2010年、虎穴に入らずんば
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
毎年、元旦に年賀状バージョンの記事を投稿しています。いつも文字ばかりの地味なレイアウトであるため、せめてお正月ぐらいはイラストなどを入れ、少しだけカラフルになるように努めています。2005年8月に「公務員のためいき」を開設してから322タイトル目となりますが、必ず毎週土曜又は日曜に更新し、昨年1年間で52点の記事を投稿していました。
当ブログへのアクセスの累計は現時点で77万件近くとなっています。昨年元旦までの数が48万件近くでしたので、1年間で約30万件のアクセスがあったことになります。この1年間で日々のアクセス数は一回り増えていました。Yahoo!のトップページに掲げられた際、アクセス数10510件、訪問者数7192人と1日あたりの記録を一気に更新していました。普段は1000件前後で推移していますが、阿久根市の竹原市長が注目を浴びると、その関連する検索ワードから訪れる人たちが増える傾向をたどっています。
ことさらアクセスアップにこだわっている訳ではありませんが、やはり多くの人たちにご訪問いただけることは正直嬉しいものです。特に当ブログは不特定多数の方々に公務員側の言い分を発信する必要性を意識し、個人の判断と責任でインターネット上に開設してきました。したがって、より多くの人たちに閲覧いただき、たくさんのコメントを頂戴できることは本望なことでした。いずれにしても更新が週1回にもかかわらず、毎日、たくさんの方々にご訪問いただき、ブログを続けていく大きな励みとなっています。
このブログの目的や位置付けは、ちょうど前回記事「2009年末、改めて当ブログについて」でお伝えしたところでした。とりまく社会経済情勢の厳しさが増す中、ますます公務員への風当たりが強まっています。厳しい声を謙虚に受けとめながらも、主張すべきことは主張する目的を掲げながら続けています。寄せられたコメントに対しては、なるべく一つ一つお答えするように心がけています。また、貴重なご意見や情報が寄せられるコメント欄は、私にとって非常に意義深く、大切な場となっていました。これまで寄せられたコメント数の累計は3600件を超えています。改めて当ブログをご注目くださっている皆さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。
さて、これまで年賀状バージョンの記事の中には、十二支にちなんだ話題を盛り込んできました。今年はトラ年ですが、真っ先に思い浮かぶ言葉が「虎穴に入らずんば、虎児を得ず」でした。今年の年賀状でも取り上げ、「実は24年前の年賀状でも触れたことを覚えています。リスクを恐れては成功できないという意味ですが、どれほど実践できているか難しいところです。改めて2010年、チャレンジの気持ちも大事にしていければと考えています」と記していました。
特に昨年、「本を書いてみませんか」という大きなチャンスをいただきながら、自分自身の力不足や怠慢のため、約束を果たすことができていません。ある程度目処がついた段階で連絡させていただこうと考えていましたが、その段階に至らないまま、年を越してしまいました。関係者の皆さん、このような素人に機会を与えていただきながら、昨年末までに期待に答えることができず、誠に申し訳ありません。少し迷いましたが、このブログに記すことによって、引き続きチャレンジする意志があることを明らかにしながら、自分自身を切羽詰まらせる意味合いもこめさせていただきました。
2009年は政権交代を実現した歴史的な年となりました。2010年も7月に参議院議員選挙があり、6月には私どもの市議会の議員選挙も控えています。さらに5月には新庁舎への移転が決まっています。言うまでもありませんが、組合専従役員ではありませんので、職務にも全力投球しながら、組合が抱える難題にも立ち向かっていかなければなりません。かつてない多忙な年となりそうですが、いっそう集中力を高め、充実した1年だったと振り返れるよう頑張っていこうと考えています。また、実生活に過度な負担をかけないよう留意しながら、このブログも引き続き週1回は更新していくつもりです。
末筆ながら当ブログへご訪問いただいた皆さんのご健康とご多幸をお祈り申し上げ、新年早々の記事の結びとさせていただきます。
☆新春特別付録☆ 「2009年ブログ記事回想記」
年賀状バージョンの恒例となっていますが、今回も2009年に投稿した記事をインデックス代わりに12点ほど並べてみました。改めて皆さんへ紹介したい内容を中心に選び、いわゆる「ベスト」ではありません。したがって、12点の並びも投稿日順となっています。それぞれ紹介した記事本文へのリンクをはってありますので、のんびりご覧いただければ幸いです。
- 希望の「変」となる2009年に! ⇒ 今回と同じ年賀状バージョンで、変革への期待をこめた年頭の思いを綴りました。やはり特別付録として「2008年ブログ記事回想記」も掲げました。
- 『反貧困』と自己責任論 ⇒ 「年越し派遣村」の村長として有名になった湯浅誠さんの著書をもとに「五重の排除」の問題などを考えてみました。
- 農水省の「ヤミ専従」疑惑 ⇒ 省内から「組合が怖いあまり、国民への説明責任を放棄した」と自省の声があがっていたようですが、たいへん残念な話でした。
- 夏季一時金減額の動き ⇒ 夏季一時金減額に向けた人事院の臨時調査に公務労協は反対していましたが、個人的には「やむを得ないもの」と綴っていました。
- もう少し平和の話 ⇒ その前の記事「憲法記念日に思うこと 2009」から続く内容で、最後に後藤田元副総理の言葉を紹介しています。
- ブログで有名な阿久根市長 ⇒ 初めて竹原市長を取り上げた記事でした。以降、「もう少し阿久根市長の話」など数多くの関連記事を投稿することとなりました。
- 公務員批判への「答え」は? ⇒ コメント欄での議論を踏まえ、「Part2」と合わせ、これまで当ブログで訴えてきた問題意識などを改めて整理した記事でした。
- 徴税吏員としての職務 ⇒ 「スーパー公務員」になれなくても、「ばかもの」と言われるようなスキルアップに努めていく決意を書き込んでいました。
- 5年目の夏、そして300回 ⇒ 300回という節目の記事を通し、4年前の「郵政」解散からその時点までの政治的な動きを振り返ってみました。
- 新政権への期待と要望 ⇒ 総選挙戦は民主党が圧勝し、発足した鳩山政権への思いを綴りました。この記事の前後も、政治の話題を多く取り上げていました。
- アフガンの大地から ⇒ ペシャワール会の福元事務局の講演会に参加し、中村代表らの現地での奮闘ぶりを知り、国際貢献のあり方などを考えさせられました。
- 阿久根市長の常識、世間の驚き ⇒ 竹原市長の言動には、いつも驚かせ続けられました。なお、阿久根市の問題を取り上げるようになってから、アクセス数が一回り増えたことは間違いないようです。
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コメント
あけましておめでとうございます。
年末はOTSUさんの職場で「緊急相談窓口」などの対応で大変だったのではないかと推察しています。
私の周辺の自治体では、「生活保護 申請2倍」(昨年度の4~9月との比較)で深刻なケースワーカー不足(法に定められた一人あたり80世帯を上回る100世帯を担当している自治体もあるとのこと)がおこっているとのことです。
湯浅誠さんの主張には一定の理解はしているものの、自治体の財政を圧迫していることや申請が通りやすくなっていることで「不正受給」が増加することも同時に考えていく必要があるのではないかと感じています。
投稿: ためいきばかり | 2010年1月 2日 (土) 20時47分
ためいきばかりさん、あけましておめでとうございます。
ハローワークとの連携等で、たいへんな職場もありますが、その部署の職員でなければ普段通りの年末年始を過ごさせていただいています。ご指摘のような保護件数の増加は当市でも大きな課題となっています。ナショナルミニマムに位置付けられる保護費とは言え、4分の1を市が負担するため、総予算の中に占める扶助費の割合が急増しています。
毎年、ケースーワーカーを増員していますが、1人あたり80世帯の配置基準に関しては到底追いつかない現状が続いています。近隣市も同じような現況で、100世帯を大きく超えている自治体も少なくないようです。それでも行き過ぎた「水際」対応は、本当に生活保護を必要としている方々を排除する懸念があり、公正な判断能力を維持していくためにも、しっかりとした組織や職員体制の確立が欠かせないものと考えています。
投稿: OTSU | 2010年1月 2日 (土) 22時04分
管理人さん、皆さん。
新年あけましておめでとうございます。
昨年来、直々のぞかせていただいてはおりましたが、
あまり書き込む機会はありませんでした。
今年は、これはと思うところあれば、ぜひ参加させていただきたいと考えております。
今年も、どうぞよろしくお願いいたします。
投稿: 元民間 | 2010年1月 3日 (日) 22時22分
元民間さん、あけましておめでとうございます。
今日から仕事始め方々も多いと思いますが、今年もよろしくお願いします。
投稿: OTSU | 2010年1月 4日 (月) 07時26分
明けましておめでとうございます。
とは言え、もはやお正月気分なんていつのこと?と言う方も多くいらっしゃると思います。
いつもOTSUさんの記事を読ませていただき、私も公務員組合の役員をやっている関係上、勇気づけられ、かつ、勉強させていただいております。
前回記事において、あまのじゃくさんやmobileSEのおっしゃることも理解はできます。
急激な改革はたくさんの人を傷つけ、血や涙を伴います。歴史がそれを物語っています。
それで本当にみんな幸せになれるのか疑問に思うことが多いのですが、それでも、今の既得権益にしがみついて「絶対に自分たちは変わらない」とする姿勢にも疑問に思います。
今回のコメントにあるケースワーカーの件ですが、これこそ公務員のなすべき仕事で(公的支出で賄うべきという意味で)、急激に「生活保護申請2倍」になったからと言って、絶対に丸投げできない事態です。それでもミスは許されず、公正な判断能力が求められる時、「しっかりとした組織や職員体制の確立」抜きには考えられません。そのためにはある程度の人員は普段から絶対に必要です。インフルエンザが流行したときだけ医者を増やすようなことはできないのです。緊急時に適切に対応するためには平時から一定の公務員数を維持しなければなりません。
どうも、最近の議論がそういった緊急時の対応も含めて、公務員を十把一絡げにして、公務員の資質や能力の問題に転化されているような気がします。
もちろん、数を維持するためには、今の給与が適切かどうかと言う議論も必要だとは思います。
投稿: Ta | 2010年1月 4日 (月) 17時48分
「Ta」氏
あけましておめでとうございます。・・とはいえ、こちらの仕事は31日終了で開始は2日ですので、まさに正月は何処の世界の話ですか?という一員ですが、いちおうご挨拶を。
>前回記事において、あまのじゃくさんやmobileSEのおっしゃることも
>理解はできます。急激な改革はたくさんの人を傷つけ、血や涙を伴います。
>歴史がそれを物語っています。
>それで本当にみんな幸せになれるのか疑問に思うことが多いのですが、
>それでも、今の既得権益にしがみついて「絶対に自分たちは変わらない」
>とする姿勢にも疑問に思います。
とりあえずですね、先ずはどっち付かずの八歩美人的意見は止めませんか。そして「変える」「変えない」の意見をはっきり言いませんか。
世間一般といわず、自分の周りを見渡しても判るとおり、「Ta」氏だって既得権益を放置できるほどの体力は何処にも残されていないのは理解されていると思います。それでも、まだ自分たちの子の世代に負担を廻せば良いと言えるほど厚顔無恥ではないですよね?
現状のコスト体質を変えなければならない、もう時間的猶予は残されていないというのは、全員の共通認識と最低限定義すべきです。
そして、変える以上は(誰かの受け売りですが)「一気に変えろ」でなければなりません。「急激な改革はたくさんの人を傷つけ」というのは百も承知ですが、いままで散々無駄に時間を潰して検討してきた結果として「何も変わっていない」のです。これら「永遠の時間の無駄」から脱出する意味でも、もう無理やりでも何でも変える意思を示さなければならない時期にきています。
このときに重要な部分は、もう守りべき部分と変えるべき部分を紐解いて検討している余裕が失われているのが実情だと言うことです。つまり世間の向かう方向性としては、目に見えるものは全部下げろということになります。この方向性は、個人的には好きではありませんが変えられるものでもありません。ただし、悪い部分だけではなく、全部下げたところから再び守る部分を見つけなおして、それだけ上げろという一番シンプルな手法がとれるメリットもあります。
この数年の内に民間はとても早い対応をしました。それで周りが下がったせいではありますが、現状の公務員の待遇は既得権益となってしまっています。そして、これも下げなければ、次のどれを守るかという話が始まらないのです。
と言えば、今あなた方が置かれている現状を理解して頂けますでしょうか? それと民間の残された特定職種も、もう時間の問題だと思っています。
さて、ここから先は「話し合いで解決」するのか「実力排除で解決」するのか、今後の政権の手腕が試されることになると思います。あなた方は当然「話し合いで解決」を求めるでしょうが、所詮既得権益を持つ側は「話し合い」を演じて引き延ばすだけ引き伸ばせばOKですから、結果を出さない「話し合い」が続く事を目指すのでしょう。でも、それって「話し合い」ですかね。団交も同じ様に見えるのですけど。
それを冷ややかな目で見る市民・国民が次にどんな選択をするのかは、少し楽しみにしているところです。某市長ご推奨の「みんなの党」が大躍進などという結果になりかねませんね。ですので、個人的には「自分から開放」した方が良いと思いますけどね。
そして冷ややかな目の持ち主に言わせると、先の八方美人的意見も結果を出さないための手法とか言われますよ。乱暴かもしれませんが、これくらいが民間の現状と思ってくださいね。
投稿: mobileSE | 2010年1月 4日 (月) 20時51分
この数年の内に民間はとても早い対応をしました。いわゆる「派遣切り」もその一つでしょうか?
「小さな政府」のはずが、いつのまにか「公設派遣村」といった事態になっていることも、極端な政策がいかに負の側面を
招くことのいい例ではないでしょうか?
「一気に変えろ」でなければなりません。これは、いいことかもしれません。(派遣の規制については一気に変えていただきたいものです。)
投稿: ためいきばかり | 2010年1月 4日 (月) 21時10分
「ためいきばかり」氏
>この数年の内に民間はとても早い対応をしました。いわゆる「派遣切り」も
>その一つでしょうか?
個人的にはかなりピントが外れていると思いますが、そのとおりだと思います。
>「小さな政府」のはずが、いつのまにか「公設派遣村」といった事態に
>なっていることも、極端な政策がいかに負の側面を招くことのいい例では
>ないでしょうか?
「小さな政府」といいつつ「公設派遣村」などという中途半端なことをしてるから、人心が離れる(どちらの考えを持つ人からも)のだと思います。
>「一気に変えろ」でなければなりません。これは、いいことかもしれません。
>(派遣の規制については一気に変えていただきたいものです。)
もともと派遣には否定的な見方をしていますので、規制はどんどんしていただければと思いますよ。
と前置きして、正規社員も非正規社員も、労働者も経営者も、自分の稼ぐ金がどこを巡ってきたものかを考えれば、どこに使うべきかも自ずと判るし、自分のするべき事も見える思うのですが。(これは社会的にあって欲しい考え方です。)
そして、自分の食い扶持を得るために、どう行動するべきか、何を準備しておくべきかを考えて生きてきていれば、現状でもそれなりに食っていけるものです。(こっちは個人的にあって欲しい考え方です。)
とにかく現状は考えることが足りない方が多すぎます。
ここから先は「アリとキリギリス」の童話でも判るとおり、500年以上も前に提示されている問題なのですけどね。いい加減、タブー視せずに答えを探す時期に来てると思いませんか。また、「働かざるもの食うべからず」これは聖書から派出した言葉だそうで日本古来の考え方ではないそうです。そして童話の方も近年はずいぶん書き換えられたそうですが、日本なりの回答を見つけられるようにしたいものです。
投稿: mobileSE | 2010年1月 4日 (月) 22時37分
Taさん、mobileSEさん、ためいきばかりさん、コメントありがとうございました。
それぞれのご意見を伺い、いろいろ思うところはあります。ただ今回、踏み込んだ感想などは控えさせていただき、必要に応じて記事本文で改めて自分自身の考え方を整理してみるつもりです。しばらくロム中心となるかも知れませんが、ご理解ご容赦ください。
投稿: OTSU | 2010年1月 4日 (月) 22時48分
mobileSEさんの、書かれている内容は、
意見としてはわかるけれども、
それは、
行政として取り得ることができない部分でもあるなぁ、とも思いました。
ここの部分が、そう思ったところです。
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>「小さな政府」といいつつ「公設派遣村」などという中途半端なことをしてるから、人心が離れる(どちらの考えを持つ人からも)のだと思います。
-----------------------------------------
なぜ、私がそう思うかを説明させていただくと、
小さな政府:
これは、税金を使わない上では必要な組織体系です、言うまでもないです。
公設派遣村:
派遣村という形が最適かどうかは議論があるかもしれませんが、
あのような形で、救わなければいけない人たちは、救わなければならない。
生活保護世帯も、救わなければいけない人たちとして、救わなければならない。
どちらも、行政にとっては、取らざるを得ない施策と考えます。
だから、「どちらか」ではなく「どちらも」取らざるを得ない、と考えます。
『中途半端』とは大きく異なると考えています。
そこは、民間の発想と大きく違う所である、とも考えています。
とある市に、30万人住民がいるとすると、
行政は、30万人が利害関係者です。
民間は、利潤極大化を目指しながら、顧客を拡大するも、
30万人のうち、一部を顧客(利害関係者)とすれば済みます。
行政が、八方美人にならざるを得ない部分が、少なからずありますので、
あとは、そのメリハリをどうするのか、
そこが、各自治体で問われる内容だとは思っています。
投稿: イール | 2010年1月 4日 (月) 23時18分
イールさん、コメントありがとうございました。
mobileSEさんへの問いかけであるため、その後のコメントが続かなかったのかも知れませんが、本日のアクセス数は普段より多くなっていました。記事本文でも紹介した話ですが、「阿久根市」という検索ワードで訪れていただく方々が多い日でした。
竹原市長の仕事始め式での挨拶が全国ネットのテレビや全国紙で取り上げられたからだと思います。竹原市長は、これまでの手法をますます過激に加速することを宣言したようです。一自治体の首長で、これほど注目を浴びるのは石原都知事か橋下府知事並み、もしくはそれ以上の話題を集めていると言っても言いすぎではないのかも知れません。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100105-OYT1T00183.htm?from=main4
投稿: OTSU | 2010年1月 5日 (火) 23時09分
OTSU様 明けましておめでとうございます。
本年も当ブログの御発展と、OTSU様の御活躍をお祈りします。
さて、年も明けて竹原市長の気炎は衰えることを知らず、そのバイタリティには脱帽(閉口)しているところです。
確かに竹原市長は各種情報を集めて、その知識量としては見習うところはあると思います。
しかし、今までの言動や行動を見る限り、偏った知識であるとしか言いようがありません。
公務員の世界(行政)の改革は結構なことだと思います。
私も矛盾を感じながら仕事を行うときがあります。
今やっている仕事は、だれのための仕事か?果たして公平なのか?組織を守るための仕事じゃないか?等々です。
今もある問題が起きていて、解決方法(どうやっても納得する人、しない人が出る結果になります)を模索しているところです。
議論なんてもんじゃない。激論・喧嘩です。上司に対して食ってかかることもしばしばです。(だから私は組織の中では問題児です)
けれどそれは、法律、施行令、施行規則、条例などなど最低限のルールを守った上で行うものです。
ルールを守らないで言いたい放題、やりたい放題ではいい結果なんて絶対出るわけありません。
竹原市長の今までの言動・行動はまさに言いたい放題、やりたい放題です。
そんなやり方で改革なんてできっこない。
それらルールが間違っていたら正規な方法で改正するしかないのです。
それが法治国家、民主主義だからです。
竹原市長、もっと行政というものを勉強してください。
改革を急ぐばかりに大事なことを見失っていますよ。
こんなコメント書いてしまって、OTSU様、申し訳ありませんでした。
仕事のことを考えていたら眠れなくて・・・。m(_ _)m
投稿: ISHI | 2010年1月 6日 (水) 04時24分
ISHIさん、おはようございます。コメントありがとうございました。
自分の仕事を常にとらえ直していく姿勢は絶対重要なことです。そのこだわりが薄れると漫然とした流し方に陥りかねません。その意味で、ISHIさんが激論され、悩んでいることは、そのようなこだわりが人一倍強いからだろうと受けとめさせていただいています。
ただ睡眠不足になったりして、健康を害さないようにご注意ください。オンとオフの切り替えも大事なのだろうと思っています。最後になりましたが、ぜひ、これからもよろしくお願いします。
投稿: OTSU | 2010年1月 6日 (水) 08時08分
> mobileSEさん
> 自分の稼ぐ金がどこを巡ってきたものかを考えれば、どこに使うべきかも自
> ずと判るし、自分のするべき事も見える思うのですが。
あなたが言われた事に全面的に共感します。特に私の住む様な地方都市では、
この考え方が非常に重要で、個人的な金の使い道では、自分に戻る可能性の一
番高い所を選んで支出することが必要です。安いからといって、何でもAma
zonなんかで買えば、すぐに地域経済は崩壊ですよ。そのため、実際に地方
では極端に働く場所が減っています。
そして私は、この考え方は行政でも必要だと思っています。私の考えは極端過
ぎるのですが、行政は地域の税収として一番戻ってきそうなところに優先して
金を使えと考えています。
そこで先日の読売新聞の派遣村に関する記事です(話題にあったので・・)。
「石原都知事「派遣村」利用期限延長せず
東京都が年末年始に用意した宿泊施設を利用している失業者のうち、現金2
万円の求職活動費を受けた後、201人が所在不明(中略)、石原慎太郎知
事は(中略)利用期限を延長しない考えを示した。(中略)
石原知事は「つらい仕事は嫌だ、あげく生活保護をくれというのは、ちょっ
と甘えた話だ」と(中略)
長妻厚生労働相も記者会見で「(中略)ほんの一部の不正で全体が迷惑を被
るというのは断じてあってはならない」と述べた。」
だそうです。これには色々な考え方がありますが、民主党は必要と考えている
ようです。
そして次の日の同じく読売新聞の記事です。
「2万円受け取り、200人が所在不明…派遣村
年末年始に(中略)宿泊施設を利用した失業者557人のうち、201人の
所在が分からなくなっている(中略)利用者は名簿上557人いるが(中略)
155人が外出の届けを出したまま戻っていないほか、届け出のなかった4
6人の所在も分からなくなっている。」
長妻厚労相は「ほんの一部」と言いますが派遣村内で見れば1/3以上が持ち
逃げでして、これ「ほんの一部」なのか?と思う訳です。
私は、この金の使い方は死に金としか思えません。そして自分の自治体の話で
は無いが、きちんと税金を納めて頂いた方に大変申し訳のない使い方だと思っ
ています。あまりにも無駄な使い道です。
もちろん救済を全部を否定するつもりではありませんが、これよりも、地域の
税収として一番戻ってきそうなところに優先して金を使うこと、つまり納税者
にきちんと益をフィードバックする事の方が重要ではないかと思っています。
そして派遣村の彼らに対する私の評価は知事の考えを支持しており、彼らにど
のような支援をしても、まっとうな納税者にはなり得ないと考えています。そ
れならば現在きちんと納税している方が、さらに生活しやすい様に支援した方
が、よっぽど生きた金の使い方だと思う訳です。
今回の派遣村の件に対するネット上の意見は苛烈を極める状況です。それは極
端な意見に見えるかも知れませんが、この言い方を100倍ほどマイルドにす
れば世間一般の多くの人の考え方になると感じています。
結局のところネット上の意見も市民の意見も、今回の件に関しては考えの方向
性は変わらないと思います。これを見抜き、批判を受けても厳しい対応をする
事も、これからの行政には必要な事ではないでしょうか。少なくとも全部に良
い顔を出来る時代は終わったと思います。民主党も「選択と集中」と言ってい
ます。皮肉ですが、事業だけでなく人に対しても同様の考え方でなければ生き
残れない時代なんだろうと思います。
私はまだまだ経済分析のプロでは有りませんが、素人目に見ても地方都市の経
済は末期です。とにかく自分たちで他の地域から金を稼げない。そしてその重
要性を知らないし考えなさ過ぎる状況です。
その地域に入ってくる金が交付税だけでは、住民全部が与えられるのを待つだ
けの存在になり自立できないし、それを不自然と感じない。挙句に地域で何と
か金を稼いでる企業やその社員に対して「恵まれてる」だの「甘えてる」だの
言ってのける。まさに末期です。
根本的に考え方を変える教育と、金を稼げる産業と、そして地域を守る金の使
い方を育てることに集中して支援することが是が非でも必要です。
(追記)
先日、ある農村部に出向き話を聞く機会がありました。相当に働き手が足りな
いそうです。でもキツイ、キタナイと敬遠されて人が集まらないそうです。い
ろいろと考えさせられる毎日です。
※かなり脱線。申し訳ない・・。
投稿: むかし民間、今・・ | 2010年1月10日 (日) 00時32分
「不平を言えば融通が利く。みんな“ごね得”だと気付いている」。4日閉所した東京都の「公設派遣村」を出た男性(34)は“村”での生活をこう皮肉った。(産経新聞「“ごね得”許した「派遣村の品格」 費用は6千万円大幅超の見込み」より)
民主党のパフォーマンスが招いた結果かもしれません。年末年始は会社の採用担当も休みに入っているため、「その前に就労相談をして欲しい」とのメッセージを政府(湯浅参与も含めて)は強調する必要があったのではないでしょうか?mobileSEさんの>「小さな政府」といいつつ「公設派遣村」などという中途半端なことをしてるから、人心が離れる(どちらの考えを持つ人からも)のだと思います。
私の職場でも、「中途半端な対応」に疑問の声があがっていました。記事の結びに、「都の幹部は「結局、政治のため」とぼやいた。」とありましたが、「五重の排除」をさらに進める結果になれば今回の一連の対策は失敗であり、石原都知事の判断は正しかったということになるのでしょう。
「政治的な判断」であれば「中途半端な対応」であっても実行せざる得ない行政にもどかしさも感じているところです。
投稿: ためいきばかり | 2010年1月10日 (日) 10時40分
「むかし民間、今・・」氏
コメント拝見しました。先日「イール」氏からの下記コメントで、
>とある市に、30万人住民がいるとすると、
>行政は、30万人が利害関係者です。
>民間は、利潤極大化を目指しながら、顧客を拡大するも、
>30万人のうち、一部を顧客(利害関係者)とすれば済みます。
とあり、派遣村も中途半端とは異なるとの指摘がありました。これについて言いたいことをある程度理解して、今の状況に半分は納得しながらも、何故全員を無条件に利害関係者にしなければならないのか、それを論議することは出来ないのかと、どうしても違和感が取れないでいました。
そして貴方のコメントを読み、行政の中にもそのような基本的な部分に疑問を持っている職員がいることに、少し安心したところです。
貴方と同様に、私の経済観も素人考えですか、バブル後を境に日本の経済というか社会全体の収入と支出のシステムが大きく変わったと考えています。詳しくはそのうち述べる機会があると思うので今は割愛しますが、現状を不況下と考えているのが間違いで、この程度の経済状況が普通の状態で、さらに悪くなる事はあっても、劇的に良くなることはないと知る事が必要だろうと思っています。つまり今の収入に合わせて、その範囲内の支出でやりくりする事を当たり前としないと今後は生き残れないだろうという事です。
この様に考えた場合、貴方の言うとおりに行政といえども「少なくとも全部に良い顔を出来る時代は終わった」と認識するのが適正と思います。
これからは、やはり事業のみならず住民に対しても「選択と集中」となって欲しい。きちんと納税している人と、過去に納税しリタイヤした人に対して十分な福祉が行われ、キリギリスのゴネ得を許さない行政を目指して欲しいと、個人的には強く思います。
貴方の頑張りに期待します。
投稿: mobileSE | 2010年1月10日 (日) 17時05分
むかし民間、今・・ さん、ためいきばかりさん、mobileSEさん、いつもコメントありがとうございます。
この間の議論の流れと少し趣きが変わる内容ですが、今夜、新規記事を投稿します。「約束を踏まえた先に広がる可能性」というタイトルです。ぜひ、またご訪問いただければ幸いです。よろしくお願いします。
投稿: OTSU | 2010年1月10日 (日) 22時32分
OTSUさん,体に気をつけてがんばってください(o・ω・)ノ))
ファイト!ヽ(´▽`)/
投稿: ひむかのぽんぽこ仮面 | 2010年2月 7日 (日) 17時41分
ひむかのぽんぽこ仮面さん、はじめまして。
励ましのコメントありがとうございました。
投稿: OTSU | 2010年2月 7日 (日) 19時52分