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2012年5月12日 (土)

『鉄の骨』と公契約条例

通勤帰りに立ち寄る書店の入口近くのコーナーで、平積みされた池井戸潤さんの『鉄の骨』が目に留まりました。昨年、池井戸さんは『下町ロケット』で直木賞作家となっていました。その受賞作に興味を持ちながらも、ハードカバーの定価に少しためらい、結局、購入するまでには至っていませんでした。文庫本の『鉄の骨』は、そのようなハードル(?)が低く、すぐレジに持ち込んでいました。

『鉄の骨』はストーリー性の面白さをはじめ、いろいろな意味で引き込まれた作品でした。中堅ゼネコンの若手社員が主人公で、「談合課」と揶揄されている公共事業の受注を担当する業務課に主人公が配置転換されるところから物語は始まります。つまり『鉄の骨』は談合の舞台を生々しく描いた小説でした。あくまでもフィクションですが、過去にあった出来事を取材していることも確かだろうと想像しながら読み終えていました。

その著書の中では、談合を「必要悪」と語るゼネコン関係者の言葉が目立ちました。「コストダウンのいきつくところ、利益の削り合いだ。だが、削れる利益にはおのずと限りがある。企業には、決して譲れない最終ラインがある。だが、こうした競争は、往々にしてその最終ラインを脅かすことになる」という登場人物のセリフが談合を「必要悪」とする理由として綴られていました。

しかしながら決して物語は「だから談合もやむを得ない」という方向性に流れている訳ではありません。談合の不法性や「必要悪」という詭弁性などを鋭く批判する人物も何人か登場していました。特に意外な展開の結末には、読まれた方は必ず驚かれるものと思います。なかなか興味深い本でしたが、今回の記事、『鉄の骨』の書評ではありませんので、このあたりで公契約条例の話に繋げていきます。

実は先週火曜の夜、連合三多摩が開いた公契約条例に関する学習会に出席していました。かなり前の記事「公契約制度の改革って?」の中でも記しましたが、千葉県野田市が先鞭をつけ、徐々に広がりつつある公契約条例は談合の防止にも結び付きます。このことが頭に刻まれていたため、講師からの説明に耳を傾けながら、最近読んだばかりの『鉄の骨』の話も思い浮かべていました。

これまで厳しい財政状況を背景に公共サービスの効率化やコストダウンの要請が高まり、国や地方自治体から民間事業者への公共工事や委託事業等における低価格・低単価の契約・発注が増大していました。事業を受託している企業や事業体においても、契約を優先するあまり、一方的な価格の引き下げを受忍せざるを得ない状況に置かれていました。

このような実情や背景は受注先企業の経営悪化や労働者の賃金・労働条件の著しい低下を招き、「最終ラインを脅かす」という小説内の言葉と重なっていきました。もともと入札制度は価格が安ければ良いというものが中心で、特に労務提供型の委託契約は2002年まで「最低制限価格制度」さえありませんでした。

1999年に地方自治法施行令が改正され、価格とその他の要素を総合的に判断できる「総合評価方式」の導入が可能となりました。2001年に予算決算及び会計令、2002年に地方自治法施行令を改正して、「履行確保と公正取引」のために最低制限価格制度と低入札価格調査制度をサービスなどの請負にも適用することが決まっていきました。

しかし、最低制限価格制度、低入札価格調査制度は「できる」規定であるため、ダンピング防止策として実効あるものとはなっていませんでした。2006年に成立した「公共サービス改革法」でも、導入の主な狙いが委託コストの削減でした。サービスの質について法律に明記されたものはなく、それに従事する労働者の労働条件を保障するものがない現状でした。

このような中、先ほど紹介した野田市が2010年9月、独自に賃金等の最低額を定めた公契約条例を施行させました。この動きに続き、政令市である川崎市が2010年12月、三多摩地区の多摩市が今年4月から公契約条例を施行させていました。火曜日の学習会では主に多摩市の条例制定までの経過や課題についての報告や説明を受けました。その第1条に記されている「目的」は次のとおりでした。

第1条 この条例は、多摩市が締結する請負契約に基づく業務及び市が指定管理者に行わせる公の施設の管理業務において、当該業務に従事する者の適正な労働条件等を確保し、もって労働者等の生活の安定を図り、公共工事及び公共サービスの質の向上に資するとともに、地域経済及び地域社会の活性化に寄与することを目的とする。

私どもの市の隣の国分寺市でも、同様な趣旨を目的とした公共調達条例案の制定に向け、大詰めの局面を迎えていました。価格以外の最低賃金基準にとどまらない総合評価方式を積極的に取り入れていることも特筆すべき点となっていました。ところで、きっと当ブログを閲覧されている皆さんの中には、このような動きに対して懐疑的に見られる方もいらっしゃるかも知れません。

この間、連合の中でも自治労をはじめ、直接的な影響を受ける建設ユニオンの皆さんが公契約条例の普及に力を注いでいます。しかしながら決して労働者のためだけの条例ではなく、多摩市の「目的」の後段にあるとおり良質な公共サーピスの確保、地域経済の活性化などに繋がることも間違いありません。談合を撲滅させながら、「安さ」が中心となった過当な競争に歯止めをかける方策として、ぜひとも、全国に広げたい制度だと考えています。

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コメント

 日本は、中韓台という製造業を中心として、成長途上の国に囲まれている。
 これらの国で製造されたあらゆる製品が輸入される。

 日本の製造業は、基本的にこれらの国に価格競争力で勝てない。
 従って、製造業を中心にして、日本の雇用が空洞化しつつある。

 ソニー・パナソニック・シャープがそろいもそろって、巨額の損失にあえいでいるのは、世界マーケットにおける価格競争力で、負けているからだ。

 これらの国々が、熾烈な競争を先進国に仕掛け、『「安さ」が中心となった過当な競争』を止めないかぎり、これからもデフレ圧力は続く。

 製造業の衰退により雇用を奪われた日本の中産階級は、失業率の増加により、中流から下流に落ちていく。

 繊維産業では、賃金の安い中国等で作って、高価格で売れる日本等の先進国で売るという形態が一般化している。ユニクロが好例だろう。

 こういったビジネスモデルは、繊維以外にも広がっていく。
 テレビ・パソコン・スマートフォンで日本メーカーの存在感は著しく低下している。

 世界マーケットで勝負できる企業のみが高成長の果実を得て、そうでない企業は、価格以外の独自技術を磨いて、競争力を強めるしかない。

 さて、役所が勝手に条例を作ったところで、日本経済の外部要因は、劇的に変化しつつあり、日本の雇用環境がこれから、好転するとも思えない。
 一般的な民間労働者の賃金事情も厳しくなるばかりだろう。

 公務員の賃金は、民間準拠という建前があるので、これからの公務員賃金のベクトルは、賃下げ方向であって、決して上がらない。

 そんな中、スーパードメスティックな地方公務員・地方議会の発想は、「井の中の蛙大海を知らず」的マスターベーションでしかないと思われ、ヤレヤレだねえ。

 自分たちの賃金にしか関心のない地方公務員には、財務省に頑張ってもらい、地方交付税を大幅に削減し、国家公務員並みに賃下げしてもらいたいねえ。

投稿: 年収百万円減公務員 | 2012年5月12日 (土) 21時48分

>自分たちの賃金にしか関心のない地方公務員には

「地方」の文字は、いらないのでは?

年収百万円減公務員さんは年収が百万円減って、賃金のことが相当気になっていらっしゃるようですし。

それとも、ご自身がスーパードメスティック故に、未だに国は地方より上級の身分とお考えですか?(笑)

投稿: 下っ端 | 2012年5月12日 (土) 22時52分

>財務省に頑張ってもらい、地方交付税を大幅に削減し

大事なことを忘れてました。

地方分権が叫ばれているご時勢なのに、まだカネは国が握って好き放題やるべきで、財源を地方へ移管する考えはないのですか。

いかにも中央のお役人さん的お考えですね。

投稿: 下っ端 | 2012年5月12日 (土) 22時57分

今日、「たかじんNOマネー」という関西ローカルの番組で、目から鱗な情報を得ました。

公共事業を削って構造改革を進めた小泉改革は、デフレの主原因ではないという話。

これだけグローバル化が進んでいる現状では、どうしても安い労働力等々が使われてしまう。安い商品が入ってきてしまう。価格が下がるのは、構造改革がなくても下がってるんだ、という話でした。

よく、グローバル化を正しい方向だと言うのはアホ みたいに言う人がいますが、
現状、グローバルになってしまってる、ということですね。
(この見方は、年収百万円減公務員さんがなされた分析とマッチしますね)
そういう現状を出発点にして考えないと。

じゃあ、どうするかと言うと、番組では、三橋貴明さんなんかは需要促進だと。彼は公共事業依存ではないモノを考えておられるようですが、具体的な中身は、パネラー同士の感情的対立でうやむやになってました。


最近、ネット上で人気のある藤井聡さん、中野剛志さんなんかは、中央集権・公共事業中心主義のようですね。昭和期経済のやり直しでしょうかね。
カネの流れを止める天下り外郭団体、癒着企業、特会には一切触れず。

それを除かずに、経済政策を打ち出しても、カネの流通は回転する度に萎んでいく気がします。
そのロスを何で補うかと言うと、国債乱発。
日本の国債は国内向けであるから、国際収支が黒字である限り破たんのリスクはないそうです。

藤井さん中野さんファンのある方は、国債は通貨と同じようなモノだ、だから、どんどん発行してよい、とおっしゃってます。
が、お二方に考えの近い三橋さんは、借金の増大そのものには否定的のようです。今日の番組では、「借金が膨大になった」と問題視する声に対して、反論しないどころか、うなずいておられましたから。

投稿: かもめのじょな | 2012年5月13日 (日) 02時48分

>下っ端さん

年収百万円減公務員さんは、主様への当てつけとして、そう表現されていますよね。
で、主様が地方公務員だから、「地方公務員は・・・」という表現になるわけで。
別に、国家公務員は上位とかいう発想は読み取れないはずです。

また、現状の仕組みで、地方公務員の賃金をコントロールするのは財務省です。なので、地方公務員の給料を「下げる」のに、財務省を持ち出すのは当然必然です。
年収百万円減公務員さんが、仮に地方分権を進めるべきだと考えていても変わりません。

投稿: かもめのじょな | 2012年5月13日 (日) 02時55分

戦後は右肩上がりで「市民感覚、法律、制度」も「それ」に沿うものであった。しかし1980年代から経済実態はフラット或いは上下を繰り返す構造になった。
(右肩上がりの)「市民感覚・法律・制度」と(上下する)「経済実態」の「差」を1000兆円で穴埋めした訳だ。

赤字国債を発行せずに、現有日本人だけで財政を奪い合うのならば、私はここに書き込む必要は無い。勝ち組負け組は出来るだろうが、負け組も発言権や選挙権を持っているから、臥薪嘗胆で頑張れば良い事だからだ。

しかし、愚かな日本人はそうしなかった。何と「子孫の名前で借金」をして分配したのである。
私に言わせれば「鬼畜の所業」というしかない。

この事を「憲法違反」と思わない事を不思議と言うしかない。ご法度を黙って見ている事を不思議と言うしかない。
憲法や法律の精神を皆さんご存じのようだが、私に言わせれば「論語読みの論語知らず」としか思えない。

私は未だ何も発言出来ない「子孫」の代弁をしているんだよ。鬼畜の所業を早くやめなさい!とね。

私が公務員とが対立する事が多いのは、君達の考えが「借金を増大する」素養を持っているからなんだよ。何故なら「成長期の法律・制度」を「後ろ盾」にして話しているからだ。

とーる2号(仮)さん、私から見ると「法律」と「実態」が論理的整合性を失っているのは「私」ではありませんよ。

上記の「公契約条例」が如何に愚かな発想か、これで分かる筈だが・・。

nagiさん
大阪の教育条例の詳細を知らないので一般論でお答えします。

周りからの干渉がない「閉鎖的組織」が必ず腐敗します。教育界も例外では無く、組織を開放して、「干渉」自体を民主化する事が肝要かと思います。

年収百万円減公務員さんの話は、「今まで通りの沢山物を持っている者が幸福だ」との幸福論で考える限り「全くその通り」です。

投稿: あまのじゃく | 2012年5月13日 (日) 10時48分

給与削減特例法の付則において、地方公務員給与は「自治体が自主的かつ適切に対応する」となりました。
結果、「自主的かつ適切に」どうなっているんでしょうね〜

投稿: 通行人 | 2012年5月13日 (日) 10時50分

 失礼します。

 日経が出している「ゼミナール日本経済入門」(最新版)では、小泉時代を、「小泉景気」とあらわし、構造改革路線を肯定的に捉えています。

 当時の仕組みとして、「経済財政諮問会議」があり、小泉総理大臣が週に1回程度出席し、民間議員等と議論し、法的根拠が存在し、予算編成の前に予算の大枠を根拠づけるものでした。

 議事録や資料も公開され、日本で初めて、マクロ経済状況と予算編成がリンクし、意思決定過程の一部が「国民に見える」画期的な政権であったと思います。

 小さな政府、三位一体改革、構造改革、郵政民営化(財投の縮小)、民でできることは民へ、といった考え方は是非はともかく、はっきりとした意思表示があり、わかりやすく、こういった意思決定の仕組みや目指す方向を国民が支持し、小泉政権は、衆参の選挙を常に勝ちきってきたということでしょう。

 民主党は、この仕組みを活用せず、「法に基づかない」多様な会議を乱立させ、かえって官僚支配を生んでいることに気づいていません。
 マクロ経済政策や予算編成について、野田総理が学者や産業界の有識者と公開で議論した形跡もなく、政策判断の材料をすべて、官僚に依存しているからです。
 
 財務省支配とよくいわれるのは、野田総理が財務官僚に依存しているからでしょう。

 財務省は、小泉時代の経済財政諮問会議(を仕切っている竹中平蔵かもしれませんが)を疎ましく感じていたことはたしかです。予算編成権という財務省最大の権限を脅かす存在だからです。

 今、時代が逆行し、行政の規制強化(大きな政府志向)が拡大し、医薬品販売のネット規制、タクシー規制の強化等、中央官僚の権限強化(つまり、天下先拡大)につながる政策展開がみられます。

 官僚依存の政策判断を続ければ、おのずとそうなるでしょう。

 地方分権改革も構造改革路線を継承した自民党時代の方が議論が深まっており、以下に答申や議事録が残っています。
http://www.cao.go.jp/bunken-kaikaku/iinkai/kaisai/kaisai-index.html

 民主党政権では、政策の中央官僚依存が強まっており、地方分権改革も進まないでしょう。

 個人的には、地方分権改革に賛成です。
 地方公共団体に代替可能な地方整備局・財務局(金融検査以外の部分は地方で代替可能)・経済産業局(もともと地方拠点の必要性が疑問)・農政局等の地方支分部局は、リストラすればいいんです。

 まあ、意思決定過程がいかがわしく、右顧左眄する民主党政権には、100パーセント無理でしょうけどね。

 ところで、小生は、年収減を嘆きつつも、国家のために無定量で働き、「武士は食わねど高楊枝」の精神で、よりよき日本の未来構築ため、精勤に励み、「仕事もせず、賃金要求ばかりを考える地方公務員労組」、「国家・国旗・国歌に敬意を払わず、反日活動ばかりを考える地方公務員労組」の方々にも同じような気持ちを持っていただきたく、多少、皮肉を込めて書き込みをしております。

>かもめのじょな 様 ・・・・・代弁、ありがとうございます。  

投稿: | 2012年5月13日 (日) 11時56分

>年収百万円減公務員さん

↑も年収百万円減公務員さんの書き込みですよね。
私も、あえて皮肉を込めて書きました。

>年収減を嘆きつつも、国家のために無定量で働き、「武士は食わねど高楊枝」の精神で、よりよき日本の未来構築ため、精勤に励み

この部分に関しては、国家や地方に関わらず、多くの公務員がそういった気構えで勤労に励んでいると思います。決して、国家公務員さんだけではないと思いますよ。
それに、年収百万円減公務員が所属する国家公務員も、民間の方から見たら公務員という同類であることの自覚が、何よりも大事ではないのですか?

そして、その同類には年収百万円減公務員さんが嫌う「仕事もせず、賃金要求ばかりを考える地方公務員労組」、「国家・国旗・国歌に敬意を払わず、反日活動ばかりを考える地方公務員労組」も含まれており、やはり同じ目で見られているのです。

突き詰めていけば、国家だから・・・、地方だから・・・、公務員だから・・・ということではなく、国民全体で意識改革が必要であり、どこかを否定したり批判していれば1000兆円の借金は収まる状況ではない。
あまのじゃくさんがおっしゃっていることは、そういうことでありましょうし、そのためにもまずは公務員である私達が意識改革を行い実践していかなくてはいけないのではないでしょうか。

皮肉交じりに批判するようなことを言ったことは誤ります。
ただ、年収百万円減公務員さんも私も、他人から見たら「コラッ、お前ら何とかせんかい!!」という存在であることを自覚していきませんか。

私には、「国家公務員もねぇ・・・」などと言っている余裕はありません。
日々、「何とかしていきたい」という思いで、業務に取り組むことで精一杯ですよ。

投稿: 下っ端 | 2012年5月13日 (日) 12時47分

 小生は、国家を支えることに喜びを感じており、勤務ぶりをざっくり披露すると、係長級・新任補佐級のころは、本省で、月200時間以上の超過勤務をしていました。

 平日の睡眠時間平均は、4時間未満、超過勤務手当は、100時間未満ってところです。

 本省における激務ポストの平均的な姿でしょう。それでも黙々と仕事に打ち込んできたものです。
 サービス残業という発想もありませんでした。

 霞が関の職員にとって、こういう勤務環境が普通なので、労働組合運動にうったえて、労働環境を改善しようということも考えたこともありません。小生の所属する本省において、組合に加入している職員も少数派です。

 地方の方や民間の方とも一緒に仕事をしたこともあります。

 出向されてきた方々は、おおむね優秀で人間的にもバランスのとれた人が多かったように思います。

 しかしながら、本省の役人世界では、明日までにコレコレを仕上げて説明せよという、指令が前日に議員や幹部からや行われることがあり、こういう理不尽な業務に対する耐性が、こうした出向者の方々には弱いなあと感じたものです。

 出向者の方がしばしばメンタルになるのは、ある種の動機づけや覚悟が弱いからでしょう。
 要すれば、「盡忠報國」の思いが欠けているんですね。

 下っ端さんがどういう覚悟で「業務」に取り組んでおられるか知りませんが、そんな経験もあって、小生は、地方公務員やその職員組合に対し厳しいまなざしを向けているのです。

 そういう厳しいまなざしの観点で「公共調達条例」って、日本国家の発展や繁栄につながりますかねえ。

 競り下げ入札なんてものが一部で導入されているご時世で、整合的でもないですしね。

 確かに「安かろう悪かろう」じゃあ問題ですが、「調達」することに「公共も民間もない」(例外もあり得ますが)でしょ。

 そこが小生の疑問点であり、批判のキモでもあるんですよね。

投稿: 年収百万円減公務員 | 2012年5月13日 (日) 17時02分

トランプを見ると「J,Q,K」と来て、その上位に「A]が存在します。しかしこの「A」は「1」でもあり、元々は一番下。更に「スペード」が一番強く、スペードは「剣」を意味します。

そうです、所詮は「バーバリアン」か「バイキング」の末裔でしかない「かの国」では「剣」で最下層の者たちが下剋上して支配する「パワーゲーム」しかありません。
中国の易姓革命なんてのも、屁理屈こいとるが結局は「強い者が一番」って事だ。

しかし日本では最高の帝王学を身に付けた方がお出でになるから、そんな下品な事は起こらない。
ナポレオンと並んで最下層からの成り上がりの象徴とされる秀吉もせいぜい「K」までで、決して「A」にはなれない。

明治維新も下級武士の反乱として起こり、単に征夷大将軍が「下野」したに過ぎない。

そう、この国では官僚或いはそれに準ずる者が本気にならないと社会は改革出来ないのだ。「A」から信任厚い者が本気にならないと改革出来ないのである。
君達公務員が変わってこそ社会が変わる。私如きが「小さな正義の剣」を振りまわした所で屁の足しにもならないのである。

私がここ(公務員の場所)に書き込んでいる所以でもある。早く公務員が精進しなさい。

投稿: あまのじゃく | 2012年5月13日 (日) 17時21分

年収百万円減公務員さん

国や地方自治、国民や地域のために、粉骨砕身働いている公務員は数多くいることでしょう。
残業の嵐、土日もない生活。
各省庁や各自治体の建物を見れば、どこも深夜近くまであちらこちらの窓が明るいことに気がついてもらえてるのでしょうか。

年収百万円減公務員さんが、身を削って働いているのも事実なのでしょう。

ならばこそ、もっと大局的に物事を見ませんか。
年収百万円減公務員さんのような国の為になる人もいれば、「何で給料をもらってるの?」という人も存在しているでしょう。
そして、多くの国家公務員が天下りをしていることも、紛れもない事実であり、そのことが多くの国民の不信を買っていることも間違いないことです。

人がいなくなって仕事がなくなるとか、補助金が出なくなるからと言って、原発を再稼動をしたという原発のある町。
自分の生活が苦しくなるからといって、次世代にツケを残すことを何とも思わずに消費税増税を反対する人達。
一軒家に住んで、毎年海外へ家族旅行もするのに、給食費を払わない保護者達。
真面目に年金を払って、少ない受給で頑張っている人達を差し置いて、年金も払わず生活保護でのうのうと暮らす人達。

こんなことって、他にもいくらでもあるけれど、何か、何かがおかしくないですか?
日本って、こんなんでいいんですか?

権利と義務が、逆になっている今の世の中を、どうしたらいいか・・・・・
ぜひ、国の方にはそういった視点で導いていただきたいものです。


投稿: 下っ端 | 2012年5月13日 (日) 20時52分

天下りは絶対やめさせましょう!あとは富の再分配で消費税を増税、(現職は無理ぽいから)議員と公務員は優秀な人が成ると悪いことをして世の中が悪くなるから今後成る人のは給料を下げる、起業して雇用する人を斡旋する。

投稿: 賛成 | 2012年5月13日 (日) 21時17分

>この国では官僚或いはそれに準ずる者が本気にならないと社会は改革出来ないのだ。「A」から信任厚い者が本気にならないと改革出来ないのである。

 日本の歴史的事実として、首肯できる見方ですね。
 しかし、敗戦後の日本では、天皇の信任とは関係なく、GHQが日本の諸制度を大胆に改革して去っていきました(米軍が残っているので、去ってもいないかもしれないが。)。
 この改革にあっても、軍部以外の日本の官僚は力を温存したといえるでしょう。
 そして官僚出身の政治家(吉田・岸・池田・佐藤・福田・大平・中曽根・宮澤)が要所で登場し、成功したり、失敗したり。

 特に宮澤喜一は、秀才の名をほしいままにし、若いころから超優秀で、満を持して、総理大臣になったが、自民党単独政権の最後の総裁になってしまった。軽率なテレビ発言で国民の信用を失い、内閣不信任案が衆院で可決されるという屈辱も受けている。

 官僚出身者が民意のフィルターにかかると万能でないことのあらわれで、宮澤以降、官僚出身の総理大臣は出ていない。
 優秀であることと民意を得ることには、隔たりがあるようだ。

 田中角栄と宮澤喜一では、人間的な魅力を比較するとどちらに軍配があがるか、言うまでもないだろう。
 さて、官僚を極め、政治家として名を成した宮澤でさえ 政権を維持することすらできなかった。

 まして、社会的な変化が著しい、現代において、官僚はもはや、改革の旗手には成り得ないだろう。
 むしろ、既得権を擁護するために汲々とする存在でしかない(高橋洋一等例外もありますけど)。

 しかし、過去の経緯を含めた政策の蓄積は、官僚側にある。

 民主党は、過去の政策の蓄積を無視して、改革を実行しようとしたが、社会を混乱させて、終わった。

 情報が官僚にあっても、「事実」に基づいて、正しい判断が下せないのであれば、積み上げた努力は水泡に帰す。普天間なんていい例でしょう。
 こうなると、官僚が握る「事実」は、小出しに出されたり、隠蔽されたりする。
 しかも、事実がわからないと、ますます正しい判断ができなくなる。

 田中大臣の国会答弁を一日聞いていると、日本の混迷の深さがよくわかる。国防の責任者がああいう人物に委ねられているのだ。戦前なら、海軍大臣兼陸軍大臣が田中大臣だぜえ。

 今、中国・韓国・北朝鮮による日本への侵略が静かに進行しているが、それでも、日本って、田中が大臣で、ものすごくワイルドだろう~。

 民主党には、あきれるしかない。

 はっきりしているのは、官僚の努力だけでは、日本を守ることもできないし、日本はよくならないことである。

 結局、「大政奉還」による平成維新しかないかねえ。

投稿: 年収百万円減公務員 | 2012年5月13日 (日) 22時47分

1955年に日本の大方針が決まります。外交防衛はアメリカ追従、国内は官僚任せ。この時から政治家は仕事を失う。敢えて言えば「金配り」。
役割を失った者が劣化と堕落するのは当然ですね。これは自民党、民主党を問いません。

当時の政治家はこれを恐れ、自民党の綱領に「憲法改正」を謳っているが、弟子が「まるで駄目男」でした。

元々政治家の資質に優秀さ・・言い換えれば「合理性に長けている事」は重要ではありません。何故なら人間は半分しか合理的ではないからであり、「まつりごと」も半分合理的であれば宜しい。もっと言えば合理性など官僚に任せておけば宜しい。

宮澤の如く足し算と引き算は早くケインズをかじってはいるが、政治家の資質に欠けた男がああなったのは当然と言えば当然でしょう。

結論を書くと「戦後の政治家は本来の資質に決定的に欠けていた」だけでござろう。

最後に「改革」とは「今までを否定する事」です。官僚が「本気になって今までを否定して」初めて改革の始まりという事です。

戦後の落とし種が「マッカーサー憲法、自民党、日米安保」だと考えると、憲法を改正し、日米安保に変わる安全保障を模索する事で政治家が鍛えられる事を望むばかりである。恐らく今の議員で生き残るのは「ほんのわずか」であろう。

投稿: あまのじゃく | 2012年5月14日 (月) 10時46分

>地域のために、粉骨砕身働いている公務員は数多くいることでしょう。
残業の嵐、土日もない生活。

役所の窓は夜7時頃には全て消え、土日にはイベント以外は職員がいない地域に住む者です。
他所の役所はご苦労様です。

談合ですか、懐かしいですね。
業界の紳士協定とやらで住み分けていました。
おかげ様で利益率は良かったです。
最低賃金もそうですけど役所はしらんふりをせずに厳格なチェックと厳罰化しかないと思います。

地方公務員の給与については交付金等を給与分絞ることによって下げる圧力をかける方針が決まったようですね。
給与を温存したしわ寄せがどこに行くのか有権者は見たほうが良いと思います。

nagiさんが大阪の教育基本条例に触れていらっしゃいますが、学校や教育委員会を見るとマネジメントの不在は相当なものです。
特に男性教職員は管理職になると教育者というよりその権限によって役人になります。
自治体の場合、義務教育がメインですが、子供の中で絶対的な権威を振るってきた教職員が、実社会で大人に揉まれることもなく、政治的論議も経ないままに権力を持つのですから、論理矛盾も多いです。
日教組は護憲ですが、学校というところは全体主義的です。
教育委員会は隠れ税金の徴収と労務提供のためにPTAでさえ強制しています。
異議申し立てには子供を盾にするし、教育方針も多様性を認め保護者の選択に任せないと、小さな枠の中に押し込められていまします、
学校選択性になっても地域が分断しないように、(学校の領分を縮小し)学校以外の活動を増やせば良いんです。


結局、既得権を守ることに汲々として閉塞状況に陥っているのだから、開放するのが手っ取り早いんですよ。

投稿: L | 2012年5月14日 (月) 12時36分

>談合ですか、懐かしいですね。
>業界の紳士協定とやらで住み分けていました。
>おかげ様で利益率は良かったです。

偉そうに他人を批判するのなら、是非こういう違法行為は
実名で公正取引委員会に対し告発すべきです。
役所を批判して、談合で金儲けする。
こんな他人に厳しく自らに甘い人間は、私は嫌いです。

投稿: ANTI-L | 2012年5月14日 (月) 21時38分

昔の話でしょ。今やってるわけじゃないんだし。今は襟を正してるんだし。

とりあえず、今は、将来どうすべきか、皆さんで建設的に考えてる流れ。

投稿: かもめのじょな | 2012年5月15日 (火) 00時57分

>偉そうに他人を批判するのなら、是非こういう違法行為は
実名で公正取引委員会に対し告発すべきです。


生憎、業界から足を洗ったあとに公取に通報しておきました。
只、証拠が足りなかったのか表立った動きはありませんでした。
公務員の皆さんも、どんどん通報しましょう。

上場企業で京都に本社を置く企業の収益率が良いのは、他人の畑を荒らさず、価格競争はしない、ということが挙げられるそうです。
他人がツバを付けたプロジェクトには手を出さす、役所の慣例にはお付き合いをする。
違法行為なので嫌いでしたが、見方によれば合理的とも言えます。
恣意的なものを排除しようと思えば機械的に入札するしかないとは思いますが、クリエイティブなものには馴染まないでしょう。

投稿: L | 2012年5月15日 (火) 07時15分

Lさんの話に対して、「それが1000兆円の借金の原因の1つだ!」
と言う人がいるはずですが・・・

投稿: 通りすがり | 2012年5月15日 (火) 22時54分

 失礼します

 話が拡散しますが、新聞業界の同一販売価格(例外もありますが)、同一規格、同一休刊日、って談合ですよね。
 
 おまけに記事の内容も、政府広報のようであったり、共同通信などの引用だったりで、似たり寄ったり。まあ、イデオロギーで右左の論調の差は見られますが、価格面での競争的な差はあまりありません。
 ネットの浸透で、新聞が売れなくなるのも、よくわかります。

 電力・ガス大手の地域独占も談合では?

 談合とは異なりますが、ネットワークなどのシステムの入札って、セキュリティとか、独自仕様とか、秘密保持契約とかで、一度契約したベンダーが圧倒的に有利になり、他のベンダーの入札を排除するような仕様書作りになって、高値安定が維持されやすいってこともあります。

 小生の地元では、駅ビルが地方自治体主導で再生され、高層ビルが完成見込みですが、設計施工は地元の中小企業が名を連ねています。何か怪しげな匂いを感じます。

 日本では、談合が今なお少なからず存在する。
 ロットが大きく、とりっぱぐれがないという魅力に加え、役所側の「見積もりに対する評価能力」が低いので、民間業者のいい値になりやすいってこともあるだろう。

 小生は、談合はなくならないと思っている。より巧妙になって外部からみえなくなっているにすぎない。
 脱税にもいろんなスキームがあるのと同じで、談合にもいろんなスキームがあるのだろう。

 民の必死の知恵が談合スキームを生んでいるとすれば、公契約条例なんて不要でしょっていうことにもなる。

 こうした、公共工事が財政赤字の一因であるのかもしれないが、工事で完成した建築物はストックとして、資産化できるはず。
 現存する当該資産の時価はいくらで、国民経済にどの程度役立っているか、1000兆円の借金があっても、どこかに資産として国民の厚生に役立つ価値ある資産が、みあう形で残っていれば、1000兆円の借金ばかりを議論してもしょうがないよね。

投稿: 年収百万円減公務員 | 2012年5月15日 (火) 23時27分

>きっと当ブログを閲覧されている皆さんの中には、このような動きに対して懐疑的に見られる方もいらっしゃるかも知れません。


はい!懐疑的ですw


>多摩市の「目的」の後段にあるとおり良質な公共サービスの確保、地域経済の活性化などに繋がることも間違いありません。


逆でしょうね。
野田市を初めとするこの手の条例の導入で、公共サービスは質・量ともに後退し、地域経済の足腰が弱まるというのが、私の見込みです。

少なくとも、多摩市の条例を見た限りで「良質な公共サービスの確保に間違いなくつながる」と断言できる要素はどこにもありません。

投稿: 若年寄 | 2012年5月16日 (水) 01時33分

 大阪の公務員は、逮捕される職員が後を絶たず、入れ墨公務員も110人もいるそうな。
 福岡では、へべれけ公務員が増殖中。

 最近、警察の不祥事も多発している。
 教員は、圧倒的にわいせつ事件が多い。少女買春摘発第一号も教員だった。

 どうしちゃったの。地方公務員。

 人生が予定調和で、平和で、退屈で、刺激が欲しいのか?
   
 それとも「小人閑居して不善を為す」って、ところか。

 もう少し、給与分くらいは、お国のために、一生懸命働いたらどうだ。

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市長が「禁酒令」?福岡市職員また酔って事件 読売新聞 5月19日(土)13時30分配信

 18日夜、福岡市職員2人が酒に酔って暴行や傷害事件を起こし、福岡県警に相次いで現行犯逮捕された。
 同市は飲酒運転を中心にした不祥事の再発防止策を8日に発表したが、17日夜には市土地開発公社に出向中の職員が収賄容疑で逮捕されるなど、2日間で3人が逮捕される異常事態となった。高島宗一郎市長は19日午前の緊急幹部会議で市職員全員に対し、1か月の“禁酒令”を検討するよう指示した。

 県警の発表によると、18日に逮捕されたのは市営フェリー機関長、寺田副(そえむ)(52)、市保育課保育係長、浜地正明(48)の両容疑者。

 寺田容疑者は午後10時25分頃、タクシーで帰宅中、男性運転手(66)に因縁を付けて車から降ろし、顔を殴るなどしたとして暴行容疑で逮捕された。容疑を否認しているという。

 浜地容疑者は午後10時45分頃、同市中央区大名の飲食店前で、後輩の男性職員(40)の顔を殴って歯を折るなどのけがを負わせた疑い。別の市職員と3人で酒を飲んだ直後で、殴られた後輩が110番。傷害容疑で逮捕された。容疑を認め、「態度が気にいらなかった」と供述しているという。

 同市では、2月に市消防局職員が飲酒後に車を盗んで運転したとして窃盗容疑で逮捕され、道交法違反(酒気帯び運転)でも立件された。4月には市立小教頭も同法違反(同)で摘発され、いずれも懲戒免職になった。これらを受け、市は8日に不祥事の再発防止策をまとめた。

 緊急幹部会議で、高島宗一郎市長は約30人の幹部職員に「個人的には1か月くらいは職員に酒を飲んでほしくない。そういう思いもくんで新たな再発防止策を考えてほしい」と訓示した。

投稿: | 2012年5月19日 (土) 17時06分

 教員には、身分保障なんて、必要ない。何せ、民にもできる職業だしね。

 これ↓は、氷山の一角ってことでしょ。

 世も末だねえ。戦前の教員にはなかった行動だよ。

 教育勅語でも読んで欲しいね。

 これで反日教育までされたんじゃあ、日本は終わりだ。

 こんな腐った教員どもを税金で養うのは御免だ。

 反日教組、反猥褻教員廃絶運動を起こそう!

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教え子にわいせつ、母親とは不倫・“妊娠” 中学教師あきれた三者面談 2012年05月19日12時02分 提供:産経新聞

【衝撃事件の核心】
 「被害者の母親と『不適切な関係』を持っていたのは事実」。乗用車内で教え子の中学3年の女子生徒の下半身を触ったとして、松山市の市立中教諭が8日、強制わいせつ容疑で逮捕された。松山市教委は逮捕後の会見で謝罪したが、その場で耳を疑うような事実も飛び出した。教諭とこの生徒の母親が不倫関係となり、母親を妊娠させたというのだ。リーダーシップを期待された熱血教諭をめぐる不祥事の連鎖に市教委は「前代未聞の事態」と困惑を隠せない。大阪では盗撮しようとした行為をとがめられた中学教諭が、小型カメラのメモリーカードをかみ砕いて飲み込むという事件も。教諭による「不適切な行動」は後を絶たない。(細田裕也)

 ■きっかけは三者面談
 逮捕されたのは、同市立中教諭、岡本直樹容疑者(52)。勤務する中学校では野球部の監督も務め、「学年主任を任されるなど統率力にたけていた」(市教委)との評価の一方、「がんばれよ」と励ましの意味を込めて生徒の肩をたたくなど、後に問題となる“スキンシップ”を重視する一面も少なからずあったという。

 一連の問題は、被害者となった女子生徒が今年1月下旬、保健室で養護教諭に心に抱えた重大な疑念を打ち明けたことから始まった。
 「お母さんと先生の関係が怪しい」
 岡本容疑者にはよく相談を持ちかけるなど信頼を置いていたが、母親と不倫関係にあるのではと疑っているというのだ。

 妻帯者の岡本容疑者がなぜ、教え子の母親と「不適切な関係」を持つようになったのか。
 松山市教委によると、当時中学3年だった女子生徒の進路をめぐり、岡本容疑者と親子を交えた三者面談がたびたび行われていた。その流れで岡本容疑者と母親が2人だけで校外で会う機会が増え、不倫関係に陥ったという。
 市教委の聞き取りに対し、岡本容疑者と母親は不適切な関係について認めている。また、母親は岡本容疑者の子を妊娠し、その後、中絶したとも説明したという。

 ■車中で生徒に何を
 一方で、岡本容疑者は女子生徒とも“距離”を縮めていたようだ。家庭の事情で高校進学か就職か、進路に悩んだ生徒は、深夜に岡本容疑者の携帯電話を鳴らし悩みを打ち明けていた。そんな教え子のSOSに岡本容疑者は朝まで電話で相談に乗ることもあったという。
 そして、事件は起きた。冬休みを目前に控えた昨年12月下旬、岡本容疑者は校内で泣きじゃくる生徒の姿を見かけた。この日も進路をめぐる面談を行ったが結論が出ることはなかった。「生きている意味がない」と話す生徒を車で自宅まで送り届けることにし、後部座席に乗せた。
 ところが、しばらく走った所で車を止め、ハンドルを握っていた岡本容疑者が後部座席に移った。愛媛県警によると、その際に岡本容疑者は生徒の肩を抱きしめ、下半身を数十分間にわたり触ったという。密室となった車中での行為に生徒は恐怖を感じ、抵抗できなかったという。

 ■「わいせつな気持ちなかった」
 こうした行為は今年1月上旬にも起きた。車内で女子生徒の相談に乗っていた岡本容疑者は、後部座席で12月と同様、下半身を触るなどしたという。
 しかし、事態は急転。2月下旬、生徒が県警に「先生にわいせつ行為を受けた」と電話で相談。さらに、4月には家族が岡本容疑者を強制わいせつ容疑で告訴した。一連の行為について県警は今月8日、生徒に対する強制わいせつ容疑で岡本容疑者を逮捕。県警の調べに対し岡本容疑者は「(進路に)悩んでいる生徒をなぐさめるつもりだった。わいせつな気持ちはなかった」と犯意を否認し続けているという。

 ■校長を女子生徒に見立て再現
 逮捕前に女子生徒から申告を受けていた中学側も、岡本容疑者に聞き取り調査していたが、岡本容疑者は一貫して潔白を主張。校長を生徒に見立て「頑張れよ。死んだらあかんのじゃ」などと言いながら肩を揺らし、車内での様子を再現した。逮捕容疑となった12月のわいせつ行為の翌日に生徒からもらったという手紙も持参。そこには「昨日はありがとう。また甘えてもいいですか」などと、生徒が信頼を寄せているような内容が書かれていたという。
 市教委は関係者の証言などを総合し、生徒と車中で2人きりになったことは不適当だったとしながらも、最終的に「わいせつ行為はなかった」と認定した。

 ■「不適切な関係」は問題視 
 逮捕後の会見で市教委の山内泰教育長は、改めて岡本容疑者がわいせつ行為を行ったとの認識はないことを強調する一方、母親との「不適切な関係」について厳しく批判。「(不倫は)当然問題視する。社会通念上ダメなことであり、私に処分権があれば処分していた」と切り捨てた。
 岡本容疑者は問題が表面化した2月から休職しており、その後退職願を提出。しかし、退職願を預かった愛媛県教委は、岡本容疑者と女子生徒の主張が食い違っていることなどから判断を保留している。
 また、母親との不倫に関しては、信用失墜行為にあたる可能性があるとみて、今後処分の可否を検討するとしている。

投稿: | 2012年5月19日 (土) 20時14分

投稿される方は、HNを出したほうが良いですよ。

民でも公でも、酒を飲むし犯罪もする。
違いはあとの処分と対策ですかね。

このような状況では公務員天国との誹りもいたしかたない。

教育の場に政治を持ち込むなと言う組合があるが、
自らの行いを聞くと沈黙する。

それではバッシングは不当と言えないだろう。

投稿: nagi | 2012年5月20日 (日) 13時17分

>世も末だねえ。戦前の教員にはなかった行動だよ。

戦前賛美の寝言は寝て言いなさい。
戦前の学校のひどさは管賀江留郎氏の著書などを読めばその実態がよく分かる。

それと抽出した不祥事を書き連ねれば、大きな組織ほど不祥事だらけに埋まるのは当然のこと。

ネトウヨはそんなことすら分からずこうして書き連ねるしか能のないバカ揃い。

投稿: 落ちこぼれ | 2012年5月23日 (水) 21時47分

年収百万円減公務員さんは自称仕事大好き人間だということはわかったのですが、
個人のブログに粘着してる暇があったら、仕事の現場でもっと実のあることをしたほうがよいかと思われますがねー

投稿: トゥーリシュガール | 2012年6月 5日 (火) 19時40分

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