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2016年11月26日 (土)

年金改革関連法案を巡る論点

前回の記事「自衛隊の新たな任務、駆けつけ警護」の冒頭にコンビニの菓子パンの話を取り上げました。冒頭に取り上げた訳を最後に「475円と知った上で買った場合、何も問題はありません。駆けつけ警護の問題をはじめ、物事の是非を判断するためには幅広く、より正確な情報を把握していくことの大切さに思いを巡らす機会に繋がっていました」と記していました。改めて読み返してみると、少し言葉や説明が不足していたように感じています。

前回の記事は駆けつけ警護という個別の問題を主題としていましたが、一般論の話として「物事の是非を判断するためには」という論点も提起していたつもりです。475円という値段を知った上で買うか買わないかを決める、つまり駆けつけ警護とはどういうものなのか、南スーダンの情勢はどういうものなのか、できる限り理解した上で自衛隊の新任務の是非を判断する、このような情報把握の必要性に思いを巡らしています。

もちろん私自身をはじめ、国の行く末を左右するような重大な事案に際し、国民自らが様々な情報を把握するように努めなければなりません。同時に政府やマスメディアは国民に分かりやすく、かつ関心を高めるような伝え方に力を注ぐ必要があるはずです。今回の駆けつけ警護の問題に対し、稲田防衛相は「現地邦人のリスク低減に繋がる」と説明していますが、まったく的外れな発言です。このような国民を欺くような説明は論外だろうと思っています。

それこそ値段の表示を分かりづらくしていたコンビニの菓子パンと同じ関係性となります。もともと自衛隊という憲法上の制約のある組織を派遣しているため、建前に建前を重ね、たいへん分かりづらい構図になっているように感じています。今回も「物事の是非を判断するためには」という論点を提起するための重要な題材として、年金改革関連法案を巡る与野党の主張について掘り下げてみます。その法案は昨日、衆院厚生労働委員会で可決されました。

年金支給額を抑制するルールの強化などを盛り込んだ年金制度改革関連法案は、二十五日の衆院厚生労働委員会で自民、公明両党の与党と日本維新の会の賛成多数で可決された。民進、共産両党は審議が尽くされていないと抗議したが、与党は採決を強行した。二十九日の本会議で可決し、参院に送付する構えだ。自公両党の幹事長は二十五日、国会内で会談し、今国会で法案の成立を図るため、三十日までの会期を延長する方針を確認した。二十八日の与党党首会談で延長幅を決める。

民進、共産、自由、社民の野党四党の国対委員長らは、大島理森衆院議長と国会内で会い、委員会での採決は無効だとして、本会議で採決しないよう要請。大島氏は「与野党でよく話し合ってほしい」と述べた。民進党の蓮舫代表は、自民党の丹羽秀樹衆院厚労委員長の解任決議案を提出する考えを記者団に示唆した。安倍晋三首相は二十五日の委員会質疑で法案について、将来世代に財源を回し「世代間の公平を図る」と意義を強調した。民進党の柚木道義氏は「現状でも年金だけで暮らせない人はいっぱいいる。(年金減額は)国民の生き死にがかかっている」と批判した。

法案は、年金支給額を物価や現役世代の賃金に合わせて変動させる「賃金・物価スライド」の新ルールを盛り込んでいる。物価の下げ幅より賃金の下げ幅が大きい場合は、賃金に合わせて年金を減額。物価が上がっても賃金が下がった場合は賃金に合わせ減額し、ともに減額する内容だ。法案には、物価や賃金が上昇した場合、年金支給額の伸びを低く抑える「マクロ経済スライド」の強化も加えた。パート従業員らの厚生年金加入の拡大、国民年金に加入する女性の産前産後の保険料免除、年金積立金を管理運用する独立行政法人(GPIF)の組織改編なども含んでいる。【中日新聞2016年11月26日

最近、強行採決という言葉そのものが注目されがちです。野党は「強行」を演出していると揶揄する声も耳にします。以前の記事「安保関連法案が衆院通過」の中で記したとおり日本の法律の大半は全会一致で成立しています。与野党がしっかり議論し、必要であれば修正を加えた上、各党が共通して支持する法案のほうが圧倒多数です。与野党で法案に対して部分的に賛否が分かれた場合でも、そのほとんどは審議を打ち切ることについての与野党の合意があった上で採決していました。

委員長職権による採決は慣例上きわめて例外的なものとして位置付けられ、話し合いを続けることを拒否する非民主的な方法という批判を込めて強行採決と呼ばれています。このような背景や経緯はあまり理解されないまま、強行採決という言葉が各人各様のイメージのもとに語られがちです。要するに野党側が委員長席に押しかけなかったとしても、与野党の合意に至らない委員長職権による採決だった場合、強行採決と呼ばれることになります。

最終的には多数決による決着も必要なのかも知れませんが、今回の年金改革関連法案に関しては審議時間も含め、充分な議論が尽くされたのか疑問です。安倍首相は「私が述べたことをまったく理解していないようでは何時間やっても同じだ」と言い放っています。さらに「年金カット法案」という野党側の批判に対し、安倍首相は「無責任なレッテル貼りをするべきではない」とし、「将来の年金水準確保法案である」と反論しています。

私自身、固有名詞を別な呼び方で揶揄することは控えるようにしています。ただ論点を浮き彫りにし、注目を集める手法として分かりやすい言葉に置き換えるケースがあることを頭から否定していません。もちろん完全な事実誤認や誹謗中傷に繋がる言葉だった場合、許されるものではありません。しかしながら今回の「年金カット法案」という呼び方は、ある面で事実を表わす言葉であり、「無責任なレッテル貼り」という反論で一蹴するのは冷静な対応だとは思えません。

「年金が減額されるケースもあるが、世代間格差を拡大させないためにも必要な仕組みである」という説明をしっかりと尽くすべきものと思っています。このような説明は国会での野党に向けたものであると同時に私たち国民に対して果たすべき説明責任です。物価が上昇していても賃金に合わせて年金額を下げるということは「このようなマイナスやリスクがあります」という側面も政府は強調すべきなのではないでしょうか。そうでなければ年金水準確保法案という呼び方自体、「看板に偽り」という批判を招きかねません。

菓子パンの話に照らせば「475円という値段ですが、どうでしょうか」という誠実な情報の伝え方が政府側には求められています。同時に私たち国民一人ひとりも本質的な論点を把握していく努力が欠かせません。このあたりを把握するための参考サイトとして民進党衆院議員である玉木雄一郎さんのBLOGOSに掲げられた記事『「年金カット法案」で、国民年金は年4万円、厚生年金は年14万円減る?』や東洋経済オンラインの記事『民進党の「年金カット法案批判」は見当違いだ 将来世代の給付底上げへ、冷静に議論すべき』を紹介します。

いずれにしても最終的には財源の問題に行き着くことになります。政権を狙う政党だった場合、その問題を避けながら「年金額のカットはけしからん」という批判だけでは不充分だろうと見ています。とは言え、法案に問題点が見受けられれば批判し、是正を求めていくことも野党としての大事な役割です。そのような意味で萩生田光一官房副長官の「田舎のプロレス、茶番だ」や前述した安倍首相の「何時間やっても同じだ」という発言は巨大与党の謙虚さの不足であり、下記のようなメディアの批判記事に繋がっていることも確かです。

物価が上がって賃金が下がっても年金が減額される――。高齢者イジメの“年金カット法案”が25日、衆院厚生労働委員会で「強行採決」される。しかし、これほどヒドイ法案を強行採決するとはとんでもない話だ。NHKの世論調査によると、この法案に「反対」するのが49%なのに対し、「賛成」はたった10%。国会での審議時間も短い。2004年に成立した年金抑制策「マクロ経済スライド」を導入する関連法は約33時間だったのに、今回はたった15時間程度だ。民進党の試算では、法成立で国民年金は年間約4万円、厚生年金は同14万円も減額するという。

苦しい生活を送る高齢者にとっては死活問題だ。しかも、最近の安倍自民党は、年金法案に限らず、強行採決を事前に“予告”する始末だ。山本有二農相の「強行採決発言」だけでなく、“年金カット法案”の所管大臣である塩崎恭久厚労相も佐藤勉衆院議運委員長のパーティーで、「強行採決だなんて、野党はいろいろと“演出”してくる」と放言。さらに、萩生田光一官房副長官は23日の会合で、TPP関連法案の採決に反対した野党の対応を「田舎のプロレス、茶番だ」と言い放った。

圧倒的多数の国民が反対する重要法案の審議を「プロレス」「茶番」「演出」とは――あまりにも国民をなめている。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう言う。「与党は『最後は数の力で押し切れる』と考えているから、緊張感がなくなっているのです。野党を軽んじるような発言も、全て本音でしょう。気が緩んでいるから、口が軽くなる。メディアも厳しい報道を控えがちなので、内閣支持率が下落することはないとタカをくくっているのでしょう。緊張感なき国会が、政治の劣化を招いています」 野党は“乱闘”してでも抗戦すべきだ。【日刊ゲンダイ2016年11月25日

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コメント

与党も酷いですが、民進党さんの酷さもかなりのものですよ。与党側の発言を容認するつもりはありませんが、「そうも言いたくなる」とは思わなくもありません。

というのも、今回野党側が責めている(攻めている・口撃している)「年金のスライド」ですけど、

○民主党政権下では内閣で要職にある大臣が「今回与党が実現を目指している”スライド”は、実施する必要がある。今まで、自民党が票を気にして行ってこなかったのはケシカラン。制度の安定性を確保する為には絶対に必要な改正だ」って公言してました。歴代の党首を務めたほどの大臣でしたが、そう言って歴代の自公政権を批判していました。

○民主党政権下で民主党が内部的に検討していた新年金制度においても「今回盛り込まれているスライドは予定されていた」
※(当時の民主党さんの文書にハッキリ物価が上昇しなくても賃金の下落に連動して下がりうると書いてあるが、検討したことはないとか言ってる。文書として書いてあるのに、検討していないとか言って、今の与党を攻めてるのは何のつもりなのだか。)

それぐらい酷いものですよ、今回の民進党さんの対応ぶりは・・・。
前にも書きましたが、まさしく「同じ政治的意思決定でも、自分たちが行うのは”善”で、今の与党が行うのは”悪”」っていう思想が透けます。

こんな調子では、民進党さんは「もう年金をネタにして与党を批判したり、政権を執ろうとするのは止めてほしい」と思うし、「年金で遊ばないで欲しい」としか思えません。

民進党(民主党)さんの、「年金火遊び(年金をネタにしたごっこ遊び、やります・やれます詐欺)」のおかげで、政治的に無為な10年の時間を過ごしてしまい、将来世代の年金水準がどれだけ毀損されたと思ってるんだか。

賦課方式・保険料固定方式・受給期間伸長という与件の下で、できることは限られてる。民進党さんも政権与党の時にアレコレ検討して、思い知ったはずだろうに。思っていたような制度改革は(既得権益者や官僚の抵抗が原因ではなく)現実的に実行不可能という事を体感したはずだ。
だから党内での検討結果を闇に葬ろうとさえしたんだろうに。

いい加減に、「年金政局で、あの日の夢をもう一度」路線は止めてほしい。
ふざけてないで、まじめに仕事して欲しい。単に「現役世代の負担を超えるような給付はできない」って話なのに、いつまで年金で政治的な遊びをするつもりで、いつになったら飽きるんだろう。(怒)

投稿: あっしまった! | 2016年11月26日 (土) 21時36分

直近の書き方がまずかった気がするので、今一度。

今回の法案で政府与党が実現を目指しているスライド方式(新スライドといいましょう。)についてですが、

民主党政権下で、閣内の有力な大臣(厚労大臣ではありませんが、副総理格で、民主党の党首も何度か務められている方です。)が、

「新スライド(に相当するスライド方式)は是非実行する必要がある。制度の持続可能性を考えると、これまで行ってこなかったのは問題だ。自公政権は選挙を気にして実施しないまま放置してきていた。=自公政権は、非常に無責任だった=」

って公式に発言されていた訳です。

自分たちが政権公約に掲げていた年金制度を党内で検討した結果、どうにも実現できない(今の制度より給付水準が下がる層が相当する生じる)ということが判って、検討結果を闇に葬って、今の制度について新スライドを制度として盛り込まなかった自公政権の無責任さを追求していたわけですよ。

もう一回、腹の底から絞り出したいのですが、
「無責任なのはどっちだ!将来世代の給付水準を毀損するのはやめろ!あなたたちの年金政局遊び(しかも10年たってもまだやってる。)のせいで、どれだけ将来に禍根を残したと思ってるんだ!」

って話ですよ。

「同じ政治的意思決定でも、自分たちが行うのは”善”で、今の与党が行うのは”悪”」って行動様式には、もうウンザリですよ。

政権与党を経験して、少しはまともな野党になってもらえるかと思っていたのに。
野党第一党は、「今は野党という役回りを演じている、もう一つの与党」でなければダメなんですよ。いつまで、「都合の良い、二枚舌な、政府方針批判運動体」でいるつもりなんですかね。

今回の件では、民進党さんに対して、腹の底から怒ってますよ。だから、筆致も荒いです。
お目汚し失礼しました。m(__)m

投稿: あっしまった! | 2016年11月26日 (土) 21時53分

一言でいうと、
「年金とは結果であって、原因ではない」のだということを、まずは理解しないといけない。
何の結果であるかというと、人口構造・平均余命・給与水準・物価水準等々、社会経済環境全体の結果なのだ。
従って、人口構造・平均余命・給与水準・物価水準等々、年金制度が依ってたつ社会経済環境全体が改善しないのに、年金だけを改善させる処方箋は -ない- のだ。むしろ、社会経済環境全体が良くならないのであれば、年金水準は現状維持することさえ、本来は難しいのだ。

こうした冷徹な現実をまずは理解することが必要。

ここで、「物価が上がって、賃金が下がる」ってのは、現役世代が苦境に立ってるってことだ。

賦課方式・保険料上限固定方式・100年間での財政均衡方式という今の公的年金制度のもとでは、
「物価が上がって、賃金が下がるとき、年金も連動して下がる」ってのは、受給世代をいじめるのでなく、現役世代と同じように受給世代も少し我慢してくださいな。って話に過ぎない。

つまりは、「現役世代の生活が少し苦しくなっているので、受給世代にだけ今の水準を保証することは無理です、すこし我慢してください」ってことだ。

寧ろ「物価が上がって、賃金が下がる」なかで、年金額を据え置くことは、「高齢者優遇」で「現役世代だけしんどい思いをさせて、しかも将来の給付水準を下げるという現役世代いじめ」にもつながる。

それと、「100年安心」って言葉、「政府として(厚労省も内閣も)は一度として使った事はない」からな。公式の記録においても一度も政府は使っていない。

所得代替率も、現役世代の今の賃金水準を使うのも、賦課方式・保険料固定方式という現行制度を安定的に継続していくためには、必要なこと。
これによって、制度の持続性を担保しているのだから。

この10年間で、現役世代の今の賃金水準に対する所得代替率は寧ろ上がってしまっている。

「100年間の有限財政均衡方式」によって、少なくとも100年間制度が壊れることはない(支給額0になることはない)が、給付水準は変動する。
変動と言っても、今の人口構造・社会経済環境に照らすと、増えることは考えにくく、運が良ければ現状維持、だけどおおむね低下すると考えて良い。だから、政府は「制度を維持する」とはいうけど、「給付水準がそのまま維持される。」とは言っていない。

民進党さんには、「政府が 100年心と嘘をついた という嘘(レッテル貼り)」を止めてもらいたい。
そういうレッテルを貼っておいて、「同じ政治的意思決定でも、自分たちが行うのは”善”で、今の与党が行うのは”悪”」って行動様式なのだから、どうにもならない。

※ただし、当時選挙を控えていて、与党の候補者は「100年安心」という言葉を使って、PRしていた。ただし、厚労省も内閣も、公式の場では一度として使っていない。それは、「100年安心」ではなく、「賦課方式・保険料上限固定方式・100年間での財政均衡方式」ということを判っていたから、誇大広告を避けて、優良誤認になるような100年安心という言い方をしないできたのだ。
その意味では、制度をよく吟味しないままに、「政府が100年安心と言ったことにしたマスコミ」の罪も重い。

※※ただし、この結果生じる低年金者で、年金所得以外の取得も金融資産もないような受給者に対する政策的フォローは絶対必要。この点が抜け落ちた議論だと問題がある。

投稿: あっしまった! | 2016年11月26日 (土) 23時56分

あっしまった!さん、コメントありがとうございました。

私自身も民進党が行なうことは”善”で、今の与党が行なうことは”悪”という立場で物事を論じないように極力注意しています。その上で「最終的には財源の問題に…」以下の問題意識に繋がっています。

この後に続く様々な思いを書き進めようとも考えましたが、中途半端になる恐れがあり、機会を見て記事本文を通して取り上げさせていただきます。このような対応について、ご理解ご容赦くださるようよろしくお願いします。

投稿: OTSU | 2016年11月27日 (日) 07時07分

私も「議論が尽くされない」のは、容認できません。

ただ、年金については、民進党(民主党)さんの「そもそも議論に乗らない姿勢(政府与党を全否定するだけで、内容を議論するつもりがない姿勢)」の方が、そもそも問題だと思っています。
一方が議論に乗らないなら、議論が成立しないのだから、議論が尽くされるわけがありません。

たとえば民進党さんが、「給付のカットにつながるから反対。給付維持が至上命題。保険料を上げて給付を維持しろ!(具体的に○○まで保険料を上げれば維持できる)」という主張をされるなら、議論は成立すると思いますよ。お互いの考えの善し悪しを大いに議論を尽くして決めてもらえばいい。

でも、民主党さんの主張は「給付は維持、保険料は上げるな、しかし党としての説得力ある議案(単に完成予想図を挙げるだけで議論になるはずもない。)は存在しない」ってことであって、「議論が成立する要件が何もない」のですし。

大体、被用者年金一元化とパートの適用拡大だって、民主党さんのおかげで、3~4年遅れたんですよ。
最初に自公政権が提出した法案を、さんざん掻き回して廃案にしておいて、民主党政権下で「同じものに”社会保障と税の一体改革”っていう新しい衣をつけて売りにだした」訳じゃないですか。
この中身はほとんど一緒でしたよ。
まさしく「同じ政治的意思決定でも、自分たちが行うのは”善”で、自民が行うのは”悪”」って様式でしょうに。

それで、3~4年遅れるのなら、最初の自公案の時に、「廃案ありきの議論無し」ではなく、ちゃんと議論して決めておけば良かった訳で。
最初の自公案の段階で「議論が尽くされなかった」のではなく、民主党さんに「議論をする気が無かった・自公を攻撃するつもりしかなかった」のでしょう。
※実際に、当時の幹事長が年金は政府与党を攻撃する効果抜群なネタだって公言してた。

民進党(民主党)さんの党としての年金議論は、そのスタートが「政府与党を攻撃する最も有効で打撃を与えられる手段だ。徹底的に困らせてやる」ってところ・党利党略にあったんで、『 10年たってもまだやってるのか。いい加減にしろ!! 』につきるんですよ。

なお、最後に引用されている記事、「野党に”乱闘”をけしかけておられる内容」になっていますが、議場で議論ではなく乱闘を促すような報道をする報道機関についても、いい加減にして欲しい。

投稿: あっしまった! | 2016年11月27日 (日) 11時15分

独演会になりつつあるので、投稿を迷いましたが。

ワタクシ、現状には強い危機意識を持っています。
だからこそ、野党第一党の民進党さんには”まともな野党”であって欲しい。
ところが、10年たっても変わらず「与党を、その場その場で、マスコミの注目を集め得る政治課題で、苛めることが生きがい」な状況。

新スライドも、被用者年金一元化も、PKO派遣も、消費増税も、「”民進党が主導して行えば”善”、自公が主導して行えば”悪”」って対応ですからね。
とりわけ、消費増税は、自分たちが政治生命をかけて決めておきながら、政府与党の意思決定に先行して”延期をお勧めする”というありさま。
年金は、10年変わらず「年金問題は票になる。与党を苛めるもっとも効果的な政治課題だ。」路線ですしね。

もし、今の与党の態度に問題があり、将来に大きな禍根を残すことになるのだとしたら、「民進党さんは、控えめに言って”幇助犯”、きつく言うと”共犯”」だと思っています。

現状に危機感を持っているからこそ、民進党さんについて、腹の底から怒ってるわけですよ。それは、全否定ではなく、まもとな野党を望むからこそです。

現状では、自公か民進か?って選択肢にもなってない。選択肢として”視界の中に含まれてない”状況であるのに。
良かろうが悪かろうが、自公にしか任せられないって状況なのが判らないのですかね。
民進党さんには、というか民進党でなくても野党第一党には、”何が求められているのか?それに応えきれているのか?”という問いに対して、”まったく応えきれてない”って自覚をもって欲しい。
旧来の支持者に支持されて満足しているだけでは、現状は何も変えられないってことに気づいて欲しい。

投稿: あっしまった! | 2016年11月27日 (日) 13時26分

「無茶をする自民党 > 無能な民進党」

つまり、自民党の悪行よりも、民進党の無能さが問題で、自民党を支持する方がよほどマシって構図。
こういう構図があるから、今の政党支持率や内閣支持率がある。民進党さんは、そこまで拒絶されているってことについて、もう少し危機感を持って欲しい。

そして、今の民進党さんの路線が広く支持されていないからこそ、政権与党は無茶もできるし、少々の問題発言ではびくともしない。今の路線を続ける限りは、民進党さんは支持が伸びない。自民党さんのやりたいようにやれる。

これは、民進党さん自身に「民進党さんの今のあり方に問題がある」という認識で、危機感を持って、諸々を顧みて対処してもらわないと、ホントに拙いことになるかも知れない。
「民進党さんがまったく支持されていないことが問題」なのに、「自民党を批判していれば済む」というその姿勢のままだから。
もうホントに、どうすれば民進党さんには”まともな野党”になってもらえるのか。

”まともな野党”を望む人は、今自民党や政府を支持している人の中にも、結構いるはずなのだけどなぁ。どうして、民進党さんは”まともな野党”になろうとしないのかなぁ。というか、”まともな野党”として世間に認識されてないことに気づいてないのだろうな。

気づいているけど実行できない のではなく 気づいてない としか思えないが、だからこそ重症だと思うなぁ。

投稿: あっしまった! | 2016年11月27日 (日) 18時47分

総理の「何時間やっても同じだ」に対して、批判する声より、「望ましい発言とは思えないが、ある意味で真実だ・実際そうなのだから、仕方が無い」と考える有権者が、それなりの多数であると言うことについて、なんとも思わないのかな。

そう思われてしまう我が身を省みるつもりはないのでしょうか?単に、批判するだけで。

「議事進行妨害しかできない無能な野党」であり、まさしく「何時間やっても、時間の無駄だし国会運営経費の無駄だ。税金の無駄。」という意見まで、有権者の中にはあるんですけどね。

投稿: あっしまった! | 2016年11月27日 (日) 18時54分

あっしまった!さん、コメントありがとうございました。

あっしまった!さんからの熱いコメントの連投、本来、素早く管理人の私からレスすべき点も多いように思っています。それでも今朝投稿したコメントのとおり機会を見て記事本文を通して取り上げさせていただくことをご理解ご容赦くださるようよろしくお願いします。

投稿: OTSU | 2016年11月27日 (日) 21時24分

あっしまった!氏が私の言いたいことを全て言われてしまったので、何も言うべきことがないのですが。

元々自民党と言えば、老人が老人の為に政治をすると言われるぐらいですが、その自民党が老人に批判されやすい年金に手を付けなければならないのが、年金制度の危機をよく表してると思います。

これが与野党逆でも同じ展開なのでしょう。民進党が強行に採決し、自民党が非難する。だからこそプロレスと言われて納得してしまうのですがね。

私が民進党に思うのは、今回も年金3割カット法案と盛大に言ってますが、もし民進党が政権を取ったらこの法案を廃案にできるのでしょうか?後期高齢者医療制度と同じ道をたどるのではないのでしょうか。
それに答弁がおかしいとの発言も、これは討論ではなく、質問に対して答える形式である以上、おかしな質問ばかりではまともに答えることはできないでしょう。それは国会を見ていればよく理解できる話ですよ。
今の国会において議論に中身がないのは、自民党より民進党の問題が大きいです。

まあ民進党の党首からして、自身は誠実な回答をいっさいしないのだからどこ吹く風なんでしょうね。

投稿: nagi | 2016年11月28日 (月) 09時15分

そうそう、国会審議を見ていて頻繁に感じるのですが、議案審議の場というのは「討議」ではなく「質疑」であり、まして演説や政治運動の場ではない(国会の中という真摯に政治を行う場であって、国会の外で運動するのとは違う)ですからねぇ。
「議案を審議する場」であり、それ以上でもそれ以下でもそれ以外の何物でも無い。
党首討論ではなく質疑応答の場ですから、議案に対して答えのある質問をしないと。

「答えの存在しない質問」をして、「答弁が誠実でない」と言っても、そりゃ「プロレス」ですよねぇ。仕事してるふり。

国会審議をある程度見ていての感想としては、まぁ「プロレスって言われても、ある意味真実を表してるよねぇ」って感じですし。

そもそも「3割カット」の根拠が判らんですし。
つまり、あの法案が法律になったとして、なぜに「3割」と決め打ちできるのかがさっぱり。

投稿: あっしまった! | 2016年11月28日 (月) 10時30分

そういえば、 nagi氏(2016年11月28日09時15分)の投稿に、「後期高齢者医療制度」の文字が・・・。

あれも、民進党さんの「10年変わらずの火遊び」が続いてるんですよねぇ。(卓袱台返し

まぁ、エントリの主題が「年金」なので、「後期高齢者医療制度」については自粛して、ワタクシの口には蓋を・・・。(沸・沸・沸)

投稿: あっしまった! | 2016年11月28日 (月) 10時51分

nagiさん、あっしまった!さん、コメントありがとうございました。

今週末に投稿する新規記事は別な題材とする予定ですが、今回のコメント欄に寄せられたような論点については機会を見て私なりの考え方を改めて述べさせていただくつもりです。もしかしたら話の流れの中で次回の新規記事でも触れるかも知れませんが、いずれにしても管理人から素早いレスに至らないことをご理解ご容赦ください。このようなブログですが、ぜひ、長い目で見てお付き合いいただければ幸いですのでよろしくお願いします。

投稿: OTSU | 2016年12月 3日 (土) 07時53分

某団体のおもしろ記事を紹介

>http://www.peace-forum.com/2016-12-02.html

法を守らないのに、法の下にと言うこの矛盾

投稿: nagi | 2016年12月 3日 (土) 11時48分

nagiさん、いつも訪問いただき、ありがとうございます。

長いお付き合いですので、nagiさんの問題意識はよく分かっているつもりです。至らない点や改めるべき点も多いのかも知れませんが、平和フォーラムなどが取り組む運動のスタイルそのものを全否定していくことの危うさも感じがちです。難しいテーマですので、いつも中途半端な書き込みは控えさせていただいていますが、やはり一言だけ感想を添えさせていただきました。

さらに余計なことかも知れませんが、リンク先の文章までご覧にならない方が多いと思いますので、nagiさんが紹介した声明の全文を参考までに掲げてみます。その上で閲覧された方々が、どのように感じ、共感するのか、反発するのか、個々人の判断や評価に委ねていけたらと考えています。


【参考】

高江ヘリパッド建設・辺野古新基地建設への弾圧を許さず、不当な逮捕者全員の即時釈放を求める声明

            フォーラム平和・人権・環境 共同代表  福山真劫  藤本泰成

 いつまで拘束するつもりだ。沖縄平和運動センターの山城博治議長ら高江や辺野古における基地建設に反対し行動する人たちが、傷害・公務執行妨害・器物破損などの取るに足らない微罪をでっち上げ、不当にも長期にわたって拘束されている。沖縄県民の願いである辺野古新基地建設反対の運動を萎縮させ、抗議行動と一般県民の分断を図ろうとするものであり、かつ、沖縄県と国が法律に則った裁判で争う基地建設に、国の立場に立って警察・司法が荷担するという憲法理念にも反する暴挙だと言わざるを得ない。
 
 さらに11月29日には、キャンプシュワブ入口においてブロックを積み上げたとする「威力業務妨害」という新たな罪状をでっち上げ、山城議長の再逮捕を含め4人を逮捕し、沖縄平和運動センターや辺野古の市民テントなどを強制捜査した。そもそもブロックの積み上げは、警察の監視下、警備態勢を敷かれたなかで、行われた行為であり、しかも、その後直ちに警察がブロックの撤去を行なっている。威力業務妨害罪の適用の要件を満たしているとは考えられない。10か月を経過した後の関係者の逮捕には、再開がもくろまれている辺野古新基地建設工事を、迅速かつスムーズに行おうとする計画的な意図があるとしか思われない。

 この間、海上や陸上での抗議行動では、抗議する市民に対する暴力的ともいえる排除が行われてきた。実際に肋骨を折られ、生命の危険を感じるような行為を受けた市民は多数いる。しかし警察官や海上保安官の処罰や謝罪は一切無い。警察権力の行使のはじめから、市民は犯罪者扱いされ敵視されている。

 旧憲法下での警察は、特高警察に象徴されるように、治安維持法などを利用した思想弾圧を行い、市民社会の政府への批判を押さえ込んだ。戦後、基本的人権の尊重と民主主義、国民主権を基本とする日本国憲法の下、民主的な公安委員会制度を確立し、人権と民主主義を守り、犯罪から国民の安全を確保する市民の警察に生まれ変わったのではなかったか。高江や辺野古の政府側に立った警察の行動は、警察法が規定する「公正中立」の原則に反し、市民が政府に向かって物言えぬ戦前の社会を再来させる、立憲主義をも崩壊させる蛮行である。
 
 沖縄県民は、選挙のたびに辺野古新基地建設に反対の声を上げ続け、そして勝利を重ねてきた。基地建設を強要している政権与党は、国政での沖縄選挙区からは一切排除されている。その意味を、沖縄県警はしっかりと把握し行動しなくてはならない。そして、警察は法の下に常に公正中立でなくてはならない。

 平和フォーラムは、山城博治沖縄平和運動センター議長ほか拘束している全員を、即時釈放することを強く求める。加えて、権力に屈せず沖縄県民とともに基地のない平和な沖縄のために闘い続ける。

投稿: OTSU  | 2016年12月 4日 (日) 07時16分

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