このブログを定期的に閲覧されている皆さんの中で、コメント欄はあまり開かないという方も少なくないようです。開設した当時からご覧くださっている知り合いの方が「一度もコメントは見たことがない」と話された際は、とても驚きました。私自身、コメント欄で様々な声に触れられることが、たいへん貴重な機会だと考えています。そのため、よく知り合いの方々に「記事本文よりもコメント欄が面白いですから、ぜひ、ご覧になってください」とアピールしていました。
ご存知の方も多いものと思いますが、右サイドバーの「最近のコメント」に並んでいる名前をクリックすると、そのコメントに飛ぶことができます。コメント欄を開いて、スクロールする手間が省け、コメント数が多い場合、たいへん便利な機能となっています。さて、前回記事「橋下市長VS大阪市の組合」に対しても、数多くのコメントをお寄せいただきました。大阪市の職員の方からもコメントを頂戴できるなど、いろいろ参考になるご意見が多く、投稿くださった皆さんには、いつも心から感謝しています。
前回記事のコメント欄で、少し愚痴めいた「ためいき」を連発していたため、いろいろご心配やご指摘をいただきました。誤解を受けないよう改めて強調させていただきますが、批判は批判として受けとめていく場ですので、批判意見について閲覧者の皆さんに対して自制を求める意図は毛頭ありません。記事タイトルに掲げたとおり前回のコメント欄で「ためいき」を重ねた理由を説明しながら、投稿者の皆さんにご理解やご協力を求めたい点を改めて示させていただくつもりです。
「自治労は何か別の目的を持った組織」と言われても別に違和感はないな〜。むしろ納得かも。組合の組織の長ならば木を見て森を語られたり、森から木を決められたりは宿命でしょ。だったら説明し切ってみせれと思うなあ。逆に答える内容を絞るならば、そもそも阿久根市長を批判したり、大阪市長に疑問を呈するべきでは無かったんでしょ。政治に踏み込んだのだから、せめて説明責任はまっとうするべきでは無いかな。
つぶやきさんから上記のようなご指摘を受けました。ちなみに今回の記事で、皆さんから寄せられたコメントを引用する場合は赤字で示させていただきますが、レイアウトの関係から改行などについて原文と異なっていますがご容赦ください。「自治労は何か別の目的を持った組織」と感じられている方々が少数ではない点など、知り得る機会は貴重なことだと受けとめています。また、そのような見られ方に対し、釈明できる機会を持てる点からも、率直な声をコメント欄に寄せていただけることを前向きにとらえています。
したがって、記事本文で発信した内容に絡みながら寄せられた自治労に対する批判コメントなどに関しても、私自身が責任を持てる範囲で丁寧な説明を今後も努めていくつもりです。ただ自治労全体を代表している立場ではなく、もちろん90万人近くの構成員の考え方も千差万別です。決め付けた言い方ができない現実の問題があり、「私自身がとらえている自治労方針の中で、そのような極端な色彩はありません」というような表現にとどまりがちでした。このような言い方に対し、名無しさんから次のようなご指摘を受けていました。
私は、管理人さんを初め組合側の言い分には致命的な矛盾があると感じています。例えば、管理人さんに「思い込みから事実を見ずに決めつける」趣旨の言葉をいただいたことがあります、では上のような偏りの事例に対し、管理人さんが「先ほど述べたような対抗軸での違いはあり得ない」と言うのは、思い込みから事実を見ずに決めつける行為ではないのでしょうか。
確かに自治労組合員の中に「米艦船の寄港反対、中国の艦船は容認」という発想の方が皆無ではないのかも知れません。しかし、私が把握できる組織的な手続きを経て確認している自治労方針の中で、そのような色彩がない点は事実だと言えます。「自治労は何か別の目的を持った組織」という言われ方も同様ですが、中には革命的な思想を抱えながら自治労運動を利用している組合役員が存在しているのかも知れません。
そのような事実関係は100%把握できないため、私の立場から責任持って答えられる言葉で対応していました。それが「思い込みから事実を見ずに決めつける行為」と切り返されたため、ほとほと疲れながら「今後、名無しさんへのお答えは私自身、もしくは私どもの組合に限る内容に絞らなければならないものと考えています」というレスに繋がっていました。この言葉の真意が誤解され、つぶやきさんのコメントが寄せられたものと理解しています。
繰り返しの釈明となりますが、自治労に関する内容について、今後も私自身が責任を持てる範囲内でお答えしていくつもりです。その中で名無しさんに限っては、断言できることと、断言できないことの切り分けを明確化しなければならないものと考え、上記のような言葉を発していました。本来、このように特定の方に絞った特別な対応は好ましくなく、ある意味で失礼な話であることも自覚しています。
さらに日頃から感情を抑えたコメントを皆さんにお願いしながら、少し熱くなっていることも反省していました。しかし、これまで名無しさんとの数多いやり取りを通し、決定的な失望感を募らせていました。どのように懇切丁寧に説明責任を果たそうとしても、流し読み(そのように受けとめざるを得ません) され、異質な意見にはまったく耳を傾けようとはなさらず「結論ありき」のご自身の主張を繰り返されていることに憤りを覚えていました。
このような言い分は、もともと大きな「溝」がある者同士、お互い様の話と言われるのかも知れません。それでも結論が「自治労は何か別の目的を持った組織」であるような陰謀論に戻されてしまう点には苛立ちが募っていました。これまでも他の方々との議論が延々と平行線をたどりながら、感情的な軋轢に至っていたケースもありました。その中でも今回、名無しさんに対する失望感は際立っていました。
名無しさんから「誤解」というレベルによる「お詫び」の一言が添えられたコメントもあり、「これ以上、昨年末のコメント欄でのやり取りは蒸し返さないようにします」とお答えしていました。ただ何を私が憤っているのか、同時に閲覧者の皆さん全体に対し、どのような点にご理解ご協力を求めたいのか、論点をスッキリさせるためにも、その時の内容を振り返らせていただきます。
なお、名無しさんにとって不愉快な紹介の仕方になる可能性もありますが、インターネット上にご自身の主張を掲げる重さを受けとめていただき、一つの題材とすることをご理解ください。実は徒労感を強めたのは「2011年末、今、思うこと」のコメント欄でのやり取りからでした。閲覧されている皆さんから客観的、かつ公正な評価を受けるためにも、なるべく原文をそのまま引用させていただきます。赤字が名無しさん、青字が私のコメント内容となります。
>まず質問ですが、「北朝鮮にも自治労にも同じような気持ち悪さを感じている人は結構多い」と思われる点は、どのような部分を指されているのでしょうか。
例えば管理人さんが、話し合いを尽くせたものと見ておられる国家公務員の給与削減交渉で自治労は、実は国家公務員の半数に及ばない組織なのに、あたかも公務員職員組合の代表のように振る舞ったとか。(将軍様は国民の支持を失っているのに正当な支配者として振る舞っていますね)
そんな組織との交渉結果をもって、あたかも正式な労使合意と強弁してみたり。(支持が無い将軍様でも、その命令は正当で絶対としています) その労使合意としたことに、他組織から疑問の声えがあるにも関わらず無視し、履行を盲目的に求め続けたり(将軍様の決定に他から疑問を挟むことを絶対に許しませんね)
合意履行が暗礁に乗り上げ、もう確実に実施は無理な情勢になっても、それを認めず、下部組織からも批判の声すらあがらなかったり(将軍様の判断は常に正しく批判をすれば厳しく処罰されますから声などあがるはずもありません) これだけの判断ミスやミスリードをしたにも関わらず代表者たる委員長は責任を追求されないし辞任もしないこととか(将軍は崇拝するもので責任を追求する対象たりえないですね)
とまぁ、同じような部分は多々指摘できますよね。オマケ。自分には何もメリットも無い反核平和運動の旗降りにあたかもマスゲームのように参加させたりとか。オマケ二つ目以降はキリが無いので止めておきますが、管理人さんの質問には、これくらいで十分ですか?共に閉鎖された組織ですから自然と似通るものですよ。
上記の名無しさんのコメントに対し、私からは次のようにお答えしていました。
やはり名無しさんへお尋ねして良かったものと思っています。先入観や思い込みから自治労と北朝鮮を同列視していることが分かりました。当然、内心の自由や言論の自由がありますので、個人的にどう思い、思っている内容を発言することは許される行為です。
言うまでもなく、この場も自由に書き込めるという点で同様ですが、事実に反した思い込みによる批判が、他の閲覧者の皆さんに事実と思われることは防がなければなりません。そのような意味合いからも、相互に意見交換できるコメント欄の意義を改めて感じ取っているところです。
さて、具体的な反論を加えさせていただきます。今年5月に国家公務員の給与削減問題は記事本文としても取り上げていました。詳しい経緯は改めてご参照いただければ幸いですが、国公連合が中心となって削減問題の交渉に当たりました。この点からThorさんのご指摘のように自治労は直接的な当事者ではありません。
自治労も参加する公務員連絡会には、その国公連合も結集しています、そのため、節目の総務省交渉に自治労の代表も出ていたようですので、別の側面からも説明を加えていきます。国公連合が前面に出た交渉結果の責任は自らの組織化している組合の範囲内であり、「あたかも公務員職員組合の代表のように振る舞った」という話は一切耳にしていません。付け加えれば、国公連合が他の組合の交渉の行方などに内政干渉はもちろん、批判している話も聞いたことはありません。
国公連合以外の組合と交渉し、どうまとめるかは政府の責任であることが常識です。一方で、交渉で約束した事項の履行を求めるのは当たり前な話であり、「盲目的に」という表現は不適切だと指摘せざるを得ません。また、「下部組織からも批判の声すらあがらなかったり」など、自由に意見が発せられないようなイメージで語られていますが、自治労の単組や本部レベルの諸会議では喧々諤々の議論が日常茶飯事です。まったくの思い込みであり、誹謗中傷の類いの発言であることをご理解ください。
「自分には何もメリットも無い反核平和運動の旗降りにあたかもマスゲームのように参加させたり」という指摘も、このブログを頻繁に訪問されている方の発言とは思えません。組合員を強制的に参加させているような組合は極めて少ないはずです。90万人近くの組織ですので、半強制的な雰囲気を残す組合動員が皆無とは言えないかも知れませんが、それでも北朝鮮と同列に扱う見方は大きな誤りであることだけは確かです。
あまのじゃくさんから「自治労の悪口を言われると色をなす」と指摘を受けましたが、事実と反するコメントにはその都度訂正しなければ誹謗中傷された内容が一人歩きしがちです。したがって、それ以上でもそれ以下でもない立場で、釈明していることをご理解いただければ幸いです。
たいへん長い記事となって恐縮ですが、この後の名無しさんとのやり取りに失望感を強めていきました。
管理人さんから誤りの指摘があったので見返してみましたけど、国公連合と国公労連を取り違えているならともかく、連合系の労組が一々別組織ですと言われましてもねえ。一般の感覚では、文章の誤りを指摘されたつもりが「です・ます」体と「だ・である」体の違い程度を指摘されただけで、その文章の意味には影響ありませんでしたというくらいのことでした。確かに本人たちからすれば大きな違いなのかも知れませんね。でも、小さいなぁ。
名無しさん、どうも私の文章をすべて読んでいただけていないようです。読んでいて、あのようなレスであれば、私自身の常識とは程遠い不誠実さを感じています。なお、直前の名無しさんのコメントから判断すれば、全体的にじっくり読まず、ご自身の主張を展開されているように受けとめざる得ないことを付け加えさせていただきます。
なお、この後に専門職さんから次のような名無しさんあてのコメントが示されていました。やはり赤字で示させていただきます。
>せめて相手の文章はしっかり読みましょう。(「国家公務員給与削減へ」への名無しさんのコメント)と管理人さんに言っておきながら、自分の理解不足で>国公連合と国公労連を取り違えているならともかく、連合系の労組が一々別組織ですと言われましてもねえ。>小さいなあと言われたのは残念です
意見は相容れない面はあるが主張は一貫している名無しさんに対しては、巨大掲示板で根拠無く批判している輩とは違い、ある意味敬意を持っていたのですが… 普通は国家公務員の労組が「国公連合」と「国公労連」の2つあることの方が知られて無いんですけど… まあ残念の一言です
この専門職さんのコメントに対し、名無しさんは次のように答えていました。
残念な思いをさせてすみません。でも、これからも残念な思いはさせてしまうと思います。組合の活動に関して、そもそも広く一般的には連合系と全労連系すら別けて認識されていないのが実態ですから、自治労と国公連合が共に連合の繋がりがある中では、敢えてどこも一緒という扱いをしています。この便利な認識は、すみませんが、これからも利用させてもらいます。実名を晒す行為を誘った等、個人的に人の道に外れると思う行為には謝罪するし撤回もしますが、それ以外は、例えば特定の立場の者が集まる組織の利益代表者に「不誠実」と言われる程度は、今後もするかも知れません。
要するに名無しさんは、私に対して「不誠実」と言われる程度の行為を今後も続けることを宣言されていました。そもそも自治労と国公連合との関係性も踏まえて、私なりの言葉で説明していました。そのような点をまったくスルーされ、自分勝手な理屈でご自身の意見の正当化に終始されていたことに失望していました。それに輪をかけ、この「不誠実」宣言によって名無しさんに対する決定的な不信感が植え付けられました。
このような記事内容も「公務員」議論から逃げるためという批判が繰り出されるのかも知れません。また、第三者の方々からすれば、私自身の過剰反応だと見られてしまう可能性も否定できません。いずれにしても誤解を受けたくない点として、このブログで名無しさんのような意見をお持ちの方がコメントをお寄せくださることを歓迎しています。その上で、立場や視点が異なる間柄であっても、最低限の礼節を尽くし、信頼関係を築いていければと願っていました。
前回記事のコメント欄では、菊池正人さんから「労と使はどのような関係にあるべきか」というお尋ねがありました。私自身はそれぞれの立場が異なっていても、信頼関係だけは維持すべきものと思っています。もちろん癒着や談合という見られ方は論外であり、徹底的な対話、つまり労使交渉を基本にお互いの決着点を見出すべきものと考えています。
日頃から「押す引くがあるからこそ、交渉が成り立つ」という言葉をよく使っています。また、断固反対、徹底抗戦という姿勢を頭から否定しませんが、お互いが歩み寄れる幅を持っていない場合、際限のない消耗戦に陥る懸念があります。労使協調という言葉も誤解を招きがちですが、使用者側を敵視していく組合側の態度を私自身は是とせず、お互いの立場を尊重し合える信頼関係は重視していくべきものと常々考えています。
話が横道にそれたように思われたかも知れませんが、以上のような経緯の中、私にとって名無しさんとの信頼関係は崩れていました。そのため、中国艦船に絡んだコメントが示された時、「名無しさんの主張に対しては、これまでの記事本文やコメント欄を通して、いろいろお答えしてきました。ぜひ、改めてお読みいただければ幸いです」という素っ気ない一言にとどまっていました。
すると「なるほど、過去の記事本文にもコメント欄にも同じ友好なのに米軍と中国軍への対応差の理由は書かれていませんでした。つまり、広く一般に説明できない理由があるとお認めになったということですね。判り易いご回答を、ありがとうございました」と貶めるような解釈をされてしまいました。名無しさんから「答えられないから答えない」と決め付けられ、逃げているような見られ方をされるのは不本意でしたので、その後は改めて極力丁寧な対応に努めていきました。
このような経緯に徒労感を高めていましたが、その後の名無しさんのコメントの中に「本当は反核平和運動などどうでもいいことでした」という言葉が付け加えられていました。結局、「不誠実」宣言も示されていた中、自治労に所属する私自身を攻撃することが目的化しているように感じてしまい、「ためいき」が前面に出たコメントを重ねた1週間となっていました。その一方で、他の皆さんから思いが伝わっていることを確かめられるコメントも数多くいただけることで、またパソコンの画面に向かうことができていました。
今回、名無しさんというハンドルネームの特定の方のコメントを大きく取り上げてしまい、違和感を持たれた方々もいらっしゃるかも知れません。それでも一般論の話として、このようなネット上の場でも信頼関係を大事にしたいという甘っちょろい私自身の思いがあったため、具体的なやり取りを長々と綴らせていただきました。このような趣旨についても、ご理解いただければ幸いですので、よろしくお願いします。
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