市議選まであと1か月
右サイドバーのプロフィール欄に記しているとおり当ブログは管理人名を「OTSU」とし、匿名での投稿を続けています。知り合いや私どもの組合員の皆さんらに対しては匿名という位置付けになりませんが、素人ブログの一般的な流儀に従って実名は伏せています。このあたりは以前の記事「再び、コメント欄雑感」の中でも説明していました。勤めている自治体名も伏せていますが、記事の内容などから簡単に特定できてしまうはずです。その意味では今回の記事タイトルもその一つに数えられるのではないでしょうか。
必ずしも隠し通さなければならない訳ではありませんが、個人の責任によるブログ運営の一般的なセオリーにそったものとしてご理解願えれば幸いです。ちなみに私どもの自治体は市長選、市議選、都知事選、都議選、すべて統一地方選挙から外れた独自の日程で施行されます。唯一、都知事選が統一地方選挙で行なわれていましたが、一昨年末に石原元都知事が辞職したため、すべて独自の日程となりました。
市議選は過去に解散があり、統一地方選から外れ、来月22日に投開票日を迎えます。これまで市議選に絡んだ記事として8年前には「頭の中は市議選モード」「市議選闘争、いよいよ本番」「豪州戦は残念、でも市議選は!」「応援した候補者が当選」があり、週に複数回更新していた時期だったため、2週間で4回も投稿していました。4年前には公務員組合の政治活動の是非が当ブログのコメント欄で取り沙汰されている中、「あえて市議選の話題」という記事を投稿していました。
4年前の記事を読み返してみましたが、組合が市議選に推薦候補を立てる意義や私自身の問題意識は基本的に変わっていません。したがって、今回の記事でも当時の内容を焼き直したような記述が並ぶことをご容赦ください。それでも最近の話題や動きを踏まえ、4年前には触れていない内容や論点も書き込んでいくつもりです。まず何よりも「再び、地公法第36条と政治活動」という記事を綴っているとおり組合活動の範囲内で選挙に関わる取り組みを進めています。
その中でも、私どもの組合にとって市議選の取り組みは最も身近で重要な位置を占めています。市職員の労働条件は労使交渉で決める原則とともに議会で定める条例に基づくことも原則とされています。そのため、市議会の中で連絡を密にできる議員の存在は非常に重要です。このような意義を踏まえ、私どもの組合は昨年11月の定期大会で市議選における候補者の推薦を決めていました。私どもの組合の元委員長で民主党から公認を受け、7期目に挑まれる候補予定者です。
今回、定数28に対して35名前後が立候補を予定し、前回までと同様、泡沫候補が皆無に近い中、現職複数名の落選が噂される激しい選挙戦の見通しです。特に4年前に比べ、党の支持率が下がったままの民主党系の現職は一段と厳しい情勢だと言えます。私どもの組合が推薦している市議も、その一人であり、たいへん厳しい局面であることを覚悟しています。昨年からインターネット選挙も解禁されていますが、その推薦市議の名前を知ってもらう一つの機会と考えれば、実名を示すという選択肢もあり得るのかも知れません。
これまで当ブログでは選挙に関わる記事内容を数多く投稿しています。私自身、まったく問題のない明確な線引きを意識しながら書き込んでいるつもりですが、固有名詞を出すことで余計な誤解を招く心配もありました。とりわけ市議選は、より身近な選挙戦であり、より慎重になることが必要であり、これまで一度も固有名詞を示したことはありません。一般論として組合が選挙に取り組む意義やその妥当性を不特定多数の皆さんに訴えてきました。同時に組合員の皆さんに対しては、市議選の取り組みが重要な組合活動の一部であるため、このブログで取り上げることで意義や位置付けを改めてアピールする機会にしてきました。
特に選挙に関わる方針は組合員の皆さんへ押し付けるべきものではなく、その重要性や意義を訴え続けることによって、ご理解やご協力を求めていくべきものだと考えています。そのため、組合ニュースなどを通し、きめ細かく丁寧な情報発信に努めているところです。また、このブログは自治労都本部や連合三多摩の関係者の方々からも閲覧いただいていますが、やはり管理人「OTSU」は匿名という位置付けにはなっていません。そのような関係性を踏まえ、先日、自治労都本部の中央委員会で私から出席者の皆さんに呼びかけた要旨を改めて掲げさせていただきます。
今回、このような「お願い」をお配りさせていただきましたが、組合活動の領域は多岐にわたり、一自治体の議員選挙に大きな力は割けないものと受けとめています。さらに組合員の意識が多様化し、選挙闘争そのものの位置付け、個人情報の取扱いやコンプライアンスの問題など留意すべき点が多々あるものと認識しています。そのため、あくまでも今回の「お願い」は各組合それぞれが対応できる範囲内でご協力願えればと考え、自治労都本部の了解を得て、たいへん勝手ながら中央委員会の受付でお配りさせていただいたところです。
その上で、今回の市議選に向けた意義についても少しだけ触れさせていただきます。私どもの組合が推薦する市議は市議選を通して「公契約条例」「脱原発依存」「平和主義」の重要性、防災・減災対策の一環として自治体職員の態勢充実など、自治労の志向する政策の実現をめざしています。そして、何よりも推薦市議は、在住する自治労組合員の声を地元市政へ誰よりも的確に届けられる存在です。また、各自治体に自治労組織内議員を送り続けることは、連合東京や民主党との関係において自治労全体の影響力維持の問題にもつながっていくものと考えています。ぜひ、このような趣旨のもと可能な限りのご協力をよろしくお願いします。
もちろん上記はブログ用に実名を伏せた記述に改めています。自治労都本部からの推薦を得られているため、在住組合員の有無に関わらず、出席された組合すべてに受付で封書を配らせていただきました。その中には公選ハガキを同封し、ご協力いただける場合は6月5日までにご送付くださるようお願いしています。さらに各組合のニュース等を通し、この市議選について、自治労都本部推薦候補について、少しでも触れていただけるようでしたら何よりなことであることもお願いしていました。
そして時節柄、私どもの組合も推薦している地元選挙区の衆院議員である長島昭久さんとの関係性についても中央委員会の檀上から一言触れさせていただきました。お配りした封書の中には推薦市議の政策リーフレットを同封していました。そのリーフレットには長島さんからの応援メッセージも掲げられています。なお、このブログは匿名を基本としていますが、よくマスコミなどに顔を出されている有名人や政治家の方は特に名前を伏せていません。そのため、これまで長島さんをはじめ、主に国会議員の方々は実名で登場していました。
直近の記事は「憲法記念日に思うこと 2014」「もう少し集団的自衛権の話」「もう少し集団的自衛権の話 Part2」で、長島さんのことも取り上げていました。するとご本人から非常に丁寧なコメントをお寄せいただいていました。たいへん貴重なことですので興味を持たれた方は、ぜひ、リンク先のコメント全文をご覧いただければと考えています。長島さんからのコメントに接し、私自身、理解の深まった部分や様々な問題意識について「なるほど」と思う点も多々ありました。
日本国憲法の「平和主義」を大切にしたいという総論は同じでも、そのための手法や各論において個々人での考え方は枝分かれしがちです。その際、お互い自説の「正しさ」を声高に主張するだけでは「溝」が広がるだけだろうと考えています。違いは違いとして認め合って、信頼関係を維持した中で議論できる関係性が重要であるはずです。このような問題意識を添えた上、中央委員会の檀上で私からは推薦市議と長島さんとの関係性も、率直な意見を交わし合える信頼関係があることを強調させていただきました。
6月22日の市議選まで残り1か月を切りました。選挙に関しては様々な制約があり、その中でも公務員の組合は特に注意しなければならない点が多々あります。推薦候補者の勝利は不可欠ですが、法令順守はもっと重要であり、アクセルと同時に必要に応じてブレーキを踏むことも意識しなければなりません。とは言え、このような発想が必死さの不足という見られ方につながらないよう過剰に萎縮せず、これからも公務員の組合として取り組める範囲内で全力を尽くしていくつもりです。ぜひとも、組合員の皆さん、関係者の皆さんからのご理解ご協力をよろしくお願いします。
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