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2019年1月20日 (日)

レーダー照射事件から思うこと

年末の記事「2018年末、気ままに雑談放談」と年賀状バージョンの記事「2019年、しなやかに猪突猛進」、それぞれのコメント欄にKEYさんから「レーダー照射事件に関するOTSUさんの見解はお伺いしたいですね」という問いかけがありました。年末の記事のコメント欄でも取り急ぎ一言レスし、新年の記事でも次のようにお答えしていました。

韓国海軍のレーダー照射事件に関し、問題視すべき点があれば日本側が抗議することは当然です。韓国側に非があるのであれば率直に認め、謝罪すべきものと考えています。残念ながら事態は収束する見通しが立っていませんが、険悪な関係が早く修復されることを願っています。

なお、新規記事は職場課題について取り上げる予定です。言うまでもありませんが、レーダー照射事件に対して「沈黙を守る」意図など一切ありません。そのため、必要と判断すれば次回以降の記事本文を通して「何が問題なのか、どうすべきなのか」という自分なりの問題意識をまとめてみるつもりです。

前回の記事は職場課題を取り上げた「諸手当の見直し提案」というローカルな内容でした。厚労省の不適切統計の問題など注視すべき時事の話題は数多くありますが、今回の記事では韓国海軍のレーダー照射事件について取り上げてみます。どのような事件だったのか後ほど思い返すためにも、最初にMAG2NEWSに掲げられていた記事『韓国レーダー照射事件でわかった、日本を見くびる韓国の愚かさ』の中から事実経過の分かる箇所を転載させていただきます。

12月20日、日本の排他的経済水域内の公海上である石川県能登半島沖で、海上自衛隊のP-1哨戒機が韓国海軍の広開土王級駆逐艦によって火器管制レーダーを照射されるという事件が起こりました。いわば韓国海軍の駆逐艦によって、攻撃のためのロックオンされたということになります。

これは「攻撃動作」であり、どう考えても敵対行為で、反撃されても文句が言えないほどの行為です。実際、朝鮮日報は、「同じことを韓国軍が自衛隊からされたら、もっと深刻な対応を取るだろう」という韓国側の専門家の意見を載せていました。要するに、韓国軍なら同様のことをされたら即時攻撃するということです。

日本側は韓国の駆逐艦に意図を問い合わせましたが応答がなく、その後の日本政府の猛抗議に対して韓国側は、「レーダーを運用したが日本の哨戒機を追跡する目的で使用した事実はない」「遭難した北朝鮮の捜索のために火器管制レーダーを可動させたが、瞬間的に日本の哨戒機が入り込んできた」などと例によって言い訳をくるくると変えて弁明。韓国の軍関係者は海上自衛隊の哨戒機のほうが威嚇的だったとまで言う始末です。

上記の記事は台湾出身の評論家である黄文雄さんのメルマガからの抜粋です。黄さんは「日本の場合は専守防衛のため、ロックオンされただけでは攻撃できません。相手から撃たれてはじめて反撃できるのです。韓国軍も当然、そのことはわかっているはずです。だから日本側をナメてロックオンなどというふざけたことをしてくるのでしょう」と解説しています。その記事の最後には次のような問題意識が示されていました。

今後、日本の対韓国姿勢は大きく変更せざるをえないでしょう。日韓友好を叫びながら、日本批判や日本攻撃を繰り返す韓国は、何をやっても日本は怒らないと見くびっていることは明らかです。だから韓国では、日本は韓国の都合よく利用する対象であるという「用日論」が流行るわけです。このように韓国を増長させてしまったのは、日本側にも責任があります。

何度ゴールポストを動かされても、日本は忍耐強く韓国のワガママに付き合ってきました。そのことが、韓国を勘違いさせてしまったのです。すでに韓国の勘違いは、両国間の軍事的一触即発を招くほどまでエスカレートしてしまいました。ここで日本が断固たる姿勢を見せなければ、韓国の勘違いはいつまで経っても治らず、さらに最悪の事態を招くことになるでしょう。

今回の事件では身勝手な言い分を繰り出し、自らの非を認めず、日本への反発を強めている韓国に対して憤られている方々が多いのだろうと思っています。黄さんの問題意識と同様、これまでの日本の対応が甘すぎたとお考えの皆さんも多いはずです。さらに「韓国の愚かさ」「韓国の勘違い」という言葉に首肯し、徹底的に韓国を叩くことが不可欠だと考えている方も多いのかも知れません。

曖昧な決着を避け、客観的なデータを公表することで韓国側の非を明らかにすることで、これまでとは異なる未来志向の日韓関係につながるのであれば何よりなことです。したがって、今回の日本政府の対応は望ましい判断であり、下記報道にあるような事実関係であれば安倍首相ならではのリーダーシップを発揮した結果であることを肯定的にとらえられます。

韓国駆逐艦による海上自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射問題をめぐり日韓の主張がぶつかる中、防衛省が「証拠」として当時の映像の公開に踏み切った。同省は防衛当局間の関係を一層冷え込ませると慎重だったが、韓国にいら立ちを募らせる安倍晋三首相がトップダウンで押し切った。日本の正当性を世論に訴える狙いだが、泥沼化する恐れもある。

防衛省は当初、映像公開について「韓国がさらに反発するだけだ」(幹部)との見方が強く、岩屋毅防衛相も否定的だった。複数の政府関係者によると、方針転換は27日、首相の「鶴の一声」で急きょ決まった。韓国政府は11月、日韓合意に基づく元慰安婦支援財団の解散を決定。元徴用工訴訟をめぐり日本企業への賠償判決も相次ぎ、首相は「韓国に対し相当頭にきていた」(自民党関係者)という。そこに加わったのが危険な火器管制レーダーの照射。海自機への照射を否定する韓国の姿勢に、首相の不満が爆発したもようだ。

首相の強硬姿勢は、2010年9月に沖縄県・尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件で対応のまずさを露呈した旧民主党政権の教訓も背景にある。当時、海上保安庁が撮影した映像を菅内閣は公開せず、海上保安官がインターネット動画サイトに投稿して騒ぎが拡大。首相は13年12月の党首討論で「出すべきビデオを出さなかった」と批判した。政府関係者は今回の首相の胸の内を「後で映像が流出するのも嫌だから『出せ』と言っているのだろう」と解説した。【JIJI.COM 2018年12月28日

事件発覚後、日韓防衛当局間での実務協議を通し、再発防止策やトラブルの原因究明について何らかの結論が出る可能性も残されていたようです。それにも関わらず、安倍首相の指示で映像の公開に踏み切ったため、お互いの対立感情が煽られ、時事通信の記事の中で懸念されていた「泥沼化する恐れ」が現実化した模様です。

日本側が過剰に譲歩した「玉虫色の決着」は望ましくないため、「安倍首相の判断は誤りだった」と決め付けた批判は避けなければなりません。私自身の思いは前述したとおり「問題視すべき点があれば日本側が抗議することは当然です。韓国側に非があるのであれば率直に認め、謝罪すべきものと考えています」という当たり前なものであり、事実関係に対して謙虚な姿勢で向き合い、お互いが信頼関係を高めていく努力を尽くすべきものと考えています。

一方で「過剰に譲歩」とは次元の異なる話として、相手側の言い分や置かれた立場にも思いを巡らせながら最適な解決策を探るという姿勢も欠かせないものと考えています。そのためには相手側を「愚かでワガママだ」と見下すような認識は拭う必要があります。韓国との関係は絶っても構わないという極端な声も耳にしますが、良好な関係を築きたいという目的を重視するのであれば、このような姿勢が求められていくものと思っています。

今回のレーダー照射事件に際し、安倍首相の判断を強く支持される方々が多いことは前述したとおりです。安倍首相と同じような価値観をお持ちの方が多いからこそ、安倍政権の支持率は極端に低下せずに推移している一因であるはずです。このようなコアな支持者の思いを背にしているため、安倍首相ならではの政治的な判断を積み重ねていけるのだろうと見ています。

韓国に対しては強く出るべき、このようなコアな支持者の声があり、防衛省の意向とは異なる対応をはかったことになります。逆に前例にならい、穏便な決着をはかった場合、安倍首相はコアな支持者からの反発を招いていたのかも知れません。いずれにしても政治家が支持者の声を受けとめ、支持率を意識することは当たり前な話だと思っています。

5年前の記事「政治改革の熱狂と崩壊」の中で、「当時、7千万人の日本人が戦争に熱狂する中、冷静に日本の行く末を案じた人物」について記していました。このことは日本中が熱狂する中、政治家が対米戦争を回避する判断を下すことは難しい時代だったという話につながっていました。幸いにも現在、安倍首相や政府の判断を表立って批判できる社会であることも確かです。

世論が単色の意見に染まってしまい、政治的な判断を下す際の選択肢の幅が狭まるようでは国民にとって望ましいことではありません。このような関係性に思いを巡らした時、韓国側の選択肢は極めて狭まってしまっているようです。日本側がレーダー照射事件に関する事実関係を粛々と示していったとしても、韓国側が率直に非を認め、謝罪できるような環境から遠ざかっています。

韓国の世論調査で8割以上の国民が、この問題で日本に対する反発を強めているようです。韓国の国内では客観的な事実関係が適確に伝わっていないためなのかも知れませんが、反日感情が高まった非常に残念な現況だと言わざるを得ません。安全保障面や経済的な関係を考慮した際、韓国とは友好的な関係を維持したいものと考えています。そのことを最優先の目的とした場合、もう少し相手側の言い分や立場を尊重した対応もあり得たのかも知れません。

昨年9月の記事「自民党総裁選と改憲の動き」の中では「安倍首相がプーチン大統領の性格を気遣いながら低姿勢で接していることを責める気持ちは一切ありません。首脳同士の良好な関係が私たち国民にとって最良の結果を引き出していただけることを期待しながら、私自身は安倍首相の今回の沈黙も含めてロシアとの関係性を評価しています」と綴っていました。

北方領土交渉は大きな山場を迎えつつあります。ここ最近、本来であれば日本側が即座に批判や訂正を求めなければならないような発言がロシア側から発せられています。ロシア側は自国内の世論を踏まえた戦略的な発言であり、日本側の沈黙に近い対応は大きな目的を達成させるために欠かせない振る舞い方なのかも知れません。そうであれば納得できる対応であり、日刊ゲンダイの記事『前のめり安倍首相に露が食わす「条文作成」の毒まんじゅう』のような結果に至らないことを願っています。

このような事情を理解しながらも、ロシアとの関係に比べて韓国に対する安倍政権の接し方は極端に厳しい気がしています。この話を組合員と雑談した時、「韓国を叩いても反撃されることや損することはないから言いたいことを言えるんじゃないのですか」と答えが返ってきました。あまりに率直な答えが返り、「なるほど」と思わざるを得ませんでした。安倍首相がそのような発想で対応しているのかどうか分かりませんが、お互いが相手を見下し、見くび合っていては関係修復も険しい道のりだろうと思っています。

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コメント

こんばんわ。
レーダー照射の件、困ったことになりました。
日本側が映像を公開したことが問題がこじれてしまったということなのでしょうか?
もし立憲民主政権の枝野首相だったらもっと韓国側の言い分や立場を尊重した対応もあり得たのかも知れませんね。

投稿: おこ | 2019年1月20日 (日) 19時15分

最近の韓国を見ていると、
 「頭に来てもアホとは戦うな!」
という言葉を思い出しました。

投稿: Alberich | 2019年1月20日 (日) 20時16分

おこさん、Alberichさん、コメントありがとうございました。

記事本文で紹介した報道にあるとおり映像公開前の実務協議で何らかの結論が出る可能性も残されていたようです。公開しなければ解決に向かっていたのかどうかは仮定の話となりますが、防衛省の意向とは異なる対応をはかったことで相手側が硬化したことは確かだと言えます。

いずれにしても端的な言葉では語れない難しい問題であり、この事件に対する私自身の問題意識は記事本文に綴ったとおりであることをご理解くださるようお願いします。

投稿: OTSU | 2019年1月20日 (日) 22時34分

以前、徴用工問題で勉強させて頂いた者です。
先日はありがとうございました。
管理者様は、ロシアと韓国の外交姿勢について
比較されておりますが
下世話で短絡的な表現をすれば
「国益」に尽きるのではないかと思いました。
北方領土問題の解決に向け微妙な温度感が必要な
ロシアに対しては、発言にも慎重にならざるを得ない。
一方、韓国に対しては過去と同じ姿勢では
何の国益にもならなかった経験を元に強硬姿勢をとる。
日本だけでなく、どの国でも外交とはそういうものかと。
日韓関係に於いて危惧することは
管理者様と似た認識ですが
日本人の「過度なヘイト発言」の横行ですね。
どの世界でもそうですが
他人や他国を批判することは誰でもできます。
自国を棚に上げられるので無責任な発言ができますし。

でも、これを「他山の石」とするのは難しい。
今回のレーダー照射事案を
日本の自衛権や憲法改正の問題等に上手く結びつけ
「日本をどうするか」について
世論誘導できる政治家を期待したいと思います。

投稿: ご教授ください! | 2019年1月20日 (日) 22時57分

予想以上に率直な記事内容に、驚きつつ大変すばらしいと
思っています。公務員系の労働組合は思想的に偏った方を
多く見かけるので、OTSU氏に圧力が掛からないか懸念して
おります。

>安倍首相と同じような価値観をお持ちの方が多いからこそ、安倍政権の支持率は極端に低下せずに推移している一因であるはずです。

この内容については、あまり賛同できません。安倍内閣の
支持率が一定以上あるのは、一にも二にも経済対策に
力をいれていること。過去に日本でも最低賃金を1500円
にしろとデモがありましたが、急激な改変がどのような
困難を生み出すかは韓国が現在実験してます。ww
そして、野党があまりにも酷い状況が変わらないから
です。旧民主党のメンバーそのままの党に政権を渡す
など狂気のさたでしょう。なにせ明確な政策が見えない。
説明責任は果たさない。例)蓮舫議員の二重国籍問題、
立憲民主党所属の議員の強制わいせつ問題、文部科学省
をめぐる口利き問題等。
共産党や社民党は論外であり。政権を唯一ゆだねること
ができるのが自民党です。だから現政権も一定の支持率
があるのでしょう。これが民主党詐欺の前ならば、とっ
くに安倍政権は退陣してたでしょうが、詐欺被害者は
なかなか忘れないので。w
それとメディアで政権批判する方々が、あまりにも信用
も信頼もできない人が多すぎるw

投稿: nagi | 2019年1月21日 (月) 13時42分

韓国に対する日本の対応に関しては

>「頭に来てもアホとは戦うな!」

Alberich 氏の発言に賛同しまくりです。しかしこと
韓国に関して、今回のレーダー照射事件を放置できない
理由があります。これをうやむやにし時間が経過すると
慰安婦問題、徴用工問題と同じ道を辿る恐れがあります
ネットスラングに自己紹介乙とありますが、日頃韓国が
主張する、歴史を歪曲し真実を直視しないとあります。
まさに韓国のやり方が、今回のレーザー照射問題に如実
に現れています。事実を改変し、都合のよい理解をし
客観的な証拠を否定し、声高に都合のよい話を流布する
慰安婦、徴用工でその手法をさんざん行い、日本を貶め
てきました。残念ながら日本国内にもそれに力を貸す
勢力がいるのも事実です。
だからこそ、今回は秘密裏に行うのではなくオープンで
堂々と主張し対応することが必要になります。
なんせ国家間の条約や合意を平気で破る国相手に実務者
協議など無意味ですね。少なくとも相手が事実を認め
謝罪した後の話です。

>良好な関係を築きたいという目的を重視するのであれば、このような姿勢が求められていくものと思っています。

夫婦関係と同じで双方に努力が必要です。一方がほかの
相手に熱をあげ、パートナーに酷いことをすれば離婚
する以外に道はないですね。今の両国はまさに離婚する
以外の道はないでしょう。

投稿: nagi | 2019年1月22日 (火) 08時56分

韓国との問題において、職場で日頃政治的な話題など全く
興味のない女性方から「韓国ってどうしてあんな態度なん
ですか?」と何度か質問をもらう機会がありました。
冷静に事実のみを伝えましたが、ごく普通の人々でも
今の韓国の対応ぶりが異常に見えるのでしょう。いくら
朝日や毎日や左派系の評論家が日本政府を批判したり
努力を求めても、あまりにも異常すぎて話し合いなど
不可能でしかありません。韓国のメディアも対日本に
なると、どのような矛盾や疑問があっても全て無視して
日本を非難する。これでは関係改善など無理でしかない
のでしょう。
こういう時こそ平和運動に関わる方々に活躍してほしい
のですが、全然活動しませんよね。

特に日本が誇る平和のナショナルセンターたる某団体
には大変期待してます。そろそろいつもどおり、アベガー
ーーーーと絶叫して、毒を撒き散らせて楽しませてほし
いところです。それを見れば通常運転だなあと安心に
思えるのですが。こうも沈黙してると本国からなんら
指令が来てないのか、あるいは沈黙するよう指令がきて
るのか、逆に興味深いですね。

投稿: nagi | 2019年1月25日 (金) 14時49分

ご教授ください!さん、nagiさん、コメントありがとうございました。

ご教授ください!さんのご指摘のとおり「国益」を優先した対応を願っています。その上で「国益」を踏まえ、下記のような主張のサイトもあるようです。参考までに紹介させていただきます。軍事専門誌ライターという肩書の方ですが、コメント欄では厳しい意見が寄せられています。

韓国レーダ照射への抗議は誤り
https://japan-indepth.jp/?p=43360

nagiさん、幅広い意見の投稿や情報提供にいつも感謝しています。ただ以前からお願いしているとおり当事者や関係者(私も含め)が閲覧し、誹謗中傷の類いと見なされるような「本国からなんら指令が来てないのか、あるいは沈黙するよう指令がきてるのか」などという書き方にはご注意いただければ幸いです。よろしくお願いします。

投稿: OTSU | 2019年1月26日 (土) 07時41分

>「韓国を叩いても反撃されることや損することはないから言いたいことを言えるんじゃないのですか」と答えが返ってきました。

先方も日本に対してそう思っているので、決着しないのだと思います。
日本も韓国も、(些細な)ミスをした店員に過大な抗議をして日常のストレスを発散しているモンスターカスタマーに思えてしまいます。
昔、鳥と魚が喧嘩をして互いに喧嘩に集中して周囲が見えなくなっている時に、通りかかった漁師が鳥と魚を捕まえた という話を聞いた事があります。この問題でも、”よしよし”と思っている漁師さんがどこかにいそうな気がします。


>その上で「国益」を踏まえ、下記のような主張のサイトもあるようです。参考までに紹介させていただきます。

ご指摘の記事ですが、私は著者の意見に賛成です。
またコメント欄にあった
  反論もせずに筆者を罵るだけのコメントが並んでいる
  こと自体が、筆者の主張が正しいことを示しています。
という意見に同感です。
この問題では、以前に自民党の会合での発言を批判された代議士を処分した時の谷垣幹事長の

与党政治家は、自分の思ったこと、言いたいことを言い募ればいいという、そういう責任の浅いものではありません。与党政治家が必要なものは、とにかく物事が進み世の中がそれなりに収まる、そういう状況を作ることが与党政治家だと思います。

という発言を思い出してしまいました。

投稿: Alberich | 2019年1月26日 (土) 11時17分

管理者様、有意義なサイトをご紹介くださり
ありがとうございました。
拝見して率直な感想を申し上げると
国民感情を煽ってしまったのは
この記事を書いた著者自身なのかなぁと。。。
80年代の米国の軍事演習と、
レーダー照射の性質の意味はイマイチ
リンクしない気がします。
過去の歴史を取り上げるならば中国艦が
日本の哨戒機にレーダー照射した際
中国はレーダー照射を今後しないという
公式発言をした事を持ち出すべきという感覚です。
日本もそれを期待したのですが、無理だった。
私はそういう認識です。

私が注目しているのは
ネット社会の特性がどういう現実を作るかです。
青酸カリの脅迫状に3500万「ウォン」と書かれるような
犯罪が、何故生まれるのか?
歴史は繰り返すと知っているのなら
どうして日本人は「同じ道」をたどろうとするのか?

薄々感じている事は「心無いヘイト発言」が
発言者の域を超えてリアルを作るという
何といいますか「無責任世論」の形成ですね。

投稿: ご教授ください! | 2019年1月26日 (土) 22時15分

Alberichさん、ご教授ください!さん、コメントありがとうございました。

この問題に限らず、人それぞれ正しいと信じている「答え」があり、絶対的な「正解」は容易に見出せない場合も少なくありません。その上で、より望ましい「答え」に近付くためには多面的で幅広い情報や考え方に接していくことが大切だろうと思っています。

このブログの場がその一つになり得ることをいつも願っています。そのためにもコメント欄に多様な視点からのご意見をお寄せいただけることが何よりです。ぜひ、このような趣旨のもとお時間等が許される際、これからもお気軽にコメント投稿いただければ幸いです。よろしくお願いします。

投稿: OTSU | 2019年1月27日 (日) 07時02分

>ただ以前からお願いしているとおり当事者や関係者(私も含め)が閲覧し、誹謗中傷の類いと見なされるような「本国からなんら指令が来てないのか、あるいは沈黙するよう指令がきてるのか」などという書き方にはご注意いただければ幸いでです。よろしくお願いします。

OTSU氏に返答します。平和運動と言う名前の思想信条の
活動する団体について、私は多くの事実を確認し評価を
定めました。よってこの件でOTSU氏と意見交換すること
はありません。
また、私の発言が、誹謗中傷、名誉棄損、ヘイトスピーチ
に該当すると言われるなら、それはどの単語、文言、どの
言いまわしか、明示いただければ幸いです。

私の発言は私が考えた推論を披露したものです。それを
当事者や関係者が疑問に思うなら、どうぞ反論していた
だければと思います。反論しなくてもかまいません。
OTSU氏もいろんなサイトの記事を引用されてますね。
そこにはいろんな推論や憶測、はては妄想まであります。
だから特に問題はないと理解しています。
ただし、ここはOTSU氏のサイトですから、今後この場で
いかなる推論も憶測も妄想も禁止すると言われるなら
喜んで従うことを明言致します。

投稿: nagi | 2019年1月28日 (月) 16時42分

OTSU氏が紹介した記事を読みましたが、まあこのような
意見もありだなと思いました。筆者はどちらが正しいか
を判断するのではなく、問題が発生した場合のもっとも
利益のある行動をとるべきとの考えです。言うならば
経済的な考え方ですね。
私は利益に基づいて考えても、短期的には損をしても
中長期的には利益になると考え、現在の政府の対応は
正しいと考えています。

>Alberich氏
私には少なくとも日本側はモンスターカスタマーには
見えません。少なくとも事実を改変し、かつ事実を
追及されるのが困るので論点を変更した韓国にこそ
問題があるのでしょう。
最大の問題は韓国メディアにあります。完全な大本営
発表になってますね。韓国メディアの中にも今回の
韓国政府の発表が変転し、矛盾する点を理解してるにも
かかわらずスルーしてますよね。メディアがこのような
状況ではどうにもならないでしょうね。

投稿: nagi | 2019年1月28日 (月) 16時50分

件の記事を読みましたが、韓国の嘘に敢えて騙されるというような対応を取れば、今後はその程度のことはスルーしてもらえる、即ち許される、じゃあもっと、と次第にエスカレートしていく未来しか見えないと思いました。
もし違った対応を取るならば、最初から完全に非公表で調整すべきだったかと思います。
先方は絶対に謝らない、謝った方が未来永劫負け確定という価値観のようなので、謝罪に繋がるようないかなる事実も認められないのだと考えます。逆に日本に低空飛行での威嚇だと謝罪を求めてくる点も、この推測を補強します。「謝らせる」立場を譲らないという意思表示かと。
そもそも同盟関係の国同士で、こういうことで揉めるのが異常すぎる。本来はお互いを脅威に感じる事態は生じないはずです。様々なメディアやサイトで意見が出ているように、韓国は少なくとも日本との同盟関係はもはやどうでもよく、むしろ軍事的対立関係に入ることを是としている感さえあります。また日露首脳会談の様子などを見ても、米国の脱グローバル化の動きを受けて、各国が既存の国際関係の再構築に乗り出している、まさに流動化の時代の只中に居るのだと感ずる次第です。

投稿: qur | 2019年1月28日 (月) 18時59分

長文ですが、おもしろい記事を紹介します

>http://agora-web.jp/archives/2036939.html

この記事の抜粋で、

>日本がセキュリティ・システムを整備することに大反対しています。そしてその一方で、中朝韓の軍事活動に対してはまったく無関心であり、コメントすらしません。むしろ反日をパーソナリティとする中朝韓との外交関係においては、日本を批判し、中朝韓を擁護するのが常です。

ぜひこの点について、「平和活動」と言うならば、本当に
「平和活動」ならば、ぜひ意見を求めたいものです。

投稿: nagi | 2019年1月29日 (火) 10時35分

nagi様御紹介の記事、興味深く拝見しました。筆者のブログの方も面白いですね。論理的誤謬については、非常に参考になる内容です。
国のパーソナリティという観点は、分析手法として有用だと思いますが、一方で、国家と、そこに属する個々の国民とを混同してはならないとも強く感じました。ある単位の人間集団は、集団の構成要素である個々の人間とは異なる意思決定と行動を取るでしょう。個々人の意思の総和=国家の意思ではない。違う力学が働いていると考えるのが相当です。
それを弁えていれば、ヘイトスピーチのような問題は低減できるかと考えます。

投稿: qur | 2019年1月30日 (水) 08時35分

もう一つ興味深い記事を紹介します。

>https://www.newsweekjapan.jp/kankimura/2019/01/post_1.php

韓国と関係が悪くなると、日本は北東アジアで孤立すると
の考えがあります。それには賛同します。もし半島で
南北合一すれば、北東アジアにおける唯一の自由民主主義
国家は日本だけになります。
それを捨てて、独裁国家や全体主義国家とグループを形成
するのでしょうか、もし日本型リベラルと呼ばれる人々
が真に権力の横暴や自由が監視されたり阻害されたり言論
が統制される未来を拒絶するならば、今すべきことは
何であると考えるのでしょうか。
第二次世界大戦前は日本は帝国主義で、それを守り進める
為に戦争をしました。次は自由民主主義を守るために戦争
をするのか、あるいは自由民主主義を捨て去るのか。
あるいは戦うことをせず屈してしまうのか。

ところで独裁者って話し合いに応じてくれるのでしょうか
話し合わないからこそ独裁者と思うのですが。

投稿: nagi | 2019年1月30日 (水) 09時49分

nagi殿

>私は利益に基づいて考えても、短期的には損をしても
中長期的には利益になると考え、現在の政府の対応は
正しいと考えています。

私は照射を公表した政府の対応は疑問だと考えていますが、(”これ以上の議論はしない”と言って)適当なところで切り上げた政府の対応は正しいと考えています。
照射を公表した政府の対応は中長期的には利益になるのでしょうか?
確かに照射を公表して韓国に反論すれば、韓国は”日本も反論するのだ”という認識を持つかもしれません。しかしそういう認識を持てば日本に対する態度は変わるのでしょうか?
韓国は、韓国企業にとって日本の市場は大きくないから経済的にはそれほど考慮する必要はないし、軍事的には本当に問題になれば米国(米軍)から指導が入るからそれまでは考慮する必要はない と思っているのかもしれません。もし韓国が ”日本が怒っても韓国はそれほど考慮する必要はない”と思っているのであれば、韓国に”日本は怒っている”という認識を持たせても、日本に対する態度は変わらないと思います。
世界に日本と韓国しか存在しないのであれば、韓国のマイナスのほうが大きければ日本がマイナスになっても良いという考えもあると思います。しかし日本や韓国以外の国も存在する現状では、たとえ韓国のマイナスのほうが大きくなっても日本がマイナスになる事は避けるべきだと思います。


>>Alberich氏
>私には少なくとも日本側はモンスターカスタマーには
見えません。少なくとも事実を改変し、かつ事実を
追及されるのが困るので論点を変更した韓国にこそ
問題があるのでしょう。

私は韓国側に問題がないとは言っていません。
自衛隊機に照射をした事は問題だと思います。しかしその問題行動に対して(内々に通知して再発防止を求めるのではなく)公表して大げさにしてしまうという対応は疑問に思います。
日本側の目的が再発を防止する事だとすれば、公表した事が(内々に通知する事より)目的達成に有効だったとは思えません。

投稿: Alberich | 2019年1月30日 (水) 22時18分

>Alberich氏

世界が単純に善悪だけではなく、複雑な利害がからんで
動いていることは私もよく理解しています。

>しかしそういう認識を持てば日本に対する態度は変わるのでしょうか?
>韓国に”日本は怒っている”という認識を持たせても、日本に対する態度は変わらないと思います。

ここですね。態度を変えさせる必要があります。今回の
ことを過去のようにうやむやにすれば、ますます韓国は
日本に対して何をやってもかまわないとの認識が進み
こそすれ、改善されることはないでしょう。やがて韓国
が日本に対して人命にかかわる損害を与えた場合はどう
するのでしょうか? そのような未来に進む前に、今の
内に韓国に対して行動を起こすことが必要でしょう。
それが短期的にはマイナスでも中長期的にはプラスになる
と考えています。真の友好国になるためにも必要なこと
だと思いませんか。

投稿: nagi | 2019年1月31日 (木) 10時17分

本件に関する将来予測としては、
・スルーすればエスカレートする
・正論で詰めれば逆ギレして暴発する
という二択である可能性が相当高いと思うのです。
したがって今回、日本政府は後者を採用し、より深刻な問題(ロックオンの次ですから攻撃ですね)に至る前に情報を広く公開してしまい、国際世論形成上有利な、あるいは「正当であり、不当に貶められることのない」立場を固めることを企図したのだと考えます。
二国間で互いに抱いている感情や関係性が、第三者たる他国の事実認識や評価と一致するとは限らず、また当事者同士では相手の言い分に耳を貸すことがなくても、第三者たる他国の意見は尊重、あるいは忖度しなければならない場合もあるわけです。今回はここに賭けるしかなかったのでしょう。
現状、相手方は「同盟国の哨戒機(武装なし)が自国の軍艦(武装あり)に低空飛行で接近した『と思った』」ことを、なぜ「威嚇」と考えたのか、なぜ「脅威を感じた」のかを、国際社会が納得する形で説明する必要がある立場に「追い込まれている」というのが客観的な評価でしょう。この状況に脅威を覚えることを普通は「不合理だ」と評価するはずですから。(同盟国同士なんですから、日本が試みたように通信して話すればいいだけのことです。そうしなかったのはどちらで、なぜそうしなかったんだろうという「合理的な疑い」を生じるのを止められるのでしょうかね)

投稿: qur | 2019年1月31日 (木) 12時25分

nagiさん、qurさん、Alberichさん、コメントありがとうございました。

新規記事は月曜に寄せられたnagiさんからの問いかけにお答えする内容を投稿します。私なりの考え方を改めてまとめてみます。ぜひ、ご覧いただければ幸いです。

投稿: OTSU | 2019年2月 2日 (土) 21時40分

nagi殿

>ここですね。態度を変えさせる必要があります。今回の
ことを過去のようにうやむやにすれば、ますます韓国は
日本に対して何をやってもかまわないとの認識が進み
こそすれ、改善されることはないでしょう。

nagi殿は、どうすれば態度を変えさせる事ができるとお考えですか?
うやむやにせず今回の様にはっきり抗議したとしても、スネ夫が”のび太でも怒るんだ”と思うのと同じで、態度を変えてくれないような気がします(スネ夫とのび太の仲があまり悪くなればジャイアンが(2人をぶん殴って?)治めると思いますが)
先方が態度を変えてくれないのであれば、こちらはそれを前提に行動するしかないと思います。


>真の友好国になるためにも必要なこと
だと思いませんか。

nagi殿は、どのような国が”真の友好国”だとお考えですか?
例えば中国は”真の友好国”でしょうか?
中国で日本に好感を持つ人の割合は上昇していて昨年の調査では近年で最高でした。これは毎年、何百万人の中国人(日本への訪問客の国別では中国が1位です)が日本に観光に来て、実際に体験した日本や日本人に好感を持つ人が多くなったからだそうです。中国と日本の間には政治的には(尖閣問題などの)問題もありますが、日本に好感を持つ中国人が多くなれば友好国に近づくと思います。
韓国の場合も同様で、韓国からも観光客の数は中国に次いで2位だそうなので、韓国からの観光客が日本に好感を持ってもらえば(韓国国内には日本が嫌いな人もいるでしょうが)日本に好感を持つ韓国人が増えて友好国に近づくのではないかと思います。

投稿: Alberich | 2019年2月 3日 (日) 22時41分

>Alberich氏

なかなか難しいことを聞かれますね。

>nagi殿は、どうすれば態度を変えさせる事ができるとお考えですか?

少なくとも過去のようなあいまいな態度や水面下で納め
ればよいとの考えは止めることでしょう。これは韓国だけ
に対することではないですが、他国に対して、これ以上
踏み込むことを日本は決してゆるさないとの態度を明確
にし理解させる必要があるでしょう。中国で言うところ
の核心的利益と同じですか。

日本に来る旅行者が増えても、就職する人が増えても
ある程度効果はあるかもしれません。もっともマスコミ
や政府が徹底的な反日教育や放送をしてる以上、それほ
ど変化はないでしょう。
真の友好国とは何か?との質問は答えにくいですが、
人間の関係と同じではないのでしょうか。憎しみ合うより
は互いに尊重し認め合う関係のほうが良いのではと
心から思いますね。

投稿: nagi | 2019年2月 4日 (月) 09時35分

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