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2013年10月27日 (日)

引き続き執行委員長に立候補

台風27号の接近に備えた金曜の夜、深夜には強い揺れがあり、目をさましていました。テレビをつけると福島県沿岸などに津波注意報も出されていました。その時点で地震や台風による大きな被害の情報は入っていませんでしたが、自然災害は人間の手でコントロールできないという思いを改めて巡らす機会となっていました。台風と地震、同時に襲われる事態を想定した防災計画も必要であり、ネットで検索したところ「日本における複合災害および広域巨大災害への自治体対応の現状と課題」という論文などがあることも知りました。

自然災害に見舞われた際、いかに被害の最小化に努められるのか、その視点での対策を中心にせざるを得ない現状です。遠い将来、台風や地震を発生させないという驚異的な科学の進歩があり得れば、たいへん喜ばしい話だろうと考えています。いつものことながら記事タイトルから離れた内容の書き出しとなっています。「日記・コラム・つぶやき」をカテゴリーとし、サブタイトルには「雑談放談」という言葉も付けたブログであるため、取りとめのない話が多くなりがちですがご容赦ください。

さて、前回記事「若手組合員との懇談会」の中で触れたとおり私どもの組合の役員選挙が始まります。残念ながら今回も執行委員の定数は満たせませんでした。したがって、組合員から過半数以上の賛同を求める信任投票となります。執行部全体の総数で見た場合、1名減ってしまいましたが、何とか1名減で踏みとどまれたという見方が正直な感想です。今期で退任の意思を示された方が複数名いる中、選挙が告示された段階でも新たに立候補を予定されている方は皆無でした。

そのような中、立候補受付の締切日直前、二人の新しい顔ぶれの方から執行委員の立候補届を出していただきました。一人は私と同じ職場で、いつも組合に関することで率直な意見を寄せてくださっている方です。私自身、組合の活動や方針に対し、組合員の皆さんの中に様々な見方があって当たり前だと思っています。だからこそ、執行部を構成するメンバーも多様な人材が必要であることを組合役員勧誘の際の説得材料の一つとしています。

このような言葉に理解を示していただき、執行委員の立候補を決めてくださったものと考えています。二人とも執行部の平均年齢を確実に引き下げていただける方であり、二人の加入は執行委員会の雰囲気を変える要素があるようにも感じています。一方で、「執行委員になってみたけどガッカリした」と言われないよう今後の執行部の運営に向け、二人を直接勧誘した私自身の責任は、より重いものと認識しています。

土壇場での二人の加入は来年以降、まだまだ働きかけによっては幅広い職場から多様な人材の担い手を見つけられる可能性があるという手応えにも繋がっていました。いずれにしても新たに立候補された二人をはじめ、いろいろな事情を抱えながらも引き続き立候補された皆さん、本当にありがとうございます。また、今期で退任される皆さん、たいへんお疲れ様でした。いろいろお世話になりました。退任後も組合活動へのご理解ご協力よろしくお願いします。

内向きな題材が、ますます内向きな話となり、たいへん恐縮です。上記のような言葉は実生活の場面で、それぞれ直接お伝えするものであることは言うまでもありません。ただ今までも当該の皆さんが当ブログを訪れてくださることも想定し、この場でも伝えたい感謝の言葉などを適宜添えていました。実は記事タイトルのとおり私自身、引き続き執行委員長に立候補し、次のような選挙広報の原稿を綴っていました。

20代の組合員の皆さんと懇談した際、最も多く耳にした言葉は「組合のことがよく分からない」というものでした。交渉の経緯や成果は『市職労報』などを通して詳しく伝えてきているつもりですが、紙媒体そのものの効果に限界があり、前述したような言葉の現状に繋がっています。一昔前は賃金闘争など組合員全体に共通する課題で座り込みや職場集会が頻繁にあり、組合活動を身近に意識できました。

今、そのような時代ではありませんが、組合の存在価値が薄まった訳でもなく、ある面ではもっと高めなければならない厳しい局面だろうと思っています。このような現状や問題意識を新たにしながら引き続き執行委員長に立候補しました。なお、組合のことを少しでも知ってもらうための一助としてブログを週1回更新しています。その存在さえ知らない方が多いようですので、この機会に改めて紹介させていただきます。ぜひ、お気軽にご覧ください。よろしくお願いします。
Blog『公務員のためいき』URL  http://otsu.cocolog-nifty.com/tameiki/

私どもの組合員の皆さんに対し、上記のとおり改めて当ブログのことをPRしていました。選挙広報は火曜日以降、職場回覧される予定です。この原稿を見て、訪れてくださった場合のトップページは、ちょうど今回の記事となります。これまでの例から極端に訪問者が増えるものではありませんが、今回の記事は私どもの組合員の皆さんが目にされていることを強く意識した内容に繋げています。同時に限られた選挙広報の紙面では伝え切れない様々な思いを書き足す機会としています。

ここまででも一般的なブログの中では相当長い記事内容となっているはずです。長文で、小見出しを付けることもなく、文字ばかりのため、取っ付きにくいブログであることを自覚しています。それでもリピーターの皆さんが大勢いらっしゃることも確かであるため、このようなスタイルを基本としながら今後も続けていくつもりです。と言う訳で、選挙広報に掲げるような内容をもう少し書き進めさせていただきます。

組合役員になったイキサツから考えた時、自分自身、ここまで長く続けてきたことに感慨深いものがあります。1年、1年の任期ごとに様々な思いを巡らし、これまで組合役員を担ってきましたが、この時期に「喜怒哀楽、組合役員の改選期」「組合委員長のためいき」「タイタニックにならないように… 」という記事に託したような問題意識を抱えるようになっています。組合の役割は大事だと考えているため、つぶしてはいけない、そのためには担い手が必要、ここ数年、そのような思いを強めながら執行委員長を続けています。

本来、同じポストに同じ人物が長く務めることは好ましい話ではありません。幸いにも、もしくは残念ながら(?)そのような批判の声を周囲から耳にすることはありません。きっと私が退任すれば、後任の新委員長を中心に組織はしっかり回っていくのだろうと思っています。大切な「バトン」を引き継ぐために努力しているつもりですが、ある面では割り切ることも必要な場合があるのかも知れません。とは言え、沈みかけたタイタニックからいち早く逃げ出すような無責任な対応だけは控えなければなりません。

そのため、引き続き組織の基盤を底上げすることに全力を注ぎ、沈まずに大西洋を横断できるタイタニック号にした上、次走者に「バトン」を渡せるよういっそう努力していくつもりです。前回記事の内容に対し、コメント欄で元役員さんから「なんて卑屈なんだ」「本当の労働組合じゃない」という批判を受けていました。よく分からなかった点は問い返したところですが、「よく現実を考えるべきだ」という問題意識は私自身も強く認識し、いろいろ試行錯誤を繰り返しています。

組合の機関紙に目を通さずに「組合のことが分からない」という若い組合員に対し、「これまでの先輩たちの努力で今の労働条件がある」というような上から目線での説教はいかがなものかと思います。別に卑屈になる訳ではなく、現実を踏まえて、組合の存在価値をアピールするためには、どのような伝達方法が効果的なのか、従来の手法にこだわらない発想や工夫が求められているものと考えています。

このように書き進めていくと際限なく続きそうです。重点を置くべき具体的な組合活動についても触れるつもりでしたが、次回以降の記事に送らせていただきます。今回、ブログのタイトルのとおり「ためいき」をついた話など、そもそも組織外の方々にとって興味のわかない内容だったものと思います。次回、このような話の続きとするのか、ガラッと話題を変えるのか、現時点ではまったく未定です。確実にお約束できるのは新規記事の投稿が次週の土曜か日曜になるという点です。ぜひ、またご訪問いただければ幸いですので、よろしくお願いします。

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コメント

実際問題として、組合が弱体化したことによって市民の利便性が向上した場合があるのは事実です(もちろん不便になった場合もあるでしょうが)。
やはり組合は、組合員のための組織で、市民との利害の対立があるのはむしろ当然と考えた方が自然です。
一市民としてはそのような組織の存在を容認(支持とは別)する度量が必要なのかなとも思います。


投稿: でもどり | 2013年10月29日 (火) 00時21分

でもどりさん、コメントありがとうございました。

たいへん大事な論点や問題提起が含まれているものと思っています。実は私自身が当ブログの記事本文を通して綴ろうと考えていた内容に繋がっていく論点でもあり、でもどりさんからのコメントを新規記事の中で紹介させていただくつもりです。内容は組合の役割について取り上げていく予定ですが、ぜひ、またご訪問いただけますようよろしくお願いします。

投稿: OTSU | 2013年11月 2日 (土) 22時55分

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