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2017年4月23日 (日)

長島昭久さんが民進党を離党 Part2

自民党国会議員の問題発言問題行動が毎日のように取り沙汰されています。一つ一つ掲げていくと、それだけで相当の分量となります。このような事態を受け、自民党の役員連絡会で高村副総裁は「政府与党に、緩み、たるみ、不届き者が出ないよう、一人一人が身を律していくことが大切だ」と述べています。ただ「緩み」というよりも、そのような資質の人物が閣僚や国会議員になってしまっているという現状ではないでしょうか。

何よりも「緩み」という言葉で真っ先に思い浮かぶのは安倍首相の最近の言動です。森友学園に対する国有地売却の政府の説明に約8割が「納得できない」とした世論調査を踏まえ、民進党の柚木衆院議員が「安倍総理から昭恵夫人や迫田英典元理財局長に説明してもらえるようご指示いただけないか」と質問しました。それに対し、安倍首相は「内閣支持率は53%で、自民党の支持率、民進党の支持率はご承知の通り」と答えていました。

国民の半数が内閣を支持しているのだから森友学園の問題は、これ以上取り上げる必要がないという不誠実な態度でした。その後、このような安倍首相の姿勢が顕著に表われた場面もありました。商業施設のオープンセレモニーの挨拶で「よく私が申し上げたことを忖度していただきたい」というジョークを飛ばしていました。ご承知の通り森友学園の問題では「忖度」という言葉が注目を集めています。

森友学園の問題の不明瞭さを深刻に受けとめているのであれば、とても「忖度」という言葉をジョークとしては使えないはずです。何があっても国民の半数は自分を信じてくれている、だから森友学園の問題は終わった、このような安倍首相の「緩み」が気になっています。記事タイトルから離れた話が長くなっていますが、後述する「いつでも政権交代できる緊張感や対抗軸を持つ野党の存在が必要」という論点につながる「緩み」の話だと見ています。

さて、前回の記事タイトルは「長島昭久さんが民進党を離党」でした。「離党ではなく、除籍だ」という指摘もあろうかと思いますが、長島さんが民進党を離れたという事実は除籍でも除名でも基本的に変わりありません、ただ自ら辞める、自分から党を離れる、これが離党であり、失態を犯したので党から追い出されたというのが除籍となります。経歴に差が生じる程度だろうと見ていますが、離れた後の古巣との関係性には大きな違いを与えていくものと理解しています。

前回記事の最後のほうで「ここから先に書き足そうと考えていた内容や論点は、あえて1週間送り、次回の記事で取り上げさせていただきます」と予告していたため、今回の記事は「Part2」を付けて書き進めています。あえて1週間送った理由は、関係者の間では周知の事実だったとしても重要な情報をブログに先走って掲げることを控えたからです。もう一つ、このブログのことは組合員の皆さんに宣伝していますが、即時に閲覧される方は少ないため、組合ニュースの発行と同じタイミングで私自身の考え方を伝えるべきものと考えたからでした。

組合が推薦している衆院議員の長島昭久さんが共産党との共闘方針に反発し、離党届を提出した結果、民進党から除籍されました。この長島さんの動きを受け、やはり組合が推薦している当市選出の都議会議員も離党します。さらに民進党の市議会議員5名全員も離党するという話を耳にしています。私どもの市における非常に激しい政治情勢の変化に際し、取り急ぎ組合員の皆さんに状況の報告とともに今後の組織議論に向けた論点等を提起させていただきます。最終的な方針等は5月11日に開く第4回職場委員会で確認する運びとしています。

「組合員のため」を主目的とした組合活動も、職場内の閉じた活動だけでは結果としてその目的が達成できない恐れもあります。特に公務員の組合にとって各級議会に緊密な連携をはかれる議員の存在は貴重なことであり、これまで自治労や連合に結集しながら一定の政治的な活動に取り組んできています。ただ組織内議員でない限り、組合方針の大半が一致できる候補者は極めて限られています。

大きな方向性が合致した上で、基本的な信頼関係を築けるかどうかを大事な点として、推薦の取扱いを判断しています。長島さんの考え方も、すべて私どもの組合方針と一致していた訳ではありませんが、以上のような経緯のもと推薦関係を築いてきました。そして、推薦関係があるからこそ、これまで私自身は自治労に所属する一組合の立場や要望を長島さんに直接訴える場を数多く持ち得ることができていました。

また、与党の行き過ぎをチェックするためにいつでも政権交代できる緊張感や対抗軸を持つ野党の存在が必要だと考えています。その存在感ある野党に民進党が返り咲くためには「リアリズムとリベラリズム」を兼ね備えた長島さんのような政治家が欠かせないものと思っていました。そのような意味合いで長島さんが民進党を去られたことは残念であり、そこから波及した当市における動きは民進党にとって極めて大きな痛手につながるものと見ています。

一方で当たり前なことですが、労働組合は政治団体ではなく、組合員のためにある組織です。組合員にとってどうなのかという判断のもとに政治との距離感を見極めていくことになります。7月の都議会議員選挙に向け、連合東京は都民ファーストの会と政策合意しました。これまでも連合は産別単組や各地域の事情を踏まえ、所属する政党に縛られずに推薦関係を判断しています。今後、都民ファーストの会の登場で、その範囲が一気に広がる見通しです。

連合東京に加盟している自治労都本部ですが、都民ファーストの会の理念や政策について議論が不足しているため、支持・協力政党という認識にまで至っていません。ただ民進党を離れた候補者であっても、自治労都本部は政策協定を交わせるのであれば引き続き推薦する幅を残しています。

都民ファーストの会に対する評価は不明瞭という意味合いで私どもの組合も自治労都本部と同様ですが、都議選に向けては公務員や労働組合を敵視した構図が喝采を浴びるような「劇場型」選挙に警戒していかなければなりません。このような懸念に関しては連合東京が政策合意を交わしたことで顕著にならないことを期待しているところです。

以上のような情勢を受け、自治労や連合の方針を踏まえ、より具体化した都議選に臨む私どもの組合の考え方を第4回職場委員会で提起する予定です。いずれにしても組合員にとってどうなのかという基本的な視点のもとに判断していきます。そして、もともと選挙に関わる方針は組合員の皆さんに対し、その重要性などを訴え続けることによってご理解やご協力を求めていくものだと考えています。 

以上の内容は「長島昭久さんの民進党除籍問題及び都議選に臨む考え方」という見出しを付け、A4判の組合ニュース裏面に掲げた私自身の記名原稿です。長島さん以外に固有名詞で記している箇所もありますが、このブログ投稿の目安に沿って一部書き直しています。執行委員長の肩書きを付けた記名原稿ですが、あくまでも私自身の責任で言葉を選んでいる文章です。執行委員会での本格的な議論も経ていないため、抽象的で分かりにくい箇所が多いものと思っています。

このブログを通し、行間に込められた自分自身の思いを補足しようかどうか少し迷いました。結局、補足する記述を重ねていけば、今後の組織内での自由闊達な議論に影響を与える懸念もあります。そのため、今回のブログ記事は組合ニュースと同じ内容の文章の掲載を中心にしたものにとどめさせていただきます。いずれにしても労働組合にとって「組合員にとってどうなのか」が大事な判断材料であり、かつ何が正しいのか、どの選択肢が正しいのか、幅広い視野で物事を見ていくことも重要だろうと考えています。

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コメント

この記事を読むと早く共謀罪が成立してほしいと
願ってしまいます。

>http://www.peace-forum.com/seimei/20170424.html

投稿: nagi | 2017年4月25日 (火) 13時38分

戦争なんて誰も望まないのですが、米朝の間が大変きな臭い
状況ですね。お互いブラフを掛けてるようですが。ブラフの
ままで終わってほしいものです。

このような状況下で日頃熱心な平和団体がなぜこんなに
静かにしてるのか不思議ですね。米国の圧力も北朝鮮の
挑発にも反対し行動すべきではないでしょうか。
こんな時にこそ行動してこそ平和活動ではないのでしょうか
シールズの若者もいまこそ北朝鮮に赴き酒を飲んで抑止力に
なっていただきたい。

このような時に沈黙をしてるようでは、どれほどお花畑思考
とか揶揄されてもしかたないことですね。

投稿: nagi | 2017年4月27日 (木) 17時28分

nagiさん、コメントありがとうございました。

改めて個々人それぞれ見方や評価が異なっていくことを感じ取る機会となっています。そして、いつも述べていますが、そのような機会は貴重なことだと思っています。

その上で、見方や評価が枝分かれしていくことを受けとめながらも当ブログを通し、幅広い情報や多面的な論点を伝えていければとも考えています。このような点にご理解いただきながら、ぜひ、これからもご注目ください。

投稿: OTSU | 2017年4月29日 (土) 07時20分

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