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2014年10月26日 (日)

組合役員の改選期、インデックス

カテゴリー別に検索できる機能を使うことなく、これまでブログの記事を積み重ねてきました。そのため、時々「自治労の話、2012年夏」のように記事本文の中にインデックス(索引)代わりに関連した内容のバックナンバーを並べています。その発展形として「○○の話、インデックス」を始め、「平和の話、インデックス」「職務の話、インデックス」「原発の話、インデックス」「定期大会の話、インデックス」「年末の話、インデックス」「旗びらきの話、インデックス」「春闘の話、インデックス」「コメント欄の話、インデックス」「非正規雇用の話、インデックス」「定期大会の話、インデックスⅡ」「年末の話、インデックスⅡ」「平和の話、インデックスⅡ」という記事が続いていました。

ちなみに「○○の話、インデックス」記事の冒頭に上記のような説明をなるべく掲げるようにしています。そのことでインデックス記事のインデックス代わりになるため、過去の記事を探す際、自分自身にとっても役に立つ整理の仕方となっています。今回、新たなカテゴリーとして「組合役員の改選期」という題材で以前の記事を整理してみようと考えました。毎年、秋に私どもの組合の定期大会があり、大会から大会までの1年間が組合役員の任期となっています。そのため、「定期大会の話、インデックスⅡ」と重複する記事が大半を占めてしまいましたが、「組合役員の改選期」に絞ったインデックスとしてご理解ください。

インデックス記事を投稿した際も必ずその時々の近況や思うことを書き足しています。今回も同様に「組合役員の改選期」に絡んだ内容をもう少し書き進めてみます。組合役員の担い手不足という悩ましい問題が恒常化し、紹介した上記の記事の中で様々な思いを綴ってきています。今年も11月12日に定期大会を控え、役員選挙の立候補が先週木曜日に締め切られました。いろいろ現職役員が努力しましたが、やはり執行委員の定数は満たせませんでした。来週火曜から信任投票が始まり、選挙広報が回覧されます。私自身の選挙広報に掲げた原稿の内容は下記のとおりです。

組合役員を長く続ける中で「組合は大事」という思いを強めてきました。経営者側の思惑だけで働き方が決められていった場合、昨今取沙汰されている「ブラック企業」の話につながりかねません。働く側の視点や声が反映された労働条件の維持向上が欠かせず、そのために様々な労働法制が整えられ、労働組合の役割が重視されています。

このような問題意識を踏まえ、組合組織の活性化や役員の担い手の問題に向き合ってきています。役員の担い手に関しては今年も様々な事情を乗り越え、改めて留任を決意された方、新たに手をあげてくださった方がいます。本当に心強く受けとめながら、今後、飛躍するための態勢をつなげられたものと考えています。新たな一年、様々な難題に対し、引き続き組合運動の先頭に立ち、全力を尽くす決意ですので、よろしくお願いします。

◎ 毎週1回更新しているブログ『公務員のためいき』の最新記事は「組合役員の改選期、インデックス」です。あわせてご覧いただければ幸いです。

毎年、限られた字数の中で組合員の皆さんに伝えたいことを端的に綴っています。言い尽くせない様々な思いや問題意識は週1回更新しているブログに託していますので、あわせて「公務員のためいき」を紹介する機会につなげていました。今回、最新記事のタイトルも掲げ、より注目いただけるような試みに努めてみました。選挙広報の原稿を提出した後、週末にブログ投稿のために自宅のパソコンに向かったところ、これまで「○○の話、インデックス」というタイトルの付け方だったことに気付きました。

選挙広報とは少し違う「組合役員の改選期の話、インデックス」というタイトルにすべきかどうか迷いましたが、前例にこだわらず選挙広報と同じ「組合役員の改選期、インデックス」のほうを選んでいました。閲覧されている多くの皆さんにとってマイナーでローカルな題材の中、さらにどうでも良い話にまで触れてしまい申し訳ありません。不特定多数の方々が訪れるインターネット上ですので言葉や表現方法をはじめ、いつもブログでの発言の重さを強く留意しながら投稿しています。

その結果、「分かりにくい」「まどろこしい」などという指摘を受ける時がありました。このあたりは「コメント欄の話、インデックス」に記しているような問題意識のもとに私なりの価値判断で当ブログを運営しているところです。それでも話題やテーマの選び方、他愛のない話を気ままに書き込む自由さがあるため、週1回定期的に更新することに対して義務感や負担感があまり生じず、このブログを長く続けられているものと思っています。このように「雑談放談」に流れがちな点が当ブログの特徴であり、ご理解ご容赦いただければ幸いです。

さて、前述したとおり今回も執行委員の定数は満たせませんでした。それでも退任者よりも新たな立候補者の数が上回り、何とか執行部全体の数は1名増やすことができました。その中で、先月開いたフリー懇談会の参加者の一人が新たに立候補します。私からの要請に対し、たいへん真摯に耳を傾けてくださり、立候補する決意を固めていただけたことに深く感謝しています。今後、「執行委員になってみたけどガッカリした」と言われないような執行部の運営に向け、よりいっそう気配りに努めていきたいものと考えています。

一気に組合役員の担い手を広げることはできませんでしたが、選挙広報に綴ったとおり「今後、飛躍するための態勢」は維持できたものと思っています。さらに減少するという「ジリ貧」状態だけは避けられ、来年以降、まだまだ働きかけによっては幅広い職場から多様な人材の担い手を見つけられる可能性があるという期待感を残せました。新たに立候補を決意された皆さん、いろいろな事情を抱えながらも引き続き立候補された皆さん、本当にありがとうございます。

また、今期で退任される皆さん、たいへんお疲れ様でした。いろいろお世話になりました。退任後も組合活動へのご理解ご協力よろしくお願いします。内向きな題材が、ますます内向きな話となり、たいへん恐縮です。上記のような言葉は実生活の場面で、それぞれ直接お伝えするものであることは言うまでもありません。ただ今までも当該の皆さんが当ブログを訪れてくださることも想定し、この場でも伝えたい感謝の言葉などは適宜添えてきています。

そして、申し遅れましたが、私自身、引き続き執行委員長に立候補します。選挙広報に託したとおり組合は大事、つぶしてはいけない、そのためには担い手が必要、ここ数年、そのような思いを強めながら委員長を続けています。本来、同じポストに同じ人物が長く務めることは好ましい話ではありません。きっと私が退任すれば、後任の新委員長を中心に組織はしっかり回っていくのだろうと思っています。大切な「バトン」を引き継ぐために努力しているつもりですが、ある面では割り切ることも必要な場合があるのかも知れません。

それでも今、退任することは責任ある対応に至らず、周囲からもそのように見られていることも理解しています。そのため、引き続き組織の基盤を底上げすることに全力を注ぎ、沈まずに大西洋を横断できるタイタニック号に整えた上で、次走者に安心して「バトン」を渡せるよういっそう努力していくつもりです。念のため、委員長職に何か特別な魅力があり、長年居座り続けているような見方をされた場合、それだけは即答で否定できることだけは付け加えさせていただきます。

一方で、現在の私自身が委員長の職責を100%担えているのかどうか、自信を持って肯定できない点があります。先日開かれた自治労三多摩の交流会の席で、私どもの組合の前委員長から「ためいきばかりついていないで、このような場に委員長にも出てきて欲しい」と話しかけられたことを副委員長から聞きました。職務との両立に全力を尽くしていくことは言うまでもありませんが、個人的な家庭介護の負担もあるため、夜間や休日の行動に一定の制約があります。

8月末の記事「リベラルじゃダメですか?」の冒頭にも記しましたが、決して自治労と距離を置こうと考えている訳ではありません。私どもの組合内の役割分担や私自身に制約がある中での優先順位から、運営側に回りがちな連合の取り組みに比べ、自治労の催しには顔を出せない場合が多くなっています。重要な場に参加できないこともあり、たいへん申し訳なく思っています。そのよう事情を抱えていますが、このブログ「公務員のためいき」は自宅で書き込めるため、無理なく毎週続けることができています。前委員長の冗談めかした言葉だったのかも知れませんが、気になりましたので一言添えさせていただきました。

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コメント

金曜日の夜なので、今週への影響は実質ないものと推測してコメントします。

執行委員が出せないならば、現執行部で出せるように規約を改正してしまえばよいのです。
定数を減らすか、執行委員の選出方法を変えるかどちらかです。

思い切って、波風立たせて、白黒はっきりさせたほうが、悩みはひとりにとどまらなくなりますよ。
実際、定数不足で労使交渉などで苦心されているのであれば、みんな考えてよ!もありです。
立候補方式ではなくて、組合側のマドをやるわけですから、各部署でマドとなる人が必要だとして、部署ごとに定数を割り振った上で「互選」にして強制選出すれば、あっという間に、定数の悩みは解決できるように思います。

いや、そういうたぐいの改善改革ができない方々が執行部でいらっしゃるのは、組織の硬直化現象でしかないです。
そういう方々が、旗振って、労働環境の改善だとか、職員代表であるわけですから、言えるのかなと。
労使交渉に持ち込む前に、身内の改革でしょ?と思う組合員さんは多いのではないでしょうか。

ま、外野からの戯言と思ってください。耳の痛い話だとは思いますが。

投稿: でりしゃすぱんだ | 2014年10月31日 (金) 20時58分

OTSUさん。

記事ではOTSUさんが、家庭の事情から職務から組合活動までひとつに引き受けて、あっぷあっぷのようにも読めるのです。
ならば、組合活動部分については、権限分散して、無理を減らせばいいのです。もうやっていることだとは思います。
委員長をやめるということは、OTSUさんのネームバリューもあるのでしょうから無理だとして、他に組合員はたくさんいるのですから、ひとりで抱え込まずに、分散化して負担をさらに軽くすればいいのです。
全員で組合活動(全員野球?)をやるという方針を作ってしまえば、ついてこれなくなる組合員もでるでしょうが、実態に合った、執行部集中型ではない組合活動もできなくはありません。
10万人単位の単組ならともかく、想像するに1千人程度の単組なら、小回りは効きます。

と、OTSUさんの苦心する姿を想像しながら、外野の戯言の追加です。

投稿: でりしゃすぱんだ | 2014年11月 1日 (土) 08時06分

でりしゃすぱんださん、コメントありがとうございました。

現状に見合った定数の削減、職域ごとに執行委員を強制選出する方式への変更など、すでに執行委員会で議論を重ねています。特に後者の方式を強く推す役員もいますが、組合に加入するかどうか自体が任意とされている中、私自身をはじめ、大半の役員は容易に切り替えられないという見方を抱えています。それでも変えなくてはならない場合、組合役員の負担問題も同時に検討すべきものと思っています。

この記事の最後に記しているとおり組合内の役割分担があり、ことさら私にだけ負荷がかかっている訳ではありません。そもそも組合活動は組合役員だけが担うものではなく、担え切れるものでもありません。組合員一人ひとりの力を結集し、大きな力にしていく「全員運動」を理想としています。でりしゃすぱんださんの今回の指摘や提起はまったくその通りであり、その上で、どのように現状を改善や底上げできるかどうか試行錯誤を繰り返しているところです。

でりしゃすぱんださんのブログに少し前からアクセスできなくなり、他のブログに投稿されたコメントをすべて削除されたり、一度投稿されたブログの記事内容も気になっていましたので、どうなさったのか心配していました。「金曜日の夜なので、今週への影響は実質ない」というお気遣いだったことが分かり、お元気そうで何よりです。ぜひ、投稿のタイミングなどは気になさらず、気軽にお付き合いください。なお、ブログを閉鎖されたようであれば相互リンクから外させていただきますが、どう致しますか。

投稿: OTSU | 2014年11月 1日 (土) 21時33分

OTSUさん。
どこかのブログでコメントを削除したことがあるかもしれませんが、私のサイトの閉鎖との、直接の関係はありません。
誰が書いたかもしれぬ駄文のために、理由を説明することはないと思っています。
ご心配をおかけしたのであればお詫びいたします。大したことではありませんから、ご心配には及びません。
サイトについては、現在、再開させる時ではないと考えています。
そのため、こちらのブログで相互リンクとしている部分、トラックバックの部分を、お手間でなければ削除をお願いいたします。

投稿: でりしゃすぱんだ | 2014年11月 1日 (土) 22時32分

でりしゃすぱんださん、さっそくレスありがとうございます。

了解しました。相互リンク、トラックバック、削除させていただきました。なお、もともと理由などを問うつもりありませんでしたので気になさらないでください。

投稿: OTSU | 2014年11月 1日 (土) 23時03分

いつもおつかれさまでございます。
役員改選おつかれさまでした。

役員の顔ぶれにいつも思うのは、本当にふさわしい方が選任されているのか否か?
ということです。

そう大きくない組織とは言え、もう少ししかるべき論客、ブレーンがいるのではないか?
といつも感じております。

OTSUさんも御役目お忙しいことと存じますが、後継者ふくめ、そのような凄腕役員たりうる
人材のリクルートもされてはいかがでしょう。(もう、されているのかもしれませんが)

私自身、役員にも関心をもったことがありましたが、いささかトウがたってしまいました…

さりながら、現下の理不尽な末端泣かせの風潮や、無茶な人員体制のおしつけ等、
当局の冷たい振る舞いには泣いておりますし、何とかしなければいけないと思っています。

一方で、組合の戦術的にも、まずいところもあります。
一部の職員のみの意見聴取をし、本当に事態の本質をわきまえている
職員からの聞き取りは全く行わないまま、的外れな意見申し入れや交渉等を展開し、
(一部執行委員にもこのような方がいらっしゃいます)
「一部組合員の的外れな主張をうのみにした、管理者からの理不尽な叱責」を受けている
組合員もいるのです。これではいわば同志討ちです。

組合員は最末端の職員ばかりでなく、気鋭の短期主任や係長職にもいることをゆめゆめお忘れなく…
そして、彼らをブレーンとして活用してこそ、真の建設的な組合活動となることを信じております。

OTSUさんの真摯な取り組みには敬服しているだけに、広く、そして時に深くしかるべき人間の声を
吸い上げて、組織を良くしてくださいますよう… 心よりお願い申し上げます。


投稿: 一労働者 | 2014年11月12日 (水) 22時20分

一労働者さん、コメントありがとうございました。

私自身も含め、長所や短所を抱えながら任務と向き合っています。それぞれの短所は一人ひとりの支え合いで補っていければと考えています。その上で、ご指摘のとおり広く組合員の皆さんの声を吸い上げながら、より良い組合組織に高めていけるよう努力しています。

なお、例示されている至らなさについて、改める点があれば改めていかなければなりません。もし差し支えなければ、もう少し詳細をお聞かせ願えれば今後留意していく反省材料に繋げられます。この場ではなじまないものと思いますので、直接お声かけいただければ幸いですのでよろしくお願いします。

投稿: OTSU | 2014年11月15日 (土) 21時11分

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