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2009年1月 1日 (木)

希望の「変」となる2009年に!

あけましておめでとうございます。  Usi_2

今年もよろしくお願いします。 

毎年、元旦に年賀状バージョンの記事を投稿しています。いつも文字ばかりの地味なレイアウトであるため、せめてお正月ぐらいはイラストなどを入れ、少しだけカラフルになるように努めています。2005年8月に「公務員のためいき」を開設してから270タイトル目となりますが、昨年1年間で52点の記事を投稿しました。毎週必ず1回更新したため、ちょうど昨年1年間の週の数と一致しています。

当ブログへのアクセスの累計は現時点で48万件近くとなっています。昨年元旦までの数が30万件近くでしたので、1年間で約18万件のアクセスがあったことになります。1日あたりの平均が約500件、9月8日には1546件を記録し、1日のアクセスの過去最高だった1302件を上回りました。更新が週1回にもかかわらず、毎日、たくさんの方々にご訪問いただき、ブログを続けていく大きな励みとなっています。

また、いつも幅広い視点や立場からの貴重なコメントを多数いただき、記事本文の拙さが補強されているものと思っています。とりまく社会経済情勢の厳しさが増す中、ますます公務員への風当たりが強まるものと見ています。したがって、このブログを通し、公務員やその組合に対する批判や率直な意見を伺えることは非常に貴重なことだと考えています。そのような声があることを意識せず、やみくもに日常的な活動を進めることよりも、耳に痛い話も適確に把握した上で臨んでいく大切さをかみしめています。

さらに厳しい声を謙虚に受けとめながらも、主張すべきことは主張する目的を掲げながら続けています。寄せられたコメントに対しても、なるべく一つ一つお答えするように心がけてきました。そのことによって、公務員側の言い分が少しでも理解いただけた場合、ブログを開設して本当に良かったと思える時でした。ちなみにコメント数の累計は2100件に及びます。改めて当ブログを訪れていただいた皆さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。

さて、これまで年賀状バージョンの記事の中には、十二支にちなんだ話題を盛り込んできました。今年はウシ年ですが、昨年末に投稿した記事が「剣を売りて牛を買う」とし、すでに十二支のネタは使っていました。そのため、今年は十二支から離れて、2008年の世相を漢字1文字で表した「」というキーワードに着目してみました。日本漢字能力検定協会(京都市)が公募し、全国から過去最多の11万1208通の応募があり、「変」は全体の約5%に当たる6031票を獲得したそうです。

「変」を選んだ理由として、「Change(変革)」を訴えたオバマ氏が次期米大統領に選ばれたこと、2年続けて首相が短期間で交代したこと、サブプライムローン問題に端を発した世界経済の大変動、世界的な気候変動などがあげられていました。その他、秋葉原の無差別殺人のような凶悪で変な事件が頻繁に起こったことも、「変」が選ばれた理由としてあげられています。

やはり暗い世相を反映し、ネガティプな意味合いが多くこめられていたようでした。一方、「変」の文字を大きく揮毫した清水寺の森清範貫主は「政治や経済、社会を変えて欲しいという願いだと思う」と述べています。つまり米大統領選の結果と同様、今後に希望を託した「変」であったことも確かです。

そもそも一昨年の参議院選挙で自公政権に対し、「変革」を求める判断が下されていたはずです。それにもかかわらず、自民党内での政権のたらい回しが続いてきました。さらに支持率が低落していく中、麻生首相は政局より景気対策と取り繕いながら解散総選挙から逃げている状況が明らかです。しかし、秋には任期満了を迎えるため、時期は多少流動的ながら必ず今年中に衆議院選挙が行なわれます。

事前の予想では民主党の健闘、自民党の苦戦ぶりが伝えられています。しかし、政権交代そのものが目的であっては問題だろうと思っています。民主党を中心とした政権ができることによって、今の閉塞状況を打ち破れるという希望への「変革」につながることが重要です。とりわけ労働ダンピングが進み、雇用の危機が叫ばれる中、民主党の有力な応援団である連合の責任と役割も大きく問われていきます。

700万人の連合組合員の生活を守ることが大事であることは言うまでもありませんが、未組織や非正規雇用も含め、よりいっそう労働者全体の声を適確に代弁できる組織への脱皮が欠かせません。例えば連合と民主党との信頼関係を踏まえ、オランダの政・労・使が取り組んだワークシェアリング(参考記事「大胆な改革、オランダのダッチ・モデル」)などの手法も検証し、安定した雇用の創出をめざすことも必要だろうと考えています。

世界に目を向ければ、昨年末、イスラエルがパレスチナ自治区ガザへ大規模な空爆を続けていました。その空爆の犠牲となっているのは子どもたちも含む数多くの民間人でした。イスラエルを全面的に支持してきたブッシュ政権を背にした攻撃であることは明らかであり、1月下旬にオバマ政権が発足すれば停戦に向かうものと見られています。それまでオバマ政権移行チームは「大統領は1人」として介入を避け、イスラエル政府は米政権が代わるまでに有利な停戦締結にこぎつけたい思惑のもとに軍事的圧力を強めているようです。

このように武力行使の行方も政治によって大きく左右されてきた歴史と現状があります。かけがえのない人の命を尊重するのが政治の重要な役目だとすれば、やはり戦争や紛争の根絶に向けて最大限努力する政治家を頼もしく感じる人が多いのではないでしょうか。未知数のところもありますが、オバマ新大統領がその1人であることを期待し、世界中から少しでも戦火が消えていく「変」の年となるよう切望しています。

清水寺の森貫主は「自分自身が変わっていくことも大切」と述べられたようですが、様々な切り口において示唆に富んだ言葉だと受けとめています。いずれにしても2009年が希望にあふれ、明るい「変」の年となることを心から願っています。末筆ながら当ブログへご訪問いただいた皆さんのご健康とご多幸をお祈り申し上げ、新年早々の記事の結びとさせていただきます。

        ☆新春特別付録☆ 「2008年ブログ記事回想記」 

年賀状バージョンの恒例となっていますが、今回も2008年に投稿した記事をインデックス代わりに10点ほど並べてみました。改めて皆さんへ紹介したい内容を中心に選び、いわゆる「ベスト10」ではありません。したがって、10点の並びも投稿日順となっています。それぞれ紹介した記事本文へのリンクをはってありますので、のんびりご覧いただければ幸です。

  1. 2008年、転換の年へ ⇒ 今回と同じ年賀状バージョンで、ネズミ年の年頭の思いを綴りました。やはり特別付録として「2007年ブログ記事回想記」も掲げました。
  2. 千円札の重み ⇒ 徴税吏員となり、ガソリンの暫定税率の問題など税金に関する記事を複数投稿しています。この記事は実体験を反省しながら綴ったものでした。
  3. 脱成果主義の動き ⇒ 人事異動の時期、協力関係を築く評判情報の記事などと合わせ、過剰な成果主義が見直されている企業の動きなどを綴りました。
  4. 図書館の役割と可能性 ⇒ 指定管理者制度の導入提案を受け、本の貸出だけではない多様な図書館サービスの大切さについて、3回にわたって提起しました。
  5. 橋下知事の人件費削減案 ⇒ コメント数94は1つの記事への記録を更新しました。決して「炎上」ではなく、投稿者同士でハイレベルな議論が交わされました。
  6. ルワンダの悲しみ ⇒ 「公務員」にかかわらない話題も時々取り上げています。手記『ルワンダ大虐殺』と映画『ホテル・ルワンダ』を通した感想を書き込みました。
  7. 講演会「小さな政府」を考える ⇒ 『脱「構造改革」宣言』の著者である山家悠紀夫さんの講演会をPRしながら「小さな政府」の問題点を提起した記事でした。
  8. あるチラシへの苦言 ⇒ いろいろな意味で注目を集めた記事だったようです。1日のアクセス数の記録更新(1546件)につなげた記事でもありました。
  9. 民主党を応援する理由 ⇒ 直前の記事では民主党の政権公約を取り上げています。この記事で、表題のとおり私なりの民主党への期待感を書き込んでいます。
  10. 犯罪被害者と人権 ⇒ 「地下鉄サリン事件被害者の会」代表世話人である高橋シズヱさんの講演をもとに綴りました。高橋さんご本人からコメントも頂戴しました。

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コメント

 今年もまた激動の一年になりそうですね。連合の高木会長が保守系雑誌「正論」2月号に寄稿されてさっそく
読みましたが「いまこそ小泉構造改革の迷夢を断ち切れ」の見出しはまさにそのとおりだと思いました。
 もう一冊『生活保護vsワーキングプア』(大山典宏著 PHP新書)も現場の経験がある方のバランスのと
れた内容で現場の苦悩がよく書かれていました。(両者に共通する問題はやはり貧困でした・・・)
 「剣を売りて牛を買う」はさまざまな議論がでていましたが、「私は君の意見にすべて反対である。
だが、君がそう言える自由と権利への侵害には断固抵抗し、命がけで擁護しよう」(ヴォルテールの名句)
というスタンスが(賛否は別にして)必要だなとあらためて感じました。
OTSUさんも忙しい中ブログの運営、大変でしょうが今年もよろしくお願いします。

投稿: ためいきばかり | 2009年1月 4日 (日) 22時46分

ためいきばかりさん、コメントありがとうございました。

いろいろな意味で、明日からめまぐるしい日常が始まります。私もこの休みの間、高橋シズヱさんの『ここにいること』や岡田克也民主党元代表の『政権交代』など何冊か読み終えました。本当は進めなくてはならない「宿題」も多かったのですが、今一つ集中できず、のんびり過ごしてしまいました。

なお、ブログの運営は実生活に負担とならないペースで今年も取り組んでいくつもりです。それでも一つ一つの記事に対し、丁寧な発信に努めていきますので、これからもよろしくお願いします。

投稿: OTSU | 2009年1月 4日 (日) 23時33分

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