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2013年4月 7日 (日)

平和フォーラムについて

新入職員の皆さんを迎え、木曜夜、組合の説明会を兼ねた歓迎会を開きました。その際、このブログ「公務員のためいき」のことも紹介する機会がありました。すぐ検索された方がどれほどいらっしゃったのかどうか分かりませんが、いきなり前回記事「もう少し誹謗中傷の話」のような内容では取っ付きにくい第一印象を与えてしまったものと思います。さらに今回、取っ付きにくい題材の一つである「平和」について掘り下げる流れとなっています。

それでも自治労に所属する組合の役員が、どのような問題意識を抱えながら平和運動に関わっているのか、少しでも理解を得られるような記事内容に努められればと考えています。そして、そのような努力は、ひいては不特定多数の方々からの理解を広められるのかどうかの試金石に繋がっていくものと思っています。その上で、今回の記事はタイトルに掲げたとおり少し前からの宿題となっていた平和フォーラムについて書き進めてみます。

これまでコメント欄常連のnagiさんから平和フォーラムの活動に関して数々の疑念の声が寄せられていました。前回記事のコメント欄では「平和」という看板は偽りで「米軍基地撤去活動フォーラム」か「朝鮮半島との友好と親愛を求めるフォーラム」に名称変更して欲しいという意見まで示されていました。たいへん残念な話ですが、そのように思われる方がいらっしゃること自体は謙虚に受けとめていかなければなりません。

加えて、平和フォーラムに参加している団体に連なる一組合の役員の立場から、そのように思われてしまう理由を探り当てていくことも大事な試みだろうと考えています。また、nagiさんのように見ている方が決して少数派ではないはずであり、nagiさんへのレスであると同時に不特定多数の皆さんを意識した記事内容に努めていくつもりです。そのため、nagiさんからの問いかけすべてを網羅した内容に至らないかも知れませんが、ご理解ご容赦ください。

まず平和フォーラムは略称で「フォーラム平和・人権・環境」が正式名称です。参加団体は自治労、日教組、私鉄総連など労働組合が中心となっていますが、労働運動を目的とした組織ではありません。現在の連合が1989年に結成された際、それまで労働組合のナショナルセンターとして最大規模を誇っていた総評は解散しました。その際、連合に直接持ち込めなかった総評の政治や平和運動は新たに設立した総評センターに継承されました。

その後、総評センターは1992年に社会党と連帯する労組会議、1997年には民主・リベラル労組会議という組織名称に改まっていました。すでに社民党から民主党に軸足が強まっていた1999年、連合政治センターの結成に伴い、民主・リベラル労組会議も解散し、旧総評から連なっていた政治活動の組織はその役割を終えていました。一方で、旧総評の平和運動を継承する組織として平和フォーラムが1999年に設立されました。

地球規模で考え、地域から行動する。私たちは、21世紀を展望して、反核・平和・人権・環境、そして食料問題などの運動を有機的に結合し、広く市民にも開かれた運動の「公共財」として、全国ネットワーク組織「フォーラム平和・人権・環境」を設立します。

上記は平和フォーラムの設立趣意書の冒頭に記されている言葉です。平和フォーラムは「労働問題に関心を示さず、平和運動ばかりに力を入れている」という批判が示されたこともあります。参加団体の中心に労働組合が占めていますので、そのような批判も受けがちとなりますが、組織の設立趣旨や活動目的から「平和運動ばかり」となることは当たり前な姿だと言えました。

続いて、よく揶揄されがちな問題の背景として、かつては社会主義の優位性を信じていた活動家が全国的に多かったことは否定できません。そのような時代には「ソ連や中国、北朝鮮は正しく、アメリカは敵視すべき国」という見方のもとに平和運動に関わっていた方々も多かったはずです。しかしながら現在、そのような思想性を残しながら平和運動に関わる方は皆無に近いものと信じています。

騒音や墜落の危険性が伴う米軍基地に反対する活動は全国各地に広がっています。それらの運動と平和フォーラムは連携し、その中でも沖縄の運動との関係性は深いものとなっています。そのため、米軍基地やオスプレイの配備に反対する具体的な活動が必然的に注目を浴びることになります。だからと言って「反米」が目的ではなく、そこに存在する軍事基地に反対する抗議活動の一つ一つだと認識しています。

したがって、仮に普天間基地や横田基地が中国軍の基地だったとしても、同じような反対運動に取り組んでいるはずです。なお、平和フォーラムの関係者すべての声を代弁できるものではありませんので、あくまでも私自身の見方や問題意識の表明に過ぎません。そのため、中には社会主義の優位性を根強く信奉されている方も少なくないのかも知れません。しかし、特に私の知り得る組合役員の皆さんは、ごくごく常識的な発想のもとに平和運動に関わっている方ばかりです。

そのように考えているため、悪意や敵意が込められた「平和フォーラムは反日の組織だ」というような断定した批判は控えて欲しい誹謗中傷だと感じていました。ちなみに私自身の「平和」に対する思いを託したバックナンバーは「平和の話、インデックス」の中でまとめていました。その記事本文の中では、近隣諸国との関係性について「目には目を」と同じ土俵に上がり、対立をエスカレートしていくようでは望ましい解決策を見出すことができないものと記していました。

平和を願う思いは共通していても、個別各論に対する見方は個々人によって枝分かれしていくようです。平和フォーラムの基本的な理念が「戦争は絶対起こしてはならない、そのためにはどうすべきか」というものであり、「戦争も辞さず」という価値観の方々からすれば「お花畑」の発想と揶揄されていく構図があるように見ています。たいへん恐縮ながら、このような話を掘り下げていくとエンドレスな記事内容となってしまいがちです。

それでも今回、実は憲法の話まで広げていくつもりでした。平和フォーラムの地区組織となる三多摩平和運動センターが火曜の夜、自民党の改憲草案を批判する講演会を催していました。講師は早稲田大学の水島朝穂教授で、立憲主義の考え方や自民党改憲草案の問題点などを非常に分かりやすく説明いただき、このブログでも必ず取り上げようと考えていました。ちょうど新規記事は平和フォーラムを題材にするため、タイムリーな講演会だったものと喜んでいました。

ただ憲法の話を今から書き進めていくと、たいへんな長さの記事となりそうです。日本維新の会の改憲綱領「日本を孤立と軽蔑の対象に貶め、絶対平和という非現実的な共同幻想を押し付けた元凶である占領憲法を大幅に改正し、国家、民族を真の自立に導き、国家を蘇生させる」の粗雑さなどにも触れる予定でしたが、次回以降に先送りします。最後に、今回の記事を通し、平和フォーラムについての疑念をどれだけ払拭できたかどうか分かりませんが、多様な価値観やモノの見方を認め合った議論材料の一つとなれば本望なことです。

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コメント

>仮に普天間基地や横田基地が中国軍の基地だったとしても、同じような反対運動に取り組んでいるはずです。
「事実に対して仮定を持ち出す」詭弁のガイドライン第1条ですね、わかります。

…まあ、普天間基地や横田基地を中国軍の基地にしたい輩にとっては、米軍基地やオスプレイはうざったいでしょうねー

投稿: KEI | 2013年4月 7日 (日) 07時50分

管理人さんは先週の記事で、決め付けた言い方での断定は「誹謗中傷」として、
マナーを守るように求める形で、結局は批判者を排除したのですけれども・・。


今週の記事で、管理人さんがリンクした天木直人氏のブログから引用すると、
>これを書いた者は、無知、不勉強で、歴史や真実に謙虚でない者だ。
>それに同調する者はもっと無知、不勉強で定見のない者たちに違いない。
ものすごい決め付けた言い方で、管理人さんの定義での「誹謗中傷」をしています。

さらに管理人さんが絶賛した水島朝穂教授のブログを読んでみれば
決め付けた言い方での断定は、表現の仕方もあわせて、さらに上を行っています。


自分が止めるように言ったことを、実は相手にしているという事実があるのに
たぶん、管理人さんはそのことに何も感じていませんね。

結局のところ上記のことは、管理人さんは批判は構わないといいつつ、
自分たちに都合の悪い批判は「誹謗中傷」として聞き入れることなく撥ね付け、
逆に自分たちに都合の良い意見は、どんな表現をしてでも受け入れさせるという
活動家にありがちな思考回路だという、いい証明になっています。


それとも、「自治労の政治活動は違法だ」は決め付けで許されないけど
「自治労の政治活動が違法なのを認めないの者は謙虚でない者だ」とか
「自治労の政治活動は違法に違いない」と少し語尾を変えて言えば良いのですか。

不特定多数が読める場に意見を書くにあたりダブルスタンダードを持ち込むなら
それは意見の表明ではなく、扇動行為の一種だと思います。

投稿: シグ忘れ | 2013年4月 7日 (日) 10時49分

>シグ忘れさん

事実としてはおっしゃる通りなんですが、それは、意図的ではないと思います。

なぜなら、彼らには、「遊び」の経験値が著しく低い人が多い。
「遊び」とは、すなわち「人」との関わりでもあります。
「人」は自分を映す鏡でもあります。

だから、遊びのうまい人は、自分の客観的な姿を知ってるんですよね。そして、「人」や「事実」の評価の仕方も知ってる。
常に色んな人の視点に晒される環境に身を置くわけだから、自然と身につくんですね。多面的な視点ってのが。いや、むしろ、それを身につけないと生き残っていけないわけで。


しかし、天木さんとか香山リカさんとか、あの辺の人たちはそこが極端に不足している。
恐らく、「(理論的には)1つしか答えがない」という前提に立つから、異見を認めることができないんでしょう。


OTSUさんがその類の人だとは言いませんが
(むしろ、OTSUさんには、そこを抜け出すだけのセンスをお持ちなのではないかという期待感があります)、
少なくともOTSUさんの周囲は、圧倒的にそういう類の人で占められているんでしょう。


なので、もう少し長い目で見てあげてほしいと思います。
大事なのは、こういう指摘を受けて、彼らがどう変わろうとするのか(すぐには変われまないと思うんですよ)。
その意味で、シグ忘れさんからの指摘は貴重なものだったと思います。

投稿: かもめのJONA | 2013年4月 7日 (日) 12時23分

所詮中核派

投稿: | 2013年4月 7日 (日) 13時02分

>かもめのJONAさん

ご意見としては同意できるのですが、一部見解を異にしたいところです。

>事実としてはおっしゃる通りなんですが、それは、意図的ではないと思います。

私としては意図的であって欲しいと思っています。
もし、意図的でないとするならば、自分たちがなぜ批判を受けるのか
生涯にわたり気がつくことが出来ないことでもありますので・・。

さらに加えると、
>少なくともOTSUさんの周囲は、圧倒的にそういう類の人で占められている
という特異な事実にも、
生涯にわたり気がつくことが出来ないということでもあります。


つまり、地方公務員というだけで闇雲に批判を受けてしまう状況も、
何をやってみても正当な評価を受けることが出来ないとう状況も、
これまた生涯にわたり変わること無いということでもありますので・・。


一部の特異な感覚の持ち主たちに支配されることで、全体が否定される。

つまり、管理人さんのような人に職員の代表のように意見を言われることは
他の職員にとって不幸なことだとの結論になってしまいます。

だから意図的であって欲しいと思っているところです。


ただ、公務員の政治活動がもたらした現実を見るならば、
全国的に大阪のような職員基本条例が導入されることは必要なのでしょう。
公務員を正当に評価するためにも・・です。

投稿: シグ忘れ | 2013年4月 7日 (日) 13時34分

KEIさん、シグ忘れさん、かもめのJONAさん、2013年4月7日(日)13時02分に投稿された方、以前の記事に投稿された方、コメントありがとうございました。

それぞれの視点や立場の違いから受け取る印象や評価などが異なりがちです。それはそれで当たり前なことですが、他者を見下したような書き方や「所詮中核派」というような意味不明なコメントは極力遠慮願えればと考えています。

加えて、「マナーを守るように求める形で、結局は批判者を排除した」という見られ方も意外な話でした。最近の記事で詳しく綴ってきたとおり批判意見そのものを排除したことは一切なく、今回記事のコメント欄の意見等もすべてそのまま掲げ続けることになります。その上で、出入り自由な場として、特定の方の訪問を禁止するような発想が一切ないことも改めて強調させていただきます。

投稿: OTSU | 2013年4月 7日 (日) 21時39分

僕はこの手の問題はあんまり興味がないのですが、トピ主さんが見事なゼロ回答なので
おもわずコメントしました。しかしはっきりした傾向がありますね。
トピ主にとって組合に利益がある場合は○か×で答える。
組合に不利益な場合は無理やりにでも△に答えてかつ、核心から外す。
見事な対応ですね。先週のコメント欄でのnagiさんの質問も見事に核心を外して答えてるし。
まあ僕は興味はありませんが、やり取りを見ていると単純に関わりたくない
団体だなあと思います。胡散臭いし

投稿: はぐれ猫 | 2013年4月 8日 (月) 22時31分

組合のトップにある人に、その組合が属する団体の方針に反するような記事やコメントを期待する方が無理筋かと思います。
主様の言葉がタテマエであれホンネであれ、そのようにしか答えようがないでしょうに。
逆にいうと、このような対応ができるようでないと、組合のトップなんて務まらないということでしょう。組合の歴史的経緯も含めて。
そうでなかったら組合なんて辞めているはずですからね。

思うに「平和活動なんかしないで待遇改善に専念してほしい」という組合員って、不活発なメンバーがほとんどなのだと思います。
組合に変わってほしいと思う組合員ほど「自分が率先して役員に立候補し、組織改革しよう」とは思わない。
一番の問題点はここにあるのではないでしょうか。

投稿: qur | 2013年4月 8日 (月) 23時58分

>そのような思想性を残しながら平和運動に関わる方は皆無に近いものと信じています。

平和フォーラムHPの活動やリンク、政治家等「見れば見るほど」そうは思えないのですが・・・
地球規模で考えるといいながら東アジアしか見ていない。

>騒音や墜落の危険性が伴う米軍基地に反対する活動は全国各地に広がっています。

米軍基地をなくすことが何故平和運動なのか理解できません。
単に危険除去というなら危険を減らす研究とか、交通安全運動でもいいんですよね。


平和運動なので戦争を起こさないことが最重要なのではないのですか?
米軍基地をなくして極東の軍事バランスを崩すと周辺国の戦争を誘発するかもしれず、活動に疑念を抱きます。


米軍基地にしろオスプレイにしろ、必要ないように周辺国の軍備削減、関係改善する、または自国の軍をしっかり整えることが先決であり、その結果として米軍基地が不要となるのではないでしょうか?

例えばですが世界各国の労働組合と連係して周辺国政府と軍縮や緊張緩和のための活動でもやったほうが米軍基地をなくす近道ではないかと思いますが。

投稿: たろう | 2013年4月10日 (水) 04時06分

>平和運動なので戦争を起こさないことが最重要なのではないのですか?
>米軍基地をなくして極東の軍事バランスを崩すと周辺国の戦争を誘発するかもしれず、活動に疑念を抱きます。
OTSUさん達「自称平和主義者」の方々って、この辺が分かっていない感じがしますね。
(もしくは分かってて別の思惑で敢えて分からないフリをしているか)

「戦争は絶対起こしてはならない」、だからこそ「戦争も辞さず」という態度も取らなければならないし、軍備もしっかりしなければならない。
…と、僕は思うんですけどねえ…

投稿: KEI | 2013年4月10日 (水) 19時02分

>たろうさん

>平和運動なので戦争を起こさないことが最重要なのではないのですか?
>米軍基地をなくして極東の軍事バランスを崩すと周辺国の戦争を誘発するかもしれず、活動に疑念を抱きます。

全くおっしゃる取りですね。
武装が必要でなくなってから武装解除するのが合理的。
武装が必要な状況で、侵略を受ける側が武装解除して平和を訴えることほど、マヌケな行動はないですね。

善し悪しの問題ではなく、現実問題として世の中はパワーバランスで成り立っているんですよね。
生身の人間同士のつき合いですら、そう。
もちろん、ここでいう「パワー」には、武力以外にも、威圧感・存在感であったり、まとっている空気なども含みます(机上論者にとっては、非合理な話にしか映らないでしょうけども)。

そこをおざなりにしてては、誰もついていかないし、仮に人々がついていくような国になれば、即ち滅びることもまた自明なことですね。
その辺りのセンスの欠如が、パワーバランスを一切慮ることなく問題解決できる
と、信じ込ませてしまうんでしょう。


話は飛びますが、お賢い学者の皆さんは、もっとこういうリアルに生きる人々の抱くセンスを、合理的に説明できる理論を構築していってほしいものですね。
学者さんたちは、机上にいて、リアルの生業のサマを知らないわけですから、そこは謙虚にならないと。理論的な整合性を追求していては、上から理論押し付けでは、現実に活きる理論の主張は不可能です。

しかし、例えば、憲法の世界で有名な、二重の基準。二重の基準は、いわゆるダブルスタンダードであり、多重の基準です。要するに、単一の理論では世の中をうまく説明できないことが、最高裁ははっきり認識しているわけですね。
ご都合主義的なダブルスタンダードは×ですが、別基準を使い分ける基準がはっきりしているのなら、現実に活かすことのできる優れた理論なわけです。
こういう、現実に合わせた理論の変遷ってものを、認める度量は持ちたいものです。

投稿: かもめのJONA | 2013年4月12日 (金) 22時58分

記事に出てくる三多摩平和センターのHPを読んでみたんですが、本当に
真っ赤っかな内容ですね。僕にはちょっと理解できない雰囲気です。
僕に反論といいますか、返事は不要なんですが、なぜ中学生でも論破できそうな内容を
記事にしてこれで疑問に答えましたー、と言えるのかよくわかりません。
本当に記事内容の活動で平和になるなら僕もバンザイなんですが、子供でも鼻で笑うと思いますよ。
それとも本当に、どなたかが言うように現実からどっかに飛んでる人なんでしょうか。

投稿: はぐれ猫 | 2013年4月13日 (土) 13時41分

 ヨーロッパ諸国に囲まれた小国スイス。
 小国故に他国の侵略を警戒し、以下のように憲法を規定している。

 中韓北朝鮮露西亜に囲まれた日本。
 他国の侵略を警戒し、国防を強化しなければならない。

 日ソ不可侵条約を一方的に無視して北方四島を侵略占領したソ連を継承する露西亜。
 仮に戦前の日本人なら、ソ連邦崩壊(平成3年・1991年12月)とともに北方四島を奪還していただろう。

 時の政権はリベラル宮澤政権だ。広島・大蔵官僚出身の平和ボケ政権に軍略的発想は全くない。
 織田信長的人物が時の政権を握っていたら、ゴルバチョフ政権崩壊と同時に電光石火、北方四島に自衛隊を派遣し、領土主権を回復したことだろう。
 ソ連崩壊時が北方四島主権回復の千載一遇のチャンスだったのだ。

 東大卒の宮澤に代表される平和ボケリベラルインテリが戦後の歴史教育を歪めてきた。
 今こそ、こういった日本人の尊厳を奪ってきた「くびき」を外さなければならない。

 安倍政権で、スイスのような普通の国に日本は「昇格」するのだ。
--------------------------------------------------------------
スイス誓約者同盟の連邦憲法第57条(安全保障)
1 連邦およびカントンは、各々の権限の範囲内で、国の安全保障と住民の保護を確保する。
2 連邦およびカントンは、国内の安全保障のために各々の努力を共同して行う。

スイス誓約者同盟の連邦憲法58条(軍)
1 スイスは、一つの軍隊を持つ。軍隊は、原則として民兵により構成する。
2 軍は、戦争の防止と平和の維持に貢献する。また、軍は、国とその住民を防護する。軍は、国内の安全保障に対する重大な脅威を除去し、また、その他の非常事態を克服するにあたって、非軍事部門の機関を支援する。
3 軍の指揮は、連邦の管轄事項である。カントンは、非軍事部門の機関による手立てもってしてはカントン内の安全保障に重大な脅威を除去するには不十分である場合、自己の領域における公共の秩序を保持するために、自己の軍隊を投入することができる。

スイス誓約者同盟の連邦憲法59条(兵役および代替役務)
1 スイス男性はすべて、兵役に服する義務を負う。代替役務については、法律でこれを定める。
2 スイス人女性については、兵役は自由意志に委ねる。
3 兵役、代替役務のいずれにも服さないスイス男性は、公課を負担する。この公課は、連邦がこれを課し、カントンがこれを査定し、徴収する。
4 連邦は(役務が)生計に与える損失に対する適切な補償にかんして規則を定める。
5 軍事役務又は代替役務を遂行し、その際に健康上の損害をこうむり、または、その生命を失った人は、当人またはその親族に対して、連邦の適切な扶助を請求することができる。

投稿: wassenaar | 2013年4月13日 (土) 20時06分

お久しぶりです。
>「平和」という看板は偽りで「米軍基地撤去活動フォーラム」か「朝鮮半島との友好と親愛を求めるフォーラム」に名称変更して欲しいという意見まで示されていました。

という意見に対する有効な反論は
>仮に普天間基地や横田基地が中国軍の基地だったとしても、同じような反対運動に取り組んでいるはずです

ではなくて、

何故普天間飛行場や横田基地が必要とされるのかをもっとよく考えて、中国に対しても「空母導入や東南アジア周辺諸国との領海争いをやめ、台湾や尖閣諸島への野心を捨て、膨張する一方の軍事予算に大幅に鉈を振るうとともに透明化させ平和国家への道を歩む努力をせよ」と大声で主張すればいいのです。そしてその姿勢をアピールすればいいのです。

中国の野心が無くなったことが明らかになればその時点で沖縄の軍事的価値は薄れ、米軍基地は全面返還されてもおかしくないと思わないのでしょうか。思うのであれば、アメリカに返還を主張するだけでなく、中国にも相応の主張をするべきであり、それをしないから最初に引用したような印象を持たれるのです。

投稿: とーる2号 | 2013年4月14日 (日) 10時49分

とーる2号 様<<

「中国に対し…空母導入や東南アジア周辺諸国との領海争いをやめ…野心を捨て、膨張する…軍事予算に大幅に鉈を振るうとともに透明化させ平和国家への道を歩む努力をせよと…主張すればいい」
とされていますが、中国が軍事力のない日本の言うことを聞くはずがない。

 以下の記事を読んでください。中国は軍略・戦略的に13億人の民を喰わせるために膨張せざるを得ないことを確信しているんです。
 
 領土・海洋権益を中国が徹底的に求めている凄まじい野心がうかがわれます。

 しかも一般の中国人の欲望も凄まじいんですよ。中国人とビジネスで接する機会がありますが、彼らは本国で不動産を購入することができないので、日本などで不動産を取得するんです。
 富裕層は、資金口座を分散したり、海外口座を多数持ったりして、中国共産党に資産を把握されないよう努力しています。

 中国は、個人も国も凄まじい欲望・野心を抱えています。
 
 お人よしな日本人が国内でしょうもない「反対運動」をしても何の意味もありません。

 日本人として、もっと、危機意識をもってください。
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2010.8.15 日本経済新聞 中外時評 波立つ中国の周辺海域 海軍戦略が新たな段階に 論説委員 飯野克彦

……1985年。その年末、中国海軍の劉華清司令官(当時)は内部の会議で、海軍の長期的な指導方針となる「近海防御戦略」を打ち出した。
 それまでの「沿海防御戦略」に比べずっと広い海域を中国の権益として守らなければならない、とする考え方だ。
 2004年に出版された劉提督の回顧録によれば、この戦略は作戦海域として「今後比較的長い期間は、主に第1列島線の内側とその外延海域」を想定している。
 第1列島線とは日本の南西諸島から台湾、フィリピンへと連なる島々。中国からは太平洋への出口をふさいでいるようにも見えるラインだ。
 第1段階ともいうべき当分の間は、この線の内側、黄海から東シナ海を経て南シナ海に及ぶ海が、中国海軍の主な活動の場となる。
 次の段階は、作戦海域を「太平洋北部から第2列島線に至る海域へと徐々に拡大する」。
 伊豆諸島から小笠原諸島、グアムへと伸びているのが、第2列島線。
 太平洋北部も含めれば、第2段階では日本を取り巻く海はおおむね中国海軍の作戦海域に入るだろう。

 今は引退した軍人の回顧録をもとに、四半世紀前に「初めて正式に打ち出した」とされる戦略を長々と説明したのは、この戦略を中国が着実に実行しているからだ。
 特に昨年来、第1段階の対象海域をめぐる動きが目立つ。一つは黄海だ。
 「黄海やその他の中国近海で、外国軍が中国の安全と利益に影響する活動をすることに、断固として反対する」
 中国外務省の秦剛副報道局長は今年7月8日以降、米国と韓国が黄海の公海上で実施しようとしていた合同軍事演習について、何度もこう表明した。
 米韓が昨年秋に黄海で合同演習を実施した際は、中国は特段の反対を表明しなかった。虚を突かれた観もあった米韓は、演習海域を日本海に変更した。
 ところが中国軍は、日本海での米韓演習と前後して黄海で断続的に軍事演習を繰り広げた。
 黄海は中国の権益だとする意思を見せつけた形だ。

 黄海に劣らず中国の動きが活発なのは、中国、台湾、フィリピン、ベトナム、マレーシア、インドネシアの6カ国・地域が領有権を争う南沙諸島(スプラトリー諸島)を含めた、南シナ海だ。
 昨年、中国は軍艦を改造した漁業監視船をこの海域に投入した。以来、ベトナムなどの漁民をたびたび拘束してきた。
 米欧のエネルギー企業にベトナム沖での海域資源開発を断念するよう圧力をかけた、とも報じられている。
 今年3月には、崔天凱外務次官が訪中した米政府高官に「南シナ海は中国の核心的利益だ」と述べたという。
 チベットや台湾に関して使ってきた表現で、いわば領海の位置付けだ。
 韓国やベトナムなど周辺諸国は警戒と懸念を深めている。
 こうした国々からの働き掛けもあって、米国のオバマ政権はにわかに対中警戒感を強めたようにみえる。
 「米国は中国にこれまでより強い姿勢をとる」。7月30日の米紙ワシントン・ポストはこう報じた。
 「中国が周辺海域で米軍の活動を制限しようとしている」と警戒してきた国防総省の見方が、政権内で重みを増しているようだ。
 もちろん、米国は経済の立て直しに中国の協力を期待し、一方の中国は米国との軍事的な緊張を望んでいない。双方とも深刻な摩擦は避けようとしている。ただ長きにわたる中国の台頭の結果、米中の利害対立は鮮明になってきた。
 近海防御戦略を劉提督が打ち出した年、中国の名目国内総生産(GDP)は日本の4分の1にも満たなかった。
 今年は日本を抜いて世界2位となり、今後10年のうちには日本の2倍になる可能性が大きい。
 劉提督が戦略の第1段階から第2段階に移る条件とした「中国の経済力や科学技術のレベルの絶えざる増強」は、誰の目にもはっきりしてきた。
 案の定、第1列島線を越えた日本の周辺海域で中国海軍の活動が頻繁になっている。
 「近海防御戦略は世界中に手を伸ばす米国や旧ソ連の戦略と異なる、防御的な戦略」。回顧録で劉提督はこうも指摘しているが、日本を含む周辺国には十分な脅威を与え始めた。……

投稿: wassenaar | 2013年4月14日 (日) 14時33分

はぐれ猫さん、qurさん、たろうさん、KEIさん、かもめのJONAさん、wassenaarさん、とーる2号さん、以前の記事に投稿された方、コメントありがとうございました。

今回のコメント欄を通し、いろいろ気になる点がありました。そのため、新規記事は「出入り自由な場として」というタイトルとして投稿する予定です。ぜひ、またご覧いただければ幸いですので、よろしくお願いします。

投稿: OTSU | 2013年4月14日 (日) 16時03分

wassenaarさん

私が言っているのは「本当に平和を求める団体のあるべき行動について」です。
(デモや反対運動に効果があるのか、という問題にはこの際目をつぶります)、
普天間飛行場がデモや人間の鎖で解決しないのと同様、中国が聞くかどうかは
ここで問題にはしていないのです。


投稿: とーる2号 | 2013年4月14日 (日) 20時21分

「平和フォーラムの活動に関して数々の疑念の声」を

払拭すべく掲載されたと思いますが、はたして効果は

あったのでしょうか。。。


(わたしはHP見て偏り具合にビックリしちゃいました)

個人的には公務員の給料を決めるのは最終的

には民意ですので一般人に嫌悪感をもたれる

ような活動は待遇改善という主目的に対して

逆効果になることを懸念します。

投稿: たろう | 2013年4月15日 (月) 02時40分

こんにちは、時々覗かせて頂いております。
フェイスブックある方のページからの転載です。
沖縄在住の沖縄人の方です。


ココからーーーー
【画像】 今朝の大山ゲートの様子 2013/04/16 7:00AM

「平和団体」の、「市民」、が「非暴力」、の「抗議活動」、を行っていると報道されている大山ゲートの今朝の様子です。
沖縄では、反戦平和、オスプレイ反対を唱える者は絶対的な「善で」あり、それに反論すると、「レイプされてもいいのか!」とか、「戦争を知らないくせに」とか、「恥を知れ」とか、最終的に「右翼」、「ザイトク」とレッテルを貼り付けます。

その「平和団体」の皆さんの抗議活動がコレです。
... 今朝の写真ですが、米兵の通勤する道路の歩道を占拠し、20名ほどで罵声をあげ、通過する米軍兵士を延々と罵倒、威嚇しているのです。

絶対に反抗してこない相手だと知ってての、この暴虐無人ぶり。
この多くが元教員ということが、私には信じられません。
沖縄の教育界がどんなところなのかを、如実に物語っています。

こんなことを毎日続けられれば、米兵を精神的に追い詰め、沖縄県民への不満を増大させ、不要な事件事故を誘発させる下地となっていきます。
平和を標榜する者たちが、米軍関係者の事件事故が起きることを渇望している。
これは平和運動ではありません!

平和を騙るレイシストたちの姿を、ご覧下さい。
こんな破廉恥な姿を、メディアは決して報道しないのです。もっと見る

投稿: 零細商店主01 | 2013年4月16日 (火) 11時53分

こんなのもありますね。

>http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130418/plc13041812400013-n1.htm

記事中の市民グループというのは、
最早、反戦平和団体というよりはテロ集団に近いと感じています。

日本の恥だと思いますね。

投稿: シグ忘れ | 2013年4月21日 (日) 22時00分

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