2010年末、気ままに雑談放談
「光陰、矢の如し」という言葉がありますが、2010年も残りわずかです。よく年を取ると1年の経つのが早く感じると言われています。このように考えれば、当たり前なことかも知れません。1歳を迎えた赤ちゃんにとって、1年間は人生のすべてです。10歳の子どもにとって、1年間は人生の10分の1の長さとなります。50歳を超えるようになれば、1年間は人生の中で50分の1の割合でしかありません。このように考えると体感速度(?)の差は、年齢によって歴然としてくるのだろうと思っています。
さらに年を重ねると、昨年と今年1年間に大きな変化がなくなりがちです。昨年の延長に今年があるようなマンネリ化も目立ってきます。それでも今年は5月に新庁舎へ移転するなど、それなりに印象に残る1年だったと言えます。そのような話を逐次振り返っても、閲覧されている大半の皆さんは読み飛ばすのだろうと見ています。前回の記事は「年明けに阿久根市長選 Part2」でしたが、前々回に比べると一転して数多いコメントをお寄せいただきました。
そのため、今回も阿久根市絡みの記事で臨もうかどうか少し迷いました。来年1月16日の阿久根市長選前後には改めて取り上げることになるはずですが、今回は記事タイトルのとおり雑多な話題を気の向くまま綴らせていただくつもりです。「雑談放談」はブログのサブタイトルにも掲げていました。「雑談」は様々なことを気楽に話し合うこと、「放談」は言いたいことを自由に語ること、このように電子辞書には記されています。
したがって、「雑談」の前に「気ままに」という言葉を置くのは余計なのかも知れませんが、語感や字句の並びから、あえて添えていたところでした。このような調子で「気ままに」書き進めていきますので、お時間が許される場合は「気ままに」お付き合いください。思い起こせば1年前、昨年末の記事は「2009年末、改めて当ブログについて」でした。普段以上に長い文章で、気負った切り口で綴っていました。その時に比べると、今回、たいへん気軽な気持ちでキーボードを叩いています。
ただし、あまり気楽さを強調していると、不謹慎だというお叱りを受けかねません。世相の暗さは相変わらずであり、私たち公務員やその組合に向けられる視線の厳しさも常態化している現況です。今朝、読売新聞の一面には「借金頼み 限界予算」という文字が躍っていました。国の2011年度予算案が決まったことを伝えていましたが、一般会計92兆4166億円で、国債は過去最悪だった前年度並みの44兆2980億円に及んでいました。
当初予算としては2年連続で借金が税収を上回る異常事態であり、借金と「埋蔵金」などの税外収入に頼った国の財政運営が限界に達していると書かれていました。これまで「なるほど、国の借金問題」「国債問題に対する私見」という記事の中で、国の借金は必ずしもゼロにしなくても大丈夫であるという見方などを紹介してきました。しかしながら無原則に総額そのものを膨らませていくことの危うさも指摘していました。その意味で、「限界予算」という見出しは的を射たものと言わざるを得ません。
早いもので民主党中心の政権が実現し、1年4か月が過ぎようとしています。1年ほど前には「卵が先か、鶏が先か?」という記事を綴り、マスコミの論調の移り気を問題視していました。高い支持率の政権に対しては強い批判を加えず、支持率が下降線に向かうと途端に重箱の隅をほじくるような批判の多さに悩ましさを感じていました。その上で、記事タイトルには「マスコミが世論を作るのか、世論がマスコミの論調を決めるのか」という意味合いをこめ、当時の民主党政権に対しては同情的な見方を示していました。
その後、鳩山政権末期の迷走ぶりに失望し、菅首相の誕生には改めて大きな期待感を膨らませていました。しかし、最近では「マスコミに批判されても仕方ないことばかり」という歯がゆさも強まってきました。毎年、組合員の皆さんの自宅へ機関紙の新年号を元旦に届くように郵送しています。その中の挨拶文で「応援してきた労働組合の立場からは、単に批判を強めるのではなく、それぞれのパイプを活用し、至らない点を補強していく意味合いからの率直な対話が必要であるものと考えています」と記していました。
批判することで物事が好転していくのであれば、それも一つの方策です。しかし、与党政治家に直接訴える場があるのであれば、建設的な意見を投げかけていくほうが得策だろうと思っています。また、そのような努力を重ねることが、組合員の皆さんに対する組合役員の責任と役割だと受けとめています。このように考えていた土曜の午前、連合の古賀会長が呼びかけ、菅首相と小沢元代表との話し合いの場が持たれたというニュースに接しました。
古賀会長からは「党の結束」を訴えましたが、菅首相と小沢元代表が言葉を交わすことも少なかったようです。残念ながら結果は出せませんでしたが、連合としてそのような動きを作ったこと自体を評価しています。どうしても「雑談放談」とは言え、気ままに書き進めていくと、なかなか長い記事となってしまいます。取りとめのない内容で恐縮でしたが、このあたりで2010年最後の記事は終わらせていただきます。
最後に一言。コメント欄への投稿があった場合はお答えしていく機会も出るはずですが、記事本文の更新は今夜が最後となります。この1年間、多くの皆さんにご訪問いただきました。本当にありがとうございました。どうぞ来年もよろしくお願いします。ちなみに次回の更新は、例年通り元旦を予定しています。ぜひ、早々にご覧いただければ誠に幸いです。それでは良い年をお迎えください。
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