500回という大きな節目
今回の記事で、500回という大きな節目を迎えます。このブログを開設した当初は毎日のように記事本文を更新していました。しばらくして週2、3回のペースとなり、1年後ぐらいから週1回の更新が定着し、現在に至っています。実生活に過度な負担をかけないペースとして毎週1回、土曜日か日曜日に更新するようになってから1回も途絶えずに「週刊」を習慣化できています。
もし定期的な更新間隔を定めていなければ、日々の多忙さに流され、いわゆる「開店休業」状態が続いていたかも知れません。それでも年月は過ぎていくことになります。一方で、投稿した記事の数は自分自身の労力を惜しみ出したり、続けていく熱意が冷めてしまった場合、停滞してしまう数字です。そのような意味で、これまで記事の回数が100を刻んだ時をメモリアルな節目に位置付け、下記のような記事を投稿してきました。
- 2006年3月19日 多くの方に支えられながら101回
- 2007年9月 2日 逆風を謙虚に受けとめながら200回
- 2009年8月 2日 5年目の夏、そして300回
- 2011年7月 3日 400回、改めて当ブログについて
100回の時は、あまり投稿数を意識していなかったため、100回目の記事という認識がないまま普段通りの内容を書き込んでいました。その直後、たまたまココログの管理ページを目にした際、直前に投稿した記事が100回目だったことに気付きました。そのため、101回目という少し半端なタイミングでのメモリアルな記事内容となっていました。毎週1回の更新が定着し、先が読みやすくなっていた200回目以降は失念することなく、上記のような記事をピンポイントで綴ることができていました。
訪問されている方々にとって、この記事が何回目だろうと関係ないことは重々承知しています。それでも節目のタイミングを利用し、当ブログがどのような性格のものなのか改めてお伝えさせていただく機会としていました。いずれにしても週1回の更新ペースを崩さず、継続できているのも毎回多くの皆さんが訪れてくださり、貴重なコメントを多数頂戴していることが大きな励みとなっているからです。
アクセス数の累計は211万に及び、寄せられたコメントの数は1万件近くとなっています。1日あたりの最高はアクセス数23,278件、訪問者数18,393人でした。普段のアクセス数は千件から2千件ぐらいの幅で推移し、コメント数が100を超えた記事も数多くありました。ことさらアクセスアップにこだわっている訳ではありませんが、やはり多くの人たちに注目いただけることはたいへん喜ばしいことです。
特に当ブログは不特定多数の方々に公務員やその組合側の言い分を発信する必要性を意識し、個人の判断と責任でインターネット上に開設してきました。したがって、多くの人たちに閲覧いただき、たくさんのコメントを頂戴できるブログになり得たことは本当に有難く、何よりなことでした。そのような思いを強めているため、いつも注目くださっている常連の皆さんには心から感謝しています。改めて、ありがとうございます。
さて、常連の皆さんには聞き飽きた内容が連なることになりそうですが、このブログの500回を簡単に振り返らせていただきます。このブログを開設した切っかけは以前の記事「このブログを始めたイキサツ」の中で綴っていました。NHKと朝日新聞が「従軍慰安婦」関連番組への政治介入問題に絡み、真っ向から対立した報道を繰り広げていました。真実は一つでも、どちら側の報道内容に接するかどうかで、その真偽の評価や印象がガラリと変わっていました。
ちょうど世の中は大阪市役所の厚遇問題などで、公務員への厳しい視線や声が強まっていた頃でした。当然、公務員やその組合側も改めるべき点は即座に改める必要があります。しかし、労使交渉で積み上げてきた内容がオールorナッシングで批判されていく動きには理不尽さを感じていました。NHK対朝日新聞の例を踏まえ、主張すべきことは主張する必要性を強く感じていた時、誰でも簡単にインターネット上で意見を発信できるブログと出会いました。
2005年8月、郵政民営化法案が参議院で否決され、小泉元首相が衆議院を解散した直後のことでした。あくまでも個人の責任によるブログですが、私どもの組合員へも組合機関誌などで宣伝してきました。不特定多数の方々へ公務員組合側の言い分を発信するとともに、一人でも多くの組合員の皆さんにも読んでもらいたいと願いながら投稿してきています。つまり組合活動を身近に感じてもらうための一つの試みとしても位置付けていました。
二兎を追うブログだとも言えますが、これまで自分自身としては難しく思わず運営してきています。ただ一貫して注意している点は、不特定多数の方々に見られることを常に意識した記事内容の投稿に心がけてきました。不確かな情報や知識での断定した書き方はもちろん、賛否が分かれる問題についても結論を押し付けるような書き方は極力避けるようにしてきました。いずれにしてもブログでの発言の重さをいつも念頭に置きながらパソコンに向き合ってきました。
このブログを長く続けている中、いろいろ貴重な経験や機会も得られました。2007年末にはぎょうせい出版社の記者から取材を受け、月刊ガバナンス1月号の連載「自治」サイト探訪で当ブログを取り上げていただきました。その記者の方が特に注目くださったのはコメント欄での意見交換のあり方で、「こうした地道なコミュニケーションが、自治体への信頼の醸成に繋がっていくのではないだろうか」と結んでいただいていました。自治体向けの有名な情報誌へ好意的に掲載いただき、たいへん光栄なことでした。
他にも別な出版社から書籍化の話が示されたこともありました。具体的な相談を行ない、粗い原稿を提出するところまで至っていました。最終的に「没」という判断を下された訳ではなく、私自身の力不足や怠慢によって書籍化を前提にした原稿をまとめ切れないまま望外な機会を逸していました。貴重な機会を提供くださった皆さんにはご迷惑をおかけし、期待に応えられず、たいへん申し訳ありませんでした。
ブログを始めてからパソコンは2台買い替えています。インターネット環境は通常の電話回線でしたが、ブログ開設後早々にADSL接続に変更しました。昨年5月、突然ネットに繋がらない日々となり、復旧に向けた悪戦苦闘の末、光回線に移行していました。ADSLは料金が廉価だったため、光への移行はまったく考えていませんでした。ひとたび光に移ってしまうと、サイトを呼び出す時のサクサク感と動画のスムースさが段違いで、もうADSLには戻れないという印象を得ていました。
閲覧されている皆さんにとって、どうでも良い話を長々と書き進めてしまいました。ぎょうせい出版社の記者の方からも注目いただきましたが、やはり当ブログの特徴はコメント欄のあり方だろうと思っています。幅広い視点や立場からのコメントをお寄せいただき、記事本文の拙さが補強され、このブログが厚みを増していくものといつも感謝しています。なお、前回記事「分かり合えなくても」に綴ったとおり昨年の春以降、私自身はコメント欄から距離を置き始めています。
たいへん長い記事となっていますので、詳しくは繰り返しませんが、このブログを長く続けていくための一つの判断として、そのように改めていました。私自身との直接的な意見交換を望まれる方にとって物足りない場となっているはずですが、改めてご理解ご容赦くださるようお願いします。そのような中で、たいへん恐縮ながら「コメント欄の話、インデックス」に記したとおりいろいろな「答え」を認め合った場として、他者を「なるほど」と思わせるような言葉の競い合いの場になれることをいつも願っています。
本当に多くの皆さんに支えられながら積み重ねた500回ですので、コメント欄に絡む話を思い返せば延々と続きそうです。その中で最後に、これまで「炎上」気味の時も少なくありませんでしたが、私自身が決して「孤立無援」とならないコメント欄の多様性に勇気付けられてきたことを一言添えさせていただきます。500回という大きな節目を刻み、今後、どれだけ続けられるのか分かりません。ただ現時点では引き続き同じペースで週末に記事本文を更新していくつもりですので、どうぞこれからもよろしくお願いします。
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コメント
これまで継続されてきたご努力に敬意を表します。
これからも楽しみにしています。ただ、あまりご無理なさらずに。
投稿: えふかた | 2013年6月 2日 (日) 14時21分
えふかたさん、コメントありがとうございました。
週末に記事本文を更新するスタイルが今のところ日常生活に負荷をかけないペースとなっています。これまでも無理しないことを心がけてきましたので、長続きできているものと思っています。ぜひ、これからもよろしくお願いします。
投稿: OTSU | 2013年6月 2日 (日) 21時31分
500回記念記事を読みました。誠におめでとうございます。
継続は力なりの言葉どおり、素晴らしい成果と思います。
これからも健康に留意して1000回、そして2000回を目標にこれからも
続けて下さい。
投稿: nagi | 2013年6月 3日 (月) 11時30分
最近、小平市で住民投票がありましたね。それでこんな案を考えて
見ました。まず国民投票の資格は18歳以上でかつ投票は義務とする。
投票率を常に90パーセント以上が目標です。
さて、親中親朝鮮フォーラムを始めいろんな団体が反原発の活動を
しています。これをテーマに国民投票をしましょう。
国民投票する内容は
「最終処分地が決定すれば、原発を即時停止し廃炉する」
です。廃炉するためには処分地は必要です。だからそれを投票で決める。
原発が廃止されるのですから、反対派の方は賛成ですよね。
投票で都道府県を選択させ、もっとも投票数が多かった都道府県を
最終処分地にする。そこに世界遺産や米軍基地や皇居や学校があろうとも
すべて除外しそこに処分地をつくる。これなら国民の声を反映させる
よい方法ではないでしょうか。
どうでしょうか?反原発の集会やデモをするより、この方法なら
一気に進むと思うのですがね。
投稿: nagi | 2013年6月 3日 (月) 13時50分
OTSUさん、こんばんは
500回おめでとうございます。長い間、ブログを続けることは並大抵のことではなかったかと思います。
今後も、どうぞ無理されずに続けてください。楽しみにしています。
「大阪の厚遇問題」
ありましたね。確かに行き過ぎと行った感じのものもありましたが、あの時のマスコミや政治家による公務員バッシングにはすごく疑問がありました。
経営者として、職員厚生は重要な人事案件です。公務員にのみ職員厚生が不要ということはないはずなのに、何も認めないといった雰囲気がありました。
日本人だけなのか、世界中同じなのか、世の中が同じ方向を向き、違う意見を排除してしまう。
これは、国の方向性を誤らせるものではないかと思うのです。
このような時に、公務員の労働組合側からの発信というのは、本当に必要なことだったろうと思います。
多様な意見を認めあう世界こそが、平和を築けると思うのです。
うーん、今日もうまくまとめられなかったな。
投稿: | 2013年6月 3日 (月) 19時25分
500回ですか。すごいですね、おめでとうございます。
きっと多くの人が力づけられているからこそのアクセス数だと思います。
無理のないペースで続けて頂ければと思います。
私も含め、多くの人が応援しています。
投稿: WontBeLong | 2013年6月 3日 (月) 19時41分
今頃になって過去記事でのある文言がとても気になりOTSU氏に質問します。
「もう少し平和フォーラムについて」
>安全保障面での問いかけが、もっと高いレベルでの技術的な課題であれば、かみ合った議論にも至っていないのかも知れません。
この文言の「もっと高いレベルでの技術的な課題」はどのような例があるのでしょうか。
安全保障面における技術とは何か? 高いレベルの課題は何か?
もしよろしければご教示下さい。お願いいたします。
投稿: nagi | 2013年6月 4日 (火) 13時22分
すみません
2013年6月 3日 (月) 19時25分
に投稿したのは、私、地球人です。
投稿: 地球人 | 2013年6月 4日 (火) 18時18分
現在の選挙制度改革など本当に無意味ですね。利害関係のある
議員に考えさせることが無意味だ。第三者委員会で案を決めて
採決すればよい。連用制や特別枠など無意味を超えて害悪ですらある。
ネット利用が促進されるのならば、選挙区割など廃止して
全国1区にすれば常に有効倍率は平等になる完全に平等。
既存のポスターや公報などすべて廃止。不在者投票も
マイナンバーを利用してネット投票にすればよい。
これなら全国の好きな人間に投票できるし、地域の声という
人々は地域で団結して地元候補に投票すればよい。
人気で偏るとかそんな問題は無視、それが民意でそれにより
国がだめになるなら民主主義の限界なんだろう。
投稿: nagi | 2013年6月 4日 (火) 19時08分
トラックバックにもあるのだが、シジフォスという方のプログが
あります。生粋の労働運動家であり、プログの内容もその手の
話題が満載です。この方に言わせると、日本は労働者の首を切り放題らしい。
私の認識とは天地の差がある。まあ個人どうしのことなので気にしない。
しかし、この手の方が求める理想社会を現実にする為には、例えば現代の
東京の生活をかつての江戸時代に戻すか、世界の人口を少なくとも
30%に削減しないととても無理におもえるのだが。
いわゆる偏向平和活動家の方々が目指す理想社会が私には見えません。
どなたかわかり易くご教示して下さい。
>OTSU氏
自治労の本部や地方組織も正規雇用や非正規雇用、有期雇用の労働者が
働いているのですか? 労働問題を取り扱う自治労ならば、スムーズな
労使関係を維持してると思われます。一度そのようなテクニックを
教えていただければとても嬉しいです。
投稿: nagi | 2013年6月 5日 (水) 12時28分
宗門人別改め帖in政治家
横田めぐみが北朝鮮国籍を取得し帰国した翌年から偉大なる木偶の棒(金日正)等と毎年来日し
こどもおじばがえりで賤民朝鮮籍(民族身分)の両親達と仏教系巨大新興宗教3代会長等に
日本陸海軍の歴史に無い中尉任官を騙る政治家等と土持ひのきしんに参加してから
昭和48年頃から55年頃まで(USA)アカデミー、グラミー、ボルショイ・バレー団、ウィーン少年合唱団等が
脚本、音楽、演出等に関する全の知的財産権の確認を行い
行幸された数カ国の大里と2人内裏(内親王皇后)と長王子と天皇、太子、皇長子、皇太子、親王、内親王と
王、王子や外国々家代表(提督、大統領、議長、主席ナド)、外国政府代表(首相、副大統領ナド行政長官)ナドが
紫綬褒章、文化章(日、仏)、コンパニオン・オーナー(英)、カール・マルクス章(制定各国)等と
ノーベル文学賞、ナイチンゲール記章、オリンピック・メダル、ピューリッツァー賞、アカデミー賞、グラミー賞等と
開戦記念通貨章と国際活動記念通貨章と
文化功労者や北海道文化章、功労者等からレコード大賞等をブロードウェー作品と共に
糸屋、と大里が内裏と夫々が共に叙/受賞した子供ミュージカル=ピーターパン=等に参加し
第38母屋に宿泊し96年晩秋頃まで偉大なる馬の骨様ノ孫(金正男)等と定宿にしていた
真相を100条委員会で追及する活動をしませんか。
京都市内で生れ育った親王陛下が存する賤民朝鮮籍(民族身分)の娘の間に
昭和生の賤民内親王(身分)、賤民日本皇族(民族)が存在するのを御存知ですか。
=民族に平民以上か移民と賤民が分ら無い国は存在し無い筈です=
投稿: 関東取締出役 | 2013年6月 6日 (木) 12時05分
興味深いプログを紹介します。ひょっとするとOTSU氏はご存知かも
しれませんが。
>http://kurokawashigeru.air-nifty.com/blog
黒川滋さんのプログです。自治労にも所属し、現在は朝霞市議会議員として
活動しています。
私とは主義主張が異なりますが、柔らかい語り口ですが、なかなか
興味深い内容を発信しています。よろしければ参照して下さい。
投稿: nagi | 2013年6月 7日 (金) 12時04分
nagiさん、地球人さん、WontBeLongさん、関東取締出役さん、コメントありがとうございました。
きめ細かくコメント欄に即応できず、いつも申し訳ありません。皆さんから有難いことに「無理されずに続けてください」というお気遣いいただいていますが、このような距離感を取り始めたことで過度な負担をかけないペースとなっています。したがって、コメント欄を通した一問一答に至りませんが、大事な問いかけに対しては今後投稿を重ねる新規記事の本文を通して少しずつお答えしていければと考えています。そのような関係性について、改めてご理解ご容赦くださるようよろしくお願いします。
投稿: OTSU | 2013年6月 8日 (土) 22時12分