« 「竜頭蛇尾」としない2012年へ | トップページ | コメント欄での「ためいき」の理由 »

2012年1月 7日 (土)

橋下市長VS大阪市の組合

新規記事を投稿した直後に次回の記事内容を決めている時は、ほとんどありません。週末に向かう中で、時事の話題や日々の活動を通して感じたことを題材として取り上げていました。また、コメント欄での意見交換を重ねる中で、次回記事の内容が絞られていくパターンも少なくありませんでした。前回記事(「竜頭蛇尾」としない2012年へ)のコメント欄も同様な流れがあり、次のような書き込みから今回の記事タイトルに繋がっていました。

大阪府知事から大阪市長に転じた橋下市長は就任早々、下記の報道のとおり職員組合との対決姿勢を強めていました。その話題が前回記事のコメント欄で触れられた際、私から「弁護士である橋下市長が繰り出すカードは、それぞれ非常に強力なものだと見ています。そのまま押し切られ、公務員組合の常識が木っ端微塵に砕け散る懸念も否定できません。そのため、たいへん荷が重い局面ですが、これまでニッチな情報を提供してきた当ブログとして、次回の記事で大阪市の話題を取り上げてみようと考えています」と書き込んでいました。

大阪市の橋下徹市長は4日、幹部職員への年頭あいさつで、市役所と職員組合の関係を適正化する条例案と、職員が政治関与しないことを定める条例案を市議会に提案する方針を明らかにした。これに先立ち、最大労組「市労働組合連合会」(市労連、約2万8000人)の中村義男執行委員長と面談し、庁舎内にある組合の事務所について、退去するよう求めた。

条例案について、橋下市長は記者会見などで「中堅や若手の職員が、組合が人事に介入していると感じている。組合ににらまれると冷遇されるという不安感を抱かせる組織はだめ。市役所と組合の関係をルール化する」と説明。市と組合の交渉を全面公開することを定めるとした。更に、大阪府では橋下市長が知事になった08年まで、知事選で府職員に、現職候補のマニフェストを書かせるなど政治活動をさせていたと指摘。「政治と行政を区分けする」として、職員が政治関与しないことを定める市条例案も別途、提案する方針を示した。

一方、面談では、昨年11月の市長選投開票前、市交通局庁舎内で平松邦夫前市長の推薦人紹介カードが出回っていたことについて中村委員長が「あってはならないことで、責任を感じている」と深々と頭を下げて謝罪。政治活動をした職員を当面、役員活動停止処分にしたことを伝えた。橋下市長は「権力闘争に出てきて、しかるべきリスクを負うのは当然。けじめをつけてもらう」と退去を求め、それまでの間、現行の賃料の減免も認めないとした。中村委員長は非公開での面談を要望したが、橋下市長は「見えないところでは決められない」と一蹴。中村委員長が退室する際に握手を求めても「改めて考えを聞かせてほしい。その時に握手できればいい」と応じなかった。

市の職員組合は21あり、10が市労連、5が市労働組合総連合(市労組連、約2000人)に加盟。市役所本庁舎(同市北区)地下1階には、市労連、市労組連のほか4組合が事務所を構える。計約750平方メートルの賃料は6割減免されて年間約1440万円。法的根拠はなく、便宜供与として行われてきた。中村委員長は終了後報道陣に「今日は市長の話を伺っただけ。結論は出ていない」と話し、退去については明言を避けた。【毎日新聞2012年1月4日

橋下市長は「組合の法的に認められた活動を否定する訳ではない」と話しながらも、市労連などが正規より6割減額した賃料で市本庁舎の地下に入居していることを「公金によるサポートだ」と指摘していました。「純粋に労使交渉だけをやる組合であれば納得できるが、政治活動に公金を投入するのは市民が納得しない。公の施設から出て活動してほしい」という理屈を添えて退去を求めていました。

それに対し、中村委員長は「大阪市を良くしようという気持ちは労働組合も方向は同じ。社会貢献もやってますので、現場を見に来ていただいたらありがたい」と話し、再度の面会を求めています。この組合事務所退去の問題に接した時、阿久根市の竹原前市長のことが頭に思い浮かんだ方も多いのではないでしょうか。やはり阿久根市の職員組合に対し、竹原前市長が市庁舎内にあった事務所の退去を求めていました。

裁判で争われた結果、市側が敗訴し、いったん外に出ていた阿久根市の組合事務所は市庁舎内に戻っていました。竹原前市長の動きが取り沙汰された時、このブログでも「ブログで有名な阿久根市長」「もう少し阿久根市長の話」という記事を投稿し、コメント欄でも数多くのご意見を頂戴していました。また、組合事務所の問題に関してはブログを始めた頃、「便宜供与と不当労働行為」という内容の記事も投稿していました。

改めて申し上げますが、違法な行為を正当化するつもりは一切ありません。その上で、法的にも社会通念上の常識からも批判に値しない事例まで問題視されそうな点について、私なりの論点整理に努めさせていただきます。まず大前提となる公務員組合の常識、つまり私自身が正しいと考えている「答え」として、「公務員の組合も労働組合である」という基本線があります。

確かに非現業職員の組合は労働組合法ではなく、地方公務員法の適用を受け、職員団体という名称が正式なものとなります。さらに労働基本権も一部制約されていますが、法的にも社会通念上の見方からしても、公務員の組合が労働組合であることを断言できます。前回記事のコメント欄で、地方の公務員さんが総務省の資料「一般の非現業職員に認められている団結権の法的効果について」を紹介し、労働基準法に関しても原則適用で一部適用除外がある旨を記されているとおりでした。

一方で、この出発点から疑義を示される方々がいらっしゃることも承知しています。要するに公務員が労働組合を結成すること自体、批判されている方が少なくないことも当ブログを通して知り得ていました。これまで何回か紹介している労働政策の研究者である濱口桂一郎さんのブログ記事「労働組合兼従業員代表機関の逆説」の中では、労働組合のあり方などを問題提起されながら組合事務所の問題を論じられていました。

いずれにしても「公務員の組合も労働組合」という見方が一般的なものであり、労働基本権拡充の課題が法案となっている現状からも明らかだろうと考えています。この見方を起点とした際、そもそも使用者が労働組合の運営のために経理上の援助を与えることは不当労働行為として法律で禁止されていますが、最小限の広さの事務所の供与は認められていました。したがって、官民問わず、大半の組合が使用者側から組合事務所の貸与を受けている現状を押さえた上、大阪市の問題を見ていく必要性があるはずです。

先ほど紹介した総務省の資料の中でも「庁舎内における職員団体のためのスペース使用:行政財産の目的外使用の許可の範囲内で可能(地方自治法第238条の4⑦)」と記されています。当然、弁護士である橋下市長は、このような位置付けを百も承知だろうと思います。ちなみに使用者は労働組合に対し、組合事務所を必ず貸与するように定められている訳ではありません。原則として貸与するかどうかは、使用者側の判断に委ねられていました。

阿久根市の竹原前市長が裁判で敗訴した要因として、いったん組合に事務所の使用を認めていながら年度途中に突然退去を求めた乱暴さが大きかったようでした。今回の橋下市長の場合、昨年末に「市の労働組合6団体に対し、庁舎内での組合の政治活動は認めないとして、早ければ来年3月末までに庁舎内にある労組事務所からの退去を求める」という方針を報道陣に示していました。つまり年度単位で交わす使用許可の期限を大きな区切りとしているため、阿久根市の事例とは切り分けた判断が組合側に迫られていました。

そのような力関係の中で、勤務時間内に政治活動していた役員の問題では、市労連の中村委員長が深々と橋下市長に頭を下げていました。その姿が広く報道された中、世間の声は圧倒的に組合側にとって厳しい逆風になっているはずです。言うまでもなく、大阪市の組合が行き過ぎた活動を進めていた場合、速やかに改めていかなければなりません。ただ政治活動の問題も、組合が推薦している候補者を組合員に対して周知すること自体は組合活動の範疇に入るものと理解してきました。

今後、大阪市の組合がどのような対応をはかるのか分かりませんが、正当性のある組合活動まで一緒くたに問答無用で全否定されるような動きには毅然と抗して欲しいものと願っています。当面、組合事務所の問題が差し迫った争点となりますが、まずは橋下市長の「組合の法的に認められた活動を否定する訳ではない」という言葉を正面から受けとめ、個々の活動の正当性を真摯に議論していくべきであり、聞く耳を持っているはずの使用者である橋下市長が話し合いそのものを拒まないことを信じています。

論点整理に努めると述べながら、あまりまとまらない記事内容だったろうと思います。もう一点だけ付け加えれば、労使交渉の当事者となる組合の事務所が庁舎内にあることは一般的な話だと説明させていただきました。念のため、自治労都本部や自治労中央本部などの上部組織は、そのような貸与とは一切無縁であることを申し添えさせていただきます。なお、その他にも説明や言葉が不足している点などは、コメント欄を通して補っていければと考えていますので、ご容赦くださるようよろしくお願いします。

|

« 「竜頭蛇尾」としない2012年へ | トップページ | コメント欄での「ためいき」の理由 »

コメント

>橋下市長は「権力闘争に出てきて、しかるべきリスクを負うのは当然。けじめをつけてもらう」と退去を求め、それまでの間、現行の賃料の減免も認めないとした。中村委員長は非公開での面談を要望したが、橋下市長は「見えないところでは決められない」と一蹴。


リスクを負うという体質が行政組織に浸透することが望まれます。

大阪市に限れば、職員の選挙活動への介入は、当選会見時にいの一番に攻撃されたところで危機感もあるはずですが、今更非公開の面談を要望するなど、その浅ましさは哀れです。
大阪市職員組合は人事や政治に干渉してきたため、実態を適正な限度に抑えるために地方自治法第238条の4⑦などの例外規定の適用をなくされても仕方がないでしょう。

有権者の多くは、このような内部統制の論点はそれほど関心を持たないところですが、いわば政局で権力闘争そのものなのでしょう。

投稿: L | 2012年1月 8日 (日) 10時48分

独りよがりな理解は自爆するか。
http://manmark.blog34.fc2.com/blog-entry-592.html

> 天野Jack氏は
>
> 池田信夫(www)と同類
>
> ってことですよね~♪

投稿: 独りよがりな理解は自爆するか。 | 2012年1月 8日 (日) 16時41分

Lさん、独りよがりな理解は自爆するか。さん、コメントありがとうございました。

確かに選挙戦などは権力闘争の側面があったことを否定できません。しかし、日常の労使関係の中で、あえて自分の部下でもある組合を敵対視していく手法には違和感があります。ぜひとも、権力闘争という次元ではなく、中村委員長の「大阪市を良くしようという気持ちは労働組合も方向は同じ」という言葉を受けとめ、建設的な議論のもとに真摯な労使関係を築いて欲しいものと願っています。

投稿: OTSU | 2012年1月 8日 (日) 21時57分

>日常の労使関係の中で、あえて自分の部下でもある組合を敵対視していく手法には違和感があります。

大阪市の選挙権は持ち合わせていませんので、どれほどの批判が選挙戦で交わされたかは定かではありません。しかし、社会貢献の件は中村委員長との面談のVTRをご覧になった上でのコメントですので、指摘された労組は激烈な(橋下市長の言葉より引用)批判をしていたことはご存知のはず。これはもう部下ではなく敵ですよ。甘いですね、部下といえば何でも庇護されると思っていらっしゃる。地方公務員法37条の言葉を借りれば、使用者としての住民の総意として方針に逆らう者は辞めてもらいたいところだが生活もあるだろうから置いておいてやろう、ぐらいなところです。トップ層には身を引くべきと退職をほのめかした市長も、このレベルの職員にそこまでは迫っていないようですが。いずれにせよ政策に対してNOを突きつけたのだから合法的な冷や飯は覚悟の上でしょう。組織の規律維持のためにその程度の裁量は認められるはずです。

事業に失敗したり職務怠慢で適正に対応できなくても公務員は責任を取りませんよね。権限を振り回すなら、それだけの責任もあるという自覚がない。そちらの市長も役所歴が長いようですので、さぞ職員には甘いと察します。

大阪の事情をそれほど理解しているとは思えませんが、職員に対してのみこれ程同胞意識が強いとちょっと引きますね。

投稿: L | 2012年1月 8日 (日) 23時43分

前のエントリのコメント欄で「メンバーシップ型」について濱口先生のHPでこれについてご解説されている箇所を紹介させていただきました。
管理人さん、すんませんね、なんか脱線しちゃったようで・・・
この日本型雇用システム(メンバーシップ型)の理解が広がれば相互理解の一助になるのかなと思いましたので。
就職活動当時に聞いた、欧米は「就職」、我が国は「就社」だ、という喩えを思い出しました。


それで、本題ですが、紹介されている毎日新聞の記事中、
>「・・・法的根拠はなく、便宜供与として行われてきた・・・」

法的根拠ないんやったら「不法占拠」と書かなければいけません(笑)。記者のセンスが問われますな(爆)
(法的根拠はもちろん地方自治法第238条の4による行政財産の目的外使用許可です。)

投稿: 地方の公務員 | 2012年1月 9日 (月) 00時02分

Lさん、地方の公務員さん、おはようございます。コメントありがとうございました。

Lさん、なぜ、正常な労使交渉そのものを望む意見が、癒着というようなネガティブなとらえ方をされるのでしょうか。特に「そちらの市長も役所歴が長いようですので、さぞ職員には甘いと察します」という言葉などは推測でしか意味が読み取れませんが、悪意が前面に出た印象を抱かざるを得ません。

もう一度、昨夜の私からのコメントを掲げますが、いくら立場や視点が異なっているとは言え、常に相手を突き放すような対応では冷静な議論に繋がりにくくなります。ぜひ、今後の方向性云々の前に「相手の言い分にも耳を傾ける」姿勢について、インターネットの場でも心がけていただけるようご理解ご協力をよろしくお願いします。

>日常の労使関係の中で、あえて自分の部下でもある組合を敵対視していく手法には違和感があります。ぜひとも、権力闘争という次元ではなく、中村委員長の「大阪市を良くしようという気持ちは労働組合も方向は同じ」という言葉を受けとめ、建設的な議論のもとに真摯な労使関係を築いて欲しいものと願っています。

投稿: OTSU | 2012年1月 9日 (月) 08時40分

癒着は権力が安定した場合、違法性が無くても醸成されるありふれた現象ですので過敏に反応しなくても良いと思います。そして市場性のない役所ではそれが維持されやすいことを指摘しただけです。つまり質が悪かろうが競争相手がいないのだから正す動機づけさえもない。大阪市の職員数の多さは政(そもそも職員から選出だが)官一体で自己増殖したギリシャ化への入口では?

労働法について実態と法令に齟齬があるのなら曖昧な運用より大阪市のように改正なり新たなルールづくりなりした方がメンバー、非メンバーとも分かりやすいでしょう。hamachanさんの分析を踏まえて対処策を提示していただきたいです。役所が変われば別会社のようなものなのですから、熱くならずに眺めていれば良いと思います。

真贋を確かめる価値もないほどのネタかもしれませんが、大阪市職員が労組幹部に対する感覚を記したものがありました。

>一部で報道されている労働組合については我々一般の職員も常日頃から疎ましく思っています。信じがたいかもしれませんがフルタイムで組合活動に従事している職員もいます。その人達の大義名分は「職員のために我々は闘う。それが市民、そして大阪市全体の為になる。」意味がわかりません。彼らがフルタイムで組合活動している穴埋めを他の職員がやっています。その結果市民へのサービスは劣化します。組合活動の利益を享受できるのは一般職員でもなければ市民でもありません。組合中枢の幹部のみです。大阪全体の癌と言ってもいいです

だからこそ新市長の当選に我々は沸き立ちました。敵視しているのは一部の職員だけです。特に労組関係のパニックぶりはちょっと笑えます。早々に新市長に白旗を上げてギブアップした労組職員もいるようですが、一般職員からもフルタイム労組職員からも白い目で見られて居心地が悪そうにしています。

http://anond.hatelabo.jp/20111230044635

例のVTRの委員長のへつらった態度は逆効果だと思います。つまり選挙戦での批判も自分の身の可愛さだけに依るものだと思われても仕方がありません。身分保障に見合う公益や凛としたものを感じることはできません。
交通局の民営化や給与の民間事業者水準への移行など、それが事業価値に基づく提言なら、そこが議論されるべきです。その結果、分限が必要なら現行法に基づく、または予防的に新しい条例を濱口さんの知見を取り入れて作るなどすれば良いのです。

投稿: L | 2012年1月 9日 (月) 14時02分

大阪で職員組合が敵視される原因は、橋下市長の「労使交渉だけをやる組合であれば納得」との一言に端的に現わされていると感じます。大阪に限らず、これには私も同様の思いでおり「職員組合は何か別の目的を持つ組織になっている」と繰り返しコメントしてきましたし、多くの有権者も同じ思いではないでしょうか。
また、管理人さんは「建設的な議論のもとに真摯な労使関係」と言われていますが、有権者にすれば「そういう割に組合って闘争って言葉が好きだよね」と思うものですし、市民の目にも届く職員組合の掲示板には結構えげつない言葉が躍っていることもあって、とても議論するスタンスだとは思えない実態もあります。
むしろ、今まで敵視する姿勢を持ってきたのは組合の方であり、逆に攻撃される立場になって「今さら慌てて建設的な議論などど言い出してるんじゃないの?」と思えるくらいです。
今までも、このような指摘は多数のメディアで繰り返しされて来ましたから、闘争などの言葉を変えてイメージを良くすることや、その他にも襟を正すタイミングなら幾らでもあったはずです。しかし、こと此処に及んでから「建設的な議論を」と言ってみても、すでに手遅れな感がしています。
大阪市の2月議会には、待望の職員組合の活動を制限する条例が出されるとの事ですし、それが「労使交渉だけをやる組合」の実現に資するものかどうか興味深く見たいと思います。また、それが合法的かつ妥当なものであれば全国に早急に広がることを期待したいと思います。

投稿: 名無し | 2012年1月 9日 (月) 17時30分

Lさん、名無しさん、コメントありがとうございます。

事実関係は基本的に一つですが、見る角度によってその評価が変動する場合もあります。いずれにしてもLさんや名無しさんの視点とは異なる立場から大阪市の今後の動きについて、しっかり注視していくことになります。

その中で、記事本文でも綴ったとおり「違法な行為を正当化するつもりは一切ありません」「大阪市の組合が行き過ぎた活動を進めていた場合、速やかに改めていかなければなりません」という思いと合わせ、「正当性のある組合活動まで一緒くたに問答無用で全否定されるような動きには毅然と抗して欲しいものと願っています」というエールを送る立場だと言えます。

投稿: OTSU | 2012年1月 9日 (月) 21時25分

 公務員の各組合の事務所がどういう状況にあるのか、私には良く解かりませんし、あまり興味もありません。
 ただ、大阪市固有の問題とは別にあくまで一般論的な個人的思想と理解して頂きたいのですが、基本的に労働組合は官だろうと民だろうと、使用者側とは対決姿勢にたつのが普通だと思うので、対決姿勢が本気なら組合の事務所も、やはり独立した場所に置くのが本当なのではないか、とは思います。
(一番最初のコメントでチェックオフ制度を問題視させて頂きました。それと同じと思ってください)

 事務所の問題そのものから離れますが一つ質問。
 自治労本体の公式Webサイトからのリンクには「大阪市職員労働組合」「大阪市従業員労働組合」がありますが、それらはその「市労働組合連合会」とはどう違うのですか?

投稿: 菊池 正人 | 2012年1月 9日 (月) 23時02分

>管理人さん
なるほど「見る角度によってその評価が変動する」のですか。
それでは、例えば米軍艦船が商業港に入港する際には、目的が友好だとしても自治労に属する組合が旗を立てて抗議する姿は良く見られる光景ですね。しかし中国軍艦船が商業港に入港する際には、自治労に属する職員組合を初めとして他の労働組合からも抗議がなかったのは有名な話でした。
管理人さんは、恐らく何度も訊ねられた事でしょうが、目的は同じ友好なのに何が違うのでしょう。管理人さんが見る角度からは何が見えたのでしょうか?
昨春の震災で大きな支援をしてくれた米軍ですが、管理人さんが見る角度からは友好を深める相手として何が足りないのでしょう。また、それは中国軍には具わっているものなのでしょうか?
この例の他にも、私には職員組合の活動全般は、どうしても偏重しているようにしか感られません。このような偏重した活動は橋下市長も指摘する「余計な活動」なのでは無いでしょうか。
ある地方で米軍艦船に対し激しく抗議する場に出会いましたが、少し離れた場所で地元の商業主が「歓迎して少しでも地元で消費してもらう方が良いのに」と苦々しく見ていた光景が印象的に残っています。
確かに、市民のためにも大阪市の今後の動きについて、しっかり注視していくことが必要だと思います。

投稿: 名無し | 2012年1月10日 (火) 00時23分

菊池正人さん、名無しさん、おはようございます。コメントありがとうございました。朝、パソコンが使えず、初めて携帯から書き込んでいます。操作に不慣れなため改めて夜、お答えさせていただきます。

投稿: OTSU | 2012年1月10日 (火) 08時16分

労働三権の想定する労働者って使用者より圧倒的に弱い立場ですよね。
政と一体になって強い政治的圧力を行使してきた大阪市のような労組が、それに該当するのだろうか?
これこそ法の盲点かもしれません。

投稿: L | 2012年1月10日 (火) 09時28分

先日ご教示頂いたhamachan先生の件ですが、ありがとうございました。

>>正社員の待遇を下げることが主な目的になってしまっては、その正社員たちが同意することは不可能です。重要なのは正社員と非正規労働者の間で賃金原資をどのように再配分し、両者にとって納得できるような共通の賃金制度を構築していくかという問題でしょう。

>労働者にとって生活設計の根幹に関わるような仕組みの改革を、その労働者の意に反して強制することができるなどと考えるのは、労働問題の基本的な姿勢として大きな問題があります。賃金や労働条件のあり方は労使が集団的に決める。これが産業民主主義の基本原則です。

著書も一冊だけですが読ませていただいております。
非正規と産業民主主義の提言は、ぜひ実現化に向けて動いていただきたいですね。非正規も正規も同じような仕事をさせている自治体があると承知していますが、こちらのサイトを含め自治労においては、分析だけではなく維新の会より早急かつ大胆に進めることが非メンバーの共感を呼ぶと思います。そんなことしたら官公労がガラガラポンかもしれませんが、労働三権の付与と併せて人勧諸共、大掃除の時期でしょう。
総選挙の話も出てきましたし、次はどんな連立政権になるやら。

昨年はモチベーション関係の書籍が結構流行りましたが、高い給与水準とモチベーションの関連なども記されていました。加えて日本はデフレですしね。

産業医の方のサイトを見つけましたのでご参考までに。
http://e-doc.xii.jp/archives/383

投稿: L | 2012年1月10日 (火) 18時47分

菊池正人さん、名無しさん、Lさん、改めてコメントありがとうございました。

菊池さんが主張されるような対決型の労使関係であれば、あえて事務所の供与を受けないという姿勢も大事なのだろうと思います。しかし、多くの組合は常に対決型の労使交渉や闘争を繰り広げている訳ではありません。組合によってスタイルや組織風土は千差万別で一口で論じられないのかも知れませんが、労使それぞれ立場性は異なっても対話を通して物事を決めるという基本線があるものと理解しています。

日常的に争議状態となり、裁判を抱えながらの労使関係があることも確かです。それでもメンバーシップ型と称される日本型雇用形態の中では、次のような法的な役割を労働組合が担っていました。労働基準法第89条で常時10人以上の労働者を使用する事業場の使用者に就業規則の作成を義務付け、合わせて作成・変更する際には労働基準監督署へ届け出ることが義務付けられています。この就業規則を作成・変更する際は、過半数労働組合又は労働者代表の意見を聴くことが義務付けられ、その内容を労働者に周知することも必要とされています。

つまり構成員の過半数以上を占める労働組合の存在は、使用者側にとっても貴重なものとなっています。このような背景がある中、記事本文でも記したとおり「官民問わず、大半の組合が使用者側から組合事務所の貸与を受けている現状」があります。さらに最小限の広さの事務所の供与は便宜供与とはならない法的な位置付けがあることも記事本文で綴ったとおりでした。

このような経緯や現状となっている中、突然、組合事務所の貸与を一方的に打ち切る使用者側の行為は、組合の弱体化や組合潰しの意図が疑われかねません。それこそ不当労働行為という争点が浮かび上がってくる話だとも言えます。今回、橋下市長の言い分があることも分かります。しかし、組合側の言い分もあり、両者でしっかり話し合って決める必要性があることを当ブログを通して訴えさせていただいていました。

もう一つのお尋ねですが、「大阪市職員労働組合」と「大阪市従業員労働組合」は単位組合としては別な組織で、それぞれが上部団体の「大阪市労働組合連合会」に加盟している関係性となっています。以上のとおり私なりの問題意識を書かせていただきましたが、必ずしも菊池さんの疑問に適確にお答えできていないかも知れませんが、ご理解ご容赦ください。


Lさん、産業医の方のサイトのご紹介ありがとうございます。なかなか参考になりました。


名無しさんの主張に対しては、これまでの記事本文やコメント欄を通して、いろいろお答えしてきました。ぜひ、改めてお読みいただければ幸いです。

投稿: OTSU | 2012年1月10日 (火) 22時20分

なるほど、過去の記事本文にもコメント欄にも同じ友好なのに米軍と中国軍への対応差の理由は書かれていませんでした。つまり、広く一般に説明できない理由があるとお認めになったということですね。判り易いご回答を、ありがとうございました。
そして、これらの偏りは日々の組合活動にもあるとは疑ってかかる必要があるようですね。やはり、橋下市長の2月提案が心から待たれます。

投稿: 名無し | 2012年1月10日 (火) 23時36分

名無しさん、いつもコメントありがとうございます。

そのように貶めるように解釈されてしまうのであれば、私自身の考え方を述べさせていただきます。冷戦の時代、イデオロギーに色濃く反映された平和運動の中で、共産圏の武力は「善」、アメリカなど西側の武力は「悪」という対抗軸で発想されていたような話も耳にしていました。

今でも同様な発想の方々が残っているのかも知れませんが、私自身がとらえている自治労方針の中で、そのような極端な色彩はありません。確かに米軍の空母などが寄港する際、反対する団体の中に自治労の旗が見える事実関係を否定するつもりはありません。しかし、中国の軍艦が寄港すること自体、あまり目にしないとは言え、先ほど述べたような対抗軸での違いはあり得ないものと考えています。

できれば寄せられたコメント一つ一つ、すべて反論すべきなのかも知れません。残念ながら「2011年末、今、思うこと」のコメント欄を通し、名無しさんの姿勢に致命的な失望感を抱いていました。そのような印象を引きずっていたため、直前のコメントではまったく力が入らず、あのような一言にとどまりました。

要するに「私には職員組合の活動全般は、どうしても偏重しているようにしか感られません」という指摘に対し、どれだけ言葉を尽くしても簡単に歩み寄れない徒労感があり、「ぜひ、改めてお読みいただければ幸いです」とのみ答えさせていただいていました。その結果が今回示されたコメントのような言われ方であり、たいへん残念な話でしたが、参考までに次のような以前の記事もご紹介します。

2008年8月10日(日) チベット問題とオリンピック
http://otsu.cocolog-nifty.com/tameiki/2008/08/post_eb31.html

取りとめのないコメントで、また突っ込みが入るのでしょうが、今回のような言われ方を避けるためには今後、時間が取れる際には極力丁寧に対応していくつもりです。

投稿: OTSU | 2012年1月11日 (水) 00時41分

そもそも疑問を持ったのは、ある役所の光景からでした。
同じ部署の筈なのに明らかに忙しく動く職員と動かない職員がいて、しかも手伝おうとしないし手伝いを求めている風もありません。最初は、この部署だけかと思いましたが、1日役所を眺めていると、結構一般的なことだと気付きます。
話を聞ける職員から、出来る人には勝手に仕事が集まってくるが、動かない職員には頼んでも無駄または余計に手間が掛かるので、そのうち勝手に仕事が避けていくようになると聞かされて、アンテナを伸ばすと、この光景は割と多くの役所で見られることが判ります。
もちろん民間にも見られることですが、役所はそれが余りに顕著であり是正する動きも殆ど見られません。そうこうしているうちに色々教えてくれた職員の方が潰れてしまって、これが私が良く使う職員Ⅰと職員Ⅱの例題の原型になりました。
気になって見続けると、多くの職場で職員Ⅱへの対応に職員Ⅰの労力が削がれており、個人的に行政に求めたい事は職員Ⅰが本来の能力を邪魔されずに発揮できれば十分に実現できると思うようになりました。まるっきりの感想から入れ替えるべき職員Ⅱは、直接的に働かない者にそれを守ろうとする者を加えて約2割で、この部分を入れ替えれば、あとは勝手に回りだすと思うに至っています。
そして成果主義の話の中で、管理人さんに問うと評価が好き嫌いでされる恐れもあると返答されました。しかし今まで見てきた多くの組合のた職員Ⅰへの対応の方にこそ、多くの好き嫌いがあったように感じて、とても納得できるものではありません。
今までのコメントの例にもあるように、組合の主張には判断基準が説明できないものが多くあり、むしろ組合の方にこそ判断基準に好き嫌いが入っている、或いは別の何か偏った判断基準があるのではないかと疑うことになります。そして、ここの管理人さんとのやり取りで、それは間違っていないと絶望することになります。
本当は反核平和運動などどうでもいいことでした。本当に組合の判断基準や優先順位付けに偏りが無いのか、これらの疑問に管理人さんは答えきれていないし、答えられないなら正すべきですが、そうした動きも感じられません。
人に誠意が無いというが、組合には有るのでしょうか。なにせ私は職員Ⅰを守った組合を今まで見たことがありません。どちらも組合員の筈なのですけれどね。だから、私は管理人さんは入れ替えるべき2割に入ると思うしか無いし、もうどちらかが排除されるまで、それこそ闘争を続けることが必要なのかも知れませんね。
指摘された記事は今日の夜以降に読んでみることにします。

投稿: 名無し | 2012年1月11日 (水) 01時41分

名無しさんのご指摘の点ですが、学校の教員間でも同じようなことが起きていますね。

クラブ活動などで、放課後や休日にかけがえのない教育価値を提供している教員に対して何の評価もない。小ずるい教員は、課外活動から逃げますが、待遇は同じです。

それから、これは恩師に聞いた話ですが、クラス分けってのがある程度作為があって、特定の教員のトコロに、必ず問題児が集まる仕組みになってたそうです。
恩師は、その特定の教員です。もちろん、対応力を買われてのことですが、例えば、警察に呼び出されたり、行方不明の生徒を探して睡眠時間を削られたりしても、やはり、他の教員の方と同じ待遇だそうで。

ここの問題意識があれば、とりあえず、そこだけでも評価制度入れましょうっていう話にならないと、余りにも不自然ですよ。
なのに、一部分の弊害の恐れを強調して、完璧な制度になるまでは導入反対(これ、主様のお立場で間違いないですよね?誤ってたらすいません)と言われても、誰も納得しないと思うんですよね。

投稿: かもめのじょな | 2012年1月11日 (水) 03時53分

名無しさん、かもめのじょなさん、おはようございます。コメントありがとうございました。

名無しさんから「答えられないから答えない」と決め付けられ、逃げているような見られ方をされるのは不本意ですので、直前のコメントにも記したとおり極力丁寧な対応に努めさせていただきます。

これまで繰り返し述べてきた論点を掲げることになりますが、まず名無しさん、かもめのじょなさんが今回示されたような事例は大なり小なり実際にあるものと思っています。その大なり小なりの幅は職場ごとに差があるのでしょうが、決して指摘されているような現状を「是」とする見解は一度も示していないはずです。

大きな論点は「働きぶり」に対して評価が低い職員を排除する制度の是非だろうと受けとめています。私自身は相対評価で免職に追い込む制度は認め難く、「働きぶり」が低評価だと見なされる職員の底上げを重視した人事制度が必要だと訴えてきました。

さらに懸命に働いている職員の士気が下がるような職場を肯定したことは一度もなく、そのような課題も踏まえ、組織全体のレベルアップをいかに実現できるかが人事制度の要諦だと考えています。現実の職場の中では、一歩一歩手探りしながら前に進んでいるところです。

以上のような私自身の見解が名無しさんの描く「答え」とは違うため、常に厳しい批判の声が寄せられている現況だと理解しています。特に徒労感を強く覚えたのは「2011年末、今、思うこと」のコメント欄でのやり取りがあったからでした。明らかに名無しさんの思い違いがあり、細かく指摘したにもかかわらず、まったくスルーされ、自分勝手な理屈でご自身の意見の正当化に終始されていました。

今回のコメントの中にも「本当は反核平和運動などどうでもいいことでした」という言葉がありました。結局、ご自身の「答え」のみが絶対正解であり、私の言い分は耳にする価値はない、つまり自治労に所属する私自身を攻撃することが目的化しているように感じてしまっています。

日頃から感情を抑えたコメントを皆さんにお願いしながら、少し熱くなっているかも知れません。これ以上書き込むと、もっと厳しい言葉を口にしそうですので、区切りを付けさせていただきますが、乱筆たいへん失礼致しました。

投稿: OTSU | 2012年1月11日 (水) 08時19分

流れを切るような話題ですみません。

大阪市・大阪府の教師ってなんで変な連中が多いのだろう。
かつて検察審議会でも言及されているが、卒業式は教師の
思想信条を披露する場ではない。

多くの親御さんが公立に子供を通わせるのを躊躇する。
なぜなら変な教師がのさばってるからだ。これは知り合いの
親御さんに聞いた話です。

山梨で聞いた笑い話。
とある教師が自分の子供の進路を聞かれた時に
言いました。
「もちろん私立に通わせます。だってねえ」
もちろん日教組に所属している。

自治労でも同じではないか。労働組合の本質から
外れる行為ににがにがしい思いをしてる組合員も
多いのでは。

OTSU氏は名無し氏の発言に徒労を感じてられる
ようだが、名無し氏の発言がそれほど世論から
乖離しているとは思えません。
あいかわらずニュースから聞く公務員組合に感じる
ことは「不思議」の一言です。

名無し氏が言及した軍艦のことは同じふうに思うことで
あり、以前基地問題で私もOTSU氏に似通った質問を
しました。

>米軍の空母などが寄港する際、反対する団体の中に自治労の旗が見える事実関係を否定するつもりはありません。しかし、中国の軍艦が寄港すること自体、あまり目にしないとは言え、先ほど述べたような対抗軸での違いはあり得ないものと考えています。

たしかに中国の軍艦がくることは少ないでしょう。
しかし中国の大使館前で抗議活動はいくらでも
できるでしょう。軍拡著しい中国に対して反戦平和を
掲げる自治労がなにもしないのも不可思議な話です。
もしそのような活動をしてるなら、私の認識不足であり
お詫びいたします。

投稿: nagi | 2012年1月11日 (水) 10時00分

私はここに登場している人達にシンパシーを覚えますが、OTSUさんが「排除すべき2割」に入るとは随分手厳しい(笑)。

OTSUさんが懸念しているような、名無しさんが公務員やOTSUさんを攻撃する事を目的化している事は絶対にないと思います。

若しOTSUさんが「底上げを行ったが結局は働く気が無い職員の人事」・・つまり「解雇止むなき」に言及すれば、すぐさま名無し氏はOTSUさんを「絶対に残ってほしい1%」に指名するでしょう。私はそう思います。

投稿: あまのじゃく | 2012年1月11日 (水) 11時11分

産業民主主義を唱えるのなら教育界に民主主義を、っていうことと矛盾しないはずなんですが、溜飲を下げるための公務員叩きと曲解する識者は、結局評論家レベルなんでしょうね。

教師が人を育てる自覚があれば聖職を自負すると思いますが、日教組が自ら単なる労働者に降りたらしいですね。
また教師こそ専門職なのだからJOB型で理解できそうですが、学校の運営からステークスホルダーである学童の法定後見人が代表者も参加できない。教育の自治は教師のみにしか存在しない現状を変えようとしているだけなんですが、官サイドの方たちは権益を離すのが嫌で免職条項で悪いイメージを流布していますね。
橋下さんは極端なことをぶち上げているが議論は民主主義的に行なっており修正の芽が積まれたわけじゃない。まして日本全土の制度が一変するわけじゃない。話し合いや分析だけで時間稼ぎをしている方たちよりは、よほど生産的だといえます。
自治労も単組単位で社会実験をやれば可否がハッキリするじゃないですか。

注目の大阪については、ダイジェスト的報道より本人による弁の方が分かりやすいと思います。ご参考までに。
http://www.youtube.com/watch?v=uTK4_1JC_Ic&feature=related

投稿: L | 2012年1月11日 (水) 13時23分

>若しOTSUさんが「底上げを行ったが結局は働く気が無い職員の人事」・・つまり「解雇止むなき」に言及すれば、すぐさま名無し氏はOTSUさんを「絶対に残ってほしい1%」に指名するでしょう。私はそう思います。

全く同感です。

ただし、OTSU氏にそれを言わせようとする方たちは、OTSU氏の気持ちをわかっていないと言いたいです。

組合を引きいるOTSU氏が、個人的にそのように思っていたとしても、決してここで書ける事ではないでしょう。

前にも書いたが、今の官民格差が解消されない以上、

両者の溝は埋まらないと感じています。公務員批判の

根底には、公務員の働きぶりと給与に疑問を感じてい

る方々が多い。50年前公務員叩きがあったのでしょうか?。

むしろ、公務員の安給を気の毒がっていた民意があったように思う。

投稿: yu | 2012年1月11日 (水) 20時12分

OTSUさん、お忙しい中、回答ありがとうございました。
 私がああいう事を言ったのは、「使用者側と対決だ!」とタンカを切るのだったら、他から突っ込まれる前に筋を通した方が良いのではないのか?と思ったからで。
 私ももちろん、労と使が常日頃からギスギスして、鋭く睨み合う対決を良しとしている訳ではなく、それはそれで会社または役所等の人間関係を根本から破壊して組織の荒廃を招いてしまいますから、決してそんな事を望むものではありません。
(私自身、そんな職場にいたら疲れて、壊れてしまう)
 ただ、一方で労使がダラダラ馴れ合ってしまうと … 労使協調自体が悪いとは言わない … それもまた組織のモラルの低下を招いてしまって、これもまた良い事ではないですね。
 今回の記事で大阪市の組合やOTSUさんを批判するコメントは、この部分を言いたいのかとも思います。
 大阪市の問題からは離れますが、今日、福知山線の事故に関してJR西日本の前社長に無罪判決がありました。
 この裁判自体は触れませんが、あの大惨事の遠因って何だろう?
 会社組織のモラルの低下があると考えているのですが、ではどのような労使関係を築ければ、上も下も穏やかにやれて、モラルも向上して、目の前の仕事に集中できるのだろうか、私自身考え方がブレる方なので良く解からないのです。
 なので、今は大阪市の問題が中心になるからヒマがないかも知れないですが、(官民関係なく)労と使はどのような関係にあるべきか、どの程度距離を置いて、どの程度近付くべきかという事について、いずれ意見を聞かせていただければと思っています。
 また、コメントする側の考え方も聞いてみたいと思います。
 事務所の問題から離れてしまいました。すみません。 

投稿: | 2012年1月11日 (水) 20時16分

先にお知らせしました映像ですが、著作権者の通報で視聴できなくなりました。

>注目の大阪については、ダイジェスト的報道より本人による弁の方が分かりやすいと思います。ご参考までに。
http://www.youtube.com/watch?v=uTK4_1JC_Ic&feature=related

>yu さん
50年前公務員叩きがあったのでしょうか?。
むしろ、公務員の安給を気の毒がっていた民意があったように思う。

お役所仕事という言葉は依然として残っていますね。
平成2年に始まるバブル崩壊までは、証券会社に勤める娘の初ボーナスより公務員の親父のボーナスの方が安いっていう話が実しやかに語られていました。
安かろう、悪かろうなら大目に見てバランスが取れていますが、高かろう、悪かろうでは、暴利か詐欺ですよ。
この状態が指摘されてから10年以上にならんとしているのではないでしょうか?ちょっと長いですよね。
その間、是正の権限を持っていた管理職世代だった団塊の世代は逃げ切りましたし、中堅で住宅ローンを抱えちゃった40歳代後半まで時間稼ぎを図っているかもしれません。公務員給与もマクロ経済スライドが必要ですね。

投稿: L | 2012年1月11日 (水) 21時18分

nagiさん、あまのじゃくさん、Lさん、yuさん、2012年1月11日(水)20時16分に投稿された方、コメントありがとうございました。

自分なりの言葉を尽くしても思いが充分伝わらない、伝わらない限り説明していないことと同じ、具体的な内容以前の問題として、そのような難しさや悩ましさに徒労感を覚える時も少なくありません。

そのような中、思いが伝わっていることを確かめられるコメントもいただけることで、またパソコンの画面に向かうことができています。今回、ブログのタイトル通り「ためいき」のようなレスで恐縮ですが、一言だけ添えさせていただきました。

なお、2012年1月11日(水)20時16分に投稿された方は、話の内容から菊池正人さんだとお見受けしています。お尋ねの点もありましたが、改めて機会を設けさせていただきますので、ご理解くださるようよろしくお願いします。

投稿: OTSU | 2012年1月11日 (水) 23時06分

主様

いくら説明しても伝わらない時の、もどかしさ、疲労感、閉塞感は、非常によく分かります。

参考にならないかも分かりませんが。
僕の場合は、同じことを聞かれて進展がない場合でも、同じ答えを表明することで、

例えば新しくここを訪問した人に何か伝わるかもしれない、
今まで全く理解してくれなかった人が何かのきっかけで歩み寄れるかもしれない、
当該テーマで対立していなかった人には伝わってるかもしれない、
あるいは、より適切な表現を磨く場になりうる、
という風に、チャンスの場として、ポジティブに捉えるようにしています。

もちろん、大綱的なスローガンに過ぎず、全然実践できてないわけですが。

このように、なかなか伝わらない場合でも、不屈の精神、というほど堅く捉えなくても、
例えばゲーム感覚的な余裕をお持ちになって、粘り強く、情熱的に、そして、一方で淡々と挑戦されてみてはいかがでしょうか(TVゲームでも簡単にクリアできるのって、面白くないですよね。困難だからこそ、乗り越える面白さがあると思います。)。

ただ、逃げ道は人間には絶対必要。精神的に苦しいときは、もりもりと一時退避されてくださいね。僕なんて、逃げっぱなしですw

投稿: かもめのじょな | 2012年1月11日 (水) 23時36分

>かもめのじょな さん

お気持ちはよく分かります。
ただ、制度というものは、思い通りに機能しないばかりか、思っても見ない結果に働いたりするものです。

かもめのじょなさんの恩師に報いるための方策として、果たして成果主義が機能するのかどうか?
恩師の方の待遇改善策=成果主義、ではないと思います。


まず、公立学校の教師には残業手当は出ません(教育公務員特例法による)。
ホワイトカラーエグゼンプションですね。
私立学校はもちろん純粋な民間企業労働者ですから違います(支給されます)。

クラブ活動等々は、都道府県にもよりますが、休日でも一日せいぜい1000円程度の手当が支給されるだけのことが多いようです。交通費の支給もされない場合がほとんどのようです。ですから、クラブ遠征費は持ち出しが多い、とはこのことによります。

いわゆるモンスターペアレントへの対応も同様ですね。いくら深夜~徹夜で対応しても、一切残業代はでません。

成果主義とは関係ないですよね、こういった点については。


それと、誤解があるようですが、大阪府ではとっくに教員に対する評価制度は導入済みです。
http://www.pref.osaka.jp/kyoshokuink/hyoukaikusei/index.html

投稿: 地方の公務員 | 2012年1月12日 (木) 00時34分

先ず先日のコメントで誤解を与えてしまったことをお詫びした上で、
私は組合の判断基準や優先順位づけには何か説明できない偏りがあると感じています。その確認のために管理人さんに質問をしており、その回答はすごく重要なものと受け止めています。ただ、確認のための質問でしたので、コメントの中の「本当は反核平和運動などどうでもいいことでした」という言葉は抗議運動自体を指していました。
さて、組合の米軍と中国軍への対応の差異について、管理人さんは以前は「イデオロギーに色濃く反映された」時期があったかも知れないが、今は「極端な色彩はありません」と答えられています。しかし、中国軍艦船へは抗議活動は行われず、米軍艦船へは私が2011年に確認できた事例で漏れなく抗議活動をされています。
もちろん中国軍艦船の寄港数は統計を取るには少なく断言はできません。しかし、日本中の北から南までこの対応に例外が無かったことは、中央の強力な思想統制が疑われると言っても過言ではないと思います。まあ、これは昨年末から中国軍と自衛隊の相互訪問が再開しましたので、遠からず証明されると思います。
私は、管理人さんを初め組合側の言い分には致命的な矛盾があると感じています。例えば、管理人さんに「思い込みから事実を見ずに決めつける」趣旨の言葉をいただいたことがあります、では上のような偏りの事例に対し、管理人さんが「先ほど述べたような対抗軸での違いはあり得ない」と言うのは、思い込みから事実を見ずに決めつける行為ではないのでしょうか。
上の例から私の現段階の解釈としては、組合の中核には未だに共産圏の武力は「善」、アメリカなど西側の武力は「悪」という偏った対抗軸が厳然と存在するとした方がより自然だと思っています。そして、その偏りは職員Ⅰと職員Ⅱに対する対応にも差となって表れているはずであり、それを疑っています。
役所に勤務評価制度を導入しようとすると判で押したように「職場に差別や分断をもたらす制度」と批判されるそうですが、果たして真に職場に差別や分断をもたらす存在は何なのか。個人個人は違和感を持っていてもそれを言えない障害は何なのか。現状では、それを解き明かすことが何よりも優先して求められるのでは無いでしょうか。
橋下市長が2月議会に提案される条例の中に、その何かを見つけるツールが有ることに期待しています。

投稿: 名無し | 2012年1月12日 (木) 01時00分

かもめのじょなさん、地方の公務員さん、名無しさん、おはようございます。コメントありがとうございました。

かもめのじょなさんからのお話のとおり粘り強く、繰り返し説明していくことの大切さは私もその通りだと思っています。ただ私が書き込む内容について、正確に伝わらない、理解いただけない、あるいは流し読み程度のようにも見込まれ、理解しようとする努力や誠意も感じられないコメントが続くと、だんだん気持ちが萎えてきていた現状でした。

このような言い分は、もともと大きな「溝」がある者同士、お互い様の話と言われるのかも知れません。しかし、私自身は「このように考えている」という主張が中心であり、その方向性と異なる意見そのものを「間違っている」という批判は一切行ないません。

当然、批判は批判として受けとめていく場ですので、閲覧者の皆さんに対して自制を求める意図も毛頭ありません。繰り返しのような話ですが、どれだけ言葉を積み上げても結局のところ「自治労は何か別の目的を持った組織」であるような陰謀論に戻されてしまう点に苛立ちが募っていました。

今回、名無しさんから「お詫び」の一言が添えられていました。「誤解」というレベルの話ではなかったのですが、これ以上、昨年末のコメント欄でのやり取りは蒸し返さないようにします。

その上で、中国の艦船の指摘ですが、自治労全体の代弁は確かにできませんので、私自身の考え方の中に共産圏の武力は「善」、アメリカなど西側の武力は「悪」という対抗軸は一切ないという点を断言します。この延長線上でとらえれば、今後、名無しさんへのお答えは私自身、もしくは私どもの組合に限る内容に絞らなければならないものと考えています。

投稿: OTSU | 2012年1月12日 (木) 08時24分

結局のところ、このサイトは管理人OTSU氏の個人プログで
あり、ゴルフやグルメやドラマや温泉の話題をしても自由
なのです。

たまたまOTSU氏が自治労の関係者であり、また判る方には
事実上個人特定されてしまう。

そのような状況で御自分の立場などを考慮しながら
我々の疑問点に答えて下さる。

自治労の代表でもなんでもないOTSU氏に不条理な物言いを
したこともあり非常に申し訳なく思っています。

>「自治労は何か別の目的を持った組織」

今年一年もう一度勉強したいと思います。

投稿: nagi | 2012年1月12日 (木) 09時14分

>組織の規範をどうやって保つのか?

組織を外の開放する事が良い方法でしょう。特に利害が対立する方向に強く開放する。
議員や首長は「選挙」で開放しているし、民間会社は「自分の製品が売れるかどうか」の部分で開放している。

事実上の独占企業の開放の「方法論」は難しいが「戦術論」としては「開放」という事でしょう。
倒産のない行政については「首長」や「議員」を通して開放している建前になっています。
その部分を疎かにした時、行政の評判が悪いのは御承知の通りです。
但し、別欄でも書いた通り、社会が「裸の王様化」している場合は期待した程の効果は期待できないと思います。

この辺をチャーチルはこう喝破している。
『民主主義ほど非効率で時間がかかる制度は無い。しかしこれ以上の制度を我々は発見できないでいる』

手間と時間を惜しんで、短兵急にやろうとするとロクな事にならない。基本を踏まえるのが肝要かと。

投稿: あまのじゃく | 2012年1月12日 (木) 10時09分

OTSUさんに徒労感を覚えさせてしまった者の一人です。
匿名で表層的な情報を持って論破、理解させようと思うのは、そもそも不毛といえばいいすぎ?
正確性にも反論がありますから白黒付けようと思えば裁判になりますよ。(行政の実務ではそこまで見越して強弁しますが)
私も数年前にはこのブログには徒労感しかありませんでしたが、ブログとは意見表明の場で議論する場ではないんですよ。
OTSUさんの趣旨通り意見が拾えればOKと割り切ると、地元での柵まみれの論議に浸るよりは光が差します。
何事も筋道が見えるまでは迷い道クネクネでしょ?後から振り返ればconnecting the dots(点と点をつなぐこと)かもしれません。

OTSUさんも自治労については確信が持てることだけ対応して、代表者のように代弁をしようとすることは控えたほうが楽だと老婆心ながら思っていました。私生活までメンバーでいると逆に不自由ですよ。
合成の誤謬もあるでしょうが、官公労が身分保障を盾に政治的になっていることは確かですもの。だから突っ込みどころ満載です。
(心酔するhamachanさんも官公労の活動に疑問を持っていることは承知されているはずですが)
先日もムリはしないと仰っていましたが、ムリがない範囲で忌憚のないご意見を頂戴させて下さい。

投稿: L | 2012年1月12日 (木) 12時35分

>いわゆるモンスターペアレントへの対応も同様ですね。いくら深夜~徹夜で対応しても、一切残業代はでません。

成果主義とは関係ないですよね、こういった点については。

家庭環境が児童の学習態度に及ぼす影響も担任の悩みの種のようですが、一定限度以上は担任から切り離すべきです。これでミッションに基づく評価は出来るでしょ。

投稿: L | 2012年1月12日 (木) 12時46分

>地方の公務員さん
>成果主義とは関係ないですよね、こういった点については。

おっしゃるように、完全に認識違いでしたね。いやあ、アホやな、僕w

投稿: かもめのじょな | 2012年1月12日 (木) 17時46分

市労連に対する一連の発言は、労働組合に対する支配介入に当たり、労働組合法第7条の不当労働行為に該当するのではないでしょうか。
市労連には、毅然とした態度で対応してもらいたいです。

投稿: どーもです | 2012年1月12日 (木) 18時57分

主さん(官)対、複数の(民)のこのブログ、主さんにはいかなる場合があても、キレてほしくない一人です。

キレることを望んでいるような方も見受けられますが?。

世には様々な方が生きています。ここはれっきとした大人が書き込んでいる場、どの様な事を主張されても簡

単に人の考えが変わるものでもありません(特に私は)。自身の主張が通ればそれは快感でしょう。しかしそ

の逆があることも考えなくてはいけないと思っています。

この場が個人の家だと考えるとき、土足で踏み込んでの一方的な主張はお互いに慎むべきではないでしょうか。

主さんの寛大・寛容さには只々敬服します。でも官を一人で背負ってはつぶれますよ。

投稿: yu | 2012年1月12日 (木) 20時41分

>「自治労は何か別の目的を持った組織」
と言われても別に違和感はないな〜。むしろ納得かも。

組合の組織の長ならば
木を見て森を語られたり、森から木を決められたりは宿命でしょ。
だったら説明し切ってみせれと思うなあ。

逆に答える内容を絞るならば、そもそも阿久根市長を批判したり、大阪市長に疑問を呈するべきでは無かったんでしょ。
政治に踏み込んだのだから、せめて説明責任はまっとうするべきでは無いかな。

投稿: つぶやき | 2012年1月12日 (木) 21時49分

 その通りです。
 2012年1月11日 (水) 20時16分に投稿したのは、私、菊池正人です。
 OTSUさん、そのほかコメントされた皆様、申し訳ありませんでした。

投稿: 菊池 正人 | 2012年1月12日 (木) 22時05分

> 池田信夫(www)って本当に ア レ ですよね~~~♪

池田信夫イナゴ氏のストーカー行為: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳):
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-02e4.html

投稿: 池田信夫イナゴ氏のストーカー行為: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳): | 2012年1月12日 (木) 23時17分

皆さん、こんばんは。

ずいぶん以前から感じていますが、皆さん、管理人さんに甘え過ぎです。
きちんとレスする管理人さんになんでもかんでも求め過ぎですよ。
それから、思いはそれぞれあるにせよ、あまりに礼節を欠く方が多い。
心がささくれ立つ思いです。

>管理人さん
管理人さんの思いは、それに賛同するかしないかは別として、伝わる人にはきちんと伝わります。
少なくとも、私にはちゃんと響いていますよ。

投稿: 元民間 | 2012年1月12日 (木) 23時26分

>>「自治労は何か別の目的を持った組織」
> と言われても別に違和感はないな〜。むしろ納得かも。


ショッカーじゃあるまいし。

投稿: 地方の公務員 | 2012年1月12日 (木) 23時27分

 学校教員の話で教えてください。
 学校は将来を担う生徒のためのものと思います。
 生徒に視点を移して考えてみると、二年間もD評価を続けた先生の授業を受ける生徒はどうなるんでしょうか。
 この制度により、一度悪い評価をつけられた先生は、他の先生の授業を勉強する。講師養成の塾に通う。など、ようやく世間一般の努力をするように思います。
 主張されているのは、相対評価で免職に追い込む制度については認め難く、「働きぶり」が低評価だと見なされる職員の底上げを重視した人事制度かと思いますが、確かにその主張に同意できる部分が多いです。
 しかし、また、絶対評価では人間は変わらないとも思います。
 被評価者だけでなく、評価者も人間です。
 免職を気軽にやるような評価をすることがあるのでしょうか。
 もし、そんなことをしていてはその組織のためにならないことは誰もが気づくと思います。
 公務員の方も相対評価ですよね。
 Dを続けてもらうような人は周りにいますか。また、そんな組織ですか。
 一人よがりの授業を続けている先生に疑問を感じている私は、生徒のためを考えた解決策を検討された意見を聞かせてほしいです。
 この条例は、教育委員会まかせではなく、保護者を中に入れたことにより、きちんとしたところにも目が届く制度になっていると期待しています。

投稿: | 2012年1月13日 (金) 00時14分

労働基本権の付与をされたとして、何がしたいんですか?

付与されたとしても、公務員は納税者に雇われています。

労使交渉も納税者と公務員でやるんですよね?

利益・売り上げがあるわけでもないのに誰と労使交渉するの?

会社にお金がないのに、公務員の給与削減しなきゃどうするんですか?

私たち一般市民の生活は、あなたたち以下ですよ。

投稿: ゆうたろう | 2012年1月13日 (金) 00時16分

>ゆうたろうさん
株式会社の労組は株主と交渉するんですか?
納税者って株式会社では株主と客のようなものだと思うんですが。

投稿: | 2012年1月13日 (金) 08時13分

nagiさん、あまのじゃくさん、Lさん、かもめのじょなさん、どーもですさん、yuさん、つぶやきさん、菊池正人さん、池田信夫イナゴ氏のストーカー行為: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳):さん、元民間さん、地方の公務員さん、2012年1月13日 (金) 00時14分に投降された方、ゆうたろうさん、2012年1月13日 (金) 08時13分に投降された方、コメントありがとうございました。

愚痴めいたレスを重ねたため、いろいろご心配やご指摘をいただきました。前のコメントでも述べたことですが、批判は批判として受けとめていく場ですので、批判意見について閲覧者の皆さんに対して自制を求める意図は毛頭ありません。したがって、私自身が責任を持てる範囲で丁寧な説明を今後も努めていくつもりです。

その上で、ここ数日のコメントは特定のお一人の方の対応に失望感を募らせていたため、後ろ向きな内容に至っていました。どのように丁寧な言葉で説明責任を果たそうとしても、流し読み(そのように受けとめざるを得ません) され、異質な意見にはまったく耳を傾けようとはなさらず「結論ありき」のご自身の主張を繰り返されていることに憤りを覚えていました。

このように述べながら今回、たくさんのコメントをお寄せいただき、一つ一つ丁寧な対応をはかれず、申し訳ありません。お尋ねに対し、私からレスすべきものもありますが、改めて今後の記事本文等で対応させていただくことをご理解ご容赦ください。

投稿: OTSU | 2012年1月13日 (金) 08時17分

税金の使い方の基本について書いておきます。
『税金は出来るだけ効果的に使う事が求められている。』

勿論これ以外にも厳しい制約が課されます。

例えば公立の学校は「成績順」に合格者を決める。何故かと言うと「出来るだけ生徒が将来の日本に貢献する事を期待している」からです。
逆に私立では「君は何となく見所がある」という校長の(主観的)鶴の一声で決めても構いません。(私立にも税金が投入されているので酷いものは流石にダメでしょうが)

別に「成績順」だけである必要は無く、「費用対効果が高いという合理的理由」が税金の使い方には必要なのです。
従って、逆の場合もあります。著しく社会適応が出来ていない子供だけ集めて教育するのも1つの税金の使い方でしょう。
この考え方は「公務員を採用する場合も、その後の雇用継続」にも適応されます。

つまり「公務員こそ」より多くの成果を期待されているのです。公務員こそより高い費用対効果が求められているのです。

この様な基本的な考えを無視し、一つの理屈に飛びついては大騒ぎしているから全体が歪になるのです。

最後に繰り返す。
10人の人と10個のおにぎりがある。「栄養学的に考えて、1人2個のおにぎりが必要不可欠だ」と大声で叫ぶ事を「学問」だとか「良心」だとか「理性」だと考えている愚か者が多過ぎる。

そう訴える者に限って「難しい言葉」を使い詭弁を弄し、「おにぎりを20個にする努力」には無関心であり、それだけを実践すれば「5人が餓死する」との想像力に欠けているのです。

投稿: あまのじゃく | 2012年1月13日 (金) 10時10分

おっと、OTSUさんが私が思っている以上に弱っているようなので補足するが、上記の(私の)書き込みはOTSUさんに向けられたものではない。

あくまで一般論と解釈して頂きたい。

投稿: あまのじゃく | 2012年1月13日 (金) 10時56分

OTSU様、いつもブログ拝見しています。くだんの大阪市役所に働くイチ組合員です。自らの仕事にも参考になる考え方を得ることもあり、影ながら応援をさせていただいてきました。

ずいぶんと私たちの職場と組合のことが話題になっているようですので、少し悩みましたが筆を執らせていただきました。

私たちが所属する労働組合は確かに前市長を応援しました。そのことは、それぞれに行政マンとして業務経験のあるものとして、二人の候補者が明らかにしたマニフェストを比較して、前市長の方がより市民の幸福に資するからと言う判断であったと思っています。簡単に言えば、制度を変えることにより生じるリスクより、時間はかかっても実績のある改善を訴えた、というところでしょうか。しかしながら市民の選択は新市長を選んだわけです。そのことの重みは組合のみならず、職員が一様に感じていることだと思っています。

では、政策についての考えが間違っていたのかについては、今後個々の「改革」政策が実行される経過で慎重に議論すべきだと思っていますし、そう言った意味からも今後も政策について労働組合が大いに語るべきだと思っています。報道にあった逸脱行為は論外であり、残念でもあります。しかしながら、地方公務員には制限付ではありますが政治活動が認められていますし、思想信条の自由は侵さざる権利です。これからも政策面については労働組合も萎縮せず意見を言ってもらいたいと思っています。

新市長の手法は、ともすれば強引で誤解を招きかねない危うさを感じる時があります。そうは言っても民主的な手続きで選ばれた市長です。変革にはスピード感も必要ですし、トップダウンで進めなければならない時もあるとは思います。前向きに現場の知恵を出し合いながら「大阪」を良い町にするために仕事をして行きたいと思っています。

マスコミ報道がともすれば対立をあおった形になるのは残念ですが、あまり一喜一憂せずに、役人は役人らしく実直に仕事をしたいと思います。

OTSU様も、色々とお忙しいとは思いますがこれからもよろしくお願いします。

投稿: | 2012年1月13日 (金) 17時22分

たまたま、通りがかったら熱い議論か交わされていて、それが双方にとって気持ちの良いものになっていないみたいでしたので、整理をさせていただきます。以下、長文、一気に書き下ろした事による乱文ご容赦願います。

双方の主張の本質は、集団的労使関係と個別的労使関係の対立問題と言われています。

集団的労使関係とは、労働者側を集団と見るものです。これは、使用者が様々な権限を持っているのに対し、労働者は個人では、その存在と交渉する(含む:日本国民としての権利を守る)力を持っていないという前提に立っております。そして、労働者側の生活や権利を守るために、個々の労働者が団結し、使用者と交渉して行く必要があると考えます。

個別的労使関係とは、労働者を集団と見なさずに、個々の労働者と見なして、それぞれと交渉するという考え方です。
歴史的には、集団的労使関係という考え方が労働者側からが出てきた後、それでは経営の効率性が保てないという事で、個別的労使関係という考え方が使用者側から出てきました。

この、双方に一定の合理性が存在します。そのため、実は皆さんがおっしゃっている事はそれぞれ正しいのです。では、なぜ対立してしまうのかと申しますと、それぞれが見ている事象が異なるからです。

特に、今回の場合個別的労使関係を主張されている方は、2割の悪意ある労働者が温存されている事を問題とし、その前提の上で論理構築されています。これは、感情としては非常に共感できます。ただ、これを根拠に個別的労使関係の導入を主張されると様々な問題が生じます。たとえば、自らの意思に反して標準的水準の職務を遂行できなくなった労働者(鬱・病気など)の処遇は、人事制度上処遇すると解雇・降格・減給等に当たる事になります。それは、個別に使用者が守れば良いという考えもありますが、そうなると誰をどのように処遇するのかが、使用者のさじ加減一つで決められてしまうわけです。これを正当化させるには、使用者が全てにおいて公正で正しい判断が出来るという前提が必要となります。しかし、現実は決してそのような事はありません。社長や首長がどんなに正当な手続きを持ってその地位に就いたとしても、従業員一人一人に完全なる正確な判断など下せるわけ無いのです。それゆえに、完全な個別的労使関係の正当化は難しいのです。なお、完全な個別的労使関係を認め、不服がある場合は裁判を起こすべきという議論に関しては、
現在の法曹人口、我が国の労働市場の特殊性(宣せイン他国と比較して転職市場が活発でない)、解雇の乱用などに対する懲罰的請求が制限されている実情などから考えると、個人に過度な負担が生じ現実的ではありません。


一方、集団的労使関係を主張される方は、2割の悪意ある労働者の存在は、組織運営上それほど重視されるものではなく、そこに焦点を当てるのではなく8割の労働者を対象に論理構築されています。これも感情としては理解できます。しかし、多くの方がこの考え方に疑問を持っているのは、市場競争下においては、悪意ある2割の存在が組織の成否を決めるという現実を無視していると考えているからです。集団的労使関係は、対使用者との関係だけで考えれば、論理的整合性は高いのですが、競争状況下においてはその合理性がかなり制約されるのです。特に、分限処分が著しく制限され、ある一定の水準まで均等報酬が約束されている公務員においてはなおさらです。また、集団的労使関係の労働者保護の側面を強調するあまり、労働の対価として賃金という、基本的な事を重んじていません。
ちなみに、労働を時間で計る事が出来るのは、工場労働などの場合のみであり、ホワイトカラー業務では時間で計る事そのものが難しくなってきている事から、勤務時間の間職場にいる事が労働していると考えるのはもはや難しくなっております。

この二つの対立は、持っている前提が違うので、ここだけに焦点を当てて議論をすると平行線になってしまいます。私なりに一つの解決策を考えるならば、以下のようになります。

1.やはり集団的労使関係を認め、労働者の日本国民としての権利を守る。(つまり、使用者の恣意的な処遇決定には制限を加える)
2.一方、その権利は現在の公務員組織の最低限度の水準よりは低く設定すべきである。より具体的には、一人あたりの国民の平均年収(400万程度)にとどめる。
3.それより上の水準に関しては個別的労使関係を認める。
4.悪意ある労働者(心身共に健康であるにもかかわらず、一定の職務を果たせない労働者)に関しては、組合が積極的に是正指導をし、それでも改善が見られない場合は、分限処分を含めた対応を使用者側に委ねる。(これにより、使用者による恣意性はかなり排除されます)

くらいなどではないかと思います。これが、論理的に導き出される結論の一つです。ただ、主さんに認識していただきたいのは、公的組織には倒産はありません。また、居住地域はそう簡単に移せるものではありません。さらに、公務員の職務活動の少なくない部分において、非管理職といえども公権力の行使が伴います。これらの特殊性を勘案した場合、民間よりも厳しい労働倫理を持って頂く事が必要だと思います。この国の統治機構は、あくまで国民の信任の上に成り立っているのです。その信任が崩れたときはクーデターや革命が起こります。そして、いままさに崩れる寸前であることをご認識願います。

投稿: 通りすがりのねこ | 2012年1月13日 (金) 17時36分

追記ですが、上記の解決策は、一つのたたき台です。こういうものを置いて、議論を進めていくと双方の着地点が見えてくると思われます。
たとえば、高い労働倫理を要求されるが故に、最低処遇水準を国民の平均年収より高くすべきだという議論も高い合理性を持っております。わたしは、公務員が高給であるという乱暴な主張はこの立場から反対する立場です。地方上級職などはもっと高給で良いと考えています。一方で、現業職は明らかにもらいすぎですし、現業職の多くは公的組織が行うべきものではないと考えております。

投稿: 通りすがりのねこ | 2012年1月13日 (金) 17時46分

追記の追記ですが、議論がどんどん拡散していたので、「公務員の組合も労働組合である」という前提の上、あくまで労使交渉という事を念頭に、それが明確に出やすい処遇問題を取り上げ論じました。主様が、正当な組合活動は否定されるべきものではないという最初の主張をくんだ上でのことです。

なお、主さんのこの部分の主張はその通りだと思います。ただし、公務員の政治活動は民間の労働組合の政治活動とは全く質が違う話です。公務員は、、行政区域内において、予算をはじめ多くの資源の使用権と配分権を独占的に持っています。それ故、その活動は民意を著しくゆがめる危険性を持っており、それは民主主義の存立基盤を揺るがすものです。よって、この立場にあるものが政治活動を行う事は、厳しく糾弾されるものであり、本来、謝罪や是正で住む話ではないと思います。それ以上の処分を受け入れる事を前提に、「正当な組合活動は否定されるべきものではない」という主張はなされるべきかと存じます。

これは、法律論ではなく統治論の問題です。

投稿: 通りすがりのねこ | 2012年1月13日 (金) 18時05分

あまのじゃくさん、2012年1月13日(金)17時22分に投稿された方、通りすがりのねこさん、コメントありがとうございました。

特に大阪市の職員の方からご意見を伺え、たいへん貴重なことで感謝申し上げます。なお、今回も具体的な内容のレスに至らず恐縮ですが、新規記事の中でコメント欄でのやり取りを掘り下げることを考えています。ぜひ、これからもよろしくお願いします。

投稿: OTSU | 2012年1月14日 (土) 08時18分

皆様の議論のレベルの高さ、しばらく拝見させていただきました。
主さんの色々な議論を受け止めようとする寛大さも。
その上でどうしても、公務員の方も見ているでしょうから、
自分の問題提起を一つしたいのです。
かつて自衛隊は、税金泥棒、人殺しの訓練をしている集団など
罵詈雑言の限りを受けてきました。
自治労さんもその隊列に加わっていたことも思い出します。
今公務員批判が巷に溢れ返っていますが、それには同情するが、
官による官叩きが行われていたことだけは、そして謝罪の一言も
ないことは指摘させて頂きたい。
主さんではなく、これを見ている自治労活動家諸氏に問いたい。
人間として恥ずかしくないのですか。日本の過去を色々論うなら
せめて過去の運動の総点検くらいしたらどうでしょう。

投稿: 公民 | 2012年1月14日 (土) 15時02分

>かつて自衛隊は、税金泥棒、人殺しの訓練をしている集団など
罵詈雑言の限りを受けてきました。
自治労さんもその隊列に加わっていたことも思い出します。

興味深いですね。どのレベルの見解かも併せて事実確認ができるなら、道義的には回答すべきでしょうね。

通りすがりのねこ様、わかり易く整理していただきありがとうございます。相当の労力だったとお察しいたします。

さて、OTSUさん、今更の質問で申し訳ないのですが、労働三権の付与はどの程度まで要求されてましたっけ?また、人事院勧告が不要となりますが了承されていましたか?

OTSUさんと私などのように現状のお役所に満足していない者の間には、世情の変化の捉え方に相当な開きがあるように感じています。公務員の観念として一貫性と継続性の最優先かと思われますが、いわゆる改革はこれを否定しています。大阪市長と都知事はこれについて共感できるものをお持ちのようですが、組合事務所のような木の問題ではなく、このような森のお話も踏み込んで考えていただければと願います。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111225/lcl11122512190001-n1.htm

投稿: L | 2012年1月14日 (土) 17時52分

公民さん、Lさん、コメントありがとうございました。

平和憲法との絡みの中から自衛隊や基地に対し、自治労が基本的に反対していた立場であることは間違いありません。しかし、個々の自衛隊員やその家族らに対し、罵詈雑言を投げかけていた場合、そのような方々は深く反省し、謝罪すべきことだと考えています。言うまでもありませんが、その当時の社会的雰囲気の中であれば、許された行為という弁明もあり得ないものと思っています。

労働組合側としては労働基本権の完全回復をめざしています。ただ争議権が回復した場合でも「伝家の宝刀」として、慎重な取り扱いが求められていくのではないでしょうか。当然、現行の人事院勧告がなくなる方向性であることも承知しています。

今夜、これから新規記事を投稿しますが、公務員に関する「森」の議論から遠く離れた「小枝」の話となります。しかし、そのような「小枝」の心構えも必要だろうと思い、たいへん長い内容となる予定です。ぜひ、またご訪問いただければ幸いです。

投稿: OTSU | 2012年1月14日 (土) 20時43分

先に案内した番組内で渡辺喜美 みんなの党代表が公務員の労働基本三権と人勧廃止の話をしていました。自民党時代に行政改革・公務員制度改革担当大臣の頃の話ですが、霞が関の官僚より労働三権は要らないので人勧は存続して欲しいと陳情されたそうです。

次の総選挙ではみんなの党(維新の会と連携)が連立に参加した方が自治労の念願が叶う確率が高いようです。

投稿: L | 2012年1月14日 (土) 22時58分

>かもめのじょな さん

いやー、こういうのって難しいですよね。

自分の幼い頃の体験からいうと・・・

やんちゃな生徒ってどこの学校にもいるんですよね。
で、そのやんちゃな生徒を上手く手なずける(という表現はごめんなさい)先生っているんですよね。
でも、そういう先生って、私みたいな生徒ってなぜか嫌いみたい(そう思えるんですよね、これがまた)で・・・視線冷たかったな(笑)
そういう生徒の保護者からみれば、やんちゃな生徒ばかりかまってばかりで、真面目な生徒?はほったらかしかいって見えちゃうんですよね。

で、こういった場合の先生に対する保護者からの評価って難しいでしょ。

保護者が入って等々・・・これって反論しにくいのですね。ぱっと聞けばいいように見えるのですが、その保護者ってどの保護者?ということから逃れられないんです。

一見正しいようで、実はナントカ、というものは一番やっかいなわけで。

で、先生に対する成果指標、大阪では学力になるのかな、その場合、どうなるのか・・・
やんちゃな生徒を真面目に相手にする先生が一番割を食うわけで・・・

「大切なことは考え抜いた制度を作ること」というのは権丈先生の科白ですが、

http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/
http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/nenkinjidai120101.pdf

私が件の条例案(その他ナントカ構想も)はどう考えてもそうとは思えませんので、それらを批判する理由もただ橋下氏が嫌いというだけではないということをご理解いただければということで。

投稿: 地方の公務員 | 2012年1月15日 (日) 00時17分

Lさん、地方の公務員さん、おはようございます。コメントありがとうございました。

確かに行革相だった頃、渡辺代表は公務員連絡会等との交渉の席で、そのような見解を示されていたようです。ただ現在はどうなのでしょうか、詳細は把握していません。

投稿: OTSU | 2012年1月15日 (日) 07時52分

>個々の自衛隊員やその家族らに対し、罵詈雑言を投げかけていた場合、そのような方々は深く反省し、謝罪すべきことだと考えています。

新しい証言が出てきましたが、もう少し踏み込んでお話いただけないでしょうか。家族に対してまで罵詈雑言を投げていたんですね。これは組織的と考えてよいのでしょうか?

>確かに行革相だった頃、渡辺代表は公務員連絡会等との交渉の席で、そのような見解を示されていたようです。ただ現在はどうなのでしょうか、詳細は把握していません。

詳細を把握することは、みんなの党に問い合わせれば済むことですので、明日にでも出来ますよ。要望ではないので自治労本部を通す必要はないでしょう。


>保護者が入って等々・・・これって反論しにくいのですね。ぱっと聞けばいいように見えるのですが、その保護者ってどの保護者?ということから逃れられないんです。

保護者の代表はPTAの代表選出並みの手続きでも良いのでは。代表が適任かどうかは保護者会の総会で議論すれば済むでしょ。
教育委員会や事務局より保護者の方が教育に対する熱意があると思いますが。現状の評価制度は、特に管理職については評価項目が白紙ですね。何とでも書けるし公開もしない。制度があるというアリバイだけ(とりあえず埋めとけ、という程度)。こんな八百長は止めて学校方針とその評価くらいは、もう少し丁寧にやるべきでしょうね。
それが評価できるのは保護者だけなのですから排除される理由はありません。
考え抜かれた制度っていうのは、一見まともそうですが、その運用の実態は、現場職員の内向きな体質のおかげで制度の理念とは全く違ったものになっているということですよ。


投稿: | 2012年1月15日 (日) 10時02分

投稿者名が抜けていました ↑

投稿: L | 2012年1月15日 (日) 10時03分

>L さん

>教育に対する熱意があると思いますが


やんちゃな生徒の保護者って教育に無関心な場合が多かったりするんですよね、これが。
(決めつけているわけではありませんので念のため)

投稿: 地方の公務員 | 2012年1月15日 (日) 21時25分

Lさん、地方の公務員さん、いつもコメントありがとうございます。少し前にLさんから次のようなコメントをいただいていました。

>OTSUさんも自治労については確信が持てることだけ対応して、代表者のように代弁をしようとすることは控えたほうが楽だと老婆心ながら思っていました。私生活までメンバーでいると逆に不自由ですよ。
>先日もムリはしないと仰っていましたが、ムリがない範囲で忌憚のないご意見を頂戴させて下さい。

お言葉に甘え、中途半端なレスは控えるべきなのかも知れませんが、私への直接的なお尋ねに対しては、なるべく速やかにレスすることも大事だろうと考えています。そのような試行錯誤も続くものと思っていますが、追加でのお尋ねについてお答えさせていただきます。

まず自衛隊員の家族の件は、このブログのコメント欄で、とーるさんからそのようなお話を伺っていました。他にも雑誌等の話題として触れてきた場合があったかも知れませんが、確実に思い出せるのはその一つです。なお、組織的な話を耳にしたことは一切ありません。

続いて、みんなの党のホームページから労働基本権を与え、リストラするという公約は確認できます。それ以上の詳細を知りたい場合、Lさんご本人が行なうべきなのではないでしょうか。

投稿: OTSU | 2012年1月15日 (日) 22時09分

OTSUさん

みんなの党は支部長が懇意ですし個人的にはいつでも確認できますが、労働基本三権の優先順位次第では公務員労組が支持政党の乗り換えも検討しても良いかな、という含みを持たせただけです。公務員にも非民主、非社民、非共産党もいますよね。

主権が何で担保されているかは、最近になるまで真面目に議論などされてこなかったと思います。それこそ親方アメリカの平和ボケ。
役人(でなくて労働者でしたね)やりながら主権を守る者を叩いているのだからお気楽としか言いようがない。加えて家族を叩くなど村意識丸出し。
結局、自治労をはじめ公務員村の住民が行政システムに与える体質について不都合なことは事実確認を掘り下げずに曖昧なままで、枝葉末節なところだけ自己主張すると感じるのですよ。個人的とはいえ村の正当性を主張するなら、村の不当なものも総括しないと主体がバラバラで理解など出来るはずもありません。
理解を広めるというよりは共感してくれる意見をOTSUさんが求めているだけとしか思えません。それはそれでいいんです、個人的ブログですから。
意味がないから追い込みませんが、なんの緒も見つけられません。名無しさんに対するお言葉はそのまま返ってくるんじゃないですか?
土日には地元で懇談会でもやったほうが民意(名無しさんにも)に直接触れることができ余程生産的なんじゃないですか?


地方の公務員 様

教育に無関心な保護者は参加してもらわなくても結構なんですよ。
投票権も棄権するでしょ。無思慮に流されるくらいなら中立のほうがマシ。
組合が民主主義に根ざすものなら意見を持つ保護者による団体もそうであるべきなだけです。
教育行政は年金ほど精緻な制度設計を要求しているとは思いませんが、権丈さんも現場が制度を捻じ曲げて(曲げることが可能なことが精緻といえるか?)いるとは想定していないでしょ。濱口さんも処遇(法益)とは関係のない労働(政治)運動には低い評価なわけでして。

地方政治はチェックが甘いですからね、いい加減なものですよ。

投稿: L | 2012年1月15日 (日) 23時45分

>教育に無関心な保護者は参加してもらわなくても結構なんですよ。

それではかもめのじょなさんの恩師さんが困るわけで。。。

投稿: NSR初心者 | 2012年1月16日 (月) 00時49分

>教育に無関心な保護者は参加してもらわなくても結構なんですよ。

それではかもめのじょなさんの恩師さんが困るわけで。。。

投稿: 地方の公務員 | 2012年1月16日 (月) 00時49分

Lさん、NSR初心者さん、地方の公務員さん、おはようございます。コメントありがとうございました。

NSR初心者さんと地方の公務員さんが同時刻に同じ内容のコメントでした。まったくの偶然なのでしょうか。余計な話かも知れませんが、素朴な疑問です。

Lさんからのご指摘ですが、まず私自身、このブログを通して難題がすべて解決できるような夢想は抱いていません。あくまでも日頃の活動を補うため、情報発信の一つのツールに過ぎないものと思っています。

おかげ様で、幅広い層の方々に多数訪れていただいていますので、いろいろな訴えをしていく場として一定の意義も見出しています。このような場であることを改めてご理解いただき、お付き合い願えれば幸いです。

その上で、これまでの意見交換を通し、Lさんとはしっかり話し合えるという信頼を寄せさせていただいていました。渡辺元行革相の例示に関しても、その先に訴えたい論点も薄々想像していました。それでも限られた時間で、端的なお尋ねであれば、こちらも端的な答えで対応するというパターンだったものと振り返っています。

なお、自衛隊員への罵詈雑言の件も、自治労が組織立って個人へ攻撃したという話で理解していません。個人の問題と組織の問題などを切り分けた丁寧な整理が必要だろうとも思っています。一方で、過去や現在にかかわらず、自治労などの運動面の総括や検証が一切不要という認識ではないことも付け加えさせていただきます。

投稿: OTSU | 2012年1月16日 (月) 08時16分

コラ!トオル!!リコールすんぞ!!!(プゲラ

>橋下市長の4日の記者会見の主な内容は次の通り。
>--職員労働組合トップとの会談について
>法律上、組合が政治活動を認められていることは尊重する。
>しかし、政治の場に足を踏み込んだらリスクを負うのは当たり前。
>普通だったら選挙で負けたら全員クビ。
>身分保障があるから甘えている。
>今まで市役所、市長が組合に認めていた、法律上の義務以上の配慮は一切リセットする。
(朝日新聞 2012年1月5日 朝刊 26ページ 大阪市内)

アカか?(笑)
それは粛清っちゅうんやで♪

政争で負けたくらいでいちいちクビなっとったら、政治活動なんてできるカイ!
そんなんでいちいちクビて、
どこの共産主義国や(笑)
やっぱ維新の会は日本を北朝鮮にしようとたくらんどんな(笑)

そもそも、組合が政治活動すんのは当たり前やろ!
組合っちゅうんは政治組織なんやで。
ドオルちゃんはそんなことも知らないんでちゅかあ?
政治家失格でちゅよ~♪

コラ!トオル!!リコールすんぞ!!!(プゲラ

全文ρ(。。)m
http://petite-soeur.dyndns.org/cgi-bin/up2/src/ps217210.zip

投稿: 春九千(chunjiuqien@infoseek.jp) | 2012年2月 3日 (金) 18時07分

春九千さん、コメントありがとうございました。

ご紹介いただいたURL、簡単に開けませんでした。だからと言う訳でもありませんが、中途半端なレスは控えさせていただくことをご容赦ください。

投稿: OTSU | 2012年2月 3日 (金) 22時48分

役所がマシーンと化すことについては、橋下氏はどのようにお考えなのか。
かつて北海道で保守道政時代、管理職からしめつけて自民党候補を支持するようにという動きがあったのではないでしょうか。

二期目の市長選挙に橋下氏が出るにせよ、後継者が出るにせよ、そういう動きがあった場合に彼はどうするのでしょうか。
厳正に対処して処分・・・するのでしょうか。

投稿: Mfuji | 2012年2月12日 (日) 03時03分

Mfuji さん、おはようございます。コメントありがとうございました。

今の言動から推測すれば、一切許さないのではないかと思います。

投稿: OTSU | 2012年2月12日 (日) 07時17分

> 日常的に争議状態となり、裁判を抱えながらの労使関係があることも確かです。
> それでもメンバーシップ型と称される日本型雇用形態の中では、次のような法的な役割を労働組合が担っていました。
> 労働基準法第89条で常時10人以上の労働者を使用する事業場の使用者に就業規則の作成を義務付け、
> 合わせて作成・変更する際には労働基準監督署へ届け出ることが義務付けられています。
> この就業規則を作成・変更する際は、過半数労働組合又は労働者代表の意見を聴くことが義務付けられ、
> その内容を労働者に周知することも必要とされています。
>
> つまり構成員の過半数以上を占める労働組合の存在は、使用者側にとっても貴重なものとなっています。
> このような背景がある中、記事本文でも記したとおり「官民問わず、大半の組合が使用者側から組合事務所の貸与を受けている現状」があります。
> さらに最小限の広さの事務所の供与は便宜供与とはならない法的な位置付けがあることも記事本文で綴ったとおりでした。
>
> このような経緯や現状となっている中、突然、組合事務所の貸与を一方的に打ち切る使用者側の行為は、
> 組合の弱体化や組合潰しの意図が疑われかねません。
> それこそ不当労働行為という争点が浮かび上がってくる話だとも言えます。
> 今回、橋下市長の言い分があることも分かります。
> しかし、組合側の言い分もあり、両者でしっかり話し合って決める必要性があることを当ブログを通して訴えさせていただいていました。

こんばんは、はじめまして
ざっと記事とコメントを読ませてもらいました。


その中で気になる点がありましたので、指摘させてもらいます。
調べてみましたが、労働基準法第89条は職員団体に適応されないのではないでしょうか?

地方公務員法の職員団体の項目を確認しましたが、あまりにも労働基準法が適応される部分が少ないので、
職員団体と労働組合は別のものとしてとらえた方がよさそうな気がします。
なので記事・コメントであげられていた雇用者側からの労働組合のメリットを示されているのは少し筋が違うと思います。


さて、地方公務員法によると『職員団体とは、職員が勤務条件の維持改善を図ることを目的として組織する団体のことをいう(意訳)』
とされていますので、職員団体員自身が勤務条件が有利になるような政治関係者を支持すること自体は問題あるとは思えません。
ただし、地方公務員法で第三十五条で『特別な場合を除き勤務時間中は職務にのみ従事すること(意訳)』となってますのでそこだけが注意です。


話がいったりきたりしますが、事務所の貸与については、もともとがおかしいとしか言いようがありません。
組合に属してない大凡には、勤務条件の交渉準備のために必要なスペースを安価で貸与してもらえないですよね。
そこですでに不公平性がでています。
また想像としか言いようがないですが、
「職員団体に 支持された もしくは 支持されることを期待した 政治関係者が見返りとして職員団体に安価で事務所を貸与していた」
と普通に疑われても仕方ないですよね。
もしそうであれば、勤務条件以外での見返りですのですぐに是正されるべきだと思います。
とてもじゃないですが不当労働行為とは思えません。
それ以前に職員団体には労働組合法が適応されませんので、不当労働行為が適応されません。

しっかり明示していただきたいのは、現業公務員だけの労働組合(労働組合法が適応される)と公務員の職員団体の違いについてです。
大阪市ホニャララ労働組合でも職員団体として申請されている場合があるからややこしい。


勤務条件などについては、いくら当選したからといって勝手に市長がかえるのはどうかと思います。
ただ、そのままの勤務条件でいけば赤字が膨らみ続けていたのは間違いありません。
赤字の削減のために勤務条件を(地方公務員法に反しない程度に)変更するのはある程度仕方ないのではないでしょうか。

それとも市の職員の方々は、自分の勤めてる間に市が破たんしなければ構わない、
若しくは、十分によい勤務条件(給与など)だったから破たんしても構わないという気概なのでしょうか…


他にとして思想的な意味での条例化は慎重にいかなければなりません。
このことについては、また別に機会があればコメントさせてもらいます。

投稿: てー | 2012年3月 8日 (木) 03時42分

てーさん、おはようございます。コメントありがとうございました。

自治体財政が破綻しても構わないという職員は皆無であるはずです。そのためには財政分析を通し、組合側も一定の問題意識を共有化すべきものと思っています。その上で、労働条件に関わる課題は労使で真摯な交渉を尽くすことが大事だろうと考えています。その結果として、組合側の譲歩が大きくならざるを得ない現状となっているように受けとめています。

なお、職員団体と労働組合の違いは押さえた上で、「公務員の組合も労働組合である」という基本線をもとにして今回の記事は綴っています。さらに組合事務所の問題が「政治関係者の見返り」という見方では、とらえていない点も改めて付け加えさせていただきます。

投稿: OTSU | 2012年3月 8日 (木) 08時03分

こんばんは
お返事ありがとうございます。

お返事のお返事みたいになってすみませんが、気になったので少し…


組合の定義の部分について
こちらの記事では、職員団体のことを『公務員の労働組合』と定義されているそうですが、
一般的な意味での公務員の労働組合(労働組合法が適応されるもの)は、どんな名称で定義されていますか。
適法範囲が違うので、一緒にされると話する時にややこしいことになるのです。


事務所の問題について
見返りでないとするのであれば、誰の働きかけで事務所の場所が提供されたんでしょうか。
また、地方団体によって『組合』の職員だけに安価でスペースが提供されることは、当たり前とするならば、
『組合』に属していない職員が安価でスペースが提供されるを望めば提供して貰えるのでしょうか。


大阪に住んでるんですが、個人的な感性としてあまりにも急激な変化は望んでないんです…
事務所の問題についても、あと少しそのままにして、協議した上で結論出してもいいし、
4年で職員半減とか減らすという話についてもちょっとこう…人員削減ありきになってる気がします。

投稿: てー | 2012年3月 9日 (金) 01時48分

てーさん、コメントありがとうございました。

そもそも両者とも基本的には労働組合であるという認識ですので、「職員労働組合」又は「職員組合」という呼称であり、特に使い分けていない現況です。

組合に対して提供すべき位置付けがあり、組合側が求め、使用者側が許可するという関係性です。したがって、「『組合』に属していない職員が安価でスペースが提供されるを望めば提供して貰える」ことは通常考えられないものと思います。

最後の段落は、大阪にお住まいの方がそのように見られていることについて心強く感じています。この点は今回の記事本文に綴ったとおり私自身の問題意識に繋がるものでした。

投稿: OTSU | 2012年3月10日 (土) 09時03分

平松市政と言う権力に擁護された組合(連合系の自治労や日教組)が勤務時間中に政治・選挙運動をしたわけでこれはだめ。ただそうでない組合も市役所にあったようで、それまでひとくくりにするのは問題だろうな。先日、広島市郊外のマツダ自動車本社前を歩いていたら、マツダ労組(連合系)の立て看板があった。それを読んで笑ってしまった。要約すると「全組合員は日本共産党や組織介入する団体のビラ受け取りを拒否すること」と言うもので、定期大会で決定したとあった。いろんな考えを持つ者が賃金や労働条件、職場環境改善などの要求で一致して行動するのが組合だと理解しているが、ビラ受け取りの自由(思想)まで締め付けるとは大阪の連合に通じる所がある。看板は会社敷地ギリギリの地下道入り口にあり市民の目にも触れる。労使協調の組合のようだが執行部はどのような感覚を持っているんだろうか。

投稿: ひく | 2012年10月 3日 (水) 14時01分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 橋下市長VS大阪市の組合:

« 「竜頭蛇尾」としない2012年へ | トップページ | コメント欄での「ためいき」の理由 »