『総理の誕生』を読み終えて
時間調整のために立ち寄った駅前の図書館で、書架に『総理の誕生』が並んでいることに気付きました。これまで著者の立場性にこだわらず、幅広い内容の文献を読むように心がけています。ただ興味を持った文献でも千円を超えるハードカバーの書籍は買うのをためらっています。そのような優先順位だった『総理の誕生』を見つけ、すぐ借りることを決めました。久しぶりの図書館利用にあたって、せっかくの機会でしたので、もう1冊借りることにしました。
次に手にしたのは『なぜ憲法学者が「野党共闘」を呼びかけるのか』で、その2冊を貸出カウンターに持ち込みました。図書館の利用は本当に久しぶりで、カードの更新手続きから必要とされました。顔見知りの職員から「顔パスはできず規則で申し訳ありませんが、本人確認のための免許証等を提示願えますか」と説明を受け、決められたルールに沿った手続きを経て2冊借りてきました。
『総理の誕生』の著者は産経新聞の政治部編集委員の阿比留瑠比さんです。昨年9月に「『総理』を読み終えて」「『総理』を読み終えて Part2」という記事を投稿していましたが、『総理』の著者は山口敬之さんでした。その山口さんと並び称される安倍首相に近しいジャーナリストとして阿比留さんも有名な方です。山口さんと言えば「準強姦疑惑」が取り沙汰され、被害女性から不起訴不当と訴えられています。安倍首相と近しい間柄だから逮捕を免れたという疑惑もかけられていますが、そのようなことが事実だった場合、前代未聞の話だろうと思っています。
今回の記事タイトルは「『総理の誕生』を読み終えて」としていますが、横道にそれているような話にも触れながら書き進めていくつもりです。ちなみに山口さんの話は準強姦容疑で逮捕状が発布されながら逮捕直前で逮捕の執行が見送られていました。安倍首相が直接関与したという疑惑ではありませんが、このような事実関係に至った経緯は現時点まで不明瞭なままです。マスメディアではあまり取り上げていなかったため、この機会にマイナーな情報を提供する場として触れさせていただきました。
『なぜ憲法学者が「野党共闘」を呼びかけるのか』の著者は憲法学者の小林節さんです。2冊ともたいへん読みやすく、数日で読み終えていました。「なるほど」と思えた内容が多かったため、こちらの著書に絡んだ話も次回以降の題材として考えています。今回の記事は阿比留さんの著書『総理の誕生』に絞り、前述したとおり時事の話題を交えながら内容の紹介や私自身の感想を添えさせていただきます。まず例によって著作権はもちろん、ネタバレに注意するためにも書籍を宣伝する次の言葉を紹介します。
産経新聞政治部の名物記者が描く、知られざる安倍晋三の肉声秘話。第一次政権の失敗とは何だったのか。あのときと現在では何が違うのか。築き上げてきた政治的資産のみならず、政治生命すら失いかけた失意のどん底から、再びここまで上り詰められたのはどうしてか。人によって好き嫌いも評価もくっきりと二分される安倍とは一体、何者であり、どんな政治家なのか。慰安婦問題、拉致問題、教科書問題、靖国神社参拝問題、日米同盟と対中関係、対メディア、消費税増税といった諸問題について、どう考え、何を語ってきたのか。98年、まだ若手だった安倍晋三に密着取材して以来、記者として18年以上もウォッチし続けてきた著者が、直接、安倍と話をし、また見聞し、現場で体験し、考えてきたことをそのまま記した。
著書の序章で阿比留さんは「一人の国民としては特に歴史認識問題や外交・安全保障問題で期待と共感を寄せてきた。また、その人柄に触れて人間としての感情移入もしてきた」と記しています。その上で、阿比留さん自身の視線と記憶を重視し、世間の一般的な評価はあえて考慮せず、阿比留さん自身が見たまま聞いたままのエピソードの再現を中心に構成したと説明しています。つまり事実関係を中心に綴りながらも、その事実関係に対する評価や表現の仕方は主観的なものであることを冒頭に宣言しています。
一方で『総理』の著者の山口さんは「取材対象に近すぎる」という批判の声があることを自覚しながら「私は親しい政治家を称揚するために事実を曲げたり捏造したりしたことは一度もない」と記し、「事実に殉じる」という内なる覚悟を示された上、独善的な視点に陥らないよう自ら戒めながら取材を続けていくつもりである、という言葉を「あとがきにかえて」に残していました。阿比留さんも事実を曲げたり捏造したりしていないはずであり、最初に自分の「視線と記憶を重視」と明かしているほうが潔いようにも思えます。
このように阿比留さん自身、安倍首相の熱烈な支持者であることを包み隠さずに綴られた著書であり、最初から最後まで安倍首相の考え方や言動を高く評価する内容が掲げられています。安倍首相が衆院議員初当選の時代から問題意識を持っていた政策や理念を実現するために総理大臣になっていること、律儀で優しく、真面目さと頑固さを併せ持ち、勉強家で記憶力の素晴らしさ、外交能力の高さなどを示す記述が具体的なエピソードとともに随所に掲げられています。
阿比留さんの目から見れば安倍首相以外の総理大臣は何かしら欠点があり、資質や能力が不足した人物だったようです。この著書だけを読んだ場合、本当に素晴らしい総理大臣に恵まれた現状だと言い切れることになります。今回のブログ記事では個々の理念や具体的な政策の是非論まで話を広げませんが、安倍首相の考え方や立場性を強く支持される方々にとって1日でも長く続けて欲しい総理大臣であることがヒシヒシと伝わってきました。
このような著書にも触れているため、安倍首相が「国民を豊かにするため」「平和を守るため」という信念のもとに様々な政策判断を重ねているものと信じれるようになっています。しかし、安倍首相の進める政策や振る舞いに対し、何が正しいのか、どの選択肢が正しいのか、色眼鏡を外して見ていった場合、これまでのブログ記事に綴っているような問題意識や指摘につながっていきます。そのような意味で、私からすれば阿比留さんが好意的に評価しがちとなる色眼鏡をかけているような印象も否めませんでした。
必ず成し遂げると思い定めて述べたことが、結果的に実現できないということも多々あろう。ただ、何かを尋ねた時の安倍は「それはまだ言えない」「分からない」「決めていない」と言葉を濁すことはあっても、その時点で事実とは異なること、いい加減なことを言うことはない。政治家や官僚の中には、公の記者会見などの場でも平気で都合のいい嘘をつく者が珍しくないが、安倍ははるかに誠実なのである。そんな人間性すら当時は軽蔑とからかいの対象とされたのだった。
上記は短命だった第1次政権の頃の安倍首相に対する評価の記述で、正直の上に「バカ」がつくと揶揄されていたそうです。阿比留さんは「安倍のこうした愚直なまでの真面目さや同志の議員らに示す優しさ、国民に直接向き合おうとする姿勢は、かえって政治家としての弱さだと受け取られた」と記しています。このあたりの記述を読み、「なるほど」と理解したことがあります。勝手な推測かも知れませんが、奇跡的な復活を遂げた第2次政権以降、安倍首相は周囲から軽蔑されないように「平気で都合のいい嘘をつける」強い政治家に変わったのだろうと感じ取りました。
安倍首相は講演の中で「1校に限定して特区を認めた中途半端な妥協が、結果として国民的な疑念を招く一因となった。地域に関係なく、2校でも3校でも、意欲ある所にはどんどん新設を認めていく」と述べ、今治市以外の獣医学部新設を突然表明しました。講演の後、日本テレビのインタビューに安倍首相は「あまりにも批判が続くから、頭に来て言ったんだ」と答えていました。第1次政権の頃の安倍首相であれば、このような「いい加減なこと」は絶対言わなかったのかも知れません。
安倍首相が将来の総理大臣候補に目している稲田防衛相は都議選候補の応援演説の中で「防衛省、自衛隊、防衛相、自民党としてもお願いしたい」という行政の中立性を逸脱した発言を行ない、野党側から「即刻辞任すべきだ」と強い批判を受けています。重大な問題発言であることに間違いありませんが、実際に組織ぐるみの選挙戦を企図していた訳ではないため、記者会見では「誤解を招きかねない」という釈明を繰り返しています。
ただ発言直後、自分の発した言葉の問題性を充分認識されていなかったようであり、そのことのほうが防衛相という重責に対する見識や資質を厳しく問われなければなりません。そもそも稲田防衛相は弁護士であるのにも関わらず、法的な問題性や重大さをしっかり理解されていなかったことにたいへん驚いています。ちなみに稲田防衛相の失言や失態は今回が初めてではありません。「初犯」ではないという同じようなケースで失言した今村前復興相は安倍首相から即日辞任を強いられていました。
最近、都議選を意識したかのようなタイミングで自民党政治家の失態や疑惑が次々に明らかになっています。安倍首相の側近の一人である下村幹事長代行の場合、加計学園の秘書室長からパーティ券200万円を受け取ったことがスクープされています。今後、どのような展開になっていくのか分かりませんが、第1次政権の時と同様、稲田防衛相や下村幹事長代行らに対して「同志の議員らに示す優しさ」と揶揄されないような対応が安倍首相には求められていくのではないでしょうか。
初めにお伝えしたとおり横道にそれた話が多くなりました。もう一つ加えれば、都議選投票日の前日、下記報道のとおり安倍首相は秋葉原駅前で街頭演説を行ないました。「帰れ」コールに対し、「こんな人たちに負ける訳にはいかない」と力説した時、黙って演説を聞いていた方が「こんな人ってなんだ。都民だ、国民だよ」と声を上げたそうです。最後に、この記事は都議選の投票日に投稿しているため、すでに結果が示された後、閲覧されている方のほうが多いはずです。選挙結果は事前の予想通りとなるのかも知れませんが、新たな都政の混乱や停滞の始まりにならないことを心から願っています。
安倍晋三首相(自民党総裁)は1日夕、東京都千代田区のJR秋葉原駅前で、都議選(2日投開票)の応援演説を、初めて街頭で行った。学校法人「加計学園」の獣医学部新設などをめぐり政権への批判が高まっており、聴衆の一部から「安倍辞めろ」「安倍帰れ」コールが巻き起こった。同駅前には、自民党の支援者が集まり、日の丸の小旗を振る姿などが見られた。一方で、「安倍政治を許さない」「国民をなめるな」「臨時国会をいますぐ開け」などの横断幕やプラカードを掲げる一団も。
党関係者が「自民党青年局」と書かれた旗を林立させて、プラカードなどを見えなくしようと対抗した。首相の演説が始まっても「辞めろ」「帰れ」コールはやまない。これに対し、首相が「人の演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない」「憎悪からは何も生まれない。こういう人たちに負けるわけにはいかない」と声を張り上げる一幕もあった。首相はこれまで、ヤジが飛ぶ可能性が高い街頭で演説は行わず、党支援者が多い小学校の体育館に限っていた。都議選での街頭演説は、この日が最初で最後となった。【朝日新聞2017年7月1日】
| 固定リンク
コメント
ご無沙汰しています。(閲覧ばかりでしたが・・)先日、上京する機会があり映画『残像』を観ました。第二次大戦後ポーランドが急速に社会主義化するなか芸術を政治に利用する動きに真っ向から反発したために弾圧された芸術家を描いた内容でした。この作品が遺作となったアンジェイ・ワイダ監督は「人々の生活のあらゆる面を支配しようと目論む全体主義国家と、一人の威厳ある人間との闘いを描きたかったのです。(中略)これらは過去の問題と思われていましたが、今もゆっくりと私たちを苦しめ始めています。どのような答えを出すべきか、私たちは既に知っている。そのことを忘れてはならないのです。」と語っています。ワイダ監督自身も当時の社会主義政権から迫害された人物でした。そして、多様な考え方が許されない国が私たちの周辺に存在している事実。この作品を観た後、劉暁波氏の新聞記事を読みワイダ監督の言葉を改めてかみしめています。OTSUさんのブログを多様な考え方の場として発展していくことを今後も楽しみにしています。
投稿: ためいきばかり | 2017年7月 2日 (日) 20時04分
ためいきばかりさん、お久しぶりです。コメントありがとうございました。
多様な考え方に触れ合える場として、ご期待に沿えるよう努力していきます。ぜひ、これからもご注目いただければ幸いですのでよろしくお願いします。
投稿: OTSU | 2017年7月 2日 (日) 21時18分
>安倍首相と近しい間柄だから逮捕を免れたという疑惑もかけられていますが、
>そのようなことが事実だった場合、前代未聞の話だろうと思っています。
えーと、「本来は逮捕されるはずだったが、安倍首相がもみ消した」とでも言いたいんですかね?
そこまで言っちゃうと、「そのようなことが事実で無かった場合」、マズいんじゃないですかね…?
…で、安倍首相への「色眼鏡」ですか。はっ、笑わせんな。
>「こんな人ってなんだ。都民だ、国民だよ」
選挙演説の妨害は民主主義的に重罪だと思うのでこんな人呼ばわりも致し方なしかと。
…まあ実際に犯罪行為らしいですね。↓
http://vox.hatenablog.com/entry/2017/07/03/211620
あと、マスコミが取り上げたのがごく一部分だけで大多数はちゃんとした聴衆だったらしい、
という話も聞きますが、このリンク先の動画でも、拍手とか掛け声とかのときに
「安倍やめろ」コールがかき消されるんですよね。
…さて、そんな大小様々な印象操作の甲斐あって自民党は惨敗したみたいですが、
都民ファーストの会は組合的にはどうなんでしょうかね?スタンスは自民に近そうに思えるんですが。
以上、選挙当日は社民党議席0の成否が気になって都民でもないのにNHKにかじりついていたKEIでした。
投稿: KEI | 2017年7月 4日 (火) 22時59分
こんばんは。
マスコミの事で1つ。
http://netgeek.biz/archives/99080
参考までに。
投稿: す33 | 2017年7月 6日 (木) 20時42分
かつての椿事件に代表するように、マスコミのこのような
情報操作や印象操作はまいどのことですよね。
以前よりはネットの存在で、マスコミの不正を暴けるよう
になったのが救いですね。
OTSU氏がよく引用する日刊ゲンダイの記事を私が紹介した
いと思います。
>https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208885
これでも報道機関と名乗ることが可能なら、日本って
本当によい国ですね。
投稿: nagi | 2017年7月 7日 (金) 09時10分
KEIさん、す33さん、nagiさん、コメントありがとうございました。
以前の記事「SNSが普及した結果… Part2」の最後に記した問題意識ですが、ご指摘のようなメディアの問題点があることを受けとめていかなければなりません。その上で情報の受け手側のリテラシーを鍛え、メディアやSNSの特性や難点を的確に理解した上、一つの経路からの情報だけを鵜呑みせず、意識的に幅広く多面的な情報に触れていくことが強く求められています。
このような問題意識は、より望ましく、より正しい「答え」を見出すためには欠かせない心構えだろうと考えています。今回コメントをお寄せくださった皆さん方からすれば当ブログの主張や情報提供は「偏向している」と感じられがちなのかも知れません。それでも上記のような趣旨にご理解いただきながら、これからもご注目いただければ幸いですのでよろしくお願いします。
投稿: OTSU | 2017年7月 8日 (土) 06時39分
突然の訪問&コメント失礼します。偶然このブログにたどり着きまして、一生懸命活動されている姿勢に感銘を受けました。そこでなんですが、私はある自治体の組合で働く書記です。このブログ内容と関係のない質問なんですが、お許し頂ければ嬉しいです。今、若い職員の組合離れが加速しています。始めは訳が分からず加入しますが、意味不明な理由や、お金の事、理由なしに脱退の申し出を紙切れ一枚送ってきます。そういう人に限り、権利は大いに主張します。執行部も若く、説得する事ができません。職員自身の大切なものなのにそう思わないんでしょうか?中小の民間に比べて公務員は恵まれてるとは思いますが、公にならないブラックな事は山ほどありますし、不条理な話も山ほどあります。公務員なのに、その原点が自分さえよければ…とものすごく感じます。このままでは公務職場自体が大変な事になるんじゃないかと不安です。何か策はないでしょうか?ダラダラとすみません。
投稿: とおりすがり | 2017年7月 8日 (土) 12時26分
とおりすがりさん、コメントありがとうございました。
有名な大企業でさえ「ブラック」な事件が取り沙汰されています。今後、ご指摘のとおり公務職場も同様な危惧をはらんでいるように思っています。
このブログを通して問題提起していますが、やはり労働組合の役割は重要です。そのような役割も組合員が結集していなければ発揮できません。脱退の意思を示された際、このような話を説いていくことが執行部側には求められています。
間違いなく若い執行部の皆さんも同様な問題意識を抱えているはずです。難しさもあるのかも知れませんが、タイミングを見て執行部の皆さんに意見具申してみることも必要ではないでしょうか。もしくは単組をフォローする役割を負っている県本部に相談してみることも一つの選択肢です。
ご期待に沿えるようなレスに至らず恐縮ですが、とおりすがりさんが心配されているとおり脱退届を説得しないまま受け付けていく現状は望ましくありません。いろいろ気遣いが必要かも知れませんが、ぜひ、可能な範囲でご努力くださるようよろしくお願いします。
投稿: OTSU | 2017年7月 8日 (土) 22時45分
>意味不明な理由や、お金の事、理由なしに脱退の申し出を紙切れ一枚送ってきます。
「脱退する」という行動に移せてしまうことに驚きを禁じ得ないKEIです。僕にはとても真似できない。
(価値観の違いによるものなのか、腹に据えかねて、なのかで意味は変わってきそうですけれど)
〇意味不明な理由・理由なし
どっちみち本音のところは言ってくれそうには無いかとも思いますけどね。
僕だって「パヨク共に与するなんてまっぴら御免だ!」なんて執行部に面と向かって言える度胸は無いです(笑)
…ただ、「政治闘争にうつつを抜かしてばかりで、肝心な所(労働条件等)で動いてくれない」
なんて理由はありそう。機関誌とか、実際の活動(動員)とかで、そういった誤解(理解?)があったりはしませんか?
このブログの最新10件のメイン話題も政治系9労働系1な状況ですしね。
〇お金の話
よし、自治労本部や都道府県支部への上納金を廃止してみよう!(危険思想)
…いや冗談ですよ?…多分、ね。
P.S.
僕自身が組合の存在意義を軽視したことはありません。念の為。
投稿: KEI | 2017年7月 9日 (日) 12時01分
OTSUさま、KEIさま、貴重なご意見ありがとうございました。ただただ、お給料頂いて、何も気にせず、目の前の仕事をこなしてればいいのかもしれません。でも、貴重な組合費ですし、職員の皆さんの事は本当に心配です。心病んでる人もたくさんいますし、辞めて別の所に行く人もいます。私自身も心穏やかではなく、一歩間違えれば、病みそうなのが正直なところです。伝えるのって難しいですね。でもちょっと元気が出ました。ありがとうございました。
投稿: とおりすがり | 2017年7月 9日 (日) 13時43分
KEIさん、とおりすがりさん、コメントありがとうございました。
実は昨日の土曜、自治労都本部市町職部会の組織集会に参加していました。そこで組合員の脱退問題の現状や対策についても情報交換しています。なかなか即効薬はありませんが、機会を見て当ブログの題材として取り上げてみるつもりです。
ぜひ、また何かありましたらお気軽にご投稿ください。ただ誠に恐縮ながら土日のみブログに関わっているため、すぐ返信できないことをご理解ご容赦くたさい。
なお、KEIさんから「このブログの最新10件のメイン話題も政治系9労働系1な状況ですしね」という指摘を受けました。このような傾向と日常の組合活動との比率に関して、最近の記事「もう少し加計学園の話」の冒頭で次のように説明しています。ご承知の上での「誤解」なのかも知れませんが、念のため、この場でも掲げさせていただきます。
>このブログでは政治的な話題の投稿が多くなっています。以前の記事「組合の政治活動について」の中で説明したとおり「丁寧な情報発信」のツールの一つとして、意識的に政治に関わる内容を取り上げている傾向があります。その一方で、日常の組合活動の中で政治的な課題が占める割合はごくわずかであり、賃金や人員確保、人事評価制度の労使協議などが重要な取り組みとなっています。
>ブログでの題材の取り上げ方にギャップがあり、もちろん四六時中、政治的な問題に頭を悩ましている訳でもありません。不特定多数の方々が関心を寄せやすく、話題や論点も共通認識できるため、地味でローカルな話となりがちな日常の活動よりも政治的な題材を取り上げている側面もあります。さらに前回記事「一つの運動として」に記したとおり不特定多数の方々に「働きかける」という自分なりのささやかな運動と位置付け、このブログに向き合っています。
>そろそろ今回は政治の話から離れた身近な職場課題を取り上げるつもりでした。それでも結局、今、最も提起したい自分なりの問題意識を書き進めることにしています。その時々に訴えたいこと、書きたいことを綴るスタイルが私的なブログを長く続ける秘訣かも知れませんのでご理解ご容赦ください。
投稿: OTSU | 2017年7月 9日 (日) 22時16分
>ご承知の上での「誤解」なのかも知れませんが、
OTSUさんの組合が「政治闘争にうつつを抜かしてばかり」でないことは、
その「1」である「20時完全退庁宣言」を読めば明らかですので、僕についてはご心配なく。
ただ、
>ある組合員の方からは「いつも組合をやめようと考えていたけれど今回のような動きがあると、やっぱり組合は必要だなと思いました」と話していただけました。
という「思っていた以上に評価」の裏には、そういう誤解があるんじゃないかなあ…とは思いますけどね。
>不特定多数の方々に「働きかける」という自分なりのささやかな運動と位置付け、このブログに向き合っています。
…正直な所、その「運動」、うまくいっていると思いますか?
提起してはことごとく突っ込まれ、有効な反論をするでもなく次の提起をするからさらに突っ込まれ…
こんな体たらくで「働きかけ」がうまくいくと思うのですか?逆効果になるかもとは思いませんか?
…まあ僕はそんな「逆効果」を期待している方の客ですから、これ以上は言いませんけどね。
投稿: KEI | 2017年7月10日 (月) 23時33分
KEIさん、コメントありがとうございました。
ご承知の上でのご指摘とのことで少し安堵しています。「運動」については、大事な問いかけですので新規記事の冒頭で改めてお答えさせていただくつもりです。ぜひ、これからも「逆効果」を期待されている関係性で結構ですので、引き続きご注目いただければ幸いですのでよろしくお願いします。
投稿: OTSU | 2017年7月15日 (土) 06時02分