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2013年9月 8日 (日)

2020五輪は東京開催

記事本文の更新を週1回と決めているため、旬な話題を追えるブログではありません。いつも少し鮮度の落ちた話題を後追いの報道内容なども加味しながら綴っていることの多さは最近の記事「漫画が語る戦争」の中で触れたとおりでした。今回、日本時間の日曜朝に結果が判明するタイミングだったため、オリンピックの東京招致の行方を見届けた上でパソコンに向かっています。

開催地を決めるIOC(国際オリンピック委員会)総会はブエノスアイリスで開かれていました。日本時間では深夜、1回目の投票でイスタンブールとマドリードが同点となり、2位を決める再投票のあたりからリアルタイムでテレビ中継を見守りました。東京とイスタンブールとの最終的な決戦投票の結果、2020年のオリンピックとパラリンピックの開催地に東京が選ばれました。その瞬間、東京招致に尽力された方々や東京での開催を心から望まれていた皆さんの歓喜が画面から伝わってきました。

自分自身、正直なところ淡々とした思いで決定の瞬間を目の当たりにしていました。東京で開催できる喜びよりも、よりいっそう国際社会の中で日本は重い責任を負ったという思いを強めていました。ブエノスアイリスで開かれた直前の記者会見の場で、海外メディアから福島第一原発の汚染水漏れの問題が繰り返し指摘されていました。もともとオリンピックは好きなほうであり、汚染水の問題がなければ、もっと素直に東京開催を喜ぶことができたのかも知れません。

海外メディアの懸念に対し、東京招致委員会の竹田恒和理事長は「福島は東京から250キロ離れており、皆さんが想像する危険性は東京にない」と安全性を説明されていました。国際的な尺度でとらえれば「たった250キロ」という突っ込みも示されそうですが、何よりも「『東京は安全』と強調するのは『福島の現状はひどい』と認めるということ。ならば、なぜ2年半もの間、ひどい福島を放置してきたのか。ばかにしている」という福島の方の言葉に耳を傾けなければなりません。

IOC総会の最終プレゼンに出席した安倍首相も「(福島第一原発の)状況はコントロールされている。東京にダメージが与えられることは決してない」と強調していました。IOC委員から「東京に影響がないという根拠は何か」という質問に対しては「汚染水は港湾内で完全にブロックされている。抜本解決のプログラムを私が決定し、着手している」と答えていました。今後、この説明通りに好転していけば何よりなことですが、民主党政権当時、汚染水対策に関わった馬淵澄夫元首相補佐官からは次のような懸念が示されていました。

世界が懸念している福島第1原発の汚染水問題。安倍首相は「国が前面に出て抜本的な措置を講じる。五輪招致に問題がないことを説明する」と言っているが、まったく説得力がない。なぜなら、安倍政権がやろうとしている抜本対策の目玉、「凍土方式」は、原発事故直後に却下された不適切工法なのである。民主党政権は当時、汚染水対策を馬淵澄夫首相補佐官に委ねた。馬淵は横浜国大工学部卒、建設会社技術職研究員の経歴を持つ。土木に詳しく、当時から地下水が汚染されることを問題視、吉田所長と対策を練ったという。馬淵に改めて、当時の経緯や凍土方式の問題を聞いてみた。

「凍土方式は完成まで2年間もかかるだけでなく、工法自体にも問題があります。首相補佐官時代の2011年5月、私は遮蔽プロジェクトチームの責任者として、4種類の工法を検討しました。その結果、『凍土方式』ではなく、チェルノブイリで実績がある『鉛直バリア方式』を選定しました。凍結管を入れて土を凍らせる『凍土方式』はそもそも永久構造物ではなく、地下水流出を抑えて工事をしやすくするために一時的に設置するものです。これによって、地下鉄工事でトンネルを掘削しやすくなるなどの効果はあります。しかし、大きな汚染区域を取り囲んで地下水を遮蔽できるかというと、そんな実績はなかった。

しかも、真水を凍らせるわけではないのです。地中の水分量の分布はバラバラだし、不純物の混ざり具合など、ありとあらゆる自然界の条件の中で、大規模の凍土壁を造って、地下水を完璧に遮断できるのか。非常に怪しいと思います」 だから、「鉛直バリア(ベントナイトスラリーウオール)方式」が採用されたのだ。「これは地下30メートルの難浸透層まで掘り下げて地下遮水壁を造り、原子炉建屋の四方を囲んで完全に遮断しようという案です。壁の材質は、クラック(ヒビ)などが入るコンクリートではなく、ベントナイトと呼ばれる鉱物が入った粘土を使うことになった。これで原子炉建屋の放射性物質を封じ込め、地下水流入も防げる。

私は2011年6月11日、国会議員として初めて原発のサイトに入って、吉田所長とともにこの地下遮水壁の境界を確定する仕事をやりました。吉田所長は当初、『他の工事と干渉する』という理由で地下遮水壁建設に反対した。当時は、粉塵を封じ込める飛散防止剤散布や建屋を覆う工事などが並行して進んでいたからです。それでも吉田所長を説得して、地下遮水壁を進めようということになった。ところが、6月に記者発表をする段階で、東電からストップがかかった。『(地下遮水壁工事で)新たに1000億円の費用が発生すると、株主総会に影響を与えるから待ってくれ』というのです」 

結局、地下遮水壁のプランは、馬淵がその後、首相補佐官を外されたこともあって、立ち消えになっていく。大甘の東電は海側にだけ遮水壁を造ることにして、お茶を濁し、これが目下の惨状を招いたのだ。当時から遮水壁建設に取り組んでいれば、今頃、汚染水であわてることはなかった。五輪招致でつっつかれることもなかったわけだ。「これからベントナイトスラリー方式をやっても完成まで時間がかかる。緊急対策として鋼鉄製の矢板を打ち込んで、山側の地下水の流入を止めるべきです。今後はそれを提案しています」無責任東電と泥縄安倍政権に任せていても、どうにもならない。 (取材協力・横田始)【日刊ゲンダイ2013年9月7日

当然、福島第一原発事故以降の問題は現政権だけに責任を問うべきものではありません。上記の話も含め、民主党政権当時の至らなさや反省すべき点は多々あろうかと思います。一方で、この汚染水漏れの問題が大きく取り上げられたため、ようやく「東電任せでは解決は困難。国が前面に出る」とし、重い腰を上げることになりました。五輪招致に悪影響を及ぼすという理由も明らかであり、どうしても優先順位の付け方や「泥縄」のような動き方が気になっています。

とは言え、2020五輪の東京開催が明るい話題であることに間違いなく、国内経済的にも、国際的な外交関係においても物事が好転する機会に繋がることを願っています。そして、何よりも福島第一原発の事故処理が内外から改めて信頼される対策に高められていくことを強く願っています。その一方で、これからオリンピックの成功に向けて「心を一つに」という雰囲気が高まっていくのかも知れませんが、多様な主張を認め合っていける社会が変質しないように注意する必要性も意識しています。

いろいろな事象や論点に対し、賛成でも反対でも個々人が自由に発言できることの大切さは説明するまでもありません。多くの皆さんの喜びに水を差すような当ブログの論調に対し、「非国民」という批判が寄せられるような社会は今後も絵空事であり続けることを信じています。さらに多様な主張の旗頭として、ブックマークしているブログ「内田樹の研究室」の記事「五輪招致について」が目に留まりました。内田さんが『AERA』に寄稿した記事の紹介でしたが、最後に多様な見方の一つとして、このブログにも転載させていただきます。

2020年の五輪開催都市を決めるIOCの総会が始まる。最終候補に残ったのは東京、マドリード、イスタンブール。88年の名古屋以来、08年の大阪、16年東京と三度連続招致失敗の後の四度目の挑戦である。安倍首相、猪瀬都知事は国内での招致機運を盛り上げようと懸命だが、私のまわりでは東京五輪が話題になることはほとんどない。気分が盛り上がらない第一の理由は、福島原発の事故処理の見通しが立たない現状で、国際的な集客イベントを仕掛けることについて「ことの順序が違う」と感じているからである。

第二の理由は、招致派の人たちが五輪開催の経済波及効果の話しかしないからである。東京に招致できたら「どれくらい儲かるか」という皮算用の話しかメディアからは聞こえてこない。「国境を越えた相互理解と連帯」とか「日本の伝統文化や自然の美しさを海外からのお客さんたちにどう味わってもらうか」というようなのどかな話題は誰の口の端にも上らない。個人的には、五輪の本質は「歓待」にあると私は思っている。

64年の東京五輪を前にしたときの高揚感を私は今でも記憶している。当時の国民の気持ちは「敗戦の傷手からようやく立ち直り、世界中からの来客を諸手で歓待できるまでに豊かで平和な国になった日本を見て欲しい」というある意味「可憐」なものだった。「五輪が来ればいくら儲かる」というようなことは(内心で思っていた人間はいただろうが)人前で公言することではなかった。理想論かもしれないが、五輪は開催国の豊かさや政治力を誇示するためのものではなく、開催国民の文化的成熟度を示す機会であると私は思っている。

五輪招致国であることの資格は、何よりも「国籍も人種も宗教も超えて、世界中のアスリートとゲストが不安なく心穏やかに滞在のときを過ごせるような気づかいを示せること」である。だとしたら、日本の急務はばかでかいハコモノ作りより、原発事故処理への真剣な取り組みと東アジアの隣国との友好的な外交関係の確立だろう。原発事故のことを忘れたがり、隣国を口汚く罵倒する人たちが政治の要路に立ち、ひたすら金儲けの算段に夢中になっている国に五輪招致の資格があるかどうか、それをまず胸に手を当てて考えてみた方がいい。

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コメント

私は福島が今のような状況では、東京が選ばれることはあり得ないと思っていました。
多くの国が日本の農産物輸入規制などを行う状態で、7年後に安定すると信じるに足る根拠はないと思います。
世界の、原発を推進したい勢力がよほどの活動を行ったのではと思っています。(日本一国でできたのなら、それはそれで大したものとは思いますが無理でしょう)
7年後、オリンピックに費やしたヒト、モノ、カネを東北復興のために使うべきだったと多くの人が反省することにならないかと心配です。
また、世界中の人々が安心して日本に来られるようになっていることを願うのみです。

投稿: WontBeLong | 2013年9月 9日 (月) 08時13分

陰謀論を信じる人々は、いかなる情報に接しても、それが政府に
よりコントロールされていて、真実は隠されていると考えるようだ。
そして自分達が考える政府の陰謀を暴き立てることに生きがいを感じる
らしい。

>OTSU氏
>多くの皆さんの喜びに水を差すような当ブログの論調に対し、「非国民」という批判が寄せられるような社会は今後も絵空事であり続けることを信じています。

もし、OTSU氏のプログを見て「非国民」と暴言するような人がいれば
本当にどうしようもない愚劣で愚昧で思考能力に欠落した存在なのだろう。
そんな人間がたくさんいるのならば、もう日本には本当に絶望しかないの
だろうし、法治国家から人治国家に堕落したのだろう。その時は潔く
日本も滅びればよいとすら思えますね。

ただ、引用されている内容で、思うのですが、日本のオリンピック招致に
反対する理由で、同様に行ったトルコや過去の中国では特に批判すること
がないことに、いつもながらの偏った胡散臭さを感じてしまう私がいます。

>東アジアの隣国との友好的な外交関係の確立だろう。

この発言を述べる方で、中国における人権弾圧で非難したり、支援を求める
人々助けた話は一度も聞いたことがない。それほど全体主義に傾倒してるのかと
不思議に思える。日本だからこそ自由に発言できるのだが、友好を確立せよと
求める相手国では自由に発言すらできないのである。ちなみに韓国も
残念ながら人治国家になりつつあり、韓国に不利な発言をすると入国できない
事態がたびたび発生している。

さて、私の発言は的はずれですか?

投稿: nagi | 2013年9月 9日 (月) 12時36分

オリンピック、素直に喜びたいですね。
何せ、前回のは生まれる前でしたから(笑)

正直、最近の韓国にはいい加減ウンザリしていたのも事実。
もう何でもイチャモンのネタになっているようですし。

そうは言っても、いつかは信頼できる隣国として付き合える日が来ればいいなとも思います。
オリンピックが周辺国と緊張緩和に繋がる起爆剤になればいいのですが。

それと同時に、福島も何とかしなくては。
実は、相当深刻な状況であるらしいみたいです。

未だに核燃料棒は露出したままみたいだし、それを冷やす冷却水は高濃度の汚染水になるでしょうし。

nagiさん

過去の侵略は事実としても、行き過ぎた要求も困ったものですね。

投稿: 下っ端 | 2013年9月 9日 (月) 21時47分

>下っ端氏
ごぶさたです。我々も「歴史を直視せよ」と発言する。韓国に見習い
ますか。朴大統領はベトナムに訪問したが、ベトナム戦争時の住民虐殺や
侵略や、ライダイハン問題、多大な女性をレイプしたことに対して
完全な沈黙を貫いてますね。謝罪も賠償もない。
日本はすでに十分な謝罪と賠償をした以上、不用なのです。

>OTSU氏
国土を守る為の自衛権は認めると以前、言われていました。
中国軍が尖閣諸島に上陸した場合、自国領土を奪還する行為は
当然の権利ということで問題はないと思われますか?
上陸した中国軍兵隊を銃撃したり爆撃したりすることは容認
できる行為ですね?
尖閣上陸後、周辺警備する艦艇を撃沈しても問題はないですよね?

それとも、平和を愛する組合の方々や、親朝鮮フォーラムの方は
中国軍が占拠しないように、尖閣諸島で人間の盾を展開しますか?
自治労の旗を掲げて、紛争がおこらないように、平和活動されるの
ですか?

投稿: nagi | 2013年9月12日 (木) 13時35分

WontBeLongさん、nagiさん、下っ端さん、コメントありがとうございました。

新規記事ではシリアの問題を通して、いろいろ思うことを書き連ねています。ぜひ、またご覧いただければ幸いです。

nagiさんからは例示をもとにしたお尋ねがありました。そのような事態に至らせないことが肝要ですが、仮定の話としてお答えすれば、無人島を守るために自衛隊員の生命を脅かす、もしくは他国の兵士の命を奪うような行動は避けるべきものと考えています。尖閣諸島の位置的、資源的な面での重要性は充分承知しています。さらに「蟻の一穴」という言葉もあり、安直な譲歩は論外だという批判を強く受けるものと思います。

しかし、いったん武力衝突を避けたとしても、そこから先、国際社会の中でどちらに「正義」があるのか外交力で勝負する場面が残っているはずです。いずれにしても私自身の自衛権発動のイメージは国民の生命が脅かされる局面という認識です。このような考え方に対し、個々人の「答え」が大きく枝分かれするはずですが、「十問一答」の割合を少しでも高めるためにも取り急ぎコメント欄で対応させていただきました。

無視すべき話かも知れませんが、「親朝鮮フォーラム」という団体を存じ上げていません。勝手なお願いですが、そのような言葉の使い方一つ一つに配慮した意見交換を当ブログの場では望んでいます。明らかに誹謗中傷となる「反日フォーラム」でなければ良いという話ではないものと私自身は感じています。コメント欄常連のnagiさんですので、あえてお願いしていることもご理解ください。

投稿: OTSU | 2013年9月14日 (土) 00時11分

> いったん武力衝突を避けたとしても、そこから先、国際社会の中でどちらに「正義」があるのか外交力で勝負する場面が残っているはずです。

国家の個別的自衛権の概念も否定されているのですね。大変驚きました。
侵略されてなお「どちらに正義があるのか」とは・・・呆れます。
竹島が占拠されて何をしているか、どうなっているか。外交力で勝負する
場面などないことは明白です。
国際社会が何を意味しているかわかりませんが少なくとも国連は常任理事国に反日国が
含まれている以上日本への侵略を抑止できません。
結局は血を流してでも国を守る姿勢がない=他国による蹂躙を黙認することにほかならない。

国防を否定する考えの人が多くなれば周辺国が日本を侵略するハードルが下がる
わけで周辺国にとっては嬉しいでしょう。
したがって、そのような考えを持つ団体は周辺国との友好が得やすいことでしょう。

「親朝鮮フォーラム」は個人的には違和感のない渾名です。
ブラック企業がブラックと呼ばれないためには体質を変える必要があるのと
同様に、平和フォーラムと呼ばれたいのであればそれ相応の活動をすべきでしょう。

戦争の原因となる領土領海の紛争は武力に拠らず国際法によって解決するべき
と諸外国に訴える活動などがふさわしいと思います。
たとえば竹島の帰属を国際法によって定めようと国際社会に訴えればだれも
「親朝鮮フォーラム」などと呼ばないでしょう。

投稿: たろう | 2013年9月14日 (土) 07時29分

たろうさん、コメントありがとうございました。

以前の記事で自宅に木刀があることを記しました。凶器を持った強盗が押し入り、自分自身や家族に危害が及ぶ場合、その木刀を使って抵抗するつもりです。一方で、家を留守にしている時に強盗が入り、立てこもられた場合、あえて単独で向かいません。警察を呼ぶなどして相手を包囲していくことを考えます。

国連安保理の不充分さなど議論が残されていることも承知しています。最初から反撃を放棄しているような姿勢を示すことの愚かさも理解しています。その上でも、あえて答えれば昨夜と今朝のような認識となります。私からは、たろうさんのような「答え」を批判しません。私自身の「答え」に照らし、皆さん一人ひとりがどのように感じるのかどうかだろうと受けとめています。

「親朝鮮フォーラム」という呼び方ですが、コメント欄常連のnagiさんですので、あえてお願いしたことは昨夜記したとおりです。この件については、いつか記事本文で取り上げるような問題意識を抱えています。その機会があった際、もう少し詳しい説明を加えさせていただきます。

投稿: OTSU | 2013年9月14日 (土) 08時47分

オリンピックを、安全に開催する手段は既にあります!

政府が隠し持っているケッシュ財団のプラズマリアクターを解放することです!

ttp://www.onpa.tv/2013/08/11/1893

ttp://blog.goo.ne.jp/narudekon/e/a8cda1c36e8a7d096eb333fc4fbc76ea

これらを実用化できれば、原発問題や汚染水問題はオリンピック開催までには全て解決して、安全なオリンピックが開催できるでしょう。
もはや、反対派がいうように原発問題は何十年も何百年もずーっと解決できないということが間違いなのです。

投稿: siodgp | 2013年9月14日 (土) 15時45分

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