« 2017年3月 | トップページ

2017年4月30日 (日)

幅広い情報を得ることの大切さ

土曜日、三多摩メーデーが催されました。今年もご家族の方を含め、私どもの組合だけで400人ほどの参加者を得られています。組合員の皆さんに配布したチラシの中で、私からの挨拶文には「組合員にとってどうなのか」という視点を大事にしながら組合活動を進めていく旨を記しています。ただ持続可能な組合組織に向け、経費節減や組合役員の任務の負担軽減も課題としています。

組合の活動全般を見直す中でメーデーも、これまでのやり方を変更した点がいくつかありました。例えば独自抽選会をやめたため、参加された皆さんにとって楽しみが一つ減っていました。それでも強い不満の声は耳にせず、幸いにも参加者数に大きな影響を与えなかったようです。一方で、組合役員側から受付や解散のタイミングなどで「やっぱりこうしたら良かったのでは?」という声が上がっていました。

従来のやり方を変更した直後、いろいろな声が上がることは当たり前です。そのような声が上がることで、改善すべき点や従来のやり方に戻すべき点があるのかどうか検証できます。様々な見方や意見が示され、それらの声を真摯に受けとめていける組織運営が規模の大小に限らず求められています。少し前に投稿した記事「森友学園の問題から思うこと」の冒頭に次のような私自身の問題意識を綴っていました。

適切な評価を下していくためには「誰が」に重きを置かず、その言動や判断は正しいのか、色眼鏡を外して物事を見ていくことが必要だろうと考えています。そして、物事を適切に評価していくためには、より正確な情報に触れていくことが欠かせません。誤った情報にしか触れていなかった場合は適切な評価を導き出せません。また、情報そのものに触れることができなかった場合、問題があるのか、ないのか、評価や判断を下す機会さえ与えられません。

いろいろな声が上がる機会としては、実際に体験した時が最も多いはずです。実際に体験していない時でも伝聞した情報をもとに物事を評価する機会が得られます。伝聞情報には口コミ、SNS、マスメディアなど多様な方法があります。最近、今村復興相が「東北で良かった」という極めて非常識な問題発言の責任を問われて辞表を提出しました。いみじくも前回記事の冒頭に記した「そのような資質の人物が閣僚や国会議員になってしまっているという現状」をいっそう際立たせることになりました。しかし、それ以上に驚いたのは二階幹事長の次のような発言でした。

自民党の二階俊博幹事長は26日、東京都内での講演で、東日本大震災をめぐる失言で辞任した今村雅弘・前復興相を念頭に「人の頭をたたいて、血を出したっていう話じゃない。言葉の誤解があった場合、いちいち首を取るまで張り切っていかなくてもいいんじゃないか」と語った。自らの派閥に所属する今村氏の発言を、擁護したとも受け取られかねない発言だ。

東日本大震災をめぐり「東北で良かった」などとした今村氏の発言は25日夜、報道陣が入った二階派のパーティーで出た。二階氏は「政治家の話をマスコミが余すところなく記録をとって、一行悪いところがあったら『すぐ首を取れ』と。何ちゅうことか。それの方(マスコミ)の首、取った方がいいぐらい。そんな人は初めから排除して、入れないようにしなきゃダメ」と述べ、報道陣の取り上げ方の問題だとの見方を示した。【朝日新聞2017年4月26日

今村前復興相の問題発言の深刻さを軽視するような姿勢が見受けられる一方、驚くべきことにマスコミの報道の仕方を批判し、情報を統制したいという意図が露骨に示されていました。発言の後、野党やメディア側も問題視していましたが、それほど大きな注目を集めていません。前述したとおり「情報そのものに触れることができなかった場合、問題があるのか、ないのか、評価や判断を下す機会さえ与えられません」という問題意識があるため、今回の政権与党の幹事長から発せられた言葉は極めて重く、その真意や責任が問われて然るべきものと考えています。

政治家の言動を批判的に報じるメディアには取材をさせない、との意味に受け取れる。報道の役目は何か。主権者である国民に代わって政治家の振る舞いに目を配り、国民に伝えることだ。報道の自由はそのためにある。メディアを政治家が選別するようでは政治は堕落する。国民主権が危うくなる。第2次安倍政権になって、テレビ局幹部を自民党が党本部に呼んで「事情聴取」するなど、報道に介入する姿勢が強まっている。幹事長発言はその延長線上にある。容認できない。【信濃毎日新聞2017年4月30日社説一部抜粋

ネットで検索し、上記「二階幹事長 暴言を擁護するのか」という論説を見つけ、その一部を掲げさせていただきました。実は今回の記事タイトルを決める際、少し迷いました。これから北朝鮮を巡る情勢に関連した内容を綴るつもりであり、具体的な中味が分かるタイトル名も考えました。結局、今回記事のタイトルは「幅広い情報を得ることの大切さ」とし、マスメディアではあまり取り上げられないマイナーな情報を当ブログを閲覧されている皆さんに提供することを主な目的としています。

私自身、いろいろなサイトを閲覧することを習慣化しています。その中で思いがけない情報に触れることができたり、「なるほど」という気付きの機会につながる時が数多くあります。これまで培ってきた経験や蓄積してきた知識の違いから個々人の基本的な視点や立場が分かれていくようです。基本的な視点や立場が異なると同じ文章や同じ事象に接していても、人それぞれの感じ方や受けとめ方が大きく枝分かれしていきます。

これから紹介するサイトの記述も、人によって受けとめ方は様々だろうと見ています。中には非常に不愉快に思える箇所もあるかも知れません。私自身もすべて賛意を示している訳ではなく、自分で綴る文章であれば違った表現や言葉を選んでいる箇所もあるはずです。それでも幅広い情報を拡散する目的のもと、それぞれの著者の表現を尊重し、取捨選択せずに該当サイトの全文をそのまま紹介させていただきます。したがって、たいへん長い記事になりますが、ぜひ、お時間等が許されれば最後までお付き合いください。

■北朝鮮情勢の緊迫で「ツキがまわってきた」と叫んだ安倍首相

いかにも安倍首相がいいそうなセリフだ。きょう発売の週刊現代(5月6・13日号)が、安倍官邸と外務省の北朝鮮情勢をめぐる迷走ぶりを、まるで見て来た事のように「生中継」と銘打って書いてる。そこに書かれている事はほとんど冗談のような事の数々だ。しかし、それが本当なら冗談どころではない。「北朝鮮情勢が緊迫してきてから、安倍さんはすっかり元気になって、『ツキがまわってきた』と側近たちに話しています。『安保法も集団的自衛権もやっておいてよかっただろ。シナリオ通りだよ』とも」(官邸スタッフ)というのだ。

それはそうだろう。森友問題で下がった内閣支持率を北朝鮮の危機が引き上げてくれたからだ。私が驚いたのは、ペンス米副大統領との面会後、安倍首相がますます前のめりになったと書かれているところだ。北朝鮮有事があることを前提にして準備を進めるよう谷内正太郎NSC局長に指示したと書かれているところだ。アメリカが平壌を叩けば拉致被害者保護の目的で自衛隊を派遣できる、もし本当に拉致被害者を保護できれば支持率20%アップも夢ではない、と安倍首相は考えている、と書かれているところだ。

確かに、最近の報道を見ると合点がいく。そして、私がもっとも注目したのは、今の外務省は外務次官OBである谷内正太郎NSC局長の下に、外務次官になりたい幹部がすべて安倍首相に絶対服従し、米朝開戦に向かって異様なテンションになっていると書かれているところだ。その一方で、安倍・谷内体制から外されているその他大勢の外務省キャリアたちは、戸惑っていると書かれている。私が繰り返して書いて来た通りだ。

もはや外務省という組織は、安倍・谷内と次官欲しさの幹部たちによって完全に破壊されてしまった。もと同期の私だから言うが、谷内正太郎の大罪は計り知れないほど大きい。その谷内正太郎は、外遊の公務のかたわら、安倍首相の庇護の下に、セガサミーのカジノ利権実現に走り回っていると、月刊誌テーミスが書いていた。さもありなんと思わせる記事である。権力を握った者たちのやりたい放題だ。どこまでもあさましい連中である【天木直人のブログ2017年4月24日

■日米首脳が演出する「開戦前夜」の狙い

安倍晋三首相とトランプ米大統領の「蜜月」ぶりに注目が集まっている。2月の日米首脳会談で日米同盟の重要性を確認した2人は、懸念された経済・貿易交渉といった難題は先送りし、双方が「支持」を表明し合う関係構築を急いだためだ。トランプ大統領から「100%、日本を支持する」と明言された安倍首相は、米軍によるシリア攻撃に「米国政府の決意を支持する」と応じた。過激な言動で物議を醸し、史上最低の不人気ぶりを見せるトランプ氏と、いまだ高支持率をキープして長期政権の道を歩む安倍首相。急速に築かれた「ウイン-ウイン」の裏側には何があるのか。

当初、日米関係はギクシャクすると見られていた。2014年4月に来日し、東京・銀座の高級すし店などで厚遇したオバマ米大統領(当時)は、安倍首相と「ケミストリーが合わない」(首相官邸関係者)ことで知られ、日米関係を深化できない「忍耐の時代」が続いた。その後登場したトランプ氏も大統領選で在日米軍撤退の可能性に言及し、安保条約改定を求める始末だったためだ。トランプ氏は安保面だけでなく、「日本が牛肉に38%の関税をかけたいならば、米国は日本の自動車に38%の関税をかける」と日本を揺さぶり続け、日本政府内には悲観論が充満していた。

転機が訪れたのは1月の大統領就任直後。型にはまらない「暴言王」は選挙期間中に既存勢力が吸収しきれない層から人気を集めたが、実際にTPP(環太平洋経済連携協定)離脱やメキシコの「国境の壁」建設など大統領令を乱発すると、トランプ離れが加速。40%台半ばをつけていた支持率は下降線をたどり、「史上最低の不人気大統領」と揶揄される事態に陥ったのだ。窮地を救ったのは、皮肉にもそれまで「攻撃対象」にしていた日米関係だった。風向きの変化を敏感に感じ取ったトランプ氏は「日本への抱きつき」に舵を切り、2月に訪米した安倍首相を別荘地やゴルフで歓迎した。北朝鮮のミサイル発射を受けて記者会見した安倍首相と並び、「米国は、同盟国である日本を100%支持していく」とまで表明してみせたのだ。

ある自民党幹部は「国内で高まった不信を国外に向ける必要があったのだろう。つまり『我々の敵は北朝鮮にある』とね」と語る。その「変化」は安倍首相に渡りに船だった。それまでの日米関係の懸念が払拭される上、緊張感が高まる北東アジアでの米国の関与が期待できるためだ。核・ミサイル開発を進め、拉致問題を解決しようとしない北朝鮮に対して、米国による「圧力カード」は欠かせない。加えて、学校法人「森友学園」への国有地売却問題で支持率低下に苦しんでいた政府・自民党は、ここぞとばかりに「森友問題よりも北朝鮮問題が大切だ」とボルテージを上げていった。

北朝鮮への敵基地攻撃論や制裁強化プランが矢継ぎ早に飛び出し、「開戦前夜」を思わせる雰囲気が一気に醸成されていったのだ。2人の「戦略的互恵関係」が深まる中、安倍首相は国際法上の手続きを経ずにシリアを攻撃した米国に関して「化学兵器の拡散と使用は絶対に許さないとの米政府の決意を支持する」と配慮を見せ、トランプ氏は「(北朝鮮問題は)我々が解決する」と圧力をかけ続けている。北朝鮮やシリア問題の先行きは見通せないが、ウイン-ウイン関係にある日米首脳の共通点は、時に過激な言動を見せて批判を浴びてもコアな支持層に強力に支えられている点だ。

ピンチを迎えても、熱烈な支持者がツイッターなどSNS上で活発化し、メディアでも政権の意向を「忖度」して擁護する発言を繰り広げる。そして、日本の民進党、米国の民主党という前政権を徹底的に批判し続ける。そこに共通点を見出す向きは少なくない。民進党幹部の一人は「首相は『解決させる』と言った拉致問題が進展せず、トランプ氏に賭けたのだろうが、あの盲従ぶりは危険。自分が批判されると激高するところは似た者同士で、ケミストリーは合うんだろうけどね」と語る。激動する国際情勢は、いまや2人の関係を抜きに語れなくなった。「ジョーカー」を手にした安倍首相の次の一手が注目される。【PRESIDENT Onlin2017年4月29日

■室井佑月が政府の北朝鮮への対応に「さもありなん」?

ミサイル発射という緊迫した状況が続く北朝鮮。作家の室井佑月氏は、国民を守るべき政府の対応に不満を募らせる。*  *  * おどろおどろしい音楽に乗せて、米軍の巨大な原子力空母や、北朝鮮の軍事パレードなどがテレビで頻繁に映し出される。ミサイルの種類の説明をやってたり。ほんで、安倍首相が出てきて、「いかなる事態でも国民を守り抜く(キリッ!)」みたいなCMよ。安倍さん、この台詞好きよね。あたしが知ってるだけでも、自民党の役員会と熊本の陸上自衛隊で発言しておる。んでもって、カメラの前でキリッ。決まった、って感じなのだろうか。報道じゃなく、CMだ。そこで、「どうやって守るんだよ?」という子どもでも考えられそうな簡単な質問も出て来ない。

テレビでは迎撃ミサイルのSM3やPAC3がある、と盛んに宣伝しているが、北朝鮮がこの国に向けているミサイルは1100基以上といわれている。全部、撃ち落とすのは無理らしい。おいおい、原発に落ちたらどうすんだ?玄海原発再稼働するっていってるけど、どうよ?そこで早速、もっと高度なTHAADがないと、といいだす人たちが出て来て……。またアメリカから大人買いするんかい? てか、もう買う約束していたり?もしこの国めがけてミサイルが発射されたら甚大な被害が出るわけで、安倍さんがいう「いかなる事態でも国民を守り抜く」なんて発言は、ただの軽々しい言葉でしかない。

万が一、そういう事態があったとして、マスコミは安倍さんと共に責任を取れるのか?「いかなる事態でも国民を守り抜く」というその気持ちがほんとなら、最悪なその万が一を絶対に回避するような外交をしているわな。ISISのテロに狙われる可能性が高くなったのも、北朝鮮のミサイルが飛んで来る確率が高くなったのも、誰のせいじゃ?そういうことをきちんと論じる報道はほぼ皆無。危機を煽れば煽るほどCM効果で、政権支持率は高くなる。馬鹿らしい。そうそう、4月13日の参院外交防衛委員会で安倍さんは、「北朝鮮はサリンを弾頭につけて着弾させる能力をすでに保有している可能性がある」とまでいったんだ。

国民を不安のどん底に落とし、自分はその2日後に、芸能人などを集めた「桜を見る会」を嬉々として開催した。15日は「金日成誕生日」だし、「ミサイル撃つXデー」と、マスコミはさんざん煽っていたけれど。あの方はその日、安全だと知ってたんか?だったらそういった重要な情報ひとつもらえないで、ただのCMにだけ使われて、マスコミは馬鹿にされたと思わないのか?それともグルか?ひょっとして、万が一が起きるときには、自分とその仲間だけはアメリカ様から教えてもらって大丈夫だから安心よ、ってか?森友学園や加計学園のことを考えれば、さもありなん。【週刊朝日2017年5月5-12日号

北朝鮮危機そっちのけ 大臣11人「GW外遊」に税金10億円

さんざん危機を煽っておきながらいい気なものだ――。北朝鮮情勢が緊迫する中で迎える今年のゴールデンウイーク。思い切りはしゃげない人もいるかも知れない。ところが、恒例の閣僚の“GW外遊”は相変わらず。27日、安倍首相がロシアに出発するのに続き、閣僚たちも世界各地に飛び立つ。20大臣のうち、半数の11大臣がノンビリと外遊する予定である。11閣僚の他にも10副大臣、8政務官が外遊予定。費用はVIP待遇の大臣は1回につき約5000万円といわれている。副大臣以下を半分と見積もっても、10億円を超える出費である。

外務省の日程を見て仰天した。北朝鮮との交渉窓口であるはずの外務省。大臣、副大臣が外遊に行ってしまって4日間も“空白”が生じるのだ。岸田外相は北朝鮮情勢に配慮し、サウジアラビア訪問を取りやめ帰国を早めた。ところが、安倍首相の実弟である岸信夫副大臣はカンボジア、パキスタン、薗浦健太郎副大臣は中南米を訪問する予定で、4月30日~5月3日の4日間は大臣、副大臣が全員、日本にいないことになる。外務省の大臣、副大臣が日本を離れるということは、本当は、北朝鮮危機など最初からないのか、危機などどうでもいいと思っているのか、自分だけは安全な地域に逃げようとしているのか、いずれかということだろう。

ちなみに、役に立つかはともかく、稲田防衛相と若宮健嗣副大臣は一応、国内で待機している。外務省に見解を文書で問い合わせたが、期限までに回答はなかった。政治評論家の山口朝雄氏はこう言う。「北朝鮮と難しい状況に直面している時、外務省は出払って、防衛省は待機しているというのは大問題です。これでは、外交交渉はあきらめて、戦争に備えていると言っているようなものです。それに、官邸や外務省から“空白”にするのはまずいんじゃないかと声が上がらないのもおかしい。いつもの調子でGWを迎えているのでしょう。緊張感がなさ過ぎです」 今度の閣僚の外遊先は、北朝鮮はおろか、中国や韓国も見当たらない。急いでいく必要のない“楽な出張”ばかりだ。1人ぐらい金正恩に直談判しようという大臣はいないのか。やはり、安倍政権に外交は任せられない。【日刊ゲンダイ2017年4月28日

上記の他にも北朝鮮情勢に絡んだ紹介したいサイトは多々あります。特に興味深かったサイトを選んでいますが、前述したとおり反発や批判を招く内容も多いはずです。あくまでも幅広い情報を得ることの大切さを踏まえ、このブログを閲覧されている皆さんにも拡散させていただきました。当初、以上のサイトを紹介した上で、私自身の意見や思いを綴ることも考えていました。たいへん長い記事になっていますので、今回は情報の拡散にとどめ、次回以降の記事に自分自身の「答え」を綴らせていただくつもりです。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2017年4月23日 (日)

長島昭久さんが民進党を離党 Part2

自民党国会議員の問題発言問題行動が毎日のように取り沙汰されています。一つ一つ掲げていくと、それだけで相当の分量となります。このような事態を受け、自民党の役員連絡会で高村副総裁は「政府与党に、緩み、たるみ、不届き者が出ないよう、一人一人が身を律していくことが大切だ」と述べています。ただ「緩み」というよりも、そのような資質の人物が閣僚や国会議員になってしまっているという現状ではないでしょうか。

何よりも「緩み」という言葉で真っ先に思い浮かぶのは安倍首相の最近の言動です。森友学園に対する国有地売却の政府の説明に約8割が「納得できない」とした世論調査を踏まえ、民進党の柚木衆院議員が「安倍総理から昭恵夫人や迫田英典元理財局長に説明してもらえるようご指示いただけないか」と質問しました。それに対し、安倍首相は「内閣支持率は53%で、自民党の支持率、民進党の支持率はご承知の通り」と答えていました。

国民の半数が内閣を支持しているのだから森友学園の問題は、これ以上取り上げる必要がないという不誠実な態度でした。その後、このような安倍首相の姿勢が顕著に表われた場面もありました。商業施設のオープンセレモニーの挨拶で「よく私が申し上げたことを忖度していただきたい」というジョークを飛ばしていました。ご承知の通り森友学園の問題では「忖度」という言葉が注目を集めています。

森友学園の問題の不明瞭さを深刻に受けとめているのであれば、とても「忖度」という言葉をジョークとしては使えないはずです。何があっても国民の半数は自分を信じてくれている、だから森友学園の問題は終わった、このような安倍首相の「緩み」が気になっています。記事タイトルから離れた話が長くなっていますが、後述する「いつでも政権交代できる緊張感や対抗軸を持つ野党の存在が必要」という論点につながる「緩み」の話だと見ています。

さて、前回の記事タイトルは「長島昭久さんが民進党を離党」でした。「離党ではなく、除籍だ」という指摘もあろうかと思いますが、長島さんが民進党を離れたという事実は除籍でも除名でも基本的に変わりありません、ただ自ら辞める、自分から党を離れる、これが離党であり、失態を犯したので党から追い出されたというのが除籍となります。経歴に差が生じる程度だろうと見ていますが、離れた後の古巣との関係性には大きな違いを与えていくものと理解しています。

前回記事の最後のほうで「ここから先に書き足そうと考えていた内容や論点は、あえて1週間送り、次回の記事で取り上げさせていただきます」と予告していたため、今回の記事は「Part2」を付けて書き進めています。あえて1週間送った理由は、関係者の間では周知の事実だったとしても重要な情報をブログに先走って掲げることを控えたからです。もう一つ、このブログのことは組合員の皆さんに宣伝していますが、即時に閲覧される方は少ないため、組合ニュースの発行と同じタイミングで私自身の考え方を伝えるべきものと考えたからでした。

組合が推薦している衆院議員の長島昭久さんが共産党との共闘方針に反発し、離党届を提出した結果、民進党から除籍されました。この長島さんの動きを受け、やはり組合が推薦している当市選出の都議会議員も離党します。さらに民進党の市議会議員5名全員も離党するという話を耳にしています。私どもの市における非常に激しい政治情勢の変化に際し、取り急ぎ組合員の皆さんに状況の報告とともに今後の組織議論に向けた論点等を提起させていただきます。最終的な方針等は5月11日に開く第4回職場委員会で確認する運びとしています。

「組合員のため」を主目的とした組合活動も、職場内の閉じた活動だけでは結果としてその目的が達成できない恐れもあります。特に公務員の組合にとって各級議会に緊密な連携をはかれる議員の存在は貴重なことであり、これまで自治労や連合に結集しながら一定の政治的な活動に取り組んできています。ただ組織内議員でない限り、組合方針の大半が一致できる候補者は極めて限られています。

大きな方向性が合致した上で、基本的な信頼関係を築けるかどうかを大事な点として、推薦の取扱いを判断しています。長島さんの考え方も、すべて私どもの組合方針と一致していた訳ではありませんが、以上のような経緯のもと推薦関係を築いてきました。そして、推薦関係があるからこそ、これまで私自身は自治労に所属する一組合の立場や要望を長島さんに直接訴える場を数多く持ち得ることができていました。

また、与党の行き過ぎをチェックするためにいつでも政権交代できる緊張感や対抗軸を持つ野党の存在が必要だと考えています。その存在感ある野党に民進党が返り咲くためには「リアリズムとリベラリズム」を兼ね備えた長島さんのような政治家が欠かせないものと思っていました。そのような意味合いで長島さんが民進党を去られたことは残念であり、そこから波及した当市における動きは民進党にとって極めて大きな痛手につながるものと見ています。

一方で当たり前なことですが、労働組合は政治団体ではなく、組合員のためにある組織です。組合員にとってどうなのかという判断のもとに政治との距離感を見極めていくことになります。7月の都議会議員選挙に向け、連合東京は都民ファーストの会と政策合意しました。これまでも連合は産別単組や各地域の事情を踏まえ、所属する政党に縛られずに推薦関係を判断しています。今後、都民ファーストの会の登場で、その範囲が一気に広がる見通しです。

連合東京に加盟している自治労都本部ですが、都民ファーストの会の理念や政策について議論が不足しているため、支持・協力政党という認識にまで至っていません。ただ民進党を離れた候補者であっても、自治労都本部は政策協定を交わせるのであれば引き続き推薦する幅を残しています。

都民ファーストの会に対する評価は不明瞭という意味合いで私どもの組合も自治労都本部と同様ですが、都議選に向けては公務員や労働組合を敵視した構図が喝采を浴びるような「劇場型」選挙に警戒していかなければなりません。このような懸念に関しては連合東京が政策合意を交わしたことで顕著にならないことを期待しているところです。

以上のような情勢を受け、自治労や連合の方針を踏まえ、より具体化した都議選に臨む私どもの組合の考え方を第4回職場委員会で提起する予定です。いずれにしても組合員にとってどうなのかという基本的な視点のもとに判断していきます。そして、もともと選挙に関わる方針は組合員の皆さんに対し、その重要性などを訴え続けることによってご理解やご協力を求めていくものだと考えています。 

以上の内容は「長島昭久さんの民進党除籍問題及び都議選に臨む考え方」という見出しを付け、A4判の組合ニュース裏面に掲げた私自身の記名原稿です。長島さん以外に固有名詞で記している箇所もありますが、このブログ投稿の目安に沿って一部書き直しています。執行委員長の肩書きを付けた記名原稿ですが、あくまでも私自身の責任で言葉を選んでいる文章です。執行委員会での本格的な議論も経ていないため、抽象的で分かりにくい箇所が多いものと思っています。

このブログを通し、行間に込められた自分自身の思いを補足しようかどうか少し迷いました。結局、補足する記述を重ねていけば、今後の組織内での自由闊達な議論に影響を与える懸念もあります。そのため、今回のブログ記事は組合ニュースと同じ内容の文章の掲載を中心にしたものにとどめさせていただきます。いずれにしても労働組合にとって「組合員にとってどうなのか」が大事な判断材料であり、かつ何が正しいのか、どの選択肢が正しいのか、幅広い視野で物事を見ていくことも重要だろうと考えています。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2017年4月16日 (日)

長島昭久さんが民進党を離党

前回記事「新入職員の皆さんへ 2017」の最後に「私どもの組合も推薦している衆院議員の長島昭久さんが民進党を離党することになりました。これまで当ブログで長島さんとの関係などを数多く取り上げてきています。 前回記事のコメント欄でも記しましたが、この件に関しては機会を見て新規記事を通して私自身の受けとめ方などを綴らせていただくつもりです」と記していました。さっそく今回、その件について新規記事の題材として取り上げてみます。

民進党の長島昭久元防衛副大臣(衆院比例東京)は7日、東京都内で開いた支持者らとの会合で、近く同党を離党する考えを表明した。10日に記者会見する。党関係者が明らかにした。無所属で活動しながら、小池百合子都知事との連携を模索するとみられる。党内きっての保守派で次期衆院選に向け、共産党との共闘路線に傾く蓮舫執行部に反発を強めていた。

長島氏は東京都議選(7月2日投開票)をめぐり、党都連に都連幹事長の辞表届を6日、正式に提出した。36人の公認予定者のうち、長島氏の元秘書を含めて7人が離党表明するなど、深刻な党勢低迷が続いていることも背景にありそうだ。長島氏は当選5回。昨年9月の党代表選で、共闘路線見直しを争点に立候補したいとの意向を示したが、出馬に必要な20人の推薦人を確保できなかった経緯がある。【産経新聞2017年4月7日

すでに関心のある方は目にされている報道内容の紹介とともに地元関係者の間では明らかになっている事実関係を少し補足していきます。上記報道にある支持者らとの会合とは「長島昭久後援会緊急集会」のことであり、案内文には「この度は国政選挙および7月の都議会議員選挙に関する重大なお知らせがあり、緊急に後援会の皆様との懇談の場を持ちたいと存じます」と呼びかけられていました。

民進党を離党する考えを表明する場として緊急集会を開くことに関し、支持協力関係のある地元の連合関係者には事前に伝えられていました。離党するという決断に対し、賛同されたかどうか役員一人ひとりの評価は分かれているのかも知れません。緊急集会の開催前はもちろんですが、今のところ長島さんとの今後の支持協力関係をどのように位置付けていくのかどうか組織的な結論は見出していません。

現時点までの関係性で言えば政治家が下した重大な決断を尊重した上で、その事実が明らかになった後、組織的な議論に入ることになっていました。連合東京や連合三多摩の段階では、ほぼ対応方針が決まりつつあるのかも知れませんが、地区協としては4月24日に開く幹事会で取扱いを議論する予定です。連合や自治労の対応方針を見定めながら、私どもの組合も執行委員会で議論し、5月連休明けに開く職場委員会で組合員の皆さんに考え方を示す運びとしています。

民進党の長島昭久・元防衛副大臣が共産党との共闘方針に反発し離党の意向を固めたことについて、蓮舫代表は8日、「考え方が違う」と述べ、不快感を示した。蓮舫氏は「衆院選勝利に向けて、野党で連携していく方針は党大会で確認されている。これから1年間の党の活動方針だ」と強調した。東京都内で記者団の質問に答えた。また、野田幹事長は奈良市内で記者団に「本人に会って聞いてみないと、考え方が分からない」と述べるにとどめた。

長島氏は10日に野田氏と会い、離党の意向を正式に伝える考えだ。一方、かつて同じグループに所属し、外交・安全保障政策でも考え方が近い前原誠司・元外相は、静岡県熱海市内で記者団に「長らく親しくやってきたので大変残念で、大事な仲間を失ったことは痛恨の極みだ」と述べた。【読売新聞2017年4月9日

地元関係者とは事前に相談を尽くしていたようですが、上記報道を額面通りに取れば民進党内での調整は皆無だったように見受けられます。もともと長島さんは野田幹事長の派閥だった関係もあり、意外な印象を受けていました。4月10日、離党届を提出するため、野田幹事長と会った際のやり取りを見ると、やはり民進党執行部にとって「寝耳に水」の衝撃だったようです。実は昨年、野田幹事長の説得で長島さんは離党を一度踏みとどまっていました。

自分自身の決意の固さとともに事前に相談することで、かえって野田幹事長に迷惑をかけてしまうという長島さんとしての配慮だったのかも知れません。しかし、野田幹事長からは「長島氏は、比例代表で当選しているので、議員辞職が筋ではないか。離党届が正式な受理とならなければ、除籍処分以外の選択肢はない」と強い反発を受ける結果を招いています。実際、長島さんは離党ではなく、除籍という処分を受け、民進党を去ることになりました。

民進党の松原仁都連会長は11日、離党届を提出した長島昭久元防衛副大臣に対し、同党執行部が除籍処分の方針を固めたことについて「自民党はあれだけ対立している東京都の小池百合子知事を除名せず、懐の深さを示している。民進党も懐が深い政党として、さまざまな力を総合する力が必要だ」と述べ、不満を示した。党本部で記者団に語った。松原氏は「考え方が違う人間がいるのは当たり前だ。それをまとめていくのが執行部だ」とも語った。【産経新聞2017年4月11日

松原さんと長島さんが政治信条的に近しいため、このような発言に至っているように見られがちです。さらに自民党と小池都知事との関係は「懐の深さ」というよりも、小池都知事の「したたかさ」に翻弄されている、もしくは除名しないほうが有利であるという自民党側の「したたかさ」を感じ取っています。いずれにしても後ほど触れますが、民進党執行部の除籍処分という判断が適切だったかどうか迷うところです。

東京都議選(7月2日投開票)で、民進党の支持組織である連合東京(岡田啓会長)が、小池百合子知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」と政策合意をして、公認候補者の一部を支援することが4日、関係者の話で分かった。民進の公認候補も従来通り支援するが、離党届を出しても支援を受けられるため、民進に離党届を出す候補がさらに増える可能性がある。関係者によると、連合東京は、既に民進に離党届を提出し、都民ファーストから公認を受けた元都議などを中心に支援する方針という。

連合東京の幹部は「今年度予算を決める都議会定例会なども注視してきたが、小池知事の労働政策は我々の主張と大きな違いはない」などと、小池氏を評価。「我々がこれまで応援してきた候補者には、民進を離れても引き続き頑張ってもらいたい」と述べた。一方、民進の公認候補への支援もこれまで通り続ける考えだという。民進は公認候補が36人いたが、都民ファーストからの出馬を目指した7人が既に離党届を出している。【毎日新聞2017年4月4日

連合東京が都民ファーストと政策合意したという話を耳にしても驚きませんでした。昨年末に投稿した「民進党に望むこと」の中で、このあたりの関係性についても綴っていました。連合の神津会長は「私たち連合は、はなから無条件で民進党を応援しているわけではない。あくまでも自分たちの持っている政策が民進党の考え方と最も近いから応援しているにすぎない」と語り、自治体で言えば自民党色の強い首長とも連合の各地域協議会は可能であれば積極的に政策協定を交わしています。

当たり前なことですが、労働組合は政治団体ではなく、組合員のためにある組織です。組合員にとってどうなのかという判断のもとに政治との距離感を見極めていくことになります。ただ連合東京の上記の動きは民進党都議候補を離党させる後押しに繋がっていることが明らかです。まず自分自身が選挙戦で勝ち残れるのかどうか、最も大事な点になることも心情的には理解できます。議員でなくなってしまうと、都民のため、選挙区の住民のために充分働けなくなってしまうという言い分も一概に否定できません。

このような流れの中、長島さんの地元の都議選各選挙区の候補者が都民ファーストと連携し、民進党を離党しています。その候補者らを表立って応援するためにも都議選前のタイミングが欠かせなかったのではないでしょうか。もちろん長島さんにとってご自身のブロク『翔ぶが如く』等に記しているような決意が最も大きな理由になるのでしょうが、「なぜ、今なのか」という問いかけに対しては都議選を控えたタイミングが決断の後押しになったものと見ています。

事実関係を中心に書き進めてきたつもりですが、所々に私自身の見方を添えてしまいました。ある程度見込んでいましたが、ここまでで相当長い記事になっています。長島さんが除籍になったことを紹介した際に「後ほど触れますが」と記していました。当初、ここから先、私自身の受けとめ方や問題意識を書き足していくことを考えていました。単に長くなったからという理由だけではありませんが、ここから先に書き足そうと考えていた内容や論点は、あえて1週間送り、次回の記事で取り上げさせていただきます。

最後に、このブログを長島さんも閲覧され、私自身がどのような考え方や主張を発しているのか、気にされているという話を伺っています。「市井の声」をリサーチする一つの機会として利用されているものと思われますが、これまで「もう少し集団的自衛権の話」「憲法の平和主義と安保法制」に対して長島さん自身からコメントもお寄せいただいていました。たいへんお忙しい方ですので常時閲覧されていないものと思っていますが、長島さんに見られている、見られていない、どちらであろうと遠慮せず、主張すべきことは主張するというスタンスで次回以降の記事にも向き合っていくつもりです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017年4月 8日 (土)

新入職員の皆さんへ 2017

市役所西の道路両側には桜の木が並び、文字通り桜並木となっています。この時期、朝、出勤するたびに桜の花の開いていく様子を見守ることができます。7年前は市庁舎の移転前でしたが、「顔を上げれば満開の桜」というブログ記事を投稿していました。前夜の強風に耐えて、きれいに咲き誇っていた桜を見て、「受粉の営みを終えるまで散れないという生存本能が働くため、咲いたばかりの桜は散りにくい」という話を紹介していました。1年に1回の開花の季節、少しでも長く楽しませてもらえれば良いなと思っています。

さて、ブログを開設した翌年の4月に「新入職員の皆さんへ」という記事があり、3年前には「新入職員の皆さんへ 2014」という記事を投稿していました。今回もタイトルに「2017」を付けて新規記事を書き進めてみます。月曜日、私どもの市役所に16名の新規採用の職員が入所しました。新任研修初日の昼休み、組合として挨拶に伺うのが毎年の恒例となっています。委員長挨拶から組合の簡単な説明、そして、早期の組合加入を呼びかける場です。

貴重な昼休み時間に行なうため、組合を代表した私の挨拶も非常に簡単なものにとどめています。1週間程度の新任研修期間中、必ず金曜日の夜に定めて新人歓迎オリエンテーションと呼んでいる本格的な組合説明会を催しています。その会での私自身の持ち時間は10分ほど割り当てられています。定期大会や職場委員会での委員長挨拶も長くて5分以内をいつも心がけています。

このブログで様々な内容の記事を投稿していますので、挨拶する時の題材に困ることがありません。人前で挨拶する機会も多いため、檀上で緊張することはありません。原稿がなくても大丈夫ですが、話を広げてしまい、時間オーバーとならないように定期大会での挨拶は事前に原稿を用意しています。新歓オリエンテーションでの持ち時間10分は多少ゆとりがあるため、特に原稿は用意していませんでした。すると「そろそろ10分近くかな」と腕時計を目にした時点で、すでに2分超過していた時がありました。

そのため、今年の新歓オリエンテーションに向けては事前に原稿を用意することにしました。前回記事「節目の700回、今、思うこと」の中で当ブログの位置付けを記していましたが、不特定多数の方々へ公務員組合側の言い分を発信するとともに、一人でも多くの組合員の皆さんにも読んでもらいたいと思いながら続けています。つまり新入職員の皆さんに伝えたいこと、イコール不特定多数の皆さんにも伝えたいことでもあり、決して手を抜く訳(coldsweats01)ではありませんが、その会の挨拶原稿の内容をそのまま掲げさせていただきます。

4月に入所された皆さん、改めておめでとうございます。昨年度途中に入所された皆さんに際しては、その都度このような会を催せず申し訳ありません。今さらのような話もあるかも知れませんがご容赦ください。普段、挨拶は短めにするように心がけています。この会での持ち時間は10分です。いつもより長い持ち時間だと安心し、時間をオーバーした時もありましたので今回は事前に話したい内容をまとめてみました。それでも原稿から離れてしまい、時間を超過しないように注意していきます。

すでに皆さんにお配りしていますが、組合のことを少しでも分かってもらうため、毎年春闘期に機関誌『市職労報』を発行しています。私が寄稿した特集記事のトップ見出しには「役に立たない組合はいらない」と掲げています。一歩間違うと大きな誤解を招き、組合をつぶそうと考えているような言葉です。決してそうではなく、組合員の皆さんに「何だろう」と関心を持っていただくための見出しの付け方でした。

私自身も組合員の皆さんに対し、まったく役に立たない組合であれば「いらない」と思います。しかし、いろいろ力不足な点もあろうかと思いますが、一定の役割を果たしていることを確信しているため、組合は必要という認識を持ち続けています。そもそも組合は、一人ひとりが働き続ける上で困った時に支え合い、皆で助け合うための役割を負っています。いざという時の安心のため、つまり「保険」のような側面があります。

中には組合加入を断る理由として「困ることはない」「困った時は自力で解決する」と話される方もいます。実際、大きな支障がなく、過ごせる場合も多いのかも知れません。それでも昔から「一人は皆のために、皆は一人のために」という組合を語る言葉があるように一人の力には限りがあります。公務員にも団結権が認められ、様々な労働条件の問題を労使で協議しています。特に労働条件を決める際は労使対等の原則が働きます。

市役所の仕事において、一職員からすれば市長をはじめとした理事者の方々は「雲の上の存在」となります。それが労使交渉の場では対等に物申すことができ、労使合意がなければ労働条件の問題は当局側の思惑で一方的に変更できないようになっています。このような原則のもとに労使交渉を積み重ね、現在の労働条件が築かれていることを機会あるごとに強調しています。

仮に経営者の思惑だけで労働条件が決められた場合、昨今、問題視されている「ブラック」を生み出す土壌に繋がりかねません。パワハラや違法な長時間労働を常態化させるような職場は労働組合がない、もしくは組合の存在感が希薄な場合に生じがちです。若手女性社員が過労自殺した電通の場合、組合の組織率は30%ほどだと耳にしています。ひ、このような総論的な意味合いでの「組合は必要」という見方について、ご理解いただければ本当に幸いなことです。

公務員をとりまく情勢がたいへん厳しい中、直接的なメリット、いわゆるプラスの成果にかかわる話は多くありません。しかし、個別課題においても組合員の皆さんの生活を守るため、いつも全力で労使協議を尽くしています。『市職労報』の中で「ここ数年の主な労使交渉の成果」も掲げていますので後ほどご参照ください。さらに良質な住民サービスの維持・向上のためにも必要な部署に必要な人員を配置し、職員が健康でいきいきと働き続けられる職場の確保が欠かせないものと考えています。

一人の力が小さくても皆で力を合わせるという考え方は、組合間の関係でも当てはまります。職場内の交渉だけでは解決できない社会的・政治的な問題に対し、多くの組合が自治労や連合に結集することで大きな力を発揮しています。最近、何々ファーストという言葉をよく耳にしています。それぞれの立場や組織にとって、それぞれの構成員のために力を尽くすことは、ある意味で当たり前なことです。私たち労働組合は組合員ファーストであり、組合活動のすべてが「組合員のため」にとってどうなのかという視点で進めています。

労使交渉はもちろん、政治的な活動も同様です。後ほど説明がありますが、全労済労働金庫の活動も「組合員のため」に進めています。それぞれ労働組合が出資し、設立した歴史があり、営利を目的にせず、組合間の相互扶助のための組織となっています。組合の説明会にそれぞれの担当者をお呼びしているのも、このような経緯があるからです。組合活動は特定の誰かや団体のために行なっているものではなく、組合員全体で方針を決め、その目的は「すべて組合員のため」に繋がっていることをご理解くださるようよろしくお願いします。

結局、用意した挨拶原稿を読み上げることはなく、上記の内容の要旨を参加された皆さんにお話させていただきました。詳しく説明した箇所や話を少し広げ気味でしたが、ほぼ10分の持ち時間は守れたものと思っています。最後に、私どもの組合も推薦している衆院議員の長島昭久さんが民進党を離党することになりました。これまで当ブログで長島さんとの関係などを数多く取り上げてきています。 前回記事のコメント欄でも記しましたが、この件に関しては機会を見て新規記事を通して私自身の受けとめ方などを綴らせていただくつもりです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月 2日 (日)

節目の700回、今、思うこと

記事タイトルに掲げた通り今回、節目の700回を迎えます。このブログを開設した当初は毎日のように記事本文を更新していました。しばらくして週2、3回のペースとなり、1年後ぐらいから週1回の更新が定着し、現在に至っています。実生活に過度な負担をかけないペースとして毎週1回、土曜日か日曜日に更新するようになってから1回も途絶えずに「週刊」を習慣化できています。

もし定期的な更新間隔を定めていなければ、日々の多忙さに流され、いわゆる「開店休業」状態が続いていたかも知れません。それでも年月は過ぎていくことになります。一方で、投稿した記事の数は自分自身の労力を惜しみ出したり、続けていく熱意が冷めてしまった場合、停滞してしまう数字です。そのような意味で、これまで記事の回数が100を刻んだ時をメモリアルな節目に位置付け、下記のような記事を投稿してきました。

100回の時は、あまり投稿数を意識していなかったため、100回目の記事という認識がないまま普段通りの内容を書き込んでいました。その直後、たまたまココログの管理ページを目にした際、直前に投稿した記事が100回目だったことに気付きました。そのため、101回目という少し半端なタイミングでのメモリアルな記事内容となっていました。毎週1回の更新が定着し、先が読みやすくなっていた200回目以降は失念することなく、上記のような記事をピンポイントで綴ることができています。

訪問されている方々にとって、この記事が何回目だろうと関係ないことは重々承知しています。それでも節目のタイミングを利用し、このブログがどのような性格のものなのか改めてお伝えさせていただく機会としていました。いずれにしても週1回の更新ペースを崩さず、継続できているのも毎回多くの皆さんが訪れてくださり、貴重なコメントをいただけていることが大きな励みとなっているからです。ちなみに500回目の頃と比べ、コメント欄の雰囲気が大きく様変わりしています。

500回目の記事の中に「普段のアクセス数は千件から2千件ぐらいの幅で推移し、コメント数が100を超えた記事も数多くありました」と書かれています。現在、寄せられるコメントの数は大きく減っています。記事本文の更新が週1回で、コメント欄での動きが少なくなっているため、アクセス数も当時に比べれば減っています。千件を超す日のほうが珍しくなっていますが、ほぼ毎日500件以上のアクセスを得られています。このような手応えがある限り、引き続き次の節目である800回をめざしていくことができます。

さて、以前の記事「このブログを始めたイキサツ」に書きましたが、NHKと朝日新聞の「従軍慰安婦」関連番組への政治介入問題に絡む対立が当ブログ開設の一つの切っかけでした。真実は一つでも、どちら側からの報道に接するかによって善悪の印象がガラリと変わっていました。ちょうど世の中は大阪市役所の厚遇問題などで、公務員への厳しい視線や声が強まっていた頃でした。当然、公務員やその組合側も改めるべき点は即座に改める必要があります。

ただNHK対朝日新聞の例を踏まえ、主張すべきことは主張する必要性を強く感じていた時、誰でも簡単にインターネット上で意見を発信できるブログと出会い、これまで700回の記事を積み重ねてきました。あくまでも個人の責任によるブログですが、私どもの組合員の皆さんに向け、時々、このブログのことを組合機関誌等を通して宣伝しています。不特定多数の方々へ公務員組合側の言い分を発信するとともに、一人でも多くの組合員の皆さんにも読んでもらいたいと思いながら投稿しています。

つまり組合活動を身近に感じてもらうための一つのツールとしても位置付けています。二兎を追うブログだとも言えますが、これまで自分自身としては難しく思わず運営してきています。その中で一貫して注意している点は、不特定多数の方々に見られることを常に意識した記事内容の投稿に努めるという心構えです。不確かな情報や知識での断定した書き方はもちろん、賛否が分かれる問題についても結論を押し付けるような書き方は極力避けるように努めています。

誰もが閲覧できるブログでの発言の重さをいつも念頭に置きながらパソコンに向き合っています。 このような意味合いから週に1回の定期更新は自己啓発の機会であり、自分自身の主張を広く発信できる「運動」の一つにも位置付けています。そして、何よりもブログを始めて良かったと思うことは本当に幅広く多様な考え方や意見に触れられたという経験です。辛辣な批判意見が数多く寄せられてきましたが、インターネットを介した匿名の場だからこそ触れることができた飾らない声の一つ一つだったものと考えています。

私自身の立ち位置や正しいと信じている「答え」が基本的に変わらないため、批判的なコメントを寄せられる方々に対し、徒労感や失望感を与えがちだったものと思っています。それでも多様な声があることを把握し、日常の職務や組合活動に臨めることの意義深さをいつも感じ取っています。いずれにしてもいろいろな「答え」を認め合った場としてこのコメント欄の限界と可能性について閲覧されている皆さんにご理解を求めながら、貴重な時間を割いて当ブログにご意見等をお寄せくださった方々に心から感謝しています。

最後に、右サイドバーの「相互リンク」で多数のサイトを紹介しています。休止されているブログ等も複数あるようですが、ご縁があって掲げた関係から当方の判断だけで外すことをためらったままとしています。「相互リンク」という関係になっていませんでしたが、「公務員のためいき」のことを数多く取り上げてくださったブログ「市役所職員の生活と意見」がありました。たいへん残念ながら最近の記事の中で、そのブログもお休みされることが表明されていました。管理人のマンマークさん、お疲れ様でした。 このブログにとって、たいへん参考になった記事の数々、本当にありがとうございました。またご縁がありましたら相互に交流できることを楽しみにしています。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

« 2017年3月 | トップページ