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2013年10月19日 (土)

若手組合員との懇談会

箱根駅伝の出場をめざしたランナーが市内を駆け巡った土曜日、その傍らを抜けながら私自身は担当地区を自転車で駆け回りました。現地に向かう途中、シードが常連だった出身校の旗を予選会の場で目にした際、往路で途中棄権した残念な場面を思い出していました。前々回記事「社会保障・税番号制度」の冒頭に「徴税吏員の職務の話では滞納繰越分と合わせ、現年度分についても目配りが必要な時期を迎えています」と記していましたが、今月から月1回ペースで休日訪問催告のための出勤が続きます。

同じ記事で「組合の活動では様々な点で多忙な季節となり、来月上旬には定期大会も予定されています。定期大会までが組合役員の任期となるため、例年通り新しい執行部体制に向けて悩ましい日々が続きそうです」とも綴っていました。これまで「喜怒哀楽、組合役員の改選期」「組合委員長のためいき」「タイタニックにならないように… 」という記事を投稿し、組合役員の担い手の問題について触れてきました。

このブログを閲覧されている多くの皆さんにとって、まったく興味のわかない話題だろうと思っています。一方で、同じような悩みを抱えている組合関係者の方も決して少なくないのかも知れません。いずれにしても組合活動に関わる題材を気ままに選択しているブログですので、たいへん恐縮ながら今回の記事でも内向きでマイナーな話を書き進めさせていただきます。まず「組合は大事、だから幅広く、多くの担い手が必要です!同時に貴重な経験を積める組合役員、ぜひ、手を上げてみませんか?」という見出しを付け、最近発行した組合ニュースの内容を紹介します。

定期大会から定期大会までの1年間が組合役員の任期です。今年も11月8日に第68回定期大会が開かれるため、その直前に組合役員の選挙が行なわれます。詳しい日程等は選挙委員会から改めてお知らせしますが、あらかじめ組合役員、とりわけ執行委員の担い手の問題について、組合員の皆さん全体に呼びかけ、ご理解ご協力を訴えさせていただきます。

公務員やその組合をとりまく情勢が厳しくなる中、労使課題で後退せざるを得ない局面が増えています。そのため、苦しい決断を下さざるを得ない時、組合役員が思い悩む場面も少なくありません。その上、定例の執行委員会は隔週水曜夕方の開催であり、プライベートな時間が割かれる面もあり、積極的に執行委員へ立候補する組合員の少なさはやむを得ないものと受けとめています。

一方で、組合員から人員アンケートや職懇等で寄せられる組合への期待は非常に大きなものがあり、よりいっそう労使交渉の大切さが高まっています。したがって、組合の責任や役割を充分に全うしていくためにも、やはり日常的な組合活動の基本を担う執行部の充実が欠かせません。ぜひ、このような情勢や趣旨にご理解いただき、組合員の皆さん一人ひとりのご協力を何卒よろしくお願いします。

なお、執行委員を務めることで、日常的な仕事だけでは経験できない貴重な機会を得られます。2週間に1回開く執行委員会を通し、身近な労使課題をはじめ、自治労や連合に関する幅広い情報が得られます。自分の職場以外の組合員の皆さん、さらに自分の勤める市役所以外の方々と交流できる機会も多くあります。

団体交渉の場では副市長や教育長に対し、自分自身の考え方や思いを直接訴えることもできます。貴重な組合費による限られた予算の範囲内とは言え、組合役員一人ひとりのアイデアや企画を形にしやすく、その成果や手応えを即時に実感できる経験を積んでいけます。何よりも組合員の皆さんから「組合があって助かりました。ありがとうございました」という声をかけられる時も少なくありません。

現在管理職となっている組合役員OBの皆さんも含めて「たいへんだったけど、やって良かった」という言葉が多く寄せられています。ぜひとも、少しでも関心のある方は最寄の組合役員までお声かけください。場合によって、各職場での集まりの際に呼びかけさせていただくことや、個別にお話をさせていただくこともありますので、ご理解ご協力をよろしくお願いします。

その組合ニュースの最後に記したとおり最近、いくつかの職場の集まりで以上の点について直接訴えていました。さらに先日、今回の記事タイトルに示したとおり若手組合員との懇談会を開きました。このように改めて記すと若手組合員とのコミュニケーションが日常的に不足しているように見られがちです。正直なところ強く否定できない現状であり、あえて今回、組合に対する印象やイメージ、組合に期待したいことや要望などを若手組合員に直接尋ねてみる場を設けてみました。

意識的にあまり広げた会とせず、少人数で率直な意見交換ができるような場に努めてみました。組合執行部側は私と執行委員一人で臨み、若手組合員側も三人というこじんまりとした雰囲気で開くことができました。議長経験者に限った訳ではありませんが、結果的に職場委員会の現議長二人(男性と女性)と前議長(女性)という顔ぶれで、ここ数年の間に入所された二十代の皆さんの参加を得られました。ちなみに職域ごとに選出される職場委員は1年ごとの輪番制が定着し、若手組合員が担う傾向は昔からの習わしとなっています。

職場委員会の定数80名ほどの中から議長を引き受けていただき、今回のような懇談の場にも出席くださる三人ですので、もともと積極性のある皆さんだろうと思います。したがって、その日の懇談会は非常に貴重な場となりました。それぞれ本当に率直な見方や感想を示していただき、笑い声もまじえながら懇談は1時間を超え、いろいろ盛り上がった会となっていました。

このブログのコメント欄を通し、組合や自治労を嫌う声を多数耳にしてきました。そのような声は私どもの組合員の皆さんの中でも潜在化しているものと見ていました。ある一定の先入観があって、できれば組合と関わりたくないと考えている若手組合員が多いのではないか、そのような見方を私自身は強めていました。今回の懇談会に参加された三人の方が全体の意見を代弁している訳ではありませんが、私自身の見方は少し誤っていたようです。

市役所に就職し、ほとんどの職員が組合にも入っているため、自治労に所属している市職員組合というものをよく知らないまま組合員になっていた、そのような話を三人が揃って述べていました。入所した時点で歓迎会を兼ねた組合の説明会を開いていますが、通り一遍な場にとどまっていることも仕方ありません。日常的な組合のことを伝える手段として組合ニュースがあり、赤い枠で印刷されているため、それは三人とも目を通されていました。

労使交渉の背景や経緯などをきめ細かく載せた機関紙を年に数回発行していますが、女性組合員の一人はその存在さえ把握されていませんでした。「労使交渉があったから、このような結果になった」という情報も、紙媒体中心では充分に伝達できていない現状がよく分かりました。組合に対する印象やイメージについても三者三様の言葉で語っていただきましたが、共通するのは「組合のことがよく分からない」というものでした。

あわよくば三人の中から執行委員に興味を示していただければという「下心」もあった懇談会でしたが、三人からすれば「よく分からないのに判断できない」という段階の問題だったようです。組合とは距離を置きたい、できれば関わりたくない、そのようなレベルの話以前として「よく分からない」という言葉がキーワードになりました。ただ今回のような場に顔を出してくださる皆さんでしたので、協力できることは協力していきたいという前向きな姿勢も見せていただいています。

また、率直な疑問や質問に対し、こちらから答えていく場となっていましたので「いろいろ勉強になって良かったです」という感謝の言葉も寄せられていました。結局のところ今回のようなフェース・ツー・フェースの場をいかに多く持てるかが重要であり、紙媒体が主体となる伝達方法で組合の認知度を高めていくのは非常に難しいという印象を持ちました。一昔前であれば一時金闘争が夏と冬にあり、組合員全体に共通する課題での座り込みや職場集会などが目白押しでした。

そして、皆が結集すれば大きな成果も出せる時代であり、それらの取り組みを通し、おのずから組合役員の顔を覚え、組合活動を身近に意識できる雰囲気があった頃でした。しかし、様々な意味で今はそのような時代ではありません。とは言え、組合の存在価値が薄まった訳でもなく、ある面ではもっと高めなければならない厳しい局面だろうと思っています。そのためにも組合ニュースで記したとおり組合役員の担い手の問題は深刻です。

それでも今回、若手組合員との懇談会を通し、悲観的な思いよりも、希望的な見方や糸口をつかみかけたように受けとめています。ごく一般的な感覚で組合員になった皆さんの中から、もっともっと多くの方が組合役員を担っていただけることを願っています。そのためには、もっともっと組合の役割などを分かってもらうための工夫や丁寧さが必要なことを今回の懇談会を通して知り得る機会となりました。

最後に、笑いに繋がったエピソードです。このブログのことを尋ねたところ、残念ながら三人とも知りませんでした。「私の一冊」で記したような経緯があり、時々、組合の機関紙等で紹介していましたが、紙媒体の不充分さを感じ取る事例の一つだったようです。ただ意外な展開があり、説明を加えていくと男性組合員の方が「えっ、よく見ているブログですよ」と驚かれていました。「公務員の給与削減」などという検索ワードから訪れていたため、管理人が私だったことを知って驚かれたという展開でした。

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コメント

体調不良でダラダラと過ごしてるこの週末ですが、同じような経験が私も先日ありました。

出来るだけニュースで知らせようとはしてますが、
それでも若い子たちに「何をしてるかわからない」と簡単にズバッと言われると…難しいですね

投稿: 働く者改め「とある地域の自治労組合役員」 | 2013年10月20日 (日) 14時03分

毎年のことですが、役員選出など本当に大変ですね。私も業務の一部でOTSUさんと同じく訪問等の業務(件数はとてもOTSUさんの数には及びませんが)をしていますが、
なかなか骨が折れますね。私の職場では、今現在、採用(全国規模でも本当に少ない状況です)がない状態ですので、「若手組合員」の平均年齢も高齢化しています。
新規採用が再開して懇談会等を通じて組合活動ができる日がくればいいなと今回の記事をみて感じました。

投稿: ためいきばかり | 2013年10月20日 (日) 20時54分

とある地域の自治労組合役員さん、ためいきばかりさん、コメントありがとうございました。

組合のことを少しでも分かってもらうため、紙ベースを中心に「量」で努力しても効果が薄いことを改めて気付く機会となりました。伝え方の「質」や工夫が大切であり、今後、そのような点に留意していくつもりです。また、声をかけられる若手組合員が大勢いること自体、恵まれた話なのかも知れませんね。それでは急に寒くなっていますので、お体にはご注意ください。

投稿: OTSU | 2013年10月20日 (日) 20時57分

あえて言います
なんて卑屈なんだ
若い組合員なの労働条件は、いままでの先輩の努力でもある
なぜ言わない?
特にやめた年代から50代までの頑張りだ

それも言わずに当局?に迎合する・・・
それでいいのかね
そんな考えが組合をダメにする

ダメな職員を救い
頑張る職員をスポイルする
それが、今の組合をダメにしている
それを続けても、組合が存続するのか
でもそにんな組合は、本当の労働組合じゃない

よく現実を考えるべきだ

投稿: 元役員 | 2013年10月26日 (土) 21時16分

元役員さん、コメントありがとうございます。

申し訳ありません。たいへん恐縮ながら理解できない点が数多くあります。今回の記事内容を読まれた元役員さんが憤り「いままでの先輩の努力でもある なぜ言わない? 特にやめた年代から50代までの頑張りだ」という苛立ちを示されていることは伝わってきます。ただ「なんて卑屈なんだ」と批判されてしまう点には釈然としないものが残ります。

特に「それも言わずに当局?に迎合する・・・それでいいのかね そんな考えが組合をダメにする ダメな職員を救い 頑張る職員をスポイルする それが、今の組合をダメにしている それを続けても、組合が存続するのか でもそにんな組合は、本当の労働組合じゃない」という見方に繋がってしまうことがよく分かりません。

最後の「よく現実を考えるべきだ」という問題意識は私自身も強く認識しているため、いろいろ試行錯誤や自問自答を繰り返しています。その一端をブログの中で取り上げる時が多く、今回の記事もその問題意識を踏まえた現実の組合活動の中での一コマを紹介していました。

私の理解力や危機意識の乏しさから生じているギャップなのかも知れませんが、今回の元役員さんのコメントに対する率直な印象は以上のとおりでした。なお、新規記事は今回の記事の続きに位置付ける内容を予定しています。またご訪問いただければ幸いですので、よろしくお願いします。

投稿: OTSU | 2013年10月26日 (土) 21時54分

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