が涙「こんなに結果を出した総理はいないと思う。正当に評価されてもらいたい」』という記者団とのやり取りの中で、小泉大臣は涙を流していました。

「野党からは無責任だとか、コロナから逃げたという批判があるが、全く逆だ。総理として本気で向き合って、コロナを最優先にしたいから引くという判断をした。逃げたなんてとんでもない」と語り、菅総理を擁護する立場からの涙だったようです。しかし、上記のような経緯を照らし合わせた時、身内びいきと取られかねない見方であるように感じています。

信頼できる政治の実現に向けて、今回は野党側の話を中心に書き進めていくつもりでした。やはり菅総理の退陣という衝撃的なニュースに接し、その内容だけで相当な分量となっています。そのため、久しぶりに次回の記事には「Part3」を付け、今回の内容から野党の話につなげていくことを考えています。

最後に、その頭出しとしてTBS系「ひるおび!」の一コマを伝えた記事『田崎史郎氏、菅首相を「無責任」と批判の枝野代表に激怒「非常に酷だと思いますね。彼の言い方は」』を紹介します。田崎さんの言葉は下記のとおりですが、小泉大臣と同様、菅総理との普段からの距離感の違いによって受けとめ方が大きく分かれているようです。

「菅さんはコロナ対策に自分のエネルギーを注ぐために総裁選に出ませんと。総裁選との両立は難しいからコロナに集中するために今回は出馬しないという論理構成でしょ」と首相の意図を説明した上で「それなのに、コロナ(対策を)やってない。こんな中で辞めるのかというのは…。コロナ対策をやるために出ないわけですから、それは非常に酷だと思いますね。彼の言い方は」と声を荒らげていた。

確かに「無責任」という批判は的を射てないように思っていました。より望ましい感染対策のためにも結果を出せなかった菅総理の退陣を歓迎したい、そのような言葉とともに自分たちが政権を託された際は信頼できる政治の実現のために全力を尽くす、このような決意を枝野代表には述べて欲しかったものと思っています。

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