分かり合うことの難しさ
前回の記事は「文章の書き方、雑談放談」でした。地味な題材だったため、久しぶりにお寄せいただいたコメントの数は2桁に届きませんでした。実は前回記事の最後のほうでも記しましたが、現在形と過去形の書き方を巡ったエピソードを前置きとし、その先に繋げたい題材がありました。論点となる内容を下記のとおり示唆していましたが、具体的な事例を掲げず、何を伝えようとしているのか分かりにくい文章だったものと思います。
分かりやすい文章に向けて自分なりの努力を尽くしていても、他者から「分かりづらい」と言われてしまえば、読みづらい文章にすぎないという関係性に思いを巡らしていました。このような関係性は、いろいろな場面でも当てはまるのではないでしょうか。今回、具体的な事例は示しませんが、文章の書き方一つ取っても手厳しい批判を受けたため、言語や歴史認識などが大きく違う方々と分かり合うことの難しさを痛感していました。
「分かりやすい文章に向けて自分なりに努力」と書きながら、持って回った分かりづらい文章にしていることを反省しています。記事本文全体の文脈を通してご理解いただければ、次に続けたい言葉を予想される方が少数ではないことも願っていました。合わせて、具体的な事例を掲げることで、その内容にかかわる話に注目が集まりすぎる可能性にも留意しました。時節柄、注目が集まることは当然であり、集まることを嫌がった訳ではありません。
ただ中途半端な示し方は、自分自身の意図した論点や問題提起から離れた指摘を受ける場合がありました。そのようなすれ違いだけは避けようと考え、前回記事の中では具体的な事例を示さないまま、上記のような抽象的な文章にとどめていました。今回もここまで具体的な事例を示さず、もったいぶった引っぱり方をしてしまい恐縮です。もうお分かりかと思いますが、前回記事のエピソードから外交の場面、とりわけ中国と韓国との関係性の話に繋げていくことを考えていました。
ここで、あらかじめ強調しなければならない点があります。私自身、尖閣諸島や竹島の問題を大上段から語れる知識や情報を持ち得ていません。あくまでも素人の一人として知り得ている話をもとに自分なりの問題意識や見方を示していくつもりです。それに先立ち、自分自身の知識を整理する意味合いからも、このブログの場でも領有権と施政権の問題やそれぞれの歴史的経緯などを綴ることも考えました。
しかし、今回提起したい直接的な論点は、それらの内容の是非や評価にかかわるものではありません。そもそも当ブログをご覧になっている皆さんの中には、このような問題に詳しい方も多いはずです。したがって、生半可な内容を私の言葉で並べるよりも、外務省のホームページなど関連サイトへリンクをはるだけのほうが適切だろうと判断させていただきました。なお、ご存じの方が多いのかも知れませんが、下線が引かれた色違いの文字をクリックすると、関連サイトへ飛ぶことができるようになっています。
要するに記事タイトルの「分かり合うことの難しさ」を掘り下げることが主題であり、尖閣諸島や竹島の問題に真正面から切り込む内容には至らないことをご理解ご容赦ください。それでも間接的な表現とは言え、たいへん難しい外交問題に対し、私なりの「答え」が随所に顔を出していくはずです。そのような「答え」に強い違和感を持たれた方からは、手厳しい声が寄せられることも覚悟しています。それはそれで、今回の主題となる「分かり合うことの難しさ」の一つの事例だろうと思っています。
さて、日本政府の公式的な立場は、尖閣諸島も竹島も「日本固有の領土」というものです。尖閣諸島は日本が実効支配しているため、そもそも領土問題は存在していないという見解で一貫しています。そのため、尖閣諸島を巡る日本と中国との軋轢を「領土問題」と表現すると、間違いだと指摘されることになります。逆に竹島は韓国側の実効支配が進んでいるため、この領土問題の解決に向け、日本政府は単独で国際司法裁判所に提訴する方針を固めていました。
竹島、北方領土の領有権について国際司法裁判所の法による解決を求めるなら、尖閣についても国際司法裁判所に提訴されるリスクもある。しかし自分の主張に自信があるなら、堂々と法に基づく解決に応じれば良い。出された結果は受けざるを得ない。それが法の支配だ。
上記は大阪市の橋下市長がTwitterで発信した言葉でした。他にも「竹島は韓国と共同管理」という橋下市長の発言があり、それぞれ物議をかもし、強い批判の声にもさらされていました。飛ぶ鳥を落とす勢いのある橋下市長も釈明に追われていましたが、どうしても領土を巡る問題は足して二で割るような考え方が弱腰だと批判され、原則論を貫くことが求められがちです。また、妥協する姿勢を見せれば、ますます相手側に付け込まれてしまうという主張もよく耳にしています。
しかしながら最低限、問題があることをお互い認め合って交渉の席そのものに着かなければ何も解決しません。今回の記事タイトルに絡む論点に繋げますが、一人ひとりが信じている「答え」があります。絶対的な「正解」だと確信しているケースも多いはずです。一方で、その「答え」と真逆な「答え」を持つ他者から「間違っている」と頭ごなしに非難されれば、ムッとして反論されるのではないでしょうか。
お互いが自分の「答え」に自信を持っていればいるほど、歩み寄りは難しく、いがみ合っていきがちです。尖閣諸島と竹島の問題でも相手側の言い分や見方があります。その見方は明らかな間違いだと論破できるのかも知れません。しかし、それぞれの国における「答え」は絶対的な「正解」だと信じられ、日本の「答え」は敵視すべき虚言だととらえられている現状について、良くも悪くも直視しなければなりません。
自らの「答え」の誤りが自覚できれば、譲歩することもできるはずです。ただ場合によって、誤りに気付いても面子や感情面での対立から簡単に譲歩できない時もあり得ます。いずれにしても相手方の立場や考え方などを的確に把握した上で、話し合いに臨むことが重要だろうと思っています。その際、自らの主張を貫き通すことも大事ですが、押す引くがあるからこそ、交渉が成り立つものと考えています。
異なる立場や相反する「答え」を持つ者の間で、分かり合うことの難しさは何事においても同様です。しかし、分かり合おうとする努力や歩み寄る決断を重ねない限り、いがみ合った関係は固定化されたままとなります。また、言うまでもなく、暴力に走った中国の反日デモのような行為は論外であり、当然、国家間の武力衝突という最悪な事態は絶対避けなければなりません。そのためには、それぞれの国の政治家や国民一人ひとりの冷静な判断が強く求められているものと思っています。
最後に、尖閣諸島の国有化は中国との関係を悪化させないための選択だったものと理解しています。そのような経緯を日本政府は事前に中国側にも説明していたようですが、結果として日本への反発を強めさせてしまいました。努力を尽くしても、反発を強めさせてしまっては問題であり、分かり合うことが本当に難しい関係性だと見ていました。このことが頭の中にあり、冒頭にも紹介した前回記事の「言語や歴史認識などが大きく違う方々と分かり合うことの難しさを痛感」という言葉に繋がっていました。
| 固定リンク
コメント
ヤンキー先生、真紀子囲む“日教組ご都合人事”バッサリ!2012.10.06 ZAKZAK
田中真紀子文科相を、野党各党は「野田政権の急所」ととらえ、臨時国会での徹底追及に備えている。教育行政に精通する“ヤンキー先生”こと、自民党の義家弘介参院議員(41)は、真紀子氏の起用を「理解不能だ」といい、政務官に日教組と関係が深い民主党議員が続けて選ばれたことを問題視している。野田佳彦首相の人事感覚は大丈夫なのか。
「真紀子氏が面白い、面白くないという以前に、野田内閣が本気で教育問題に取り組む姿勢が感じられない」
義家氏は開口一番、文科省人事の危険性を語った。メディアは連日、真紀子氏の言動を取り上げているが、義家氏は日本の教育を危うくしかねない人事として、政務官に那谷屋正義参院議員が起用されたことを問題視した。
那谷屋氏は、元日教組教育政策委員長で、日教組の政治団体「日本教職員政治連盟(日政連)」の組織内議員。自身の選挙をめぐり、神奈川県教組委員長が公選法違反(買収)で執行猶予付きの有罪判決を受けたこともある。改造前の政務官は、同じく日政連の神本美恵子参院議員だった。
義家氏は「『日教組のドン』こと民主党の輿石東幹事長の力で、(政務官ポストは日教組の)指定席になったのだろう」と指摘し、続けた。
「教員が勤務中に学校のファクスを使って選挙運動をするなど、違法な政治活動をしているのが日教組だ。取り締まられる側が取り締まる側の中枢に入るなどあり得ない。『選挙のときに、先生方お願いしますね』という人事だ」
日教組の下部組織、北海道教職員組合をめぐっては、組合員の教師に配布した職場討議資料に、日本固有の領土であるが韓国が不法占拠している竹島について、「韓国の主張が事実にのっとっている」と書かれていたことも発覚している。
義家氏は今年3月、参院予算委員会で「PTA会費が、教員への裏手当に充てられている」との疑惑を指摘した。文科省は調査を約束したが、いまだに結果は出ていない。児童・生徒の自殺が続く、いじめに関する緊急調査の集計結果も、平野博文前文科相の退任会見で発表された。
義家氏は「まさか、『前大臣の仕事』と言って責任逃れをするのではないか。本気で取り組むなら続投させるべきだった」と話した。
真紀子氏は2日、朝鮮学校無償化について、「そろそろ政治的な判断を、この内閣がする時期に来ている」と述べた。昨年8月、当時の菅直人首相が退任直前に、無償化凍結解除に必要な審査の再開を指示した。
義家氏は「朝鮮学校は反日教育を行っているが、民主党政権は衆院選前に、教育方針を問わずに無償化を適用する危険がある。日中国交正常化を行った田中角栄元首相の長女、真紀子氏起用には、中国に媚びた側面もある。子供の教育よりも、日教組や中国、北朝鮮に目を向けた布陣だ。こんな政権に教育再生は無理。一刻も早く衆院解散に追い込まなくてはならない」と語っている。
投稿: どうよ! | 2012年10月 7日 (日) 20時21分
どうよ!さん、訪問ありがとうございます。
貼り付けた記事の内容に何か言いたいことを託しているのでしょうが、ご自身の主張や感想などが一言も添えられていない場合、スパム扱いと見なさざるを得ません。今回はそのまま掲げますが、今後、同じようなコメント投稿があった場合、削除する場合があることもご承知おきください。
投稿: OTSU | 2012年10月 7日 (日) 22時04分
今でも駅には、掲示板がある。
ここに、例えば「〇〇を殺す」って書いてあっても、警察は、一生懸命犯人捜しなんてしていない。
しかし、ネットだと犯人捜しを一生懸命行って、立件しようとする。
駅の掲示板とネットとで、書かれている内容が同じなのに、何故ネットに書き込むと犯人捜しを一生懸命して、そして、冤罪を作っている。
おかしい話だ。
テレビの警察24時なんて見ていると、警察官の仕事は、精神と体力勝負なところがある。
ネット犯罪の捜査には、オタク的なIT専門家が必要だが、そういう人材がいないようにみえる。
ITリテラシーが低いのに無理して、捜査し、冤罪を作るのは、税金の使い方として間違っている。
警察官もほとんどは、地方公務員だ。
彼らが自治労のように売国左翼運動やアホな要求をせず、頑張っているのは一応理解できるが、今回の件は、ちょっとヤリスギだよね。
そういう意味で、地方公務員の脳力の鍛え方に疑問だ。
---------------------------------------------------------
「大人数を動員して大騒ぎ…立件するしかない空気に」 2012.10.8 10:28 産経
偽計業務妨害罪で起訴され、釈放されたアニメ演出家、北村真咲さん(42)は、任意聴取の段階から「身に覚えがない」と否認を続けていた。大阪府警内部には立件に自信を見せる幹部がいる一方、一貫して否認する北村さんの姿勢に容疑を疑問視する声もあった。
府警捜査1課は、北村さんの通信機器を経由して予告が送られたことを割り出したが、第三者が機器に接続した可能性もあり、約1カ月にわたり任意での捜査を続けた。
北村さんのパソコンには殺人予告メールが送られた大阪市のホームページにアクセスした痕跡があり、検索ソフトによるウイルス感染も確認されなかったため最終的に別人の関与はないと判断した。
パソコンを解析した際には、外部から遠隔操作できるプログラムは既に削除されていた。自動的に削除される仕様だったかどうかは不明だが、同課幹部は「パソコンの中身を全部調べたら何十年もかかる」と嘆く。
ある検察関係者は「大人数を動員して大騒ぎになったので、立件するしかないという空気になっていた」と振り返った。
投稿: 警察官も地方公務員 | 2012年10月 8日 (月) 18時25分
竹島が日本の領土と主張するのも、韓国の領土と主張するのも自由です。
それを白黒と言ってもおかしいのでは?
日本の領土と主張する人はどうぞ堂々とその旨を、どうぞ
でも、そこで終わるべきでは?
法的なことは別として、実効支配をどうすべきか?
その議論がない主張は、言い切りだけで無責任と感じますね・・・
投稿: 言い切り | 2012年10月 8日 (月) 19時38分
警察官も地方公務員さん、言い切りさん、コメントありがとうございました。
幅広い視点や立場からのご意見を伺えることを貴重な機会だととらえています。しかし、「自治労のように売国左翼運動やアホな要求をせず」という誹謗中傷の類いとなる言葉はご遠慮ください。警察官も地方公務員さん自身の考えていることや思い込んでいることを他人が否定できるものではありませんが、このコメント欄で表現する仕方としては別な言い回しがあるのではないでしょうか。なお、参考までに次の記事もご紹介しますので、お時間があればご覧いただければ幸いです。
2012年8月19日(日) 自治労の話、2012年夏
http://otsu.cocolog-nifty.com/tameiki/2012/08/post-5dd5.html
投稿: OTSU | 2012年10月 8日 (月) 21時08分
実は前々回の「脱原発」の所で、私のコメントに対する返事がなかったので少々心配していたのですが、予定通りの記事のアップがあって安心しました。
それで尖閣諸島の問題に絞って疑問なのですが、日本国内のいわゆる「リベラル」の人たちって、何のアクションも起こしていないように見えて仕方がないのですが、どうしてなのですか?
この問題は石原東京都知事が「尖閣諸島を都が購入する」と発言した所から、騒ぎが大きくなってしまっています。
だから例えば石原都知事とか、後追いで尖閣諸島を国有化した政府に対する大規模な抗議行動でも起こるのか?と思ったのですが、発言一つないですよね。
(少なくとも私には聞こえない)
「脱原発」の行動では22万人も動員したとはしゃいでいるのに。
近場の放射能汚染に比べたら、普通の国民は近寄る事すら出来ない絶海の孤島などどうでもいいですか。
でも、すでに欧州のメディアでは、日中間の戦争の可能性まではっきり言及していますよ!?
「領土問題」は、戦争に至るお定まりのパターンだから。
(日本にはアメリカの後ろ盾があるからすぐにはそうはならないだろうとも言っていたが、「日米安保条約」全否定なら、米軍の後ろ盾に期待をかける訳にはいかない)
「戦争反対」ならば、地味でも粘り強い外交努力を、誰かがしなければならないはずです。
その行動が、「リベラル勢力」から目に見える形で現れるのはいつか、はっきり試されていると思います。
全然話が変わって申し訳ありません。
前回の「文章の書き方」に関わる事ですが、OTSUさんはブログ記事を書く時、3~4行書いたら必ず1行空けていますよね。
私もブログを書いてみて、書き方を工夫しないと読みにくい事この上ないと自ら痛感させられているのですが、この方法は自ら編み出されたものですか?それとも他に参考にされているブログなどがあるのでしょうか。
その辺、ご教示頂ければと思います。
投稿: 菊池 正人 | 2012年10月 8日 (月) 22時36分
おはようございます。
今回も興味深い話題ですね。意味不明の誹謗中傷は私もどうかと
思うのですが、自治労が平和運動の方針を掲げ、それが他者から
見て、偏ってると思われれば、非難や誹謗を受けるのは止む得な
いと思いますよ。それが的外れの批判であっても。
OTSUさんからの平和運動に関するお答えも方針にあればとしか
言われないので、なぜそのような方針で運動するのか理解できない
人からはこれからも攻撃するでしょう。
本文にある
>自らの主張を貫き通すことも大事ですが、押す引くがあるからこそ、交渉が成り立つものと考えています。
とても良い内容ですね。押す引くと言えば相撲のようですが、勝利を目指して
戦うのが相撲ですが、交渉ごとは引き分けもありです。領土交渉における
引き分けはどこにあるのでしょうか。
今の日本は交渉で押す為のカードが少ないです。他の方が言うように
軍事衝突の選択ができません。実際に戦争を望むわけでもないですが
選択肢にあるのとないのとでは意味が異なります。
言わば対等に平和に交渉する為に、日本は憲法を改正し、自衛隊を
国軍と定めて戦えるようにしなければなりません。
対等でなければ、交渉などせず相手は押す一方です。
さて、この考えにOTSU氏は賛同できますか?
投稿: nagi | 2012年10月 9日 (火) 12時04分
追加します。リンクされている平和フォーラムの記事ですが
>http://www.peace-forum.com/navi/121001.html
よくここまでお花畑の記事を書けるなあと関心しきりです
よほど中国様が大事なのだろう。
朱に交われば赤くなるの例えどおり、反日思想の組織との
関係があれば、自分も疑われるのは世の常でしょう。
投稿: nagi | 2012年10月 9日 (火) 17時48分
菊池正人さん、nagiさん、コメントありがとうございました。
最近、時間的にも気持ちの上でも集中しづらい平日の夜はコメント欄への参加を控えるようにしています。言葉が不足しがちなコメント欄ではなく、記事本文を通して様々な問いかけに対してお答えするように努めています。そのため、コメント一つ一つに対し、個別のレスに至らないことを改めてご理解ご容赦ください。ただ直接的なお尋ねがあり、すみやかにお答えすべき内容については極力適宜対応するように心がけていくつもりです。
菊池正人さんから行間を空ける点についてお尋ねがありました。文字ばかりのブログですので、せめて段落変えの時、行間を空けるように開設当初から行なってきました。また、ココログの機能としても段落変えの際に「Enter」を押すと1行空くようになっていました。ちなみに本文そのものが短かった初期の頃は一つの段落の行数も長めでした。今のような長文になってからは一つの段落の行数をなるべく少なくするようにしていました。なお、菊池正人さんのブログ「ILOVEトランスポート」は写真が多く、ずっと閲覧しやすいものと思っています。
nagiさんから「言わば対等に平和に交渉する為に、日本は憲法を改正し、自衛隊を国軍と定めて戦えるようにしなければなりません。対等でなければ、交渉などせず相手は押す一方です」という意見の賛否についてのお尋ねがありました。念のため、日本国憲法だけが特別ではなく、現在の国際社会では自衛のためか、国連が認めない限り武力行使はできません。現実との乖離等の指摘があろうかと思いますが、その原則は本当に大事なことだと考えています。したがって、その原則を外すような論調でのお尋ねに対しては「否」という立場です。
投稿: OTSU | 2012年10月 9日 (火) 21時47分
nagiさんへ、彼らは「進歩的文化人」の生き残りのため、ご指摘のような記事の内容になるのでしょう。「悪魔祓い」の戦後史(1994年 文藝春秋 稲垣 武著)を読めば、nagiさんの疑問がかなり解けるのではないかないかと思います。(絶版になってましたので図書館等を利用されてはいかがでしょうか?)
一部を紹介したいと思います。「進歩的文化人らの頭の構造を解剖すると、革命・ユートピア幻想に裏打ちされた、完全な二重思考がある。資本主義経済・自由社会を論評するときは、懐疑の刃を振りまわして、杞憂としか思えないことも絶望的に描く。日米安保によって日本が戦争に巻き込まれるとか(略)一方、共産主義の世界を論評するときは、それらの国の独裁者も顔負けするほどの薔薇色一色に染めあげた。西側世界を描くときは黒か灰色のクレヨン、東側を描くときは薔薇色のクレヨンのみを使うという仕掛けである。とんとマンガチックな絵といってよかろう。
彼等とても、東側世界の持つ欠陥や矛盾に気付かなかったわけではないが、東側を批判することは、西側の資本家、ファシストを喜ばすだけだという発想から、敢えて口に出さない。逆に、それを指摘した人間を「札付きの反共」呼ばわりをして、あわよくば論壇から葬り去ろうとした。」
今回の領土問題は日本人が一致団結してことにあたらなければいけません。さも、日本に問題があるかのようなマスコミの論調にはあきれていますが、工場や商店が破壊されて(「中国版水晶の夜」で検索すると結構件数がありましたが)も反省もないどころが「日本側に非がある」といった常軌を逸した言動に抗議をしていかなくてはいけません。(海外紙に破壊された商店などの写真を意見広告で掲載されたらいががですか、他の国ならそうされますよと野田総理には言いたいですね)
投稿: ためいきばかり | 2012年10月 9日 (火) 22時08分
nagiさんの記事ですが。
あれ、損害は、ほとんどが中国の財産なんやけどね。日本企業の現地法人もダメージはあるが、そんなリスクは初めから知れてること。まさか、進出の段階で、こういうリスクが見抜けなかったわけでもあるまいに(あんだけ反日教育の成果が強い国で)。
こんなものに、今更大騒ぎする方が痛い話やがな。
>開いた口がふさがらない
そのままアゴを外れさしといたらいいのにね。
アメリカは領土問題には介入しないが、自衛隊等々が攻撃されたときには介入するんやろうに。
この人は、「領土問題には介入しない」=「領土問題が絡んでるいざこざに関しては全て中立」と、即断したらしい。
特徴的やね。こういうドンブリ勘定は。
何かもうね、かける言葉が見つからん・・・一体何が「進歩的」なんやろ?浮世離れした「理論」で世の中かき回しといて・・・
投稿: かもめのじょな | 2012年10月 9日 (火) 23時36分
戦後、何かしら「反省と自己否定」がインテリと善良と進歩的の「証」と勘違いしている者がいるように思いますね。
「アンチ」が行動原理なんて世紀の奇観と言って良い。
OTSUさんは「分かり合える事」に対して脅迫観念を持っているように見えます。
「分かり合えるべきだ」「分かり合える筈だ」・・と。
その為に相手の言い分が「明らかな間違いだと論破できる」にも関わらず、それを「不問」にする行為は、ある意味「アンチ行動原理者」と似通った部分があります。
「真実は何だ」を軽んじている・・という意味で。
しかし一方では自治労(公務員)に対しては「冷静で客観的な批判」を望んでいる。
まあ気持ちが揺れている・・ってところでしょうか。
「カラスは白い」と言い張る者を糾弾しなかった事が、結局は災いの原因になる事を肝に銘じておくべきです。
「南京事件」「従軍慰安婦問題」「領土問題」・・随分「カラスは白い」を許してきたものです。
投稿: あまのじゃく | 2012年10月11日 (木) 10時58分
ためいきばかりさん、かもめのじょなさん、あまのじゃくさん、コメントありがとうございました。
記事本文に集中することをお伝えしていますので、皆さんのコメントを踏まえて新規記事に向かう予定です。直接的なレスに相当する記事内容までには至らないかも知れませんが、長い目で見てお付き合いいただければ幸いです。ぜひ、またご訪問いただけるようよろしくお願いします。
投稿: OTSU | 2012年10月14日 (日) 07時35分
「ところで右翼とは何ですか?」
「左翼に反対するのが右翼です」
「そ、それだけですか?」
「それだけです」
http://www.netcity.or.jp/OTAKU/okada/library/single/AUM.html
>「アンチ」が行動原理
なのはむしろ右
投稿: イソベ | 2012年10月15日 (月) 22時37分
最近のネトウヨは、嫌儲とかいってアフェリエートやステマを叩いてるのがなおさらカオス
投稿: イソベ | 2012年10月15日 (月) 23時09分
ネトウヨもブサヨも、同じようなモンやろ。
ただ、人権っぽいか全体主義っぽいか、方向が違うだけやん。
両方とも世間知らずで、人を見下したがる。叩きたがる。人間関係構築能力なし。
そんなものを話題の中心に据える人。
一体、何に軸を置いて人生費やしてるのやら。。。
投稿: かもめのじょな | 2012年10月20日 (土) 23時32分
なんだ、全部わかってるじゃないですか。べき論で言えば関連法(国公法に限らない)を準用して考えるべきですが、こうである論で言えば地公法は地公法違反は地公法で裁きます。あくまで地公法で裁く裁判の場で考えれば、その地公法には勧誘運動の定義はありませんので推薦が勧誘運動にあたるかどうかは不明ですね。 おっしゃるとおり地公法では裁けませんし、この場合に限り地方公務員を国公法、ひいては人事院規則で裁くなんてできません。現に自民党も現行法では裁けないとわかっているので法改正しようとした過去があります(政治の混乱で提出されませんでしたが)。べき論で語りたいなら裁判での違法合法ではなく法そのものについてどうこう言うのが筋ですので、あまのじゃくさんの言う違法だというのは間違いです。国公法では禁止で地公法では明文なしでは法律がおかしいから変えましょう、と指摘するのが正しいでしょう。ここが違うから私をはじめ何名かが違和感を覚え、論争になるわけですね。下っ端さんも言うとおり違法か違法でないかで言えば違法でないことはご理解いただいたと思います。意見として、法律を改正すべきというなら異論はあっても反論はなくなるはずです。
投稿: ポチ | 2012年12月 4日 (火) 12時46分