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2009年7月18日 (土)

「スーパー公務員」になれなくても

「スーパー公務員」という言葉をGoogleで検索すると、スーパー公務員塾やスーパー公務員フォーラムなどのサイトが上位に並びました。「スーパー公務員とは?」と検索しても結果は変わらず、期待したウィキペディアなど用語を解説したサイトは見つかりませんでした。念のため、電子辞書でも調べましたが、やはり見当たりません。最近、よく耳にするようになった言葉ですが、まだまだ明確に定義付けられていない業界用語であるのかも知れません。

それでも塾生を募集したホームページの記事などから「スーパー公務員」について、次のような条件や資質が求められていることを感じ取りました。あるサイトの記事の中に「これまでの公務員のイメージを打ち破る方で、現場ありき・ニーズ重視の視点と、特区などでは100地域を回って、その狙いと仕組みを膝詰めで地域の人たちと話をするなど24時間365日、無休で走り回る!?新しい公務員の方です」という説明がありました。

さらに公務員に限らず、「公」に関わる仕事をする人には志・行動・情熱を持って、自分の周囲から行動を起こして変化させていく、そのように期待する言葉も掲げられていました。365日無休で走り回るという話は意識の問題を問うものでしょうが、このレベルで活動している公務員は正直なところ決して多くありません。だからこそ「スーパー」と呼ばれるのですが、その呼び名にふさわしい公務員の活動ぶりがNHKの番組で紹介されていました。

今年5月19日に放送されたドキュメンタリー番組『プロフェッショナル仕事の流儀』の中で、小樽市の職員だった木村俊昭さんのバイタリティーあふれる姿が映し出されました。木村さんは1960年に北海道で生まれ、1984年に小樽市役所へ入りました。その職員だった時代、歴史的建造物を活用した全国初のライトアップ、東京から老舗ガラス工房を誘致して「ガラスの街・小樽」としてのブランド化などを成功させていました。

このような街おこしの手腕を買われ、2006年に内閣官房の企画官に出向、つまり国からヘッドハンティングされた自治体職員でした。地域活性化に関する政策、地域再生制度事前・事後評価、地域と大学との連携講座「地域活性化システム論」の開講などを担当し、2009年4月からは農林水産省大臣官房政策課企画官へ転任しています。土日には全国各地で講演活動を重ね、地域活性化の伝道師とも呼ばれ、北陸先端科学技術大学院大学非常勤講師や地域活性学会理事も務められている「スーパー公務員」でした。

木村さんの話は機会を見て、このブログでも取り上げようと思い、自分のテレビに録画保存していました。その回のタイトルは「“ばかもの”が、うねりを起こす」というものでした。「ばかもの」とは、あふれるほどの情熱と行動力を持ち、一度信じたら最後までがむしゃらに突き進む人のことであると解説されています。普通は「どうせ無理だろう」と周囲から冷ややかに見られていても、わずかな可能性を信じて挑戦する、そのがむしゃらな姿が次第に人々の心を動かし、協力者を増やし、うねりを起こす場合がありました。

木村さんは小樽市職員時代、その「ばかもの」ぶりで、職場の仲間や市民の皆さんを巻き込み、様々な街おこしの成果を上げてきました。木村さんの「ばかもの」伝説の一つとして、小樽市で開く世界職人学会へマイクロソフト社のビル・ゲイツ会長を呼んだエピソードが紹介されていました。結局、本人は「どうしても都合がつかない」との返事だったようですが、それでも副社長が代理で参加されたとのことです。

木村さんは国の企画官になってから地域再生の知恵袋として、全国を飛び回り、街おこしの相談に乗っています。その際、最も大切にしていることは、地域の人たちを「その気にさせる」ことだそうです。あくまでも地域再生の主役は地元の人たちであり、「動き出せば、何かが変わる」と信じ、小さなことでも行動を起こすことの大事さを訴えています。木村さんは「よそもの」の目で、地元の人たちが気付いていない魅力や可能性を指摘します。地元の人にとっては、身近なだけに価値を見出せずにいることが意外に多いのだそうです。

「魅力は、あなたたちの中にある」という最も伝えたいメッセージを携え、全国各地に「ばかもの」を生み出すため、来る日も来る日も人に会い続けている木村さんの熱い姿が強く印象に残るドキュメンタリーでした。木村さんは、なるべく人に直接会うことを心がけています。言葉だけではなく、体全体で相手にメッセージを伝えられるからだそうです。1年間で4000に及ぶ人と名刺交換し、地域再生の種をまき続ける木村さんは「人と会うことが好きでなければ、公務員は出来ない」と述べられていました。

岡山県真庭市を訪れた際、木村さんに付き添った35歳の男性職員へアドバイスした言葉も印象的でした。「目先の事務に追い回されて、精神的にも時間的にも(街おこしを)考える余裕がない」と悩みを打ち明ける男性職員に対し、「出来るんだろうか、出来ないんだろうかと考えるのではなく、実際これをやらなきゃいけないとしたら、どうしたらやれるのかと考えていかないと、出来ない理由ばかり考え、プラスではない」と諭されていました。

わずか2日間でしたが、木村さんに随行した男性職員の意識が確実に変化したことも番組の最後に描かれていました。木村さんの訪問から2か月後、その男性職員は仕事の合間を縫って街づくりのヒントを得るため、知り合いを訪ね回るようになっていました。現場の声を聞きながら自分なりに何が出来るのかを考えていく、「ばかもの」への道を一歩踏み出した姿が映し出されていました。

公務員のすべてが木村さんのような「スーパー公務員」にはなれないものと思います。しかし、「スーパー公務員」に実際にはなれなくても、なろうとする意識や、街づくりなどに対して出来ない理由を探さない「ばかもの」にはなれるはずです。一方、公務員の仕事は千差万別で、独創的な力を発揮できない、ほぼルーチンワークである、木村さんのような人は特別であるとの思いを抱く方々も少なくないのかも知れません。

これまで「公務員のためいき」を続けてくる中で、「公務員の待遇は、このような法的な位置付けで成り立っています」と説明する場面が数多くありました。しかし、公務員を批判的な視点でとらえている人たちに対し、それらは説得力を持つ言葉になり得ないことを痛感してきました。つまりイチロー選手に数十億円の年俸が支払われても「高すぎる」と批判する人はいません。

「同様に」と言ってしまったらイチロー選手やそのファンに怒られるのかも知れませんが、公務員の賃金なども同じように考えています。やはり公務員一人ひとりが自分の仕事を見つめ直し、どのように住民の皆さんに役立っているのか、必要なのか、より付加価値を高められるのか、様々な切り口から検証し、実践していく姿勢が重要な点であることを感じています。そして、このような努力を重ねることによって、いっそう住民の皆さんからの信頼を高めていけることが最も大事な道筋だろうと認識しています。

その上で、配置されている職場や職種を問わず、公務員全員が心がけるべき点として次のような内容を思い描いています。まず自分の仕事の意義や位置付けを常に意識すること、よりいっそう法令等に熟知し、公平公正さや丁寧な説明責任を全うできること、出来る限り担当外の業務内容も熟知し、きめ細かく総合的なサービスの提供ができること、勤務時間外でも公務員であることの自覚を持ち続けることなど、当たり前なようなところから職員全員の力量や意識を高めることが重要であるもの思っています。

例えば、保育園や児童館の職員が児童虐待の気配をいち早く察知し、素早く行政としての対応がはかれることや、徴税吏員が納税相談を行なう中で、多重債務の整理や生活保護への相談を紹介するような複合的な視点について、よりいっそう高めたいものと考えています。つまり自分の守備範囲を決めるような縦割りの発想を取り外し、良い意味の「お節介」をやくことの大事さを感じています。

木村さんを取り上げた番組内容の紹介も重視したため、自分自身の足元に引き付けた具体例を多くは語れませんでした。このようなテーマは今後も続けるつもりですので、長い目で見たお付き合いをよろしくお願いします。最後に繰り返しとなりますが、「スーパー公務員」にまではなれなくても、前述したようなレベルには公務員すべてが到達できるはずです。私自身がどうなのか問われないように今後も努力していくことになりますが、最低限、そのような心構えは持ち続けていくつもりです。

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コメント

>OTSUさんへ

 付加価値をつける前に、自分の仕事を、正確に効率的にやる仕組みを考える事や、それを部署として新しい人にどのように教育するかなどの基本的な事が先では無いでしょうか?(出来ているのなら良いのですが、個人的な引継ぎに頼っているだけでは無理でしょうし)

 目先の業務に追い回されている状態で仕事を増やした所で、時がたてば情熱も薄れて忙しいのを言い訳に止めるだけではないでしょうか?

 ps 余談ですが、イチローの年棒を高いという人(放出して他の選手を取るべきだなど)は何人か知っていますし、そもそも野球選手(スポーツ選手)を一括りにして貰いすぎという人もいます。例としては不適切かと思いますよ。

投稿: のん気な野良猫 | 2009年7月20日 (月) 03時25分

のん気な野良猫さん、おはようございます。コメントありがとうございました。

>付加価値をつける前に、自分の仕事を、正確に効率的にやる仕組みを考える事や、それを部署として新しい人にどのように教育するかなどの基本的な事が先では無いでしょうか?

まったくその通りだと私も考えています。その上で、より付加価値を高められるのかという論調だったつもりです。まず自分の仕事の意義や位置付けを常に意識すること、よりいっそう法令等に熟知し、公平公正さや丁寧な説明責任を全うできること、このような点が逆に当たり前すぎて批判を受ける心配もありましたが、重要なことだろうと思っています。いずれにしても、まだまだこなれていない書き方であり、申し訳ありませんでした。

イチロー選手の年俸についても、いろいろな見方があって不適切とのご指摘、その通りだったかも知れません。至らない点について、皆さんからアドイバイスを受けられるのも相互交流できるブログの良さだと改めて感じています。ありがとうございました。

投稿: OTSU | 2009年7月20日 (月) 08時55分

まあ、とはいうてもイチローはよう例えに出されるからな。今日かて産経の社説にあったがな。
今は「実力で高額の給料(年俸)をもらう人」の代表格や。確かに向こうの雑誌にもらい過ぎなんて書かれとったけどな。
今日は茶々いれただけやし、別に議論することでもないやろし、返事は無用や。失礼。

投稿: K | 2009年7月20日 (月) 20時13分

OTSUさん

スーパー公務員読みました。
ですがもう余計なことはしないでくれというのが本心です。

スーパー公務員???
何で民間に就職しなかったんですか?

あとビルゲイツの話もありますが
IT企業のほうがやりがいはないのですか?
たとえば一太郎の性能をもっとアップすればMSばかり使われることもなく日本でMSの独占を防ぐことができたはずです。

小樽なんて下手な振興は要りませんよ。
もともとニシンで栄えた町でしたが
もうニシンは採れませんし海外との貿易とかも期待できません。
素直に人口規模を縮小させるのが一番です。


公共事業ではKさんみたいな人はわんさかいますよ。
バイタリティーで仕事たくさんとってきて、
小樽に必要でもない橋をかけたり道路を架けたり。

もうそのような体質は国民としては結構だと思います。
瀬戸内海に3本も橋を架けたり。

「魅力は、あなたたちの中にある」
とのことですが小樽には魅力はありません。
せいぜい実体のないイメージだけのものです。
むしろ高齢化や人口流出などに対応できる、
撤退戦に活躍できる人のほうが好まれるはずです。

投稿: くばっち | 2009年7月20日 (月) 21時48分

Kさん、くばっちさん、ご訪問ありがとうございます。

どうも私の文章力の拙さからなのでしょうか、くばっちさんに対し、今回の記事を投稿した趣旨が伝わっていないように感じています。単刀直入な意図として、タイトルのとおり「スーパー公務員」になれなくても、という内容を綴ったつもりでした。

伝わっていた上でのコメントだった場合、くばっちさんが訴えられた内容を正確に理解できなかった私の読解力の不足であり、お詫びしなければなりません。その際は、改めて補足コメントをいただければ幸です。

なお、くばっちさんは小樽市の方なのでしょうか。小樽市民の皆さんの中に木村さんの頑張りや功績について、「余計なこと」と思われた方がいらっしゃるとしたら意外なことでした。

投稿: OTSU | 2009年7月20日 (月) 22時32分

「伝えたいこと」を、伝わるように書いたとしても、うまく伝わらんことって、ままあるこっちゃ。

さて住民としては、隣の市よりも良い点があったら、ちょっとうれしいわ。やらしい発想でわるいんやけどな。
「えー、○○市に住んでんの!ええなあ、××市なんか・・・」ってな、よう保育園、ゴミ処理、道路、街のきれいさなんかについて言われんねん。仕事決まって、急に住まいを決めたあん時、そんな事まで考えて市町村を選ばんかかったからな。
もっともこれは政治家の仕事やろし、税収なかったらやりとうてもできひんのやろけどな。せやけどそういう積み重ねで生まれる「スーパー市町村」にはなって欲しいわな。ひとりのスーパー公務員がやってくれても、たくさんのちょっと頑張ってる公務員がやってくれても、どっちでもかまへんで。
オレんとこはまだ水道料金がカード払いできひんのやけど、保育料も含めてカード払いに対応してくれたら、ええのになあ。

投稿: K | 2009年7月20日 (月) 23時24分

>OTSUさんへ

 意見が一致した部分はうれしいです。ただ、貴方は市役所に入って5年、6年の人ではないですよね?現在、引継ぎも個人任せ、研修のシステムもできていない組織に何十年もいた人が、付加価値云々話されても、まずは、基本的な事だけで良いからしっかりやってくれ、と思われるのでは無いでしょうか?

 効率的に物事を行う。個人の努力とかモラルに任せず、組織としてどうやって個人を鍛えるのかといった視点が欠けている気がします。(部下の管理をしないポジションならそれでも良いかと思いますが)

投稿: のん気な野良猫 | 2009年7月21日 (火) 02時47分

Kさん、のん気な野良猫さん、おはようございます。コメントありがとうございました。

のん気な野良猫さんへ、一言付け加えさせていただきます。個別の事例から自治体職員が「基本的な事」すら満足にこなせないように思われているとしたら、不本意なことです。大半の職員は自分自身の職務について、基本的に問題なく遂行しています。

さらに研修システムも確立していない訳ではなく、職場によって濃淡があることを前回記事のコメント欄で申し上げたところでした。確かに専門性について、よりいっそう高めていく必要性は課題として認識しています。いずれにしても繰り返しになりますが、まず「基本的な事」を遂行できた上で、付加価値を高めるような姿勢も欠かせない点を訴えさせていただきました。

投稿: OTSU | 2009年7月21日 (火) 07時15分

OTSUさんは、市役所に入られて20年くらいでしたっけ?
そろそろ役職がつく頃ですが組合には何歳頃までいらっしゃる予定でしょう。

例示の番組は私も見ていました。
こういう人を「ばかもの」で例外的に見ていらっしゃるようですが、職場に一人や二人、こういう人がいないと活性化しないんじゃないですか。
個人的には、木村さんの発言には共感を覚えますし、真庭市のベテランみたいなのが「ばかではない」公務員として(編集の意図は知りませんが)際立っていたので、住民は自治体に関心が持てないんでしょう。
OTSUさんが住民の利便性に重きを置かれているのは、良いことなのですが、その分野の「ばかもの」の類になるおつもりは?

>小樽市民の皆さんの中に木村さんの頑張りや功績について、「余計なこと」と思われた方がいらっしゃるとしたら意外なことでした。

木村さんの施策のおかげで小樽に旅行をしたことがあります。
ライトアップは奇麗でしたが、彼の施策以外にも元々の資源はあり、また、住民は、停滞している地域経済のことを憂いていました。
あまり賞賛しすぎるとお役所特有の独善になりますよ。
個々の職員にスポットを当てるのは、役所の匿名性の裏返しとして大切な切り口だとは思いますが。

投稿: L | 2009年7月21日 (火) 12時12分

>>OTSUさん

コメントどうもありがとうございました。
全部読んだつもりだったのですが何か誤解しているところもあったと言うことでしょうか。
メインがスーパー公務員の方についての記事だったのでそちらが気になったというだけのことなんですが。


自分は小樽の関係者ではありませんがいろいろ調べて分かったことがあるので
述べさせてください。
K氏の行動についてはあまり賛同出来かねます。
というかあくまでも人口13.5万人の大都市向けではなく
小規模の町村向けの政策だと思いました。


調べたところによると中小企業1社を誘致しただけのようですね。
http://www.otaru-glass.com/japanese/
(個人的にはすごいとは思いますが、客観的に見るとひどい内容だと思います)
それに続いて主に嗜好品としてのガラス細工の個人工房が何軒か。

本当にひどいと思います。
こんなのでガラスの町と名乗るのは引け目を感じないのですか?
てっきり工業用のガラス企業を誘致して雇用を創出したものとばかり思っていました。

確かにK氏の貢献はすばらしいものだと思いますが地域の振興と言う面からは
事態は何一つ変わっていないと思います。
疑問点が2つあります。

①何故、工業用に目を向けないのか?
継続的な雇用が期待できるはずです。
観光客向けのガラスだとブームが去った後は悲惨です。

②小樽市のホームページを見たが全国でのコンテストの入賞は「佳作入賞」のみ。
道賞はある種の馴れ合いがあると思いますので考慮してません。(個人的にはすごいと思いますがこれでは嗜好品のほうも他所で勝負は出

来ないでしょう)http://www.city.otaru.hokkaido.jp/sangyokowan/sangyo_sinkou/otarubrand/otaru_brand_itiran.htm

普通は上記の2点で勝負するのが筋だと思います。
工業用か美術品ならコンテスト入賞か。
自分はそれ以外はないと思いますし、どこかでフィードバックを受ける
機会がないとなあなあになりがちでブームが去った後に何も残らないんじゃないかと思っています。
箱物行政の延長とも感じました。


見かけの派手さばかりクローズアップされているような印象ですが
なにやら本質的なものは見えていないような気がします。
北海道の弱点は観光でもリピーターが少ないこと、
ブランドをあまりにも拡大してとらえていることの二点だと思います。
その罠にK氏自身はまだ気づいていないような。

北海道は今まで素材などはいいものが取れていましたが
技術不足の感があり、あまり北海道の外では評価を受けることが出来ていませんでした。
ですが最近では優秀な方がちらほら出始めています。

http://www.kinotoya.com/lineup/gift/school.html
きのとや(製菓)

http://www.oishiijikan.net/air-g/sakura-cheese/
さくら(チーズ)

官民問わず真面目に地域振興している方が気の毒になります。
ガラス職人と彼らとの間には地域ブランドとして埋められない差があると思います。


遅れましたがタイトルにある「スーパー公務員」になれなくてもについてコメントします。
Lさんのように
”職場に一人や二人、こういう人がいないと活性化しないんじゃないですか。”
というのに賛同します。
みんながみんなスーパー○○にならなくてもいいと考えると恐ろしい事態になると思います。

最後に以下の記事を読んでみていただけることを期待しています。
自分が「何もやらないでほしい」と言った意味が分かると思うのですが。
こんな地価の高い所で・・・

http://homepage2.nifty.com/heimoto/090312yomiuri.html

投稿: くばっち | 2009年7月21日 (火) 18時49分

>Kさんみたいな人
これ、オレやのうて、本文の木村氏のことやな・・・。まあそうやろうとは思てたけど。

それにしても、みんな何とのう論議が食い違うてるように思うんは、オレだけか?

投稿: K | 2009年7月21日 (火) 19時25分

>>のん気な野良猫さん

やぱりどんなに優秀な人間でも1日8時間、週休2日取らないと体が持ちません。
木村さんみたいな方はその方の資質もありますが、
自由に動き回れる環境も大きいのではないかと思います。
実にうらやましくも感じます。

普通は自分の業務およびその引継ぎ等で精一杯なわけで
そう好き勝手に動けないのが現状だとは思います。
一番厄介なのは木村さんのような仕事が認められて職員を増やす?こと
につながることだと思います。

自分もイチローの例は不適切だと思います。
もともとホームランしか狙わないようなバッターのアンチテーゼとしてイチローがいるだけだと思いますし、もしイチローのようにヒットだけを狙うバッターばかりならイチロー自身も目立たないとは思います。経済学の需要と供給のような関係がストレートに現れるだけなんじゃないかと。その点労働者は切り離して考えるべきだと思いますが。


ここのブログにおける「K」さん、紛らわしい表記すいません。
あと、ここのブログにおける「K」さんですが返事や再コメは”結構”です。
よろしくお願いします。
少なくとも自分に対してはコメントしないで下さい。
こちらも自分のコメントを消せる機能がないので。
もしコメントが来たら自分のコメントを消したいところですが
それもできないらしいので。

投稿: くばっち | 2009年7月21日 (火) 20時53分

Lさん、くばっちさん、Kさん、コメントありがとうございます。

Lさんからのお尋ねのうち組合役員の件は、このような場でお答えすべきものではありませんので、よろしくご理解ください。「ばかもの」については、くばっちさんの質問と重なり合う点がありますので、記事本文で書いた内容を改めて述べさせていただきます。

まず木村さんのような「スーパー公務員」には、公務員の誰もがなろうと思っても簡単にはなれないはずです。それでも「スーパー公務員」に実際にはなれなくても、なろうとする意識や、街づくりなどに対して出来ない理由を探さない「ばかもの」にはなれるはずと書かせていただきました。

したがって、私も地方公務員の一人として「ばかもの」にはなれるよう頑張っていこうと考えています。また、NHKの番組を見た範囲での報告ですので、ことさら木村さんを賞賛した訳ではなく、淡々とお伝えしたつもりでした。

逆に、くばっちさんを小樽市民だと感じたのは、木村さんの実績に対する評価をはっきりと結論付けていたからでした。ご紹介いただいた読売新聞のニュース“「雪解けまでは」空き店舗ダッシュ!小学生の陸上練習場に”を見ましたが、「だから?」というのが率直な疑問です。

木村さんは首長ではなく、一職員として「ばかもの」ぶりを発揮した訳であり、その手法も費用対効果の面で決して法外な予算をかけていないように感じています。ただ総論的な問題意識として、財政が厳しいのだから最低限の仕事のみに集中すべきとのくばっちさんの主張も充分理解しているつもりです。

投稿: OTSU | 2009年7月21日 (火) 22時32分

なんか、嫌われたかな。以下、独り言っちゅうことで。
個人が運営してるブログであっても、誰でも見る事ができたり、コメントを書く事ができるんやったら、それには一定の公共性があるもんやと認識してる。であるならやな、本文、コメントともにそれを意識するべきであって、少なくともオレはそうしてるつもりや。オレ自身他人のコメントを批判した事もあるし、またされた事もある。書く時は慎重に、書かれたときは謙虚に、を心がけてる(いや心がけてるだけやけどな)。本文から外れた内容の時なんかは、返事無用と書く事もあるけど、べつにそれは書くなと言うてる訳やないねん。せやから、コメントしないでくれ、と書かれると、困んねんな。その時点で、思考を止めることになるやんか。少なくともここでそれは「ナシ」やと思うねん。齟齬があるならコメントで解決すればええし、解決せんでもそれはそれで、そういうもんやと認識が広がるやんか、なあ。
以上独り言終わり!

本文の件は、オレその番組見てへんさかい、何とも言われへんのやけど、木村氏みたいな一人で何でもやってのける「ばかもの」はなかなかお目にかかれるもんやないな。オレの知る世界では、一人の「ばかもの」を多くの普通の奴らが支えて、新しい仕事が完成する感じやろか。「ばかもの」が切り開く道を整備する奴、修正する奴、維持する奴、道として認められるよう事務手続きを迅速に進める奴、宣伝する奴・・・。役人なんか、普段後者の役割を期待される事が多いんちゃう?

スーパー公務員か。そういうたら横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校ていうめんどくさい名前の高校を作った時の責任者は、市の一役人で、そのプロセスがテレビで特集されとったで。名前忘れたけどな。ただ何も知らん役人があれこれアイデア出して、すごい学校をホンマに作ってしまう過程には、関心したで。あれスーパー公務員ていうたってもええんちゃう?オレの周りは職人肌っちゅうか、スペシャリストが多いから、こういうタイプの仕事をする人間には驚くわ。何食うたらあんな風になれるんやろな。

とここまで書いてみて、「スーパー公務員」より「ばかもの」の方がオレの好みの言い方やと思た。前者はたぶん定着せんやろな、そんな気がするわ。


投稿: K | 2009年7月22日 (水) 02時17分

>OTSUさんへ

 個別の事例が何をさしているか不明ですが、研修システムができていない=基本的な事ができていない、と考えています。(研修が体系化されていない部署のことです)つまり、自分の仕事(管理職であれば自分の部署の仕事)を効率良く正確に終わらせるようにする事も含めて基本的な事だと考えています。

 OTSUさんの市では5年に1度位の頻度で異動があるわけですよね?そうすると毎年(或いは1年おき位に)この部署が初めてという余り戦力にならない人がいる訳ですよね?

 その人を早くそれなりの仕事が出来るように育てたり、或いは部署に来て2、3年目の人を一人前にしたりといった事をしないと部署の仕事が効率的に出来ないと思うのですが違うのでしょうか?(4年たって使えるようになったら次の年異動では困るでしょ?)又、研修の過程において、こうした方が良かった或いは、教え方が悪かったなど色々、次回以降の研修に役立つ事もあるかと思いますがそういった経験も部署の中で蓄積されていかないのでは?

 まずは、少なくとも、研修の体系化もできていない部署をなくしてから付加価値云々の話をすべきと思いますよ。(勿論、日々の改善点を部下から出させる仕組みを作る事、それを部内で共有する事も含めてですが)残業代減る、或いは少ない人数で部署の仕事が出来るようになればそれだけでも充分です。

投稿: のん気な野良猫 | 2009年7月22日 (水) 02時23分

>くばっちさんへ

 働ける時間には制限があるというのはその通りだと思います。だからこそ効率的に(個人及び、部署で)仕事をする事が必要だと考えます。
 自分の業務、引継ぎで精一杯ならやるべき事は、新しい仕事を増やす事ではなく、どうしたら時間内に仕事が終わって、残業代の負担をかけずにすむかを考えるべきと思います(管理職も考えるべき事ですが)
 木村さんについては、仕事内容もよく分からないのでコメントはできません。すみません。

投稿: のん気な野良猫 | 2009年7月22日 (水) 02時41分

Kさん

>それにしても、みんな何とのう論議が食い違うてるように思うんは、オレだけか?

いえ、私も同感です。
何となくではなく、思い込みで空回りしてる人が複数居ますね。

それでも全員に誠実に対応しようとするOTSUさんには何時も感心しています。

投稿: Thor | 2009年7月22日 (水) 05時44分

Kさん、のん気な野良猫さん、Thorさん、おはようございます。コメントありがとうございました。

匿名での投稿が基本とは言え、ネット上は「公共の場」だと考えています。したがって、コメント欄の位置付けなどは、基本的にKさんの主張のとおりだと私も受けとめています。

のん気な野良猫さんから改めてご指摘を受けた点、研修等の体系化に対して濃淡もなくすべきというお話など分かりました。組合役員の立場は市役所全体を見渡せるものですので、今後、いっそう労使協議の場などを通して努力していきます。

Thorさんから感心いただき、たいへん恐縮です。とにかく異なる考え方の人たちとも対話を通し、少しでも理解し合いたいと願っています。そのため、そのような姿勢を重視することが第一歩だと常々心がけているところです。

投稿: OTSU | 2009年7月22日 (水) 07時11分

>>OTSUさん

冷静な議論が出来ないようですいません。空回りしている人の一人だと認識しています。
関西弁にも動揺させられ情けないですね。(ここに噛み付かないでください。)
労組の委員長なんかとてもじゃないけど出来ないと思いました。
いつもコメントどうもありがとうございます。


自分は北海道にいるのですが
この記事を見て思ったのは北海道で現在進行形でやっと「まとも」な人間や産業が育ちつつあるのに
また木村さんみたいなみたいな人が賞賛されている!!と絶望的な気分になったからです。

北海道はイメージだけで評価されると言う状態が長く続いていました。
・大してにおいもよくないラベンダー
・あまりおいしくないラズベリー
・観光名所に廃墟が多い、
・食材はいいが美味しくない料理
・実体のないアイヌ文化


やっと本州の人並みに活躍できる人材が出てきたと思います。

・データクラフト社の画像検索ソフト、クリプトン・フューチャー・メディアの初音ミク
→北海道で生まれたIT企業です。
特に初音ミクなんかは「おたく」だなんだと言われるかもしれませんが、
今まで北海道発のIT企業はありませんでした。

・おぼろづき
→寒さに強く、食味もコシヒカリより美味しいとされているお米です。
今まで北海道のお米は安かろう不味かろうでした。
このようなお米もありませんでした。

・札幌円山地区の料理屋さん
→高級料理店が並ぶ地域です。最近では北海道外で真面目に修行してきた方が
フランス料理や懐石などのお店を開いてくれています。
ミシュランのガイドにも選ばれた料理人が来てくれています。
今まで北海道には手を加えた料理はありませんでした。

いい企業や人材が育ちつつあるのに木村さんのような人間にスポットをあてられると
自分も北海道の振興のために微力ながら協力している身ですが、溜息がでます。


ガラス職人の誘致? 
ガラス細工を舐めすぎだと思います。 
ガラス細工は昔から高度な技術がないとだめで、特許制度の前身となったほどの産業です。
いまさらこのようなものに手をつけるのは理解できません。

職人の国際会議?
なぜ職人のいない小樽で会議を開く必要が?

あと自分なりに議論がずれている点について検証しました。
小樽とOTSUさんのいらっしゃる(大部分の)多摩地区や札幌近郊の裕福な都市では環境が違いすぎます。

多摩地区、札幌近辺あたりの安定した都市
→税収も多く高齢人口も少ないのでよほど箱物行政に傾倒しなければ
まず財政難は起きないのでは?
自分の周りの札幌の衛星都市では公共サービスが豊かです。

小樽
→人口13.5万人、65歳以上30%、主要な産業なし、
都市の資源はフェリーの使用料及び観光資源がちらほら。
生活保護は北海道で5番目に多い。


黙っていれば住民が住民税を払ってくれる環境とは程遠い世界です。
観光とフェリーの使用料だけしかない町なんです。
それだけですと人口はもっと少なくていいはずです。

小樽の公務員は撤退戦を行える人材が期待されると思います。
ですから木村さんの紹介を受けて後半のOTSUさんの文章につながるのに違和感を感じました。
下手な観光振興は小樽や大部分の北海道の都市で悲惨な結果を生むだけです。

個人的に木村さんの行動も理解できかねます。
がむしゃらさがキーワードになっているようですが
このような人間は成功した後のビジョンがないことが多いです。
成功自体が目的となってしまいます。

投稿: くばっち | 2009年7月22日 (水) 19時47分

くばっちさん、いつもコメントありがとうございます。

今回、詳しくご説明いただき、くばっちさんの切実な問題意識や危機感がしっかり伝わってきました。また、小樽市民ではなくても、小樽市のことがよく分かる北海道の人だと教えていただき、その主張が現場感覚に裏打ちされたものであることも感じ取らせていただきました。

これまでのコメントの中から、そのようなくばっちさんの真意をくみ取れず、たいへん失礼致しました。「スーパー公務員」の木村さんの果たした役割も一定評価すべきものと今でも考えていますが、物事を多面的な視点で接していくことの大切さを改めて認識する機会となっています。いずれにしても、いろいろ貴重な情報提供や問題提起に感謝しています。ありがとうございました。

投稿: OTSU | 2009年7月22日 (水) 20時18分

>高齢化や人口流出などに対応できる、撤退戦に活躍できる人・・・

くばっちさんから見れば木村さんも方向性が違うということなんですね。

それはそうと、この話題の発端は、公務員の職務と待遇の差が官以外の人に違和感があるということでしたので、その根拠となっていると労組側が言う公務の職責について二つほど題材を提供します。

http://www.ytv.co.jp/ten/sp/index.html
2009年7月14日 放送
財政難なのに…高すぎる市職員給与のワケ
(5分30秒辺りからの労組幹部の発言には、この取材の内容に対しての具体的な職責を問うてみたい)

http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20090722-OYS1T00228.htm
土砂災害警戒情報、防府市が特養に伝えず

これ以外にもこの特養が県に砂防対策を要望していたことや防府市が土砂災害防止法で義務付けられているハザードマップの作成と周知を行っていなかったことが報道されています。
私の居住する自治体も県のハザードマップと市の防災計画がリンクしたものを見ることが出来ません。
こういった法律で義務付けられていることは遅滞なく行う為の組織であり報酬・給与なのですが。
先の朝倉市を初め、一応採用試験をしているはずですが、どういう試験をすればこの様な法律に無頓着な人達が公の職を任されるのか、担当者に聞いてみたいものです。
防府市は、結果の重大さに鑑み、職務怠慢で全職員を懲戒により減俸・降格ものですね。

投稿: L | 2009年7月23日 (木) 00時31分

> 部署に来て2、3年目の人を一人前にしたりといった事をしないと部署の仕事が効率的に出来ないと思うのですが違うのでしょうか?

とお書きになっている方がいらっしゃいますが、世間の皆様はそういう認識なのかと愕然としました。正直なところ、2、3か月目の人が一人前になってくれないと部署の仕事なんて効率的にはできません、はい。

投稿: イチ公務員 | 2009年7月23日 (木) 01時01分

>イチ公務員さんへ
 
 2,3ヶ月で一人前ですか。随分楽な仕事ですね。高い給料は必要ないですね。

 例えば、市民税課に配属されても、夏頃には、市民税の申告の実務が理解できていると言う事でしょうか?(申告の受付もほとんどしないと思いますが?)

 少なくとも、1年間はその部署で仕事をしないと年間の仕事の流れ(繁閑や、その時期特有の仕事)を理解できないと思うのですが。。ま、年間の仕事の流れも理解できなくても役所の中では一人前ならそれはそれでいいですが、世間ではそれを一人前とは言いませんので。

投稿: のん気な野良猫 | 2009年7月23日 (木) 02時28分

もし防府市職員全員減額、降格もんなら、市長は免職、私財没収もんやな。そもそもなんであんな所にあんねん。これは県知事にも辞めてもらわんとあかんかな(移転を促す義務があったんやったっけか)。

投稿: K | 2009年7月23日 (木) 07時49分

市長の減俸程度は当然でしょう。
いつ辞めさせるかは、防府の世論次第です。

何故建築許可を出したか?どなたか基準を教えていただければ幸いです。
土石流はいざ知らず、浸水くらいなら今でも想定区域で行政が宅地へ転用を進めている例があります。

知事には移転勧告の権限があるようですが
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a18500/sabo-law/red.html
(河川改修と砂防の判断の分かれ目は、分かりませんが)県は要望が出てから早い時期に調査に動いているようです。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009072200844
行政の手順としては順調に対処した県と、法律で義務化されているにも拘らず何の準備もせずに右往左往していただけの防府市とは全く違うでしょう。
http://mainichi.jp/seibu/shakai/news/20090722ddg001040004000c.html
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200907230102.html

>防府市総務課は「(区域指定で)土砂災害の可能性があるという認識はあったが、周知を図る避難地図の作製は財政的に難しかった。ただ作るにせよ、自分のことは自分で守るのが原則」と話した。
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20090723k0000m040143000c.html
これが基本認識のようですから、防府市民は役所の原則的職責を根本から問い直し、それに応じた報酬体系、予算配分となるようすべきです。
自分の身は自分で守るから、進んだシステムである県からの情報は止めずにスルーしてもらいたいですね。(こんな組織は要らない)
ちなみに、今在住の自治体も市の防災計画を見ても具体的なことは良く分からないのですが、とりあえず県の作成したハザードマップで個人的には確認しています。

基礎自治体には2~3ヶ月で一人前になれる仕事から、数年かけて経験が必要な企画、技官等の仕事があると思いますが、現状の人事体系では、楽な方へ流れる職員が有利なことは、現場の職員も不公平感を持っていると、こちらのサイトでも書き込みがありました。
また、別のサイトでは現職から兼業公務員などのアイデアが出されています。
>A市ぐらいの規模の自治体であれば、業務に専門性はさほどないものが多いと思いますので、むしろ、うすく広く担い手を広げて、市民そのものが行政に担い手(半官半民の兼業)になるほうが、よりきめ細かいサービスを実現できるように思います。
・常勤職員を大幅に減らし、非常勤の兼業職員を大幅に増やすことが1つの方向性だと思います。

投稿: L | 2009年7月23日 (木) 12時42分

なるほど、えらい失態やった訳やな。
適切な処分がどんなもんかは知らんけど、人災であると云われたかて文句出されへんな。

投稿: K | 2009年7月23日 (木) 17時32分

Lさん、OTSUさん


やっと頭の中が整理できました。
木村さんの記事についてある種の違和感を感じてはいたのですが
その正体がわかりました。


①プロVSアマの構図

普通プロがアマチュアに負けるはずはありません。
誘致した会社は東京ではそれなりの企業だったかもしれませんが
ガラスの町として裾野を広げるための個人商店はアマチュアの方ばっかりです。
そこが一番の違和感で、その時点で木村さんの計画は明らかに失敗です。
東京からの老舗の会社がいくら頑張っても次に続きません。

プロフィールとかを見てもなぜ独立したのか分からない人ばかり。
今時単なるケーキ屋さんでも有名なところはコンテストの入賞暦や海外、道外での
修行暦くらいはあるはずなのにそれもありません。

自分の近くのケーキ屋さんはフランスに修行暦があり、近年独立したようですが
住宅街ながらも口コミでうまくいっているようです。
腕のいい人がいて広報もそれなりならそこそこうまくいくと。
職人の世界なんてそんなものだと思うのですが。

個人のガラス工房の方のブログを見たのですがあれはひどかったです。
「夢がかなった」というようなガラス工房のオープンの記事があったんですが
ガラス工房を喫茶店か何かと勘違いしているのでしょうか。
やる気がほとんど感じられませんでした。
というかやる気はあるものの1流の人間とは同じ土俵に立てないような方でした。

特にガラスの町とは彼らは意識していないと思います。
「観光地」だからと言う理由で細々と製品が売れているだけなんでしょうね。
製品にも特に優れている点も見つかりませんし、普通じゃ考えられないです。
北海道だと特にアイヌ民族のお土産品に質の低いものが多いですが
物珍しさからそこそこは売れているようです。

ガラスの町というよりはお土産屋さんの延長ですね。


②普通は東京の老舗が小樽に移ることはありえない

いくら木村さんががんばったとはいえ普通はありえません。
東京だと情報も入ってくるし、競争も厳しいのでわざわざ小樽に行くことはないでしょう。
しかも北海道だったら同じような職人が集まっている札幌に移転を考えるはずです。
札幌だとデザイナーや美術家が多くいますし。

自分はそのガラス店が小樽に何らかの縁があったんではないかと思っています。
縁もなければ前述のやる気のないガラス職人と一緒に仕事をするのは嫌でしょうし。
親族か何かつながりがあったのだと解釈しています。


③自分は地域振興とは雇用そのものだと思う

雇用こそが自分は一番の地域振興だと思います。
雇用がないのに無理に木村さんのように走り回るのは感心できません。
こういう場合は卵が先か鶏が先ではなく、まず雇用ありきだと思います。

公務員の出番は雇用が確保されてからだと思います。
これはOTSUさんのようにサラリーマンが多数いる地域ではぴんと来ないかもしれません。
雇用がないのに無理やり公共事業だけをやっている地域はどこか歪みがあります。

マスコミによって騒がれること=地域振興だとしたら情けないことです。
ブームが去った後は悲惨ですよ。


あと地域振興でうまくいった例を挙げておきます。

赤霧島(一例です、関連商品は他にもあります)
http://www.e-tateishi.com/akakiri.htm

関連商品含め年商20億円

①木村さんのような立役者が紫イモが健康にいいことを発見

②食品会社に行って、ジュースの試作品を作ってもらう

③ジュースを自分の職場又は付き合いのある場所に持ち込む

④ほとんどの人でアントシアニンの働きにより血糖値などが下がっていることを確認

⑤食品会社に行って、試しに販売品を作ってもらう

⑥道の駅などでバカ売れ

⑦市場調査、(いくらだったら購入するかなど)

⑧大きな食品会社に行って大々的にジュースを作ってもらう

⑨以下繰り返し。市場規模を考慮しつつ、年商20億に落ち着く。


上記の例は木村さんの例よりもうまくいっているものと思われます。

普通は
小規模で生産→消費者に褒められる
→規模をやや大きくして生産→消費者に褒められる
の繰り返しだと思います。
設備も既存のものを使っているみたいですし
ブームが去った後も業者などへのダメージはあまりありません。

木村さんの例だとまず老舗のガラス会社の誘致ありきな点が全うなやり方とは
異なっているのではないでしょうか?


防府市の件については自分は税金が上がるのが嫌です。
なので関係者だけを処罰して後は一切不問が望ましいと思います。
再発防止なんてやられたら税金が上がるのは間違いありません。
もしくは上記の例のように住民税が増えるのが前提の課題は住民投票にしてもらいたいです。

投稿: くばっち | 2009年7月23日 (木) 19時31分

Lさん、イチ公務員さん、のん気な野良猫さん、Kさん、くばっちさん、コメントありがとうございます。

ご紹介いただいたサイトの記事などに目を通さなければ、ピントの外れたコメントになる心配もあるため、レスが夜になって恐縮です。その後、Lさんから追加でご紹介のあったニュースなども一通り閲覧しました。

山口県防府市の豪雨災害、特養ホームなどで多くの犠牲者を出した痛ましい災害となっています。確かに行政としての対応不足は、深刻に反省すべき点が多々あるものと思っています。さらに残念なこととして、市の担当者が「数が多すぎて手が回らなかった」「予算がなかった」など、死者を出した災害にもかかわらず言い訳が先行しているように見受けられます。

本当に実態はその通りなのかも知れませんが、テレビのニュース映像からは「今、その言葉?」という印象を持ちました。また、このような問題が公務員の処遇と結び付けられる時勢であることも、まずは真摯に受けとめなければならないものと考えています。

投稿: OTSU | 2009年7月23日 (木) 21時38分

役所に広報課なんか、ないやろ(ある?)。で、総務課が対応や。やはりというか、ド素人な対応。
「言葉遣い」やのうて、言葉の使い方ができてへんねん(もちろん根本的な問題がある事は事実やけど、今回は別の話)。

>「今、その言葉?」という印象
その瞬間、何を伝えるべきか。それがすべて本当の事であっても、言うてええ時と、あかん時があるんをわきまえてへんねん。
そやから「ハァ?」て言いたなるような言葉が出てくる。先の事も考えんとな。その後適切な行動をいくら取ったかて後の祭りや。
いらん事いうたら、それが新聞記事になる。その活字だけが、全国に広がるんやで。もう防府市に名誉挽回の機会は無いやろ。
なんにせよ担当者に責任はとってもらわなあかんのやから、まずそういう事が言えたはずや。詫びの言葉とともにな。
で、早急に改善すべき点、それがはっきりせん場合はその究明に取りかかる事を、伝えることも出来たはずや。
被害者や遺族、住民の感情も違うてくるんちゃうか。

役所は量販店やないから、みんながみんなそういうスキルを持つ必要はあらへん。
せやけどそういう思考ができんかったら、公務員と言えどこれからの時代はやってかれへんよ。
そしてこれは、スーパー公務員と言われる個人やのうて、組織として持つべき力やろな。

投稿: K | 2009年7月23日 (木) 23時15分

国家公務員Ⅰ種試験の合格者(いわゆるキャリア官僚と呼ばれている方々です)は、3年で係長、8年で課長補佐になります。キャリアの人は、ほぼ1年ごと、長くても2年で部署を異動します。係長職に就かないと一人前ではないというお話であれば、2,3年かからないと一人前ではないという理屈に当てはまりますが、自分の配属先の業務をきちんと遂行できることをもって一人前と言っても差し支えないなら、2,3年もかけないと一人前になれない人は無能であると言わざるを得ません。
もちろん勤続年数によっての経験値というものは各種業務全般に言えることだと思いますので、就職して3年の係長よりも就職して10年のヒラ職員の方が、ある特定の業務については有能だという実態はあると思います。とはいえ、勤続10年の高卒ヒラ職員よりも勤続3年のキャリア官僚の方が高い給料をもらっているのもまた事実です。(苦笑)

投稿: イチ公務員 | 2009年7月24日 (金) 00時31分

 係長職の事など一言も言っていませんが?
 余計なことはいいので、具体的に聞いていることに答えてくれます?

 2,3ヶ月で一人前になれるなら、市民税課に配属されても、夏頃には市民税の申告についてきちんと答えれると言う事ですか?(無理でしょうけどね)

 自分の配属先の業務をきちんとこなせて一人前だと言うのには賛成ですが、年末調整、決算など、異動して2,3ヶ月では経験できない業務については、こなせるかどうかどうやって2,3ヶ月の段階で判断するんです?

 2,3ヶ月で一人前になれるとしたら、一人前の水準が低いか、仕事のレベルが低いかのどちらかでしょうね。

投稿: のん気な野良猫 | 2009年7月24日 (金) 02時19分

木村さんについても批判的な見方があり、なるほどと感じましたが、多少なりとも行政と実生活の乖離は感じるところではないでしょうか?(主題から外れますが根本的な疑問として)

本来身近であるはずの地方行政も、国政ほど関心を持たれることがないため、馴れ合いになり易く、職員は、住民ではなく人事権を握っている市長の方しか向いていません。
このような状況ではトップが間違っていても議会にも期待できず、修正を迫るには問題意識のある個人などに負担がかかり、修正できるまでに組織風土として定着してしまうことも考えられます。

例示した防府では、住民の安全よりも財政の見栄えを優先したことは、住民の方のブログ等でも想像できます。
(防府市長HP)
http://www.m-matsuura.net/jiseki.html

このようなトップや上級職員のもとで働く一般職員は、どんな状況で仕事にプライドを持つのでしょう?
傍から見ていると、多くが名を捨て実を取っているようにしか見えません。
トップは方針などに留め、個々の職員を住民にさらすのが双方向性を高め、より住民本意の問題解決に近づくと思います。
私の居住する自治体では、アリバイ造りをすれば後はなしのつぶてで、個々の職員は、首長や制度の笠に隠れていると断言します。
小都市でもこれを変えるためには、独り市議になるくらいじゃおっつかないでしょうね。

投稿: L | 2009年7月24日 (金) 13時01分

Lさん

ようは第二次世界大戦のことわざにもあるように
「無敵な軍隊」とは
日本人の兵隊、ドイツ人の指揮官、アメリカ人の参謀
っていうのが今現在でも色濃く残っているような気もします。
若いときは高い志があるのに身分が高くなると
お金とか保身にしか興味がなくなると。

あと、木村さんの記事を見て思ったのですが
これくらいの方でしたら木村さんが今いる国政のキャリアでしたら珍しくはないと思います。
ただ公共事業系の仕事ばかりやっているから叩かれるわけでして。
大学の講義の講座をもっている方もいれば講演をしているかたもいます。
選挙に出る方もいますし。

ただ小樽の市職員出身というのが珍しかったのと
クリーンなイメージが先行したに過ぎないのではないでしょうか。

一番いらいらするのは公務員の「抗弁」でよく挙げられる
「仕事は真面目にやっているんだ」という発言でよく国政のキャリアが出てくるのはなぜなのでしょうか。都合がいいときにキャリアを表に出してくるのは公務員にとって「甘え」に他ならないと思います。木村さんも今ではキャリア待遇だと思われますが。


”イチ公務員”はひょっとしてキャリアの方でしょうか?
その辺についてコメントいただけると勉強になるのですが。

投稿: くばっち | 2009年7月24日 (金) 18時36分

Kさん、イチ公務員さん、のん気な野良猫さん、Lさん、くばっちさん、コメントありがとうございます。

私自身が対応すべきご提起なども含まれているかも知れませんが、コメント覧では具体的なレスに至らない場合が多くなり、いつも申し訳なく思っています。その代わり、じっくり読ませていただき、いろいろ考えさせていただいています。

次回記事の内容について、まだ少し迷っていますが、久しぶりに自分自身が現在担当している仕事を題材にすることも考えています。ぜひ、またご訪問いただけますようよろしくお願いします。

なお、一つ気になった点があります。直前のくばっちさんのコメントの最後に「”イチ公務員”は…」という言葉がありました。単なる誤記なのかも知れませんが、敬称もれ等については極力ご注意いただければ誠に幸です。ご理解ご協力をよろしくお願いします。

投稿: OTSU | 2009年7月24日 (金) 22時26分

すいません敬称もれでした。

イチ公務員さんですね。

投稿: くばっち | 2009年7月24日 (金) 22時37分

くばっちさん、素早い対応、ありがとうございました。happy01

投稿: OTSU | 2009年7月24日 (金) 23時00分

例えば、突然倒れてしまう(あるいは死んでしまう)職員がいるとしても、行政サービスは滞ることのないようにすべきだと考えます。よって、何年もかけなければ一人前と言えないような属人的な業務は、ほとんど無いように思います。(だからといって大した仕事をしていないと結論付けるのは非常に短絡的思考だと思いますが)
無論、専門的な知識や資格を有しなければ遂行できないような業務であれば、きちんと仕事ができるようになるまでに数年かかるのでしょうけど。
私が書いたことは個別具体的な案件ではなく、あくまでも一般論です。税務がどうのこうのという点につきましては、そのような業務には一切関わっていないため、知ったかぶっての回答はできません。ご容赦願います。

投稿: イチ公務員 | 2009年7月24日 (金) 23時33分

まあ、戦力になるかどうかと、一人前かどうかは、違うからな。また何をもって一人前とするか、その定義も明確にしづらいやろ。それに、専門的な仕事なんか、そうでないかによっても違うし、ひとりの職員が同時にいくつの仕事をこなすんかも、考えんとあかんしな。

そもそも、本題とは違うこの話題になんでここまで深く論じたいんか、それがオレには解らん。自由と言えば自由かもしれんのやけど。

・・・次回の記事は、税金か?

投稿: K | 2009年7月25日 (土) 00時32分

>Kさんへ

 すみません。確かに本題から大分それていました。言いたかったのは、スーパー公務員を理想として仕事を増やすのではなく、自分の部署の仕事をとにかく効率よくしっかりやってくれて人件費などを減らしてくれるだけで充分ですよ。ということです。

 木村さんについても、賛否あるわけですからそのような賛否の別れる事をするかどうかは、市長や議会の判断に任せれば良いと思います。

 PS 防府市の広報課についてですが、一般企業で言う広報課のような部署は無いかと思いますが、広報ほうふを発行しているのですから、広報っぽい仕事をする部署はあるのだと思います。最も、総務部市政なんでも相談課広報室が、組織図の中で唯一、広報の付く部署ですので、広報=広報紙を発行する程度の意識だと思います。又、総務部が答えているのも、防災対策室が総務課に所属しているからではないでしょうか?

投稿: のん気な野良猫 | 2009年7月25日 (土) 03時06分

イチ公務員さん、Kさん、のん気な野良猫さん、おはようございます。いつもコメントありがとうございます。

あくまでも一例となりますが、新規記事で自分の職場の引継ぎや研修の方法などを紹介するつもりです。イチ公務員さんとのん気な野良猫さんとの議論の直接的な答えとなるかどうか分かりませんが、自分自身の足元を見つめ直す中でスキルアップのあり方などを提起させていただく予定です。ぜひ、またご訪問いただけますようよろしくお願いします。

投稿: OTSU | 2009年7月25日 (土) 08時35分

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