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2015年7月18日 (土)

安保関連法案が衆院通過

少し前の記事「問題が多い安保関連法案」で立憲主義や集団的自衛権に絡む疑問を提起していました。憲法学者の圧倒多数が「違憲」とし、国民の多数が反対している法案にもかかわらず、安倍政権は現有議席の多数をもって強引に衆議院を通過させました。そもそも安倍首相自身、「国民の理解は進んでいる状況ではない」と衆院安保特別委員会で答弁した直後、野党の反対を押し切って採決を強行しています。

このように国民多数の声を無視できる背景として、安倍首相らには次のような見方があるからだと思われます。国連平和維持活動(PKO)協力法の成立が取り沙汰されていた時、「憲法学者の8割を超える方が反対だったが、今日では約9割の国民からPKOに理解をいただいている」という国民意識の変化を指摘しています。要するに憲法学者や多くの国民は先見の明がなく、大局的な見方もできないと決め付けているような話です。

国民の生命や財産を守るため、この法案の成立は絶対欠かせないため、国民は私たち政治家の判断に従えという「上から目線」での発想が強いのだろうと見ています。さらに内閣支持率が下がっていますが、危険水域と言われる30%を切ることはなく、また回復できるとタカをくくっていることも考えられます。特に政党支持率には大きな変化が見られないため、来年夏の参議院選挙に向けた危機感も薄いのだろうと思っています。

いずれにしても安倍首相が集団的自衛権の行使に道を開く法案を成立させることで「抑止力が高まり、戦争を防げる」と信じていることは間違いないようです。しかし、本当にその通りなのか、国民にとって望ましい法整備なのかどうか、簡単に結論は導き出せないものと考えています。安倍首相はアメリカの戦争に巻き込まれることは絶対にあり得ないと言い切っています。

一方で、アメリカの上下両院合同会議の演説では「この法整備によって、自衛隊と米軍の協力関係は強化され、日米同盟は、よりいっそう堅固になります」と強調していました。「問題が多い安保関連法案」の中でも触れましたが、アメリカ側には「これから日本も一緒に戦ってくれる」という誤ったメッセージを発信してしまっているようです。意図的な使い分けなのか、思慮不足からの行き違いなのか分かりませんが、国内向けの「専守防衛という考え方はまったく変わりがありません」という国会答弁との落差が大きいように感じています。

地球の裏側まで自衛隊を派遣でき、加えて重要影響事態や存立危機事態の概念も曖昧であるため、安倍首相の「巻き込まれないことを確信しています」という説明には説得力や信頼感が乏しくなってしまいます。とりわけ集団的自衛権を行使するかどうかの線引きについて、あえて曖昧にすることで「抑止力が高まる」という説明も加えられています。一理もない考え方だとは決め付けませんが、結局、今回の法案が成立した後、集団的自衛権の行使について政府側にフリーハンドを与えるような話だと言えます。

中央公聴会では自民党推薦の外交評論家である岡本行夫氏が集団的自衛権の必要性を訴えています。海外での自衛隊の活動は一定の制約があり、岡本氏が指摘されるような矛盾や問題はあるのだろうと思います。したがって、そのような具体的な事例一つ一つを検証し、憲法の範囲内で解決できるのかどうか徹底的に議論するのであれば、その議論自体を批判される方は少なかったのではないでしょうか。

そもそも衆院安保特別委員会の浜田靖一委員長は法案を採決した後に「もう少し分かりやすくするためにも、(現行法の改正案を)10本まとめたこと自体はいかがなものかと思う」と苦言を呈していました。特別委員会での審議時間116時間も新法の国際平和支援法を加えれば1本あたり10時間程度となります。日本の行方を左右する非常に重要で多岐にわたる法案が、違憲かどうかをはじめ、いろいろ曖昧さを残したまま参議院に送られたことは本当に残念な話です。

昨年末の総選挙で多数を得た与党ですが、集団的自衛権の是非がどこまで認識されていたのかどうか甚だ疑問です。このような法案を意識しながら自民党に一票を投じた方は少ないはずであり、現時点での民意は明らかに各メディアの世論調査の結果が示すとおりです。多くの国民からの批判を受け、新国立競技場の建設計画を白紙にできるのであれば、この法案に対しても謙虚に耳を傾けて欲しいものです。

議会制民主主義は多数決で物事を決定していくシステムですが、意外にも日本の法律の大半は多数決ではなく「全会一致」で成立しているそうです。与野党がしっかり議論し、必要であれば修正を加えた上、各党が共通して支持する法案のほうが圧倒的に多いようです。また、与野党で法案に対して部分的に賛否が分かれた場合でも、そのほとんどは審議を打ち切ることについての与野党の合意があった上で採決していました。

法案の内容を巡って与野党の主張が真っ向から対立した場合、お互いに妥協の余地がありません。採決に付すだけの充分な議論ができていないとして、少数派である野党は採決そのものを拒否する場合があります。そのような場合、与党側である委員長の職権で与党だけでも採決を行うことができるようになっています。この委員長職権による採決は、慣例上きわめて例外的なものとして位置付けられているため、話し合いを続けることを拒否する非民主的な方法という批判を込めて「強行採決」とネーミングされているそうです。

今回、この重要法案が「強行採決」に至っていました。安倍首相は国会の会期を延長した際、「充分な審議時間を取って徹底的に議論していきたい。最終的には決めるべき時は決める。この議会制民主主義の王道を進んでいく」と述べていました。この「王道」は与党の現有議席の多さを「民意」とし、その「民意」に従った多数決のことを指しているように見受けられます。異論にまったく耳を貸さず、最初から「結論ありき」で多数決を考えているのであれば議論する時間が無駄です。いずれにしても多様な声を認め合うことも民主主義の基本ではないでしょうか。

多数決は議会政治のルールだが、何か引っかかる。その疑問に答えてくれたのが、名古屋大教授の愛敬浩二さん(憲法学)。「多数決はさんざん議論をし尽くした後にやむを得ず行う手段で、それ自体が民主主義の本質ではありません」 では、本質とは何か。「私たちの社会では、異なる意見や価値観を持つ人々が暮らしています。そこで何か一つの方向に進もうとすれば、当然反対意見が出る。だからきちんと議論しなくてはならない。少なくとも、少数派が『議論は十分したので今回はその案を受け入れる』と納得することは必要です。少数意見を尊重するのは、多数派の意見が誤りである可能性があるから。そして多数派には『自分が間違っているかも』という謙虚な態度が不可欠です」

多数派が誤った典型がナチス・ドイツ。国民の圧倒的多数の支持を得た政党が、ユダヤ人迫害などおびただしい罪を犯したのは周知の通りだ。では、国会での安倍首相の姿勢はどう考えるべきなのか。愛敬さんは「野党議員から米国の戦争に巻き込まれる危険性を指摘されると、安倍首相は『あり得ない』と自分の確信で否定するだけで具体的な説明をしない。また、民主党との党首討論で違憲の疑いを指摘されると、労働者派遣法改正案に反対する民主党議員が厚生労働委員長の入室を妨害したことをまず非難しました。これでは質問の答弁になっていません。異なる価値観を持つ人と議論を深めようという態度とはいえません」

一橋大教授の只野雅人さん(憲法学)も手厳しく批判する。民主主義の観点から特に問題視しているのが、安倍首相が、民主党の辻元清美議員に飛ばした「早く質問しろよ!」というやじだ。 「議論を重ねることで法案の不備や新たな論点が浮かび上がってくることが期待されているのに、その重要な役割を担っている野党議員への敬意が全くありません。議論を重視せず、『多数決で決めれば問題ない』という多数派の思い上がりが感じられます」。多数決に至るまでの議会制民主主義のプロセスを損ないかねない発言というのだ。

「自民党のおごり」も批判される。確かに、自民党は前回衆院選で半数を大きく超える議席を獲得した。しかし投票率は52・66%と戦後最低で、自民党の小選挙区の得票率は約48%。つまり、全有権者の約25%の支持しか得ていない。只野さんは「大多数の国民による支持ではなく、かつ支持者も全ての政策を白紙委任したわけではない。それなのに違憲と批判される法案を多数決で成立させることは、民意をくみ取った政治、つまり民主主義の政治とはいえません」 やはり強行採決はもってのほかのようだ。

上記は7月10日の毎日新聞夕刊の記事からの抜粋ですが、多数派には「自分が間違っているかも」という謙虚な態度が不可欠、本当にその通りだと考えています。最後に、TBSが自民党の国会議員402人に対し、安保関連法案に関するアンケート調査を依頼したところ回答者はわずか5人にとどまっていました。山本一太参院議員のブログには「参院がどれほどモメようと(仮に採決出来なかったとしても)、会期末(9月27日)までに衆院が3分の2で再可決するのは間違いない」と記されています。参院議員の立場で60日ルールを最初から肯定するような発言は現在の自民党国会議員の姿を象徴しているように感じています。

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コメント

久しぶりに書き込んでみます。

>異論にまったく耳を貸さず、最初から「結論ありき」で多数決を考えているのであれば議論する時間が無駄です。いずれにしても多様な声を認め合うことも民主主義の基本ではないでしょうか。
そうですね。では、民主党が政権を担っていた時代にはそう言った「ろくすっぽ審議もせずに強行採決」が頻繁に行われていたり、挙句の果てには「審議はないと知らされ野党国会議員が国会を去ったのを確認してから急遽与党+社民党だけで予算委員会を開いて勝手に採決」なんて事例もあったそうですが、この辺はどうお考えなのでしょうか?

>参院議員の立場で60日ルールを最初から肯定するような発言は現在の自民党国会議員の姿を象徴しているように感じています。
60日ルールを行使するかどうかは別として、「行使できる状態にする」ことは非常に大事なことだと思います。
そうでないと「異論にまったく耳を貸さず、最初から『廃案ありき』で牛歩戦術・牛タン戦術を駆使して会期切れ廃案」が狙えてしまいますからね。

P.S.
○議場へのプラカードの持ち込みって、どこの議会でも禁止事項だと思うんですけど、公務員的にその辺どう思いますか?
○採決終了後に持ち込んだプラカードを放置した挙句、そのことを批判されたら野球観戦のご家族を引き合いに出して釈明した国会議員がいるらしいんですけど、OTSUさん的にその辺どう思いますか?

投稿: KEI | 2015年7月19日 (日) 10時49分

○まず、ワタクシのスタンスですが、「必要性の論点からは、法制度の整備は必要」であり「違憲かどうかの論点からは、おそらく違憲」であり「内閣の案が最善かという観点からは、問題はある」と考えています。

○アレ?委員会採決のとき、民主党産は賛成したんじゃないのですか?だって「賛成の諸君の起立を…」ってとき、委員長を取り囲む形で=立ってた=じゃないですか。(棒読み

○議案の重さの違いを別とすると、民主党政権下の幾つかの「強行採決」の経緯より、今回のは遙かにマトモな「与党単独採決」だったと思います。

○プラカードの持ち込みが議院規則に牴触すると私は思いますが、当時は容認(黙認?)されてたようですので、「(一見プラカードにしか見えない)会議資料」を委員会室に持ち込まれたのは責められません。でも、委員会室に「(一見プラカードに見える)会議資料を捨てて帰られた」のには、心底呆れました。民主党さんのプラカードが散らかり放題に委員会室に散乱して捨てられてる様子は、一部ニュースで流れてました。議院規則は守るとか、資料を持ち込んだら持って帰るとかいう良識は示して欲しいです。”国民全体を代表する立場”なのですから。

○専守防衛の範疇で、アメリカとの同盟関係の強化に繋がる面は確実にあると思います。ただ、「あくまでも限局された集団的自衛権(の一部)」であって、フルセットの集団的自衛権ではないということは、関係諸国に誤解なく伝わるようにする必要があると思います。

○なお、今の自衛隊の装備では、「アメリカ軍に付き合って攻め込むことは、物理的に不可能」なのは事実です。「アメリカが積極的に撃って出る形の攻撃」に付き合わされることはないでしょう。というか、付き合いたくても付き合えません。

○公務員の方ならよくご存じでしょうが、「しなければならない」と「することができる」は違います。前者は義務規定、後者は権利規定であり、権利には行使しない自由がセットです。一応、行使しない自由はありますよ、法的には。

○この前の総選挙では、自民党の公約でした。知る機会はあったと思います。重要な政治課題ですよ。有権者も「選挙期間中は、公約を知らなかった」では済まされないでしょう。

○国立競技場のやり直しは、行政(内閣)の裁量ですが、法律案については立法(国会)の裁量です。国会法の規定上「衆院を通過した以上は、撤回する裁量は内閣にはない」ではありませんか。時系列を考えると、結果として法案通過後に競技場の問題を決めていますから、両者を同列には扱えないでしょう。国会法の規定により法案はもう撤回できないタイミングですから。

○議会制民主主義は、=終局的には=多数決で多数を採った意見を、みんなで守る政治体制です。どこまで議論を続けても、この本質は変わらないでしょう。多様な意見に耳を傾けることは必要ですが、最後は多数決による裁決をする政体ですので。というか、多様な意見を口にする機会を与えないまま強行採決した実績のある民主党さんがそれをいっても、説得力を感じません。

○なお、日本の憲法学者のほとんどは「自衛隊の存在そのものが違憲」だとしていますので、今回の法案が違憲だと仰るのは当然すぎるほどに当然でしょう。でないと、つじつまが合いませんから。

○また、「違憲と批判される法案」だからこそ、最高裁の判断で違憲かどうかを確定させるため、敢えて法律にするのも一つの方法ではないでしょうか?まぁ、日本の違憲立法審査権のシステムからすると、実際に執行された後でないと判断されないので、あまりこの論法は自分で言っておいてアレですが賛成は出来ませんが。

○60日ルールを肯定すること自体は批判できないでしょう。憲法に明記されていますし、否定することの方が大問題です。国会議員には憲法擁護義務があるのですから。別に審議を放棄するとは仰ってないのですし、今回の法案で審議を拒否した実績は、野党さんにこそありますしね。実際にどれだけ審議を重ねて仮に否決しても60日ルールで法律が成立するのは憲法上のルールです。議員さんも、それが判って参議院議員をされておられるのでしょうから、「60日ルールを肯定すること」自体を責めるのは詮無き事ではないでしょうか。事実ですし。

投稿: あっしまった! | 2015年7月19日 (日) 19時33分

KEIさん、あっしまった!さん、お久しぶりです。コメントありがとうございました。

民主党政権時代も「強行採決」が多かったことは承知しています。誤解されていないものと思っていますが、民主党の「強行採決」は支持し、自民党だから反対しているという立場ではありません。その上で日本の行方を左右するような重要法案を「違憲」の疑いが拭えないまま、国民多数の反対を押し切って「強行採決」に踏み切っていることに反対の意を表しています。

山本議員のブログでの発言ですが、衆議院とは一線を画した「良識の府」と言われる参議院の権威や役割を自らおとしめるような印象を私自身は受けていました。402人も自民党の国会議員がいながら表立って異論を唱えている現職が村上議員一人であることも含め、強い違和感を抱いていることを最後の段落に表わしていました。

委員会室へのプラカードの持ち込みは明確に禁止されていなかったようですが、確かにその行動の評価は大きく分かれがちです。たいへん大きな問題がはらむ法案を強引に採決される際、強い反対の意思をアピールする方法の一つとして、私自身は絶対ダメだったという評価ではありません。やはり個々人の法案に対するスタンスの違いによって評価は変わってくるように見ています。

ただ委員長への抗議を意を込め、プラカードは置いてきたようですが、この判断は誤りだったものと思っています。持ち込みまでの賛否は割れるかも知れませんが、置いてきたことまで擁護する方は少数派になるのではないでしょうか。また、このことを「野球観戦のご家族以下のマナー」とツイートしたのは長島昭久衆院議員ですが、ご自身も不適切な発言だったことを認めて謝罪されたようです。野球観戦のご家族は「マナーが悪い」と決め付けたような失礼な言い方でした。

投稿: OTSU | 2015年7月19日 (日) 22時43分

>たいへん大きな問題がはらむ法案を強引に採決される際、強い反対の意思をアピールする方法の一つとして、私自身は絶対ダメだったという評価ではありません。
そいつはちょっと聞き捨てならないですね。「議会で」「公務員的に」と一般論でお伺いしている以上、
「おたくの市議会ではプラカード持ち込みの可否を内容で判断しているのかい!?」
って突っ込まれたらどうするのか、と思わざるを得なくなりますので。
…まあそれは置いといても、
>持ち込みまでの賛否は割れるかも知れませんが、
と、「黙認していた以上今回の行為は咎め立てできない」ってのはともかく「今後も容認する」ってのはいかがなものかと思います。
曲がりなりにも禁止事項なのだから、再発防止等講じるべきかと思うのですが?

>誤解されていないものと思っていますが、民主党の「強行採決」は支持し、自民党だから反対しているという立場ではありません。
え?どういう「誤解」があるのか説明してもらっていいですか?民主党の「強行採決」を全部支持(黙認)しつつ、自民党の「強行採決」には反対しているってのは「事実」ですよね?

>その上で日本の行方を左右するような重要法案を「違憲」の疑いが拭えないまま、
僕もあっしまった!さんのスタンスを支持します。違憲ではあるのでしょう。ただ、違憲状態の解消のため憲法改正を行うべきであり、それがすぐにはできない以上この法案でつなぐことはやむを得ない、と思うところです。
>国民多数の反対を押し切って「強行採決」に踏み切っていることに反対の意を表しています。
公約を掲げたうえでの選挙結果(それもつい最近の)により民意が示されている以上、「国民の多数が反対している」と言い切るのは難しいかと思います。

投稿: KEI | 2015年7月20日 (月) 02時15分

ご無沙汰しています。みなさんお元気ですか?

 徹底した議論をなおざりにしていいはずはない。それは私も思います。

 徹底した議論に必要なのは議論しようとする態度、議論をかみ合わせようとする努力、意見が違う相手であっても、それを尊重しようとする姿勢、だと思います。
 以前この場でも割とよくあったと思うのですが、議論をする姿勢でなく、相手を中傷するため、あるいは小馬鹿にするためにコメントをするような態度の方については、私は取り合う必要を感じないのです。同じことだと思いませんか。

 そりゃ審議0日で採決しますって言えば強行採決って言っていいと思いますが、きちんと時間をとって、ちゃんと議論をした上で、その上で合意できなくて採決を行うことは当然で、強行採決と主張するのは自分たちの意見が通らなかったからだろうなーと思うだけなんですよね。

 時間が足りないと主張するなら、まず無駄な時間を削減すべきではないでしょうか?総理への漢字テストやカップラーメンの値段テスト、条文テストなどやりませんでしたか?もしやってないなら、審議時間は延長すべきだと私も思います。
そうでなく、無駄な質問してて時間が足りないとか言われたら、そんな風に無駄遣いしてたらいくら時間あっても意味ないでしょと思います。夏休みの宿題を最後の一週間まで放置するような大人には、期限伸ばしてくれ、と言う資格はあるのでしょうかね。

 私が悲しいなーと思うのは、きちんと勉強して、議論を尽くそうとする先生と、そうでない先生の落差がとても大きいことなんですよね。

与野党問わずですが、くだらないヤジを飛ばしたり、法案にあまり関係のないことを質問したり、ということは本当にやめてほしい。議員個人に関するスキャンダルなども、その委員会でなく、別に専門の委員会などをつけてそっちで議論してほしい。

 国民の代表として議論をするのだから、もっと真摯な姿勢を見せてほしいんです。オリンピックだとか、サッカーW杯だとか、そういう選ばれた人間が出ている場として振る舞ってほしいんですよ。
 

 誰でも票さえ集めればなれるとはいえ、国民の代表として、プロフェッショナルとしての真摯さが欲しい。そう思いませんか。

投稿: とーる2号 | 2015年7月20日 (月) 10時50分

ご無沙汰しています。

感情論、方法論が多く語られますがそもそもの法案の本質をもっと論じてもらい
たいと感じています。

そもそも背景としては中国は太平洋二分案など野望を持って文字通り虎視眈々と
邁進している。南シナ海の侵略真っ最中であり、国際社会も押さえきれない状況。
ここで好き勝手がまかり通れば次は尖閣、沖縄であることは明白でしょう。


安保法案の目的は、中国の現状変更という侵略行為に対する防衛をおこなう
ことであり、これをアメリカや周辺国を巻き込んでおこなうことです。
これがないと世界の警察官を放棄したアメリカが東アジアからフェードアウト
するリスクが高く、そうなったら最後、東アジアは中国に好き放題されてしまう
でしょう。

わたしは政府には、説明をわかりにくくしている表に出していない現実の脅威や
目的を隠さずにオープンに話して欲しいと思っています。たとえ中国を刺激する
としても。ちゃんと説明しないと国民には伝わらないので。


以上

投稿: たろう | 2015年7月20日 (月) 15時08分

う~ん。
採決に出席して、賛成者が起立する瞬間に、自分の席で、(プラカードに見える)会議資料を掲げるってのなら、まぁなんというか。

今回のプラカード事案は、「採決を欠席」なのに「委員会室から退出せず」に「委員長を取り囲んた」その上に「委員長に背を向けて、中継に入っていたTVカメラに向って掲出」した事案ですよ。

採決への抗議なら、委員長以下委員会の理事者に対してやれば良い。プラカードを掲げるなら、委員長以下委員会の理事者に対して行えば良いでしょう。

今回のように委員長以下の理事者に(文字通り)背を向けて、中継カメラに向って抗議するのが「国会議員のする正当な反対という意思表示の方法」とはとてもとても思えません。
もう一度いいますが、「あのとき、公式には採決を欠席してる」のですよ。だから起立していても賛成にカウントされなかったのです。

ワタクシ、中継を視ていましたが、「ホンキで政権の座に再び就くつもりがあるのか?あるとして・再び政権に就くとしてこんな調子で上手くいくとホンキで思ってるのか?」真剣に考え込みました。
もうホントに支持者の方も関係議員に諌言をしたほうが良いのではないかと真剣に思いました。「プラカード掲げてアピールするにも、真面目にやってくれ。採決に出席して反対の意思を示してくれ。採決で賛否を示すという重大な職責を放棄して、あの行為ではダメでしょう。今回のは見え透いたお遊戯にしか見えない」って感じで。

投稿: あっしまった! | 2015年7月20日 (月) 20時03分

書き忘れましたが。

「採決を欠席されてる」のですから、採決のときは「委員会の委員たる国会議員」ではなく、「委員会の傍聴人たる国会議員」だったのではありませんか?
委員会の委員たる立場でありながら、「採決を欠席して傍聴されていた」のではありませんか?

衆議院傍聴規則では、傍聴人がプラカードを掲げて委員長を取り囲む行為を認めているのですか?

ワタクシが批判するのはそういう姿勢なんですよ。職務を放棄して、職場で騒ぐのが国会議員のすることですか。
国会で採決に参加できるのは、選ばれた人間のみに許される特別なことですよ。それがこの態度ですか。これだけの重大議案に、選ばれた者として、国民の代表として、関与しているのですよ。

だから、プラカードで反対をアピールするなら、採決に出席して、自席で委員たる国会議員の立場で採決の瞬間に(賛成の議員さんが起立されるそのときに)おやりになればどうですか?と言ってるんです。

事案は非常に重たく、重大なものです。違憲性が正面から問われるような大事な大事な議案です。
だからこそ、欠席して、騒ぎ立て、散らかしっぱなしにするその姿勢を批判するんです。
単に、プラカードを掲げたことを批判している訳ではないのですよ。

投稿: あっしまった! | 2015年7月20日 (月) 20時33分

戦争法案の本質って言っても、違憲との指摘に合憲という
まともな根拠が返ってこないのだから、そこからだろう。

現行憲法では、集団的自衛権=他衛権は認められない
「周辺国が軍備拡張しているから国外で他国のために戦争をする権利を政府にくれ」
と言って憲法改正を提起すれば良いのですよ。
そういうスジを通さない滅茶苦茶をするから反対が多い。
憲法改正論者ですら反対している。

議論は議論する意思と能力が無いとできないけど
菅 義偉には意思が無いようだし、安倍 晋三には意思も能力も無いように見える。


中国が軍事台頭しているのは確かだけど、日本も年5兆円弱の予算をつぎ込んでいて
軍備拡張していてすごく強いですよ。それを忘れてるか無視してる連中が多いけど。

航空巡洋艦ミンスクがウラジオストクに配備されたときに
「ソ連の空母か日本海に」と喚いていたのだから
いずも型護衛艦=ヘリコプター空母が周辺国に与える
軍事圧力がどの程度が想像できないのだろうか。

尖閣は日本側が挑発した結果だし(どうして被害者面しているのだろう)、
中国が沖縄侵攻なんて、冷戦期に「ソ連が攻めてくる、明日にも北海道侵攻だ」
と喚いていた連中が居たけどもちろんそんなことは無かった。
今は「中国が攻めてくるー」と喚いている連中が居るだけだ。

投稿: ハルチャンド | 2015年7月24日 (金) 15時50分

KEIさん、とーる2号さん、たろうさん、あっしまった!さん、ハルチャンドさん、コメントありがとうございました。

私からお答えすべき点が多々あろうかと思いますが、新規記事の冒頭に記したような現状についてご理解ご容赦ください。今回指摘されたような論点について、機会を見て記事本文を通して掘り下げることも考えています。なお、新規記事はローカルな話題でしたが、最後は国政の話に繋がっていました(苦笑)。

投稿: OTSU | 2015年7月25日 (土) 16時43分

先日の国会での防衛大臣の答弁を聞いて呆れてしまった。内容は武器と弾薬についての問題だったが、ともあれ、武器を支援してはいけないが弾薬は良いらしい。しかし、弾薬がなければそもそも武器は役に立たないのでは?その後のミサイルは果たして武器か弾薬かとか諸々あったが、まるで幼児の言葉遊びのごとき馬鹿馬鹿しさで、あまりの語彙の乏しさや屁理屈に今の国会議員たちの資質の劣化に唖然とするばかりだった。

投稿: 名無しの嘆き | 2015年8月 6日 (木) 13時09分

名無しの嘆きさん、コメントありがとうございました。

新規記事を通し、改めて安保関連法案について掘り下げてみます。ぜひ、またご訪問いただければ幸いですので、よろしくお願いします。

投稿: OTSU | 2015年8月 8日 (土) 21時11分

確かに、日本の防衛予算は約5兆円ですが、実質的価値としては共和国政府の半分です。所謂「ワニの口」になっているのは事実ですよ。日本側は、冷戦期と比べて、実質的価値としては縮小してますから。

尖閣は、1992年に共和国政府が一方的に現状変更措置を執ってるんですよ。例の尖閣での漁船衝突事故は、相手側の主観としては”1992年の共和国政府による現状変更措置”からの流れ&正当化する理屈でもあるんです。種は相手方によって、23年前に蒔かれていました。
この相手方が先に動いた話は、あまり報道もされてませんし、外形的は変化がなかっただけに、受け止められ方も弱かった気がします。その実質的意味の強さとは反比例して。

そんなこんなで、日本人としても「日本側がけしかけた印象」が強まってみえるのは事実です。
ただ、相手方の現状変更措置は、民主党さんの行ったソレと比較して、目立たない。目立たないけれど着実に地歩を固めてるわけです。

いまでは、「沖縄全体」が盗まれた領土であって、取り返すのは”自衛的措置だ”って理屈で推して来てますからね、共和国政府は。
ただ、派手に表出しないやり方で着実に堀を埋めてってるだけの話で。

だから
「攻められてはいない」しかし「現実問題として、確実に獲りには来られている。むしろ明示的に攻めてこないだけになおさら老獪で難儀」と評価するわけです。
外形的に”日本側の挑発”に見えるように振る舞い、国際社会(日本の世論という空気にも)にそういう印象を伝播させることを狙って来てますから、対応は非常に難しい。
一方で着実に、”外形的には、そうとは見えない方法で”堀を埋めにかかってきてますから。

投稿: あっしまった! | 2015年8月 9日 (日) 17時59分

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