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2012年6月 9日 (土)

図書館の指定管理者にTSUTAYA

自宅のパソコンはインターネットに接続できない状態のままですが、毎週1回、記事本文の更新だけは途絶えさせずに続けています。ただ皆さんから寄せられたコメントに対し、素早くお答えできないため、記事本文の内容は意識的に軽め(?)のものにとどめていました。要するに賛否が大きく分かれそうな題材は避け、ある意味で当たり障りのない内容の記事の投稿に努めていました。

そのような内容が続くと、さすがに前回記事「改めてコメント欄について」へのコメントの数は少なくなっていました。記事本文そのものが週1回だけの更新ですので、コメント欄が寂しくなると週末に向けて、アクセス件数も減っていく傾向をたどっています。だからと言う訳でもありませんが、今回の記事は人によって様々な評価が示される可能性のある題材を取り上げていきます。

佐賀県武雄市は4日、市図書館 (同市武雄町)の運営について、全国でCD・DVDレンタル店「TSUTAYA」約1400店を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(本社・東京都)を指定管理者として委託すると発表した。運営は議会の承認を経て13年4月からの予定。同社の公立図書館運営は初めてで、雑誌や文具の販売、カフェの設置などを計画している。

市によると、運営方針には、蔵書を現在の約18万冊から20万冊▽雑誌や文具販売▽共通ポイントサービス「Tカード」を図書貸し出しに導入−−などが盛り込まれる予定。運営費は現在、年間1億4500万円だが、約1割減らす意向という。樋渡啓祐市長は佐賀県庁で記者会見し「市民の生活を豊かにする図書館にしたい」と話した。【毎日新聞2012年5月5日

この武雄市の計画が明らかにされてから、賛否の分かれた波紋が広がっていました。日本図書館協会も5月30日に疑問を呈した見解を発表していました。今回の問題に対する様々な意見について、地元の佐賀新聞が次のような記事を掲げていました。たいへん恐縮ながら書き込む手間の省力化にも繋がるため、報道された記事の全文をそのまま紹介します。

武雄市が市図書館の運営を民間に委託する計画が波紋を広げている。開館時間延長など利便性の向上に歓迎の声がある一方、「営利ではない図書館運営が委託に向くか。質の維持向上は大丈夫か」という指摘もある。貸し出し履歴の管理に懸念の声が上がり、雑誌・文具販売には同業者が不安を漏らす。運営計画の詳細決定はこれからで、6月市議会の議論も注目を集めそうだ。

計画によると来年4月から、レンタルソフト店「TSUTAYA(ツタヤ)」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に委託する。年中無休にし、開館時間を1日4時間延長。雑誌や文具販売スペースやカフェも設ける。貸し出しカードはCCCの「Tカード」を導入。本を借りてポイントがつく。

市はサービス向上と併せ、年1億4500万円の運営費を1割程度削減することを目指す。計画に合わせて改築も行う。こうした計画に「夜遅くまで開いていれば仕事帰りに寄れて助かる」「コーヒーを飲みながら本が読める」「本を借りてポイントがたまる」と評価の声がある。一方で「使い勝手はよくなるかもしれないが、図書収集や管理、企画など質の維持向上は…」という懸念もある。

全国の図書館で指定管理者制度を導入して運営委託されているのは8.6%(2010年度)。県内では鹿島市が導入しているが、委託先は市民参加型の任意団体で企業ではない。鳥栖市でも検討されたが実現しなかった。佐賀市は分館の東与賀館をNPOに委託していたが、昨年4月に直営に戻した。(1)司書の専門性確保と図書充実には継続性が必要(2)教育施設は行政が運営すべき(3)本館との連携-が理由だった。

白根恵子佐賀女子短大教授(図書館情報学)は「図書館貸し出しだけでなく調査や相談機能も重要。職員には経験と専門性が必要で、経費節減が一つの目的の指定管理者では勤務態勢が短時間のシフト制になりがち」と指摘、運営の質低下を危惧する。こうした根本問題とは別に、利用カードの個人情報管理を不安視する声も上がっている。

貸し出し履歴は思想や信条、嗜好(しこう)も分析できる重要な個人情報。現在は返却と同時に記録を消去しているが、樋渡啓祐市長はこうした情報を活用して「別の本の推薦(リコメンド)もしたい」との意向を示した。ネットを中心に、民間が情報管理する危険性などを懸念する意見が相次いだ。こうした意見に対し、樋渡市長は、履歴を残すかどうかを選択できる2種のTカードを用意できるよう、CCCと協議する考え。個人情報管理についても、だれが、どう扱うかを含めて話し合う。

また、図書館の質については「必要な機能などアンケートを取り、その結果で司書の置き方や機能充実を考え、契約に反映させたい」と話す。このほか、雑誌や文具販売への地元同業者の反発、歴史資料収蔵・企画展示室の移転構想への疑問なども対応課題。委託料や改築費用も未定で費用対効果も見通せない。市議会には公募でなく市長判断でCCCを選んだことへの疑問もあり、図書館営委託問題はさまざまな解決課題を抱えている。【佐賀新聞2012年5月15日

今回、武雄市の話題を取り上げた理由として、つい最近、私どもの市でも図書館を巡る新たな動きがあったからでした。私どもの市では中央図書館が一つあり、その他に地区図書館が8館あります。地区図書館8館のうち2館を試行的に指定管理者に委ねていました。その試行状況を踏まえ、来年4月から地区館の残り6館も指定管理者に委ねたいという提案が今年2月に示されていました。

この提案を受けた以降、当該職場の組合員の皆さんと連携しながら労使協議を重ねてきました。その結果、火曜の夜、3館を新たに指定管理とする内容などを労使合意しました。図書館に指定管理者制度を導入する問題に関しては、4年前、このブログで次のような内容の記事を投稿していました。コメント欄に即応できる環境に戻っていませんので、武雄市の話も含め、あまり今回の記事では改まった個人的な見解を多く添えず、題材の紹介を中心にさせていただきます。

その中で、やはり以前の記事「最適な選択肢の行政改革とは?」の中で紹介した言葉が思い浮かんでいました。「図書館は単に本の貸出しを行なうだけが役割ではありません。多様な情報を正確に、かつ無料で提供する公共施設です。住民の様々な課題を解決するためのサポートを的確に行なうためには経験豊富な図書館職員が必要です。しかし、民間には実績の少ない業態であり、ベテラン司書職もきわめて少ない実態などを問題提起しています」という思いは今も同様でした。

最後に、もうすぐネット環境が復旧する見通しです。とーる2号さんから「ADSLの速度で充分満足されてたのに、あえてコストの高い光回線に移られるブルジョワ(笑)なOTSUさんがうらやましい・・」というコメントをいただきましたが、月額料金がハネ上がる光への移行は随分迷いました。ただパソコンの性能が良くなるため、この機会に思い切って光に接続することを決めました。これまでYouTubeなどの動画がスムースに見れませんでしたが、これからは快適に視聴できることを期待しているところです。

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コメント

 千代田区立図書館はここ↓に委託
 http://www.viax-tosyokan.jp/viax/

 千代田区立図書館は、平日、夜10時まで開館していて非常に便利。
 働いている方々も感じがよく、テキパキしている。

 納税者にとってみれば、こういうサービスはありがたい。
 こういう動きがもっと広がればいい。

 利用者からみれば、

納税者の利便性 > 図書館司書の確保

っていうことでしょ。

 本は、電子タグでもつけて適切に管理すれば「司書」なんていらないし。

 地方公務員を10時まで働かせることに制約があるのであれば、外部委託に何ら違和感がない。

 図書館司書の労働環境を守ろうとする組合の主張っていうのも理解はできるが、時代の要請やトレンドにマッチしない。

 小生は、むしろ、地方における「単純窓口」業務は、もっとアウトソーシングできる余地があると感じる。

投稿: 年収百万円減公務員 | 2012年6月 9日 (土) 22時56分

 こんばんは。
 図書館大好きで育った人間なので、今回の一連のニュースは興味を持って眺めています。

 個人的には、図書館の根本的なあり方は、あまり大きく変えないで欲しいと思います。
 指定管理者を入れなくても、例えば広い自治体であれば、図書館まで行かなくてもネット予約して出張所で受け取れるサービスとか、利便性の向上は、色々とできそうな気もします。

 一方で、図書館が夜遅くまで開いているという必要性はないように私は思います。
 開館時間を延長すれば、自治体直営であれ、指定管理者であれ、経費は余計にかかります。
 それであれば、開館時間の延長などせず、その分の予算は、蔵書の購入や補修・維持管理などにこそ充てて欲しいと思います。

 まあ、図書館に求めるモノも十人十色だと思うので、これ! というような絶対的な答え自体、ないのかも知れません。
 そういう意味では、今回のことも、新たな図書館の可能性を探るという契機になるものか、今後の動向も気になります。
 ただ、最低限、貸し出し履歴等の個人情報の取り扱いについては、慎重な判断が必要ではないかと思います。この辺がすっきりしないと、安心して図書館を利用できなくなってしまいますからね。

 ・・・全くの余談ですが、ふと思ったのは、TSUTAYAと言えばレンタルCDなど。
 返却が遅れた場合の延滞金というものがありますね。
 図書館って、延滞に対する罰則がゆるいところも多いと思うのですが、延滞に対するペナルティや対策などは、指定管理者導入によって、どう変わってゆくのかなぁ? なんて興味を抱きました。

投稿: 野次馬 | 2012年6月10日 (日) 01時35分

「市立図書館」と「街の本屋さん」との「違う所」と「同じ所」の論点整理をしないまま話を進めているようですね。

もう少し詳しくすると・・
A:市立図書館でしか出来ない機能
B:両方で出来る機能
C:街の本屋さんが得意にする機能

民間資本が充実した今は、市立図書館は「BとC」は放棄しましょう・・が真っ当な論理です。

だから戦略的な資料保存などの公的な機能は「人口50~100万人」に1つ程度に集約すれば良いのです。・・要は県に1つか2つ公立図書館があれば良い。
それ以外の機能はまさに「TSUTAYA本店」でやれば宜しい。
つまり「TSUTAYA」のサービスが欲しいのなら「TSUTAYA」に行けば良いだけです。

民間資本が得意にしているのは「客の好みをかぎ分け、それに応じてリコメンド」する事ですが、これは「利益」のインセンティブがあるからです。
公立図書館は貸出無料ですから、お客が来れば来るほど「コストだけ」が上昇する(公的な)経営形態には(彼らのノウハウは)無力でしょうね。
どうも「糞味噌」になっているような・・。

それと図書館が「検閲を許さない!」ってのは本末転倒で宜しくありません。
全ての情報は検閲が必要であり、その検閲を真っ当なものにしていく事が最も重要です。これは橋下が言っている「教育界」にも言えるのです。

戦前に内務省が不当な情報検閲をしたのは確かでしょうが、「検閲自体」を真っ当にする事が大事で、検閲から逃げようってのはまさに「糞味噌」の話でしょう。

投稿: あまのじゃく | 2012年6月10日 (日) 10時07分

一昔に比べて綺麗な図書館が増えましたね。
こちらの図書館も最近まで人口あたりの貸出冊数が日本トップクラスを行政の成果として謳っていました。
コスト削減のために司書も置かず、地元に関する歴史、行政資料も乏しく、雑誌の種類だけがやたらと多い民業圧迫の典型かと思える風景でした。
その雑誌もコスト削減でかなり減りました。

それなりの値段がするハードカバーを乱読したり、雑誌でもバックナンバーの記事に触れたい時は重宝しますが、現状でもTSUTAYAで代替可能でしょうね。

司書ってタグ管理ではなく調べたいことのテーマに沿った資料を揃えるなどがお仕事だと思いますので、それなりの住民がいるところでないとニーズが乏しいように感じます。

投稿: L | 2012年6月11日 (月) 08時08分

こんにちは。あまのじゃくさまへ

図書館が県に1つか2つ、というのは極論ですよね?図書館機能の本質から見た時には、それはなかなかありえない、と思います。
もちろん図書館機能すら今の1000兆円の財政状況に鑑みて、廃止も含めて検討する、という議論もありとは思いますが、過疎地であっても高齢者や身障者であまり遠くに行けない人でもインターネット弱者であっても、身近なところで本が読める、という権利を奪ってしまうのは、財政論で切って捨ててしまうには、どうにも惜しいというか、残念だと思うのですが。

ただ蔵書がニーズによるとはいえ、ベストセラーに偏ってしまう、今の在り方についてはいかがなものか、と思います。もちろん買わずに済むので助かるのですが、やっぱり買えよ(笑)というべきなんでしょうね。もう少し専門分野を特化して、ここの図書館はこの分野、この図書館はあの分野、と広域(県単位)くらいで住み分けして、あとは相互賃借できれば、ずいぶん図書館の評価も変わってくる、と思いました。

投稿: 通りすがりの元公務員 | 2012年6月11日 (月) 11時56分

あと、もう一つ。

図書司書さんの役割ですが、「●●というタイトルの本を探してるんですけど」というのは誰でもできるし、むしろ民間委託すべきところかと思うんですが、同じ窓口で「●●というテーマで本をいくつか探してるんですけど」というのは本に対する専門知識を持ってないとできないし、それが図書館だったり図書司書の役割だと思います。

民間の本屋さんでも大きいところはそこまでしてくれますし、今はインターネットでもある程度検索で見つけることができますが、本当の図書司書さんは、その本の中身も知っていて、評価をしてくれるところにその価値があります。そこは普通の店員さんじゃできないし、逆に図書司書がそれをできなければ司書失格、ということで、だからこその存在だ、と思っています。

まあ、そこのところは共通認識だと思いますが、念のため。
では、また。

投稿: 通りすがりの元公務員 | 2012年6月11日 (月) 12時59分

通りすがりの元公務員さん

>図書館が県に1つか2つというのは、図書館機能の本質から見た時、あり得ない

では貴方が考える「(公立)図書館機能」とは一体何ですか?

「公立図書館」と「街の本屋さん」を「技術や知識」で分別しているようですが、(それ自体)私の書き込みと噛み合っていないようです。

投稿: あまのじゃく | 2012年6月11日 (月) 15時12分

あまのじゃくさまへ

 図書館は「社会教育」の一環として設置されたものですから、生涯学習のための役割として数えあげればきりがなく、その限りにおいてはあまのじゃくさまが常に言われている「財政との調和」は当然必要だと思います。最低限な機能としてあげるとすれば、例えば当該地域に古くから残る文献の収集や分類、教育上、読んでおくことが必要とされている書物(中世、近世、近代、現代と、これまた数え上げればきりがないですが)の地域住民への提供、は図書館としての基幹的役割かと考えます。

 そうした書物をすべからく個人で購入するとなると、出版社は嬉しいでしょうか、個人としては大変だと思いますので、知的社会的財産として「公」が購入して、それを図書館で関心のある方に提供している、のではないでしょうか。

 その観点から言えば、ベストセラーを人気があるから10冊も購入するのではなく、その中から、一定の歴史的な価値判断をその時点で行って、社会教育上、必要と判断した書物のみを提供すべきだ、とも考えますが、それも図書館の運営上の実態には合わなさそうな気もしますね(笑)

 後は、さっきも述べました「レファレンス機能」ですね。これは民間の書店でも代行が効く部分だとは思いますが、利益を直接は上げない機能ですので、これも通常は公が担いましょう、となるのが一般的かなぁ、と。

 そうなるとやはり都道府県に1、2ヶ所というのは、知的社会的財産の地域住民(交通弱者、心身障害者、インターネット弱者への対応も)への提供、の観点から、ちょっと少なすぎるような気がします。市区町村に1か所、というのが最低レベルかな?とも思いますが、いかがでしょうか?

投稿: 通りすがりの元公務員 | 2012年6月11日 (月) 16時39分

通りすがりの元公務員さんが「図書館と本屋さん」に役割を幾つか書いてくれました。

教育・資料保存・参考文献機能などなど・・。場合によっては「集いの場」としての役割もあるのかもしれません。丁度床屋のように。

で、公立図書館と町の本屋さんの違いは、その役割を「公益性の観点から」と「収益性の観点から」見ているかの違いかと思われます。

例えば「囲碁の打ち方」の本にしても公立図書館は「文化伝統の継承」の観点から、町の本屋さんは「知的好奇心の提供と技術向上」の観点から見ていると考えられます。
人が碁に興味がなくなれば、町の本屋さんから「囲碁の本」は消滅しますが、公立図書館から消滅する事はありません。

従って「女の口説き方」の本についての「技術・知識」は司書より町の本屋さんの方が圧倒的に「上」でしょう。
まぁ最近の草食系男子らしいから、今後は「公的図書館」にこそ「女の口説き方」の本を置く事が重要かもしれませんが・・。

公立図書館がどれくらいあれば良いか・・ですが、ご指摘のように財政との兼ね合いです。
市町村に1つでも県に1つでも国に1つでも構いませんが、今回の記事は「公立図書館を民間の視点で活用する」というものです。

これは「公益性の観点からの教育・資料保存・参考文献機能は不要になった」という意味です。
だったら「廃止するのが本筋だ」と主張しているだけで、「市町村に1つ必要である」との意見に反対している訳ではありません。

投稿: あまのじゃく | 2012年6月11日 (月) 17時31分

失礼します。

 小生は、貧乏学生でした。
 従って、大学のテキスト以外の専門書は、図書館で借りるしかありませんでした。
 公務員試験の勉強もほとんど図書館で自習していました。

 自宅よりも図書館の方が快適でしたし、勉強がはかどったのも確かです。

 今でもよく図書館に行きます。
 本好きにとって、図書館はタダでくつろげ、あらゆる書物にふれることができる、都会のオアシスです。

 しかも、貧乏学生でも専門書にアクセスできるので、格差是正に役立っているともいえるのでは?

 小生は管理者がどうあれ、公私にかかわらず、くだらないハコものを作るより、図書館の拠点拡大には賛成します。

投稿: 年収百万円減公務員 | 2012年6月11日 (月) 20時35分

 久しぶりです。今回はあくまで雑感。
 公共施設だと昨今では「ネーミングライツ」が流行りで、横浜市でもいくつか例があるのですが、今は一歩踏み込んで、そこまで来てしまう訳ですか。
「指定管理者制度」とは多分違うと思いますが、以前書きましたけれど公営バスの民営委託が最近は多くて、例えば川崎市営バスも営業所2箇所で民営バス会社に運行を委託しています。
 見た目は普通の市営バスだし、運転手も市営バスの制服を着ていますが。
 都営バスだって、最近は「はとバス」への委託が多いですよね。
 自治体のコミュニティバス … OTSUさんの市にもあると思います … も、自治体直営ではなく、民営バスに委託している訳ですよね。
(例えば国分寺市は京王バス、など)
 ただ、もちろんどのバス会社でも良いという訳ではなく … 先日の関越事故を起こした会社のようなブラックな所も少なくないですから … どのようなケースでも事前に審査を行って事業者を決めている訳です。
 指定管理者制度自体が良いのかどうか、図書館の管理をTSUTAYAに任せる事が良いかどうかは正直解りません。
 ただ、委託するならするで、任せるに足りるかどうか、きちんとした審査が求められるのでしょう。

投稿: 菊池 正人 | 2012年6月11日 (月) 22時15分

あまのじゃくさまへ

 あまのじゃくさまの見解に、完全一致です。めずらしいですね(笑)
 自分も若いころは図書館に入り浸っていたので、お金のない若い人が必要な知識を仕入れるために費用がいらない仕組みって必要だと思うんですよ。

 ただ、だからといって、公立図書館としての役割を自治体なり「公」が見失ってはならないと思うし、その観点からTSUTAYAへの委託を考察すれば、今の公立図書館の現状から見れば、それも已む無しかと思うんです。

 厳しい指摘をすれば、公立図書館は地域住民におもねるあまり、自分で自分の首を絞めている、そう思えるんです。
 ちょっと言い過ぎましたかね。

 それでは、また。

投稿: 通りすがりの元公務員 | 2012年6月11日 (月) 23時31分

実は図書館の事は大きな問題と考えていません。規模も小さいし愚劣な利権が絡んでくる事もありません。
資源のない日本には、教育レベルを上げるというのは広く普及して貰いたい領域です。

しかし税金が絡んでいるので、しっかりと論点整理をしておかないといけません。

ただ単に情緒的な理由で拡大すると、この国は「締りが無い」所がありますから。
日本人は宗教観が乏しい。言い換えると「現実主義」とも言えるが「無原理無原則」とも言える。

必ず「町内会で図書館1つ」なんて(善意だが)阿呆者が出てくる。

投稿: あまのじゃく | 2012年6月12日 (火) 10時39分

考えたいところ。

1.図書館受託大手のT1社もM社も、司書資格者は採用されていて、第一線はそうした方々です(正規か時給対応かはこの際問わないことにしましょう)
2.民間が得意とされる「街の本屋さん」も、倒産・撤退が始まっています。それはなぜ? V字カーブは可能?
3.随契で受託が予定されるT2社にとってのメリットは何か(何がビジネスモデルなのか)? 無料の図書館で儲けがでる? 延滞料で儲ける? 利用者のニーズにあったリコメンド(おすすめ)がしたい?(T2社利用していてそんな案内来たことないし、店員におすすめされたこともないけど) 夜10時まで開館したい? そんな図書館を舞台にして儲けようってはずではないともいます。でも、本業の「レンタル」でも、年齢、性別、頻度とリンクさせた借出情報をもって分析しているはずで、何をいまさら「図書館での履歴」を保持しようというのか、このあたりで思考がとまっています。
4.あとは、図書館のそもそも。貸し出し数を競うことに意味はあったのか? 司書資格者の仕事だけではないが図書館が教育機関としての機能をはたしてきたか?

投稿: g@yyt | 2012年6月12日 (火) 12時06分

たいくつな話題をひとつ

レッテル貼りはよくないが、どうも理解に苦しむ方々がいる
それらの方に共通するのは、整合性のない主張は声を大きくし
人権を守れといいながら他者を罵倒し、都合の悪いことからは
逃げる。このような人たちをなんと呼べばいいのかふさわしい
名称があればどなたか教えて下さい。

生暖かく見ていたい対象
奈須りえ
上原公子
庭山由紀

投稿: nagi | 2012年6月12日 (火) 12時40分

日が暮れたのでもうひとつ戯言を。

東電労働組合の執行委員長が「裏切った民主党議員の報いを
こうむってもらう」と」発言がありましたが、会社の利益を
守る為の発言として、私は正しい内容と思っています。

まあ他の組合の方針とは真っ向から対決するわけですが。

それにしても、この発言に対するコメントを菅直人の事務所に
求めたら無回答とはなさけない。

やはり、不正や利益追求などの汚職より
人間としての信義にもとる非人を政治家にしたのが全ての
過ちなんだろう。ルーピー鳩山、韓直人 。

上記のコメントでも言いましたが、これらの非人どもは
綺麗事はいくらでも言い、他者を愚弄し、都合の悪いことは
無視する。そろそろまともな政治に戻ってほしい。

投稿: nagi | 2012年6月12日 (火) 19時35分

図書館について、興味深い内容になっています。
ご興味のある方はお読みください。

「理想の図書館とは何か-知の公共性をめぐって」ミネルヴァ書房↓
http://www.minervashobo.co.jp/book/b93471.html

投稿: 年収百万円減公務員 | 2012年6月12日 (火) 20時05分

おはようございます。

TSUTAYAの指定管理者のメリットなんですけど、個人情報等については委託契約でもそうですし、個人情報保護法でも他の目的に使わないようになっていると思いますので、そこでどうこうはできない、かと。
全国に数千か所ある図書館が全部指定管理者になったとして、その2割もTSUTAYAが指定管理者を取ったら、それだけで数十億の売上になるから、赤字になるわけでもないし、単にそれが目的ではないかなぁと。
その第一歩が武雄市で、そこで図書館の指定管理者のノウハウを吸収して、他の地域の図書館を取りに行く、という戦略ではないでしょうか。

コナミスポーツが同じような戦略を取ってますよね。

で、将来的には財政難に陥った市町村の替わりに図書館を買いとって、私立図書館を運営して、無料の替わりに個人情報いただきます、的な感じで(結局はそこかよ、みたいな)

当らずとも遠からじ。だと思いますが、いかがでしょうか。
それでは、また。

投稿: 通りすがりの元公務員 | 2012年6月13日 (水) 08時07分

やはり具体的なテーマが設定されると、コメント欄の議論も噛み合って有意義なものになりますな(とんちんかんなスパムは別にして)

投稿: ウムラウト | 2012年6月13日 (水) 09時21分

図書館が民営化と聞いて、中立性とか担保されるのでしょうか?
なんか怖いです。

投稿: | 2012年6月13日 (水) 23時33分

イッヒ リーベ ディッヒ

アウフ ビーダーゼーエン

投稿: ドイちぇん | 2012年6月14日 (木) 08時47分

コメントをする方はHNを入れたほうが意見交換が
スムーズにおこなえますよ。あくまでもお願いレベルです。

それと中立性の話ですが、それは無理です。
政治家が発言してます。

現在の与党の幹事長が過去に発言してます。

つまり中立性など最初からない。

投稿: nagi | 2012年6月14日 (木) 09時02分

TUTAYA=○○学会

投稿: | 2013年4月23日 (火) 21時19分

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