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2017年4月 8日 (土)

新入職員の皆さんへ 2017

市役所西の道路両側には桜の木が並び、文字通り桜並木となっています。この時期、朝、出勤するたびに桜の花の開いていく様子を見守ることができます。7年前は市庁舎の移転前でしたが、「顔を上げれば満開の桜」というブログ記事を投稿していました。前夜の強風に耐えて、きれいに咲き誇っていた桜を見て、「受粉の営みを終えるまで散れないという生存本能が働くため、咲いたばかりの桜は散りにくい」という話を紹介していました。1年に1回の開花の季節、少しでも長く楽しませてもらえれば良いなと思っています。

さて、ブログを開設した翌年の4月に「新入職員の皆さんへ」という記事があり、3年前には「新入職員の皆さんへ 2014」という記事を投稿していました。今回もタイトルに「2017」を付けて新規記事を書き進めてみます。月曜日、私どもの市役所に16名の新規採用の職員が入所しました。新任研修初日の昼休み、組合として挨拶に伺うのが毎年の恒例となっています。委員長挨拶から組合の簡単な説明、そして、早期の組合加入を呼びかける場です。

貴重な昼休み時間に行なうため、組合を代表した私の挨拶も非常に簡単なものにとどめています。1週間程度の新任研修期間中、必ず金曜日の夜に定めて新人歓迎オリエンテーションと呼んでいる本格的な組合説明会を催しています。その会での私自身の持ち時間は10分ほど割り当てられています。定期大会や職場委員会での委員長挨拶も長くて5分以内をいつも心がけています。

このブログで様々な内容の記事を投稿していますので、挨拶する時の題材に困ることがありません。人前で挨拶する機会も多いため、檀上で緊張することはありません。原稿がなくても大丈夫ですが、話を広げてしまい、時間オーバーとならないように定期大会での挨拶は事前に原稿を用意しています。新歓オリエンテーションでの持ち時間10分は多少ゆとりがあるため、特に原稿は用意していませんでした。すると「そろそろ10分近くかな」と腕時計を目にした時点で、すでに2分超過していた時がありました。

そのため、今年の新歓オリエンテーションに向けては事前に原稿を用意することにしました。前回記事「節目の700回、今、思うこと」の中で当ブログの位置付けを記していましたが、不特定多数の方々へ公務員組合側の言い分を発信するとともに、一人でも多くの組合員の皆さんにも読んでもらいたいと思いながら続けています。つまり新入職員の皆さんに伝えたいこと、イコール不特定多数の皆さんにも伝えたいことでもあり、決して手を抜く訳(coldsweats01)ではありませんが、その会の挨拶原稿の内容をそのまま掲げさせていただきます。

4月に入所された皆さん、改めておめでとうございます。昨年度途中に入所された皆さんに際しては、その都度このような会を催せず申し訳ありません。今さらのような話もあるかも知れませんがご容赦ください。普段、挨拶は短めにするように心がけています。この会での持ち時間は10分です。いつもより長い持ち時間だと安心し、時間をオーバーした時もありましたので今回は事前に話したい内容をまとめてみました。それでも原稿から離れてしまい、時間を超過しないように注意していきます。

すでに皆さんにお配りしていますが、組合のことを少しでも分かってもらうため、毎年春闘期に機関誌『市職労報』を発行しています。私が寄稿した特集記事のトップ見出しには「役に立たない組合はいらない」と掲げています。一歩間違うと大きな誤解を招き、組合をつぶそうと考えているような言葉です。決してそうではなく、組合員の皆さんに「何だろう」と関心を持っていただくための見出しの付け方でした。

私自身も組合員の皆さんに対し、まったく役に立たない組合であれば「いらない」と思います。しかし、いろいろ力不足な点もあろうかと思いますが、一定の役割を果たしていることを確信しているため、組合は必要という認識を持ち続けています。そもそも組合は、一人ひとりが働き続ける上で困った時に支え合い、皆で助け合うための役割を負っています。いざという時の安心のため、つまり「保険」のような側面があります。

中には組合加入を断る理由として「困ることはない」「困った時は自力で解決する」と話される方もいます。実際、大きな支障がなく、過ごせる場合も多いのかも知れません。それでも昔から「一人は皆のために、皆は一人のために」という組合を語る言葉があるように一人の力には限りがあります。公務員にも団結権が認められ、様々な労働条件の問題を労使で協議しています。特に労働条件を決める際は労使対等の原則が働きます。

市役所の仕事において、一職員からすれば市長をはじめとした理事者の方々は「雲の上の存在」となります。それが労使交渉の場では対等に物申すことができ、労使合意がなければ労働条件の問題は当局側の思惑で一方的に変更できないようになっています。このような原則のもとに労使交渉を積み重ね、現在の労働条件が築かれていることを機会あるごとに強調しています。

仮に経営者の思惑だけで労働条件が決められた場合、昨今、問題視されている「ブラック」を生み出す土壌に繋がりかねません。パワハラや違法な長時間労働を常態化させるような職場は労働組合がない、もしくは組合の存在感が希薄な場合に生じがちです。若手女性社員が過労自殺した電通の場合、組合の組織率は30%ほどだと耳にしています。ひ、このような総論的な意味合いでの「組合は必要」という見方について、ご理解いただければ本当に幸いなことです。

公務員をとりまく情勢がたいへん厳しい中、直接的なメリット、いわゆるプラスの成果にかかわる話は多くありません。しかし、個別課題においても組合員の皆さんの生活を守るため、いつも全力で労使協議を尽くしています。『市職労報』の中で「ここ数年の主な労使交渉の成果」も掲げていますので後ほどご参照ください。さらに良質な住民サービスの維持・向上のためにも必要な部署に必要な人員を配置し、職員が健康でいきいきと働き続けられる職場の確保が欠かせないものと考えています。

一人の力が小さくても皆で力を合わせるという考え方は、組合間の関係でも当てはまります。職場内の交渉だけでは解決できない社会的・政治的な問題に対し、多くの組合が自治労や連合に結集することで大きな力を発揮しています。最近、何々ファーストという言葉をよく耳にしています。それぞれの立場や組織にとって、それぞれの構成員のために力を尽くすことは、ある意味で当たり前なことです。私たち労働組合は組合員ファーストであり、組合活動のすべてが「組合員のため」にとってどうなのかという視点で進めています。

労使交渉はもちろん、政治的な活動も同様です。後ほど説明がありますが、全労済労働金庫の活動も「組合員のため」に進めています。それぞれ労働組合が出資し、設立した歴史があり、営利を目的にせず、組合間の相互扶助のための組織となっています。組合の説明会にそれぞれの担当者をお呼びしているのも、このような経緯があるからです。組合活動は特定の誰かや団体のために行なっているものではなく、組合員全体で方針を決め、その目的は「すべて組合員のため」に繋がっていることをご理解くださるようよろしくお願いします。

結局、用意した挨拶原稿を読み上げることはなく、上記の内容の要旨を参加された皆さんにお話させていただきました。詳しく説明した箇所や話を少し広げ気味でしたが、ほぼ10分の持ち時間は守れたものと思っています。最後に、私どもの組合も推薦している衆院議員の長島昭久さんが民進党を離党することになりました。これまで当ブログで長島さんとの関係などを数多く取り上げてきています。 前回記事のコメント欄でも記しましたが、この件に関しては機会を見て新規記事を通して私自身の受けとめ方などを綴らせていただくつもりです。

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