宮崎駿監督の『風立ちぬ』
明日、日曜が参議院議員選挙の投開票日です。このブログは週1回、土曜か日曜に更新しているため、新規記事を目当てに訪れてくださる方は月曜以降が多くなっています。したがって、今回の記事をご覧いただいている皆さんの大半は、すでに参院選の結果を見届けている方々だろうと思います。そのように考えた際、新規記事の内容の鮮度を保つためには日曜夜の更新が適しているのかも知れません。
6年前は投稿のタイミングを日曜の夜とし、記事のタイトルは「参院選、民主党大躍進」というものでした。「今は昔」とつぶやいてしまう懐かしいタイトルでした。今回、投票日前の情勢調査では、自民党が圧勝し、民主党は大惨敗を喫すると見られています。選挙直前の調査からの影響を表す言葉として、バンドワゴン効果とアンダードッグ効果というものがあります。バンドワゴンとは行列の先頭の楽隊車のことであり、先行者に同調する傾向が強まる効果を指します。勝ち馬に乗るという言葉と同じ意味合いとなります。
アンダードッグとは負け犬のことであり、劣勢だった側を応援する傾向が出てくる効果を指します。判官びいきという意味合いと同じです。「自分が投票しなくても勝てそう」「あまり勝たせすぎてもいけない」「死票は投じたくない」など、事前の選挙予想は有権者の判断へ様々な影響を与えます。また、候補者やその陣営に対しても、楽勝予想はラストスパートの緩みとなり、苦戦予想は必死の巻き返しにつながる場合がありました。
このように選挙前の予想数字は両極端なアナウンス効果を生み出すため、投票箱のフタが閉じられるまで勝負の行方は分からないとも言われていました。しかしながら最近、調査の精度が高まっているためか、事前の予想がそのまま選挙結果に反映される傾向をたどっています。そのため、この参院選でも全体の勢力図が変わるようなドンデン返しは期待できないだろうと思っています。
それでも個別の選挙区の事前予想では、マスメディアによって若干見方が異なり、必ずしも横並びではありません。やはり事前の予想は予想に過ぎず、その意味で日曜の夜は開票速報を興味深く見守り続けていくのだろうと考えています。いつものことながら前置きとして触れた話が長くなってしまいました。要するに今回は選挙結果が確定していない段階で、記事タイトルに掲げた話題を紹介させていただくつもりでした。
本日、スタジオジブリの宮崎駿監督の新作アニメーション映画『風立ちぬ』が全国ロードショー公開されます。主題歌が荒井由実さんの懐かしい「ひこうき雲」で、最近、映画のコマーシャルを通してよく耳にしていました。この作品のテーマとして「兵器である戦闘機などが好きな自分と戦争反対を訴える自分という矛盾を抱えた自らの姿が投影されている」というものがあります。零式艦上戦闘機、いわゆるゼロ戦などを手掛けた実在の航空技術者である堀越二郎さんをモデルとし、その半生を描いた作品となっています。
堀辰雄さんの小説『風立ちぬ』からの着想も盛り込まれ、「堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて。生きねば。」という言葉が映画のキャッチコピーとして添えられています。東京、名古屋、ドイツを舞台に堀越二郎さんの10代から30代までを中心に物語が展開されます。実際のエピソードを下敷きにしつつもヒロインとの恋愛シーンなどオリジナル要素を盛り込んだストーリーが展開されているそうです。
そうです…、まだ自分自身、映画を観ていないため、ネット上から得た情報をもとに紹介させていただいています。実は下記に掲げた話題に接したため、ちょうど参院選投票日の前日に公開された映画『風立ちぬ』のことから書き進めていました。その映画に直接、もしくは間接的に託した宮崎監督の思いは、スタジオジブリの冊子『熱風』に寄稿した原稿から伝わってきます。特集「憲法改正」の中で、宮崎監督は「憲法を変えるなどもってのほか」という題名を付けた論評を綴っていました。
その全文はリンク先でご覧いただけますが、要旨は下記の記事内容のとおりです。宮崎監督の意見に賛同される方、反発される方、きっと個々人で受けとめ方は枝分かれしていくはずです。私自身もすべて一致している訳ではありませんが、日本の針路を左右する参院選の直前に紹介すべき題材だと考え、このブログでも取り上げさせていただきました。大事な参院選の投票先を決めるための参考資料の一つにしていただければ幸いだと考えています。
スタジオジブリが無料で発行する冊子「熱風」(7月号)が話題となり、都内の書店では在庫切れが続出している。宮崎駿監督が、「憲法を変えるなどもってのほか」というタイトルで、戦争の愚かさと憲法改正反対の意思をつづっているのだ。 〈憲法を変えることについては、反対に決まっています。選挙をやれば得票率も投票率も低い、そういう政府がどさくさに紛れて、思いつきのような方法で憲法を変えようなんて、もってのほかです〉 〈もちろん、憲法9条と照らし合わせると、自衛隊はいかにもおかしい。おかしいけれど、そのほうがいい。国防軍にしないほうがいい。職業軍人なんて役人の大軍で本当にくだらなくなるんだから〉
さらに、徴兵制についても、〈……「徴兵制をやればいいんだ」というようなことを言う馬鹿が出てくるんです。(中略)そういう人たちには、50歳でも60歳でも「自分がまず行け」と言いたいです。行きたくないなら、自分の息子を、息子がいなかったら孫を送れ。そうすれば、徴兵制というものが何だかわかるから〉と歯に衣着せぬ物言いで持論を展開している。なぜ、監督は「憲法改正」について寄稿したのか。スタジオジブリに改めて取材を申し込んだが、「書かれていることがすべてです」という回答だった。
ジブリ作品について、映画批評家・前田有一氏はこう言う。 「最新作の『風立ちぬ』は、航空技術者の堀越二郎をモデルとしたゼロ戦の開発秘話を描いていますが、アメリカの飛行機を撃ち落とすなどの場面は全くない。実在した人物を主人公に、エンジンの各部品の震え方まで正確に描いていた。アクションシーンを入れていたら、軍国主義を肯定しかねない。描かないことが思想の発露になっているのでしょう」
「宮崎駿全書」の著書がある映像研究家の叶精二氏はこう言う。 「宮崎監督の作品は現在の状況から先を読んで、何を残していくべきか、どう向き合っていくかを描いている。憲法についてモノを言うのも同じなのでしょう。これまでの作品も、大津波のシーンがある『崖の上のポニョ』(08年)の後、東日本大震災が起こっているし、過去には放射能に汚染された世界を描いた『オンユアマーク』(95年)など、まるで原発事故を予想したかのような作品も残している。時代の先を読んでいますよね」選挙前に読んでおきたい。 【日刊ゲンダイ2013年7月16日】
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コメント
>選挙をやれば得票率も投票率も低い、そういう政府がどさくさに紛れて、思いつきのような方法で憲法を変えようなんて、もってのほかです
…ここを含め、いろいろな所で似たような言論を目にしますが、これほど国民を馬鹿にした話もないのではないか?と思うKEIです。
1.今回の選挙において憲法改正が争点の一つになっているのは間違いない話であり、それを重要だと思う人の投票行動には必ず何らかの影響を与えています。それを「どさくさ」というのは、選挙民を「バカだから騙されているんだ」と言っているに等しいのではないでしょうか?
2.あくまでも選挙と憲法改正を結びつけない人々は、もしかすると棄権するかもしれません。ですが、もし憲法改正の発議が成立して国民投票になったら、そのときは明確に賛否を問われます。そのときの投票率まで「低い」と決めつけるのはいかがなものかと思います。
3.そして国民投票さえ投票しない人も(比率まではわかりかねますが)少なからずいるとは思います。ですが、その人たちにとって憲法改正は「どちらでも良い」事だということに他なりません。それは決して反対を示しているものではないと思うのですが。
そもそも、民主主義的には投票率が高いほうが好ましいことなのでしょうが、棄権や無効票といった「白紙委任」も、それはそれで一つの意思表示として尊重すべきではないでしょうかね?
>「徴兵制をやればいいんだ」というようなことを言う馬鹿が出てくるんです。
…どちらかというと、憲法改正反対派の方こそ「徴兵制」を持ち出している気がしますけどねー。
何故か「憲法改正」と「徴兵制」がワンセットになっているかのような物言いで、ね。
・・・さて、明日はいよいよ選挙当日ですね。丸一日の選挙事務はとても楽しいのですが、選挙特番が見られなくなるのは少し残念な所でもあります。
投稿: KEI | 2013年7月20日 (土) 22時06分
KEIさん、コメントありがとうございました。
改憲の動き対し、私自身の考え方は下記の記事のとおりでした。したがって、今回の記事本文の中でも記したとおり宮崎監督の見方について、私自身も賛同している点、少し違和感のある点が混在しています。それでも参院選投票日の直前、いろいろ考えていくための参考資料としてタイムリーな話題だと思いながら取り上げたところです。
2013年4月21日(日) 改憲の動きに一言二言
http://otsu.cocolog-nifty.com/tameiki/2013/04/post-9f97.html
すでにKEIさんは投票所で選挙事務に従事されているものと思いますが、開票事務まで含め、暑さに留意されながら長い一日頑張ってください。
投稿: OTSU | 2013年7月21日 (日) 07時19分
憲法を改正する事も、国民の権利やとオレは思うんやけど、そう思わせとうない人らもおるんやね。
宮崎はんのは個人の意見やし別にええと思う。賛成する団体があっても、反対する政党があってもかまへん。
ただ、憲法をかえたい、あるいはかえとうないていう意見そのものを、頭から否定するような風潮を作るんは気に入らん。
オレがガキの頃は、憲法を改正したいなんて言うたら、そいつは右翼で戦争を賛美する危険人物みたいに扱われる雰囲気やったから、今は随分マシになったとは思うんやけどな。
本音を言うたら、オレは自主憲法によって自分の国や未来に対し、自分自身で責任を負いたいところやけど、これはまだ危険思想みたいに思う人もおるから、ここでしか書けんわ。
そもそも憲法にタブーなんかあらへんのやし、侃侃諤々と意見をぶつけあえる時代がくることを願ごうてるわ。
今日が選挙やな。
投稿: K | 2013年7月21日 (日) 11時30分
Kさん、コメントありがとうございました。
私自身も個々人で様々な見方や意見があって当たり前だと思っています。そして、それぞれの考え方を自由に発言できる社会が健全であることも言うまでもありません。少し前の当ブログの記事で「分かり合えなくても認め合い、いがみ合わない」という関係性の大切さを訴えさせていただきました。社会の小さな縮図の意味で、このコメント欄においても同様だと考えています。このような趣旨について、いつもKさんにはご理解いただき、たいへん感謝しています。私自身、あまりコメント欄に関われなくなっていますが、ぜひ、これからもよろしくお願いします。
2013年5月26日(日) 分かり合えなくても
http://otsu.cocolog-nifty.com/tameiki/2013/05/part-32b6.html
なお、開票速報を見守っていますが、やはり事前の予想どおりの結果になりつつあります。その中で、特に比例区を注目していますが、まだまだ長い夜となりそうです。
投稿: OTSU | 2013年7月21日 (日) 21時40分
多種多様な意見を無視し踏みにじったおかげで素晴らしく閑散ですねえ
それにしてもトピ主さんのジョークのセンスは一流だと思いますねえ
わかりあえないから、認めあうこともなくいがみ合うのではないのですか?
まさに小さな社会の縮図どおり組合論法を主張し続け、同じ組合系にしか
相手にされません。
本来、大切な労働運動をあなた方が駄目にした事実を認めることですね。
多くの人がそれをここで指摘したのですが、まあいつもどおり踏みにじると
思いますけどね。どうでもいいですが。
民主党さようなら。
ついでに自治労もさようなら。
投稿: はぐれ猫 | 2013年7月22日 (月) 01時16分
ごぶさたです。都議選や参議院選挙でお忙しいと思い投稿を控えて
いました。
いろいろと質問をしてますが、答えはいただけておりません。
恐らく答えるのが難しい内容を私がするから駄目なのだろうと
おもっています。すみません。
しかし、懲りずに質問をします。
先週の記事でこのまま脱原発が進めば良いと記事にありましたが、
原子炉の燃料棒がある限り反対派が主張する危険性はかわりません
つまり即時廃炉にする必要があるわけですが、そろそろ最終処分地の
候補は考えられましたか?どうぞご提示下さい。
もちろん稼動を続けても廃棄物はでます。しかし稼動することにより
収支が回復し、その利益を廃炉費用に積み立てることは可能です
少なくとも金銭面ではメリットはあります。
即時廃止ならば金銭面の問題と最終処分地の問題はすぐに考えないと
いけません。重大な環境問題も含みます。どうぞお考えをおきかせ
下さい。
次の質問です。
よく右傾化との言葉を聞くのですが、抽象的でわかりません。
今の右傾化する日本は現代の外国と比べてどの程度右傾化してるの
でしょうか。例えばアメリカ、中国、韓国、ロシア、ナイジェリア
オーストラリア、ブラジル、エジプトなどと比較してこの国と
同程度右傾化してる、あるいはこの国以上に右傾化してると
例示していただければ判り易いと思います。
どうぞOTSU氏から見て、日本はどの程度、他国と比較して
右傾化してるのか教えて下さい。
今回も答えにくい質問でしょうか?
私はとても簡単な質問だと思うのですが。
答えるのが難しいようでしたら、「回答しない」で結構です。
>はぐれ猫氏
内容を見てちょっと笑いましたが、やはり下品な発言はいただけません。
敬意が大事だと思いますよ。
投稿: nagi | 2013年7月23日 (火) 13時38分
nagiさん
お久しぶりですね。選挙はそれなりに忙しかったです(笑)
さて、原発の話になりましたね。
そもそも、原発を語る上でこういう議論があると思います。
①可能な範囲で安全性を強化した上で、万が一の事態には目をつぶり経済を優先するか。
②お金では判断する範囲を超えた代物として、存在そのものについて議論するか。
nagiさんは絶対安全論など存在しないのであれば、今できる可能の限りの対応を取った上で経済を優先すべきと主張されていたと思います。
私は、すでに人間の手に負えないことが証明されたのであるから、お金なんか二の次で危険を排除すべきと考えます。
最終処分地の話は、どちらにしても原発がある以上は必ず決めなければいけないこと。
それは、何より原発再稼働を進める自民党が、再稼働をする前に責任を持って決めるべき事ではないのですか?
これはとある方のブログから拝借してきました。
「原発はブレーキを持たない大型トラックの如し。ブレーキを掛けないで済むような運転をすることしか考えておらず、緊急事態になったらいろんなモノにブツかりながら進んでいく。技術論からすれば、まず止まれるブレーキの開発をしてからでしょう。」
再稼働をするのならば、おおよそ考えられる事態に対する対応が整ってから再稼働すればいいのではないですか?
最終処分場も決まっていない。事故が起きたときの制御方法も全くといって無い。
このような不完全な状態で、なぜに再稼働をするのか不思議でなりません。
福島はまだ、何一つとして事故処理ができていないのです。
未だに、炉心に近づくことすら出来ない。
ただ、水を補給して冷やすだけ。
そして、放射能で汚染された水は海に流れているのです。
事故から2年たって、やっと東電はそれを認めました。2年ですよ、2年。
そのような企業に原発を動かさせるのですか?
なにも手を付けられない福島を横目に、根拠のない安全を語って再稼働するのですか?
そして、経済とは、そこまで犠牲を払うほど、国民にとって重要なことなのでしょうか?
私には、原発を稼働することによって巨額の利益を受ける特定の何かがある・・・・こと以外に、原発を動かそうとする人達の理由があるとは到底思えませんが。
右傾化については、特に何もありません。
少なくとも、自衛隊を国防軍と呼ぶことに何ら違和感はありません。
憲法9条にある、侵略の永久的な放棄さえ守れば、何か問題はあるのでしょうかね?
本当に大事なのは、軍隊がある、無いとか、どう呼ぶかではなく、どういう位置づけでどう運用するのか?なのだと思います。
投稿: 下っ端 | 2013年7月23日 (火) 21時43分
おはようございます。
>下っ端氏
ごぶさたしておりました。選挙はなんだかんだ事務手続きが多く
忙しくなりますね。
すでに40年前に「トイレのない家を建てるのか」論争があったそうです。
つまり40年前に放射性廃棄物をどうするかの問題はすでに認識されていた。
そしてそれを放置したあるいは有効な手立てを容易できなかったのは
たしかに自民党の責任です。
しかし、その責任論をどれほど責めても廃棄物は無くならず、どこかに
処理場が必要なのは自明の理です。ならば反対の為の反対をせず、
前向きな議論が必要なのではないのでしょうか。反対だけしてどうするかは
政府が決めろ、内容が気に入らないならまた反対する。これでは何も
進まない。このような無責任な考えは山本太郎を筆頭にデマを飛ばし
まともな議論すらさせない、真のファシズムにすぎない。
また、文明はリスクとリターンのバランスです。最近持てはやされる
太陽光発電も30年後にはパネルの廃棄問題が訪れ、また太陽そのものは
人間にどうにかできる存在ではない。
ユーラシア大陸全体で2050年までに新規に50基以上の原発建設が
予定されている。いくら日本で騒いでも何も変わらない。事故を
外から見ている外国が、それでも原発を作るのはやはりリスクと
リターンのバランスから必要と判断したからではないのでしょうか。
>そして、経済とは、そこまで犠牲を払うほど、国民にとって重要なことなのでしょうか?
世界の動きを見ていると、重要なんでしょうね。現代では貧困が紛争の
最大の理由ですから。
では、仮に日本の原発を全て無くし、替わりにロシアか中国で原発を新設し
そこからケーブルで日本に電気を供給するのは賛同されますか?
人間のコントロールが効かない代物なら、世界で考えないテーマは
意味がありません。それこそ「親中親朝鮮フォーラム」がよく使う
偏向活動でしかありません。
投稿: nagi | 2013年7月24日 (水) 08時55分
nagiさん
過去をあれこれ言っても仕方ないですよね。
自民党は過半数を超える議席を得た・・・・
であるならば、再稼働と同時進行でもいいですから、最終処分地の問題を解決する義務があるのではないでしょうか。
そこを先延ばしにして再稼働だけ進めるのは、今後は許されないと思われます。
他の国がどうかはほとんど関係無いでしょう。
日本において、本当に原発が必要なのか?
地震大国の日本で、原発は安全な運用が出来るのか?
そこを集中的に議論すれば良いと思います。
本当に原発しか低コストの発電は無いのでしょうか?
原発のない沖縄では、同じ電気料金でも経営が成り立っている。
知恵を絞れば、何かしらの方法があるのではないでしょうか。
今の自民党に望みたいのは、後始末をしっかり解決させること。新しい別の方法をちゃんと検討すること。
そこを投げ出して、再稼働、再稼働では、理解を得られないと思います。
投稿: 下っ端 | 2013年7月24日 (水) 21時55分
まだまだお暑い日々ですね。みなさんも水分補給はこまめにしましょう。
>下っ端氏
同時進行が可能ならば、それで良いと思いますよ。できることから
するのが効率が良いでしょう。行政にお勤めの方ならば、日本中で
揉めている迷惑施設問題はよくご存知でしょう。
反対の為の反対を繰り返すばかりでは何も進まない。結局、困るのは
住民です。だからこそ原発を即時停止廃止を求める方々は、最終処分地の
ことを考えるべきなのです。それをせず反対ばかりしていても
何も進みません。
>他の国がどうかはほとんど関係無いでしょう。
おかしいですね。歴史問題では周辺国に配慮するべきと言われますよね。
日本の原発問題は周辺国にも影響し、周辺国の原発は日本にも影響します。
非常に深く関係すると思われます。
>地震大国の日本で、原発は安全な運用が出来るのか?
安全運用できると思いますよ。福1は想定外の津波によるものです。
今回は津波に対しても対策したので問題はないでしょう。
私にしてみるとなぜそこまで原発にこだわり反対するのか理解できません。
以前にも申し上げましたが、文明はリスクとリターンの兼ね合いです。
薬で副作用による薬害が発生しても、全ての薬を無くせとは言いません。
毎年1万人の死者が発生しても、車を廃止しろと言いません。
飛行機が墜落して死者が何十人でても飛行機を飛ばすなと言いません。
それぞれの問題点を調査し、新しい対策を行い事故を繰り返さない
ようにするだけです。
どうも何か違う問題を混同して反対してるようにしか思えない
今日この頃です。
投稿: nagi | 2013年7月25日 (木) 13時46分
nagiさん
nagiさんの言いたいことが理解できないのではないのです。
原発は、一度何か起きてしまったら、人知では手に負えないことを忘れるべきではないと思う。
その1点であります。
未だに福島に戻ることが出来ない人達が数多くいる。
もはや、人が住むことが出来ない場所や地域が、そこには存在するのです。
この事実は、何よりも優先し、考えなくてはならないことだと思いませんか?
最終処分がどうとか、他の国がどうとか、事故の原因がどうとか、そういう話ではないのです。
もっと根本的に、原子力は人間が扱える物ではない。
そして、それは一度暴走したら、甚大なる被害を及ぼして、その被害を防ぐ方法も持ち合わせていない。
そのような物には、触れないでいいのではないか?
ただ、それだけの話です。
だって、原発以外にも日本が利用するだけの発電をする方法はあるじゃないですか。
それと、一つだけお願いがあります。
私の意見を、自治労の反原発とは重ねないでください。
ここに述べていることは、全くの個人的見解でしかありません。
前から言ってますが、自衛隊を国防軍にすることや、沖縄にオスプレイを配置することも、消費税増税も、私は賛成ですよ。
投稿: 下っ端 | 2013年7月25日 (木) 21時40分
>下っ端氏
言われる内容については私も理解しています。
>もっと根本的に、原子力は人間が扱える物ではない。
そして、それは一度暴走したら、甚大なる被害を及ぼして、その被害を防ぐ方法も持ち合わせていない。
そのような物には、触れないでいいのではないか?
理解はできています。既にスリーマイル、チェルノブイリ、フクシマと重大な事故が
発生しました。また非公開ですが原子力潜水艦が沈没した事例もあるようです。
そして重大な事故は世界中に報道されています。しかし一部の国で廃止の動きもあり
ますが、世界全体では設置が増えています。これはいかなる事実なのでしょうか
例え話ですが、特に関西の人は河豚鍋が好きです。てっちりですね。江戸時代では
鉄砲鍋と呼ばれて禁止されていましたが、よく食べられていました。そして
中毒死も多かったようです。現代では調理技術も向上し事故は減りましたが
素人が調理し中毒死することがたまにあります。猛毒を含むことは誰も知ってるのに
なぜ食べるのか、それは美味いという理由だけです。
まさにリスクとリターンです。
ここまでの話の流れで、下っ端氏は根源的に原子力に反対のようですね。
根源的に反対ならば、これ以上の議論は論点がかみ合いませんね。
反対派に必要な運動は公園や官邸前でのデモ活動ではなく
電気を使わない運動だと思いますよ。電気の使用量を下げて原発は
不用だと主張することがベストではないですか。
投稿: nagi | 2013年7月26日 (金) 09時40分
nagiさん
ちゃんと、ソーラー発電を導入しました(笑)
投稿: 下っ端 | 2013年7月27日 (土) 00時28分
>下っ端氏
>ちゃんと、ソーラー発電を導入しました(笑)
そのような意味ではありません。発電の種類を問うのではなく
電気を可能な限りつかわない生活への転換を目指すべきとの
意味あいです。そのほうがよほど効果的でしょう。
電気を利用した便利な生活を満喫する為には、発電が必要なのです
利用者がその発電方法にクレームをつけるほうが間違いでしょう。
ならば反対の運動はそれをつかわないことが一番でしょう。
電気の発電量が減れば、おのずと原発を使う必要はなくなります。
真面目に提案したつもりなんですがね。
>OTSU氏
週末ですね。シンプルな回答を期待しています。
無理ならば「回答しない」で結構です。
投稿: nagi | 2013年7月27日 (土) 14時04分
はぐれ猫さん、nagiさん、下っ端さん、コメントありがとうございました。
nagiさん、お久しぶりです。2点について問いかけがあり、シンプルな回答という要望もありました。詳しい原発に対する私自身の問題意識は過去の記事のとおりです。その上で、最終的な目標として「原発ゼロ」という方針を強く支持しています。最終処分地の問題が確定していないから停められないという主張は、経済的な問題と抱き合わせたnagiさんなりの見方だと理解しています。安全性の問題は稼働中かどうかで大きく違うことを重視しています。書き始めるとシンプルになりそうにありませんので、ぜひ、改めて「インデックス」をご利用いただければ幸いです。
2012年9月22日(土) 原発の話、インデックス
http://otsu.cocolog-nifty.com/tameiki/2012/09/post-ac01.html
2点目の右傾化の問いかけですが、他国と比べての「答え」は分かりません。そもそも私自身は下記記事のとおりの見解です。一般的な見方としては、野田政権よりも安倍政権のほうが右傾化している、そのような比較に過ぎないものと思っています。
2013年1月13日(日) 左と右、その見方について
http://otsu.cocolog-nifty.com/tameiki/2013/01/post-28b0.html
なお、新規記事は、はぐれ猫さんのコメントを紹介しながら「再び、分かり合えなくても」という内容を投稿する予定です。ぜひ、またご訪問いただければ幸いですので、よろしくお願いします。
投稿: OTSU | 2013年7月27日 (土) 19時37分