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2017年4月16日 (日)

長島昭久さんが民進党を離党

前回記事「新入職員の皆さんへ 2017」の最後に「私どもの組合も推薦している衆院議員の長島昭久さんが民進党を離党することになりました。これまで当ブログで長島さんとの関係などを数多く取り上げてきています。 前回記事のコメント欄でも記しましたが、この件に関しては機会を見て新規記事を通して私自身の受けとめ方などを綴らせていただくつもりです」と記していました。さっそく今回、その件について新規記事の題材として取り上げてみます。

民進党の長島昭久元防衛副大臣(衆院比例東京)は7日、東京都内で開いた支持者らとの会合で、近く同党を離党する考えを表明した。10日に記者会見する。党関係者が明らかにした。無所属で活動しながら、小池百合子都知事との連携を模索するとみられる。党内きっての保守派で次期衆院選に向け、共産党との共闘路線に傾く蓮舫執行部に反発を強めていた。

長島氏は東京都議選(7月2日投開票)をめぐり、党都連に都連幹事長の辞表届を6日、正式に提出した。36人の公認予定者のうち、長島氏の元秘書を含めて7人が離党表明するなど、深刻な党勢低迷が続いていることも背景にありそうだ。長島氏は当選5回。昨年9月の党代表選で、共闘路線見直しを争点に立候補したいとの意向を示したが、出馬に必要な20人の推薦人を確保できなかった経緯がある。【産経新聞2017年4月7日

すでに関心のある方は目にされている報道内容の紹介とともに地元関係者の間では明らかになっている事実関係を少し補足していきます。上記報道にある支持者らとの会合とは「長島昭久後援会緊急集会」のことであり、案内文には「この度は国政選挙および7月の都議会議員選挙に関する重大なお知らせがあり、緊急に後援会の皆様との懇談の場を持ちたいと存じます」と呼びかけられていました。

民進党を離党する考えを表明する場として緊急集会を開くことに関し、支持協力関係のある地元の連合関係者には事前に伝えられていました。離党するという決断に対し、賛同されたかどうか役員一人ひとりの評価は分かれているのかも知れません。緊急集会の開催前はもちろんですが、今のところ長島さんとの今後の支持協力関係をどのように位置付けていくのかどうか組織的な結論は見出していません。

現時点までの関係性で言えば政治家が下した重大な決断を尊重した上で、その事実が明らかになった後、組織的な議論に入ることになっていました。連合東京や連合三多摩の段階では、ほぼ対応方針が決まりつつあるのかも知れませんが、地区協としては4月24日に開く幹事会で取扱いを議論する予定です。連合や自治労の対応方針を見定めながら、私どもの組合も執行委員会で議論し、5月連休明けに開く職場委員会で組合員の皆さんに考え方を示す運びとしています。

民進党の長島昭久・元防衛副大臣が共産党との共闘方針に反発し離党の意向を固めたことについて、蓮舫代表は8日、「考え方が違う」と述べ、不快感を示した。蓮舫氏は「衆院選勝利に向けて、野党で連携していく方針は党大会で確認されている。これから1年間の党の活動方針だ」と強調した。東京都内で記者団の質問に答えた。また、野田幹事長は奈良市内で記者団に「本人に会って聞いてみないと、考え方が分からない」と述べるにとどめた。

長島氏は10日に野田氏と会い、離党の意向を正式に伝える考えだ。一方、かつて同じグループに所属し、外交・安全保障政策でも考え方が近い前原誠司・元外相は、静岡県熱海市内で記者団に「長らく親しくやってきたので大変残念で、大事な仲間を失ったことは痛恨の極みだ」と述べた。【読売新聞2017年4月9日

地元関係者とは事前に相談を尽くしていたようですが、上記報道を額面通りに取れば民進党内での調整は皆無だったように見受けられます。もともと長島さんは野田幹事長の派閥だった関係もあり、意外な印象を受けていました。4月10日、離党届を提出するため、野田幹事長と会った際のやり取りを見ると、やはり民進党執行部にとって「寝耳に水」の衝撃だったようです。実は昨年、野田幹事長の説得で長島さんは離党を一度踏みとどまっていました。

自分自身の決意の固さとともに事前に相談することで、かえって野田幹事長に迷惑をかけてしまうという長島さんとしての配慮だったのかも知れません。しかし、野田幹事長からは「長島氏は、比例代表で当選しているので、議員辞職が筋ではないか。離党届が正式な受理とならなければ、除籍処分以外の選択肢はない」と強い反発を受ける結果を招いています。実際、長島さんは離党ではなく、除籍という処分を受け、民進党を去ることになりました。

民進党の松原仁都連会長は11日、離党届を提出した長島昭久元防衛副大臣に対し、同党執行部が除籍処分の方針を固めたことについて「自民党はあれだけ対立している東京都の小池百合子知事を除名せず、懐の深さを示している。民進党も懐が深い政党として、さまざまな力を総合する力が必要だ」と述べ、不満を示した。党本部で記者団に語った。松原氏は「考え方が違う人間がいるのは当たり前だ。それをまとめていくのが執行部だ」とも語った。【産経新聞2017年4月11日

松原さんと長島さんが政治信条的に近しいため、このような発言に至っているように見られがちです。さらに自民党と小池都知事との関係は「懐の深さ」というよりも、小池都知事の「したたかさ」に翻弄されている、もしくは除名しないほうが有利であるという自民党側の「したたかさ」を感じ取っています。いずれにしても後ほど触れますが、民進党執行部の除籍処分という判断が適切だったかどうか迷うところです。

東京都議選(7月2日投開票)で、民進党の支持組織である連合東京(岡田啓会長)が、小池百合子知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」と政策合意をして、公認候補者の一部を支援することが4日、関係者の話で分かった。民進の公認候補も従来通り支援するが、離党届を出しても支援を受けられるため、民進に離党届を出す候補がさらに増える可能性がある。関係者によると、連合東京は、既に民進に離党届を提出し、都民ファーストから公認を受けた元都議などを中心に支援する方針という。

連合東京の幹部は「今年度予算を決める都議会定例会なども注視してきたが、小池知事の労働政策は我々の主張と大きな違いはない」などと、小池氏を評価。「我々がこれまで応援してきた候補者には、民進を離れても引き続き頑張ってもらいたい」と述べた。一方、民進の公認候補への支援もこれまで通り続ける考えだという。民進は公認候補が36人いたが、都民ファーストからの出馬を目指した7人が既に離党届を出している。【毎日新聞2017年4月4日

連合東京が都民ファーストと政策合意したという話を耳にしても驚きませんでした。昨年末に投稿した「民進党に望むこと」の中で、このあたりの関係性についても綴っていました。連合の神津会長は「私たち連合は、はなから無条件で民進党を応援しているわけではない。あくまでも自分たちの持っている政策が民進党の考え方と最も近いから応援しているにすぎない」と語り、自治体で言えば自民党色の強い首長とも連合の各地域協議会は可能であれば積極的に政策協定を交わしています。

当たり前なことですが、労働組合は政治団体ではなく、組合員のためにある組織です。組合員にとってどうなのかという判断のもとに政治との距離感を見極めていくことになります。ただ連合東京の上記の動きは民進党都議候補を離党させる後押しに繋がっていることが明らかです。まず自分自身が選挙戦で勝ち残れるのかどうか、最も大事な点になることも心情的には理解できます。議員でなくなってしまうと、都民のため、選挙区の住民のために充分働けなくなってしまうという言い分も一概に否定できません。

このような流れの中、長島さんの地元の都議選各選挙区の候補者が都民ファーストと連携し、民進党を離党しています。その候補者らを表立って応援するためにも都議選前のタイミングが欠かせなかったのではないでしょうか。もちろん長島さんにとってご自身のブロク『翔ぶが如く』等に記しているような決意が最も大きな理由になるのでしょうが、「なぜ、今なのか」という問いかけに対しては都議選を控えたタイミングが決断の後押しになったものと見ています。

事実関係を中心に書き進めてきたつもりですが、所々に私自身の見方を添えてしまいました。ある程度見込んでいましたが、ここまでで相当長い記事になっています。長島さんが除籍になったことを紹介した際に「後ほど触れますが」と記していました。当初、ここから先、私自身の受けとめ方や問題意識を書き足していくことを考えていました。単に長くなったからという理由だけではありませんが、ここから先に書き足そうと考えていた内容や論点は、あえて1週間送り、次回の記事で取り上げさせていただきます。

最後に、このブログを長島さんも閲覧され、私自身がどのような考え方や主張を発しているのか、気にされているという話を伺っています。「市井の声」をリサーチする一つの機会として利用されているものと思われますが、これまで「もう少し集団的自衛権の話」「憲法の平和主義と安保法制」に対して長島さん自身からコメントもお寄せいただいていました。たいへんお忙しい方ですので常時閲覧されていないものと思っていますが、長島さんに見られている、見られていない、どちらであろうと遠慮せず、主張すべきことは主張するというスタンスで次回以降の記事にも向き合っていくつもりです。

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コメント

ご無沙汰しております。

久しぶりで申し訳ございませんが、一言だけ…今回長島氏が安全保障の勉強会を立ち上げました。
しかし、メンバーを見ると維新系の渡辺氏や馬場氏など連合などと一線を画す超党派の方々とご一緒らしいです。様々な憶測が飛び交っていますが、今後のスタンスなどお聞かせできる範囲で構いませんので、お聞かせ願えますでしょうか?

個人的には長島氏のスタンスなどは理解できますが、貴市職が連合系の労働組合としている限り、維新系と連携するとなると…と疑問になりまして

投稿: カフェオレ | 2017年4月20日 (木) 19時30分

カフェオレさん、コメントありがとうございました。

今週末に更新する記事で、今回の内容の続きを綴る予定です。組織的な議論には至っていない段階ですので先走った記述は控えなければなりませんが、長島さんの政治的なスタンスは一貫しているものと理解しています。

指摘された会は、あくまでも勉強会であり、すぐ新党の立ち上げや維新に合流するための布石ではないものと見ています。いずれにしても今後の推移を見定めながら、長島さんとの推薦関係について組合員の皆さんにお諮りしながら組織としての結論を見出していくことになります。

投稿: OTSU | 2017年4月22日 (土) 06時37分

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