あえて政治的な話題を
沖縄防衛局長が部下である職員に対し、宜野湾市長選への投票を呼びかける「講話」を行なっていました。この「講話」が公務員の地位利用による選挙運動を禁止した公職選挙法、政治的行為そのものを制限した自衛隊法に抵触し、処罰すべき問題だったのかどうか取り沙汰されていました。結局のところ民主党政権発足以前の事実関係も含め、調査を継続するという理由から局長の処分の扱いは先送りされています。
この問題を各メディアが連日大きく取り上げている中、産経新聞は一面に「宜野湾市長選、市職労側も選挙運動 特定候補への協力呼びかけ」という見出しを掲げた記事を伝えていました。産経新聞の記事内容を「チャンネル桜」が取り上げ、その動画サイトを前回記事のコメント欄で匿名の方から紹介いただきました。私からは以前の記事「地公法第36条と政治活動」の中で綴っていた内容を紹介しながら、自治労宜野湾市職員労働組合が推薦候補者への支持を組合員に呼びかける行為は、まったく問題なく、批判を受けるような話ではないことをお答えしていました。
個々人の見方は様々だろうと受けとめていますが、現状は次のとおりとなっています。地方公務員法第36条で、地方公務員は特定の政治的立場に偏らず、中立であることが求められています。ただし、この法律をもって地方公務員の政治活動が一切禁止されている訳ではありません。公職選挙法の規定により、地位利用による選挙運動の禁止や公務員のままで立候補できない点、さらに当該職員が属する区域での選挙運動などが制限されている程度です。
さらに地公法第36条は職員の政治的行為の制限を定めていますが、この規定は労働組合の政治的行為を制限するものではありません。組合が特定の選挙へ向けて、特定の候補者の支持や推薦を決め、組合員へ周知することは組合活動の範囲とされています。ただ残念ながら、そのあたりの区分けが充分理解されないと産経新聞のような批判に繋がりかねません。いろいろな意味で大事な問題が含まれていたため、個人的な思いが頭の中を駆け巡っていました。
そのため、今回の記事を通し、私なりの問題意識を改めて掘り下げていきます。まず申し上げなければならない点があります。法的に問題があるかどうかではなく、公務員が政治活動に関わることに対し、違和感を持たれている方々が少なくないことを重く受けとめている立場だという点です。このような問題意識は当ブログを長く続けている中で、肌身に感じてきた貴重な経験であり、日常的な活動を見つめ直すことを習慣化している背景となっていました。
これまで当ブログのコメント欄では公務員の働きぶりや待遇の問題に関し、頻繁に活発な議論が交わされていました。そのような傾向を承知しながらも、時折り「さようなら原発5万人集会」や「普天間基地の移設問題」など政治的な話題も取り上げてきました。自治労に所属している一職員労働組合の日常の活動や考え方を伝えることも目的としているため、あえて幅広いテーマを題材にしたブログ運営を続けてきました。
そのような政治的な問題に触れるたび、訪れる方々の中から「公務員の組合の活動領域として不適切である」というような批判が示されがちでした。しかし、私からは職場内の活動にとどめず、より良い社会をめざし、労働組合が政治的な課題にも取り組む意義などを常に訴えさせていただいていました。その際、職場課題と政治活動が主客逆転しないことを大前提とし、それぞれの組合が背伸びしない範囲内で関わっていくべき運動領域の一つだと考え、「自治労と当ブログについて」「沖縄に揚がる自治労の旗」という記事などを投稿していました。
また、外側から示されている違和感は、私どもの組合の内側、つまり組合員の皆さんの中にもあり得るものと考えています。確かに組織的な手続きを経て、活動方針を定めていますが、本音のところで「組合は政治的な活動に手を出すべきではない」と思われている組合員の方も少なくないものと見ています。実際、そのような声を直接訴えられたことも何回かありました。その都度、丁寧にお答えしてきていますが、だからこそ、このブログでも政治的な話題を数多く取り上げ、少しでも問題意識が共有化できる機会に繋がることを願っていました。
そして、誰が見ても、組合の進めていることには大きな問題があり、不当なものだと認定されるような場合、速やかに改めていく潔さを持ち合わせているつもりです。そもそも冒頭に例示された問題なども、産経新聞のような主張が大勢を占めていくのであれば、必然的に法律も改正されていくのではないでしょうか。法改正に至らない場合でも、そのような声を無視できない情勢であれば、大きな方針転換に迫られるものと思っています。
議論の対象となる地方公務員の政治的な中立性の問題ですが、個々の職務の中で貫かれていることは言うまでもありません。住民の皆さんと接する中で、政治的な立場をかもし出す職員は皆無であるはずです。合わせて、この中立性は選挙によって就任する首長との関係性においても求められています。どのような経緯があった選挙結果だったとしても、民意を代表した首長のもと職員一人ひとり、全力で支えていくことが当たり前な話でした。
このような明確な峻別を踏まえ、一職員から一市民の立場に戻った際、どの程度までの政治活動の制約が妥当なのか、これ以上の制約が必要なのかどうか、冷静な議論が必要だろうと考えています。組合の政治活動の問題も同様であり、「公務員が政治活動をすることを変だ、おかしい、信用できない」という率直な声と対峙していくためにも、公務員組合側の言い分を丁寧に発信していかなければなりません。そのような趣旨で自治労本部には効果的なメディア対策などに力を注いでいただければと願っています。
実は久しぶりに今回の記事では原発の問題を取り上げる予定でした。次の土曜日、2月11日に「さようなら原発集会」が代々木公園で開かれます。また、2月20日を提出期限とし、「脱原発を実現し、自然エネルギー中心の社会を求める全国署名」にも再度取り組んでいました。それぞれ組合員の皆さんに呼びかけていたため、前述したとおり少しでも問題意識が共有化できる機会に繋がることを願いながら、いろいろな角度から綴ってみようと考えていました。
ただ沖縄防衛局長の「講話」から入り、ここまでで充分長い記事となっていましたので、途中から記事タイトルを差し替えていました。最近の記事「旗びらきの季節」のコメント欄でのやり取りを膨らませる意味合いの内容を頭に浮かべていましたが、できれば次回以降の記事で改めて取り上げさせていただきます。合わせて、「運動のあり方、雑談放談」の中でも触れた運動そのものが目的化しがちな点や、今回の記事に託した問題意識にも繋げる内容を思い描いているところです。
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コメント
>組合が特定の選挙へ向けて、特定の候補者の支持や推薦を決め、組合員へ周知すること
これって組合の組織ぐるみ選挙と疑われてもしかたがないと思います。
公務員組合であれ民間の組合であれ、これは組合民主主義に反する行為だ
と思います。組合員には、さまざまな思想信条の違いがあり、支持政党の
違いがあるのは当たり前のことです。組合は一つの価値観でまとまるので
なく、一人ひとりの人格や多様な価値観を尊重して、運営されるべきです。
すべての選挙において、組合はあくまで組合員一人ひとりの判断にまかせ
組合員の選挙権を尊重することが正しいと思います。
ちなみに共産党系といわれる全労連もそういうタテマエだと思いますし、
手元にある東京管理職ユニオンのパンフでもそう書いてあります。
投稿: MC@愛知県 | 2012年2月 5日 (日) 21時06分
MC@愛知県さん、コメントありがとうございます。
組合員一人ひとりの人格や多様な価値観を尊重して、運営されるべき点はまったくその通りです。その上で、組織として一つの方針を出すことの是非も含め、その組織内の手続きを経て一つの結論を決めることが重要な場合も少なくありません。
当然、選挙戦における取り組みに関しては組合員一人ひとりに強要するのではなく、組織として決めた方針を丁寧に伝え、理解と協力を求めていくことが欠かせません。その意味で連合系の組合も最終的には一人ひとりの判断に委ねられていることも間違いありません。
もっと詳しく説明すべき大事な提起でしたが、取り急ぎ端的に答えさせていただきました。なお、参考になるかどうか分かりませんが、次のような以前の記事もご紹介します。
2010年6月12日(土) あえて市議選の話題
http://otsu.cocolog-nifty.com/tameiki/2010/06/dgpy.html
投稿: OTSU | 2012年2月 5日 (日) 21時44分
うーん、以前はMC@愛知県と同様の意見だったのですが・・・
待遇改善といった労働組合としての目標を実現するために、それを政治的主張として受け入れ代弁する人を議会に送り込むということは、民主主義社会では当然という評価もあると思うんですよね。
団体としての政治的主張はあって当然だし、それを代弁する人がいることも当然だと思うのですが。
投稿: 地方の公務員 | 2012年2月 5日 (日) 23時30分
↑
すみません、MC@愛知県さん、「さん」付け抜けてました。
投稿: 地方の公務員 | 2012年2月 5日 (日) 23時31分
地方の公務員さん、おはようございます。コメントありがとうございました。
これまでのMC@愛知県さんのコメントを読ませていただいていた印象から、私も地方の公務員さんと同じような受けとめ方をしたところでした。一方で、やはり一人ひとり、いろいろなお考えがあり、テーマによって「答え」が枝分かれしていくことを感じ取る機会となっていました。
投稿: OTSU | 2012年2月 6日 (月) 07時58分
最近、中国海軍が沖縄近海に出没したり、不法操業で
韓国人に死傷者がでたり、尖閣諸島の問題で北京大学の
教授が戦争発言をしたり、南シナ海でも威嚇行動が
盛んにおこなわれています。
是非、よりよい社会を目指す自治労は中国大使館前で
デモ活動をして下さい。自治労の旗を掲げてお願いします。
反戦平和を目指す自治労主催ならたくさんの人が
あつまるでしょう。
過去には一部過激な思想信条の人もいたがとありましたが
現在は違うとのこと。
基地問題も中国の軍拡も等しく日本には重要な案件です。
是非、自治労の活躍を期待します。
投稿: nagi | 2012年2月 6日 (月) 09時06分
「権利」というものを誤って認識すると、必ず誤った結論に結び付く。
「権利」というものをアタカモ「不可侵」のものであるかのような教育の結果、社会に矛盾がひしめいている。
世の中には「自由」と「制限(禁止)」の2種類しか存在しない。自由を「私」といい、制限を「公」と呼ぶ。
そして制限は自由を必ず凌駕する。
「自由」とは正に「勝手気まま」或いは「好き放題」という意味だ。
制限には法律の様に処罰を伴う厳しいものもあれば、倫理・宗教・道徳といった緩やかなものもある。
『本当の意味で「自由」になるには「制限」を知るしか他に方法が無い』
本当に怖いのは、この「自由と制限」の関係を「制限を司る人達」が理解していない事だ。
どこかのブログに代表されるように「少数者の権利の尊重」などという美辞麗句や情緒で「制限」を歪めてしまうとどうなるか知っているかね?必ず「弱い者」に被害が及ぶんだよ。弱者が困らない様に「制限」を設けているのに、本末転倒の事が起こるんだ。
財政で言えば「本当に弱い人」とは、自分の意見を主張できない「将来の日本人」だ。
「少数の権利だ!」などと言って、自己満足的・情緒的に制限を歪めた結果、1000兆円の借金を背負ったんだよ。
制限を司る人達・・つまり公務員や議員が批判されている理由はそれだけだ。自治労が批判されているのならば、それに加担ないしは助長しているからだ。
第一公務員は「本当に厳しい批判」なんて知らんだろ?本当に厳しい批判は「君に仕事なんて頼まないよ」・・なんだよ。
君達が常に「甘い」のはその為だ。(OTSUさんが自ら吐露しているので、敢えてこの言葉を使いましょう)
投稿: あまのじゃく | 2012年2月 6日 (月) 11時14分
>本当に厳しい批判は「君に仕事なんて頼まないよ」・
アホな公務員にも適用したいもんだ。
橋下が朝生でタップリ議論しているが観たかな。香山や薬師寺は批判もおこがましい低能さを露呈していたが彼らの論理は単なる言葉刈りでしかない。大阪市労連も似たようなものだろう。
彼の肉声を聞けば聴くほどシンパシーを感じる。話し合いで時間稼ぎばかりしている行政の欺瞞を世論は既に見越しているから橋下に対する期待感・支持率も全国的に上がるんだろうな。
OTSUさん、言葉だけじゃなく結果を出せよ。
国破れて山河あり。国が破綻しても実態がなくなるわけじゃなく、お上頼みの地方を含め行政という組織が破産するだけ。破産組織に退出してもらうためにもどんどん進めてもらいたい。
公企業会計ではやっと時価会計が導入されるようだが色々と上げ底や飛ばしの制度で糞役人が責任逃れしていたんだろう。そんな小細工さえできない低能が役人面しているが。
投稿: 通りすがり | 2012年2月 6日 (月) 14時06分
nagiさん、あまのじゃくさん、通りすがりさん、コメントありがとうございました。
今回の記事に対し、様々な意見が寄せられることを覚悟しています。たいへん恐縮ながら、中途半端なレスは控えさせていただき、今回の記事本文の最後で述べたとおり次回以降の記事で自分なりの問題意識の続きを綴る予定です。ぜひ、ご理解ご容赦ください。
投稿: OTSU | 2012年2月 6日 (月) 21時41分
>彼の肉声を聞けば聴くほどシンパシーを感じる。
オウム真理教じゃあるまいし。
気持ち悪い。
投稿: 地方の公務員 | 2012年2月 6日 (月) 23時48分
地方の公務員さん、おはようございます。いつもご訪問いただき、ありがとうございます。
地方の公務員さんに限らず、皆さんへのお願いですが、ぜひ、立場や見方によって評価が分かれやすい問題であればあるほど、言葉の使い方などにご注意いただければ幸いです。本論的な箇所で、それぞれの主張について幅広い方々から共感を得るためには、より理性的な言葉を選ぶほうが適切なことだろうと思っています。
なお、その時の気分を先行させ、このコメント欄で個々の憤りなどを書き込むことを必ずしも禁止している訳ではありません。しかし、インターネット上は公衆の場であることを改めて理解いただき、普段、使うような表現方法に心がけるべきものと私自身は考えています。
燃えやすい題材を記事として取り上げながら恐縮ですが、火に油を注ぎ合うようなギスギスした議論だけは避けたいものと願っています。ぜひとも、このような点について、ご理解ご協力いただけるようよろしくお願いします。
投稿: OTSU | 2012年2月 7日 (火) 08時12分
おはようございます。
OTSU氏からの回答を期待したのですが、答えていただけ
なくても当然であり、のんびり待つことにします。
昨日のニュースで大阪市長選の時に大阪市交通労働組合が
非協力的な職員に恫喝したとの内容がありました。
現段階では事実かどうか不明です。しかしこれが事実なら
ば違法な行為であることは間違いないでしょう。
仮にこれが事実だとします。OTSU氏は以前にも
衿を正すべきは正し、主張するべきこと主張すると言いました。
さて、これらの違法行為が仮に事実でOTSU氏が所属する
市町村ではこのような場合、どのように衿を正されるの
でしょうか。再発防止や職員への教育は当然です。
衿を正すとは責任の所在をはっきりさせ厳しく処断する
ことだと思うのですが、いかがでしょうか。
仮定の話ばかりですが、いかなる処罰が妥当と思われますか。
可能ならばお答えください。
投稿: nagi | 2012年2月 7日 (火) 09時07分
宮台氏が大阪の職員組合の圧力について言及していますのでご参考までに。
1:10:00辺りからです。
ニコ生トークセッション「愚民社会」大塚英志×宮台真司
http://www.youtube.com/watch?v=U8EUVKo38EY
関西の公務員の横柄さは文化遺産なのか一向に改まりませんが、普遍的なようですね。
香山リカのように感情のみの反論がありそうですが。
投稿: L | 2012年2月 7日 (火) 09時44分
別に政治活動をしたいならすればいいと思いますが、意見が分かれる分野について主張をすればするほど賛同する人が減って損をするだけだと思いますけどねぇ。
少なくとも、反原発とか反戦とかの主張はやめた方が確実に有利。労働の分野に絞って主張するのが最善だと思います。
選挙応援は別にやってもいいと思いますけど。
ちなみに、私の働く某省の組合は「政治活動は一切しない」と宣言しています。
投稿: とある国家公務員 | 2012年2月 7日 (火) 20時28分
nagiさん、Lさん、とある国家公務員さん、コメントありがとうございました。
いろいろお答えすべきご提起が多いことは理解しています。その中で、大阪市交通労働組合の件は、MC@愛知県さんのコメントにお答えしたとおり「組合員一人ひとりに強要するのではなく、組織として決めた方針を丁寧に伝え、理解と協力を求めていくことが欠かせません」「最終的には一人ひとりの判断に委ねられていることも間違いありません」という言葉に尽きます。
私どもの組合に照らせば、非常に違和感が生じる報道を通した話でした。とは言え、nagiさんからのお尋ねの「いかなる処罰が妥当と思われますか」に対し、違法性の有無も含めて断定できない中で私が評することを適切だとは考えていません。
昨日のようなコメントも含め、このような問いかけの是非について、確かnagiさんも問題意識を持たれていたように記憶していますが、私の思い違いだったのでしょうか。管理人に対する直接的なお尋ねは、なるべく速やかにお答えしていくつもりですが、平日のコメント欄にあまり力を注げない点なども含め、何卒ご理解ご容赦くださるようよろしくお願いします。
投稿: OTSU | 2012年2月 7日 (火) 22時52分
私はとある製造業(受注産業)において労組の委員長をしております。
私も執行委員には、労働組合はイデオロギーや政治運動とは無縁であるべきと言っています。
労働運動と政治活動とは親和性があることは事実ですが、やはり一線は画すべきだと考えます。
ただし他の民主的に運営されている労組が、労働者の味方となるべき理念を持ち、公約を掲げる候補者や政治家(政治団体)がいれば応援することに異論はありません。また、執行部として議論をして、その候補者なり政治家(政治団体)の政策が支持するに足りるとするなら推薦することも問題ないと思います。ただし、判断は各組合員の意思に委ねるべきと考えます。このあたりまではOTSUさんの認識と差がないと思います。
その上で、それでも組織として関わることに私自身は躊躇せざるを得ません。
労働組合の姿勢としては、政党や団体を支持するのではなく、その政策や法案の是非によって個別に判断すべきだと考えるからです。
理由は、私自身が労働組合役員として活動を続ける中で、個別の活動には賛同できるものは多いのですが、ナショナルセンターとしての連合に幻滅と失望しか持てないからです。
投稿: ごまめのはぎしり | 2012年2月 7日 (火) 23時27分
大阪市の問題となっていることについては、
2/6にこれを報道した朝日放送に大阪交通労働組合(大交)が抗議文を出したみたい。
1.平松支援の配布回収リスト作ってない。
2.「非協力的な組合員は~」の指示などあり得ないし日常の指示文書とは文体違う。
3.非組含む名簿は大交入手不可能。
どうも報道にあたってウラ取りしていないみたいね。
こちら読売
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120207-OYO1T00778.htm?from=main3
>橋下市長は、民主党の衆院議員が2006年に起こした「偽メール問題」を引き合いに、「組合側が(リスト文書の)フォントが違うと具体的に否認しており、それなりに根拠がある」と述べ、慎重に事実関係を調査する考えも示した。
こちら日経
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819A91E2E5E2E2838DE2E5E2E0E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2;at=DGXZZO0195166008122009000000
ここらへんは橋下氏は慎重やね。
事実誤認やったら名誉毀損になっちゃうから(ちなみに地方議会には国会議員と違って免責特権ないので)
この報道等は大阪市職員が維新の会に情報提供したのが元みたいだけど、どうなることやら。
「永田メール事件」って久々に思い出したよ。
さすがにいまどきそこまではおいおいって思ったけど・・・
投稿: 地方の公務員 | 2012年2月 7日 (火) 23時50分
民間の労働組合でも労働者の味方となる候補者を応援することはあると思います。もちろん私はそれすらも無縁であるべきとは思いますが、それでも色々な考え方のうちの一つとしては理解できます。
対して、公務員の職員組合が労働者の味方となる候補者の応援と称して、政治に関与してくることには違和感の塊となりますね。これって仕えるべき者を選ぶ行為に組織として関与するという事ですからね。官と民では選挙結果がもたらす意味が違うということです。
例えば、ある企業において経営者の交代が行われるときに、その後継者に選択行為に労働組合が組織的に関与することは出来ません。もし、それを行えば途端に組織の健全性が失われることになるからです。
また、愚かな労働組合が、そのことを理解できずに組織的な関与を行えば、対立候補が後継者となったときには徹底した粛清が行われることになるでしょう。大阪市の例がこれに該当することになるか、今しばらく観察するべきでしょうね。
でも、新聞報道のように「知人・友人紹介カード」を書かせる事は、大阪市に限らず多くの組合で見られる行為でもあります。2月議会で流行する質問になるかも知れません。この行為について各自治体がどう説明するのかが見ものになってくるでしょうね。
他にも書くべきことはありますが、先ずはこれまでです。
投稿: 名無し | 2012年2月 8日 (水) 00時07分
追記
逆に、職員側が橋下市長に仕掛けたトラップなら大笑いですけどね。そうならないことを祈りますよ。一部の意識の低い職員ならやりかねないですからね(笑)
投稿: 名無し | 2012年2月 8日 (水) 00時09分
>仕えるべき者を選ぶ行為に組織として関与するという事ですからね。官と民では選挙結果がもたらす意味が違うということです。
先に示した動画がこれに触れていますが、政治が三流の日本では政治家を選ぶシステムや意識がデタラメなんですよ。だからニッチな利権までが強固なものになる。
大阪市に限らず、日教組系の組合ではその承認を得ないと管理職に就けないところがあるなど、行政では労使は一体なのが当たり前なんです。こういったデタラメを壊して(ここまでは阿久根前市長も)役人ではなく現場が決めるという新しいルールを作ろうとしているのが橋下なわけ。橋下はムーブのコメンテーターで見聞きしたコームインのデタラメさに憤ったことが発端なのでコームインの身分保障には厳しい。
世論はとっくに政治のデタラメにウンザリしているから橋下が多少如何わしくても糞と分かりきっている既存政党から乗り換えているわけよ。
>「知人・友人紹介カード」を書かせる事は、大阪市に限らず多くの組合で見られる行為でもあります。
名無しさん、何か事実をご存知のようですね。暴露してくださいな。
>ナショナルセンターとしての連合に幻滅と失望しか持てないからです。
民主党が割れたら連合も割るんかいな?こりゃめでたい。
投稿: L | 2012年2月 8日 (水) 00時45分
ごまめのはぎしりさん、地方の公務員さん、名無しさん、Lさん、おはようございます。コメントありがとうございました。
大阪市交通労働組合の件は、そのような可能性があるのですか。やはりマスコミの報道、イコール事実ではない場合があることも押さえなければならないことを改めて感じています。
なお、今回の記事本文の中で紹介した以前の記事「地公法第36条と政治活動」でも記していることですが、選挙運動とはあくまでも告示又は公示以降の期間でしか行なえません。そのような点も踏まえ、違法かどうかの線引きが生じることも参考までに付け加えさせていただきます。
投稿: OTSU | 2012年2月 8日 (水) 08時04分
おはようございます。
>昨日のようなコメントも含め、このような問いかけの是非について、確かnagiさんも問題意識を持たれていたように記憶していますが、私の思い違いだったのでしょうか。
私はOTSU氏に公務員批判の矛先を向けるわけではありません。
単純にもともとこのサイトを訪れた初期の理由、自治労とは
どんな組織か知りたい、自治労のホムペを見るだけでは
理解できない部分を、教えていただきたく質問をしました。
もし、私の発言がOTSU氏の管理するプログに相応しくない
あるいは誹謗中傷に該当する、公共の利益に反するなどが
ありましたら非礼をお詫びいたします。また当該発言は
削除して下さい。
また、答えがたい、答えにくい発言は全てスルーして
下さい。
たまにはそちらの地域の名物料理やB級グルメの話でも
聞かせていただきたいです。
投稿: nagi | 2012年2月 8日 (水) 11時26分
>やはりマスコミの報道、イコール事実ではない場合があることも押さえなければならないことを改めて感じています。
今更の感がありますが日本の新聞にジャーナリズムはありません。特に地方では新聞はおろか電波メディアも紙面をなんとか埋めるためのネタや広告、おまけにイベントなど運営やコンテンツの二次使用など様々な面で行政がお客様ですので全く信用ができません。
大阪については、何れにせよ職員コードが事実のようですから組合か否かは別にして行政組織から出たのでしょう。行政組織でこんなことが画策されること自体が情報操作で由々しき事態ですが。
教育基本条例は現実路線で修正してきましたね。彼は利権やイデオロギーにまみれていないので合理的な判断ができます。そこが官公労の活動家との根本的な違いです。
投稿: L | 2012年2月 8日 (水) 13時27分
ジャーナリズムは所詮「うんこに集(たか)る蝿」でしょう。うんこが臭いほど良く集る。これは世界的に共通だと思います。
集る事で「そこにうんこがある」と知らしめる意味では大変重宝です。それ以上でもそれ以下でもないでしょう。
権力・・という物に特別の嗅覚を持っている者は「公務員」「議員」「ジャーナリスト」の3つの中から職業を選ぶ。
「うんこ」にも「蝿」にも「上・中・下」があり、上のうんこには上の蝿、下のうんこには下の蝿が集る。
まあ田中防衛大臣とそれに集る政治家は「下」の類でしょう(笑)。
戦後の55年体制で政治家とジャーナリズムが腐る。やる事がなくなったからです。
官僚だけは頑張ってたけど1980年代で腐り始める。時代の変化に対応出来なくなったからです。
90年代以降は「腐り3兄弟」ってところでしょうか(笑)。
(戦後の高度成長の)成功体験とは恐ろしいもので、変化し始めるのに20年の歳月を要した。
それにやっと気付いて(政治主導と)政治家が頑張るんですが、阿呆者の集まりでしかなかったので「何をやっていいか」分からない。
鳩山の当事者能力の欠如、管のテーゼの無さを見ると明白です。それに気付いた野田が官僚にすがったのも時代を進める為には重要な事です。
もう官僚にすがっても何一つ出てこない・・と気付くのに時間はかからないでしょう。
まあ民主党は阿呆者が頑張る為の一里塚で、いずれ「ガラガラポン」の運命でしょう。
既存の政治家は殆ど役に立たないと思います。せいぜい橋下(などの新勢力)に媚を売る位でしょうね。
投稿: あまのじゃく | 2012年2月 8日 (水) 17時07分
nagiさん、Lさん、あまのじゃくさん、コメントありがとうございました。
nagiさんの問いかけに対し、過敏すぎたようで、たいへん失礼致しました。少し前の記事で書いたとおり自治労に関する内容などについて、今後も私自身が責任を持てる範囲内でお答えしていくつもりです。ただ次回記事の中では直接的な答えに至らないかも知れませんが、長い目で見てお付き合いください。
ちなみに私どもの自治体ではウドが有名です。生産量が日本一で、ウドラーメンやウドを使った和菓子などが名産品となっています。一方で、B級グルメは、すぐ思い浮かびませんでしたが、改めてネットで調べたところ意外と多種多様でした。
http://www1.m-net.ne.jp/tsr-mm/udo.htm
投稿: OTSU | 2012年2月 8日 (水) 22時53分
おそらく目指すところは違うはずですけど、あまのじゃくさんの言う「自由と制限の2種類しかない」との言葉には頷けます。
周りを見渡すと、経営者達は、この国では正社員の権利が大きく解雇が難しすぎると言い、併せて今の若者は使えない者が多く、正社員で雇用するにはリスクが大きすぎるとも言います。
対して、先週のコメントの中で下っ端さんから
>赤字であっても、自らの労働条件向上の為に正当な権利を使って主張は必要だと思います。
との言葉がありました。間違ってはいませんが、例えば解雇要件を緩和しない中で、これが過ぎると組織などは簡単に倒れます。
この相反するように見える両者を満たすには、自由と制限のバランスが取れていないと成立しません。そして昔のこの国では個人個人の意識の高さで、それを成したという事実があります。
今の日本国民のレベルでは、何の強制力も無しにそれを成すのはもう無理でしょう。これからはバランスを保った制限が必要です。そして、そのバランスを保つのは行政の役割です。行政の役割は外交と安全保障と治安維持、それに制限のバランスを取る事だけだと言っても過言ではないと思います。
また、官と民では制限をする側とされる側ですから、それに従事する者に加えられる制限もまた違って当然です。
日本では、公を務める者の意識の高さに、制限の差を自覚することが委ねられています。大抵の序文を読めば「言われなくとも李下に冠を正すなよ」って言われているのが判るはずで、時々報道されるようなバランスの欠いた反核平和運動に傾倒する者に、官が務まらないのは明白なのです。でも、職員組合では官も民も同じ労働者だと叫ぶのですから目も当てられません。
周りを見渡すと、やはり経営者達は、人材は喉から手が出る程に欲しいのだと口を揃えていますが、でも報道などでは就職難ばかりが強調されています。
これは、健全な競争の中の経営と理不尽な経営を見分けることをせずに、バランスを欠いて何でもかんでもブラックだと騒ぎ立てる愚か者が、官の中で影響力を発揮した結果です。
そんな一部の職員Ⅱというべき者のために、不当にチャンスを奪われている若者が可哀そうですね。
そもそも職員Ⅱなどは騒ぎ立てるが肝心の若者に手を差し伸べることをせず、自分の待遇維持が就職難解消に寄与すると、弱者すら利用して頓珍漢な事ばかり言うので、徹底排除以外に方法はないのですけどね。
他にも書くべきことはありますが、先ずはこれまでです。
投稿: 名無し | 2012年2月 8日 (水) 23時48分
私と名無しさんの目指す所は同じです。
「権利」は必ず衝突する。「権利」は必ず矛盾する。
労働者の権利はお客の権利を侵害するし、労働者の権利は経営者の権利を侵害する。
高齢者の権利は若者の権利を侵害するし、生活保護者の権利は納税者の権利を侵害するのです。
権利と言う物を政治の中心に据えると、主張の強い者、声の大きい者の権利が闊歩して本当の弱者の権利を著しく侵害するのです。
高齢者、身体障害者、若年者、労働者、生活保護者などの権利とやらを「尊重」した結果、最も弱い者・・つまり明日生まれる日本人が多額の借金返済の宿命を背負わされた。
それを知りながら未だ自分の権利とやらを主張している阿呆がいる。否、主張するのは自由だが易々とその「権利」とやらが通用している。
全体を見据えて「暗い所」を照らすべき政治がノイジーマイノリティを照らして全体を歪めている。
「入るを計って出を制す」という簡単で最も基本的な「制限」さえ無視している。馬鹿の所業だ。
必要なのは全体を見据えて整合性のある「制限」を加える事です。これが法律であり宗教であり道徳であり倫理です。
名無しさんは「怠惰な公務員が納税者の権利を侵害しているから、その様な不当な権利を剥奪せよ」との趣旨の話・・つまり「働かざる者、食うべからず」と主張しているので私と同じです。
投稿: あまのじゃく | 2012年2月 9日 (木) 10時46分
>つまり明日生まれる日本人が多額の借金返済の宿命を背負わされた。
増税すりゃいいじゃん。
増税(負担増)を忌避してきたのが国民なんだけどね。
権利を制限して経済的自由を拡張・・・ネオリベだなぁ。今の中華人民共和国だね。
投稿: 地方の公務員 | 2012年2月 9日 (木) 21時50分
私とあまのじゃくさんが目指すところは、やはり違うと思います。何故なら私が目指したいところは、官の縮小ではなく絶対的な権限を適正に管理できる強い官ですからね。まあ、たぶん違いは追々出てくると思っています。
さて、自由と制限のバランスを取ることは当たり前ですがすごく難しいことです。また制限する側の従事者は常に矛盾に陥らないように、アンテナを高くして自らを強力に戒めていなければなりません。
何故なら、矛盾なんて簡単に起きてしまうからで、例えば管理人さんの今週の記事では、以前の記事「地公法第36条と政治活動」を引き合いに出し、宜野湾市職員労働組合が推薦候補者への支持を組合員に呼びかける行為は、まったく問題なく批判を受けるものではないと言っています。
それなのに一方では、今週末に行われる「さようなら原発集会」を例示し署名への協力を呼びかけています。この集会について前回の様子を見ていますが、もう宜野湾市職員労働組合にされた批判などは比べものにならないくらいの一種の妨害活動ともいえるものでした。
もう、お判りだとおもいますが、現在この国の原発で法に反して動いている物は一つもありません。つまり法に反していない以上、管理人さんの言い分に沿えば、原発もまた批判されるものではまったくないのです。
でも、管理人さんは「さようなら原発集会」に参加されるのでしょう。それならば今回の産経新聞やチャンネル桜からの批判も同様に受け入れるし理解もできるとするべきでしょうね。
さて、今週のコメントを見る限りでは「権利を制限して経済的自由を拡張せよ」などとは誰も言っていません。むしろ私などは適正な制限をもって経済的自由をコントロールするのが持論です。但し、自らを適切に戒められない者が官の中で影響力を振るう間は、権限を委ねる訳にはいかないと思っています。
それを読み取る力が無く、理解する能力すらない頓珍漢な愚か者の職員Ⅱが、官の中に居て騒いでいる限り、その排除として職員の2割を入れ替え終わるまでは叩き潰し続ける以外に方法は無いのでしょう。
洗脳された人間など、もう既に新興宗教の中にだって居場所はありませんよ。
投稿: 名無し | 2012年2月 9日 (木) 22時53分
あ、そうそう中国の経済システムには大きな可能性を感じるし、それを頭から否定することはしません。今までの経済が自由資本主義だとすれば管理資本主義とでも言うべきものですが、これを適切な選挙で選ばれた政治がバランスの取れた管理をするならば、次世代の主流にすらなるのかも知れません。
とは言ってみても、選良の私欲を戒めることは絶望的に難しく、恐らくは実現しない理想な訳ですけどね。中国も遠くないうちに間違いなくパンクすることになるでしょう。
しかし、民主主義もその中での自由経済も、今まで試された中では最良の形態というだけですので、新しい試みは失敗しても良いから試してみるべきなのでしょうね。
他にも書くべきことはありますが、先ずはこれまでです。
投稿: 名無し | 2012年2月 9日 (木) 23時06分
名無しさん、あまのじゃくさん、地方の公務員さん、コメントありがとうございました。
それぞれのお考えに対し、閲覧されている方々もそれぞれの受けとめ方をされているものと思っています。このような流れの中では、たいへん恐縮ながら私自身もロムに専念させていただいています。また、名無しさんにおかれましては、このところ自制された書き方に努めていただき感謝しているところです。ただ今回、気になった点があり、一言指摘させていただきます。
宜野湾市職労の件は違法であるような批判があったため、その意味では「問題ない」と打ち消していました。その一方で「法的に問題があるかどうかではなく、公務員が政治活動に関わることに対し、違和感を持たれている方々が少なくないことを重く受けとめている立場」から今回の記事は綴っています。
そして、原発に関しては「違法だから反対」という論調は一度も記した覚えがありません。違法云々ではなく、原発には様々な問題があるという主張です。このような点について、なぜか、名無しさんからは「矛盾」だと見られてしまうことについて、私にとっては不思議な話だと思っています。
投稿: OTSU | 2012年2月10日 (金) 06時35分
念のために「権力」について断片的に書いてみましょう。
1:権力は強ければ強いほど良い。
2:権力が暴走しない仕組みを内包しておくべきである。
3:権力の適正使用は、その時の社会状況に応じて柔軟に変えるべきである。
権力の暴走を恐れて、権力の弱体化や分散化を考えている人がいるが本末転倒です。
やくざ者を恐れて逮捕出来ない警察なら権力ではありません。
但し権力構造が大きいか小さいかは「3」の社会状況で決めるべきです。
権力が「強いか弱いか」は議論の余地が無いが「大きいか小さいか」は大いに議論の余地があります。
この権力の断片から日本全体を見ると・・
今の日本が1000兆円の借金を背負ったのは「権力が肥大化して、不当な制限を課した」からです。
かって日本は社会主義で唯一成功した国だ・・と言われたが、1990年からの迷走で結局(社会主義計画は)失敗でしたね。
・・しかし中国がリベラルですか・・(笑)。まあ尤もリベラルをfree from conservativeとして使っているのなら、その通りでしょうね。
しかし勉強になりますな~(笑)。
投稿: あまのじゃく | 2012年2月10日 (金) 10時19分
名無しさんのコメントに対する行政関係者の反論を聞きたいところです。
>自らを適切に戒められない者が官の中で影響力を振るう間は、権限を委ねる訳にはいかないと思っています。
試験にさえ通れば公を司る資格があるとみなして制度が運用されていますが、現実は全く違うんですよね。
実態に法を合わせるのなら橋下の言うように大幅な制度改正が必要なのは論を待たないでしょう。
投稿: L | 2012年2月10日 (金) 13時04分
あまのじゃくさん、Lさん、コメントありがとうございました。
Lさんから不特定の行政関係者へのお尋ねが示されていました。誰も答えないと「答えられないから答えない」という不本意な見られ方に繋がる場合もあります。そのため、私から一言添えさせていただきます。
「自らを適切に戒められない者が官の中で影響力を振るう間は、権限を委ねる訳にはいかない」というご指摘ですが、そのような見方が事実だった場合、当たり前な話だと思っています。ただその見方が普遍的なものなのか、客観的なものなのか、事実認識が共有化されない限り、「そのように見ている方がいらっしゃることを受けとめなければなりません」という言葉をお返しするしかありません。
私自身をはじめ、自治労に所属する組合の一員として政治的な課題にも関与する場合があることをもって「自らを適切に戒められない者」と決め付けられることは不本意な見方だと言わざるを得ません。また、今回の記事本文に綴った問題意識を改めて紹介します。つまり名無しさんのような見方が圧倒多数を占めるようであれば、法律云々は関係なく、従来の考え方の軌道修正を余儀なくされるものと思っています。
>誰が見ても、組合の進めていることには大きな問題があり、不当なものだと認定されるような場合、速やかに改めていく潔さを持ち合わせているつもりです。そもそも冒頭に例示された問題なども、産経新聞のような主張が大勢を占めていくのであれば、必然的に法律も改正されていくのではないでしょうか。法改正に至らない場合でも、そのような声を無視できない情勢であれば、大きな方針転換に迫られるものと思っています。
投稿: OTSU | 2012年2月11日 (土) 08時40分
いや、もう十分に冷ややかな目に囲まれて居ると思いますけど、自分では見えないのでしょうか。僕にはそんな開き直りのようなことは出来ないし耐えられません。
投稿: つぶやき | 2012年2月11日 (土) 11時01分
>「矛盾」だと見られてしまうことについて、私にとっては不思議な話だと思っています。
管理人さんには不思議な話に聞こえたとしても、一般の有権者からは自然な話だと聞いて貰えるでしょうね。この感覚は、もう管理人さんの方が特殊とされると思いますよ。だからその感覚を強制的にでも修正されない限り、管理人さんにとって「批判的な見方が圧倒的多数を占めるようなこと」は永遠に無いのでしょうね。耳を塞いでいるようですから。
さて、今週のコメントで管理人さんに成果を出せと言われた方がいましたが、管理人さんに求められる成果って何でしょうね。少なくとも「さようなら原発集会」に参加することではありませんね。まして署名を集めて集会を成功させることでもありませんよね。素直な感覚で考えれば、組合員の幸福度を上げる事でしょうか。
以前は、この幸福度は精神的充足と金銭的充足で成り立つと考えておりましたが、どうも精神的充足が主で、金銭は従の一分野に過ぎないと考えを改めました。そして地方公務員にとって精神的充足の大部分は住民の充実が実感できることとか住民の感謝の声が聞けること(やり甲斐と言ってしまうのは陳腐ですけど)では無いのかなあと思います。もちろん、職員の中に自分の金銭的充足のみを求める愚か者の職員Ⅱを見つければ即排除ですけれど、まあそれは少数でしょう。
私は管理人さんが委員長を何年務めているか知りませんが、このように考えた時に、いったい管理人さんが委員長の期間中に組合員の精神的な充足度は少しでも向上したのでしょうかね。精神的という主の部分で、住民からの批判の声は少しは減りましたか。また感謝の声は少しは増えましたか。金銭的という従の部分で待遇は維持できてきましたか。報酬的にはどうですか。
管理人さんの配下の組合員が、管理人さんの成果をどう感じているか興味ありますね。外部から見ていると沖縄に旗を振りに行くよりも、さようなら原発集会に参加するよりも、やるべき事が有るだろう思えてなりません。実際、他にやって欲しい事が有るのにと思っている組合員は多いのではありませんか。
まあ、管理人さんは耳を塞いでしまっているようなので、外部からの声と同様に内部からの声も聞こえることは無いのでしょうけどね。
投稿: 名無し | 2012年2月11日 (土) 12時46分
自由と制限のバランスを取ることは凄く難しい事です。当然に耳を塞ぐ者には出来ないことなのは疑いようがありません。
その点、今の政治家の中では橋下市長の感覚は抜きんでていますね。最近の報道を見るだけでも、白紙委任をもらうと強気の言葉を添えて「参院の廃止」「地方交付税の廃止」という統治の問題から、「TPP交渉への参加」「掛け捨て型の年金」「貯めていれば税金をかける資産課税」と通常なら批判の嵐に晒される言葉を次々に発信しています。しかし、「維新版・船中八策」と持ち上げられる背景には、やはり橋下市長の優れたバランス感覚が有るからなのでしょう。また、議論の過程で教育条例案の最低評価で免職の規定を撤回出来るような聞く耳も持ってもいます。まあ、しばらくの間は橋下市長の支持は盤石なのかも知れませんね。
とはいえ、母子福祉団体への売店等の設置優先規定を競争が働いていないと廃止するのは少々乱暴な話であり、それすらも「市職員としての政治活動は控えていただく」との注目される別な言葉の陰に隠されて通ってしまうとすれば、それは管理人さんのような方への拒否反応が圧倒的多数を占めているから起こってしまうことでしょうね。結局、管理人さんのような方のせいで、市民が可哀そうということになりますね。
そうそう「維新版・船中八策」ですが、報道で見えるのはプロトタイプですけれど、地方交付税に変わるルールをどうするかが検討されるなら、結構バランスの良いものになるだろうと期待しています。
今週はこんなところまででしょうか。
引用元記事:http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120211-OYO1T00247.htm
投稿: 名無し | 2012年2月11日 (土) 13時08分
こんんちは
私は、浅学非才の身であるため、このコメント欄での議論になかなかついていけず。ほとんどROM専になっていました。
今日も、コメント欄の流れとは全く関係ない話になってしまいますことをお詫びします。
今日は、これまで何回かコメントした際に「労組(職組)の活動に違和感を感じる」と発言したことがあり、言いっぱなしなのもどうかなと思いましたので、少し説明しておきたいと思います。
私は、今は組合員ではありませんが、以前は組合員でした。うちは強制的に組合に入るところではないのですが、就職した当時は組合に入るのが当然といった職場の雰囲気があり、そのことに疑問も持ちませんでした。その後は、交代制で回ってくる役員はしたことがありますが、進んで執行部入りすることはありませんでした。組合の活動のうち、メーデー等には参加していました。ストライキをした時には、当然参加しました。
今回の記事で書かているような、特定の候補者を応援するということもありましたが、私はほとんど参加しませんでした。また、反原発や反基地活動といったものに参加した記憶はあまりありませんが、職場の中の順番で参加したような気も…。
まぁ、その程度の組合員であったということです。
私は、労働組合というものを「労働者が主体となつて自主的に労働条件の維持改善その他経済的地位の向上を図ることを主たる目的として組織する団体又はその連合団体(労働組合法2条)」と理解しており、その目的は「労働者が使用者との交渉において対等の立場に立つことにより労働者の地位を向上させること、労働者がその労働条件について交渉すること、団結すること、使用者と労働者との関係を規制する労働協約を締結するための団体交渉をすること」(労働組合法1条要約)だと考えています。
以前、私の親友(全く別の職場の人です)が組合の役員をしていて、ある時、久しぶりに二人で飲んでいた時に、労組活動の話になって、2時間以上も議論をしたことがあります。
その時に、親友が「反原発・反基地」について、強く語ったのに対して、私は労組の本分は労働者の地位向上等にあって、雇用の確保・賃金の上昇・安全の確保・福利厚生の向上を目指すべきではないかと反論しました。親友の回答としては「原発や基地の近くで就労しないという労働環境の問題であって労組の活動としては当然のもの」というものでした。
今日の記事の話に戻しますと、まず、労組が特定の候補者を推薦して、応援するという行為は、当然のことと思っています。労働者個々人では、使用者に対抗できないので、団結して、やっと使用者側と対等に交渉ができる状態になるということがあり、現在では法律や条例といったもので、色々な労働者の権利に関係するものがあるわけなので、代表者またはシンパを送りこみ、少しでも自らの団体に有利になるようにしようとすることは何ら問題はないと思うのです。もちろん、法律等に違反するような選挙運動は官民ともにだめですけどね。
次に、「反原発」運動についてですが、これは、日本国のエネルギーの問題と大きく関わることであって、「労働環境の問題」ではないのではないかと思います。ある意味、市民運動に位置づけられるのかなと。
あと、「反基地」運動についてですが、これも日本国の防衛・安全の確保といった問題だと思います。これも、「労働環境の問題」ではなく、市民運動なのではと思います。米軍基地があることによって生じる地域の不利益については、その解決策を真剣に考えなければならないとは思いますが、基地自体を認めないという姿勢はどうなのだろうと思うのです。憲法9条に違反してまで、基地を存在させているのは、現実的な日本の安全確保のために必要との判断に立っているからではないでしょうか。
もっとも、私は、現在の憲法第9条の取り扱いは非常に悪い状況だと思っています。つまり、目的さえ正しければ、憲法に明記してあること(戦力不保持)に反しても仕方ないというふうに国民全体が思うことになると、法律や条例もその理屈で行ってしまうのではという危惧を持つからです。
少し、脱線しましたが、最後に、今回の記事のタイトル「あえて政治的な話題を」についての感想です。
これまで、書いてきたとおり、とある団体がその団体の利益のために候補者を応援することは何の問題もなく、国中で行われていることだと思います。
また、「反原発」や「反基地」については、それぞれの団体の意思表明だと考えていますが、そのことは労組の本分ではないと思っています。
このため、、これらを「政治的な話題」とすることについて、違和感を感じています。
長文、失礼しました。
投稿: 地球人 | 2012年2月11日 (土) 13時43分
また橋下バンザイか・・・
「郵政民営化すればすべてよくなります」
「政権交代すればすべてよくなります」
「大阪都になればすべてよくなります」
これで3回目。
よく投資詐欺の被害者は何度も騙される人が多いということを聞きますが、それと同じですね。
それと
>結局、管理人さんのような方のせいで、市民が可哀そうということになりますね。
よくこのようなヘイトスピーチできますね。
「母子福祉団体への売店等の設置優先規定を競争が働いていないと廃止」は橋下市長の方針でしょうが。
それと管理人さんの労働組合活動となんの関係あるの?
もっと言えば管理人さんは大阪市職員じゃないだろう。
労働組合を叩く言説を垂れ流して母子福祉団体を苦しめることを隠そうとしているのは橋下氏そのものだろう。
参考
権丈善一先生の「勿凝学問379 歴史の共有と人間の感情 アメニティフォーラムでした礼儀と歴史の話」
http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/korunakare379.pdf
投稿: 地方の公務員 | 2012年2月11日 (土) 13時51分
ヘイトスピーチなのか、それとも事実なのかは、そう遠くないうちに証明されると思いますよ。もっとも、私にとっては地方の公務員さんの橋下評の方がヘイトスピーチそのものに聞こえましたけどね。チラシ院チラシ氏と揶揄された方と同レベルですな。
話を戻して、実際に職員組合を初めとした職員Ⅱへの嫌悪が初期の政治家橋下のエネルギーの源だったのは間違いないようですからね。だから管理人さんのような立場の方が、とっくの昔に襟を正していたならば、彼のような市長の誕生は無かったでしょうし、この様な手法の政治が日の目を見ることも無かったでしょうね。
投稿: 名無し | 2012年2月11日 (土) 14時12分
地方の公務員様が「また橋下バンザイか」と言って、その下に例示したのは順番に小泉さんの自民党、トロイカ率いた民主党、最後にやっと橋下さんの維新の会で、ここの印象操作で一つ目。
続いて、橋下さんの維新の会はようやく初めての挑戦を始めたばかりなのに、あえて3回目と言って、すり替える操作で2つ目。
さらに、適切に判定された選挙結果を詐欺に騙されたと誘導して、有権者を被害者へと置き換える操作で3つ目。
最後に引用されているのは、一見関係するようで、今回の件にまったく関係のないもので、これ「あなたは騙されています。」と洗脳によく使われる典型パターンの論文じゃないですか(ーー;)
あまりにも下品だし卑劣です。地方の公務員様、あなたは最低の人ですね。僕らが強制的に師事させされた絶対中立になれない教師どもと一緒です。
投稿: つぶやき | 2012年2月11日 (土) 17時13分
「郵政民営化」で景気は良くなったの?
「政権交代」で景気は良くなったの?
で、「橋下さん」(なぜか信者は「さん」付けなんだよな)で何が良くなるの?
だれかの投稿もあったけど、橋下知事で大阪府は一体何が良くなったの?
で、橋下氏に何を変えて欲しいの?
有権者は被害者だとは思ってないよ。
自ら騙されに行く人間って結構多いんだよね。
権丈先生のHPにもあったけど、郵政民営化時のPR戦略で「B層」にアピールってあったよな。
もういい加減目が覚めたら如何?
ⅠとかⅡとか公務員を入れ替えても叩いても我が国の問題は何も解決しないよ。
投稿: 地方の公務員 | 2012年2月11日 (土) 18時31分
地方の公務員様
あのー。個人のお名前には敬称を付けるのが礼儀だと習いませんでしたか。
だから政治家が相手であっても小泉さんだし、橋下さんなのですけど。流石にトロイカさんはおかしいと思うので付けませんが、それでも分解すれば小沢さんだし、鳩山元総理だったり菅前総理になりますよ。おかしいですか?
こう教えてくれた教師どもは、中国は江沢民国家主席と言うのに、アメリカにはブッシュと呼び捨てていたので変だなとは思っていましたけど。さらにブッシュ大統領には前に侮蔑の形容詞が付くことも有りましたよ。鬼畜米英の名残りかよと思うくらいでした。そういう教師でもお名前になれば僕は呼び捨てにはしません。
気に入らない相手を貶めるのに関係しそうな言葉を全部集めて批判を目的にコメントするのはやめた方がいいと思います。>地方の公務員様
投稿: つぶやき | 2012年2月11日 (土) 19時44分
「橋下市長」でなくて「橋下さん」という表現が多いということなんだけど。
そこになんとなく橋下現象の一端が現れているということを感じるということなんだけどね。
で、つぶやきさんは橋下氏に何を期待しているの?
今、大阪市役所では職員の思想信条調査をやっている。
↓ここにアップされている。
http://t.co/zPIrPYyk
このやっていることの恐ろしさに何も感じなかったら日本は終わり。
民間企業でもこんなことやらんわ。いや、こんなことしないだろう。
マッカーシズムそのもの。ハシズム全開や。
投稿: 地方の公務員 | 2012年2月11日 (土) 20時09分
橋下市長に投票した大阪市民70万はまあ騙されたというより無責任と言う感じでしたね。
なんだかいい事、面白い事をしてくれそうだから詳しいことは良くわからないがとりあえず入れてみようと。
あとは平松前市長が関元市長を「改革派」として破った時もそうでしたが、やはり市職員・市労組そして教員への根本的な不信感や憎悪は根強い。それは別に大阪だけではない、全国的な傾向でしょう。
投稿: 50万分の一 | 2012年2月11日 (土) 20時10分
地方の公務員様
それは失礼しました。
年末からの地方の公務員様のコメントでは、敬称を付けられないのも多くあったようですので勘違いしてしまいました。
橋下さんの敬称は、まだ市長というには馴染んでなくて、知事の方がしっくりするけれども、もうお辞めになっているし、だから今のところは「さん」が多いのだと思います。もう少しすれば自然と市長に落ち着くと思います。
橋下さんに期待するのは、今までの辻褄合わせの中立な政治ではなく、次世代のしがらみを破壊した先にある中立な政治です。
少なくとも、地方の公務員様が満足する政治は次世代の中立でない事は確実です。
投稿: つぶやき | 2012年2月11日 (土) 20時43分
つぶやきさん。
>橋下さんに期待するのは、今までの辻褄合わせの中立な政治ではなく、次世代のしがらみを破壊した先にある中立な政治です。
過去のさまざまないきさつや、先人の残してくれた遺産(正も負も)のただ中で、様々な利害集団が自分たちの
利害を主張し合う場、それらの利害が調整される場、が政治の一つの側面ではないかと私は思います。
そういう意味では、辻褄合わせである他はない、そこからは逃れられないのだと、私は思います。もし、しがらみというのがそういったものであるなら、
しがらみを破壊するということは、そういう大変めんどうな骨の折れる作業を
ネグレクトしてしまうことに他ならないと、私は思います。しがらみは多分誰にも破壊できないと思います。
スルーすることができるだけです。しかし、その場合でも後でしがらみから手痛い復讐をされるでしょう。
投稿: MC@愛知県 | 2012年2月11日 (土) 21時43分
つぶやきさん、名無しさん、地球人さん、地方の公務員さん、50万分の一さん、MC@愛知県さん、コメントありがとうございました。
いつものことですが、一つ一つの問いかけなどに対して個別にお答えできず、申し訳ありません。また、皆さんからの様々なご意見に対し、網羅した内容となり得ませんが、今夜、新たな記事を投稿します。
「もう十分に冷ややかな目に囲まれて居ると思いますけど、自分では見えないのでしょうか」という指摘もありましたが、ネット上で得られる幅広い情報に触れることを習慣化しています。加えて、このブログのコメント欄のおかげで、自治労に所属する組合の役員の中では人一倍、公務員組合の置かれた位置関係を客観視できるようになっているつもりです。
そのような点を踏まえ、今回の記事であり、これから投稿する新規記事の内容に繋げていました。ストレートな書き方を控えることが多いため、必ずしも閲覧されている皆さんにご理解いただけないことも自覚しています。いずれにしても決して開き直っている訳ではありませんが、新規記事のタイトルは「脱原発署名の呼びかけ」です。ぜひ、またご訪問いただければ幸いです。
投稿: OTSU | 2012年2月11日 (土) 21時50分
この記事も最後だから書いておこう。
郵政民営化は財政投融資を遮断する為、政権交代は長期政権の膿を出す為だ(それだけだったとも言えるが・・)。
橋下に期待し、評価する事は・・(最近、若干スタンスを変えたようだが・・)
1:不可侵と考えられてきた分野に、不特定多数の審判を導入しようとした事。
2:公務員の身分保障に切り込もうとしている事。
3:地方分権を進めようとしている事。
当然、これだけでは日本は良くならない。国内的には「社会保障改革」と「憲法改正」、対外的には安全保障。
民主党の(年金案)は「パンとサーカス」で日本は滅ぶだろう。
因みに私も(相手は特定しませんが)「自分では見えないのでしょうか?」に1票。欲に目がくらんでるな。
投稿: あまのじゃく | 2012年2月11日 (土) 23時13分
>郵政民営化は財政投融資を遮断する為
事実誤認。
財投の郵貯等への預託廃止等の改革は平成13年に改革済み。
↓財務省
http://www.mof.go.jp/filp/summary/reform/index.htm
郵政解散は平成17年。
郵政民営化は平成19年。
あなたもまんまと小泉氏にしてやられたのね。
投稿: 地方の公務員 | 2012年2月12日 (日) 00時28分
ポツリと一言、ここまでの応酬を眺めていて思ったこと。
私自身にも言えることですが、自分自身の価値観や物の見方を、客観的に見直してみたり相手のことを思いやってみるということの大切さと難しさを、あらためて感じますね。
投稿: 野次馬 | 2012年2月12日 (日) 02時23分
あまのじゃくさん、 地方の公務員さん、野次馬さん、おはようございます。コメントありがとうございました。
行間などにこめられた私自身の思いが伝わっている方もいらっしゃる、そのようなことが分かりますので安堵しながら、このブログを続けられています。また分かりにくい一言で申し訳ありませんでした。
投稿: OTSU | 2012年2月12日 (日) 07時23分
>つぶやき さん
>橋下さんに期待するのは、今までの辻褄合わせの中立な政治ではなく、次世代のしがらみを破壊した先にある中立な政治です。
MC@愛知県さんと同趣旨ですが、「しがらみ」とはつぶやきさん、あなた自身のことなんですよ。
私や管理人さんだけではありません。MC@愛知県さん、野次馬さん、その他大勢そうです。
この世の中「しがらみ」の無い人間なんていない。
この「しがらみ」は言葉を換えると「既得権」「既得権益」。
「既得権者」とは、あなた自身でもあるし、私自身でもある。
以前nagiさんに同趣旨の返事でお叱りを受けましたが、この世の中に空中に浮いて咲く花はないのです。
その「しがらみ」を破壊するとは、あなた自身が破壊・否定されるということですよ。
投稿: 地方の公務員 | 2012年2月12日 (日) 09時58分
件の大阪市職員のアンケートがアップされているブログがあったので紹介しておきます。
http://blog.livedoor.jp/woodgate1313-sakaiappeal/archives/2939016.html
常軌を逸しているとしか思えん。
投稿: 地方の公務員 | 2012年2月12日 (日) 10時49分
地方の公務員さん
ははは、財政投融資は事実誤認でしたか、スミマセンでした。
では言い換えます。
お金には2つの流れがあります。「自由」なお金と「不自由」なお金。
自由なお金とは市民が自分の好みに応じて使うお金。
不自由なお金とは、市民の好みとは関係なく使われるお金。
結論から書くと1990年からの日本には「不自由なお金」が肥大化・固定化していたのです。
私が先日「権力が肥大化し、不当な制限を課した」とする「1つの象徴」です。
不自由なお金の親分が「税金」ですが、その他にも「各種保険料」や「光熱費」のように「実質不自由」なお金があります。東電が批判される最大の理由です。
では「郵便貯金」は「どちらに」相当するでしょうか?国が運営している限り「不自由なお金」と考えるべきです。
私の思考回路はこの様に考えるので、「財政投融資」を「国債買い支え」と言い換えても良いのです。自由裁量的に使われるお金ではない。
更に付け加えるならば、この様な状況で「上手くいく」のならば問題はありません。・・で・・今の日本は上手くいっているのでしょうか?
不当な制限によって「不自由なお金」が肥大化し、それが特定の領域に流れているのです。これを「既得権益」という。
私が郵政民営化・政権交代・阿久根・橋下を支持している理由だ。
みなさん優しいのか「しがらみ」なんて当たり前だ・・なんて話をしていますが、本当に上記の構造で良いのかね?良いと考えているのならば話す事は無い。誰かが言っていたように排除するしかない。日本人は幸福にはならんだろう。
投稿: あまのじゃく | 2012年2月12日 (日) 11時29分
>あまのじゃく さん
私が言いたかったのは、
財政投融資を改革(預託廃止)するための郵政民営化ではなかった、ということ。
>郵政民営化は財政投融資を遮断する為
とのご認識ですが、それは間違いですよ、まんまと(小泉さんに)引っかかってますよ、ということです。
投稿: 地方の公務員 | 2012年2月12日 (日) 12時57分
地方の公務員様
指定されたアンケートを見ましたけど、また言葉のすり替えですね。
何処にも思想信条を書かせるような欄などありませんが。無理やりその単語を絡めて表現するとすれば、あなたの思想信条が形成される過程で職場や組合はどう影響したのかの調査ですよね。
今回の場合、役所組織として中立が疑われる事態が起きたのですから、この程度は当たり前だと思います。逆にこの程度にも協力出来ないのなら、どうぞお辞めくださいという事では無いでしょうか。
確かに民間で政治活動の調査はあまり例がないようです。しかしひとたび顧客から組織が疑われる事態が起きたならば徹底的な調査が行われた例は沢山あります。
組織にとってリスク管理とはそういうものでは無いでしょうか。
あと、しがらみの件は自分らにも影響が及ぶことなど十分に理解しているし、僕らは覚悟もできています。
裸一貫でやり直すのもよしですよ。あなたとハンデ無しの競争でガチの殴り合いになっても勝ってみせますよ。
その程度の覚悟を持たないでどう生きていこうと思うのですか?
もし、そう思えないならば、あなたは十分にしがらみに守られている側の人だということでは無いでしょうか。>地方の公務員様
投稿: つぶやき | 2012年2月12日 (日) 13時29分
地方の公務員さん
あなたの言い分は理解しましたし、了解しました。
同時に私の考えは「郵政の国有自体を問題にしている」事を説明し、別に小泉に騙された訳ではない事を説明しましたが、ご理解戴けましたか?
私は郵政の民営化自体を支持しているのです。
実は私の(既得権益の)話は公務員なら殆どの人が理解している筈だ。否、一般の人も肌で感じている事だ。
人は「自分に有利か否か」で「正しいか否か」を判断する傾向がある。
逆に言えば自分に不利な事をしようとする人間を憎む傾向がある。
私の既得権の話を理解していながら、私に対して上っ面な言葉で反論しようとするのは、正に「○○○○○○」だからだ。
それが私に対して正面から反論がこない最大にして唯一の理由だ。同時にどうすれば解決するかの意見が出てこない理由でもある。
「相手を否定しても問題は解決しない」と多くの人が勘違いをしているようだから「敢えて」言うが、「問題点を直視しない限り」、君達(公務員)への批判は収まらないだけでなく、君達は否定され続けるだろう。
そしてそれが本当に弱い者を守る優しさなんだよ。
投稿: あまのじゃく | 2012年2月12日 (日) 14時13分
>つぶやき さん
>何処にも思想信条を書かせるような欄などありませんが
そりゃそうですよ。
「あなたの思想信条を書いてください」なんて書いてあるわけない。
あのアンケートそのものがそうだっていうの。
(それぐらい理解してよ~)
ちなみに、現業公務員と地方公営企業職員は政治活動の規制はされておりません。
ですから、大阪市でやり玉に挙げられている大交組合(交通局の組合)は、政治活動できますので念のため。
投稿: 地方の公務員 | 2012年2月12日 (日) 14時43分
>地方の公務員さん
「大阪都になればすべてよくなります」
こんなこと、誰が言ってるんです?自分は、府民としてずっと、維新を見てきましたが、都に移行して何もかもよくなるなんて話は、アンチ以外からは聞いたこともないですね。都構想で大阪が「よくなる」なんて話すら聞いたことないです。
この件に関しては、アンチが勝手に捻じ曲げて叩いてるんですよ・・・うーむ、正に独りよがり。
アンチがよく言う、
「都構想によって何が良くなるのか示せ」
制度論で何かが良くなるなんてことは、思い切り背理。何かが良くなるのは委譲された権限と財源を使って何か有効な政策を立ち上げたときの話。
こんな支離滅裂なことを言うんですよね。アンチの人たちって。情報源としてアンチの言に依存しない方がいいですよ。事実とか事実評価を明らかに捻じ曲げてる人も多いですから。全否定って時点で、客観性は疑われますよね、まず。
都構想は大きく二面あるかな。
1つは、権限分配の在り様の話。東京一極集中やのうて、地方にも財源と権限をよこせと。その基本発想は、1つの組織で8地域を見るよりも、8つの組織がそれぞれ1つずつ見た方がよいってことかな。
もう1つは、地域主権の話。地域行政については、大ざっぱに言えば住民各自が自己責任でやれと。
それがいいのか悪いのかは、住民、府民、国民の価値判断でしょう。正に政治意思ですね。
投稿: かもめのじょな | 2012年2月12日 (日) 15時10分
地方の公務員様
あなたは繰り返し騙された騙されたと連呼していますが、あなたこそ騙す側の人間だという事がよく理解出来ました。
さっさと公務員をお辞めなって、どうか地方の会社員とでもお名前をお変えください。会社員になれればですけれど。
大げさ、卑怯、偏り、それにラベリング。いい大人が集まっている癖に、役所がこういう者を排除出来ない情けない組織ならばブチ壊さなければダメです。
つぶやき過ぎたので、お終いです。
投稿: つぶやき | 2012年2月12日 (日) 15時26分
>かもめのじょな さん
おひさしぶりです。
橋下さんがはっきりと「大阪都になればすべてよくなります」って言うたはりましたよ~。演説でもはっきりと。
>都構想は大きく二面あるかな。
で、ここで誤解があるんですよ。
ちょっとまとめますので改めて。
>つぶやき さん
別に騙していないですよ。あのアンケート(業務命令だから報告書だね)、選挙の街頭演説を聞きにいったことあるのか、誰からさそわれたのかまで回答させる内容じゃん。記名式で。
私みたいに政治に興味ある者はもろ該当(笑)
ご丁寧に通報先まで書いてある。
政治に関心あるなしを業務命令で報告させることそのものが思想信条調査だよ。
投稿: 地方の公務員 | 2012年2月12日 (日) 17時04分
地方の公務員さん、あまのじゃくさん、 つぶやきさん、かもめのじょなさん、コメントありがとうございました。
本当に人それぞれ、様々な考え方があることを実感しています。また、同じ風景を見ていながら、受けとめ方に違いが出ることも珍しくないようです。私自身、いつも述べていることですが、異質な見方や主張に触れていく大切さを感じています。
議論がかみ合わない、もしくは平行線となる場合が多くなりがちですが、決して無駄な試みだとは考えていません。とりわけ不特定多数の方々が閲覧できるネット上で、そのような議論が交わされることの意義は小さくないはずです。
つまり閲覧されている皆さんに対し、共感を与える言葉だった場合、その方たちが実生活で選択を求められた場面で少なからず影響を与えていくものと思っています。そして、平行性をたどっている論点の「答え」が、より正しいほうの「答え」に現実の社会でも徐々に向かっていくのではないでしょうか。
自治労の政治的な活動などに対しても同様です。絶対改めるべきものであれば、改めていく方向性に流れていくものと考えています。このような言葉を「居直り」と受けとめるのか、「予見」と受けとめるのか、やはり個々の評価は分かれるのかも知れませんが…。
今回も具体的な話題に切り込まず恐縮ですが、今、思うところを気ままに書かせていただきました。その上、分かりにくい文章で、たいへん失礼致しました。
投稿: OTSU | 2012年2月12日 (日) 22時53分
>かもめのじょな さん
>都構想は大きく二面あるかな。
1つは、権限分配の在り様の話。東京一極集中やのうて、地方にも財源と権限をよこせと。その基本発想は、1つの組織で8地域を見るよりも、8つの組織がそれぞれ1つずつ見た方がよいってことかな。
もう1つは、地域主権の話。地域行政については、大ざっぱに言えば住民各自が自己責任でやれと。
私の知人も大阪都になれば東京に対抗できるようになると言っていましたが・・・
1 大阪都になればますます東京一極集中になります。
現状、市も府も財源(税収)不足で、地方自治体として運営する経費(基準財政需要額)が自前の税収(地方税収)のみでは足りない状態です。この状態で市と府がくっついて都になっても税収が増えるわけでもありませんので、財源不足は解決しません。
市域内税収の状況は、大阪市税6,708億円、大阪府税7,550億円(H20)です。都構想では、市の税収の6割を都に回し、残りの4割を8つの特別区に、とあります。
が、そうすると市税6割相当額約2,600億円が市内の行政サービスに回らなくなります。
ここで「これまで市が行っていた広域事務を都がするから」(本来は府の事務が政令指定都市に『権限委譲』されている)という理屈が聞こえてきますが、府は巨額の財源不足(税収不足)ですので、この不足分の穴埋め(地方交付税と臨時財政対策債だけで約6,000億円もある)に回るだけです。
せっかく市から市税の6割を取り上げても、現在の府が受けている地方交付税や臨時財政対策債が2,600億円分減るだけとなります。つまり、行政サービスが充実するわけでもなんでもない。
加えて、大阪市民は市民税と府民税の両方を払っているのに、市民として支払う税の6割を都全体に使われるために支払うこととなるので、市民は納得いくでしょうか?
残念ですが、東京都は地方交付税なしでやっていけるだけの税収があります。地方分権すればするほど喜ぶのは「東京」という名の地方です。
朝生で薬師院教授(ネットでボロカスでしたが)がおっしゃっていたことは的を得ていて、東京と同じ競争の土台に乗ることは危険で、100%東京に負けます。
なぜなら、経済合理性で、ヒト・モノ・カネが集まる東京がいいに決まっているからです。
大阪都になれば市と府が仲良く貧乏になるだけだということです。
2 特別区?
橋下氏は中核市並の権限を持った特別区に、とのことです。
実は中核市は政令指定都市並の権限があります。
もし中核市並ならば、大阪市域に8つのミニ政令指定都市が誕生しますので、維新の会の公約にあった新大阪駅から関空までリニア、なんて計画をぶち上げても、リニアが通る特別区すべてが賛成しないと用地買収も何もかも進みませんし、今は大阪市一人を相手で済む調整が8人にも増えます。橋下氏のいう「スピード感」はなくなります。
それに市を8分割すると総トータルでは当然経費は今より増えます。つい最近まで行政経費削減のため市町村合併を繰り広げていたこととは真逆です。
また、ミニ政令市が8つ出来るということは、大阪都構想の目的である大阪の指揮官を一本化、どころか指揮官が逆に8人増えてしまうわけです。
もし東京特別区並ならばどうなるかですが、市よりも権限がない不完全な自治体が8つできるだけです。
矛盾した政策というか主張の内容がむちゃくちゃというか・・・
橋下市長は大阪都の次は道州制をめざすそうで。
関西州が実現し、大阪都がなくなれば、その中心都市は一体どこになるのでしょうか?
堺市が生き残っていたら堺かもしれませんが、歴史文化があり国際的知名度の高い京都でしょう。
大阪都構想の実現を一番喜んでいるのは京都だったりして。
投稿: 地方の公務員 | 2012年2月14日 (火) 21時54分
地方の公務員さんは「発想を変えずに」地方分権の話をされているようですね。あなたの書き込みがそれを著わしています。
だから橋下の話が伝わらないのでしょう。
>都構想は2つあって、権限分配と地方主権。
この2つは「不可分」の関係です。2つに分けてはいけません。
>東京には人・金・物が集まるから競争できない。
東京に集まるのは中央集権「だから」です。これを壊す話をしているのに発想が変わっていない。
>関西州の州都は京都だから京都が喜ぶ。
これを勘違いしている人が凄く多い。地方分権とは権限を「よりout side」に移譲する事です。だから州都になっても大した権限は残らない。「州を中央集権で治める発想」をしているようですが、それなら「日本国」を東京中央集権で治めた方が「より効果的」です。
>経済合理性・・云々。
実は地方分権の本質は「合理性を捨てる」事にあります。合理性に拘るなら、東京一極の中央集権が最も望ましい。
要は「客観的合理主義」を捨てて「主観的感覚(?)主義」で政治を行う・・という話です。
この流れが官僚を無力化した最大の原因でしょうね。
この事を最高裁も理解していなかった。
「1審の裁判員制度の判決を尊重して、2審では裁判官は不合理な判決だけを変更できる」と最高裁は示した。
変な話です。裁判員制度を何故導入したかというと「市民主観」を裁判に反映させる為です。
「主観的判決」を「合理性」で変更するのならば、最初から裁判員制度など導入しなければ良いのです。
最高裁判所は堂々と言えば良かったのです。
『1審の裁判員主観判決を、2審では裁判官主観でチェックせよ』・・と。
投稿: あまのじゃく | 2012年2月15日 (水) 09時33分
おっと最高裁の最後の部分については文面の変更を。
『1審の裁判官主観判決を、2審では裁判官主観から著しく外れた場合のみ変更せよ』・・と。
投稿: あまのじゃく | 2012年2月15日 (水) 09時52分
地方の公務員さん
お返事遅くなりました。
順にお話を。
1.都構想は、国が持ってる財源と権限を、これから作る都によこせ、というものとセットですね。財源で言えば、もっと地方に課税権をよこせと。
国が課税権、課税収入を独占して、東京本位の視点のみで国政をするのは辞めろと。
都という器を作って終わりなら、地方の公務員さんのおっしゃる通りでしょう。
しかし、維新の方針は、そうではないですね。
2.これも、要するに言葉の問題でしかないですね。
都構想の理念を見れば、広域行政は都。地域行政は市区町村が担当。
リニアの話は広域行政ですから、当然都に権限分配されるような制度設計が予定されています。
現状の中核市がどのようなものかは知りませんが、「中核市」という言葉に拘泥され過ぎては判断を誤ると思いますね。
「現行制度の」中核市と「同じ」ものにする、などという決定も方針もありませんから。
地方の公務員さんのおっしゃる中核市の権限のお話が正しいとすれば、
要するに、「中核市並み」という言葉が言葉不足ないし誤りなだけですね。
また、コスト増については、現状で、住民サービスについて、住民の意思の反映が不十分であるなら、コストをかけてでも、そこは実現させるべきですね。
要は、有益なコストであれば、かけよう。ってのが維新の考えですね。
3.橋下氏の演説聞いたことありますけど、「大阪をよくするには、都構想しかない」という言は聞いたことありますが、「都になれば、全てよくなる」なんてのは聞いたことないですね。前者後者で意味は異なりますね。「よくすることが『できる』んです」では?
ひも解けば、「制度そのものを変えなければ、改革はできない」「改革ができなければ、大阪はよくならない」ということですね。この話は一貫して、橋下氏が言い続けてることですね。
橋下氏がゲームソフトとハードのお話を繰り返しされてるのは、そういうことですね。
いくらよいソフトを創り上げても、それが機能するようなハードが用意されてないと、何の効果も発揮しない、って話。
先にも言いましたが、制度設計で、何かが具体的によくなるはずがない。選択した制度設計の下で行う政策こそが、何かを改善するんですよ。
改革が効果を発揮するような制度設計にする。都構想の目的の1つはそこであって、橋下氏自身がそう言っておられますね。
投稿: かもめのじょな | 2012年2月25日 (土) 19時09分