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2011年7月31日 (日)

ブックマークしているブログ

ブックマークしているサイトは、ざっと数えて200近くに及びます。その中で、ほぼ毎日チェックしているサイトは1割程度で、やはり頻繁に更新されているブログが中心となります。訪問しても記事の内容が変わっていなければ、徐々に出向く回数が減っていくのも自然な流れでした。ただ例外として、記事本文が更新されなくても、コメント欄が賑わっているブログは日常的に注目する対象となっていました。

最近では阿久根市の山田勝市議が運営している「いきいき日記」のコメント欄でのやり取りを興味深く拝見しています。昨年末の記事「年明けに阿久根市長選」の中で紹介しましたが、阿久根市に絡むブログのいくつかを日頃から注目していました。山田市議のブログもその一つでしたが、さるさる日記のサービスが今年6月末に終了したため、新しいプロバイダーのブログに移転されていました。

その移転を契機にコメント欄も開設されたようですが、あの有名な竹原信一前市長の「住民至上主義」も同様なパターンをたどっていました。どうもお二人とも意識的に開設したと言うよりも、たまたま初期設定にコメント欄が備わっていたため、あまり深く考えずに開設されたようにも見受けられました。いずれにしても一方通行となる記事の発信だけではなく、閲覧者の声が反映できるコメント欄の開設は歓迎すべきものでした。

1年前に投稿した記事「コメント欄雑感」の中で、プライベートな運営が中心となるブログの世界では「こうしなければいけない」という制約の少なさを綴っていました。それでも幅広い有権者の声に耳を傾ける必要がある政治家の皆さんのブログは、なるべくコメント欄を開かれていたほうが望ましいものと考えています。残念ながら、もともとコメントを自由に受け付けていた政治家のブログが「炎上」気味となってしまい、途中からコメント欄を閉鎖した事例のほうを多く見聞きしていました。

前回の記事「『福島原発の真実』を読み終えて」の冒頭で、自分自身の考え方や立ち位置とは程遠いブログも数多くブックマークしている話を紹介しました。日頃から幅広い主張や情報に接することで、少しでも柔軟な思考回路が保てればと願っているからでした。そもそも自分自身の立場や役職から得られる情報は、黙っていても容易に入手できます。そのような意味合いから、せめてネット上では普段触れにくい意見や物の見方が得られるブログへ積極的にアクセスするように心がけていました。

ここまでお読みいただき、お分かりのとおり今回の記事は、ブログのサブタイトルのとおり「雑談放談」の類いとなる内容にとどまりますのでご容赦ください。これまでも時々、気ままに書き込みたい内容を書き綴る記事を投稿していました。だからと言って、普段の記事が常に大上段に構えている訳でもありませんが、今回は特に肩の力を抜きながらパソコンに向き合っています。したがって、これから紹介するブログも記事内容の是非は横に置き、自分自身の「常識」とは程遠い点が印象に残っていたため、その点に絞りながら掲げさせていただきました。

一つは、産経新聞の阿比留瑠比記者が運営している「国を憂い、われとわが身を甘やかす記」というブログでした。阿比留記者は政治部首相官邸キャップを務めているため、日頃から菅首相とは直接顔を合わす機会がある方でした。菅首相に対する憤りや失望感が極限を超えたようですが、ご自身のブログの中で菅首相を「アレ」と呼ぶようになっていました。さらに「フィクション・アレ日誌」というような記事まで書かれるほど、菅首相への蔑みを明らかにしていました。

阿比留記者のブログには熱烈なファンが大勢いらっしゃり、コメント欄の中でも「アレ」という呼称が常態化されていきました。中には「悪口のための悪口は、貴方の品位を汚します」というようなコメントも寄せられていましたが、圧倒多数は阿比留記者の記事内容に同調される方々ばかりでした。仮に匿名の方のブログでも一国の首相を「アレ」と呼ぶのはどうかと思いますが、首相官邸キャップの立場でありながら「アレ」呼ばわりする点は、私自身の「常識」からは極めて程遠い世界の話でした。

もう一つはブックマークしているブログの中でも、たいへん精力的に更新されているため、アクセスしがいのある山本一太参院議員の「気分はいつも直滑降」です。自民党参議院の政審会長という役職を担われていますが、ほとんど政策的な内容の発信がなく、誰と会った、どこへ行ったという日常的な活動の紹介が中心となっていました。このようなブログの運営が政治家に対する評価面でプラスに働くのかどうか少し疑問ですが、あまりにも飾ることのない本音が綴られているため、確かに面白さは際立っていました。

そのような面白さにひかれ、最近、真っ先にチェックしているブログでした。例えば6月27日、「浜田和幸参院議員、離党して震災担当の政務官に?!!」という記事から始まり、その日だけで8回更新されていましたが、離党を踏みとどめさせようとする山本参院議員の必死さがヒシヒシと伝わってきました。「浜田和幸氏と言えば、気鋭の国際政治学者。経済にも詳しい。政策審議会に回って来る質問主意書を見ながら、改めてスゴい人だと思っていた。いろいろ話を聞きたいこともあった」というような持ち上げ方を連発していました。

それが浜田参院議員の離党後、山本参院議員は「個人的に浜田氏のことは絶対に許さない!(怒X10)真っ赤なウソをついた。私の発信力の全てを使って、叩き潰してやろうと思っています!政治活動が2度と出来ないように!!もう、すでに周辺を調べ始めています!!」というような怒りをあらわにし、ブログを通して攻撃する記事を書き続けていました。ここまで極端な感情の起伏をネット上に発信できる点は、文字通り「直滑降」ブログの面白さであり、人気の秘訣なのかも知れません。とは言え、私自身の尺度に照らすと到底真似できないブログの使い方でした。

他にもブックマークしているブログは多数あり、閲覧することによって意義深い情報を得られたり、近しい考え方に触れることで勇気付けられたりしていました。最後に、予告的な意味合いで、あるブログを紹介します。大田区の犬伏秀一区議の「激辛活動日誌」ですが、自分自身の仕事柄、先日、たいへん興味深い記事「大田区役所納税課は街金より怖い??!!!」に目がとまりました。できれば次回以降、この記事の内容を題材としながら、久しぶりに徴税吏員としての職務について取り上げてみようと考えています。

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コメント

ははは、山田議員のブログを見ていましたか。山田議員はあの程度の応酬は御せるでしょう。
山田氏が若干「私怨」に左右されているように感じたので書き込みましたが続ける事は無いでしょう。

投稿: あまのじゃく | 2011年8月 1日 (月) 08時53分

産経の阿比留氏が書く内容は社の立ち位置を考えてのものですからまぁ公正とも中立とも言えないと思いますが・・・

非常識な新聞社が非常識な総理を責めている?

まぁどっちもどっちです

ただ、どっちもどっちな存在がこの国をリードしているのが現実?

きっと「あまのじゃく氏」の指摘する借金問題も解決どころか、解決方向にも進まないと感じるこの頃ですね・・・

(多分)自治労役員先輩として一言・・・

色々ありますが、本部や都本部の目線より一般的な職員の目線を持つことを最優先にしましょう

そうすれば、現実から乖離しないことは確かですよ

投稿: 元役員 | 2011年8月 1日 (月) 20時18分

あまのじゃくさん、元役員さん、コメントありがとうございました。

山田市議は、あまりコメント欄へのこだわりがないようですので、特に閉鎖されることを心配していませんでした。最後に紹介した犬伏区議のブログのようにコメント欄を閉じられた例をいくつか知っていたため、そのような事実関係を書き込んでいたところでした。

自分自身の考え方や立ち位置とは程遠いブログの筆頭として、阿比留記者のブログがありました。ちなみに「どっちもどっち」というご指摘を強く否定できず、たいへん残念な現実だと思っています。また、「一般的な職員の目線を持つこと」の大切さは私もその通りだと感じています。ただ「本部や都本部の目線」も全否定しない中で、私自身が自信を持てる「答え」を模索していくつもりです。

投稿: OTSU | 2011年8月 1日 (月) 22時01分

権力者とは派手なミニスカートで大衆を引きつけようとする者。新聞は隙あらばスカートをめくって中を見ようとする者。
これは古今東西変わらぬ。両者は双子の兄弟でもある。

最近私のような下々の者から「スケスケルック」がいい!との意見が出始めた。
スケスケルックとは「国の借金が大変だ」という意見だ。郵政民営化があれほど人気だったのはスケスケルックが理由だ。

復興宝くじなんて知恵があるのなら、魅力的な子孫救済スケスケルックを考えて欲しいものだ。
実態の下衆さ加減を正確に表現しており、自画自賛(笑)。

投稿: あまのじゃく | 2011年8月 2日 (火) 09時42分

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