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2018年11月10日 (土)

定期大会を終えて、2018年秋

記事タイトルに悩む時がありますが、今回、悩まず「定期大会を終えて、2016年秋」「定期大会を終えて、2017年秋」という3年続けた同じパターンでの記事タイトルとしています。金曜の夜、私どもの組合の定期大会が開かれました。5年前の記事「定期大会の話、インデックスⅡ」の中で詳しく綴っていますが、組合員全員の出席を呼びかけるスタイルで続けています。

2年前の定期大会で特別議案「組合財政の確立に向けて」を確認し、経常的な収入に見合った支出構造に近付ける努力を重ねています。定期大会の会場の見直しもその一つでした。組合員数は1,160人です。組合員全員の出席を呼びかけているため、これまで千人以上収容できる市民会館の大ホールで催してきました。2階席は使用していませんでしたが、実際の出席者数に比べて大ホールは広すぎて、残念ながらガランとした雰囲気になりがちでした。

一人でも多くの出席を呼びかけながら300人も入らない会場で催した場合、初めから出席者をあまり集める気がないように思われてしまいます。このような点を考慮し、大ホールを定期大会の会場に定着させていました。しかしながら組合員数の減少に伴い、出席者数も漸減してきていました。そのため、昨年から会場を1,201席の大ホールから246席の小ホールに移していました。

昨年の最終的な出席者数は168人でした。残念ながら「うれしい悲鳴」を上げることなく、背伸びしない身の丈に合った小ホールの収容規模に見合った出席者数だったと言えます。小ホールへの変更に合わせ、食事と出席記念品の配布をやめていました。そのため、300人前後で推移してきた出席者数の減少は、ある程度想定していました。

昨年の168人という数は大成功と喜べるものではありませんが、ことさら悲観するレベルのものでもありませんでした。今年の出席者数は162人で、雨が降る中で昨年並みの数字となりました。この水準で今後も推移していくことも期待できるため、しばらく小ホールでの全員参加型の組合大会を維持していけるのかも知れません。

さて、定期大会冒頭の執行委員長挨拶は例年通り簡潔な内容の挨拶に努めました。ちなみに人前で挨拶する機会が多いため、檀上で緊張するようなことはありません。原稿がなくても大丈夫ですが、いろいろ話を広げてしまい、割り当てられた5分という時間をオーバーしてしまう心配があるため、毎年、定期大会だけは必ず挨拶する内容の原稿を用意しています。ここ数年、挨拶原稿のほぼ全文をブログで紹介しています。今回の内容は下記のとおりでした。

私自身、組合役員を長く続ける中で「組合は必要」という思いを強めています。人事評価制度の本格実施や時間外勤務縮減の動きを受け、ますます職員一人一人の声を労使交渉に反映させていくことの大切さを感じ取っています。管理職からの評価結果が昇給額を左右し、生涯賃金に影響を与えていきます。管理職からの「評価を下げるぞ」という一言が、場合によって部下からすればハラスメントという関係性につながりかねません。

組合は査定昇給の実施にあたって慎重な労使協議を求めてきました。合意する際、第1次評価者と第2次評価者とのダブルチェック機能の強化など恣意的な評価を防ぐ手立てなどを取り入れさせてきました。管理職の皆さんが初めから恣意的な評価を下そうと考えていないものと思いますが、制度や運用面でのチェック機能を設けることの大切さは言うまでもないはずです。

時間外勤務縮減の課題に際し、市長にとって20時完全退庁宣言は「職員のため」という意識からでした。しかし、組合員からは「残りたくて遅くまで残っている訳ではない」という声があり、組合はそのことを申し入れた上、20時に完全退庁できる職場体制の確立こそ急務という認識を労使で確認してきた経緯もあります。

一職員の立場であれば、市側が進めている制度や運用に修正をかけることは難しく、まして市長や副市長らに率直な意見を伝える機会も皆無に近いのだろうと考えています。職員の大半が加入している労働組合があり、実際に活動を担う組合役員がいるからこそ発揮できる組合の大事な役割だと言えます。

しかしながら担い手がいなくなれば充分な役割を果たせず、看板だけの組合になりかねません。このような問題意識を踏まえ、今回、本日配布した議案の中で協力委員の創設を提案させていただきました。ぜひ、協力委員の創設が組合活動を活性化させるための一つの手法として、ご理解ご協力をいただけますようよろしくお願いします。

来年7月には参議院議員選挙があります。労使関係を象徴的な例示として上げることができますが、より望ましい「答え」を見出すためには幅広い視点から多面的なチェックを加えていける仕組みが重要です。国会の場でこそ、そのような健全な機能が発揮されなければなりません。

そのためにも幅広く多様な声を国会に届けることが欠かせず、自治労の代表である岸まきこさんを参議院に送り出すことの意義や大切さは増しているものと考えています。同時に自治労の代表を国会に送り続けることは「組合員のため」という労働組合の立場や方針からのものであり、ぜひ、そのような考え方について組合員の皆さんのご理解ご協力をよろしくお願いします。

まだまだお話したいこと、取り上げるべき大事な課題が数多くあります。それでも皆さんからの発言の時間を充分保障するためにも、挨拶は短めにさせていただきます。最後に、これからも常に「組合員にとってどうなのか」という判断基準を大事にし、組合運動の先頭に立ち、全力を尽くす決意です。

出席者からの発言として、今回も保育士の方から「公立保育園の大切さ」のアピールがありました。その他に質疑はなく、執行部提案はすべて原案通り承認を得られました。その中には前々回記事「再び、組合役員の担い手問題」でお伝えした「協力委員」の創設も確認できました。さっそく何人かの方にお声かけしていますが、快く引き受けていただけています。今後、担い手不足の閉塞感を転換できる切っかけになることを願いながら多くの方々をお誘いしてみようと考えています。

今回の定期大会を区切りとして、たいへん長い間、組合役員を務められた執行委員や元委員長で特別執行委員だった方が退任されました。本当にお疲れ様でした。長い間、お世話になりました。たいへん寂しいことですが、協力委員制度が大きく育つことを期待した上、様々な事情を抱えながらも組合役員に立候補された皆さんとともに前向きに頑張っていく決意を固めています。

定期大会が終わった後、今年も金曜の夜だったため、遅くまで飲み語り合ってしまいました。さらに土曜と日曜に予定が入っていることもあり、今週末の新規記事はいつもに比べれば簡潔な記事にまとめさせていただきました。最後に、組合員の皆さん、大会運営にご協力いただいた皆さん、ご来賓やメッセージをお寄せくださった皆さん、新旧の組合役員の皆さん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

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コメント

韓国出身のアイドルグループによって騒動がおきてます
が、日頃、核問題にうるさい団体が沈黙してるのが不思議
でなりません。まあ韓国でも冷静な批評をしてる記事が
あるので日本も冷静になるべきでしょう。いまさら韓国
の反日行為に一喜一憂するべきではないでしょう。

>https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181114-00001121-chosun-kr&p=1

投稿: nagi | 2018年11月14日 (水) 17時28分

私も地方公務員の一員として組合の総会や、メーデーなどの集会に参加したことがあります。自発的な意思ではなく動員をかけられての参加でしたが。
それどころか青年部の一員として執行部の側にいた時期すらありました。
ですから、組合を総会を運営される立場のOTSU様におかれましてはまずはお疲れ様ですと申し上げます。

しかし、先述したような左派(とされている)側の集会を覗いてみれば、なぜ今の日本で左派が力を失っているのか実によく分かる気がします。
OTSU様がされている組合運営、総会運営はそうではないのかもしれませんが、私が見てきた左派の集会は何ら益のない、時間の無駄以上のものには感じませんでした。

なんといっても議論がありません。私がいた執行部会は常時20名前後のメンバーが参集しているにも関わらず、発言するのは組合幹部の2~3名のみ。
組合長からも書記長からも、「皆さんの議論を賜りたい」という声を聞いたことは一度もありませんでした。
一番若輩の私がそのような中で意見を発することは極めて困難であり、一方的に活動方針や行動計画を話されても消化しきれず苦痛な時間でした。

見るに耐えない最たるものは、総会などでの「拍手による承認」です。組合幹部が壇上で、
「ただいまの議案に意義がございませんでしたら拍手をもってご承認ください」
と言ったあとに巻き起こる白けた拍手・・・。

昭和60年代生まれの私が唯一と言っていいほど、戦前の日本の空気を感じる瞬間でした。「ああ、これが大政翼賛会か」と。

旧民主党のような「決められない政治」は論外であり、安倍政権下でも官邸の方針が一方通行となりがちな状況もまた支持できません。
しかし、政党も会社も組合も、議論のない組織、議論をする力のない組織に未来は開けないと思います。

「自分たちこそ正しい」という思い込みは、実は右派よりも左派の方が陥りやすいような気がします。そして「自分たちこそ正しい」という考え方は相手に一方的に自分の考えを押し付ける一方で議論を拒む姿勢を生みます。

総会に何百人集めることよりも、30人しか来なくても全員が真に忌憚ない意見を発し「幅広く多様な声」が上がる会を目指すべきだと思います。

投稿: 四国人 | 2018年11月16日 (金) 01時39分

>総会に何百人集めることよりも、30人しか来なくても全員が真に忌憚ない意見を発し「幅広く多様な声」が上がる会を目指すべきだと思います。
そんな「忌憚ない意見」を発せるだけの気概や行動力を持ち合わせた組合員が30人もいたら苦労はしないですよね。
そして現実に「忌憚ない意見」を発したのは中核派の息がかかった過激派で排除が大変だった、なんて話はここで拝見しましたが。

投稿: KEI | 2018年11月16日 (金) 04時58分

nagiさん、四国人さん、KEIさん、コメントありがとうございました。

これまで定期大会を通し、いろいろな意見や要望が示されてきています。過去の記事の中で綴っていますが、議案書の配布方法や予算年度を暦年に変更するなど大会での意見を踏まえて変更してきました。今回、保育園からの発言だけとなりましたが、比較的質疑を行ないやすい雰囲気を維持しています。

また、少ない人数の執行委員会は、とにかく議論が活発です。進行を担当している立場からは、もう少し会議時間の短縮をはかれればと考えているほどです。とは言え、四国人さんのご指摘のとおり「議論のない組織、議論をする力のない組織」では問題だろうと思っています。

他にも私から説明すべき点も見受けられていますが、取り急ぎ一言だけ添えさせていただきました。ぜひ、これからも一人でも多くの皆さんからご意見等をいただければ幸いですのでよろしくお願いします。

投稿: OTSU | 2018年11月17日 (土) 07時03分

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