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2013年1月 6日 (日)

海江田代表に願うこと

このブログのコメント欄では、これまで同じような趣旨の批判が繰り返し寄せられていました。その一つに私自身の基本的な主張が変わらないことに驚かれ、「時代に合わせて、ご自分の主張やスタンスを変えないと周囲の理解は増えないと思います」というような指摘でした。新年早々、つぶやきさんから前回記事「2013年、再生の年に」のコメント欄に寄せられた意見でしたが、「この分では今しばらくの間こちらの組合員の方は苦労が続きそうですね」という一言まで添えられていました。

以前の記事(いろいろな「答え」を認め合った場として)の中で綴った話ですが、答案用紙に自信を持って書き込んだ「答え」が必ずしも「正解」とは限らない可能性を取り上げていました。さらに個々人で視点や立場が異なる中、様々な「答え」があることを当たり前な現状だととらえています。確かに各人が正しいと信じている「答え」に照らした時、私自身の「答え」が一貫していることに対し、冒頭のような内容のコメントに繋がるのだろうと考えています。

しかし、いろいろな「答え」があること自体を認め合った場合、異なる「答え」を持っている他者が「変わらないこと」自体への批判は慎むべき話だろうと思っています。念のため、異なる「答え」に対する問題点や不合理さなどを批判することに注文を付ける意図は毛頭ありません。分かりづらい説明なのかも知れませんが、いろいろな「答え」を認め合った場として「なるほど、そのような見方もあったのか」と閲覧されている方々をうならせるような「言葉の競い合い」を切望しています。

続いて「何が批判され、どうすべきなのか」という記述について改めて補足することも考えましたが、別な機会に譲らせていただき、記事タイトルの内容を書き進めていきます。昨年末の総選挙戦に大敗した後、民主党の代表は海江田万里衆院議員に代わっていました。 海江田代表は東京が地元ですので、自治労都本部の旗びらき定期大会の来賓として出席いただき、たびたび挨拶を伺う機会がありました。

今後、直接又は間接的に率直な声を海江田代表に届けられる機会もあり得るのかも知れません。それでも取り急ぎ、海江田代表を推薦した一組合の役員の立場から自分なりの思いや要望を綴らせていただきます。これまでも「鳩山新代表に願うこと」「新政権への期待と要望」など民主党に絡む記事を数多く投稿してきました。このような記事内容をブログに掲げること自体、批判的に見ている方々も少なくないものと思っています。

そのようなマイナス面もある中、たいした意味のない投稿に過ぎないのかも知れませんが、もしかしたらご本人や近しい関係者に届く可能性も信じながら新規記事に向かっているところです。いつものことながら前置きが長くなりました。実は海江田代表に絡んだ次のような報道に接し、いろいろ違和感を持ったため、今回の記事タイトルに繋がっていました。

民主党の海江田代表は4日、三重県伊勢市内で記者会見し、今夏の参院選に関し「野党には、自民党に圧勝させないという共通の思いがある」と述べた。自民、公明両党による参院の過半数獲得の阻止という目標では野党各党の考えは一致しているものの、与党との距離感や、野党間の警戒心など、「同床異夢」の様相を呈しかねない要素もある。野党共闘に積極姿勢を見せる海江田氏が主導権を握ることができるかどうか、難題は多い。

海江田氏は「野党協力は当然、野党第1党の民主党が軸にならなければならない」とも語った。12月の衆院選では、民主党と「第3極」の政党が競合して票を奪い合い、自公両党を利する結果になった小選挙区が目立った。参院選では、小選挙区と同様に1選挙区1人しか当選しない改選定数1の「1人区」が31選挙区あり、その行方が全体の勝敗を左右するとみられる。1人区を中心に野党共闘が必須だとの思いは、各野党とも共有している。【読売新聞2013年1月5日

衆院選での大惨敗、政党支持率では日本維新の会に抜かれつつある現状を踏まえた際、野党共闘は現実的な判断のもとの選択肢なのかも知れません。しかし、どうしても違和感が拭えません。海江田代表が選出される直前に投稿した記事「年末の話、インデックス」の最後で、日本維新の会の橋下代表代行が参院選に向けて野党共闘を呼びかけたニュースを紹介しました。その際、私自身の思いを次のように記していました。

少し前まで二大政党の一翼と目されていた民主党も、第三極の一つに埋没したような象徴的なニュースでした。個人的には政策の方向性や基本的な理念が、維新の会、みんなの党と民主党は大きく異なっているものと理解しています。それこそ3党が連携するようであれば「野合」批判も免れないはずです。民主党側の一部に呼応するような動きがあることも耳にしましたが、ぜひ、新たに決まる代表のもとに一致結束して再建を果たして欲しいものと願っています。

6年前の参院選で民主党は大勝し、大半の選挙区に現職を抱えています。そのような構図の中で、ギブ&テークを求められる選挙協力が進むとは思えません。そもそも海江田代表は「小異を残しながら大同をめざす」と語られているようですが、大きな方向性としても日本維新の会、みんなの党と「大同」できるとは考えられません。「強い者を優遇し、もっともっと強くして、勝ち上がった一握りの大企業や大金持ちが日本経済を活性化させる」「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が浸透する」という競争を過度に重視した路線に異を唱えたのが民主党政権だったものと理解しています。

その点で見れば、日本維新の会、みんなの党は自民党よりも新自由主義の色彩が強いように感じています。加えて、労働組合との関係性をネガティブな「しがらみ」だと批判している急先鋒が日本維新の会、みんなの党でした。「公務員組合の応援を受けている民主党とは選挙協力できない」とまで告げられていました。このあたりについては「鳩山新代表に願うこと」の中で記した一文を改めて紹介しながら、海江田代表にもご理解いただければと願っています。

連合との関係を「しがらみ」と思わず、鳩山新代表にも「生活者」である働く者の声を直接聞ける強みだと受けとめて欲しいものと考えています。とりわけ今後、行政改革のあり方をめぐっては、自治労など公務員組合と民主党との難しい場面が続くはずです。この点についても日頃から意思疎通をはかり、信頼関係を築いていく努力が欠かせないものと思っています。その上で、鳩山新代表からは「労働組合との信頼関係があるからこそ、大胆で効果的な改革ができる」と誇示していただけるような関係性を望んでいます。

アメリカの民主党は一般的に中道からリベラルの立場の議員が所属し、労働組合が応援している政党です。イギリスの労働党は文字通り労働組合が支持基盤となっています。この機会に労働組合との関係性をいっそう深めるべきと言うつもりはありません。ただ一点、労働組合との関係性を決して負の側面だととらえず、逆に強みとし、そこを起点にした理念や政策を再構築していただければ何よりも幸いなことだと考えています。

いずれにしても自民党に勝つことが第一の目的ではないはずです。国民にとって、どのような政治を進めることが望ましいのか、そのことを第一に他の政党との対抗軸を打ち出して欲しいものと願っています。ピンチはチャンスであり、自ら第三極に埋没することなく、巨大与党へのチェック機能を果たすためにも民主党がしっかり再生できることを切望しています。党内基盤が弱い海江田代表は各方面に配慮しながら徐々にご自身のカラーを出していくものと見ています。

「わしらは、リメンバーパールハーバーは日本側こそのセリフと思うけど・・・ いざとなれば、再び立つぞと・・・・」というような意見が安倍首相を応援しているブログのコメント欄で目に留まりました。尖閣諸島の問題では「戦争を辞さず」という勇ましい声も少なくありませんでした。野田前首相は総選挙戦で「強い言葉で外交・安保を語る風潮が強まってきたが、極論の先に解決策はない」と訴えていましたが、海江田代表も同様な立場だろうと思います。

「働くことを軸として、安心できる社会を作っていく」「2030年代に原発をゼロにする」という方向性などと合わせ、民主党なりの旗を改めて立てることで充分活路を見出せるのではないでしょうか。したがって、海江田代表本来の立場や考え方を自信持って打ち出していくことも民主党再生に繋がっていくはずです。決して近道ではないかも知れませんが、日本の政党政治に健全な選択肢を作り上げていくための地道な一歩一歩に位置付けられるものと思っています。

ますます「自治労のため」に今回の記事を綴っているような印象を与えるため、少し迷いましたが、最後に「寛容の中道」というブログ記事の一部も紹介させていただきます。海江田代表が所属している民主党の政策グループ「サンクチュアリ」で事務局長を務めている江崎孝参院議員のブログ記事でした。このブログでも取り上げましたが、江崎さんは自治労の組織内議員です。今回の記事を書き進める上で、念頭にあったブログ記事でしたので結びに掲げさせていただきました。

リベラルは「自由主義」とも訳されるが、福祉国家的な新しい自由主義を意味する。しかし日本では、この「リベラル」や「社会民主主義」という言葉が少々矮小化し、少々「左」がかってイメージされている。55年体制下、野党第一党である社会党は、実現不可能な社会主義革命を掲げ、労働組合から支持を引き受ける「革新政党」として存続価値を見つけ、変えることはなかった。一方で自民党は、保守層だけではなく、社会党では抱えきらない資本主義や自由主義的価値観、ひいてはリベラルをも内包した政党となった。これらのことが日本でのリベラルや社会民主主義のイメージに影響していると思う。本質は何も変わらぬままに、名前だけ社会民主主義的名称に変更した社会党=社会民主党の存在も大きい。

さて今回の代表選挙。選挙前の集会で海江田さんは、これからの民主党が進むべき方向性を「寛容な中道」と表現した。同集会に参加した細野さんも表現は違うが「中道」というイメージを強調した。ざっくり言うと、右でも左でもなく、多様な価値観に寛容である政党ということになろう。寄って立つ国民は普通の国民=生活者や市民ということになる。

保守色を強め右に振れた自民党が圧勝。さらに急進的な維新の会も50を超える議席を確保した。もっと新自由主義路線をと主張するみんなの党も健在である。奇しくも各政党が右色を強めたことで、日本でも「リベラル」の思想が確立するかもしれない。表現は日本的に「寛容な中道」でもいいではないか。思想的に何でも受け入れる曖昧模糊の民である私たち日本人が、世界では当たり前の「リベラル政党」の必要性を強く感じるであろうこの時こそ、我が民主党がもう一度、今度はしっかりと成熟した政党として成長するチャンスなのだと確信的に強く思う。

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コメント

>「強い者を優遇し、もっともっと強くして、勝ち上がった一握りの大企業や大金持ちが日本経済を活性化させる」「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が浸透する」という競争を過度に重視した路線に異を唱えたのが民主党政権だったものと理解しています。

・・・色づけし過ぎでしょ。それをはっきり言ったのは社民党とか共産党ぐらいでは?


それから、経営能力、稼得能力のある人間に社会を牽引させること自体は、極めて合理的な話で、後は、その稼ぎをどう再分配するかの問題(社会主義的政策)。

日本で、貧しい者にも自然に富が浸透するなんて発想で何か実行した人がどこにいるんですか?
日本ほど社会福祉が行き届いた国はそうそうないわけで、しかも年金問題やらに触れない政治家は聞いたこともないですな(例えば、社会福祉支出を世界並み以下に減らすって言うんなら、それは「新自由主義的」と言っていいかもしれない)。

出発点の位置づけをもう少し冷静に見極めるべきではないですか?インテリの皆さん。


現状、左右バランスが7:3の位置だとする。左でない人が、6:4にシフトしようとすると、極右と騒ぎ立てる。
ま、これはOTSUさんのことではないですが、学問のみに傾倒した人間は、こういう傾向がありますね。
いわば、自分の立ち位置を知らない。正誤・善悪で物事を見るから、今の自分の位置がスタンダードだと思ってしまうわけですね。最近では、そういった閉鎖的な人間同士がネットでつながってる影響も大きいでしょう。

閉鎖的インテリや韓国人が「右」とレッテルを貼る相手の多くは、おそらく4:6~6:4のバランスを望んでる。多くの日本人が、日本社会はヒダリに寄り過ぎてて良くないっていう感覚を持ってるのかもしれません。
そこのズレとしっかりと向き合ってもらわないと。
互いの「解」を認め合うための、大前提の話だと思いますね。

投稿: かもめのじょな | 2013年1月 6日 (日) 22時02分

毎週のエントリ更新に敬意を表します。

僕は民主を支持したことはないのですが、エントリに示される疑念を共有します。
自民に対抗するという理由を掲げながら、自民よりもさらに自由競争至上主義的な維新、みんな(さらにいえば、自民よりさらにナショナリスティックな面をもつ党でもありますね)に接近するのでは、民主は自民の政策のどこがおかしいと思っているのか、どちらの方向に動かしたいと思っているのか、その認識のおおもとが疑われます。

しかし、民主はもともとそういう党なのだろうという気持ちもあります。定見を持たず、その場その場での風に乗ろうとしすぎるのです。少なくとも執行部にはその傾向が強すぎるように思えます。この印象は政権にあった時期もずっと変わりませんでした。

だから、寛容さというフレーズで民主党が自分を意味づけようという姿勢にも、やや危惧を感じます。寛容さというのが、なんでもOKとする定見のなさを正当化することに終わる恐れもあると思うからです。寛容さは、不寛容に対してだけは徹底的に戦うのでなければ自らを守れません。維新、みんなは寛容さを共有する仲間たりうるでしょうか? 

投稿: えふかた | 2013年1月 7日 (月) 00時05分

おはようございます

>OTSU氏
本文の記載から一度お尋ねしてみたかったことがあります。
かもめのじょな氏のコメにもあるように、現状の日本の左右バランスです。
リベラルを赤、保守を青、中立を白と例えるなら、日本の状況は
ピンクぐらいの状況だと私は理解していますが、このあたりの感覚は
個人差があるので、現状の認識としてOTSU氏の見解をお聞きしたいです。
互いの立ち位置がことなると同じ事象を見ても異なった答えになるのは
明白です。だからこそ立ち位置を把握するのは重要なことでしょう。

わたしが日本が左に傾いていると考えるのは、まずマスコミにそのような
傾向がはっきり見てとれるからです。韓国や中国におもねるNHKを初め
堂々と捏造を繰り替え朝日新聞、毎日新聞。地方紙になればとても新聞と
言うのが恥ずかしいレベルの、中日新聞や北海道新聞、京都新聞などなど
枚挙にことかきません。
たしかに新聞なども政治色があるでしょう。しかしそれを堂々と示すことなく
いかにも中立のような振りをしながら、ご都合記事を垂れ流すのがやはり
よくないと思います。

話がとびますが、詳しい方、教えて下さい。
労働組合にとって、無職の人、失業中の人はどのような扱いですか?
また、上記の状況の場合、組合に加入できるのですか?
よろしくお願いします。

投稿: nagi | 2013年1月 7日 (月) 10時08分

私も日本語の「リベラル」を全く理解していない一人です。

リベラルの語源は「liberty」・・つまり「自由」だろう。
「自由主義」とは自由に生きた結果の格差に寛容であると言う事です。

格好よく言えば、商売に失敗して乞食になっても、国からの支援なんぞは受けねえよ!・・って姿勢の事である。

「自由」の「自」は当然「自分」の意味だ。「自由」の「由」は「由らしむべし、知らしむべからず」の「由」で「頼りにする」といった意味だ。つまり「自由」とは「自分だけを頼りにする生き方」の事だ。

当然「自由主義」の反対語は「全体主義」あるいは「保護主義」だろう。

さて>リベラルは福祉国家的な新しい自由主義を意味する。
これをそのまま解釈すると・・

『国家の存在意義を福祉に置くが、福祉を自由主義でやる・・つまり、生活が「目茶苦茶苦しくなったなら」国家が助けてあげましょう』

こんな感じである。

今の日本において「リベラル」を名乗っている者達が、上記のような考えを持っているとは到底思えない。
情緒的な言葉遊びをした結果だ。「自由」とか「民主」といった意味を本当は理解していないのだ。

投稿: あまのじゃく | 2013年1月 7日 (月) 12時23分

横から失礼します。「リベラル」の語について多少調べたことがありまして、なんらかの参考になれば。

リベラルとかリバティーという語はもちろん「自由」であるわけで、経済的にも政治的にも宗教・思想的にも、各人の自由な活動を保障すること、つまりは政府などが諸個人の活動の邪魔をしないこと、を意味していたものです。アダム・スミスの経済思想などが典型的です。

ところが、この言葉の意味は、おもに20世紀(とくにアメリカ政治)において大きく転換したようなのです。

一つには、経済的な意味です。大企業が成長するなどして、経済的な強者と弱者が混在している社会においては、各自勝手に経済競争しろ、では弱者は押しつぶされるだけなわけで、本当に「自由」であることはできない。むしろ「弱者」に配慮し、公平な競争ができるような前提を整えることが「リベラル」であるというのです。非常に大きな意味転換、ほとんど真逆になってしまったかのような変化ですね(かつてのように「自由勝手にやれ」という立場は、徹底的自由主義、リバタリアン、などと呼ばれます)。

もう一つには、価値観的な意味です。ナショナリズムが過熱化し、いわゆる全体主義社会が成立する時代になると、各自それぞれの生き方を守ることが難しくなります。とくに少数意見はだいたい押しつぶされます。それを、政府が率先して少数意見の存在を保護すべきだ(少数意見を押し付けろというわけではありません、共存をめざすということにつきます)、それこそが本当の「自由」だ、正しい「リベラル」だ、というわけです。

民主党が本当にそうであるかどうかは僕は疑問視していますけれども、OTSUさんがエントリで言われている「リベラル」というのは、おおまかにいえばこの20世紀的な意味なのだと理解しています。

他人様のブログのコメント欄に無粋な長い投稿、失礼しました。見当外れでしたら、皆様お許しください。

投稿: えふかた | 2013年1月 7日 (月) 22時17分

おはようございます

アメリカの2大政党は保守、リベラルに分かれて表現されますが、
これは政府の関与や思想的な区分でしかありません。
日本での意味合いと異なると思えます。
本文にもでてきた「寛容な中道」ですが、この中道の意味する部分の
解釈は、本当に左右のバランスの取れた中道なのでしょうか。
民主党の主張する自民党が右に振れた、保守化が進んだとの表現も
どの立ち位置からの主張なのでしょうか?
組合に所属する方々は、一般の解釈によれば、左側に属する。
その位置から見れば、中間に戻るのも右に振れたと言えるわけです。

と言うことで、前回の発言があるのですが、ついでにもう一つお聞きします。

>OTSU氏
労働組合の立ち位置は中道ですか、それとも右か左に振れているのですか?
是非、解釈を教えていただければと思います。その立ち位置で本文に対する
意味も変わると思うので。

投稿: nagi | 2013年1月 8日 (火) 09時43分

なるほど、本来は「保護主義」と言うべき所を「リベラル」と銘打ったという訳ですね。自由を国是とし、万端手前勝手なアメリカらしいと言えばらしい。

ご指摘のように、大航海時代から連綿と続く「自由」・・言い換えれば「弱肉強食」の時代の反作用として、「minority」に過大な配慮をする傾向があり、その雰囲気が民主党だけでなく世界を覆っているように見受けられます。

例えば「原発」にしても、一部の人達(noisy minority)が「原発廃止が日本人の総意だ!」と言い張っていたが、衆議院選挙を見ると「原発廃止」を強硬に主張していた「民主党」や「未来の党」の大惨敗でも分かるように、ジャーナリズムを含めてnoisy minorityが「全体を歪める」場面が多く見られる。

私なんか弱者が「弱者」を振り回し、威張っているのに気味の悪さを感じる。中国の「レイプ オブ 南京」なんて典型例です。
勿論、南京事件は完全に「捏造」です。

「弱者が有利」という風潮を嗅ぎ取った中国人のやりそうな事だ。

投稿: あまのじゃく | 2013年1月 8日 (火) 09時58分

かもめのじょなさん、えふかたさん、nagiさん、あまのじゃくさん、コメントありがとうございました。

nagiさんから直接的なお尋ねがありましたが、基本的に平日夜はコメント欄への参加を控えるようにしています。したがって、たいへん恐縮ですが、次回以降の記事本文で私なりの見方や考え方を綴らせていただきます。そのような間延びした対応になることをご理解ご容赦くださるようよろしくお願いします。

投稿: OTSU | 2013年1月 8日 (火) 22時14分

おはようございます。

また地元大阪で痛ましいことがおきましたね。大阪市立桜宮高校で
起きた件ですが。
私は一応、体罰は容認なんですがね。とてもこの件は言葉がありません。
そして一番の問題点はこれだと思います。

>このバスケットボール部をめぐっては、2011年にも「醜い体罰が横行している」との情報があった。
しかし、教育委員会は教師からの聞き取りだけで体罰はないと判断していた。

自分のやってることに自信があるのなら、なぜ隠蔽するのか
手の先だけでほんの二、三回気合を入れるだけのつもりなどと
嘘を言えるのか。
またこれで体罰は絶対にだめだとの風潮になり、陰惨ないじめが
蔓延するのだろうと思う。

投稿: nagi | 2013年1月 9日 (水) 12時24分

みんなや維新の対極としての民主。どうやら完全崩壊のようですね。

というか、面子や、党の方針を見て、あれがバラバラの集団だと思わん人はおらんでしょう。
民主が勝った政権交代のとき、誰があんな赤色(仙石氏や輿石氏やらの色が濃い)の内閣誕生を想像したか、誰があんな赤色の政治を容認したかって話で。
国民も蓋をあけてビックリだったでしょうな。

玉虫党と名前を変えればよいのではなかろうか?


産経1/8の記事
> 民主党も「他の野党との協力も必須だ」(海江田万里代表)との立場で、とりわけ維新に対しては細野豪志幹事長が「まずは維新との協力をどのようにできるかだ」と秋波を送る。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/620460/

投稿: かもめのじょな | 2013年1月10日 (木) 10時55分

何人人柱を立てれば教育現場は浄化されるんでしょうね?
教育村の馴れ合い構造を改善するには、コームインの身分保障を無くすしかないでしょうね。
行政の透明化や迅速化も同じ構造。

投稿: L | 2013年1月10日 (木) 14時20分

 教師が生徒を殴って自死に追い込む教育現場って?・・ただの犯罪現場だ。

 自分より立場の弱い生徒を殴って、威張り散らすのは、教育ではなく、パワハラ。

 こんな奴をも教員組合は擁護するんでしょうなあ。

 地方公務員の再教育が必要だね。

 いや、いっそ若年層を雇用して、今いる腐った馬鹿どもを分限免職にする方がいいんじゃね。

投稿: wassenaar | 2013年1月10日 (木) 21時52分

 地方公務員応援政党でかつ国家公務員虐待政党である民主党の海江田党首にお願いすべきことは、以下の記事の動きを阻止することですね。

 復興促進政党でかつ国家公務員・地方公務員給与水準適正化政党である自民党は、すばらしい改革政党だね。

 地方公務員の給与は、無条件に激下げしていただきたい。
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財務相、地方の給与削減要請へ 交付税の減額規模焦点に

 麻生太郎財務相は11日、地方公務員の給与削減に向け、2013年度予算の地方交付税減額を受け入れるよう地方側に要請する方針を固めた。15日に開く「国と地方の協議の場」で、全国知事会など地方6団体に伝える。これを受け総務省は地方側と調整に入るが、最終的には交付税の具体的な減額規模が焦点となりそうだ。

 地方公務員の給与削減を求めるのは、東日本大震災の復興財源を確保するための臨時特例法に基づいて給与を平均7・8%カットしている国家公務員より水準が高くなっているためだ。同法は地方公務員について「自主的かつ適切に対応」としているが、国に準じた自治体はほとんどない。2013/01/12 02:07【共同通信】

投稿: 自民党復活支持者 | 2013年1月12日 (土) 09時55分

 過去のいくつかの記事から照らし合わせても、OTSUさんの言いたい事、願いは理解できるつもりです。
 それでも、敢えて言いたい。
 労働組合が特定の政党と関係を持ち続ける事は、この機会に考え直すべきではないか?
 なんども書いたけれど、労働組合のやるべき事は、

「労働者の雇用・労働条件・権利を護り、向上させる事」

であって、特定の政治勢力に尽くすためではない。
「だから政党を支持するのです」と言われるだろうが、それでは、先の衆議院選挙のように支持政党が壊滅的な大敗を喫すると、とたんに自分達の暮らしや社会的立場が危うくなってしまう事になります。
 組合員の暮らしを、政党と一蓮托生にする事は、正しい事なのか?
 そもそも支持政党が、自分達の利益や主義主張と相容れない政策を発表したり、他勢力と連携してしまったとしても、だからといって即、その政党を見限る事はできるのか?
(前にも原発政策で、自らと相容れなかったらどうするのか、お尋ねした事がありましたね)
「自分達を不利な状況に陥れようとする政党を支持し続けるのはなぜだ」と組合員から問われたら、どう答えるのですか?
 それでも民主党以外に、現状では支持できる政党がないから苦悩されているのだとは思いますが。
(他の左派政党-未来・共産・社民-は、揃いも揃っていい加減)
 それは何も公務員の組合に限らない。私鉄総連も、前の自民党政権が高速道路の「ETC一律1,000円」政策を打ち出した時、政権交代前の民主党が高速道路完全無料化をマニフェストにしていたから、あからさまな反対運動は行えなかった。
 私は労働運動から離れて久しいから好き勝手な事を言えるのだろうけれど、労働運動が政治の世界に傾倒する事にはほとんどメリットがない、逆にデメリットの方が多くなっているように思えてなりません。
 今の労働には、矛盾を解決できる能力がないから。
 国民一人一人の意識は多様化していて、労働組合内部でさえ同じはずなのだから、政党とはこの際キッパリ手を切り、政党や政治家の支持は個々の組合員の自己責任に任せ、組合本体は「労働者(組合員)の保護」の一点に絞って自立すべき時だと、思っています。

投稿: 菊池 正人 | 2013年1月12日 (土) 19時36分

nagiさん、かもめのじょなさん、Lさん、wassenaarさん、自民党復活支持者さん、菊池正人さん、コメントありがとうございました。

いろいろな切り口でのご意見等をいただきましたが、新規記事はnagiさんから私自身へ直接的な問いかけがあった内容で書き進めています。きめ細かい対応がはかれず、たいへん恐縮ですがご理解ご容赦ください。

なお、「年末の話、インデックス」のコメント欄で下記のとおりお願いしていましたが、自民党復活支持者さん、今回のハンドルネームに固定するなど改めてご協力ください。

>今回、久しぶりに確認させていただきましたが、天網さんとすさのおうさんのIPアドレスは同じでした。ハンドルネームは意見交換をスムースに行なうためのものですが、ある程度ご自身の投稿内容に責任を持ってもらうことも目的としています。投稿するための絶対条件としていませんが、複数のコメントを重ねる場合などは、ぜひ、ハンドルネームは固定されるようご協力ください。

投稿: OTSU | 2013年1月12日 (土) 21時35分

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