本題に入る前の長話
前回の記事「久しぶりに時事雑感」は、そのタイトル通り単なる「ぼやき」や「ためいき」に過ぎないものでした。個人の責任で運営しているブログという性格上、そのような内容の記事が時々投稿されることをお許しください。それでも自治労に加入している一組合の委員長という立場を明らかにしているため、可能な限り記事の内容や表現方法などについて注意を払っています。
もともと不特定多数の方々が閲覧できるインターネットを通した場ですので、私の考え方に近しい方、まったく相反する考えをお持ちの方など、多様な視線が注がれていることを意識しているからでした。とは言え、単に心証を良くするための「八方美人」的な文章を並べるつもりもありません。主張すべきことは主張するという点にこだわりながら、幅広い立場の方々から率直なご意見をいただけるブログであり続けたいものと思っています。
当然、私の綴る内容を冷ややかに読まれる方、不愉快に思われる方がいらっしゃるはずです。ただ最低限、具体的な事例に対する評価やとらえ方の差異から発生する「意見の対立」にとどめたいものと願っています。つまり持論と間逆に位置する考え方などに対しても頭から否定せず、多様な価値観があることを踏まえた提起の仕方に留意しています。したがって、「ネトウヨ」「ブサヨ」などという侮蔑した言葉遣いは論外であり、さらに言動などを強く批判してきた政治家の方々にも敬称を欠かしたことはありませんでした。
極端な例えとして、竹原信一市長にも当ブログをご覧になって欲しいものと考えながら、これまで阿久根市絡みの記事を投稿してきました。竹原市長の言動の数々に対しては真っ向から批判してきましたが、阿久根市の皆さんが選んだ首長への敬意を忘れず、非礼な言葉は慎むように心がけていました。なお、可能な限り記事の内容や表現方法などについて注意を払うという点で、政治的な話題を取り上げる際は慎重を期するという心構えもその一つでした。
現在、前回記事の最後でも触れた普天間基地の問題が世間の耳目を集めています。自治労に所属している私どもの組合も「普天間基地はいらない、辺野古・新基地建設は許さない」と訴えた集会などへ参加しています。そのような集会に際し、あくまでも緩やかな呼びかけですが、組合員の皆さんの参加も募っていました。一方で、このブログのコメント欄にも寄せられる声として、自治労が平和運動に取り組むことを非難する意見があります。
そのような問いかけに対し、以前の記事「もう少し自治労の話」の中では「自分たちの職場だけ働きやすくても、社会全体が平和で豊かでなければ暮らしやすい生活とは言えません。企業内の交渉だけでは到底解決できない社会的・政治的な問題に対し、多くの組合が集まって政府などへ大きな声を上げていくことも重要な活動の一つです。このことは官民問わず、様々な労働組合が心がけている方針だと言えます」という端的なお答えを示してきました。
このような発想にも賛否が分かれるのかも知れませんが、いずれにしても普天間基地の問題などに関わっている限りは、どのような立場や考え方で取り組んでいるのか、丁寧に説明していくべきものと思っています。そのため、たいへん難しいテーマですが、普天間基地の問題は記事本文で一度取り上げてみようと考えていました。言うまでもありませんが、この問題を素人の一人が大上段から「こうあるべきだ」と論じることの無謀さなどはわきまえているつもりです。
あくまでも「どのような問題なのか、何が問題なのか?」、まず自分自身の勉強のつもりで、いくつかの資料やサイトを探ってみました。宜野湾市職員労働組合がまとめた「普天間基地問題」は分かりやすく、経過や現状などが体系的に示されています。右サイドバーの用語解説リンクにある平和フォーラムが関連資料を一覧とした「普天間基地はいらない」というサイトも参考になりました。
また、別な記事に興味があって購入していた『文藝春秋』5月号も、多様な視点からの情報を得るためには貴重な資料となっていました。特に橋本内閣の沖縄担当首相補佐官だった外交評論家の岡本行夫さんが寄稿した「ねじれた方程式“普天間返還”をすべて解く」は、この問題の難しさなどが説得力ある文章で綴られていました。このような資料を参考に自分自身の頭の中を整理するためにも、ブログにまとめる意義深さがありました。生半可な理解のまま、ネット上に拙文を掲げることは避けなければならないため、一言一句を読み込むことになるからでした。
実は以上のような前置きの後、一気に普天間基地の移設問題を今回の記事に書き込むつもりでした。しかし、どうしても書き進めているうちに話が広がってしまう傾向があり、今回もその典型的なパターンをたどっていました。土曜の夜、ここまで書き終えた時、私どもの組合の書記次長から「委員長のブログ、長すぎるので3回に分けて書いたら、どうですか」と言われていたことを思い出していました。
加えて、明日は一日、休日訪問の仕事が入っていました。さらに新庁舎への移転準備や他にも取りかからなければならない雑務にも追われていました。もともと実生活に過度な負担をかけず、このブログを続けていくように心がけています。したがって、「普天間基地の移設問題」だった記事タイトルは途中で付け替えることになりました。要するに早く眠りたいため、予定していた本論となる内容は次回へ送らせていただきました。このような身勝手な展開についても、ぜひ、ご理解ご容赦くださるようよろしくお願いします。
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