荒地よりもお花畑 Part2
言葉が不足しがちなコメント欄ではなく、記事本文を通して様々な問いかけに対してお答えするように努めています。そのようにお伝えしていますので、今回も前回記事「荒地よりもお花畑」に寄せられたコメントにお答えする形で新規記事を書き進めてみます。すべて網羅できず、納得いただけるような「答え」に至らないかも知れませんが、私自身の考えていることを「Part2」という安直なタイトルを付けた記事でもう少し掘り下げてみるつもりです。
まず、まもるさんから「OTSU氏もこれほど政治的な思いが強いのなら政治家になる動機としては十分だと思いますが、一公務員である方が得とお考えだとお見受けします。言わばビール片手に政治談義しているわけです」というコメントをいただきました。私自身、国民一人ひとりが政治に関心を持つことは好ましいことだと考えています。その際、置かれた立場や損得に関係なく、多くの方が「ビール片手に政治談義」を行なうことで既存の政党や政治家に対するチェック機能も育まれていくように感じています。
一人でも多くの方が選挙に行かれることの大切さは言うまでもありませんが、政治家の日常的な活動や判断を「白紙委任」としないためにも、国民一人ひとりが政治に関心を高めていくことの必要性を強く認識しています。そのような趣旨を踏まえ、ブログの場でも政治について語ることの意義を見出しながら様々な記事を投稿していました。その際、私自身の発している言葉が閲覧されている皆さんに違和感を与えている場合もあろうかと思います。それでも自治労に所属している組合の一役員の考え方に触れてもらうことの貴重さを感じ取っていました。
その結果、残念ながら自治労に対する不信感を高めてしまう機会に繋がるのかも知れません。一方で「なるほど、そのような見方もあったのか」という評価を得られれば、たいへん幸いなことでした。いずれにしても先入観や思い込みによる批判だけは不本意な話であり、そのような見られ方が少しでも減ることを願いながら当ブログを続けていました。したがって、確かに関心の度合いが高いほうかも知れませんが、だから政治家になるべき、そうでなければ問題だというニュアンスの指摘は前述したような理由から当てはまらないものと思っています。
続いて、たろうさん、nagiさん、かもめのじょなさんからの問いかけにお答えします。それぞれの視点や考え方があり、まとめて書き進めるのは失礼なことかも知れません。ただ相手側が話し合いを望んでいない場合、前回の記事のような発想では何も解決できないという提起が共通しているものと理解していました。そのため、一問一答の形から離れますが、前回記事の補足内容に位置付く「Part2」として、もう少し自分なりの思いを綴らせていただきます。
自分自身の頭の中では整理しているつもりですが、やはり分かりづらい記述が多かったようです。外交の場面でも「事実に基づかない批判に対しては毅然と反論すべき」と記していました。言うまでもありませんが、反論しなければ、その言い分を認めたという誤ったサインに繋がりかねません。この反論は相手側だけに発したものではなく、周りの第三者を意識した発信とすべきだろうと思っています。なお、この反論に対し、相手側が納得するかどうかは別な問題だと考えています。
ここから先のとらえ方が人によって大きく枝分かれしていくように感じています。自分自身の「答え」が正しいのだから、当然、相手も従うべきという発想が簡単に通用しない現実の多さを直視すべきものと考えています。相手は相手で正しいと信じている「答え」があり、何が何でも白黒を付けることにこだわり、お互いの「正しさ」を言い合っていけば間違いなく議論は平行線をたどりがちです。ちなみに当ブログのコメント欄でも、「正しさ」の衝突で激しい応酬が繰り返された時も少なくありません。
開設してから長い間、管理人である私自身が一方の当事者となるケースは日常茶飯事でした。少し前から簡単に白黒を付けられない問題の多さを認識し、それぞれの「答え」を披露し合う場であることに重きを置き始めていました。このような方針に対し、人によって物足りなさや異論があろうかと思います。それでも私自身の様々な意味での負担は軽減し、ブログを続けていくという目的を第一に考えた時、必要な一つの判断だったものと思っています。
仮に私自身が自らの「答え」を絶対視し、上から目線で何が何でも白黒を付けることに固執するタイプだった場合、コメント欄では常に厳しい言葉の応酬が続き、際限のない荒れた場となっていたのかも知れません。つまり自らの「正しさ」を主張しても他者の「答え」を頭から否定せず、あえて白黒の結論は求めない、そのような位置付けにすることで対立し合う場面を可能な限り少なくするように努めていました。公務員やその組合の言い分を発信すること、コメント欄で多様な意見が伺えることを優先すべき試みとしているため、結論を絞り込むという難題を棚上げすることができています。
外交の場面でも同様だと考えています。何を優先すべきなのか、その優先順位を冷静に判断し、白黒が付けられないのであれば問題を棚上げにすることも欠かせないはずです。しかし、現状固定を破り始めているのは相手側で、話し合いに応じる姿勢を見せていないのも相手側であるという指摘があろうかと思います。その通りの局面かも知れませんが、それではお互いが対立し合ったまま、最後は「戦争を辞さず」という覚悟も決めるべきなのでしょうか。
私自身、絶対「否」であり、何が何でも戦争という選択肢は外した上での優先順位を探ることが最も重要であるものと考えています。一触即発の危機は尖閣諸島のほうが高いはずですが、話し合いに至らない現状は日本側の「領土問題は存在しない」という原則も大きな壁となっていました。それが最近、玄葉外相は「領有権の問題は存在しないが、外交上の問題は存在する」という発言を示し始めていました。
これはこれで賛否が分かれるのかも知れませんが、話し合いのテーブルに向けた努力の一歩として私自身は評価しています。自民党の加藤紘一元幹事長は中国とのパイプがある方で、やはりネット上では「反日」と揶揄されがちです。いみじくも『週刊金曜日』の談話記事(対中強硬論の台頭を憂う 今こそ学ぶべき田中・周会談の「知恵」)の中で、加藤元幹事長も「自国の領土であるのは明白だから問題ない」という立場と、それでも「外交問題としては存在する」という立場は別であると話されていました。
同様な趣旨の内容は加藤元幹事長のオフィシャルサイト「これからの日中国交を作り直す知恵をしぼろう」でも確かめられます。きっと今回の記事内容や加藤元幹事長のような考え方は、頭の中が「お花畑」だと思われる方も少なくないのかも知れません。確かに残念ながら、まだまだ武力が幅を利かす国際社会であることも頭から否定できません。しかし、弱肉強食の帝国主義が席巻した一昔前と比べれば、状況が変わっていることも間違いありません。そのため、さらに「荒地よりもお花畑」をめざしていくことの大切さについて、私自身は強くかみしめているところです。
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コメント
アッパレ!
OTSUさんの考え、姿勢、よくわかりました。
多くの応援者がいます。論戦には関わりませんが、応援しています。
投稿: 公務員KJ | 2012年10月21日 (日) 17時19分
公務員KJさん、さっそくコメントありがとうございました。
今回のような内容の投稿は、いつも厳しい言葉が寄せられがちです。そのため、このようなコメントを最初にいただけると、たいへん恐縮しながらも安堵しています。ぜひ、これからもよろしくお願いします。
投稿: OTSU | 2012年10月21日 (日) 21時54分
久しぶりやの。稲刈りの季節やな。
美しい水田は、きれいになれと願うんやのうて、雑草をかり、苗を育て、水を入れ、水を抜き、天気に一喜一憂し、身体を酷使してようやく維持されとるんや。
脳内がお花畑な人は、この瑞穂の国の平和が、何もせん事によって成り立ってると思ってるんちゃうか。 かつてオレが書いたお花畑の例えは、失敗やったかなと、反省してるねん。
実際の花畑も、勝手にできるモンちゃうからな。
投稿: K | 2012年10月22日 (月) 19時23分
一応本音であること前提に書き込みますが、平和運動の目的が自衛隊や米軍を日本から無くすということですがとても正気とは思えません。これでは理不尽な要求を振りかざして役所に怒鳴り込んでくるモンスターな市民と同じではないですか。矢面に立たされている自衛隊と米軍が気の毒です。
攻撃はするがされるのはごめん蒙るという姿勢は自分には理解しがたいし万人の共感を得るのも難しいと思いますよ
投稿: かく | 2012年10月23日 (火) 00時12分
秀吉が朝鮮出兵をした際、朝鮮の陸地はボロボロにされたとか。
その時代の朝鮮の情勢をご存知ですかな?いわゆる「平和主義者」の皆さんは。
いわゆる「平和主義者」の方々の論法は、俯瞰で見れば、滅びの理論なんです。
(周囲も世界もみんな平和主義者なら、滅びの理論ではないでしょうけども)
さて、「お花畑」を維持すること。この点は、いわゆる「平和主義者」も、それを批判する人も、実は共通しています。(そのことは認識されてますか?「平和主義者」批判は、安易に武力に頼るとかいう風に、二者対立的に捉えておられませんよね?)
問題は、手段を講じる知恵。いわゆる「平和主義者」の方に向けられる「お花畑」っていうのは、要するに、現実味がない、安易に殺人集団を信用し過ぎ、というニュアンスを含むわけですね。
手段への批判なのに、目的はお花畑であるべきだ、と。OTSUさんのお話には、論理のすり替えが起きてしまってるようです(意図的ではないと思ってますが)。
一点だけ、上から言わせて頂くなら、平和というものを平和的に維持していくためには、極めて現実的な戦略が必要です。そのためには、過去の戦争や権力闘争等々の紛争を、戦略的見地から緻密に分析する必要があるんです。武力行使は、それら紛争の解決手段の1つでしかありません。
戦略的位置づけとして、このタイミング、この場所で、この態様での武力行使はどうだったか。前段階の交渉はどうだったか、武力行使以外のアクションetc...
ところが、いわゆる「平和主義者」の方々は、戦争に関わるモノ全てを否定してしまうように思えますね。戦争の中身を分析するのもイヤだ、とかね。少なくとも、忌まわしいとか言う色眼鏡で見てしまうんじゃないでしょうか。
しかし、このような見方では、侵犯を仕掛けられている場合の平和理な解決は、朝貢しかないでしょう。
「他所のモノは他所のモノ」みたいな常識は、日本のような世界的に極めて特殊な地域でしか通用しないわけです。
投稿: かもめのじょな | 2012年10月23日 (火) 00時46分
OTSUさんの記事本文から
>最後は「戦争を辞さず」という覚悟も決めるべきなのでしょうか。
>私自身、絶対「否」であり、何が何でも戦争という選択肢は外した上での優先順位を探ることが最も重要であるものと考えています。
ただ、武力行使は、必ずしも戦争ではないですね。
世界中で、実は隣国同士、小競り合いみたいな闘争は起きていますね。韓国vs朝鮮は、比較的大々的に報道される通りです。
武力行使=即戦争というところで、もう少し幅を持って頂きたいですね。
それから、もう一点。
戦争も辞さない!という構えを見せることが、実は戦争を防ぐケースもあると思うんですよね。
アホがこれをやると、あっさり戦争になってしまうでしょうから、もうちょっと真剣に政治家を選ばないといけないとは思いますが^^;
初めから抵抗しないと分かってたら、どんどん侵略が進むケースも十分考えられるわけです。その場合、政府の最も重要な役割である、「民を守ること」のためには、戦争もやむをえないでしょう。
いわゆる「平和主義者」の方々が持ち出す、非暴力不服従運動ですが、あれは、民の生命の犠牲の下に平和を維持しようとするものに他なりません。たまたま、英国は軍を撤退させましたが、人を平気で殺すような国なら、同じようにいく保証はないですよね。
政府が絶対にやってはいけないこと。民を生命の危険に晒すこと。
非暴力不服従運動を‘国家が’主導することは、強制的に人身御供を出すのと同価値であり、下策中の下策と言うべきでしょう。
投稿: かもめのじょな | 2012年10月23日 (火) 01時00分
主権の拠が何か意に介さないのが自治労の発想ですからね。(その割に自己の権利だけは過剰に主張しますが)
沖縄には帰化人という方々がいらっしゃるようで、大和民族よりは親中的なようです。
中共の工作員が侵入しているという噂もありますが、沖縄が独立宣言をし中共がそれを支持する、なんてこともあるのかな?
そこまで飛躍しなくても台湾、尖閣が中京の支配下になればシーレーンがズタズタになり、潜水艦の動きなどは捕捉しようがない。
西太平洋は不安定になりますね。
投稿: 菅直人の「沖縄は独立したほうがいい」 | 2012年10月23日 (火) 08時06分
おはようございます。
我々が抱く愛国心や道徳心や忠誠心は優先順位があるものです。
国、故郷、組織、家族、世界全体など。その優先順位により
平和はどうあるべきかが変化するのでしょう。
OTSU氏は本文から考えるに、非暴力が絶対的と思われます。
ならば、相手から暴力を受けても、相手に報復も処罰も求めない
他者に責任を求めないでOKですか?
それならばOTSU氏の主張に異論を挟むことはできません。
投稿: nagi | 2012年10月23日 (火) 09時43分
俗に「お花畑」と揶揄される人達は「平和主義者」ではなく「絶対主義者」です。
昔小沢一郎が共産党の不破書記長に「ソ連が攻めてきたらどうするんですか?」と問うた事があったが、不破は一言も答えられなかった。
何故なら「戦う」の一言が発せられなかったからだ。「絶対に戦わない」という自らの理屈に矛盾するからだ。
だから「責められない様に外交を尽くす」と答える。「では外交を尽くしても攻められたら?」と問われるともう話が継続できない。
全ての疑問に答えるものが真理であり、それを探究する事を誠実と言うが、お花畑の人達は明らかに「誠実さ」に欠けているんです。
何故議論するかというと、自らの「答え」が全ての疑問に耐えられるかを確認する為だ。
「厳しい言葉の応酬」=「荒れる」と考えるのは、「絶対」を侵されたくないのだろう。
残念だがこれでは「中庸」を探す事は出来ないし、真の妥協は図れないだろう。更に言うと私が理解を示す事も(絶対に・笑)ない。
最後に繰り返すが、自らの絶対主義を守る為には「死ぬ気で戦う」のだから、決して平和主義者では無い。
投稿: あまのじゃく | 2012年10月23日 (火) 10時06分
直近の内閣人事を見てもため息しか出ないが、北朝鮮を総括できない団体出身の幹事長がいる政権だから拉致被害者について何の動きもなく任期の終了を迎えようとしている。
話し合いが重要な手段なら進展を見せてみろと言いたい。
投稿: まもる | 2012年10月23日 (火) 14時10分
先日、あるミッション系の中高一貫女子高に見学に行ってきた。
週1回の「聖書」の時間があって、これが6年間続く、そして、毎日の20分程度の礼拝。
これは、キリスト教を学んで「平和」を考えることらしい。
卒業生は、環境系や福祉系に進む。
自立、平和、ジェンダーフリーがキーワード。
植物栽培も教育の一環で重視しているという。
それなりにいい学校とみたが、「戦争」を全否定しており、戦前の女子教育も完全に否定している。
良妻賢母ではなく、自立した自由な女性を育てるとのこと。
しかし、キリスト教教育を進めると、なぜ、平和に結びつくのか、意味不明だった。
じゃあ、アメリカやイギリスなどのキリスト教国は、今でも世界中に派兵してるじゃん。説明がない。
また、国旗も国歌も全くなく、教職員にその点を聞いてみたが、「目が点」といった感じで、満足のいく回答を得られなかった。
私学といえども国から税金で補助金を得ている。
国家に感謝すべきであり、讃美歌より国歌をうたうべきで、国旗を掲揚すべきだ。
こういう教育を受けているリベラルな人々もたくさんいるので、「お花畑」的発想の平和主義者は、たくさん生産されていくのだろう。
国防問題で、まずは、足元の教育機関に「国旗」掲揚と国歌斉唱を義務付けるべきだろう。
アメリカや中国で国旗のない学校なんてないでしょ。
投稿: 愛国保護者 | 2012年10月23日 (火) 22時55分
お花畑派いないんですかねぇ
自宅には鍵を掛けず、世の中悪いヒトなんて
いないでしょ!と思い込み、
泥棒に入られても強盗に襲われても
泥棒にも事情があっただろうとか、自分にも
落ち度があったかもしれないと気に病むようなヒト。。。
平和とか人権とか平等など美しい言葉に思考停止せず
その裏に蠢くものに惑わされず、おびえず、現実を直視
して行動を決めること。そういうことが国民、もちろん
政治家に必要と思います。
投稿: たろう | 2012年10月26日 (金) 03時19分
思考停止しているから、政策は何も進まないんですよね。
教育段階から思考停止しているから根は深いですよ。
投稿: じろう | 2012年10月26日 (金) 07時45分
おはようございます
あまのじゃく氏が言及したことが非常に興味深いですね。
是非OTSU氏にも聞いてみたいです。もちろん平和運動に
取り組み信念は理解しています。
OTSU氏への質問
あらゆる外交、話し合い、調停などの手段を尽くし、さらに
挑発行為はせず、冷静に慎ましくしていたにも関わらず
他国に侵略された場合、日本はどうするのですか?
1. 侵略、蹂躙を受け入れあきらめる。
2. 反撃する。侵略に対して交戦する。戦う。
どうですか?お答えいただけますか。
投稿: nagi | 2012年10月26日 (金) 09時53分
実際の業務においても、例えばどんなに粗暴な税滞納者でも、警察のような暴力装置に頼らず、例外なく話し合いで解決しているのでしょうか? それはそれで凄いことだと思いますが、相手側に譲歩することもあるでしょうし、公平性の上で問題がある気がするのですが。
投稿: かく | 2012年10月26日 (金) 23時39分
たろうです。
>他国に侵略された場合、日本はどうするのですか?
>1. 侵略、蹂躙を受け入れあきらめる。
>2. 反撃する。侵略に対して交戦する。戦う。
OTSUさんの立場なら反撃はしないでしょう。
仮にそうなったとしたら1.でも2.でもなく、反撃は
せず、避難する。そして粘り強く交渉し、国際社会に
訴えて失地回復を目指す。などとなるのでは?
こういうのはいかがでしょう。
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20XX年。自治労、社民党、朝鮮総連などの活躍の結果、
日本から米軍基地はなくなり、日米同盟も解消されています。
昨年より、自治労党の花畑氏が総理大臣に就任していました。
Q1.ある日、周辺国であるA国から以下の通知がありました。
「T島は古来よりA国の領土である。1ヶ月以内に明け渡せ。
明け渡さない場合はT島に攻め込み火の海にするであろう」
・T島は人口1万人程の島です。
・3週間ほど交渉を続けて、相手が本気であり、明け渡さない
場合はせめて来ることがわかっています。
・A国の軍と比べて自衛隊には互角以上の実力があるものとします。
花畑総理の立場になってT島を明け渡すか否かを決断してください。
1.明け渡さない
2.明け渡す
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投稿: たろう | 2012年10月27日 (土) 05時08分
全国の自治体でこういう状況だと、多大な支出が潜んでいるようだね。
本当に残業代なのかな?
実は不正に水増ししてたりして。
だいたい自治体には、タイムカードもないでしょ。
ということは、「超勤時間」をどうやって管理しているのかな?
「自己申告」だよね。
不正の匂いがプンプンするなあ。
会計検査院にバシバシ、摘発してもらいたいね。
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「県庁に住んでたの?」 県職員、残業最長2017時間 埼玉新聞 10月26日(金)23時31分配信
県職員(知事部局の主幹級以下約6300人)の2011年度の時間外勤務手当で、最も高い人は年間給与額と同程度の約747万円が支給されていたことが、26日の県議会決算特別委員会で報告された。
人事課によると、この職員は税務課の40代男性主査で年間の時間外勤務は1916時間。同課の別の40代男性主査は最長2017時間(時間外手当額約740万円)働いており、県職員1人当たりの平均年間総労働時間(1874時間)と比べると、2人は通常勤務時間を上回る「残業」をこなしていたことになる。
中屋敷慎一県議(刷新の会)は「単純計算すると、普通の職員の2倍、朝から翌日未明まで仕事をしていたことになり、この職員は県庁に住んでいたのか、という話になる。支給金額はともかく労務管理上、問題がある」と指摘。
人事課は「昨年7月に税務システムの切り替えがあり、その部署の職員を中心に負担が増してしまった。時間外勤務の多い部署については今後、具体的な縮減策を作り、削減を図る」と述べた。
同課の調べで、職員1人当たりの年間時間外勤務は平均135・6時間だが、一部課の職員の時間数が突出している。昨年度の時間外勤務が年間1千時間を超えた職員は両主査を含む税務課6、財政課10、人事課4の計20人。
昨年、システム変更という特別な状況があった税務課に対し、財政課と人事課は季節的な業務の差が激しく、慢性的に時間外勤務が多い傾向にあるという。
投稿: japan NGO | 2012年10月27日 (土) 18時06分
Kさん(お久しぶりです)、かくさん、かもめのじょなさん、菅直人の「沖縄は独立したほうがいい」さん、nagiさん、あまのじゃくさん、まもるさん、愛国保護者さん、たろうさん、じろうさん、japan NGOさん、コメントありがとうございました。
問いかけに即応できないコメント欄となっていますが、引き続き多くのコメントをいただき恐縮しています。新規記事は「Part3」としない予定ですが、皆さんから寄せられたお尋ねに対応する内容を考えています。その際、一問一答の形とならないものと思いますが、ご理解ご容赦くださるようお願いします。
投稿: OTSU | 2012年10月27日 (土) 21時59分
脱線、申し訳ないと前置きをさせて頂いて・・。
正直、国や県の実情は知らないけれども、市の福祉関係や収納関係の現場なら年間2000時間程度の残業は十分あり得ると思う。・・・・というか、間違いなく有る自治体は存在するでしょうね。
そこまでは行かなくても、見て見ぬ振りが出来ない一部の職員に負担が集中していて、土曜日曜が無いのは当たり前で、月に1日か2日休めれば御の字って状態が日常化している職場は数多くありますよ。
まぁ、そういう職員の比率って体感上は20%くらいでして・・。真っ当に人事評価が導入されて負担の偏りが解消されれば、残業も精々過労死レベルくらいで済むとは思いますが・・・・(苦笑
そして、ここを理解願いたいのですけれども、何処の自治体でも、この超勤の時間はほぼ例外なくサービス残業だということ。つまり、タイムカードを置かないのではなく、置けないのですよ。置けば一般会計で黒字と言っている自治体も、まぁ赤字になりますからねぇ。
実は、このことは大抵の組合では意味も意図も承知されている事項です。もちろん、それを悪用する職員も一部に存在するのですが、何故か組合ってそういう職員しか守りません(笑
さて、ここからが本題ですけれども、そういう姿を組合は当然把握しているのに、常に見て見ぬ振りをするのが基本でしてねぇ・・・・。あまつさえ、例えば生活保護の現状について、捕捉率は主要国の中で最低レベルなど主張し、もっと例外なく申請させ決定せよなどと、その現場の当事者の前で言って見たりもする。
貧困層の生活と健康を守ることが目的とのことですが、職員組合ってのは制度を維持する職員の生活と健康を守ることが存在目的だろうにねぇ。
それに加えて、真っ当な人事評価の導入にも盲目的に反対したりするし・・。
だから、ここの管理人さんも、そういう現場では唾棄される存在にされていると思いますねぇ。まぁ、最低限現場を見てからものを言えくらいは言われてると思います。
お花畑の理想論だけで、現実が動くのならば苦労はないのですけどねぇ。
投稿: 見るべきものから目を逸らす存在、それが組合。 | 2012年10月27日 (土) 23時42分
元自治労役員と思しき方からの転載。
>まじめな委員長さんなのだろうが、今や自治労もこのように他の大産別と変わらなくなりつつあること(言い過ぎであるが、あえて…)に惨憺たる思いを抱く。「連合」の決まり文句に「顔合わせ・心合わせ・力合わせ」という、潮流の違う統一の中でも仲良く運営するという「作風」があることは、以前にも紹介した。結果、相互批判はしない、自己主張はしない、路線の違う対立を引き起こす課題は持ち込まない、という「仲良しクラブ」状態に陥り続けている。3.11以降、変わるのではないかと微かな期待をもったが、結果、変わっていないように見える。上記の文中にでてきた長島和久・民主党衆院議員は、慶應大学応援指導部出身で米国一辺倒の保守主義者だが、それでも「民主党」候補者になれば、何の問題もなく労組との関係が保障される。そこには組合員の意識や国民の生活、さらには責任者たる労組役員の個人意思などは入る余地がないレールが敷かれている。紹介したブログには、多くの組合員からもアクセスとコメントがあるという。こんな時期、現役を離れていて、まさに無責任な言い方だが、自治労としての矜持を持ち続き得てほしいと思う。
投稿: すけさん | 2012年10月28日 (日) 06時17分