平穏な日常に戻れる2021年に
今年もよろしくお願いします。
毎年、元旦に年賀状バージョンの記事を投稿しています。いつも文字ばかりの地味なレイアウトであり、せめてお正月ぐらいはイラストなどを入れ、少しだけカラフルになるように努めています。
2005年8月に「公務員のためいき」を開設してから894タイトル目となります。必ず毎週土曜又は日曜に更新し、昨年1年間で52点の記事を投稿していました。一時期に比べ、お寄せいただくコメントの数が減っているため、1日あたりのアクセス数は減っています。
以前、Yahoo!のトップページに掲げられた際のアクセス数23,278件、訪問者数18,393人が1日あたりの最高記録です。その頃に比べると2桁違う数で推移しています。ことさらアクセスアップにこだわっている訳ではありませんが、やはり一人でも多くの人たちにご訪問いただけることを願っています。
特に当ブログは不特定多数の方々に公務員やその組合側の言い分を発信する必要性を意識し、個人の判断と責任でインターネット上に開設してきました。そのため、より多くの人たちに閲覧いただき、多くのコメントを頂戴できることがブログを続けていく大きな励みとなっています。
2012年の春頃からは背伸びしないペースとして、コメント欄も含め、週に1回、土曜か日曜のみにブログに関わるようにしています。そのことだけが理由ではないようですが、前述したとおりお寄せいただくコメントの数は減っていました。それでも記事内容によっては貴重なコメントをお寄せいただけているため、このブログをご注目くださっている皆さんにいつも感謝しています。
さて、今年は丑(うし)年です。年賀状には【「牛も千里、馬も千里」という諺があります。早くても遅くても、上手でも下手でも行き着く結果は同じだから慌てるなという意味です。2021年、慌てず、コロナ禍から必ず平穏な日常に戻れる日が来ることを待ち望んでいます。】と書き添えていました。
昨年末、「迷走するGoTo」「コロナ禍の2020年末」という記事を投稿していました。新型コロナウイルス感染症によって、これまで経験したことがなかった日常を強いられています。年頭の記事でも避けることのできない話題として取り上げなければなりません。
12月27日、立憲民主党の羽田雄一郎参院幹事長が53歳という若さで急逝されたニュースに接しました。死因は新型コロナウイルス感染症でした。24日深夜に発熱し、そのわずか3日後に容態が急変し、お亡くなりになっています。大晦日、東京では新規感染者数が1,300人を超えています。
新型コロナウイルス感染症によって亡くなられた方々に衷心よりお悔やみ申し上げます。また、この瞬間に感染症と闘われている方々のご回復をお祈りしながら、ともに闘われている医療従事者の皆さんのご努力に心から感謝申し上げます。
これ以上、医療従事者の皆さんの負担を増やさないためにも、感染しない、感染させないという一人一人の心構えが重要です。「自分は大丈夫」という過信は禁物であることを改めて心に刻まなければなりません。
感染者がいなければ密閉されていても、密集、密接していても、新型コロナウイルスに移されることはありません。マスクをせず、大声で語り合っても問題ありません。消毒も不要です。しかし、無症状の感染者が一人でもいた場合、たいへんな事態になります。
マスクの着用や三密などの感染症対策は自分自身の予防という側面もありますが、人に移さないための守るべきマナーという側面が濃くなっています。ワクチンや特効薬が普及し、集団免疫が確認できるまで、もしかしたら感染しているかも知れないという意識のもとに行動していく必要があります。
2か月前の記事「グローバルな話題に一言二言」の中で「人類の誕生とともに感染症との闘いの歴史が始まっています」と記していました。ウイルスに完全敗北を喫することはなく、これまで感染症との闘いから人類は立ち直ってきています。世界中で5億人以上が感染した 「スペイン風邪」は1918年から流行し、翌年に終息しています。
年賀状に一言添えたとおりコロナ禍から必ず平穏な日常に戻れる日が来るはずです。その日が早く訪れることを切望していますが、慌てないことも肝要です。すぐに終息しないことを覚悟し、長丁場の闘いとして持続可能な対策を心がけていくことが欠かせないのだろうと考えています。
各種世論調査で緊急事態宣言の再発令を求める声が半数を超えているようです。『コロナ論』の中で訴えている小林よしのりさんの「経済のほうが命より重い」という言葉は肯定できませんが、私自身、再度の緊急事態宣言は可能な限り避けられればと考えています。
人と人との接触機会を減らせば感染する機会が減るため、緊急事態宣言が感染拡大を防ぐ手段として有効であることは確かです。一方で、欧米の現状と日本の違い、ファクターXがあることも間違いないようです。そのため、新型コロナ対策の成功国としての台湾を心強い手本にすべきものと考えていました。
ただパンデミックの終息が宣言されるまでGoToというアクセルは「慌てすぎ」だったものと思っています。アクセルは踏まず、車を止めないけれども、ゆっくり走行していく「エンジンブレーキ」という発想が望ましかったのではないでしょうか。
残念ながら感染者が日々拡大している日本の現状において、台湾を手本にできるような局面ではないのかも知れません。それでも間に合うのであれば経済や財政に大きな負荷をかける緊急事態宣言というブレーキは避け、アクセルは踏まないまま車を止めず、平穏な日常に戻れる日が来ることを待ち望んでいます。
そして、いかに犠牲者を少なくするかが最も大事なことです。そのためにも医療崩壊は防がなければならず、前述したような個々人の心構えの大切さとともに財政的な支援を集中すべき領域だと言えます。それこそ政治の出番ですが、第2波の後、第3波に備えた医療資源に対する支援策は手薄だったように感じていました。
2021年、昨年開催されるはずだった東京オリンピックとパラリンピックが予定されています。コロナ禍から平穏な日常が戻り、世界中が歓喜に沸く夏になることを願っています。その一方で、専門家が「五輪は無理」と見通した場合、早めに決断することも賢明なことだろうと思っています。
新年早々の記事が新型コロナウイルスの話のみで終わることになります。今年も当ブログは実生活に過度な負担をかけないよう留意しながら週に1回、引き続き土曜か日曜に更新していきます。その際、意外な話題を取り上げる時もあろうかと思います。ぜひ、これからもご注目いただければ幸いです。
最後に、いつもお正月のみ少し変則な日程となっています。次回は来週末に更新する予定です。それでは末筆ながら当ブログを訪れてくださった皆さんのご健康とご多幸をお祈り申し上げ、新年早々の記事の結びとさせていただきます。
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コメント
ついに明日、緊急事態宣言が出されるようですね。前回とは違い小規模のようですが。ただし人流を抑えることが大事とのことで東京都は週4日のテレワークを延長するとのことです。民間でもテレワークの実施を行うところが出てきています。ところが立川市は現在交代制勤務の予定はないとのこと。これは組合に提案はあったのでしょうか?市中にコロナウイルスが蔓延しているなか、通勤をし窓口では市民対応を行っています。いつ自分が罹患するかわからない状況であり、また若い人は軽症ですむ場合も同居している高齢者には致命的なことになりかねません。組合はこのような状況をふまえて人事当局の交代制勤務なしの提案を受け入れたのでしょうか?業務の継続は当然ですが働く人やその背後にいる家族のことを考えた対応ではないと思います。組合の見解を伺いたいです。
投稿: ぱわ | 2021年1月 6日 (水) 17時53分
投稿連投で申し訳ありません。東京都はテレワーク強化月間として週3日、社員の6割以上を掲げています。設備面などに違いがあること、出勤しないとできないことがあることは充分承知の上ですが、東京都の要請を無視するのですか?これではいつになってもコロナの終息は来ないと思います。人事当局とどのような協議をしたのかが知りたいです。疾患を抱えながら罹患しないように仕事頑張っていますがとても不安です。通勤途中や勤務中に罹患した場合、公務災害で扱ってもらえるのでしょうか?
投稿: ぱわ | 2021年1月 6日 (水) 18時35分
感染経路がわからなくなってきて時短営業だけで罹患者数が減るとは思えません。陽性者は症状出るまでは普通に出勤し仕事をする訳です。具合が悪くなるまでは満員電車で移動をし同僚といつも通りに接し結果クラスターが発生するわけです。夜間の行動制限のもとにあるのが昼間の人流を少なくすることです。この大原則を忘れている人が多いと思います。今日は東京都でついに2500人を超える陽性者が発生しました。この人達みんなが夜の街で感染したとは思えません。市中感染が拡がっていると判断するべきです。リスクを最小限に抑えなければなりませんが、皆コロナ慣れをおこしているのではないでしょうか。楽観的な考えでこのコロナ渦を考えすぎだと思います。
投稿: ぱわ | 2021年1月 7日 (木) 18時13分
ぱわさん、コメントありがとうございました。
まず新型コロナウイルス感染症の問題において組合としての考え方は次のとおりです。職員の安全と住民サービスの維持は優劣を付けられるものではなく、感染症対策においては表裏一体のものだと考えています。
昨年5月、緊急事態宣言が延長され、交代制勤務職場の対象が見直されました。そのことが職員の安全軽視と受けとめられないように留意し、引き続き職員の感染防止対策に力を注ぐよう市当局に要請していました。
その後も感染対策について労使協議や安全衛生委員会の場を通し、組合員から寄せられた要望や意見を市当局側に伝えてきています。
今回の緊急事態宣言の再発出を受け、木曜の段階では交代制勤務を取り入れないという説明を市当局から受けています。自治労都本部から情報が入りましたが、その時点で交代制勤務等を取り入れることを決めた自治体は一つだったようです。
テレワーク7割の要請も官公庁は直接的な対象となっていないため、このような状況となっています。ただ今後、国や都から自治体に対して出勤者抑制の具体的な要請があった場合、改めて検討していくという説明も市当局から付け加えられています。
ぱわさんが懸念されているような声があることを重く受けとめていかなければなりません。一方で、前回の緊急事態宣言時とは異なる要素も見受けられています。
そのような点も踏まえ、現時点で交代制勤務を取り入れないという市側の考え方に対し、執行委員会での議論を経た上でそのまま受け入れる判断を下しています。このような判断が前述したとおり組合員やご家族の皆さんの安全や健康を軽視したものではないことをご理解いただければ幸いです。
公務災害に関して問いかけがありました。公務中、もしくは通勤途中での感染が明らかな場合、認定されることになります。下記サイトのとおり11月18日現在で認定請求137件のうち公務上認定80件となっています。ただ通勤途中での認定は感染経路の特定が難しいため、係争案件になってしまうのかも知れません。
https://joshrc.net/archives/5200
なお、今週末投稿する新規記事を通し、緊急事態宣言の再発出について私自身の考え方を改めて綴らせていただくつもりです。ぜひ、そちらも併せてご覧いただければ幸いですのでよろしくお願いします。
投稿: OTSU | 2021年1月 9日 (土) 07時55分